メッシの善意が文化の違いで侮辱に… スパイクの寄付がエジプトで非難轟々

2016.03.31 02:59 Thu
Getty Images
▽現フットボール界最高のスーパースターであるバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、自身のスパイクを寄付したことによりアラブ地域で問題となっている。イギリス『BBC』など複数メディアが伝えた。

▽メッシは今週、エジプトのテレビ番組にてプレゼンターに自身のスパイクを寄付することを申し出た。しかし、エジプト並びにアラブ諸国の文化として、靴を履いて人を踏んだり、靴で人を傷つけることは最大のタブーとみなされているため、スパイクを寄付したメッシの行為は侮辱的なものと扱われることになってしまった。

▽そして、やはりメッシの行為に対して一部のエジプト人が怒りをあらわにしている。SNSを通じて投稿された非難の声(一部)は以下のとおり。
「これは最悪だ。彼に数千ドルが支払われ、終いに彼は靴を寄付した。バカなプレゼンターは満足した」

「エジプトの名前は、メッシの靴よりも偉大だ。これはエジプトに対する多大なる侮辱」
▽また、メッシからスパイクを受け取った女性プレゼンターに対しても、非難の声が及んでいる。

「アラブ民族よ起きろ。そしてコーヒーを飲め。眠る時間ではない。彼女(プレゼンター)は、この取るに足らない寄付を拒否しなければいけなかった」

▽さらに、エジプト議会の議員までもが、テレビ番組にて彼自身の履き物を脱ぎ、今回の侮辱への返しとしてメッシに履き物を寄付すると断言したという。

▽メッシは、サッカーボールやユニフォームと同じように、サッカー選手が寄付する一般的なものとしてスパイクを提供したつもりだろうが、予想外にも非難を受けることになってしまった。

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