【特集】フットサル日本代表FP滝田「サッカーとフットサルでは違うが、2列目から1列目へのようなイメージ」《フットサル日本代表総力特集》

2016.01.21 18:00 Thu
▽2月9日、サッカーのアジアカップに当たる大会である、AFCフットサル選手権がウズベキスタンで開幕する。フットサル日本代表は、3連覇の期待がかかるだけでなく、2016年にコロンビアで開催されるフットサル・ワールドカップの出場権獲得という重要な目標を持っている。
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▽そこで今回、Fリーグのペスカドーラ町田に所属し、フットサル日本代表のキャプテンを務めるFP滝田学選手にインタビューを実施。第1回は、2015-16シーズンのFリーグを振り返ってもらった。
――今シーズンは名古屋に独走を許しましたが、3位を引き離しての2位で悲願のプレーオフに出場されました。残念ながら名古屋の待つプレーオフファイナルに出場できませんでしたが、シーズンを振り返っていかがでしたか
「ペスカドーラ町田はFリーグで9年目を迎えましたが、初年度からそれほどメンバーも変わらない中で戦ってきました。今シーズンは、チーム方針、監督、メンバーなどが大幅に変わりました。大きな変化に慣れていない分、緊張感を持つことで良い面も悪い面もありましたね。そんな中、明確に優勝を掲げて臨んだシーズンでした」「優勝を目指していましたが、名古屋との差は13ポイント差をつけられてしまい、残念な結果でした。ただ、名古屋戦以外を見ると悪くない戦いはできたのかなと。チームとしての成長も感じましたし、若手も成長しました。良い循環が起こっているのかなと感じています」
――昨シーズンは8位という成績ながら、今シーズンはリーグ戦で2位でした。どういったところが要因でしょうか
「チームの底上げができたことで、バランスが良くなりましたね。そして監督がやりたいフットサルが浸透しました。岡山監督は、昨シーズンのコーチでした。その時から戦術面を担当していて、今シーズンからはチームの全てを見ています。コーチの時に伝えてくれたことを、監督になってさらに浸透させてくれたことが1つの要因だと思います」

――チーム成績を見るとリーグ最少失点でしたが、チームとしてディフェンスには自信がありますか
「とてもポジティブな結果です。個人的にもこだわっていた部分です。当然、(Fリーグ最強守護神と言われている)イゴール選手のおかげである部分は大きいです。80%ほどは彼のお陰だと思っています(笑)」
「ただ彼がいることで、任せられる部分などが明確になっています。GKとFPの間で守備の仕方がはっきりしました。この最少失点は順当でもあるなと思います。チームとしてこだわってきたことの結果だと思います」

――逆に得点面では、プレーオフに出場した上位5チームの中で最少の104ゴールでした。今シーズンはかつて得点王も取ったことがあるボラ選手も補強しましたが、この結果をどう思いますか
「明らかに足りないですね。ボラ選手自身も20点は取ると思っていたでしょう。僕個人も、15点取るつもりでした(実際は11ゴール)」

「若手に関しても、中井選手、原選手、新倉選手などはもっと点が取れるはずです。計算できる選手にならなければ、この先も同じように活躍はできないのかなと思います。彼らは今シーズンも、もっと点を取るべき選手でした」
(c) CWS Brains、 LTD.

――個人的な話に移します、今シーズンを振り返って自身のパフォーマンスに点数をつけると何点ですか
「プレーオフに行くことは最低条件ながら、クリアできたことは良かったと思っています。ただ、最終戦まで名古屋と競ることができると思っていました。残念ながらそれができず、自分のコンディション的にも難しいシーズンだったので、そこを含めると60点くらいですね」

――先ほどは目標のゴール数より少なかったということですが、得点力向上が今後の課題ですか
「お手本は日本代表のチームメートでもある酒井ラファエル良男選手(名古屋オーシャンズ)です。彼とは同じポジションをやっていますが、どこからでもシュートを打てる強みがあります。点が取れる選手ですね。代表で一緒にプレーして、改めて僕に欠如しているのが得点力だなと思わされました」

「また、チームでの役割も変わってきています。今まではサイドで仕掛ける選手にパスを出すのが僕の役目の1つでした。今シーズンは全員で動きながらゴールを目指して、僕がゴール前に行く機会が増えました。そう考えると必然的に点が必要だなと思っています」

――サッカーで言うならばボランチの選手の飛び出しのようなイメージですね
「サッカーとフットサルでは違いますが、2列目から1列目へのようなイメージを持ってプレーしていました。飛び出していく感じです。飛び出しながら、フットサルらしいファー詰め(逆サイドの選手がゴール前に入れるシュート性のパスを押し込む動き)などを狙う。サッカーならば、サイドにパスを出してそのまま攻め上がって間でボールを受けるような。相手が出てくる瞬間の裏を狙うようなイメージですね」

――リーグ戦でこの選手は嫌だなとか上手いなと思う選手は誰ですか
「代表のチームメートでもある仁部屋選手(バサジィ大分)は嫌ですね。能力が高いですし、別格な選手だと感じます。ドリブル能力が高くて、こちらがボールを奪おうとしても奪えません。ゴールに直結できる動きができる選手です。同じく代表の森岡選手(名古屋オーシャンズ)も当たり前のように嫌ですね。彼はフットサルをよく知っていて、試合を通したオンオフがうまいです」

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星「目標の40ゴールは自分自身の能力を試す意味も」


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