好調リバプールが降格圏に沈むニューカッスルに完敗! 公式戦5連勝ならず…《プレミアリーグ》

2015.12.07 03:10 Mon
▽リバプールは6日、セント・ジェームズ・パークで行われたプレミアリーグ第15節でニューカッスルと対戦し、0-2で敗戦した。

▽現在、公式戦4連勝中とクロップ監督の下、好調を継続する6位のリバプール。5連勝を狙う今節は、2連敗で19位に低迷するニューカッスルとのアウェイゲームに臨んだ。ミッドウィークに行われたキャピタルワンカップ準々決勝のサウサンプトン戦からのメンバー変更は6点。同試合で躍動したスタリッジとオリジに代わって、フィルミノとベンテケがアイブと共に前線で起用された。
▽立ち上がりから圧力をかけるリバプールが、右サイドのアイブと左サイドのアルベルト・モレーノの推進力を武器にニューカッスルを自陣に押し込んでいく。だが、アタッキングサードでのアイデアを欠き、なかなか良い形でフィニッシュに持ち込むことができない。

▽やや停滞感が漂う試合は、20分を過ぎて互いに決定的な場面を作り出す。21分、A・モレーノの右CKをロブレンが競ったこぼれ球をゴール前のベンテケがワンタッチで合わせるが、シュートをふかしてしまい、絶好の先制機を逃した。逆に、32分には右サイドからのクロスに反応したシセがゴール前で際どいシュートを放つが、その前にオフェンスファウルを取られた。

▽ボールを保持しながらも攻め手を見いだせないリバプールは、集中力を欠いたところを狙われて相手の反撃に遭う。40分には最終ライン裏に抜け出されてシセに決定機を許すが、ここはDFの粘り強い対応でフィニッシュまで持ち込ませない。さらに43分にもコールバックの右CKをニアのシセにフリックされて、ムベンバにヘディングシュートを打たれるが、これはクロスバーの上を越えた。前半アディショナルタイムには左サイドからカットインしたアイブが良い形でシュートを放ったものの、前半はゴールレスで終了した。
▽迎えた後半は前半終盤から良いリズムでプレーしていたニューカッスルが、リバプールを圧倒する展開となる。だが、最後の場面で精度を欠いて決定的な場面を作り出すまでには至らず。

▽後半に入って連戦の疲れが見え始めたリバプールは62分、精彩を欠いたフィルミノとベンテケをベンチに下げてスタリッジとララナを投入。この交代でスタリッジが最前線、ララナが左ウイングに入り、システムを[4-1-4-1]に変更した。

▽この選手交代で動き始めた試合は、69分に均衡が破れる。右サイドのムサ・シッソコからのフィードに反応したボックス中央のワイナルドゥムが、右に持ち出して右足のシュートを放つ。すると、これがDFシュクルテルの足に当たってコースが変わり、ゴールネットに吸い込まれた。

▽シュクルテルのオウンゴールで先制を許したリバプールは、すぐさま反撃を開始。75分にはララナの絶妙なスルーパスに抜け出したスタリッジがボックス右からシュートを放つ。だが、利き足とは逆の右足で放ったシュートは枠を捉えることができない。さらにオリジを投入した直後の79分には、ミルナーのフィードに抜け出したA・モレーノがボックス左で折り返したボールがゴールネットを揺らすも、ここは惜しくもオフサイドの判定となった。

▽試合終盤にかけてロブレンやシュクルテルを前線に上げてパワープレーを敢行するリバプールだったが、前がかりになったチームは相手のカウンターからピンチを招く。後半アディショナルタイム3分、右サイドを強引に突破したムサ・シッソコのラストパスに抜け出したワイナルドゥムが、飛び出したGKミニョレの頭上を抜く見事なワンタッチループを決めて、勝負あり。降格圏に沈むニューカッスル相手に完敗のリバプールは、公式戦の連勝が「4」でストップすると共にリーグ戦3試合ぶりの黒星を喫した。
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