バイエルン、リベリ復帰弾もリーグ初黒星! ボルシアMGが会心の出来で王者を下す《ブンデスリーガ》

5日に行われたブンデスリーガ第15節、ボルシアMGvsバイエルンは、ホームのボルシアMGが3-1で勝利を収めた。

今シーズン開幕から1試合引き分けただけで無敗を継続していた首位バイエルンと、指揮官交代後は無敗で順位を4位まで上げてきたボルシアMG。ここ数シーズン、ボルシアMGの縦に速い攻撃に苦しめられてきたバイエルンは、この試合でも立ち上がりに嫌な場面をつくられてしまう。

2分、中盤でシャビ・アロンソからボールを奪い、ラファエウがペナルティーエリア手前からシュート。これはノイアーの正面で事なきを得たが、ボルシアMGの狙い通りの形が早くも表れた場面だった。

その後はバイエルンがボールを回しながらボルシアMGゴールへと迫るものの、ロッベン、ドグラス・コスタ、チアゴ・アルカンタラを負傷で欠く中盤は思うようにボルシアMGのプレスをかいくぐれず、攻撃は左サイドのコマンの突破に託すような展開が続いた。

思うようにチャンスがつくれず、GKゾンマーの好守もあって無得点でハーフタイムを迎えたバイエルン。9カ月に及ぶ長期離脱からの復帰で、今季初のベンチ入りを果たしているリベリの投入のタイミングも注目される中、後半に先にネットを揺らしたのはボルシアMGだった。

54分、ジョンソンとのワンツーでエリア内に侵入したヴェントがヒールで流すと、中央のラファエウが落とし、フリーのヴェントがゴール右隅に空いたシュートコースへと流し込む。左サイドバックのヴェントがリスクを覚悟でオーバーラップしたことが、値千金の先制点につながった。

若干の動揺を感じさせるバイエルンを尻目に、ボルシアMGが追加点を挙げる。66分、左サイドからのFKは一旦クリアされるものの、ノルトヴァイトの入れたクロスをペナルティーエリア中央のエルベディが頭で逸らす。完全にマークを外していたシュティンドルがフリーで押し込み、ボルシア・パルクが再び歓喜に沸いた。

嫌な流れの時間帯に一気に崩れてしまう傾向のあるバイエルン。68分には、スルーパスに抜け出したジョンソンがノイアーを破り、3-0とあっという間に点差を広げてしまった。

こうなると、バイエルンベンチもリスクを冒さないわけにはいかない。75分、レヴァンドフスキに代えて、すべての練習メニューをこなせるようになって2日しか経っていないというリベリを投入する。

これで左にリベリ、右にコマンと両翼にようやく突破型の選手が揃ったバイエルンが、ボルシアMGを徐々に押し込んでいく。迎えた81分、左サイドで受けたリベリがエリア内にクサビを入れると、ミュラーが中央のビダルにつなぎ、走り込んだリベリがスイッチ。ゴール右隅へと流し込み、リベリの復帰弾でバイエルンが1点を返す。

しかし、反撃もここまで。全員が集中した守備を見せるボルシアMGはそれ以上の失点を許さない。アディショナルタイムの4分間も全員で守り、全員で攻めたボルシアMGが絶対王者を相手にリーグ戦初黒星をつけた。


提供:goal.com