逆転勝利のリバプールがクロップ体制リーグ戦初白星、チェルシーは泥沼のリーグ戦6敗目《プレミアリーグ》

2015.11.01 00:05 Sun
▽プレミアリーグ第11節チェルシーvsリバプールが10月31日にスタンフォード・ブリッジで行われ、1-3でリバプールが逆転勝利を収めた。

▽チェルシー(勝ち点11)は前節ウェストハム戦でマティッチが退場し、1-2で敗戦。15位に沈む。そして、4日前に行われたキャピタルワンカップ(COC)4回戦ではストーク・シティにPK戦の末に敗退。モウリーニョ監督の進退問題が騒がれる中、その試合のスタメンからババに代えてアスピリクエタのみを変更した。そして、肋骨を痛めていたジエゴ・コスタはスタメンでの起用となった。
▽一方、前節のサウサンプトン戦を1-1で引き分けた9位リバプール(勝ち点14)は、3日前に行われたCOC4回戦でボーンマスに1-0で勝利し、クロップ監督が就任4戦目にして初白星を手にした。その試合のスタメンから大幅に9選手を変更。フィルミノとクラインのみを引き続き先発で起用し、ベンテケはベンチスタートとなった。

▽オスカルを2列目の左サイド、アザールをトップ下に据えたチェルシーが開始4分に先制する。左サイドでボールを持ったジエゴ・コスタのヒールパスに抜け出したアスピリクエタが左サイドゴールライン際からクロスボールを供給。これにA・モレーノの前に飛び込んだラミレスがヘディングシュートでネットを揺らした。その後、ウィリアンのFKなどでゴールに迫ったチェルシーが主導権を握っていく。

▽一方、フィルミノを1トップに据える[4-3-2-1]の布陣を採用したリバプールが、徐々にポゼッションを高めて押し込んでいくものの、自陣に引くチェルシーを崩しきれない。ララナが枠内シュートを2度浴びせたが、GKベゴビッチを脅かすには至らなかった。
▽前半半ばを過ぎてもソリッドな守備からカウンターを狙うチェルシーがペースを渡さず、時間を進めていく。そのままこう着した展開の中、チェルシーが1点をリードして前半を終えるかに思われた。

▽しかし追加タイム3分、右サイドのミルナーの横パスを受けたフィルミノが落としたパスを、コウチーニョが受けてドリブルを開始。背番号10はペナルティアーク右に進入したところで左足を振り抜くと、見事にコントロールされたシュートがゴール左隅に決まり、リバプールが1-1としてハーフタイムに突入した。

▽後半からオスカルを中央に、アザールを左に配す本来の並びに変えたチェルシーに対し、リバプールが前半同様にボールを保持していく流れで試合は推移。そこで、流れを変えたいチェルシーは59分にアザールに代えてケネディを投入。するとその直後、ケネディがボックス左に侵入して決定的なシュートを放ち、リバプールをけん制する。

▽一方、リバプールは64分にミルナーに代えてベンテケを投入。フィルミノがトップ下へ、ララナが右サイドへそれぞれポジションを移した。主導権争いが続く中、チェルシーは71分にミケルに代えてセスクを投入し、勝負に出る。すると直後の71分、ルーカス・レイバからボールを奪ったオスカルが意表を突いたロングシュートを放つ。しかし、バックステップを踏みながら何とか戻ったGKミニョレにかき出され、勝ち越しゴールとはならない。

▽すると74分、リバプールが逆転する。サコーのロングボールをアスピリクエタに競り勝ったボックス右のベンテケが落とすと、これを受けたボックス中央のコウチーニョがシュート。テリーにディフクレトしたボールがゴール右に吸い込まれた。

▽逆転されたチェルシーはアスピリクエタに代えてファルカオを投入し、ケネディを左サイドバックに配置する攻撃的な布陣とする。しかし83分、リバプールが勝負を決定付ける。右サイドのアイブの横パスをララナがスルー。ボックス右でパスを受けたベンテケの放ったシュートがゴール左に決まった。そのまま3-1で勝利したリバプールがクロップ体制リーグ戦初勝利を飾り、2連敗のチェルシーは泥沼のリーグ戦6敗目を喫した。
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