10人のG大阪、終了間際のパトリック弾で好調横浜FMとドロー《J1》

▽明治安田生命J1リーグ1stステージ第14節の横浜FMvsG大阪が30日に行われ、1-1の引き分けに終わった。

▽リーグ戦4連勝で4位に浮上した横浜FM(勝ち点23)と、公式戦5試合無敗の3位G大阪(勝ち点23※2試合未消化)による上位対決。ホームの横浜FMはグループリーグ敗退が決定した直近のナビスコカップの川崎F戦から先発8人を変更。一方、G大阪はACL8強進出を決めたFCソウル戦から先発4人を変更。累積警告で出場停止の今野の代役に明神が起用されたほか、パトリックに代わってリンスが宇佐美と2トップを組んだ。

▽立ち上がりからボールを保持するアウェイのG大阪が主導権を握る。宇佐美を起点に相手陣内に侵攻するG大阪は、大森や宇佐美、リンスが果敢にミドルを狙うが、いずれのシュートも枠を捉えられない。
▽一方、序盤から押し込まれた横浜FMだったが、相手のミスを先制ゴールに結びつける。20分、ボックス内で相手DF藤春がハンドを犯しPKを得ると、これをアデミウソンが冷静に右隅へ決めた。

▽アデミウソンのリーグ2試合連続ゴールで先手を奪った横浜FMは、その後も前がかりな相手の背後を狙ってチャンスを演出。43分には齋藤の見事な持ち上がりからアデミウソンが2点目を狙うも、ボックス左から放たれたコントロールシュートはわずかにクロスバーの上を越えた。▽後半に入っても横浜FMの流れが続く中、G大阪の長谷川監督は60分に切り札のパトリックを投入。パトリックは投入直後に鋭い抜け出しからゴール前にクロスを送るが、これはGKにキャッチされた。

▽その後、65分付近に発生した強い地震の影響で試合は10分間の中断を余儀なくされる。両チームの選手たちは3分間のウォーミングアップを経てプレーを再開するも、なかなかゲームに入り切れない。

▽試合終盤にかけて古巣初対戦となる小椋、阿部を投入して同点を目指すG大阪だが、86分に齋藤へ危険なタックルを見舞ったリンスが1発レッドで退場となってしまう。さらにこのプレーで負傷したリンスは、担架に乗せられてピッチを後にした。

▽一方、後半もカウンターからアデミウソンらに決定機が訪れながら決め切れない横浜FMは守備的な交代カードを切って試合を締めにかかる。だが、後半アディショナルタイム5分に自陣右サイドでFKを与えると、遠藤がゴール前に入れたクロスをニアのパトリックがフリックしたボールがDF小林の足に当たってゴールネットに吸い込まれた。

▽この直後に試合はタイムアップを迎え、G大阪が土壇場のパトリック弾で敵地から勝ち点1を持ち帰った。一方、ラストプレーで勝利を逃した横浜FMは連勝が4でストップした。