川島同僚のベルギー代表DF、娘の治療のためMLS移籍を決断

2015.01.23 05:30 Fri
▽日本代表GK川島永嗣と日本人FW小野裕二の所属するスタンダール・リエージュのベルギー代表DFが、意外な理由でMLS(メジャー・リーグ・サッカー)への移籍を決断した。

▽MLSに所属するモントリオール・インパクトは22日、スタンダール・リエージュからベルギー代表DFローラン・シマン(29)を完全移籍で獲得したことを発表した。シマンとクラブは3年契約を結んでいる。

▽『ESPN』によると、ベルギー代表として昨年行われたブラジル・ワールドカップに参加するなど、ヨーロッパで実績十分のシマンだが、モントリオール・インパクトとの契約はサラリーキャップ制の範囲外となるデザインプレーヤーとしてではなく、通常の選手契約となるため、スタンダール・リエージュ時代よりも大幅な減給となるという。
▽シマンは同クラブの公式サイトのインタビューで、キャリアの最盛期においてお金のためでなくヨーロッパに比べ競争力の劣るMLS行きを決断した理由について、自閉症を患う娘の治療を優先するためだと語った。

「僕はモントリオール・インパクトとMLSに加わることにとても興奮している。これは僕と家族にとって新たな冒険となる。それは娘にとっても素晴らしい機会となるだろう。彼女はここで適切なサポートと教育を受けることができるはずだ」
▽なお、シマンと前所属先のスタンダール・リエージュの間には契約が残っていたものの、娘にカナダでの最新治療を受けさせたいという同選手の希望を快く受け入れた同クラブが双方合意の下で契約を解除したという。そのため、シマンは移籍金という障壁なしでモントリオール・インパクトへ移籍することができた。

▽キャリア全盛期においてプレーヤーとしての幸せよりも家族の幸せを最優先にしたシマンの勇気のいる決断を支持したい。また、クラブの利益よりも在籍する選手の利益を優先したスタンダール・リエージュの心ある対応にも称賛の言葉を送りたいところだ。

スタンダール・リエージュの関連記事

ベルギーのスタジアムで爆発物が発見され、現場は騒然としていた。 事件が起きたのは6日に行われたジュピラー・プロ・リーグのプレーオフのシャルルロワvsスタンダール・リエージュの一戦。試合は1-0でシャルルロワが勝利していた。 激しいライバル関係にある両者。そんな中、1万5000人収容のスタッド・デュ・ペイ・ド 2025.04.08 22:10 Tue
今冬にウェステルロー入りしたFW坂本一彩がベルギーで早くも2ゴール目だ。 昨季のガンバ大阪で初のJ1リーグ二桁到達となる10ゴールを決め、この冬にウェステルローへレンタル移籍で欧州挑戦の坂本。9日に行われたジュピラー・プロ・リーグ第25節のスタンダール・リエージュ戦に先発すると、起死回生の同点ゴールをマークした。 2025.02.10 12:25 Mon
今冬からシント=トロイデン入りのFW小森飛絢がベルギーデビューを果たした。 昨季のジェフユナイテッド千葉で明治安田J2リーグの得点王とMVPに輝き、満を持してシント=トロイデンで欧州挑戦の小森。19日に行われたジュピラー・プロ・リーグ第22節のスタンダール・リエージュ戦でさっそくベンチ入りした。 久々の連勝 2025.01.20 18:50 Mon
シント=トロイデンは19日、ジュピラー・プロ・リーグ第22節でスタンダール・リエージュと対戦し1-2で敗戦した。 前節のウェステルロー戦でリーグ戦7試合ぶりの白星を飾った14位シント=トロイデン(勝ち点22)が、8位スタンダール・リエージュ(勝ち点28)をホームに迎えた一戦。 この試合ではGK小久保玲央ブラ 2025.01.20 09:20 Mon
スタンダール・リエージュは12日、ホッフェンハイムからハンガリー代表DFアッティラ・サライ(26)を今シーズン終了までのレンタル移籍で獲得したことを発表した。 サライはラピド・ウィーンの下部組織で育ち、ファーストチームに昇格する前に母国のメゼーケベジュドに加入。その後、キプロスのアポロン・リマソル、トルコのフェネ 2025.01.12 20:46 Sun

メジャーリーグ・サッカー(MLS)の関連記事

インテル・マイアミは15日、元スペイン代表DFジョルディ・アルバ(36)との契約延長を発表した。契約期間は2027年末までとなる。 新契約にサインしたジョルディ・アルバは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「契約を更新できることを嬉しく思っている。なぜなら、僕には今後もプレーを続けたいという気持ちがあ 2025.05.16 13:30 Fri
インテル・マイアミのオーナーであるデイビッド・ベッカム氏が、対戦相手のインスタグラムで苦言を呈している。 10日に行われたメジャーリーグ・サッカー(MLS)でインテル・マイアミはアウェイでミネソタ・ユナイテッドと対戦した。 今季はここまで結果が出ていないインテル・マイアミ。この試合では、リオネル・メッシ、セ 2025.05.12 20:30 Mon
マンチェスター・シティを退団するベルギー代表MFケビン・デ・ブライネ(33)だが、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のシカゴ・ファイアーが新天地の最有力候補だという。『The Athletic』が伝えた。 10シーズンを過ごし、数々のタイトル獲得に貢献してきたデ・ブライネ。しかし、クラブからの契約延長の話はなく、 2025.05.02 12:40 Fri
ドーピング違反により出場停止処分を課されていた元フランス代表MFポール・ポグバ(32)。メジャーリーグ・サッカー(MLS)のDCユナイテッドが獲得に向けた優先権を持っているという。『The Athletic』が伝えた。 マンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育ったポグバは、2012年8月にユベントスへとフリーで 2025.04.29 23:20 Tue
インテル・マイアミのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、ローマ教皇フランシスコの逝去を受けて追悼した。 21日、バチカンはローマ教皇フランシスコの死去を発表。5週間に渡り感染症の治療を行っていた中、最近退院したものの、88歳で亡くなった。 アルゼンチンのブエノスアイレス出身で、史上初の南米出身者でもあり 2025.04.22 17:30 Tue

スタンダール・リエージュの人気記事ランキング

1

ブライトンが元コロンビア代表アルザテと契約満了…過去2年はスタンダールでプレー

ブライトン&ホーヴ・アルビオンは5日、元コロンビア代表MFスティーブン・アルザテ(25)の退団を発表した。 2017年夏加入のブライトンで通算51試合に出場して3得点2アシストで、2019年11月にデビューの代表でも7キャップのアルザテ。2022年9月からスタンダール・リエージュにローン移籍し、2シーズンで通算54試合で5得点9アシストだった。 今季も公式戦25試合で2得点4アシストし、公式戦37試合で7得点9アシストだった同僚の日本代表MF川辺駿とともに中盤を形成。だが、ブライトンとは契約満了となり、戻ることなく、このまま退団となった。 2024.06.06 10:00 Thu
2

ベルギーのスタジアムで14個の爆発物が発見、激しいライバル関係の両者の対決…観客も避難

ベルギーのスタジアムで爆発物が発見され、現場は騒然としていた。 事件が起きたのは6日に行われたジュピラー・プロ・リーグのプレーオフのシャルルロワvsスタンダール・リエージュの一戦。試合は1-0でシャルルロワが勝利していた。 激しいライバル関係にある両者。そんな中、1万5000人収容のスタッド・デュ・ペイ・ド・シャルルロワのアウェイ席の座席下から遠隔操作の照明弾と発煙弾が発見されたとのこと。一部の人々が避難する事態となった。 『The Athletic』によれば、地元検察当局は専門チームをスタジアムに派遣し、自家製の爆発物14個を無力化したという。 検察当局は、スタンダール・リエージュのサポーターの1人が自分の席がしっかりと固定されていないことに気が付き、その際に爆発物に気がついたという。なお、爆発していた場合は、周囲の人がケガや火傷を負っていた可能性があったとのことだ。 シャルルロワは今回の件を受けて声明を発表している。 「スポルティング・シャルルロワは、遠隔操作で起爆する煙幕弾をアウェイスタンドの座席に仕掛け、爆弾を仕掛けようとした特定の人物たちの容認できない行為を、最も強い言葉で遺憾に思い、非難する」 「このような行為はまったく容認できないものであり、我々のスタジアムで行われるべきではない。また、スポルティング・シャルルロワが守る価値観にも反する」 「スポルティング・シャルルロワは、進行中の司法捜査において当局に全面的に協力しており、特に試合に至るまでの出来事の時系列を明らかにするために、月曜日にすでに複数の管轄当局と面会した。現時点では捜査がまだ続いているため、犯人はまだ特定されていない」 2025.04.08 22:10 Tue
3

インテルが下部組織出身のベルギー代表DFをスタンダール・リエージュから完全移籍で獲得

インテルは13日、スタンダール・リエージュのベルギー代表DFジーニョ・ファンフースデン(21)を完全移籍で獲得したことを発表した。 ファンフースデンは2015年8月にスタンダール・リエージュからインテルの下部組織に移籍加入。2017年7月にファーストチームへと昇格していた。 しかし、2018年1月にスタンダール・リエージュへとレンタル移籍すると、2019年7月に完全移籍していた。 インテル時代にはデビューを果たせなかったファンフースデンだが、スタンダール・リエージュではセンターバックで守備の要としてプレー。ジュピラー・プロ・リーグで49試合に出場し2ゴール1アシストを記録していた。 2020-21シーズンはヒザの十字じん帯断裂によりシーズンの大半を棒に振り、公式戦17試合の出場に留まっていた。 2021.07.14 09:48 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly