3冠狙うG大阪がファイナルへ、山形はクラブ史上初の決勝進出《天皇杯》
2014.11.26 21:14 Wed
▽天皇杯準決勝の2試合が26日に行われ、清水を下したG大阪と、千葉とのJ2対決を制した山形が決勝に進出した。G大阪vs山形の決勝は12月13日(14時キックオフ)に日産スタジアムで開催される。
▽味の素スタジアムで行われたG大阪vs清水は、5-2でG大阪が勝利した。22日に行われたJ1第32節で浦和を撃破し、逆転優勝&3冠の望みをつないだG大阪は、今野や遠藤、宇佐美ら主力を引き続き先発で起用した。一方、リーグ戦で残留争い中の清水は、2-2で引き分けた直近の名古屋戦の先発から9選手を変更。19歳FW金子と20歳FW加賀美がプロ初先発となった。
▽強い雨が降る中で始まった試合は、早々の9分に動いた。ボックス手前でパトリックが落としたボールを宇佐美がダイレクトで叩く。清水のGK櫛引は正面に飛んできたミドルシュートをキャッチしようとしたものの、雨で濡れたボールを後逸。櫛引のミスでG大阪が先制した。勢いづいたG大阪は続く14分、遠藤の右CKからニアサイドに飛び込んだパトリックがヘディングシュートでネットを揺らして、リードを2点に広げる。
▽序盤から苦しい展開を強いられた清水だが、ファーストチャンスをゴールに結びつけて1点差とする。20分、ペナルティアーク付近から加賀美が放ったシュートがDFにディフレクトした後、ゴール左隅に吸い込まれた。これで息を吹き返した清水は25分、村田のスルーパスに抜け出した高木善が冷静にGK東口との一対一を制し、試合を振り出しに戻した。
▽前半のうちに2点のリードを追いつかれたG大阪だが、37分に倉田のクロスに合わせたパトリックがこの日2点目となるゴールを頭で決めて勝ち越し。再びリードを手にして前半を終えた。
▽また、ヤンマースタジアムで行われたJ2所属クラブ同士の対決、千葉vs山形は2-3で山形が競り勝った。山形は、開始早々の2分にキム・ボムヨンのクロスから、最後は山崎がネットを揺らして先制。しかし、23分には中村の右CKからファーサイドの竹内がヘディングシュートを決め、千葉が同点とする。追いつかれた山形だが、33分には石川の右CKにキム・ボムヨンが頭で合わせ、勝ち越して前半を終えた。
▽迎えた後半、千葉は55分に谷澤がゴールを挙げて、2-2のタイスコアに持ち込む。しかし、71分には山田がボックス右からニアサイドにシュートを突き刺して、山形が3度目のリードを手にする。その後、最後まで千葉の猛攻に耐えた山形は、クラブ史上初となる決勝進出を果たした。
▽味の素スタジアムで行われたG大阪vs清水は、5-2でG大阪が勝利した。22日に行われたJ1第32節で浦和を撃破し、逆転優勝&3冠の望みをつないだG大阪は、今野や遠藤、宇佐美ら主力を引き続き先発で起用した。一方、リーグ戦で残留争い中の清水は、2-2で引き分けた直近の名古屋戦の先発から9選手を変更。19歳FW金子と20歳FW加賀美がプロ初先発となった。
▽強い雨が降る中で始まった試合は、早々の9分に動いた。ボックス手前でパトリックが落としたボールを宇佐美がダイレクトで叩く。清水のGK櫛引は正面に飛んできたミドルシュートをキャッチしようとしたものの、雨で濡れたボールを後逸。櫛引のミスでG大阪が先制した。勢いづいたG大阪は続く14分、遠藤の右CKからニアサイドに飛び込んだパトリックがヘディングシュートでネットを揺らして、リードを2点に広げる。
▽前半のうちに2点のリードを追いつかれたG大阪だが、37分に倉田のクロスに合わせたパトリックがこの日2点目となるゴールを頭で決めて勝ち越し。再びリードを手にして前半を終えた。
▽迎えた後半、G大阪は72分に再びパトリックのパスから宇佐美が技ありのループシュートを沈めて、スコアを4-2とする。その後、G大阪は高木善にバー直撃のシュートを放たれるなど反撃に遭うも、85分には途中出場のリンスがダメ押しとなる5点目を決めて勝負あり。そのまま逃げ切りに成功したG大阪は、決勝で柏に敗れた2012シーズン以来、2大会ぶりとなる決勝進出を決めた。
▽また、ヤンマースタジアムで行われたJ2所属クラブ同士の対決、千葉vs山形は2-3で山形が競り勝った。山形は、開始早々の2分にキム・ボムヨンのクロスから、最後は山崎がネットを揺らして先制。しかし、23分には中村の右CKからファーサイドの竹内がヘディングシュートを決め、千葉が同点とする。追いつかれた山形だが、33分には石川の右CKにキム・ボムヨンが頭で合わせ、勝ち越して前半を終えた。
▽迎えた後半、千葉は55分に谷澤がゴールを挙げて、2-2のタイスコアに持ち込む。しかし、71分には山田がボックス右からニアサイドにシュートを突き刺して、山形が3度目のリードを手にする。その後、最後まで千葉の猛攻に耐えた山形は、クラブ史上初となる決勝進出を果たした。
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「優勝にふさわしい選手になる」山形3年目を迎えるFW藤本佳希、J2優勝へ求められるストライカーとしての役割「次の1点を目標に」
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min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;">©︎MONTEDIO YAMAGATA<hr></div> <span style="font-weight:800;color:#1a1b7d;">ー昨シーズンは最終節で逆転して昇格プレーオフ行きを決めました。ホームのファン・サポーターから感じた力はいかがでしょうか</span> 「最後に限らず、凄いなと山形のホームは自信を持って言えます。あの雰囲気、一体感が勝ち点を1を3に、0を1にしてくれる感覚があるので、本当に素晴らしいと思います」 <span style="font-weight:800;color:#1a1b7d;">ー年々熱量が上がっていっているように感じますが</span> 「常に僕は素晴らしいなという感覚でいるので、上がっているというよりは、これ以上ないという応援をしていただいているなと思います」 <span style="font-weight:800;color:#1a1b7d;">ーアウェイにも多くのファン・サポーターが駆けつけているのが印象的です。大きな後押しになりますか?</span> 「めちゃくちゃ大きいですね。関東には山形のサポーターもめちゃくちゃ来ますし、最後のアウェイでのいわき戦(第41節)は、凄く良い雰囲気を作ってくれました」 「勝てましたが、サポーターの皆さんが作ってくれた雰囲気があって、逆転できたということを感じましたね」 <span style="font-weight:800;color:#1a1b7d;">ーその中で、今シーズンは開幕からアウェイで3連戦となります。開幕戦の相手であるジェフユナイテッド千葉についての印象はいかがでしょうか</span> 「物凄く力のあるチームであることは分かっていますし、昨年は凄く良い戦いを見せていたので、ベースにさらに上乗せしたような形になると思います」 「ただ、それは僕たちも同じですし、よりレベルの高い試合をお互いが見せていくことになるかなと思います」 <span style="font-weight:800;color:#1a1b7d;">ー開幕戦の千葉をはじめ、序盤戦では昇格を争うことになりそうなライバルとの試合が多い印象があります</span> 「どこが昇格を争うかということはやってみないと分からないことが多いので、そういう意識ではあまりいないです」 「ただ、序盤が大事だというのはどこが相手でも大事で、スタートダッシュを切れることは大事なので、スタートダッシュが切れれば良いシーズンになれると思います」 <span style="font-weight:800;color:#1a1b7d;">ーその点では、昨シーズンは連勝してスタートした中でその後は連敗が続いてしまいました</span> 「上から下まで力の差が大きくないリーグなので、去年8連敗した時は選手もクラブもサポーターも物凄く苦しくて、何をやっても上手く行かない感じでした」 「あれはもう経験したくないですし、あれを経験できたことは今となっては良かったとは言わないですけど、自分の中にはしっかり残っていると思います」 <span style="font-weight:800;color:#1a1b7d;">ーその経験がある中で、今シーズンは避けていくために必要なこととは何でしょうか</span> 「あの時は、自分が点を取ることが一番可能性を減らせるなと思いました。最後に連敗を止めることもそれでできました」 「チーム全体がどうすべきかは僕じゃない人が考えてくれると思うので(笑)。僕は自分の仕事に集中した方が良いなと思います」 <span style="font-weight:800;color:#1a1b7d;">ー今シーズンの個人の目標はありますか?</span> 「正直ないですね。個人的な目標はなくて、チームが優勝することだけで、優勝するためにふさわしい選手に自分がなるということですね。得点も1点でも多く取れればと思っています」 「結局1点ずつしか積み上げられないので、強いて言えば次の1点というのを目標にした方が、どの試合でもどの練習でも、常に当てはまるなと。試合中でもそういうマインドでいます」 <span class="paragraph-subtitle">古巣・愛媛に特別な想いも…「山形が勝つためにプレーするだけ」</span> <span style="font-weight:800;color:#1a1b7d;">ー今シーズンは地元でもあり古巣である愛媛FCとも対戦することになります。特別な思いがあると思いますが</span> 「思い入れのあるクラブで、自分の地元ですし、山形に移籍しましたけど、自分の中では特別なクラブであることにはずっと変わりはないです」 「対戦するという実感すらまだ湧かないんですけど、愛媛FCに対する思いというのは特別なものがあります」 「ただ、山形が勝つためにプレーするだけになると思います」 <span style="font-weight:800;color:#1a1b7d;">ー昨シーズンから、チームとして感じる今シーズンの変化はありますか?</span> 「ベースは大きくは変わらないと思います。ただ、そこを生かすための別の手段などは、去年よりは持てるという感覚がありますね」 「選手というよりは、みんながそれをミーティングなどで確認して、トライしているというところです。こういうサッカーをやるという去年からの流れがあって、より特徴が出せる選手をピンポイントで獲得したことも大きいかなと思います」 <span style="font-weight:800;color:#1a1b7d;">ーチームとしての目標はJ2優勝。改めて新シーズンに向けての意気込みをお願いします。</span> 「開幕戦は本当に大事になると思っていますし、山形からも多くのサポーターが来てくれると思っているので、勝って勢いに乗りたいと思います」 「ぜひ一緒に戦っていただけたらなと思いますし、1年間ずっとクラブの後押しをして頂いて、最終的に優勝というところに辿り着けたらと思っています」 取材・文:菅野剛史 2024.02.24 19:00 Sat5