大会初制覇のU-17日本女子代表・高倉監督「心を一つにして優勝を勝ち取ることができた」
2014.04.07 11:50 Mon
▽コスタリカで行われたU-17女子ワールドカップで大会初優勝を果たした“リトルなでしこ”こと、U-17日本女子代表が7日、都内のホテルで行われた優勝報告会見に臨んだ。日本初の女性代表監督として、U-17女子ワールドカップ初制覇を成し遂げた高倉監督のコメントは以下のとおり。
◆高倉麻子監督
「私たちはU-17ワールドカップで、選手21人とスタッフで心を一つにして優勝を勝ち取ることができました。非常に誇らしく思います。今回の結果が出せたのは、選手の頑張りはもちろんですが、長い間、選手の育成に関わって下さったたくさんの方々のお陰だと思っています。選手は当然、自身の努力もあってここまで育ってきましたが、今後は未来に向かってより一層、自分たちの力で成長して欲しいということを強く思いました」
「ワールドカップの一戦一戦のなかで、選手たちは課題を見つけながら、真面目に、真摯に取り組んで、一つ一つ(課題を)クリアしながら、決勝戦でも非常に良いパフォーマンスを見せて今回の結果を勝ち取ってくれました。ベンチで見ていても非常に頼もしく感じました。このなでしこの心といいますか、戦う気持ちというのは、女子サッカーが始まった三十数年前からずっと受け継がれてきているものだと思います。この選手たちも、その気持ちを前面に押し出して戦ってくれましたので、なでしこの未来もこの選手たちが中心となり、より高いところに女子サッカーを引っ張っていってくれると思います」
【質疑応答】
――今大会を制することができた要因をどのように考えているか
「選手たちも言っていたように、このチームは結束力が強く、自分のために、チームのために、お世話になった人たちのために戦うということを、選手一人ひとりが強く思い、それをグランドで表現してくれたなと感じています」
「また、ピッチ上のことでは、私自身は攻撃的にサッカーをやりたいと考えていたため、そのためにはまず、守備の調整といいますか、チーム内の約束事を選手たちに積み上げていきました。その中で、良い守備の形から、選手たちが自由にと言いますか、複数の選手を見ながらチャンスの時には思い切って攻撃に参加していこうということで、色々なところから攻撃を行うことができました。色々な選手が得点を奪ったという部分が、日本の強みだったのかなと感じています」
――日本では国際大会を制した女性初の監督になったが、その意義をどのように考えているか
「U-16の監督に就任させていただいたときから、予選の(女性)監督は初ということで、そういったことを言われていました。私自身は、選手として長く国際大会を経験し、指導者としての経験は浅いですけども、そういった中で様々なことを学んで考え、精一杯、選手にぶつかっていこうと感じていました。また、必ず選手たちを世界一の舞台に連れて行きたいという強い思いがありました。そういった意味では、選手たちが予想を遥かに超える前向きな姿勢で取り組んでくれ、ワールドカップ中も試合を追うごとに成長して、私の思いにしっかりついてきてくれたなと感じています。私の力ではなく、選手たちの力、ここまで選手を育ててくださった方々の力の結束が、優勝につながったのだと思います」
――帰国して、いま一番やりたいこと
「お風呂に入りったかったのですが、さっき入ったので、思いは叶いました(笑)。 とりあえずはゆっくりしたいなと思います」
――次の目標について
「ずっと思っていることですが、日本の女子サッカー、大きく言えば世界の女子サッカーを、今以上に、より高いところに持っていき、日本が上り詰め、世界に女子サッカーが普及するように自分の持っている力を使えればいいなと思っています。具体的にはまだ考えていないです」
――日本だから(今回のような試合が)できたと感じる部分はありますか
「なでしこジャパンが2011年に(ワールドカップで)優勝したときも、私は現場で試合を見ることができて、その時にも強く感じたことですが、日本人の文化というか、良さという部分に、他を感じ取る阿吽の呼吸というようなものが強いのかなと思います」
「一つのパスや一つの動きが、次のプレーヤーのためにということが、グランドの中にたくさん散りばめられていて、そういったものが集結したときに日本のサッカーが大きく力を発揮するのかなと思います」
「反面、個の強さというものは、世界、例えばドイツや決勝で対戦したスペイン、ベネズエラの選手などの個の力強さやダイナミックさに比べると、まだまだひ弱なところがあるとは感じました。ただ、日本人は日本人らしく、今のスタイルでパワーアップしていけば十分に世界とは戦っていけるとは感じています」
――団結力の維持や高めるためにやったことは?
「あまりこういうところで言うべきではないのですが、選手も合宿が長ったですし、練習も厳しくやってましたので、スタッフも色々工夫して、選手のオフをどのように過ごさせるかを考え、川柳コンテンストなどをやったり、スタッフの幼い頃の写真を使って笑いをとるなどしました。ただ、一番団結力が高まったのは、一発芸コンテストです。アジアカップのときもやったのですが、そこを境に、チームの調子がグッと上がったように感じています」
◆高倉麻子監督
「私たちはU-17ワールドカップで、選手21人とスタッフで心を一つにして優勝を勝ち取ることができました。非常に誇らしく思います。今回の結果が出せたのは、選手の頑張りはもちろんですが、長い間、選手の育成に関わって下さったたくさんの方々のお陰だと思っています。選手は当然、自身の努力もあってここまで育ってきましたが、今後は未来に向かってより一層、自分たちの力で成長して欲しいということを強く思いました」
「ワールドカップの一戦一戦のなかで、選手たちは課題を見つけながら、真面目に、真摯に取り組んで、一つ一つ(課題を)クリアしながら、決勝戦でも非常に良いパフォーマンスを見せて今回の結果を勝ち取ってくれました。ベンチで見ていても非常に頼もしく感じました。このなでしこの心といいますか、戦う気持ちというのは、女子サッカーが始まった三十数年前からずっと受け継がれてきているものだと思います。この選手たちも、その気持ちを前面に押し出して戦ってくれましたので、なでしこの未来もこの選手たちが中心となり、より高いところに女子サッカーを引っ張っていってくれると思います」
【質疑応答】
――今大会を制することができた要因をどのように考えているか
「選手たちも言っていたように、このチームは結束力が強く、自分のために、チームのために、お世話になった人たちのために戦うということを、選手一人ひとりが強く思い、それをグランドで表現してくれたなと感じています」
「また、ピッチ上のことでは、私自身は攻撃的にサッカーをやりたいと考えていたため、そのためにはまず、守備の調整といいますか、チーム内の約束事を選手たちに積み上げていきました。その中で、良い守備の形から、選手たちが自由にと言いますか、複数の選手を見ながらチャンスの時には思い切って攻撃に参加していこうということで、色々なところから攻撃を行うことができました。色々な選手が得点を奪ったという部分が、日本の強みだったのかなと感じています」
――日本では国際大会を制した女性初の監督になったが、その意義をどのように考えているか
「U-16の監督に就任させていただいたときから、予選の(女性)監督は初ということで、そういったことを言われていました。私自身は、選手として長く国際大会を経験し、指導者としての経験は浅いですけども、そういった中で様々なことを学んで考え、精一杯、選手にぶつかっていこうと感じていました。また、必ず選手たちを世界一の舞台に連れて行きたいという強い思いがありました。そういった意味では、選手たちが予想を遥かに超える前向きな姿勢で取り組んでくれ、ワールドカップ中も試合を追うごとに成長して、私の思いにしっかりついてきてくれたなと感じています。私の力ではなく、選手たちの力、ここまで選手を育ててくださった方々の力の結束が、優勝につながったのだと思います」
――帰国して、いま一番やりたいこと
「お風呂に入りったかったのですが、さっき入ったので、思いは叶いました(笑)。 とりあえずはゆっくりしたいなと思います」
――次の目標について
「ずっと思っていることですが、日本の女子サッカー、大きく言えば世界の女子サッカーを、今以上に、より高いところに持っていき、日本が上り詰め、世界に女子サッカーが普及するように自分の持っている力を使えればいいなと思っています。具体的にはまだ考えていないです」
――日本だから(今回のような試合が)できたと感じる部分はありますか
「なでしこジャパンが2011年に(ワールドカップで)優勝したときも、私は現場で試合を見ることができて、その時にも強く感じたことですが、日本人の文化というか、良さという部分に、他を感じ取る阿吽の呼吸というようなものが強いのかなと思います」
「一つのパスや一つの動きが、次のプレーヤーのためにということが、グランドの中にたくさん散りばめられていて、そういったものが集結したときに日本のサッカーが大きく力を発揮するのかなと思います」
「反面、個の強さというものは、世界、例えばドイツや決勝で対戦したスペイン、ベネズエラの選手などの個の力強さやダイナミックさに比べると、まだまだひ弱なところがあるとは感じました。ただ、日本人は日本人らしく、今のスタイルでパワーアップしていけば十分に世界とは戦っていけるとは感じています」
――団結力の維持や高めるためにやったことは?
「あまりこういうところで言うべきではないのですが、選手も合宿が長ったですし、練習も厳しくやってましたので、スタッフも色々工夫して、選手のオフをどのように過ごさせるかを考え、川柳コンテンストなどをやったり、スタッフの幼い頃の写真を使って笑いをとるなどしました。ただ、一番団結力が高まったのは、一発芸コンテストです。アジアカップのときもやったのですが、そこを境に、チームの調子がグッと上がったように感じています」
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