▽かつて日本代表の中心選手として活躍した中田英寿氏が12日、チェルシーの練習場を訪問した。チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ監督にインタビューを行うためコブハム(チェルシーの練習場)を訪れた中田氏は、チェルシーの公式ウェブサイトに対して今回の取材の経緯を説明してくれた。
▽「彼(モウリーニョ)は5年前、チャリティー・マッチの監督を務めるため、日本に来てくれた。彼には本当に感謝しているよ。素晴らしい人間だ。以前から彼と親交があったわけではないけれど、本当に賢く、溢れるほどの情熱を持った人だね。彼のそういった人柄が本当に好きなんだ」
▽「昨日は、スタンフォード・ブリッジでステアウア・ブカレストと対戦した試合を観た。彼にはまだまだフットボールに対する情熱が溢れているね。今の僕は四六時中フットボールのことを考えているわけではなく、たまにチャリティー・マッチでプレーするくらいだよ。ただ、フットボールは様々な意味で大きな可能性を秘めたスポーツであり、国境や言葉を越えて人々を結びつけるものだと思っている」
▽また、2006年のドイツワールドカップ終了後に現役からの引退を表明し、“旅人”として世界各地を奔走してきた中田氏は、現在の活動やチェルシーと日本の関わりについて次のように語っている。
▽「この5年間は日本中を旅してまわった。47都道府県の各地で職人や農家の人、酒造元などを訪れ、日本の文化を学んできたんだ。僕は国外で生活していた時期が長く、その中で日本の文化を知りたいという多くの人に出会ってきた。だから一度、日本に戻って自国の文化を学ぶことにしたんだ」
▽「これまで日本では野球がナンバーワンのスポーツだった。しかし、現在の日本ではフットボールがナンバーワンだと思っている。多くの人がフットボールに興味を持っているし、現在のアジア全域でも、一番メジャーなスポーツだ。当然、チェルシーの名前は多くの人が知っている。クラブ・ワールドカップに出場するために来日していたし、ジョゼ・モウリーニョが率いるチームということでも有名だ。彼に日本人選手のことを尋ねたら、レアル・マドリーの監督時代に香川真司の獲得を望んでいたと言っていた。それは、彼が日本人選手の可能性に注目していたことを意味する。今後、チェルシーでプレーする日本人選手が現れるかもしれないね」
▽「チェルシーは再び、ファンの拡充や地域貢献のために日本を訪れるだろう。それは、あらゆる人たちにとって有益なことだと思う。フットボールは大きな可能性を秘めたスポーツであり、国境や言語を越えて人々をつなぐことができるからね」
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