【CLグループB総括】メッシ躍動バルサが首位通過! スパーズが奇跡の逆転突破
2018.12.14 09:01 Fri
▽優勝候補バルセロナとプレミアとセリエAの強豪トッテナム、インテルにオランダ王者PSVが同居する今回のグループステージ屈指の激戦区となったグループB。その“死の組”を突破したのは、本命バルセロナと奇跡のカムバックを見せたトッテナムの2チームとなった。
■グループB順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.バルセロナ[14/4/2/0/9]
2.トッテナム[8/2/2/2/-1]
3.インテル[8/2/2/2/-1]
4.PSV[2/0/2/4/-7]
◆メッシ躍動で貫録の首位通過~バルセロナ~
▽引き続きエース不在となったインテルとのリターンマッチで今大会初のドローも2節を残して決勝トーナメント進出を果たすと、第5節のPSV戦では復帰したエースの全ゴールに絡む活躍で首位通過も決定。最終節のトッテナム戦では主力温存で圧倒されるも1-1のドローで終え、CLでのホーム無敗記録を「29」に更新。決勝トーナメント1回戦では史上最長となる30試合無敗を目指す。
◆序盤3戦未勝利から奇跡のカムバック~トッテナム~
◆名門の勝負強さ発揮も最後は経験不足露呈~インテル~
▽しかし、7シーズンぶりのCL参戦ということもあり、より重圧のかかる残り2試合で経験不足を露呈したチームはやや腰の引けた戦いぶりでトッテナムとの重要な大一番を落とすと、最終節のPSV戦では他会場の結果を意識し過ぎてかホームで勝ち点3を奪いに行く断固たる態度を示せずドローに終わった結果、無念の3位敗退でヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントに回ることになった。
◆未勝利も美しき敗者に~PSV~
■グループB順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.バルセロナ[14/4/2/0/9]
2.トッテナム[8/2/2/2/-1]
3.インテル[8/2/2/2/-1]
4.PSV[2/0/2/4/-7]
◆メッシ躍動で貫録の首位通過~バルセロナ~

Getty Images
▽昨季グループステージでレアル・マドリーを圧倒したトッテナム、久々のCL復帰ながら戦力充実のインテル相手に苦戦も予想されたバルセロナだったが、4勝2分けの無敗で格の違いを見せつける首位通過となった。クラブOBのファン・ボメル監督率いるPSVとの初戦をエースFWメッシのハットトリックの活躍で大勝スタートすると、聖地ウェンブリーでのトッテナム戦もそのエースの圧巻の活躍で4-2の勝利。第3節のインテル戦はそのエースを負傷で欠くも、新加入MFアルトゥールら自慢の中盤の構成力を武器にエース不在を感じさせぬ快勝を見せた。◆序盤3戦未勝利から奇跡のカムバック~トッテナム~

Getty Images
▽レアル・マドリー、ドルトムントと同居した昨季と同様に厳しい組み分けを強いられた中、今夏の新戦力補強ゼロに終わったチームはロシア・ワールドカップ(W杯)の影響もあり、序盤から大苦戦を強いられた。内容面で圧倒したインテルとの初戦を終盤の連続失点で逆転負けを喫すると、ホームでのバルセロナ戦では驚愕のパフォーマンスを見せたメッシに粉砕され、2連敗スタート。さらに、必勝を期して臨んだ格下PSVとの連戦初戦を痛恨のドローで終え、前半戦を勝ち点1で終える絶望的な状況を強いられた。▽誰もが敗退の可能性を口にした中、奇跡を信じ続けたポチェッティーノ監督率いるチームはPSV戦、インテルとの直接対決をいずれも試合終盤の劇的な得点で競り勝ち逆転突破へのわずかな光明を見出すと、28戦無敗を誇るカンプ・ノウでは主力温存の首位チーム相手にビハインドを背負うもFWルーカス・モウラの劇的同点弾と、最下位敗退が決定しながらもインテル相手のアウェイゲームで勇敢な戦いでドローに持ち込んだPSVのアシストもあり、当該成績のアウェイゴール差でインテルを上回り、奇跡のカムバックを果たした。
◆名門の勝負強さ発揮も最後は経験不足露呈~インテル~

Getty Images
▽昨季、ラツィオとの痺れるセリエA最終節の大一番を制して7シーズンぶりのCL出場を果たしたインテルだったが、期待外れの3位敗退となった。今夏MFナインゴランやDFデ・フライ、DFヴルサリコ、FWケイタら実力者を補強したチームは国内リーグでの序盤戦で苦戦。それでも、トッテナムとのCL初戦では終始劣勢を強いられた中、CL初参戦のエースFWイカルディのスーパーゴールと伏兵MFヴェシーノのゴールで鮮やかな逆転勝利を飾った。この劇的勝利をターニングポイントとしたチームは以降は国内リーグでも復調。CLでは苦戦した第2戦のPSV戦も勝負強い戦いぶりで逆転勝利し、バルセロナとの連戦ではメッシ不在という好機を生かして敵地でこそ敗れたものの、ホームゲームでは再び粘り強い戦いで勝ち点1を手にした。▽しかし、7シーズンぶりのCL参戦ということもあり、より重圧のかかる残り2試合で経験不足を露呈したチームはやや腰の引けた戦いぶりでトッテナムとの重要な大一番を落とすと、最終節のPSV戦では他会場の結果を意識し過ぎてかホームで勝ち点3を奪いに行く断固たる態度を示せずドローに終わった結果、無念の3位敗退でヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントに回ることになった。
◆未勝利も美しき敗者に~PSV~

Getty Images
▽ファン・ボメル新監督の下で2シーズンぶりのCLグループステージ参戦となったPSVは今大会未勝利も健闘ぶりが光った。国内リーグで開幕13連勝を飾るなど、エースFWロサーノや守護神ズート、DFアンジェリーノ、FWベルグヴィンと各ポジションに有望な若手を擁するオランダ王者はすべて格上との対戦となったCLの舞台でも躍動。バルセロナ戦ではメッシらに格の違いを見せつけられたが、インテルとトッテナム相手にはズートを中心とする粘り強い守備とロサーノ、ベルグヴィンの両翼の個人技を生かした鋭いカウンターで時に互角以上に渡り合って見せた。主砲ルーク・デ・ヨングも3試合連続ゴールを記録するなど、チームとしてバルセロナとの初戦を除き全試合で得点を記録しており、未勝利での敗退とはいえポジティブな要素が目立っていた。バルセロナの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
「99%の希望を失った」スペインの名医がガビの負傷に言及「劇的な状況になってしまう」、原因は「選手の試合数」
スペインで最高の外傷学者の1人であるペドロ・ルイス・リポル氏が、重傷を負ったスペイン代表MFガビについて言及した。スペイン『カデナ・セール』が伝えた。 19日に行われたユーロ2024予選のジョージア代表戦に先発出場したガビは、20分過ぎに着地の際にヒザを捻りピッチに倒れ込むことに。すぐに大きなケガにも見える反応を見せ、そのまま交代していた。 重傷だとすぐにわかると、20日にバルセロナは右ヒザ前十字じん帯断裂、外側半月板損傷と診断されたことを発表。手術を受けることが決定していた。 今季絶望とも言われ、19歳のガビにとっては非常に大きなケガとなった中、チームメイトやライバルからもエールが送られていた。 そんな中、リポル氏は「カルーセル・カナーラ」の中でガビの負傷について言及している。 「ケガはもっと大きなものであるとも予想していた。彼のヒザが突然曲がった最初の動作を見た時、私は99%の希望を失った」 「全てが十字じん帯であることを示していた。私にとっては最初の動きで心が折れてしまった」 「関連するケガにもよる。半月板が関係していれば、予後は長くなる。半月板だけなら、7、8カ月だろう。半月板が断裂した場合は、19歳にとっては劇的な状況になってしまう」 結果として半月板に損傷はあったが、断裂までとはいかなかったが、それでも大きなケガとなった。 また、リポル氏はあまりにも多い試合数が原因だとコメント。試合数を減らす努力をすべきだと指摘している。 「全てのケガは、選手の試合数と関係している。走れば走るほど、プレーすればプレーするほど悪くなる。どのチームも勝ちたい。これは変わらない」 「やるべきことはルールとスケジュールを適応させることだ。現状に合わせて何かをしなければならない。サッカー選手がプレーする時間を分散させなければならない」 ガビは今シーズンの3カ月で21試合に出場。およそ4日に1回のペースで試合を行っており、移動も伴い、高いレベルでの試合をこなしている。 リポル氏はこうしたことが起きたことで、今一度考えるべきだとコメント。代表チームでポジションを確保するために無理をする可能性も指摘した。 「この数字はあまり合理的とは思えない。サッカー選手は多くの試合に出場することができるが、このような休みでは立ち止まって考え、解決策を探さなければならない」 「代表チームに参加すれば、“チップ”が変わってしまう。誰もがゼロからのスタートとなり、チームのようにメンバーが固定されていないからだ」 <span class="paragraph-title">【動画】悲劇…ガビが自滅で右ヒザの重傷に…</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="5zJRlKDxWQY";var video_start = 267;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.11.21 20:40 Tue2
デパイが自身のゴールパフォーマンスについて解説! 「何も感じず、何も見ず、集中している」
バルセロナのオランダ代表FWメンフィス・デパイが、自身のゴールパフォーマンスを解説した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。 デパイは昨季限りでリヨンとの契約が満了となり、今夏バルセロナにフリーで加入。ユーロ2020後に休暇を挟み、先月の19日に現地入りしていた。 その5日後に行われた24日のジローナとのプレシーズンマッチでは、途中出場から新天地デビュー。PKを決めて早くも初ゴールを記録すると、続く31日のシュツットガルトとの試合でもスーパーゴールを決め、開幕に向けて順調にコンディションを整えている。 そんなデパイといえば、ゴールを決めた後に目をつぶって人差し指で両耳を塞ぐポーズで有名。スペイン『TV3』のインタビューに答えた際に、その所作について説明した。 「世界に対して盲目で、耳が聞こえない状態になろうとしているんだ」 「基本的には集中した『トンネル・ビジョン』さ。何も感じず、何も見ず、集中している」 「人生においては、時にトンネル・ビジョンを持ち、本当に集中することが重要だと思う」 「そうすれば、雑念に邪魔されることなく最高の自分になれるんだよ」 トンネル・ビジョンとは、自身の望むこと以外は一切考慮しない姿勢のこと。良い意味でも悪い意味でも使われる言葉だが、デパイはこの状態に入ることでプレーに没入しているようだ。 2021.08.03 16:34 Tue3
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu4