【セリエA前半戦総括】超WS選出の最優秀選手はシュクリニアル!

2018.01.01 12:00 Mon
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★ミラン期待外れも5強が順当に上位を占める
▽7連覇を目指すユベントスナポリインテル、ローマ、ラツィオの5強が順当に上位を占めている。そんな中、前半戦を終えた段階で首位に立ったのはナポリ。サッリ体制3季目の今季は熟成路線を採り、持ち前の攻撃力をコンスタントに発揮。DFグラムの負傷とチャンピオンズリーグ(CL)の兼ね合いで、徐々にチーム状態は下降したが、それでも15勝3分け1敗と素晴らしい結果を残している。

▽そのナポリを1ポイント差で追うのはユベントス。守備の要だったDFボヌッチ流出でシーズン序盤は軽率な失点が目立ったが、DFベナティアの台頭で昨季までの堅守を取り戻した。CLバルセロナ戦以降、公式戦8試合連続無失点と鉄壁の守備を取り戻した。一方で攻撃面はFWドグラス・コスタとMFマテュイディの加入で昨季以上の攻撃力を手にしている。

▽直近のここ3試合で1分け2敗と失速したことによって3位に転落したものの、不本意だった昨季に比べ、格段に良いシーズンを過ごしているのがインテルだ。名将スパレッティ監督を迎えたチームは、持ち前の攻撃力を維持しつつ、DFシュクリニアルの加入によって守備が強固となった。攻守に隙の少ないチームに仕上がり、ナポリやユベントスに対抗できる存在となっている。
▽4位のローマも消化試合が一つ少ない中、上位に食らいついている。年末に行われたユベントスとの大一番を落としてしまったが、リーグ最少の12失点とGKアリソンを軸に守備陣が奮闘している。FWサラーの穴が埋まっていないのが痛いところだが、後半戦に向けて穴を埋めるような存在が現れれば、昨季のような攻撃力を取り戻すことができるはずだ。

▽5位のラツィオもローマ同様、消化試合が一つ少ない中、4位ローマを2ポイント差で追い、上々のシーズンを過ごしている。とりわけインモービレが絶好調で16ゴール8アシストと躍動。今季から相棒となったL・アルベルトとも好相性でユベントスに次ぐ得点力を誇っている。
▽強豪が順当に上位5チームを占めた中、期待外れのシーズンとなっているのがミラン。大型補強を敢行しながらボヌッチを筆頭に期待されたパフォーマンスを発揮できていない中、モンテッラ監督が11月に首を切られた。しかし、後任のガットゥーゾ監督も結果を出せず、復調の気配がない状況だ。

【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆DFミラン・シュクリニアル(インテル)
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▽FWイカルディと並ぶインテル躍進の立役者。サンプドリアから移籍してきた22歳スロバキア代表センターバックの評価は、うなぎのぼりだ。実際、ここまでハイレベルなセンターバックだとは思っていなかった。圧倒的な対人の強さをベースに、空中戦の強さ、足下の技術も正確で得点力も兼備と、魅力満載のDFだ。相棒のDFミランダと形成する守備ブロックはセリエA屈指の強固さを誇るにまで進化を遂げた。

★最優秀監督
◆ルチアーノ・スパレッティ(インテル)
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▽ローマで好結果を残し続けてきた名将の招へいでインテルが長いトンネルを抜け出しそうな気配だ。3冠を成し遂げたモウリーニョ監督が去って以降のインテルは、不振が続いて監督の首をすげ替え続けてきた。しかし、今季は第17節終了時まで無敗を維持し、優勝争いにしっかり絡んでいる。後半戦に向けては、少数精鋭のチームをいかにうまく回していくかがポイントとなりそうだ。

【期待以上】
★チーム
◆インテル
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▽監督選びで苦しんだ昨季を考えれば、今季は順風満帆なシーズンを送っていると言っていいだろう。もともと戦力はセリエAトップクラスだったが、組織力に欠けることからなかなか上位に食らいつくことができていなかった。そこにスパレッティ監督が規律をもたらし、攻守に隙の少ないチームに仕上げた印象だ。ユベントスとのイタリア・ダービーではしぶとく勝ち点1をもぎ取り、チーム力を上げていることを証明した。

★選手
◆DFアレクサンダル・コラロフ(ローマ)
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▽マンチェスター・シティの余剰人員的な立場でローマにやってきたセルビア代表左サイドバックだが、依然として世界最高レベルの左足を持っていることを見せ付けた。元々ラツィオで台頭したコラロフにとっては、ライバルクラブの加入ということもあってロマニスタからは厳しい目で見られていたはずだが、プレッシャーに感じることなくひょうひょうとプレーしている。課題の守備もそつなくこなし、攻守に質の高いプレーを披露し続けている。

【期待外れ】
★チーム
◆ミラン
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▽総額2億ユーロ(約265億円)以上をつぎ込んで好選手を多数補強したものの、多くの選手がフィットしていない状況だ。戦力となっているのは皮肉にも全く期待されていなかったFWボリーニというのが辛いところ。選手の特性を見て試行錯誤していたモンテッラ監督もお手上げの状態となり、11月終盤に解任の運びとなった。しかし、クラブのレジェンドでもある後任のガットゥーゾ監督も状況を好転できず、ノルマのCL出場権獲得はほぼ絶望的な状況となっている。

★選手
◆DFレオナルド・ボヌッチ(ミラン)
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▽ミランの新10番を背負うMFチャルハノールも期待に応えられていないが、守備の要となることが期待されながらも散々なパフォーマンスに終始しているボヌッチを選出。ユベントスの6連覇に大きく貢献し、近年不振が続くミランに勝者のメンタリティーをもたらすかに思われたが、自身が失点に絡むシーンが多発し、ミラニスタの信頼を得られていない状況だ。

【後半戦展望】
★ナポリとユーベ軸にスクデット争い
▽例年、ユベントスが余裕を持って優勝していたセリエAだが、今季はナポリを筆頭にインテル、ローマが優勝しても何ら不思議ではないスクデット争いを展開している。とりわけナポリはCLから敗退したことで主力をリーグ戦に集中させられる環境となったのは、プラス材料。グラムの代役をこの冬に補強できれば、1989-90シーズン以来の優勝も現実味を帯びる。

▽ナポリを追うユベントスは12月に入ってナポリを下し、インテルを圧倒して引き分け、ローマを撃破と、尻上がりにチーム力を上げている。CLを残しているが、現状ではディバラを控えに置くなど選手層も十分。アッレグリ監督の巧みな手腕によって今季のハイレベルなスクデット争いを制すことも十分に可能なチームに仕上がってきている。

▽インテルに関してはやや息切れの感が否めない。無敗を維持しながら、直近の3試合で2連1分けと躓いた。リーグ戦一本に集中できるメリットはあるものの、選手層に難を抱えており、後半戦も好調を維持できるかは微妙なところかもしれない。

▽ローマに関しては攻撃力の復活が欠かせない。サラーを失ったことでFWゼコやMFナインゴランのパフォーマンスが昨季のレベルに達しておらず、攻撃が単調になっている。ここを改善できなければ、今後も格下相手に勝ち点を落とす試合が散見されることになるだろう。

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