カソルラの復帰後リーグ戦初ゴール含むドブレーテの活躍でビジャレアルがマドリーと引き分けに持ち込む《リーガエスパニョーラ》

2019.01.04 07:22 Fri
Getty Images
クラブ・ワールドカップ(CWC)により延期されていたリーガエスパニョーラ第17節、ビジャレアルvsレアル・マドリーが3日に行われ、2-2の引き分けに終わった。

両チームにとって2019年初試合となるこの一戦。史上初めて3年連続世界王者となったマドリーは、先月23日に行われたCWC決勝のアル・アイン戦からスタメンを一人変更。M・ジョレンテ代わって起用されたカゼミロは第12節以来のリーグ戦出場となった。

試合は序盤から点の取り合いとなる。2分に期待の新星チュクウェゼのボックス右からのシュートで先にチャンスを作ったビジャレアルは4分に、そのチュクウェゼが後方からのパスを収めると同時にマルセロを剥がして右サイドから中へ切り込む。ボックス手前中央まで進攻したチュクウェゼはチェックに来たカゼミロの股を抜いてボックス左へラストパス。パスの先にいたカソルラは、フリーで冷静にゴール右隅を突くシュートを流し込み先制点を奪った。カソルラはビジャレアル復帰後、リーグ戦初ゴールとなった。
出鼻をくじかれたマドリーもすぐに反撃に出る。7分、ボックス外右でモドリッチのパスを受けたカルバハルがワンタッチで縦に走ったL・バスケスに渡すと、L・バスケスはボックス右深くからふわりとしたクロスを供給。これをベンゼマが頭で押し込んで、失点から3分後に同点に追いついた。

一瞬で試合を振り出しに戻したマドリーはベンゼマやL・バスケスが立て続けにシュートを放ち攻勢を強めていく。すると20分に敵陣右サイドでFKのチャンスを得ると、クロースのセンタリングをファーサイドでフリーとなっていたヴァランが頭で流し込んで追加点。逆転に成功した。
あっという間にひっくり返されてしまったビジャレアル。27分にカソルラからパスを受けたチュクウェゼが右サイドからドリブルで侵攻。ボックスに入り込み得意の左足でシュートを放っていったが、DFにブロックされてしまう。その後も19歳のチュクウェゼが積極的にゴールに迫るも若干空回り。逆に33分には自陣でボールを奪われベンゼマ、クロースに連続してシュートを許す。さらにクロースのシュートをGKアセンホが弾いたところをモドリッチに押し込まれてしまうが、オフサイドの判定でゴールならず。ビジャレアルは胸をなでおろした。

後半に向けて、マドリーは前半にふくらはぎの筋肉を痛めたベイルに代わってイスコを投入。そのイスコのパスからL・バスケスがボックスの外からシュートを狙う。その直後にベンゼマもシュートを狙うが、わずかに右に外れた。

64分に、ビジャレアルは相手のクリアボールを奪ったジェラール・モレノがドリブルで運んで、ボックス手前のゴール正面から左足を振り抜く。しかし、シュートはボール一つ分枠の左へ。

65分には、マドリーはカウンターからL・バスケスがゴールへ。鋭いカッティングで相手に挟まれながらもゴール前へ抜け出し、GKと一対一になるが、シュートはアセンホに阻まれてしまう。

カソルラを中心にマドリーを押し込む時間が続いたビジャレアルは82分、後方からの浮き球パスをボックス左で受けたフォルナルスがタメを作ってゴール前にセンタリングを送ると、これに飛び込んだのが先制ゴールを挙げたカソルラ。身長168㎝の男がヘディングで押し込んで再び同点とした。

カソルラの2014年12月以来となる1試合2得点の活躍で引き分けに持ち込んだビジャレアルはこのまま試合を終えて勝ち点を16に伸ばした。一方のマドリーはこれで勝ち点30となった。

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