C・ロナウドが大ブレーキのマドリーが終盤被弾でビジャレアルに敗戦…直近リーグ2敗1分けの泥沼に…《リーガエスパニョーラ》
2018.01.14 02:15 Sun
▽リーガエスパニョーラ第19節、レアル・マドリーvsビジャレアルが13日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、アウェイのビジャレアルが1-0で勝利した。
▽前節、セルタ相手に痛恨のドローを喫した4位のレアル・マドリー(勝ち点32)は、首位バルセロナとの暫定勝ち点差が「16」に開き、逆転での連覇は絶望的に。さらに、ミッドウィークのコパ・デル・レイ5回戦2ndレグではベスト8進出を決めたが、格下ヌマンシア相手にホームで引き分け、公式戦2試合連続ドローとなった。
▽後半戦に向けて立て直しを図るチームは今節、6位のビジャレアル(勝ち点28)との上位対決に臨んだ。セルタ戦からは出場停止明けのカルバハルをアクラフ・ハキミに代わって復帰させた以外、同じメンバーを起用。前線はベイルとクリスティアーノ・ロナウドの2トップにイスコのトップ下という構成となった。
▽雨の降りしきる中でスタートした一戦は立ち上がりから拮抗した展開が続く。予想通り、ボールを保持するマドリーはベイルやC・ロナウドの足元やスペースにボールを供給し、2トップのスピードを生かした攻めを見せる。
▽13分には右サイドで得たCKの場面でクロースがアウトスウィングのボールを入れると、これを競り勝ったヴァランがヘディングシュート。枠の右に外れそうなボールに反応したベイルが頭で押し込むが、ここはわずかにオフサイドラインを越えておりゴールは認められず。直後の19分にはバイタルエリア中央でマルセロが左足の弾丸ミドルを枠の右隅に飛ばすが、ここはGKアセンホのパラドンに阻まれた。
▽一方、前線からプレスをかけるもののなかなかハマり切らないビジャレアルだが、28分に決定機を創出。左サイドでボールを持ったフォルナルスが右足アウトにかけた絶妙なスルーパスをゴール前に走り込むバッカに通す。だが、バッカのシュートは相手DFナチョのブロックに阻まれた。
▽何とか前半のうちにリードを奪いたいマドリーはC・ロナウドに続けて絶好機が訪れる。30分、相手GKのフィードをカットしてカウンターに転じると、モドリッチからボックス右に走り込むC・ロナウドに絶妙なスルーパスが通るが、ポルトガル代表FWは飛び出したGKアセンホにコースを消されて一対一を決め切れない。その直後にもモドリッチのラストパスに抜け出したC・ロナウドがボックス右で右足を振り抜くが、シュートは右ポストを掠めて枠外に外れる。その後も再三のシュートを決め切れないC・ロナウドは45分、ボックス右でイスコの入れたグラウンダーのクロスに飛び込むが、体勢を崩しながらもゴール至近距離で合わせた右足のシュートは再びアセンホのパラドンに阻まれた。
▽ゴールレスで迎えた後半、先に動いたのはビジャレアル。右ウイングに入っていたストライカータイプのラバを下げて古巣対戦のチェリシェフをハーフタイム明けに投入。この交代でカスティジェホが右に、チェリシェフが左のウイングに入る。立ち上がりからアグレッシブな入りを見せるアウェイチームは47分、ボックス手前でバッカから短いパスを受けたチェリシェフがフリーで左足を振り抜くが、これは枠の右に外れる。
▽一方、後半も主導権を握るマドリーは52分、ボックス左でカルバハルからの浮き球クロスに反応したクロースが抑えの利いたボレーシュートを放つが、これはややコースが甘くGKアセンホにセーブされる。その後は一進一退の攻防が続く中、モドリッチやC・ロナウドのミドルシュートで先制ゴールを狙うマドリーだが、アセンホの牙城を破れない。
▽流れを変えたいジダン監督は70分、やや存在感が希薄になってきたイスコとベイルを下げてアセンシオとルーカス・バスケスを同時投入。この交代でC・ロナウドが最前線に、バスケスとアセンシオが左右のウイングに入る[4-3-3]にシステムを変更する。80分にはボックス右でタメたバスケスからのマイナスパスをモドリッチがダイレクトで狙うが、枠を外してしまう。
▽ホームで勝ち点逸は許されないマドリーは試合終盤にかけてリスクを冒した攻めに出る。すると、この選択が裏目に出る。87分、右サイドからのCKの場面でビジャレアルのロングカウンターを許すと、左サイドを突破したチェリシェフのラストパスからウナルとGKケイロル・ナバスが一対一に。ここは守護神の好守で凌いだが、こぼれ球に反応したフォルナルスに絶妙なミドルループシュートを流し込まれ、痛恨の失点。その後、決死の猛攻を見せるも最後までアセンホの牙城を破れなかったマドリーは、2018年初黒星を喫すると共に直近のリーグ戦2敗1分けという泥沼の状況に陥った。
▽前節、セルタ相手に痛恨のドローを喫した4位のレアル・マドリー(勝ち点32)は、首位バルセロナとの暫定勝ち点差が「16」に開き、逆転での連覇は絶望的に。さらに、ミッドウィークのコパ・デル・レイ5回戦2ndレグではベスト8進出を決めたが、格下ヌマンシア相手にホームで引き分け、公式戦2試合連続ドローとなった。
▽後半戦に向けて立て直しを図るチームは今節、6位のビジャレアル(勝ち点28)との上位対決に臨んだ。セルタ戦からは出場停止明けのカルバハルをアクラフ・ハキミに代わって復帰させた以外、同じメンバーを起用。前線はベイルとクリスティアーノ・ロナウドの2トップにイスコのトップ下という構成となった。
▽13分には右サイドで得たCKの場面でクロースがアウトスウィングのボールを入れると、これを競り勝ったヴァランがヘディングシュート。枠の右に外れそうなボールに反応したベイルが頭で押し込むが、ここはわずかにオフサイドラインを越えておりゴールは認められず。直後の19分にはバイタルエリア中央でマルセロが左足の弾丸ミドルを枠の右隅に飛ばすが、ここはGKアセンホのパラドンに阻まれた。
▽畳みかけるマドリーは22分、ボックス手前中央の好位置でFKを獲得。キッカーのC・ロナウドが直接狙ったシュートが壁にディフレクトして枠を捉えるが、ここは再びGKアセンホが鋭い反応で触りボールはクロスバーを叩いた。
▽一方、前線からプレスをかけるもののなかなかハマり切らないビジャレアルだが、28分に決定機を創出。左サイドでボールを持ったフォルナルスが右足アウトにかけた絶妙なスルーパスをゴール前に走り込むバッカに通す。だが、バッカのシュートは相手DFナチョのブロックに阻まれた。
▽何とか前半のうちにリードを奪いたいマドリーはC・ロナウドに続けて絶好機が訪れる。30分、相手GKのフィードをカットしてカウンターに転じると、モドリッチからボックス右に走り込むC・ロナウドに絶妙なスルーパスが通るが、ポルトガル代表FWは飛び出したGKアセンホにコースを消されて一対一を決め切れない。その直後にもモドリッチのラストパスに抜け出したC・ロナウドがボックス右で右足を振り抜くが、シュートは右ポストを掠めて枠外に外れる。その後も再三のシュートを決め切れないC・ロナウドは45分、ボックス右でイスコの入れたグラウンダーのクロスに飛び込むが、体勢を崩しながらもゴール至近距離で合わせた右足のシュートは再びアセンホのパラドンに阻まれた。
▽ゴールレスで迎えた後半、先に動いたのはビジャレアル。右ウイングに入っていたストライカータイプのラバを下げて古巣対戦のチェリシェフをハーフタイム明けに投入。この交代でカスティジェホが右に、チェリシェフが左のウイングに入る。立ち上がりからアグレッシブな入りを見せるアウェイチームは47分、ボックス手前でバッカから短いパスを受けたチェリシェフがフリーで左足を振り抜くが、これは枠の右に外れる。
▽一方、後半も主導権を握るマドリーは52分、ボックス左でカルバハルからの浮き球クロスに反応したクロースが抑えの利いたボレーシュートを放つが、これはややコースが甘くGKアセンホにセーブされる。その後は一進一退の攻防が続く中、モドリッチやC・ロナウドのミドルシュートで先制ゴールを狙うマドリーだが、アセンホの牙城を破れない。
▽流れを変えたいジダン監督は70分、やや存在感が希薄になってきたイスコとベイルを下げてアセンシオとルーカス・バスケスを同時投入。この交代でC・ロナウドが最前線に、バスケスとアセンシオが左右のウイングに入る[4-3-3]にシステムを変更する。80分にはボックス右でタメたバスケスからのマイナスパスをモドリッチがダイレクトで狙うが、枠を外してしまう。
▽ホームで勝ち点逸は許されないマドリーは試合終盤にかけてリスクを冒した攻めに出る。すると、この選択が裏目に出る。87分、右サイドからのCKの場面でビジャレアルのロングカウンターを許すと、左サイドを突破したチェリシェフのラストパスからウナルとGKケイロル・ナバスが一対一に。ここは守護神の好守で凌いだが、こぼれ球に反応したフォルナルスに絶妙なミドルループシュートを流し込まれ、痛恨の失点。その後、決死の猛攻を見せるも最後までアセンホの牙城を破れなかったマドリーは、2018年初黒星を喫すると共に直近のリーグ戦2敗1分けという泥沼の状況に陥った。
レアル・マドリーの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
レアル・マドリーの人気記事ランキング
1
40歳C・ロナウドが約400億円で3年連続最も稼いだアスリートに! メッシが5位、ドジャース・大谷翔平は9位
アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)が、再び世界で最も稼ぐアスリートとなった。アメリカ『フォーブス』が伝えた。 サッカー界のスーパースターの1人であるC・ロナウド。初めて世界で最も稼ぐアスリートになってから9年。40歳になった中で、3年連続5度目のナンバーワンとなった。 スポルティングCPで才能を見出され、マンチェスター・ユナイテッドで輝きを放ち、レアル・マドリーで全盛期を迎えると、ユベントス、ユナイテッドでプレーし、現在はサウジアラビアのアル・ナスルでプレー。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では準決勝で川崎フロンターレに敗れてアジア王者は逃したが、その存在感は健在だ。 サッカー界のNo.1プレーヤーという肩書きは譲りつつあるものの、この1年間で稼いだ金額は推定2億7500万ドル(約399億6000万円)とのこと。これは自己最高記録であり、歴代でも2015年に3億ドル、2018年に2億8500万ドルを稼いだプロボクサーのフロイド・メイウェザーだけとなっている。 内訳としては2億2500万ドル(約326億9000万円)がアル・ナスルとの契約で手にしており、残りの5000万ドル(約72億7000万円)はピッチ外での収入となり、スポンサー契約などの収入と見られている。 サッカー選手ではトップ10にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が1億3500万ドル(約196億3000万円)で5位。8位に元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億400万ドル(約151億2000万円)でランクイン。トップ50に広げると、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が9000万ドル(約130億9000万円)で16位、ブラジル代表FWネイマール(サントス)が7600万ドル(約110億5000万円)で25位、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)が6200万ドル(約90億1000万円)で34位、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)が5500万ドル(約80億円)で46位、セネガル代表FWサディオ・マネ(アル・ナスル)が5400万ドル(約78億5000万円)で48位となった。 全体では2位にNBAのゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーで1億5600万ドル(約226億7000万円)、3位にイングランドのプロボクサーであるタイソン・フューリーで1億4600万ドル(約212億2000万円)、4位にNFLのダラス・カウボーイズに所属するダック・プレスコットで1億3700万ドル(約199億1000万円)、5位がメッシとなった。 なお、日本人では9位にはMLBのロサンゼルス・ドジャーズに所属する大谷翔平が唯一入り1億250万ドル(約148億9000万円)。フィールド上で250万ドル(約3億6000万円)、フィールド外で1億ドル(約145億3000万円)を稼いでいるとされている。 <h3>◆最も稼ぐアスリートランキング 2025</h3> 1位:クリスティアーノ・ロナウド(サッカー/ポルトガル/40歳) 総収益:2億7500万ドル(約399億6000万円) 2位:ステフィン・カリー(バスケットボール/アメリカ/37歳) 総収益:1億5600万ドル(約226億7000万円) 3位:タイソン・フューリー(ボクシング/イギリス/36歳) 総収益:1億4600万ドル(約212億2000万円) 4位:ダック・プレスコット(アメリカン・フットボール/アメリカ/31歳) 総収益:1億3700万ドル(約199億1000万円) 5位:リオネル・メッシ(サッカー/アルゼンチン/37歳) 総収益:1億3500万ドル(約196億3000万円) 6位:レブロン・ジェームズ(バスケットボール/アメリカ/39歳) 総収益:1億3380万ドル(約194億4000万円) 7位:フアン・ソト(野球/ドミニカ共和国/26歳) 総収益:1億1400万ドル(約165億8000万円) 8位:カリム・ベンゼマ(サッカー/フランス/36歳) 総収益:1億400万ドル(約151億2000万円) 9位:大谷翔平(野球/日本/歳) 総収益:1億250万ドル(約148億9000万円) 10位:ケビン・デュラント(バスケットボール/アメリカ/35歳) 総収益:1億140万ドル(約147億3000万円) 2025.05.16 17:40 Fri2
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.20“ロス・ギャラクティコス”9度目のビッグイヤー/レアル・マドリー[2001-2002]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.20</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2001-2002シーズン/レアル・マドリー 〜ロス・ギャラクティコス〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2001-02real.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ビセンテ・デル・ボスケ(48) 獲得タイトル:チャンピオンズリーグ、スーペル・コパ 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力6:★★★★★★☆☆☆☆ タレント9:★★★★★★★★★☆ 連係6:★★★★★★☆☆☆☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">9度目のビッグイヤー</div> 2000年にフロレンティーノ・ペレスが会長に就任した後、レアル・マドリーは毎年ビッグネームを獲得していく。2000年にライバルのバルセロナからフィーゴを引き入れると、2001年には当時の最高移籍金となる8000万ユーロでジダンを獲得。その後、ロナウド、ベッカムと次々にビッグスターを獲得し、銀河系軍団と呼ばれるようになった。2001-02シーズンは、その銀河系の初期といえる陣容だった。 2000-01シーズンに4シーズンぶりとなるリーガエスパニョーラ制覇を成し遂げたレアル・マドリーだったが、2001-02シーズンはアイマールやアジャラを擁したベニテス政権1年目のバレンシア、イルレタの下で完成度の高いフットボールを披露したデポルティボの後塵を拝し、3位でシーズンを終えることになった。それでも、欧州の舞台では強さを見せつけ、過去5年以内で3度目となるCL制覇を達成。準決勝でバルセロナを下して勢いに乗ったチームは、バラックやルッシオら好メンバーが揃うレバークーゼンを決勝で撃破し、通算9度目となるビッグイヤーを手にした。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">タレント力を生かす布陣</div> フォーメーション図を見ても分かる通り、このシーズンのマドリーはややアンバランスと言える布陣だった。チームが擁する世界屈指のタレントの力を最大限に生かすため、デル・ボスケ監督はジダンを左サイド寄りのトップ下に配置。左サイドのソラーリは、守備にも力を入れたプレーを見せた。左サイドの幅という面では、破壊的な攻撃力を誇るロベルト・カルロスのオーバーラップで補完。一方、右サイドはタッチライン付近に位置したフィーゴが、ウインガーとして積極的にドリブルを仕掛けていく。前線では、シャドーストライカー的な役割を担ったラウールと、空中戦に強いモリエンテスが抜群のコンビネーションでゴールを量産した。 そして、この超攻撃的な布陣を支えたのが、守備的MFのマケレレだった。神出鬼没の守備で相手の攻撃の芽を摘み取り続け、チームの屋台骨を支えた。また、エルゲラとマケレレが中盤の底でコンビを組み、センターバックにマドリー生え抜きのセンターバックであるパボンが起用される形も常用していた。これらの個性あるメンバーを抜群のキャプテンシーで見事にまとめたのがベテランのイエロ。その後方には、若手ながらも既にビッグセーバーぶりを存分に発揮していたカシージャスが控えていた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFジネディーヌ・ジダン(29)</span> オフシーズンに当時の歴代最高移籍金となる8000万ユーロでユベントスからマドリーに移籍したジダンだったが、加入直後はチームにフィットし切れずに苦しむ。移籍金があまりに高額だったためマスコミからのプレッシャーは厳しく、スペインでの生活への順応にも苦しみ、なかなか本来のパフォーマンスを発揮することができなかった。しかし、シーズンが進むにつれて徐々にチームに馴染んでいくと、中盤戦以降は世界最高の選手たる所以を見せる。主に左サイド寄りの中央ポジションでプレーし、持ち前のボディバランスを生かした圧倒的なキープ力とドリブル、高精度のスルーパスを駆使。瞬く間にチームの中心となった。そして、圧巻だったのはレバークーゼンとのCL決勝。1対1の同点で迎えた前半44分、ロベルト・カルロスが左サイドから送った山なりのボールを、ボックス付近の中央やや左のポジションに位置していたジダンが左足のダイレクトボレーで合わせると、ボールは綺麗な弧を描きゴール左上隅に突き刺さった。このジダンのゴールが決勝点となり、レアル・マドリーは9度目の欧州制覇を達成。ジダンのゴールは、多くのメディアで「フットボール史上、最も素晴らしいゴール」と評価された。 2019.04.13 12:00 Sat3
“干された”ベッカムが自らの足でカペッロ監督の信頼を取り戻す【ビューティフル・フリーキック】
サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。 今回は、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミの共同オーナーを務める元イングランド代表MFのデイビッド・ベッカム氏が現役時代に決めたフリーキックだ。 <div id="cws_ad">◆気合いの入った表情のベッカムがキックで信頼を掴み取る<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJhN3pEMG9WayIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> 2003年にマンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリー入りしたベッカム氏は、在籍4年で公式戦159試合に出場し20ゴール51アシストを記録した。しかし、2007年1月にシーズン終了後のロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍が発表されると、当時のファビオ・カペッロ監督はベッカムを起用しないことを表明した。 それでも、腐らず練習に励むベッカム氏は、チームメイトからの推薦もあり、2007年2月10日に行われたラ・リーガ第22節のレアル・ソシエダ戦に約1カ月ぶりに出場する。 連敗中だったマドリーはソシエダに先制を許すも、迎えた37分、バイタルエリア右でフリーキックのチャンスを獲得する。ベッカムの右足から放たれたクロス性のシュートは絶妙なコースに飛ぶと、ワンバウンドしてゴール左に突き刺さった。 このゴールで追いついたマドリーは後半に勝ち越し、勝ち点3を獲得。このキックでカペッロ監督の信頼を再び掴み取り、ベッカム氏は初のラ・リーガのタイトルを獲得しアメリカへと旅立っていった。 2020.11.03 11:00 Tue4
21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu5
