「マッケニーの大勝利」ユベントス、一度追い出したタフネスMFに契約延長を提示へ

2023.11.15 18:10 Wed
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”勝者"マッケニー
ユベントスがアメリカ代表MFウェストン・マッケニー(25)に契約延長オファーを出す見通しだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

2020年夏にユベントス入りしたマッケニー。クラブ史上初のアメリカ人プレーヤーは、本職のセントラルハーフだけでなく両サイドにも対応可能なユーティリティ性が当時のアンドレア・ピルロ監督から高く評価され、加入1年目から公式戦46試合に出場とフル稼働した。
それは、2021-22シーズンから再登板して現在に至るマッシミリアーノ・アッレグリ監督体制下でも同じ。しかし、スタメンの座は確約されず、クラブが財政難に苦しむなか、“換金対象”という位置付けに。今年1月、買い取りオプション付きの半年レンタルでリーズ・ユナイテッドへ移籍することとなった。

ところが、2部リーグ降格のリーズへ完全移籍はならず、今夏ユベントスへ復帰。クラブとしては売却、そして資金調達に失敗した形だ。しかし、男マッケニーは奮起。セリエA第3節から現在に至るまでリーグ戦10試合連続でスタメン出場し、直近5試合は全てフル出場する。

ポジションは相変わらず中央と右サイドを行ったり来たりだが、どこで出場しようと、その圧倒的走力に勝る同僚はおらず、ユベントスもマッケニーがフル出場する5試合で5連勝。一度は半ば構想外となってトリノの街を追い出されたが、自力で上層部を納得させることに成功したようだ。
上層部はマッケニーに契約延長を用意し、現行契約が2025年6月までとなっているなか、代理人に対しては協議の準備が整っていると連絡済み。話し合いは年内に始まるとされ、『カルチョメルカート』は「マッケニーの大勝利」と、もはや低評価が存在しない25歳に称賛を送っている。

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偽SBにトライ中のアレクサンダー=アーノルド、お手本とするのはライバルクラブの2選手「彼らのプレーを尊敬している」

リバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドが、自身のお手本としている選手について明かした。イギリス『ミラー』が伝えている。 並外れたキック精度を武器に、これまでリバプール不動の右サイドバックとして数多くのタイトル獲得に貢献してきたアレクサンダー=アーノルド。昨シーズン途中から偽サイドバックとして中盤でのゲームメイクも担うようになり、今シーズンも引き続き新たなプレースタイルを披露している。 アレクサンダー=アーノルドはこの役割を担うにあたって、ライバルクラブであるマンチェスター・シティのイングランド代表DFジョン・ストーンズをお手本にしているとコメント。また、ストーンズ以外ではスペイン代表MFロドリにも感銘を受けており、両者のプレーを大いに参考としていることを明かしている。 「人々がこのハイブリッドな役割を今どのように呼んでいるかはわからない。でも、参考にしているのは間違いなくジョン・ストーンズだ。長い間、彼のプレーを尊敬してきたよ。並外れた選手であり、よくプレーを見ているんだ。シティの試合を見るときは、彼のプレーに集中している」 「ロドリのプレーにも感心してしまうね。彼はチームの要で、過小評価されていると思う。最近、彼がチームからいなくなった途端、チームの雰囲気が変わってしまうのを目の当たりにした。これは彼がいかに重要な選手であるか物語っているよ」 「僕が見ているのは、そうした選手たちだ。ほかにもたくさんいるけどね。セルヒオ・ブスケッツ、シャビ・アロンソ、アンドレア・ピルロ、そしてスティービー・G(スティーブン・ジェラード)など、過去の選手のプレーも見ているんだ」 2023.11.14 15:45 Tue

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