休みなし、給水制限の“パワハラ”指導が原因? アトランタ・ユナイテッド監督解任の裏事情

2021.07.20 20:43 Tue
Getty Images
アメリカのメジャーリーグ・サッカー(MLS)に所属するアトランタ・ユナイテッドで18日まで監督を務めたガブリエル・エインセ氏は、かなりスパルタな指導を行っていたようだ。

フランク・デ・ブール前監督の後任として、2020年12月にアトランタ・ユナイテッドの新指揮官に就任したエインセ氏。4月に開幕した2021シーズンは13試合で2勝7分け4敗と苦戦を強いられ、早々に解任された。
クラブが解任に踏み切った理由としては、もちろん成績不振が大部分を占めるだろうが、どうやら「パワハラ指導」という別の原因もあるとのこと。あまりにも事態が悪化したため、選手たちを代表してMLS選手協会がリーグに苦情を申し立てたほどだという。

また、関係者がアトランタの日刊紙『The Atlanta Journal Constitution』に当時の状況を告白。コーチングスタッフはシーズン前の練習中に選手が飲む水の量を制限し、チームドクターが介入しなければならなかった状況だったとのこと。加えてエインセ氏は定められた日数分の休日を選手に与えず、選手にはいつでも電話に出たりトレーニング場に来たりできるよう求めていたようだ。

同関係者は、コーチングスタッフは何も変えてくれなかったとコメント。選手のメンタルはボロボロだったと主張している。
「クラブは彼に、『ピッチ外で何かを変えなければならない』と言ったけどコーチングスタッフが何もしなかったので、選手にとっては非常に難しい状況になった」

「(解任は)時間の問題だったんだ」

「戦術やサッカー面はともかく、フィールドの外でいろいろありすぎて、常に選手たちは精神的に疲弊していた」

なお、取材に応じた選手たちはこの件に関しては何も語っていないとのことだ。

ガブリエル・エインセの関連記事

ユナイテッド加入のアムラバトは背番号4に決定! 昨季まではフィル・ジョーンズが12年間着用

マンチェスター・ユナイテッドに加入したモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトの背番号が「4」に決定した。 昨年のカタール・ワールドカップでモロッコ代表のベスト4進出に貢献し、フィオレンティーナでも安定したパフォーマンスを披露してきたアムラバト。この活躍により、バルセロナやチェルシー、アトレティコ・マドリーといったクラブからも関心を寄せられた27歳の守備的MFだが、今夏の移籍市場最終日に以前から加入の噂があったユナイテッドへ1年間のレンタル移籍が決定した。 渡航の遅れから直近に行われたアーセナル戦でのデビューは逃したものの、マンチェスター入りを果たした中盤の新戦力は、ユナイテッドで背番号4を着用することが決定した。 ユナイテッドの背番号4は昨シーズン終了まで元イングランド代表DFフィル・ジョーンズが12年間に渡って背負ってきた番号だ。それ以前は元イングランド代表MFオーウェン・ハーグリーヴス、MFフアン・セバスチャン・ベロンとDFガブリエル・エインセという2人のアルゼンチン代表選手が着用していた。 また、1993-94シーズンにプレミアリーグの背番号が導入された後、最初に同番号を着用したのは、伝説のキャプテンである元イングランド代表DFスティーヴ・ブルースだ。 ちなみにモロッコ代表では背番号4を着用するアムラバトだが、直近に在籍したエラス・ヴェローナとフィオレンティーナでは背番号34を着用しており、クラブレベルでは初めて同番号でプレーすることになる。 2023.09.06 05:30 Wed

元アルゼンチン代表のエインセ氏が古巣ニューウェルズの監督に就任!

元アルゼンチン代表のガブリエル・エインセ氏(44)が、母国のニューウェルズ・オールドボーイズの監督に就任した。 現役時代にパリ・サンジェルマンやマンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリーなどで活躍したエインセ氏は、2014年にニューウェルズで引退すると、翌年から指導者の道を歩み、母国のゴドイ・クルスで監督業をスタートさせた。 その後は、アルヘンティノス・ジュニアーズ、ベレス・サルスフィエルドとアルゼンチン国内のクラブで指揮を執り、2021年1月からはMLSのアトランタ・ユナイテッドの監督に就任。初めて母国以外のクラブを率いたが、同年7月に成績不振で解任の憂き目に。 そしてこの度、新年明けの新シーズン開幕に先駆けて、古巣の監督に就任。ニューウェルズでは昨年11月に、かつて同クラブでアシスタントコーチを務め、ヘラルド・マルティーノ監督のアシスタントとしてバルセロナに務めた経歴もあるアドリアン・コリア氏を監督に迎えるも、今年8月にわずか9カ月で辞任し、暫定監督を据えつつ後任を探していた。 昨季のニューウェルズは、アルゼンチン1部リーグで11勝7分け9敗の11位。最後にリーグ優勝したのは、当時秋春制がとられていた2012-13シーズンまで遡り、通算6度の優勝を数える。 なお、エインセ監督には指導法を巡ってトラブルになったことが伝えられており、アトランタ・ユナイテッドを指揮していた際、練習中の選手が飲む水の量を制限するといった旧態依然としたやり方を行っていた模様。チームドクターが介入することも珍しくなく、関係者の証言では「選手たちは常に精神的に疲弊していた」という。 2022.10.26 14:45 Wed

アトランタ・ユナイテッドがガブリエル・エインセ監督を解任…直近8試合未勝利

アメリカのメジャーリーグ・サッカー(MLS)に所属するアトランタ・ユナイテッドは18日、ガブリエル・エインセ監督(43)の解任を発表した。 フランク・デ・ブール前監督の後任として、昨年12月にアトランタ・ユナイテッドの新指揮官に就任。4月に開幕した2021シーズンはここまで13試合を消化して2勝7分け4敗と苦戦。 MLSでは5月15日のモントリオール戦以降の8試合で5分3敗と白星がなく、現状ではパフォーマンスの向上は望めないと、クラブは解任に踏み切った。 アトランタ・ユナイテッドのダレン・イールズ会長は、公式サイトで以下のように声明を発表した。 「今シーズンのこの時期にしたかった決断ではありませんでしたが、クラブにとっては正しい決断でした。ガビは才能あるコーチであり、技術とサッカーというスポーツに対して本当の情熱を持っている。我々は彼の仕事に感謝しており、彼の今後の活躍を願っている」 2021.07.19 08:00 Mon

ポルトやリヨンで名を馳せたFWリサンドロ・ロペスがMLSのアトランタ・ユナイテッドに加入

メジャーリーグ・サッカー(MLS)のアトランタ・ユナイテッドは25日、元アルゼンチン代表FWリサンドロ・ロペス(37)がフリートランスファーで加入することを発表した。 リサンドロ・ロペスは、母国アルゼンチンのラシン・クラブでキャリアをスタート。2005年7月に海を渡りポルトへ加入すると、一躍名をあげる。 ポルトではプリメイラ・リーガで106試合に出場し49ゴール16アシストを記録。2009年7月にリヨンへと完全移籍すると、リーグ・アンでは119試合に出場し59ゴール17アシストを記録。2013年8月にカタールのアル・ガラファへと完全移籍した。 <div id="cws_ad">◆リヨン時代のスーパーゴール集!<div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiI4RTBnV0s4NCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> カタールでは公式戦48試合で16ゴールを記録。2015年2月にブラジルのインテルナシオナルへと移籍すると、公式戦30試合で7ゴール4アシストを記録。2016年1月に古巣のラシン・クラブへと復帰していた。今シーズンはプリメーラ・ディビシオン(アルゼンチン1部)で20試合に出場し4ゴール1アシストを記録していた。 リサンドロ・ロペスが加入するアトランタ・ユナイテッドは、アルゼンチン代表DFとしても活躍したガブリエル・エインセ監督が就任していた。 2021.01.26 16:38 Tue

元アルゼンチン代表DFエインセ氏がアトランタ・ユナイテッドの新監督に就任!

アメリカのメジャーリーグ・サッカー(MLS)に所属するアトランタ・ユナイテッドは18日、新監督にアルゼンチン指揮官のガブリエル・エインセ氏(42)を招へいしたことを発表した。契約期間は2年間となる。 アトランタは、7月に成績不振を理由に2018年12月から指揮を執ってきたフランク・デ・ブール監督を解任。シーズン終了までセカンドチームのスティーブン・グラス監督が暫定監督を務めたが、2020シーズンはイースタンカンファレンスで6勝4分け13敗の12位に終わっていた。 そして、後任に指名されたのは現役時代にレアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッド、ローマなどビッグクラブでプレーしたエインセ氏。2014年に母国アルゼンチンのニューウェルズで引退を終えると、翌年から指導者の道を歩み、母国のCDゴドイ・クルス・アントニオ・トンバで監督業をスタート。 その後は、AAアルヘンティノス・ジュニアーズ、CAベレス・サルスフィエルドとアルゼンチン国内のクラブで指揮。AAアルヘンティノス・ジュニアーズ時代には、就任1年目でクラブをプリメーラB・ナシオナル(アルゼンチン2部)優勝に導いた。 2020.12.19 08:00 Sat

メジャーリーグ・サッカー(MLS)の関連記事

金の卵? パリ五輪選出濃厚の米国代表FWがセリエA移籍か…23歳ダンカン・マグワイア

MLSのオーランド・シティに所属するアメリカ代表FWダンカン・マグワイア(23)が、イタリア・セリエAへ向かう可能性が高まった。 ダンカン・マグワイアはパリ五輪に出場するU-23アメリカ代表のストライカーで、先日のテストマッチ・U-23日本代表戦も最前線で先発。本大会選出濃厚とされ、今年1月にはA代表デビューも飾っている。 オーランドでは今季MLS13試合5得点、CONCACAFチャンピオンズリーグで3試合1得点。22年末のドラフト入団から約1年半、コロンビアの名手ルイス・ムリエルと2トップを組み、通算53試合21得点を記録している。 そんな23歳FWだが、契約が今年12月までとなっているのに目をつけたのが、セリエAの中堅トリノ。トリノは現所属のセンターフォワードが軒並み退団するとの見立てもあり、残留確実はムリエルの盟友、ドゥバン・サパタのみ。 イタリア『トゥット・スポルト』いわく、今夏の獲得なら移籍金は最大でも400万ユーロ(約6.7億円)前後。クラブ間交渉およびマグワイアとの交渉が始まっており、パリ五輪出場ならビッグクラブの目に留まる可能性もあるなか、その前の締結もあり得るようだ。 2024.06.13 18:15 Thu

インテル・マイアミがヴァランに接触か ユナイテッド退団で無所属となる稀代のCB

インテル・マイアミが元フランス代表DFラファエル・ヴァラン(31)に接触か。 リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバと、“良い時代”のバルセロナを彩った名手たちを抱えるインテル・マイアミ。 単なる寄せ集めかと言えばそうではなく、メッシを筆頭に個々人がコミットするチームは現在、MLSのイースタン・カンファレンス(東地区)で暫定ながらも首位。12試合で12得点9アシストを叩き出すメッシがそこにいる。 そんなインテル・マイアミはこの度、レアル・マドリーCL3連覇の立役者となった元フランス代表戦士にコンタクトを取った模様。ファブリツィオ・ロマーノ氏いわく、今月末でフリーエージェントのヴァランに接触したという。 ヴァランは栄光のマドリー時代を終え、2021年夏にマンチェスター・ユナイテッド入り。無論その実力は申し分なかったが、元々ケガがちで継続性に欠けた男は、今シーズンで3年契約が満了となっている。 現段階では、インテル・マイアミがヴァラン側に希望条件等を聞いただけ、とのことで「これ以上のことは何もない」模様。MLS行きは選択肢として悪くなさそうだが、果たして。 2024.06.13 15:40 Thu

「インテル・マイアミは僕の最後のクラブ」メッシが自身のキャリアに言及、引退については「全てが終わる恐怖がある」

アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(36)が、自身のキャリアの終わりが近づいていることを語り、インテル・マイアミが最後のクラブになると明かした。 バルセロナの下部組織で育ち、若くしてその才能を認められたメッシ。独特なリズムのステップとタッチで相手を翻弄する姿は多くの子供たちの憧れの的に。バルセロナでは多くのタイトルとゴールを重ねた。 その後、パリ・サンジェルマン(PSG)への移籍を経て、2023年夏からインテル・マイアミでプレー。メジャーリーグ・サッカー(MLS)でもその輝きは失われず、今シーズンはMLSで12試合12ゴール9アシストと圧巻のパフォーマンスを見せている。 コパ・アメリカを控えている中、アルゼンチン代表に合流しているメッシ。アルゼンチン『ESPN』のインタビューに応じ、自身のキャリアについて言及。また、引退はしないが、インテル・マイアミでキャリアを終えると語った。 「インテル・マイアミは僕のキャリアの最後のクラブになるだろう」 加入から1年、チームメイトにはバルセロナ時代のチームメイトであるMFセルヒオ・ブスケッツ、FWルイス・スアレス、DFジョルディ・アルバもおり、アメリカの地で純粋にサッカーを楽しめているように感じる。 ただ、まだ引退は考えていないとのこと。人生を通じてプレーしてきたことで、辞める恐怖があると語り、アメリカに来たことについても言及した。 「サッカーをやめる準備はできていないね。僕は生涯ずっとやってきた。ボール遊びが大好きだ。トレーニングも日々の活動も試合も楽しんでいる。全てが終わってしまうのではないかという恐怖はちょっとある。それは常にあるよ。ヨーロッパを離れてここ(マイアミ)に来るのは難しい一歩だった」 「ワールドカップで優勝したことは、物事を別の角度から見る上でとても役立った。でも、僕はそのことについては考えないようにしている。楽しむようにしているんだ」 「残されている時間があまりないことがわかっているし、今はよりそう感じる。だから、僕はクラブで楽しい時間を過ごしている。良いチームメイトや友人がそばにいてくれて幸運だ」 「代表チームで過ごす時間はとても楽しいし、良い友人もたくさんいる。引退したら寂しくなるだろうとわかっているから、小さなことも楽しんでいるんだ」 2024.06.13 10:20 Thu

去就注目のロイス、LAギャラクシーとの交渉順調…来週にも成立の可能性

元ドイツ代表MFマルコ・ロイス(35)のロサンゼルス・ギャラクシー行きを巡る話が着々と進むようだ。移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者が続報として報じた。 先のチャンピオンズリーグ(CL)決勝をもって、12シーズンにわたるドルトムントでのキャリアに終止符を打ったロイス。かつてほどの輝きではないにしろ、今季も公式戦42試合で9得点10アシストをマークした実力者とあって、動向が注目される。 行き先を巡ってはトルコやサウジアラビアも取り沙汰されるなか、先日あたりからメジャーリーグサッカー(MLS)のLAギャラクシーからオファーが届き、交渉中であるのが明らかに。その交渉は今も現在進行形で進み、契約の詳細が議題だという。 また、LAギャラクシー側も成立に楽観的で、来週にも決着しうるとも。吉田麻也と山根視来の元日本代表勢が所属するLAギャラクシーではバルセロナからポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキの獲得画策が噂されるが、ロイスとの交渉も順調のようだ。 2024.06.07 09:50 Fri

メキシコ代表FWロサーノがMLSの新クラブであるサンディエゴFCへ、加入は来年2月

メジャーリーグサッカー(MLS)のサンディエゴFCは6日、PSVのメキシコ代表FWイルビング・ロサーノ(28)の獲得を発表した。加入は来年2月で4年契約を結んだとのことだ。 サンディエゴFCは2025年シーズンよりMLSに参入する新クラブ。そのクラブの最高額の給与をロサーノは受け取ると報じられている。 パチューカでプロデビューを飾ったロサーノはPSVで活躍後、2019年夏にナポリに加入。ナポリでも活躍し、昨夏にPSVに復帰してエールディビジ24試合出場6ゴール3アシストを記録し、6季ぶりのリーグ優勝に貢献していた。 2024.06.07 07:00 Fri

記事をさがす

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly