チリの天才司令塔ダビド・ピサーロが39歳で現役引退! ローマやウディネで活躍

2018.12.01 15:00 Sat
Getty Images
▽チリのウニベルシダ・チレに所属する元チリ代表MFダビド・ピサーロ(39)が2日に行われるリーグ最終節のクリコ・ウニド戦を最後に現役を引退する。かつて在籍したローマのクラブ公式サイトが伝えている。

▽ローマの公式サイトは2006年から2012年まで在籍したピサーロがチリ『La Tercera』のインタビューで語った内容を引用して伝えている。
「(現役引退は)遅かれ早かれ誰にでも訪れるものだ。それは私にとってもね」

「フットボールが私から離れていくわけではない。私が離れるだけだよ。しばらく前にこの決断をしたが、多くの人たちが私に再考を求めたんだ。だから、少し難しかったよ」

▽また、キャリアを通じた最高の時期に関しての質問に対しては、「2番目の皮膚」と語るローマと共にウディネーゼの名前を挙げている。
「ローマではチャンピオンズリーグ(CL)と共にスクデットを争っていた。それもモウリーニョが率いたインテルのような強いチームとね。ローマと同様にウディネーゼ時代は幸せだった。クラブ創設から90年以上経って初めてチャンピオンズリーグに出場できたからね。ただ、僕の2番目の皮膚はローマのユニフォームだ」

▽母国のサンティアゴ・ワンダラーズでプロキャリアをスタートしたピサーロは、1999年にウディネーゼに加入。ルチアーノ・スパレッティ監督の下で持ち味の戦術眼と優れたパスセンスを武器にセリエA屈指のレジスタに成長を果たし、クラブ史上初のCL出場権獲得に貢献した。

▽その後、2005年に加入したインテルではセリエAとコッパ・イタリアの国内2冠を達成も、出場機会を求めて翌年にローマへ加入。そのローマでは恩師スパレッティ監督の下、FWフランチェスコ・トッティ、MFダニエレ・デ・ロッシ、MFシモーネ・ペロッタらと共にゼロトップを採用したチームの心臓として活躍。2度のコッパ・イタリア制覇に貢献した。

▽以降はマンチェスター・シティへのレンタル移籍を経て3年間在籍したフィオレンティーナでヨーロッパでのキャリアを終え、2015年に古巣サンティアゴ・ワンダラーズに復帰。2016-17シーズンからは現所属先のウニベルシダ・チレでプレーを続けてきた。

▽また、1999年にデビューを果たしたチリ代表では通算46試合に出場し2ゴールを記録。U-23代表として臨んだ2000年のシドニー五輪では銅メダルを獲得し、2015年のコパ・アメリカでは初優勝を経験している。

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デル・ピエロやデ・ロッシ、ヴィエリらがコーチングライセンス取得へ

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