「GKとCBには問題がある」ユーロで優勝期待されるイングランド代表にカペッロ氏が懸念

2024.04.23 16:55 Tue
カペッロ氏はピックフォードらのパフォーマンスを懸念
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カペッロ氏はピックフォードらのパフォーマンスを懸念
ファビオ・カペッロ氏はかつて自身が率いたイングランド代表について、明確な課題があると語った。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

2016年に就任したガレス・サウスゲイト監督の下で、2018年のロシア・ワールドカップは4位、ユーロ2020は準優勝、2022年のカタール・ワールドカップはベスト8と安定した成績を残してきたイングランド。多くの経験を積んできたチームには、6月14日から開幕するユーロ2024での悲願の初優勝が期待されている。
しかし、2008年から4年にわたってイングランドを指揮してきたカペッロ氏は、チームに対して懐疑的な模様。歴戦の名将はチームに優れた選手が揃っていることは認めつつ、GKとセンターバックは明確なウィークポイントになり得るとの見方を示している。

「彼らのGK、ジョーダン・ピックフォードにはいくつかの問題があると思う。もちろん、良い部分もある。彼は時折、本当に本当に良いパフォーマンスを見せてくれるからね。だが、2021年にウェンブリーで行われたユーロ決勝で、私は彼らがイタリアに負けた試合を見ていた。ピックフォードは試合開始から20分くらいで、ロングボールを蹴り始めたんだ」

「これはボールが敵陣にあった方が良い、自分の近くにはない方が良いという考えだろう。こうした恐れは、チームの他の選手にも影響を与えたと思う。もし本当に優れたGKがいれば、それだけでチームは別物になる。自信が生まれるからね」
「それから、彼らのセンターバックにも問題があるだろう。中盤は良いし、前線は本当に優れている。左右のサイドバックも申し分ない。だが、2人のセンターバックには疑問があり、GKにも疑問が残る」

「私はイングランドが好きだよ。彼らの中盤と前線は最高だ。ジュード・ベリンガムハリー・ケインブカヨ・サカがいるのだからね。だが問題は、彼らが勝つべき瞬間に、時折恐怖を感じながらプレーしていることにあるだろう」

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ヨーロッパ最強の国を決めるユーロ2024。今大会はドイツで開催され、24カ国が参加する。 世界トップレベルの選手たちが集い、ワールドカップよりも見応えがあるとされるユーロ。今回は試合日程・キックオフ時間・テレビ放送予定・視聴方法をまとめた。 <span class="paragraph-subtitle">■ユーロ2024試合日程・キックオフ時間</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/euro2024_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">Getty Images<hr></div> ドイツで開催される17回目のユーロ。4年に1度の戦いは、6月14日(金)に開幕。7月14日(日)まで1カ月間開催される。 試合のキックオフ時間は3つに分かれ、日本時間の22時、25時、28時となる。なお、開幕戦のドイツ代表vsスコットランド代表は14日の28時にキックオフを迎える。 <span class="paragraph-subtitle">■ユーロ2024 放送・配信予定</span> ユーロ2024は日本でも視聴が可能。「WOWOW」が前回大会に引き続き放映権を取得。開幕1週間前とギリギリでの発表となったが、8大会連続での放送となる。 なお、WOWOでのテレビ視聴と、WOWOWオンデマンドでのネット視聴がどちらも可能。全試合をライブ配信することが決定した。 <span class="paragraph-subtitle">■ユーロ2024無料視聴方法</span> 「WOWOW」での視聴には会員登録必要となり有料だが、3試合は無料での放送と配信が発表されている。 6月14日(金) 27:00〜(放送時間) 【開幕戦・グループA】ドイツvsスコットランド 6月15日(土) 24:45〜(放送時間) 【グループB】スペインvsクロアチア 6月16日(日) 27:45〜(放送時間) 【グループC】セルビアvsイングランド <span class="paragraph-subtitle">■お得な視聴パック「ユーロ2024+CL・EL 2024-25シーズンパス」</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/euro2024_tw1.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">Getty Images<hr></div> WOWOWは有料放送のため、無料での視聴には限りがあり、有料会員登録が必要だ。しかし、今回のユーロ放送を記念し、お得なパスが販売開始。その名も「ユーロ2024+CL・EL 2024-25シーズンパス」だ。 世界最高峰の戦いでもあるチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)も放送するWOWOW。2024-25シーズンも放送が決定している中、「CL・EL 2024-25シーズンパス」は1万7500円で8月から販売開始予定となっている。 しかし、今回ユーロ2024の全試合も視聴できる「ユーロ2024+CL・EL 2024-25シーズンパス」の販売が開始。なんと年間1万4500円での販売となり、12カ月で換算すると1カ月あたり「1208円」で視聴が可能となる。CLとEL、さらにカンファレンスリーグ(ECL)に加え、ユーロも全試合見られて3000円もお得だ。 なお、CLはハイライトや2000-01シーズンからの全ての決勝なども視聴可能。新シーズンのUEFAスーパーカップも視聴が可能だ。この機会に契約するのは大変お得となっている。 <span class="paragraph-subtitle">■「ユーロ2024」主な試合配信スケジュール</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/euro2024_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">Getty Images<hr></div> <span style="font-weight:900">◆グループステージ</span> ▽6月14日(金) 《28:00》※開幕戦 【A】 ドイツ代表 vs スコットランド代表 ▽6月15日(土) 《22:00》 【A】ハンガリー代表 vs スイス代表 《25:00》 【B】スペイン代表 vs クロアチア代表 《28:00》 【B】イタリア代表 vsアルバニア代表 ▽6月16日(日) 《22:00》 【D】ポーランド代表 vs オランダ代表 《25:00》 【C】スロベニア代表 vs デンマーク代表 《28:00》 【C】セルビア代表 vs イングランド代表 ▽6月17日(月) 《22:00》 【E】ルーマニア代表 vs ウクライナ代表 《25:00》 【E】ベルギー代表 vs スロバキア代表 《28:00》 【D】オーストリア代表 vs フランス代表 ▽6月18日(火) 《25:00》 【F】トルコ代表 vs ジョージア代表 《28:00》 【F】ポルトガル代表 vs チェコ代表 ▽6月19日(水) 《22:00》 【B】クロアチア代表 vs アルバニア代表 《25:00》 【A】ドイツ代表 vs ハンガリー代表 《28:00》 【A】スコットランド代表 vsスイス代表 ▽6月20日(木) 《22:00》 【C】スロベニア代表 vs セルビア代表 《25:00》 【C】デンマーク代表 vs イングランド代表 《28:00》 【B】スペイン代表 vsイタリア代表 ▽6月21日(金) 《22:00》 【E】スロバキア代表 vs ウクライナ代表 《25:00》 【D】ポーランド代表 vs オーストリア代表 《28:00》 【D】オランダ代表 vs フランス代表 ▽6月22日(土) 《22:00》 【F】ジョージア代表 vs チェコ代表 《25:00》 【F】トルコ代表 vs ポルトガル代表 《28:00》 【E】ベルギー代表 vs ルーマニア代表 ▽6月23日(日) 《28:00》 【A】スイス代表 vs ドイツ代表 【A】スコットランド代表 vs ハンガリー代表 ▽6月24日(月) 《28:00》 【B】アルバニア代表 vs スペイン代表 【B】クロアチア代表 vs イタリア代表 ▽6月25日(火) 《25:00》 【D】オランダ代表 vs オーストリア代表 【D】フランス代表 vs ポーランド代表 《28:00》 【C】イングランド代表 vs スロベニア代表 【C】デンマーク代表 vs セルビア代表 《28:00》 【B】アルバニア代表 vs スペイン代表 【B】クロアチア代表 vs イタリア代表 ▽6月26日(水) 《25:00》 【E】スロバキア代表 vs ルーマニア代表 【E】ウクライナ代表 vs ベルギー代表 《28:00》 【F】ジョージア代表 vs ポルトガル代表 【F】チェコ代表 vs トルコ代表 <span style="font-weight:900">◆ラウンド16</span> ▽6月29日(土) 《25:00》 A・2位 vs B・2位 《28:00》 A・1位 vs C・2位 ▽6月30日(日) 《25:00》 C・2位 vs D/E/F・3位 《28:00》 B・1位 vs A/D/E/F・3位 ▽7月1日(月) 《25:00》 D・2位 vs E・2位 《28:00》 F・1位 vs A/B/C・3位 ▽7月2日(火) 《25:00》 E・1位 vs A/B/C/D・3位 《28:00》 D・1位 vs F・2位 <span class="paragraph-subtitle">■ユーロ2024 出場国データ</span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/euro2024_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad">Getty Images<hr></div> <span style="font-weight:800">【グループA】</span> <span style="font-weight:800">◆ドイツ代表</span> 出場回数:14大会連続14回目 最高成績:優勝(1972、1980、1996) ユーロ2020結果:ベスト16 予選結果:開催国 監督:ユリアン・ナーゲルスマン <span style="font-weight:800">◆スコットランド代表</span> 出場回数:2大会連続4回目 最高成績:グループステージ敗退(1992、1996、2020) ユーロ2020結果:グループステージ敗退 予選結果:グループA・2位 監督:スティーブ・クラーク <span style="font-weight:800">◆ハンガリー代表</span> 出場回数:3大会連続5回目 最高成績:3位(1964) ユーロ2020結果:グループステージ敗退 予選結果:グループG・1位 監督:マルコ・ロッシ <span style="font-weight:800">◆スイス代表</span> 出場回数:3大会連続6回目 最高成績:ベスト8(2020) ユーロ2020結果:ベスト8 予選結果:グループI・2位 監督:ムラト・ヤキン <span style="font-weight:800">【グループB】</span> <span style="font-weight:800">◆スペイン代表</span> 出場回数:8大会連続12回目 最高成績:優勝(1964、2008、2012) ユーロ2020結果:ベスト4 予選結果:グループA・1位 監督:ルイス・デ・ラ・フエンテ <span style="font-weight:800">◆クロアチア代表</span> 出場回数:3大会連続7回目 最高成績:ベスト8(1996、2008) ユーロ2020結果:ベスト16 予選結果:グループD・2位 監督:ズラトコ・ダリッチ <span style="font-weight:800">◆イタリア代表</span> 出場回数:8大会連続11回目 最高成績:優勝(1968、2020) ユーロ2020結果:優勝 予選結果:グループC・2位 監督:ルチアーノ・スパレッティ <span style="font-weight:800">◆アルバニア代表</span> 出場回数:2大会ぶり2回目 最高成績:グループステージ敗退(2016) ユーロ2020結果:予選敗退 予選結果:グループE・1位 監督:シウヴィーニョ <span style="font-weight:800">【グループC】</span> <span style="font-weight:800">◆スロベニア代表</span> 出場回数:6大会ぶり2回目 最高成績:グループステージ敗退(2000) ユーロ2020結果:予選敗退 予選結果:グループH・2位 監督:マティアジュ・ケク <span style="font-weight:800">◆デンマーク代表</span> 出場回数:2大会連続10回目 最高成績:優勝(1992) ユーロ2020結果:ベスト4 予選結果:グループH・1位 監督:カスパー・ヒュルマンド <span style="font-weight:800">◆セルビア代表</span> 出場回数:6大会ぶり6回目 最高成績:準優勝(1960、1968) ユーロ2020結果:予選敗退 予選結果:グループG・2位 監督:ドラガン・ストイコビッチ <span style="font-weight:800">◆イングランド代表</span> 出場回数:4大会連続11回目 最高成績:準優勝(2020) ユーロ2020結果:準優勝 予選結果:グループC・1位 監督:ガレス・サウスゲイト <span style="font-weight:800">【グループD】</span> <span style="font-weight:800">◆ポーランド代表</span> 出場回数:5大会連続5回目 最高成績:ベスト8(2016) ユーロ2020結果:グループステージ敗退 予選結果:プレーオフA勝者 監督:ミハウ・プロビエシュ <span style="font-weight:800">◆オランダ代表</span> 出場回数:2大会連続11回目 最高成績:優勝(1988) ユーロ2020結果:ベスト16 予選結果:グループB・2位 監督:ロナルド・クーマン <span style="font-weight:800">◆オーストリア代表</span> 出場回数:3大会連続4回目 最高成績:ベスト16(2020) ユーロ2020結果:ベスト16 予選結果:グループF・2位 監督:ラルフ・ラングニック <span style="font-weight:800">◆フランス代表</span> 出場回数:9大会連続11回目 最高成績:優勝(1984、2020) ユーロ2020結果:ベスト16 予選結果:グループB・1位 監督:ディディエ・デシャン <span style="font-weight:800">【グループE】</span> <span style="font-weight:800">◆ベルギー代表</span> 出場回数:3大会連続7回目 最高成績:準優勝(1980) ユーロ2020結果:ベスト8 予選結果:グループF・1位 監督:ドメニコ・テデスコ <span style="font-weight:800">◆スロバキア代表</span> 出場回数:3大会連続6回目 最高成績:優勝(1976) ユーロ2020結果:グループステージ敗退 予選結果:グループJ・2位 監督:フランチェスコ・カルツォーナ <span style="font-weight:800">◆ルーマニア代表</span> 出場回数:2大会ぶり6回目 最高成績:ベスト8(2000) ユーロ2020結果:予選敗退 予選結果:グループI・1位 監督:エドワード・ヨルダネスク <span style="font-weight:800">◆ウクライナ代表</span> 出場回数:4大会連続4回目 最高成績:ベスト8(2020) ユーロ2020結果:ベスト8 予選結果:プレーオフB勝者 監督:セルゲイ・レブロフ <span style="font-weight:800">【グループF】</span> <span style="font-weight:800">◆トルコ代表</span> 出場回数:3大会連続6回目 最高成績:ベスト4(2008) ユーロ2020結果:グループステージ敗退 予選結果:グループD・1位 監督:ヴィンチェンツォ・モンテッラ <span style="font-weight:800">◆ジョージア代表</span> 出場回数:初出場 最高成績:なし ユーロ2020結果:予選敗退 予選結果:プレーオフC勝者 監督:ウィリー・サニョル <span style="font-weight:800">◆ポルトガル代表</span> 出場回数:8大会連続9回目 最高成績:優勝(2016) ユーロ2020結果:ラウンド16 予選結果:グループJ・1位 監督:ロベルト・マルティネス <span style="font-weight:800">◆チェコ代表</span> 出場回数:8大会連続11回目 最高成績:優勝(1976) ユーロ2020結果:ベスト8 予選結果:グループE・2位 監督:イワン・ハシェック 2024.06.10 00:00 Mon

負傷抱える中でユーロ参戦のショーは2月ルートン戦でのプレー後悔…「あれは自分含め全員の責任…」

シーズンを通して負傷に悩まされたマンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表DFルーク・ショーは、2月のルートン・タウン戦でのプレーを悔やんでいる。『ESPN』が伝えている。 今シーズンは開幕直後、年末年始、2月下旬以降と3度の負傷離脱を強いられ、公式戦15試合の出場にとどまったショー。現在は3カ月以上に渡って戦列を離れているものの、ガレス・サウスゲイト監督はリスク承知で28歳のユーロ2024招集を決断した。 その招集の決断の責任は指揮官が負うべきものではあるが、クラブでほぼプレーしなかった状況で招集に応じたショーに対しては、クラブへの忠誠を疑うネガティブな声も挙がっている。 そういった中、ショーは「個人的にユナイテッドでプレーするために全力を尽くした」と反論。一方で、コンディションの問題を自覚しながらもプレーした末に負傷したルートン戦を深く後悔している。 ただ、自身の責任を認めながらも、プレーさせる決断を下したクラブのメディカルスタッフを非難するという、物議を醸すコメントを発した。 「監督がプレーを求めたら、絶対に『ノー』とは言えない。だけど、ルートン戦でプレーすべきではなかった」 「あれは全員の責任だ。一部は自分のせい、一部は(ユナイテッドの)メディカルスタッフのせいだ。復帰が早すぎたせいで、ハムストリングをまた負傷してしまった」 また、イングランド代表では直前の親善試合2試合を欠場しており、16日に控える本大会初戦のセルビア代表戦に間に合うかは微妙な状況だ。 その点について問われると、「それは僕次第というわけではない。日々練習で調子を確かめるだけだ。初戦に出場したいけど、現実的にチャンスは1回しかなく、あまり急ぎたくない。何か感じたら、それで終わり。そんなことは起きてほしくない」と、あくまで万全を期して復帰する意向を示した。 2024.06.09 21:06 Sun

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スペイン代表はもうドイツにいる…/原ゆみこのマドリッド

「随分、扱いが違ったもんだ」そんな風に私が驚いていたのは月曜日、ユーロのためにベルリンから75km離れたベースキャンプ地、ノイルピーン入りしたクロアチア代表チームが町の中央広場に設けられたステージに立ち、4000人ものファンの歓迎を受けている映像をお昼のニュースで見た時のことでした。いやあ、確かに数日前、クロアチア人の友だちと話した時にもドイツ在住の同胞は多いとは聞いていたんですけどね。対して前日日曜夜、ドナウエッシンゲンにある宿泊所、デア・エシュベルクホフに到着した際は折しも大雨に見舞われたせいもあり、ホテル前でスペインのチームバスを待っていたファンは数十人といったところ。 飛行機が降り立ったシュツットガルト空港には結構な数のファンを滑走路に入れて、盛り上がっている風を呈していたんですが、それでもとてもクロアチアの応援に駆けつけたファンの数には太刀打ちできず。ええ、チームが現地入りする1日前には、先乗りTVレポーターがドナウエッシンゲンの町でその辺の人に代表メンバーの写真を見せて、知っている選手がいるかと尋ねても全然、わからないという答えが多かったですしね。確かに翌月曜、宿舎に近いSVアーセンの練習場での初日一般公開セッションでは見学に来た500人のファンが小さなスタンドに収まりきらなかったそうですが、それもクロアチアの初日セッションに比べると多勢に無勢。いやこれ、両者が初戦での激突するスタジアムの応援勢力図に影響しない? まあ、そんなことはともかく、ユーロ前最後となったスペインの親善強化試合がどうだったかをお伝えしていくことにすると。先週水曜のアンドラ戦で5-0と大勝した彼らは金曜午前中にラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設での最後の練習を終え、いやあ、その直後に発表された29人から、26人に本大会参加メンバーを絞ったリストでは、オリンピックに専念することになった17才のクバルシ(バルサ)、アレイス・ガルシア(ジローナ)、そしてジョレンテ(アトレティコ)が落選しちゃったんですけどね。その3人を即時解放して、チームはマジョルカ島のパルマに飛び、土曜にはサン・モイシュ(マジョルカのホーム)で北アイルランド戦を迎えたんですが…。 うーん、地元にリーガ1部チームも2部チームすらないバダホスでは、会場がバダホスCF(RFEF3部/実質5部に今季降格)のホーム、ヌエボ・ビベロのキャパが小さいのもあって、スタンドを超満員にしたスペインだったんですが、この試合はかなり空席が目立ってねえ。それでもこの日はちゃんと国歌斉唱もあり、スタメンリピートはモラタ(アトレティコ)とペドリ(バルサ)だけ。かなりユーロ用の布陣に近づいたデ・ラ・フエンテ監督のチームが開始2分、FKから、北アイルランドのバラード(サンダーランド)にヘッドで先制されるという、冷や水を浴びせられてしまったから、ビックリしたの何のって。 それからもしばらくはル・ノルマン(レアル・ソシエダ)がイエローカードをもらったり、プライス(リエージュ)にダブルチャンスを与えたりと挙動が怪しかったため、やっぱり、アマチュア選手ばかりだったアンドラには大きな顔ができても、プレミアリーグでプレーするクラスの選手がいるチーム相手にはすぐ粗が出てしまうのかと、私も暗澹たる気分になったものでしたが、いやいや、とんでもない。12分にはペドリがエリア外からゴールを決めて、同点にしてくれたんですから、有難いじゃないですか。 おかげですっかり落ち着いたスペインは18分、ヘスス・ナバス(セビージャ)のクロスから、とうとうモラタが頭で勝ち越し点をゲット。ようやくゴール日照りを脱してくれたのには、彼に大いに肩入れしているデ・ラ・フエンテ監督もホッとしたことかと思いますが、24分にお水休憩があった後もスペインは止まらず。ええ、29分にはククレジャ(チェルシー)からボールをもらったニコ・ウィリアムス(アスレティック)がエリア内左奥から折り返し、それを再びペドリがゴールに。 いやあ、彼の場合は18才だった2021年の夏にユーロと東京オリンピックを梯子したせいもあって、その後、何度も負傷。今季もようやくシーズン終盤になって、調子が上がってきたため、まさに当時のオリンピック担当だったデ・ラ・フエンテ監督も今回、初めてA代表に招集することができたという経緯があったんですけどね。曰く、「Pedri tenía que encontrarse con Pedri/ペドリ・テニア・ケ・エンコントラールセ・コン・ペドリ(ペドリが、ペドリと出逢わないといけなかった)。監督は選手に自信を与えることができるが、まずは選手が一歩踏み出さないといけないからね」そうで、ペドリの復調はユーロに向けて、何よりの朗報だったかと。 実際、当人もこの2ゴールには、「Con el gol se ha visto que ha quedado atrás la lesion/コン・エル・ゴル・セ・ア・ビストー・ケ・ア・ケダードー・アトラス・ラ・レシオン(このゴールで負傷がもう過去のものになったのがわかったはず)」と手応えを感じていたようですしね。ええ、代表に来られなかった期間には何度もデ・ラ・フエンテ監督から、電話で励ましてもらったみたいですし、この夏もパリ・オリンピックがあるんですが、今回はペドリも梯子は考えず、ユーロオンリーで頑張ってもらいたいものです。 そしてスペインは35分にも、今度はジャマル(バルサ)がエリア内送ったボールをファビアン(PSG)が押し込んで、とうとう4点目を取ってしまったんですが、21才のニコといい、16才のジャマルといい、若い2人のサイドアッターはかなりいい線いっている気が。といっても中心になってゴールを決めるCFが冴えているかどうかというのもありますけどね。4-1で始まった後半のモラタは敵DFにゴール前で倒されながら、またしても主審がペナルティを取ってくれないのに怒って、8分にはオジャルサバル(レアル・ソシエダ)と交代。 そのオジャルサバルに再び、ジャマルがアシストして、15分に5点目が入ったところでスペインは打ち止めに。ええ、彼もアンドラ戦でキャリア初というハットトリックを達成して、この日のゴールで2試合4得点。あとはユーロに取っておいてもらいたいですからね。その後はミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ)やホセル(レアル・マドリー)らが途中出場したものの、スコアは5-1のまま動かず、スペインは2試合連続のgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)勝利を祝うことになりましたっけ。 え、てことはユーロでもゴールがガンガン入るスペインを期待してもいいのかって?いやあ、話はそう簡単ではなく、ええ、グループリーグ初戦、土曜の午後6時(日本時間翌午前1時)から、ベルリンのオリンピック・スタジアムで当たるクロアチアも同日、いわゆる強豪と見なされるポルトガルとの親善試合にモドリッチ(マドリー)のPKとブドミル(オサスナ)のゴールで1-2と勝って、いい感じで調整を進めていますからね。おまけに昨年夏のネーションズリーグ・ファイナルフォー決勝でそのクロアチアを倒し、2012年ユーロ以来のタイトルを獲得したスペインとはいえ、その時も0-0で延長戦に突入。最後はPK戦でやっと勝ったという有り様でしたから、おそらく相手のリベンジ願望度はかなり高いかと。 といっても今回も6グループ中、成績上位の3位4チームまでが決勝トーナメントに進むという激甘ユーロですからね。その後、イタリア、アルバニアと続くスペインが3引分けとかで終わっても16強対決には進めるんじゃないかと。北アイルランド戦を済ませたスペインはその日はパルマに連泊、日曜夕方にシュットガルトに向けて出発し、もうユーロで敗退or優勝するまで、戻って来ず。ただ、それがどうも今回はラス・ロサス滞在中にメディアデー以外、普段の合宿では毎日あった記者会見を含め、マスコミ対応がまったくなかったため、まだ選手のインタビューとかも全然、目にしていないんですよ。 ドイツのベースキャンプでは練習以外、他にやることもなく、時間がたっぷりあるため、その辺はこれからイロイロ、出て来ることになりそうですが…何か、デ・ラ・フエンテ監督になってからは、ルイス・エンリケ前監督時代のようにチーム全員でゲームしに行ったり、外食したりということもなく、1日から、合宿に入った選手など、もう缶詰状態がかなりの長期に。今週も土曜のまで、ずっとセッション続きですし、一体、いつお休みがもらえるんですかね。 一方、各国代表選手以外、すでにバケーションに入っているマドリッドのクラブに関しては、ええ、マドリーなど、大量にユーロやコパ・アメリカに参加するチームに選手を派遣していますからね。自ずから、入ってくる関連情報もやれ、日曜のメキシコとの親善試合でビニシウスがエンドリック(パルメイラスから移籍)にラストパスを送り、そのヘッドで2-3としたブラジルが勝ったとか、同じくカナダとの親善試合ではヒザの打撲のせいで、終盤だけの出場となったエムバペ(同PSG)がカマビンガからスルーパスを受け、シュートを撃ったものの、ブロックされてしまうことに。おかげでフランスは0-0の引分けに終わったとか、要は来季の新チームのコンビネーション育成が着々と進行していることを強調するようなニュースが多かったんですが、どちらにしろ、彼らのプレシーズン練習が始まるのは7月15日と遥か先のことですからね。 おまけにユーロやコパ・アメリカに行く選手は自分のチームが敗退してから、1カ月の休暇をもらうため、それこそ、優勝候補に挙げられる国の代表だと、合流が恒例のアメリカツアー中の8月になる場合も。それは7月11日からプレシーズン練習が始まるアトレティコも同様で、いえ、オブラク(スロベニア)やヒメンス(ウルグアイ)なんかは戻りも早いかもしれないものの、ビッツェル、フェルメーレン(ベルギー)、グリーズマン(フランス)、そしてデ・パル、モリーナ、コレア(アルゼンチン)らはかなり戻って来るのが遅いのでは? ただ、月曜になって、伝わってきた話なんですが、アトレティコのプレシーズンはロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)でのキャンプから始まって、まあ、今季限りでフィジカルコーチのプロフェ・オルテガが退団してしまいましたからね。恒例通り、”地獄の”という形容詞をつけていいのかは今時点ではわかりかねますが、そこで1週間過ごした後、中国の成都市へ行き、PSGとインテルとの親善試合ツアーをやる予定だったのが、どうやら現地との調整が上手くできず、流れるかもしれないのだとか。 その後予定の香港での地元チームとの試合は決まっているらしいんですが、今は中国での2試合ができない場合の代替地を探しているそうで、候補はインドネシア…いやあ、そんな暑いところに行くくらいなら、またロス・アンヘレスでのキャンプを2週間に戻して、後はカランサ杯(カディスの主催する伝統的な夏の親善大会)とか、近場で済ます方がずっといいと思うんですが、こればっかりはねえ。何にしろ、昨季はお隣さん比べ、体力の消耗が異常に早いチームを見せられてきた身としては、プレシーズンにはじっくりフィジカルトレーニングができる環境を選んでほしいとか言えません。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2024.06.11 20:30 Tue

中盤2選手離脱のオランダ代表がDFマートセンを追加招集【ユーロ2024】

オランダサッカー協会(KNVB)は11日、ユーロ2024に臨むオランダ代表にDFイアン・マートセン(ドルトムント)を追加招集したことを発表した。 先月末にユーロに臨む登録メンバーを発表していたオランダだったが、メンバー入りを果たしていたバルセロナのMFフレンキー・デ・ヨングの回復が間に合わず。さらに、直近のアイスランド代表とのフレンドリーマッチのウォーミングアップ中に負傷したアタランタのMFトゥン・コープマイネルスの2選手の離脱が決定した。 この緊急事態を受け、ロナルド・クーマン監督は候補メンバーから落選していたマートセンの追加招集を決断した。なお、登録枠はもう1枚余っているが、新たに26人目の選手を招集するかは現時点で不明だ。 2024.06.11 19:41 Tue

オランダ代表にさらなる離脱者…ウォーミングアップで負傷のコープマイネルスもユーロ2024欠場決定

オランダサッカー協会(KNVB)は11日、ユーロ2024に臨むオランダ代表から、MFトゥン・コープマイネルス(アタランタ)の離脱を発表した。 コープマイネルスは、10日に行われたアイスランド代表とのフレンドリーマッチで、ウォーミングアップ中に負傷。離脱が噂されていた中、正式に離脱が決定した。 試合後、ロナルド・クーマン監督は「トゥンの欠場は突然のものだった」とし、「我々は明日の朝に結論を出したいが、良い予感はしない」と懸念があるとしていた。 オランダ代表は、メンバー入りを果たしていたバルセロナのMFフレンキー・デ・ヨングが負傷が癒えずに欠場が確定。開幕目前で、中盤で2人目の離脱となった。 2024.06.11 19:05 Tue

モドリッチの代表初タイトルを戦友ラキティッチが期待 「トロフィーを掲げる姿を見られたら…」

サウジアラビアのアル・シャバブに所属する元クロアチア代表MFイバン・ラキティッチが、ユーロ2024での仲間の活躍を期待した。スペイン『アス』が伝えた。 スペインではセビージャやバルセロナといったクラブで活躍し、今年1月にアル・シャバブへと移籍したラキティッチ。クロアチア代表でも長らく中軸を担い、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)では準優勝に大きく貢献したが、2020年9月に代表引退を決断した。 今夏のユーロを前に、『アス』のインタビューに応じたラキティッチは、クロアチア代表からの引退を「心の底からの決断だった」と回想。「多くの犠牲を払ってくれた家族のために、一歩踏み出す時が来たんだ」とその理由も明かしている。 また、代表の中盤を共に支えてきたレアル・マドリーのルカ・モドリッチにも言及。レアル・マドリーで数々の栄光を手にしてきた38歳は、代表でもタイトルを得るべきかと問われると、「そうだ、彼がこのユーロで優勝すれば良い」と答え、祖国の躍進を期待した。 「クロアチアは人口400万人強の国で、特にワールドカップでの成績は信じられないほどのものだ。作り話みたいだし、理屈では語れない」 「結果はともかく、クロアチアが輩出した(才能ある)選手たちがいる。モドリッチがトロフィーを掲げる姿を見られたら、それは特別なことだろう」 また、セビージャで共に戦ったスペイン代表DFヘスス・ナバスについてもコメント。「スペインの試合は喜んでナバスのシャツを着て観戦するよ。もちろんクロアチア戦は違うけどね」と語った一方、「まずはヘススを招集した(スペイン指揮官)デ・ラ・フエンテを称賛したい」と、モドリッチと同じ38歳のユーロ参戦を喜んだ。 「ナバスの参加をとても嬉しく思う。彼とは 13 年以上の付き合いだが、僕が 2011 年に初めてネルビオン(セビージャ)に加わった時から変わらない。彼には今でも同じような喜びとエネルギーがある。彼が最後までこの招集を楽しめることを願うよ」 グループBに同居するクロアチア代表とスペイン代表は、グループステージの初戦から対戦。ラキティッチが見守るなか、両チームはどのような船出を切るのだろうか。 2024.06.11 18:53 Tue

状態懸念のロバートソンは負傷回避か、スコットランド代表コーチが「明日はトレーニングをする予定」

状態が心配されたスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンだが、負傷は免れたようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 リバプールの絶対的左サイドバックとして、これまで数多くのタイトル獲得に貢献してきたロバートソン。スコットランド代表ではキャプテンを務めており、今月に開催されるユーロ2024のメンバーにも順当に選出されていた。 しかし、ロバートソンはユーロの開催国ドイツで行われたトレーニングを途中離脱。負傷となれば、今週金曜日に行われるドイツ代表とのユーロ開幕戦への出場も危ぶまれることになり、状態が危惧されていた。 そんな中で、チームのアシスタントコーチを務めるジョン・カーバー氏は記者会見の場でロバートソンの状態について説明。トレーニング離脱はあくまで予防措置であり、負傷はしていないと強調している。 「ロバートソンは大丈夫だ。あれは本当に予防措置に過ぎなかった。すでに彼とは話をしたよ。ボールが足首に当たっただけで、明日はトレーニングをする予定だ。彼は問題ない」 今シーズンはリバプールでもケガによる離脱が長引いていただけに状態が懸念されたロバートソンだが、現時点ではユーロの舞台でプレーする姿が見られそうだ。 2024.06.11 17:45 Tue

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