「残念なシーズンだったのは明らか」ホームラストゲームで勝利のテン・ハグ監督、クラブが持つ可能性に自信「高いポテンシャルがある」

2024.05.16 10:10 Thu
試合後にスピーチをするテン・ハグ監督
Getty Images
試合後にスピーチをするテン・ハグ監督
マンチェスター・ユナイテッドエリク・テン・ハグ監督が、ホーム最終戦の勝利を振り返った。
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15日、プレミアリーグ第34節延期分でユナイテッドはホームにニューカッスルを迎えた。
前節はアウェイでのアーセナルとの大一番で1-0と敗戦。良い戦いを見せながらも、ディフェンスラインの連携ミスから失点をしてしまった試合。ホームでの今季ラストマッチでの結果が求められた。

試合は31分にコビー・メイヌーのゴールでユナイテッドが先制。前半は1点リードで折り返すも、49分に失点してしまう。それでも57分にアマド・ディアロが勝ち越しゴールを決めると、途中出場となったラスムス・ホイルンドが84分にダメ押しゴール。後半アディショナルタイムに失点したが、3-2で勝利を収めた。

リーグ戦の連敗をストップしたユナイテッド。この勝利で、逆転での7位入りの可能性を最終節に残し、来シーズンのヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)行きの可能性も見えてきた。
テン・ハグ監督は、ホームに集まったファン・サポーターのために勝利を収められたことを喜び、チームが難敵相手に勝利を収めたパフォーマンスを称えた。

「全ての勝利が重要だ。これは非常に重要だった。間違いない。我々はファンにも何かを与えたいと思っており、それにとても満足している」

「チームのパフォーマンスには満足している。我々はニューカッスルのフィジカルにマッチし、良いプレーも見せた。もちろん、我々は一緒にプレーをしてきたし、ファンはいつも我々と主にいたので、素晴らしいゴールがあったことはとても嬉しいが、それはチームでもあった。努力、どうやってゴールを決めたかだ」

これで今シーズンのホームゲームは終了。去就に関して周囲が騒がしいテン・ハグ監督にとっては、オールド・トラッフォードで最後の試合になる可能性もある。

勝利後にはピッチに立ち、マイクを持ってスピーチ。ファンへの感謝を伝えた理由についても言及。苦しい時期にあるクラブだが、未来は明るいと考えているとした。

「周りが私にどの監督もやっていると言ってきた。それが理由だ。私は非常に重要なことだと思っている」

「この試合がここでの最後の試合だった。我々はまだシーズンで2試合を残しているが、オールド・トラッフォードからは離れる。粘り強く支えてくれた彼らに感謝したい」

「本当に我々は感謝している。チームもクラブもだ。我々は困難な時期にあり、このクラブは期待されたような結果ではなかった。しかし、全てのケガには理由がある。でも、我々は相変わらず残念なシーズンを過ごしてしまった」

「クラブは過渡期にある。残念なシーズンであることは明らかだが、その失望の中でもラスムス・ホイルンド、アマド・ディアロ、アレハンドロ・ガルナチョといった優れた選手たちの成長が見られる」

「若い選手たちがリーグ全体で非常に良い成長を遂げているのを見ると、私はいつも嬉しく思う。私はシーズン中、クラブには非常に良いことが起こっていると話した。いくつかのとても良いことだ。クラブには高いポテンシャルがある」



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