10人のウクライナがVARにも救われイタリア撃破で決勝進出!《U-20W杯》

2019.06.12 02:29 Wed
Getty Images
U-20ワールドカップ(W杯)2019、U-20ウクライナ代表vsU-20イタリア代表が11日に行われ、1-0でウクライナが勝利した。

4日前に行われたU-20コロンビア代表戦を1-0と制したウクライナと、10人となったU-20マリ代表相手に4-2と勝利して2大会連続ベスト4に進出したイタリアによる決勝進出を懸けた一戦。
立ち上がりはイタリアがボールを保持する展開となった中、ウクライナが手数をかけない攻撃でシュートに持ち込む構図となった。

その後もカウンターを狙うウクライナがシュートに持ち込むシーンをより生み出していくも、決定的なシーンを演出するには至らない。37分にブレツァの直接FKでGKプリツァーリを強襲したウクライナだったが、慎重な姿勢を互いに崩さなかった前半はゴールレスで終了した。

迎えた後半も膠着状態が続いていたが、52分にイタリアにこの試合最初の決定機。スルーパスでボックス右に抜け出したピナモンティがシュート。だが、コースが甘くGKルニンのセーブに阻まれた。
すると65分、ウクライナが後半最初のチャンスをモノにして試合を動かした。右サイドからのコノプリアのグラウンダークロスをブレツァがダイレクトでゴールへ蹴り込んだ。さらに72分、ウクライナに追加点のチャンス。ロングボールに抜け出したスプリアガがGKと一対一に。しかし、シュートはわずかに枠の左に外れてしまった。

追加点を奪いきれなかったウクライナは79分、ピナモンティに対するファウルでポポフに2枚目のイエローカードが出てしまい、10人での戦いを強いられてしまう。そんな中83分、カシュチュクのシュートがバーを直撃し、ウクライナはやはり追加点を奪いきれない。

終盤にかけて攻勢に出たイタリアは89分に同点のチャンス。ディフェンスライン裏に抜け出したカポーネのボレーシュートがわずかに枠を外れた。千載一遇のチャンスを逸したイタリアだったが、追加タイム2分にも同点のチャンス。スカマッカが相手DFを背負っての見事なボレーシュートでネットを揺らした。だが、VARの末にスカマッカのヒジが対応したDFに入っていたとしてファウルと判定され、ノーゴールに。

結局、1点を守り抜いたウクライナが逃げ切り、決勝へ進出。この後試合を行う-20エクアドル代表vsU-20韓国代表の勝者と初優勝を懸けてファイナルを戦うことになった。

U-20ウクライナ代表の関連記事

大会MVPはイ・ガンイン、最優秀GKはルニン!《U-20W杯》

15日にU-20ワールドカップ(W杯)2019の全日程が終了し、U-20ウクライナ代表の初優勝で幕を閉じた。 FIFA(国際サッカー連盟)は大会MVPに準優勝したU-20韓国代表からMFイ・ガンイン(バレンシア)を選出した。イ・ガンインは今大会全7試合に先発。1ゴール4アシストを記録し、初の決勝進出となった韓国を牽引する働きを見せた。 そして大会最優秀GK(ゴールデングローブ賞)にはウクライナのアンドリー・ルニン(レアル・マドリー)が選出されている。ルニンはユーロ2020予選のためにA代表招集を受けていたことで準々決勝を欠場したが、それ以外の6試合に先発。堅守のチームを象徴する存在で、決勝ではビッグセーブを見せ、ウクライナの初優勝に貢献していた。 2019.06.16 03:00 Sun

韓国に逆転勝利のウクライナが初優勝!《U-20W杯》

U-20ワールドカップ(W杯)2019決勝、U-20ウクライナ代表vsU-20韓国代表が15日に行われ、3-1でウクライナが勝利し初優勝を飾っている。 準決勝でU-20イタリア代表を1-0と振り切ったウクライナと、U-20エクアドル代表をこちらも1-0と制した韓国による初優勝を懸けたファイナル。 試合は開始2分、キム・セユンが右サイドを突破にかかったところでベスコロヴァイニーにボックス内ぎりぎりでファウルを受け、VARの末に韓国にPKが与えられた。そして、このPKをイ・ガンインが決めて韓国が先制した。 失点を受けて前がかるウクライナは12分、ブレツァが直接FKでGKを強襲。その後も自陣に引く韓国相手に押し込む時間を増やすと、34分に追いついた。FKの流れからルーズボールをボックス中央で拾ったスプリアハがゴール左にシュートを押し込んだ。ハーフタイムにかけてもウクライナがボールを持ったが、1-1で前半を終えた。 迎えた後半、一進一退の攻防で立ち上がった中、52分にウクライナが逆転する。コノプリアのスルーパスでボックス右に抜け出したスプリアハがゴール左にシュートを蹴り込んだ。 スプリアハのこの試合2ゴール目でリードしたウクライナが自陣に引く中、65分にコルニエンコのミドルシュートで牽制。 追う韓国は70分、左CKからイ・ジャエクのヘディングシュートが枠を捉えたが、GKルニンのビッグセーブに阻まれた。 そして終盤の韓国の攻勢を凌いだウクライナは89分に勝負を決定付けた。カウンターに転じ、ツィタイシュヴィーリがドリブルでボックス左に侵入。ゴール右隅にシュートを蹴り込んだ。 このまま3-1で韓国を撃破したウクライナが勝利。同国史上初のU-20W杯制覇を果たした。 2019.06.16 02:57 Sun

PKストップのエクアドルがイタリアとの延長戦を制して3位フィニッシュ!《U-20W杯》

U-20ワールドカップ(W杯)2019・3位決定戦、U-20イタリア代表vsU-20エクアドル代表が14日に行われ、0-1でエクアドルが勝利した。 準決勝でU-20ウクライナ代表に0-1で惜敗したイタリアと、U-20韓国代表にこちらも0-1で惜敗したエクアドルによる3位決定戦。 グループステージで対戦した際にはイタリアが1-0と勝利していたこのカード。準決勝からスタメン7選手を変更してきた控え組主体のイタリアに対し、準決勝からスタメン1人のみを変更したエクアドルがボールを握る展開で推移していった。 すると10分、エクアドルはプラタのミドルシュートでGKを強襲。一方、自陣に引くイタリアは19分にアルベリコのミドルシュートで応戦すると、前半終盤の39分にはデル・プラートのミドルシュートでGKを強襲するも、互いに決定機のなかった前半はゴールレスで終了した。 迎えた後半もエクアドルがボールを保持すると、56分にカンパーナのミドルシュートが右ポストを直撃。さらに59分にはパラシオスの強烈なミドルシュートが枠を捉えたが、GKカルネセッキに止められた。その後もエクアドルが押し込む展開が続くと、77分にはレサバラが際どいミドルシュートを浴びせた。 劣勢のイタリアは79分にチャンス。ボックス左からコルバーニの放ったシュートがわずかに枠の右に外れた。 結局、90分でゴールは生まれず迎えた延長戦、前半開始3分にイタリアがPKを獲得する。ボックス左でオリヴィエリがボールをキープすると、キンテーロに倒された。しかし、キッカーのオリヴィエリのシュートはGKラミレスにセーブされてしまう。 すると延長前半14分、エクアドルがゴールをこじ開ける。FKの流れからボックス右のミナがボレーでネットを揺らした。これが決勝点となってエクアドルが勝利。同国史上最高位の3位で大会を終えている。 2019.06.15 06:06 Sat

エクアドルに競り勝った韓国が初の決勝進出! ウクライナと激突へ!《U-20W杯》

U-20ワールドカップ(W杯)2019、U-20エクアドル代表vsU-20韓国代表が11日に行われ、0-1で韓国が勝利し、決勝へ進出した。 3日前に行われたU-20アメリカ代表戦を2-1と競り勝って初のベスト4進出を決めたエクアドルと、U-20セネガル代表戦を死闘の末にPK戦で勝ち上がり2度目のベスト4進出を果たした韓国による決勝進出を懸けた一戦。 序盤は意外にも韓国が積極的な入りを見せ、イ・ガンインのセットプレーを軸に圧力をかけていった。 しかし、時間の経過とともにエクアドルがポゼッションを高めていくと、24分にフエンテスがミドルシュートで牽制。そして38分には決定機が訪れた。見事な持ち出しからカンパーニャがボールを運ぶと、ボックス手前左から放ったシュートがバーに直撃した。 ひやりとした韓国だったが、39分に先制する。イ・ガンインのクイックリスタートでボックス左のスペースを突いたチェ・ジュンがゴール右に蹴り込んだ。 韓国が1点をリードして迎えた後半、自陣に引いてエクアドルの攻勢を受け止めると、62分にコ・ジェフンのミドルシュートで牽制した。 ここからオープンな攻防が続くと、エクアドルは71分にパラシオスのミドルシュートがGKを強襲。対する韓国は73分にチョ・ヨンウクがGK強襲のシュートを浴びせた。 終盤にかけてはエクアドルの攻勢が続き、追加タイム3分にはポロソがシュートのルーズボールを押し込んだが、その前にオフサイドがあってノーゴールに。さらに同5分、カンパーニャのヘディングシュートが枠を捉えるもGKイ・ガンヨンのビッグセーブに阻まれ、韓国が逃げ切り。初の決勝進出を果たした韓国はウクライナと初優勝を懸けて15日に激突する。 2019.06.12 05:44 Wed

ベスト4が決定! ウクライナvsイタリア、エクアドルvs韓国の準決勝に!《U-20W杯》

U-20ワールドカップ(W杯)2019準々決勝が8日に終了し、ベスト4が出揃った。 勝ち残ったのは欧州からU-20イタリア代表とU-20ウクライナ代表。南米王者のU-20エクアドル代表、そしてアジアからU-20韓国代表となった。4カ国共に優勝未経験国となっている。 準決勝の組み合わせはウクライナvsイタリアの欧州勢対決と、エクアドルvs韓国の対戦となった。決勝進出を懸けた準決勝は11日に行われる。 2019.06.09 06:45 Sun

U20ワールドカップの関連記事

U-20日本代表のGS敗退決定…ベスト16が出揃う《U-20W杯》

FIFA U-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン2023に参戦中だったU-20日本代表のグループステージ敗退が決定した。 28日、U-20W杯のグループステージ全日程が終了し、決勝トーナメントに進出する16チームが出揃った。 今大会、グループCに入った日本はセネガルとの初戦を1-0で勝利したが、以降のコロンビア戦、イスラエル戦をいずれも1-2の逆転負け。グループCの戦いを3位で終えていた。 今大会ではグループ上位2チームに加え、6グループの3位チームの上位4チームが決勝トーナメントに進出できるレギュレーションとなっており、日本は28日開催のグループEとグループFの結果次第で突破の可能性を残していた。 しかし、グループステージ全日程終了時点でグループ3位チームの中で5番手の戦績だった日本は、2001年大会以来となる無念の敗退が決定した。 なお、決勝トーナメント進出チームでは急遽ホスト国となったアルゼンチンを含む南米勢が最多5チーム、欧州勢は次点の4チーム、アジア勢はウズベキスタン、韓国の2チームとなった。 日本不在のU-20W杯決勝トーナメントは5月30日~6月11日の日程で行われる予定だ。グループステージ最終順位は以下の通り。 ■U-20W杯2023 GS最終順位■ ◆グループA 1.アルゼンチン 9pt 2.ウズベキスタン 4pt(+1) 3.ニュージーランド 4pt(-4) 4.グアテマラ 0pt ◆グループB 1.アメリカ 9pt 2.エクアドル 6pt 3.スロバキア 3pt 4.フィジー 0pt ◆グループC 1.コロンビア 7pt 2.イスラエル 4pt 3.日本 3pt 4.セネガル 2pt ◆グループD 1.ブラジル 6pt(+7) 2.イタリア 6pt(+2) 3.ナイジェリア 6pt(+1) 4.ドミニカ 0pt ◆グループE 1.イングランド 7pt 2.ウルグアイ 6pt 3.チュニジア 3pt 4.イラク 1pt ◆グループF 1.ガンビア 7pt 2.韓国 5pt 3.フランス 3pt 4.ホンジュラス 1pt ■グループ3位チーム戦績■ 1.ナイジェリア 6pt(+1) 2.ニュージーランド 4pt(-4) 3.スロバキア 3pt(+1) 4.チュニジア 3pt(+1) ――決勝T進出―― 5.フランス 3pt(0) 6.日本 3pt(-1) ※()内は得失点差 2023.05.29 07:59 Mon

10人イスラエルに痛恨逆転負けの日本はグループ3位フィニッシュ…決勝T進出の行方は他グループ結果次第に《U-20W杯》

U-20日本代表は27日、FIFA U-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン2023のグループステージ最終節でU-20イスラエル代表と対戦し、1-2で逆転負けを喫した。 2019年のポーランド大会以来4年ぶりに開催されたU-20W杯。世界一を目標に掲げる冨樫剛一監督率いる日本は、ここまで1勝1敗のグループ2位に位置。この最終節ではヨーロッパ予選準優勝でグループ3位のイスラエルと対戦した。 冨樫監督は1-2で逆転負けした3日前のコロンビア戦から先発3人を変更。熊田直紀、北野颯太、福井太智に代えて坂本一彩、松村晃助、安部大晴をいずれも今大会初めて先発起用した。 中2日での連戦に加え、長距離移動を感じさせないアグレッシブな入りを見せた日本は、初のスタメン起用に燃えるアタッカー陣がいきなりの躍動を見せる。 開始6分、松木玖生が相手陣内中央でDFに潰されながらも繋いだボールを引き取った松村がペナルティアーク付近から左足を一閃。無回転に近い強烈なシュートが枠を捉えるが、これはGKに弾かれる。さらに、このこぼれ球に詰めた松村がボックス内でシュートに持ち込むが、ややコースが甘くなってGKのセーブに遭う。 この直後の7分には松村とのパス交換から今度は安部がボックス中央から強烈なシュートを枠へ飛ばすが、これもイスラエル守護神のビッグセーブに阻まれる。 その後も松木が初戦のゴールを彷彿とさせるミドルシュートでゴールに迫るなど、ここまでの3試合では最も良いリズムでゲームを進めていく。だが、時間の経過と共に要所を締める相手の守備に苦戦し、なかなか決定機まで持ち込めなくなる。 それでも、焦れることなくゲームを支配し、相手に決定機を許すことなく冷静に時計を進めていくと、前半終了間際に待望の先制点が生まれる。 前半アディショナルタイム1分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーの高橋仁胡が左足でゴールへ向かうボールを入れると、手前でDFが触って浮き球の形でこぼれたボールをニアに走り込んだ松木が冷静にバックヘッドでゴール前に流す。これをゴール前に勢いを持って入ってきた坂本が頭で合わせた。 初先発3人の好パフォーマンスもあって3試合連続で1点リードの形で試合を折り返した日本。冨樫監督は後半も同じ11人をピッチへ送り出した。 後半も押し込む入りとなった日本だが、51分にはヒヤリとする場面も。DF田中隼人がつり出された背後でボールを受けたイブラヒムにボックス内フリーでシュートを打たれるが、これはGK木村凌也が冷静に正面で対応し事なきを得た。 ここから気を引き締め直した日本はボールを握られながらも、粘り強く相手の攻撃を撥ね返していく。また、回数は少ないものの、カウンターやセットプレーの局面で坂本らが惜しい場面に顔を出していく。 すると、68分には途中出場のビンヤミンが続けて2枚のイエローカードをもらって退場に。日本はリードに加えて数的優位を手にする。そういった中、75分には足を攣っていた坂本を下げて福田師王を最初の交代カードとして投入したが、この直後に思わぬ形から同点に追いつかれる。 76分、自陣ボックス手前右で与えたFKの場面でキッカーのトゥルゲマンが直接狙ったシュートが壁に当ると、このこぼれ球をマドモンがすかさずシュート。これをオフサイドラインぎりぎりの位置にいたナヴィに頭でコースを変えられてゴールネットを揺らされた。 追いつかれたものの、このままのスコアで終われば2位通過が可能な日本は、高橋、安部、佐野、松村と消耗が出てきた選手を終盤にかけてベンチに下げ、福井、松田隼風、北野、熊田とフレッシュな選手の投入で勝ち越しゴールを意識しながら試合をクローズにかかる。 しかし、数的優位を生かせずに押し込まれる状況が続くと、7分が加えられた後半アディショナルタイムに悪夢のような展開が待っていた。 92分、ボックス手前右からレムキンにドリブルで運ばれると、ゴール前のトゥルゲマンの足元へ出したパスをワンタッチで叩かれて、ゴール前に飛び出したセニオルに繋がれる。ここでGKとの一対一を冷静に決められて、まさかの逆転ゴールを許した。 その後、決死の猛攻を仕掛けてゴールを目指したものの、割り切って時計を進める相手に再びゴールをこじ開けることはできず、痛恨の2試合連続逆転負けとなった。 失点時点ではグループ最下位に沈んだ日本だが、同時刻開催のU-20コロンビア代表vsU-20セネガル代表がコロンビアの土壇場の同点ゴールで1-1のドローに終わったことで、グループ最終順位は3位に。 ただ、6チーム中上位4チームが決勝トーナメントに進出できるレギュレーションにおいて現状は5位となっており、決勝トーナメント進出の行方は28日に行われるグループEとグループFの最終節の結果に委ねられることとなった。 U-20日本代表 1-2 U-20イスラエル代表 【日本】 坂本一彩(前46) 【イスラエル】 ナヴィ(後31) セニオル(後47) ◆U-20日本代表メンバー GK 木村凌也(日本大学) DF 高井幸大(川崎フロンターレ) チェイス・アンリ(シュツットガルト) 田中隼人(柏レイソル) 高橋仁胡(バルセロナ) →81分 松田隼風(水戸ホーリーホック) MF 松村晃助(法政大学) →91分 北野颯太(セレッソ大阪) 佐野航大(ファジアーノ岡山) →91分 熊田直紀(FC東京) 松木玖生(FC東京) 山根陸(横浜F・マリノス) 安部大晴(V・ファーレン長崎) →81分 福井太智(バイエルン) FW 坂本一彩(ファジアーノ岡山) →75分 福田師王(ボルシアMG) 2023.05.28 08:31 Sun

コロンビアに逆転負けの日本が今大会初黒星…後半序盤の連続失点に松木玖生がPK失敗《U-20W杯》

U-20日本代表は24日、FIFA U-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン2023のグループステージ第2節でU-20コロンビア代表と対戦し、1-2で逆転負けした。 2019年のポーランド大会以来4年ぶりに開催されたU-20W杯。世界一を目標に掲げる冨樫剛一監督率いる日本は、21日に行われたアフリカ王者セネガルとの初戦を松木玖生のゴールで1-0と白星発進した。 同じく初戦勝利のコロンビアと対峙した中2日での一戦に向けて冨樫監督は、セネガル戦から先発1人を変更。永長鷹虎に代えて山根陸を起用し、初戦後半序盤の選手配置での[4-2-3-1]で臨んだ。 立ち上がりは、サイドバックの背後へのシンプルなボールと、細かい繋ぎで揺さぶりをかけるコロンビア相手に押し込まれる入りとなった日本。 それでも、割り切って後ろ重心の形で序盤の守勢を凌ぐと、時間の経過と共にカウンターを軸に押し返していく。16分には右サイドバックの高井幸大の攻撃参加から右を崩して高速クロスが入ったが、中央の松木の手前でDFのカバーに阻まれた。 その後は再びコロンビアに押し込まれて耐える時間帯が続く。27分にはアスプリージャに背後への抜け出しを許し、ボックス右から左足のシュートを打たれる。だが、これは絞ったDFチェイス・アンリが何とか身体に当てると、コースが変わったボールはクロスバーを叩いた。 チェイス・アンリの好守で辛くも失点を回避した日本は、直後の30分に熊田直紀と北野颯太の連携から右CKを獲得。ここでキッカーの福井太智がニアの味方とのパス交換でボックス内に侵入。マイナスのパスを出すと、中央で浮いていた山根の右足ダイレクトシュートがゴール前の密集を抜けて右隅に決まった。 2試合連続で先制に成功した日本は、前半終盤にかけてより前に出てきたコロンビアの攻勢をうまく受け止めながら冷静に試合をコントロール。2点目に繋がる決定機創出には至らずも、きっちり1点リードで試合を折り返した。 迎えた後半、冨樫監督は高橋仁胡を下げて松田隼風を同じ左サイドバックのポジションに投入。立ち上がりの48分には左CKの場面で再びデザインしたプレーで、先制点の山根がミドルレンジから強烈なシュートを枠に飛ばすが、これは相手GKのセーブに阻まれた。 後半の入りは悪くなかったものの、前半から懸念材料だったサイドの守備を修正できずにいた日本はそのサイドを突かれて苦境に立たされる。 まずは53分、コルテスの縦パスに反応したサラサルがDF高井の背後を取って左サイド深くからグラウンダーのクロスを供給。これをゴール前でフリーのアスプリージャに左足で流し込まれ、今大会初失点を喫する。 さらに、直後にも同じような形からピンチを招くと、59分にはボックス左に抜け出したプエルタの高速クロスのこぼれ球をゴール前に詰めた途中出場のアンヘルに蹴り込まれ、痛恨の逆転ゴールを奪われた。 相手の勢いを止めきれずに試合を引っくり返された日本は66分に2枚替えを敢行。存在感を欠いた熊田と北野を下げて坂本一彩、永長を投入。だが、この交代も即流れを変える一手とはならず。75分には相手にプレスを剥がされてオープンな形で崩されかけるが、マニョマの決定機はGK木村凌也のビッグセーブで凌いだ。 その後、福井太智を下げて今大会初出場の松村晃助を投入し、前がかる日本。すると、81分にはセットプレーの場面で松木が頭で競ったボールをJ・トーレスが手を使ってブロックすると、オンフィールド・レビューの結果、日本にPKが与えられる。ここでキッカーの松木が強烈な左足のシュートを中央上へ放ったが、これがクロスバーを叩いて痛恨の失敗となった。 この直後には山根を下げて福田師王を投入し、2トップの形に変更した日本は86分に松田のロングスローをニアの福田がフリックし、ゴール前の松木にビッグチャンスもこのヘディングシュートは再びクロスバーに嫌われた。 何とか追いつきたい日本は10分が加えられた後半アディショナルタイムに決死の猛攻を仕掛けていく。その中で松木の直接FKや松田のFKからチェイス・アンリらに決定機が訪れたが、専守防衛のコロンビアの守備を崩し切ることはできず。 この結果、コロンビアに逆転負けの日本は今大会初黒星となり、今節でのグループステージ突破を逃した。なお、連勝のコロンビアはグループCで決勝トーナメント進出一番乗りとなった。 また、同日行われたグループCのもう1試合、U-20セネガル代表vsU-20イスラエル代表は、1-1のドローに終わった。 互いに今大会初勝利を目指して試合に臨んだ中、拮抗した前半は互いに積極的にシュートを打ち合ったもののゴールレスで終了。 後半は完全にセネガルペースで進んだが、58分に見事な崩しを見せたイスラエルがDFババカル・エンディアイエのオウンゴールを誘発して先制に成功した。しかし、ここから攻勢を強めたセネガルは80分に左サイドからのクロスをデンバ・ディオプが打点の高いヘディングシュートで合わせ、同点に追いついた。以降もセネガルペースで試合は進んだものの、ドロー決着となった。 なお、日本は27日に行われるグループC第3節で3位のイスラエルと対戦する。 U-20セネガル代表 2-1 U-20日本代表 【日本】 山根陸(前30) 【コロンビア】 アスプリージャ(後8) アンヘル(後14) ◆U-20日本代表メンバー GK 木村凌也(日本大学) DF 高井幸大(川崎フロンターレ) チェイス・アンリ(シュツットガルト) 田中隼人(柏レイソル) 高橋仁胡(バルセロナ) →HT 松田隼風(水戸ホーリーホック) MF 佐野航大(ファジアーノ岡山) 福井太智(バイエルン) →75分 松村晃助(法政大学) 松木玖生(FC東京) 山根陸(横浜F・マリノス) →85分 福田師王(バイエルン) 北野颯太(セレッソ大阪) →66分 永長鷹虎(川崎フロンターレ) FW 熊田直紀(FC東京) →66分 坂本一彩(ファジアーノ岡山) 2023.05.25 08:08 Thu

ミランが南米産の若手2人に注目…プレミアで揉まれる20歳アルカラス&U-20W杯出場中の19歳ミラモン

ミランが若きアルゼンチン人選手2人に注目しているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 フランクフルトから日本代表MF鎌田大地(26)、チェルシーから元イングランド代表MFルベン・ロフタス=チーク(27)の獲得に接近しているとされるミラン。いずれもセントラルハーフを本職とする20代中盤の脂が乗った選手だが、同じポジションの補強候補には若い選手も名を連ねているという。 イタリア『トゥットスポルト』いわく、それはサウサンプトンのアルゼンチン人MFカルロス・アルカラス(20)とヒムナスティア・ラ・プラタのU-20アルゼンチン代表MFイグナシオ・ミラモン(19)だ。 アルカラスは母国のラシン・クラブから今年1月にサウサンプトンへ移籍したばかり。チームはチャンピオンシップ(イングランド2部)降格となったが、加入後すぐに定位置を掴み、プレミアリーグ17試合の出場で4得点1アシストを記録している。得意とするのは攻撃的MFだが、インサイドハーフと中盤の底にも対応可能で、サウサンプトンでは2トップの一角や3トップの中央としてもプレーする器用なファンタジスタだ。 ミラモンは自国開催のU-20ワールドカップ(W杯)に出場中の守備的MF。下部組織時代から過ごすヒムナスティアで今年1月にプロ契約を結んだばかりながら、2023シーズンは早くも公式戦16試合に出場している。中盤の底から長短のパスを散らすだけでなく、自らドリブルで駆け上がっていくことも好むいかにも南米選手らしいタレントだ。ミラモンにはマンチェスター・ユナイテッドも関心を寄せているとされる。 現段階でミランによる両者へのアプローチは確認されていないようだが、それぞれ20歳のアルカラスと19歳のミラモン、この名前を覚えておいて損はないかもしれない。 2023.05.22 16:06 Mon

「人生が変わるような大会に」U-20W杯での活躍から欧州へ羽ばたいた堂安律が後輩たちを激励! 6年前の懐かし写真が話題「若さ溢れている」「久保いくつ?」

フライブルクの日本代表MF堂安律が後輩へのエールを送った。 現在はブンデスリーガでプレーする堂安。今シーズンはブンデスリーガで32試合5ゴール4アシストを記録。公式戦では44試合で7ゴール5アシストを記録している。 チームは5位に位置し、最終節で来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場を目指す状況の中、堂安は後輩たちにエールを送った。 堂安は自身のツイッターを更新。「U-20ワールドカップに出場する皆さん、優勝目指して頑張ってください。人生が変わるような大会になる事を願ってます!!」と投稿した。 堂安は2017年5月に韓国で開催されたU-20ワールドカップ(W杯 )に出場。グループステージでは南アフリカ、イタリア相手にゴールを決め、3ゴールを記録した。 ここでの活躍がキッカケとなり、大会後の2017年7月にガンバ大阪からフローニンヘンへとレンタル移籍。2018年7月に完全移籍すると、PSV、アルミニア・ビーレフェルトでもプレーし、フライブルクに今シーズンから加入した。 世界も注目する大会で結果を残せば、ヨーロッパなど世界の舞台の扉が開けることはこれまでも多くあり、日本人のみならず、多くのスカウトが選手たちに注目している。 同じ大会には日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)も15歳ながら出場しており、堂安は久保と写った写真を投稿していた。 ファンは6年前の写真に反応。「可愛すぎる」、「若いな」、「久保いくつ?」、「ステキな写真」、「若さ溢れている」とコメント。また、後輩たちにエールを送った堂安には「こういう文化が素晴らしい」、「説得力あるわ」、「期待に応えてほしい」とアルゼンチンで戦うU-20日本代表にも期待が寄せられている。 堂安のエールが届いたのか、U-20日本代表はMF松木玖生(FC東京)のミドルシュートでセネガルを下し、初戦白星スタートを切っている。 <span class="paragraph-title">【写真】6年前、世界に見つかった堂安律と15歳の久保建英</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">U-20ワールドカップに出場する皆さん、<br>優勝目指して頑張ってください。<br>人生が変わるような大会になる事を願ってます!! <a href="https://t.co/kyeeblFJvl">pic.twitter.com/kyeeblFJvl</a></p>&mdash; Ritsu Doan/堂安 律 (@doan_ritsu) <a href="https://twitter.com/doan_ritsu/status/1660374312652619777?ref_src=twsrc%5Etfw">May 21, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.05.22 15:30 Mon

記事をさがす

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly