11戦無敗も更なる高み目指す東京Vの城福浩監督…「引き分けを悔しいと思えている今の状況を大事に」

2024.05.16 07:42 Thu
G大阪戦のドロー悔やむ城福浩監督
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G大阪戦のドロー悔やむ城福浩監督
東京ヴェルディ城福浩監督が、ゴールレスドローに終わったガンバ大阪戦を振り返った。

東京Vは15日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第14節のG大阪戦を0-0のドローで終えた。
前節、鹿島アントラーズとのアウェイゲームでは3点ビハインドを追いつく劇的ドローゲームを演じたチームは、ホーム連勝を狙って2連勝中の5位チームをホームで迎え撃った。

直近2試合で複数失点を喫していた中、前半から堅く入ったホームチームは、強度の高さに加えて狙いを持った守備でアウェイチームに自由を与えず。決定機はおろか前半に1本の枠内シュートも許さず。

ただ、よりオープンとなった後半は中盤の攻撃的なカードを使いながらも、リーグ最少タイのG大阪の堅守を前に効果的な攻めを繰り出せず。また、中3日の相手に対して、中2日という日程面のディスアドバンテージによって、3試合連続ゴールを挙げていた後半アディショナルタイムにも見せ場を作れずにやや消化不良のゴールレスドローとなった。
同試合後、公式会見に出席した城福監督は「勝ちたかったな」と第一声。中2日の厳しいコンディションの中で全力を尽くした選手たちを労うと共に、鹿島戦の課題を克服した前半のパフォーマンスを評価。その手応えを感じていただけに、やはり勝ち点1に終わった悔しさを滲ませた。

「鹿島戦で不甲斐ない前半を過ごしてしまって、チームとしてこの課題を克服しないと、次に進めないという思いでいましたし、それをみんなで共有していました」

「今日は本当に素晴らしい前半を選手が表現してくれたので、実際にシュートも前半は自分たちがシュート7本で、相手は1本だという記録を見て、前半で点を取りたかったなという思いがあります」

「とにかく失った瞬間からの切り替えであるとか、ミドルサードでもチェイシングしながらラインを下げずに、ハイラインを保ってボールにプレッシャーに行くということを恐れずにやってくれたと思うので、あの前半があったからこそ後半にボールが持てたと思いますし、押し込めたと思います。我々がひとつ目的とするような前半が過ごせたからこそ、勝てなかったというのは、もうひとつ我々の質のところを上げていかなければいけない」

「いずれにしても我々は中2日で、ご存知のように中2日、中3日というのは、全くコンディションは違いますが、選手はそれを感じさせない素晴らしい前半を表現してくれたので、勝ちたかったし、勝たせたかったなという思いが強いです。平日にもかかわらず、多くのサポーターが来てくれて、心強かったですけども、彼らにも残念な思いをさせてしまいました」

守備面の課題を克服した一方、新たに攻撃面での課題が出たことで、チームが望む勝ち点3奪取とはならなかったが、鹿島戦に続く上位相手のドローによって無敗記録は「11」に更新された。

クラブ規模や昇格組であることを考えれば、“健闘”という表現を使っても差し支えないが、その内訳が3勝8分けという部分で指揮官は「全くもって胸を入れるような11試合負けなしではない」と、自身の采配を含め勝ち点3を取り切れるチームへの成長だけにフォーカスしている。

「1勝と3分けが勝ち点で同じなので、勝ちたかったなという思いの方が強いですし、勝てたなという試合は、振り返っても何試合かあるので、そこの詰めの甘さと言ったら選手にはかわいそうですけど、ここを勝ち切れるチームにしていかなければいけない」

「ただ、守備において我々は誰かがさぼったら、このチームはJ1で戦えないと思うので、ピッチに立っている全員が守備を免除されず、前線からのハードワークをして、できるだけ相手陣でサッカーをするというところを目指している。その結果として、自分たちのゴール前に張り付くような時間というのは長くないので、それが結果として負けていないというふうにも言えるのかなと思います」

「今日であれば、あの前半でどうやって点を取るか、あの後半のあの揺さぶりからのミドルのシーンを、もう4つ、5つ作れれば、おそらく点を取れたと思う。選手は今持てる力を出してくれていると思いますけど、これを勝ち点3にしていくための精度の上げ方というのは、やはり練習の中でどういうふうに刷り込んでいくかなという思いでいっぱいです」

「もちろんこのクラブは、J1残留というのが絶対の目標、最大の目標、等身大の目標です。ただ、それに満足しないサプライズを起こすんだという思いがあるので、引き分けを悔しいと思えている今の状況を大事にしたい」

志の高い情熱的な指揮官の下、半歩ずつ着実に成長を続ける新生ヴェルディは、19日に町田GIONスタジアムで行われる2位のFC町田ゼルビア戦でこのG大阪戦で出た課題を克服し、3試合ぶりの白星を狙う。

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東京Vの谷口栄斗が明治大との練習試合で実戦復帰! 3バックの感触は「思ったよりも難しい」

東京ヴェルディのDF谷口栄斗が明治大学とのトレーニングマッチで約1カ月ぶりの実戦復帰を果たした。 今シーズンの開幕から8試合連続でスタメン出場を果たし、自身初のJ1の舞台でも奮闘を見せていた谷口。しかし、4月13日に行われた明治安田J1リーグ第8節のFC東京とのダービーで筋肉系のトラブルに見舞われ、約1カ月の戦線離脱を強いられると、先月12日に行われた第13節の鹿島アントラーズ戦の途中出場で復帰を果たしたが、今度は右ヒザの負傷によって再離脱を余儀なくされた。 以降はメディカルスタッフ、コーチングスタッフと共に慎重にリハビリ、コンディション調整に励んできた中、徐々にトレーニングの負荷を上げて状態を上げると、7日に行われた明治大とのトレーニングマッチ(40分×3)で戦列に復帰。 3-1で勝利した1本目(1-0)では3バックの左と、味方のアクシデントによるボランチでのスクランブル起用を含め40分ほどプレーし、公式戦復帰に一歩近づいた。 その谷口について城福浩監督は「正直、様子を見ながらですけど、今日あれぐらいやってリバウンドがなければ、もっと追い込めると思いますし、さらに試合に近くなると思います」と慎重を期して送り出した主力DFの復帰に安堵の様子を見せた。 さらに、「試合勘はやらないと戻らないところもあると思うので、できれば天皇杯も少し経験をさせてやりたいし、その次のJリーグに向けても、コンディショニングはしっかり様子を見ながら、整えさせたいと思います」と、今後の状態次第では12日に行われる天皇杯2回戦のAC長野パルセイロ戦での起用を検討していることを明かした。 谷口は試合後の囲み取材で、疲労と共に充実感を窺わせる表情で「ケガは大丈夫。コンディションは上がりました」と久々の実戦を振り返った。 自身の離脱時にチームは[3-4-2-1]の新布陣を採用し、以降はレアル・ソシエダとの親善試合、今回の試合を含め4試合連続で同じ布陣を継続している。その3バックの感触については「思ったよりも難しい」と率直な思いを語った。 「思ったよりも難しいというか、ボールを持つ時にすごく難しさを感じていて、真ん中のセンターバックからボールを受けるタイミングだったり、ウイングバックに出た時に、どういうタイミングで出ていくのかというのは、自分の中でまだ難しい部分かなと思います」 「(ラインコントロールの際の)目線のキープの仕方というか、視野の確保という部分で難しさを感じていますが、そこはコミュニケーションでどうにかなると思いますし、あとは準備のところでより良い準備をすることで、そういう難しさを少しは軽減できるかなと思います」 一方で、「選手として幅が広がると思いますし、そこはプラスに捉えている」と前向きな姿勢を示す背番号3は、そのポイントと改善点を意識しながら早期フィットを目指す。 「より人にいくので運動量が必要になり、守備的になった時は5人並ぶので、ボールにハッキリ行かないと、逆にリスクを負う形になってしまうので、そこはしっかりボールホルダーに寄せることが大事になってくるかなと思います」 「攻撃ではワイドに1枚置けているという利点があるので、そこをうまく使うことができれば相手を揺さぶることができると思うので、そこは常に意識しています。そこは4バックでも3バックでも意識しているところなので、そんなに変わりはしないです」 「(左ウイングバックの)ヒジくん(翁長)とかに渡してランニングすることも大事になってくると思いますし、そこは状況を見ながらより幅を広げられると思うので、相手を見ながらやっていきたいです」 なお、昨季は同じタイミングの天皇杯で戦列に復帰していた谷口だが、今季も天皇杯での実戦復帰を足がかりに状態を上げて、上り調子のチームの流れに乗ることはできるか。 2024.06.07 19:38 Fri

東京Vが明治大との練習試合で勝利…城福浩監督「課題はあるにしても多少の手応え」

東京ヴェルディは7日、明治大学とのトレーニングマッチ(40分×3)を戦い、3-1で勝利した。 JリーグYBCルヴァンカップ敗退に伴い、今週末に公式戦が組まれていない東京Vは、週明けに控える天皇杯2回戦のAC長野パルセイロ戦(12日)、明治安田J1リーグ第18節のサンフレッチェ広島戦(15日)に向けた調整として明治大と対戦した。 リーグ戦の主力選手が起用された1本目では守備で穴を作らなかった一方、攻撃はやや停滞したが、26分に相手陣内左サイドでのスローインの流れからボックス内でボールを受けたMF見木友哉のゴールで先制し、1-0のスコアで終えた。 天皇杯での起用が見込まれる選手で戦った2本目と3本目は、2本目の立ち上がりの3分に左サイド深くに侵攻したDF袴田裕太郎の正確なクロスを、FW山見大登が頭で合わせてゴールを奪取。幾つかピンチはありながらも、このリードを守り切って1-0で終了。 3本目は19分にFW山田剛綺のボックス右での縦突破からのグラウンダーの折り返しを、ゴール前に飛び込んだFW古川真人がワンタッチで合わせて3点目を記録。ただ、26分にゴール前の混戦から押し込まれて失点を喫し、1-1のスコアで終了した。 試合後、城福浩監督は「我々はルヴァンがなくなったので、トレーニングのポイントを絞ってやってましたし、今日はこの前の札幌戦は良かったですけど、開始30分というのを大事にしようということで入ったので、目的を持って入り、もちろん課題はあるにしても多少の手応えがあったことは良かった」、「天皇杯もあるので全員がしっかりと試合をできたこともポジティブに捉えています」と、各選手のコンディション調整に主眼を置きつつ、チームの課題やオプションも試した一戦をポジティブに振り返った。 2本目でゴールを記録した山見は、「自分では当て感というのは悪くはなかったので、あとはいいタイミングで入れたかなと。ドフリーだったと思うので、あとはキーパーがいないところに流し込むだけだったかなという感じです」と、ポジショニングで勝負ありのヘディングでのゴールシーンを振り返る。 チームにとって今後の攻撃のオプションになり得るウイングバックでのプレーについては「攻撃で出ていく場面とか、最後背後を取った場面というのは、自分の特長でもあると思いますし、そこを評価されて使われていると思うので、そこの部分が出せればいい」、「5バック気味になるというところで、守備の部分でどこまでできるかという感じです。今日はそこまで対人でもやられなかったですが、そこは相手のレベルが上がっていくにつれて、どこまでできるのかというのは練習から取り組んでいければと思います」と、攻守両面での役割について手応えと共に今後の改善点を口にした。 3本目でゴールを挙げた古川は「クロスを(山田)剛綺くんが上げて、いい感じのところにボールが来たので、左足のインサイドで当てるだけでしたけど、あそこに入り込めたのは良かったなと思います」と、ゴールに至ったプロセスを評価。 一方で、「中盤がボールを持っている時の動き出しが足りない。ボールホルダーと相手とスペースを見ながらしっかり動き出して、その数を増やすことでチャンスを作ることを意識してやっていきたい」、「守備でももう少し方向限定ができたし、攻撃でももう少しボールサイドに関わってボールに関わることができたら良かった」と、自身の課題に真摯に向き合う。 その上で「チャンスがあれば、本当にやり続けるだけだと思うので、そこにフォーカスして、自分のやるべきことをひたすらやり続けたい」と、天皇杯でチャンスを掴むための準備を怠らない。 山見のゴールをアシストし、ウイングバックと3バックの左で持ち味を発揮した袴田は、「ひとつアシストという結果を示せたというのは自分としてもすごくポジティブ」と目に見えるアピールに満足感を示しつつ、さらなる改善を意識している。 「3バックの時は結構自分の特長が出やすいポジションなので、攻撃のところはある程度自分の良さを出せると思うので、あとは本当に守備のところで、ラインコントロールだったり、一対一で負けないとか、そういうところで良さというのを出していきたいです」 「あの状況でのクロスというのは自分の良さでもあるので、ひとつアシストという結果を示せたというのは自分としてもすごくポジティブだと思います。久しぶりにアシストできたので、やっぱり気持ちがいいですし、嬉しいです。もっと得点やアシストというところは貪欲に出していけたらなと思います」 「ウイングバックは攻撃になったらゴール前に入っていって、守備になったら全力で戻ってゴール前を固める、クロスを上げさせないという役割があるので、そこの運動量やスタミナの部分は自分の課題として明確に出ました」 「そこ(マークの受け渡し)のタイミングだったり、後ろの状況は声かけで本当に変わると思うので、そこのコミュニケーションというところは、練習とかこういう練習試合でしか修正できないと思うので、本当に時間はないし、自分もなかなかチャンスというのは巡ってこないと思うので、その限られた時間で貪欲にやっていきたいです」 2024.06.07 18:30 Fri

【J1注目プレビュー|第17節:東京Vvs札幌】3バックを機能させたい東京V、監督続投で腹を括った札幌は何を見せる

【明治安田J1リーグ第17節】 2024年6月2日(日) 13:05キックオフ 東京ヴェルディ(12位/21pt) vs 北海道コンサドーレ札幌(19位/11pt) [味の素スタジアム] <span class="paragraph-subtitle">◆3バックをどう機能させるか 【東京ヴェルディ】</span> 前節はアウェイでのヴィッセル神戸戦でオウンゴールながらも勝利を収めた東京V。FC町田ゼルビア相手に大敗を喫した中で、しっかりとバウンスバックを見せた。 ミッドウィークには久保建英擁するレアル・ソシエダと対戦した中、相手を受けてしまう前半から一変、後半は前からのプレスを激しくかけていくことに。相手の素晴らしいゴールの前に2失点はしたが、一定の手応えはあったはずだ。 そんな中で迎える札幌戦。3バックの相手に立ち向かうが、札幌はビルドアップ時に4バックに変わるため、しっかりと前からのプレスでハメていきたいところだ。 実戦ではまだまだ精度は高められていないシステムだが、しっかりと準備はしている。この戦い方を武器にできれば、チームとしても大きなポジティブな材料になるだろう。 ★予想スタメン[3-3-2-2] GK:マテウス DF:宮原和也、千田海人、林尚輝 MF:翁長聖、森田晃樹、稲見哲行 MF: 綱島悠斗、見木友哉 FW:染野唯月、木村勇大 監督:城福浩 <span class="paragraph-subtitle">◆腹を括って何を見せる【北海道コンサドーレ札幌】</span> 前節はホームに鹿島アントラーズを迎えて0-3の完敗。なかなか光明が見出せない札幌だったが、クラブはミハイロ・ペトロヴィッチ監督と共に戦い抜くことを表明した。 7年目を迎えた今シーズンは、かつてない苦しみを味わっている。それもそのはず、毎年のように主軸を担った選手が引き抜かれ、チームを支える選手たちには大きな変化がない状況。補強も最低限という状況では、育たなければ苦しむのは明らかだ。 マンツーマンディフェンスを武器に相手を押し込めていた昨季までに比べ、局面での強度の弱さ、デュエルの勝率の低さなど、個々のクオリティで勝てない状況がある。 メンタル面も非常に難しい状況だろう。ただ、そこで落としてしまっては、絶対に結果はついてこない。これまでの札幌のように、しっかりと強いメンタルを持って、アグレッシブさを取り戻せるか。ミシャ監督と続けていくと決めたならば、そのスタイルを見せてもらいたいものだ。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:菅野孝憲 DF:髙尾瑠、岡村大八、中村桐耶 MF:近藤友喜、荒野拓馬、馬場晴也、 菅大輝 MF:駒井善成、スパチョーク FW:キム・ゴンヒ 監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ 2024.06.02 10:40 Sun

東京Vの城福浩監督がチームの“変化”語る…布陣変更にソシエダ戦で受けた刺激

東京ヴェルディの城福浩監督が、北海道コンサドーレ札幌戦に向けた会見を行い、チームの変化について言及した。 東京Vは前節、アウェイで行われたヴィッセル神戸戦に1-0で勝利。FC町田ゼルビア戦の大敗からバウンスバックに成功し、リーグ4戦ぶりの白星を挙げた。 そして、昨季J1王者を破って浮上のきっかけを手にした12位のチームは、2日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1第17節で札幌と対戦する。 5月31日、クラブハウスで行われた会見で城福監督は、就任以降メインシステムとして使ってきた[4-3-3]、[4-4-2]から[3-5-2(3-4-2-1)]へ布陣変更するという大きな決断について言及した。 昨年の段階から検討を考えていながらも踏み切れずにいた中、町田戦の大敗、その後のスタッフ間の話し合いにおける和田一郎ヘッドコーチの進言がその決断を後押ししたという。 「3バックというのはすごく大きな変更で決断でしたけど、いろんな論議をしている中で、最後にヘッドコーチの和田が『3バックどうですか』というふうにパンと言ってくれた。彼は去年から『3バックもある』というのをずっと言い続けてきた仲間でもあり、彼の言葉で自分もちょっとはっとさせられました」 「そこでなぜ3バックがこのチームにとって可能性あると考えたのか、自分の頭の中で洗い出し整理して、いろんな覚悟をしました。そして、我々が論議を尽くして腹をくくって、取り組み始めたというところをおそらく選手も感じてくれているのではないかなと思います」 さらに、2年前の就任時以前からチームとして[4-3-3]のボール回しに手応えを感じていたという部分で、当時は継続が得策だと考えていたものの、選手とチームが変わっていく中、現在のチームの最大値を引き出すという部分が最終的に決断する要因になった。 「どんなサッカーであれ、[4-3-3]や[3-4-3]であれ、自分は守備のタスクは強く要求する。そうすると、攻撃のタスクと本人の長所がフィットしなかったら、守備ばかりしているような印象になる。そこは常に問題意識を持っていました。果たしてそこで起用している今の選手がジャストフィットしているのか、全ての力を出し切れるポジションなのかと…」 「今現在今年のスカッドで、このチームの最大の競争力があるポジションはどこなのかというところも踏まえることで、実はこれが一番大事ですけど、結果を手繰り寄せるために、しかも我々が志向するサッカーを多少立ち位置が変わるということは、多少の変化もある。大きく変更しない中で結果を手繰り寄せるため逆算をした時、どういう立ち位置がいいかというと、当たり前の話とはいえ、一番競争力のあるポジションの人数を増やしていく。サイドでいえば、どの高さの位置に立つことが得意な選手が多いのかとか、それで守備が崩れるか、崩れないかとかいろんなことを逆算した時、やはりこの大敗というタイミングを逃したら、おそらく大きな決断はできなかったと思います」 「いろんな要素を個別で見たら、ロジカルですけど、今までこのチームが取り組んできたことを、全くもって崩すのかというような捉え方もされてもおかしくないので、そういう意味でコーチングスタッフの助言は今思ってもすごくありがたかったと思います」 神戸戦ではひとまずその大きな決断、変化が実を結び、直近のレアル・ソシエダ戦でも3バックを継続しているが、「これからのチーム作りとしては、3バックと4バックというのは、我々の選手の競争力はどのポジションがあるかとか、どういう選手が離脱なく揃っているかとか、もちろん相手のスタイルも加味してということになる」と、4バックとの併用を示唆。その上で「どちらがオプションというのか、なかなか言いづらいぐらいのひとつの幹になると考えています」と、双方の完成度を高めていきたい考えだ。 また、指揮官は布陣変更による変化と共に、ソシエダ戦を通じたチームの変化についても語る。 過密日程の影響もあり、ソシエダ戦は神戸戦から先発全員を入れ替えて控え選手や若手選手を積極的に起用。その中で3バックのオプションを全員に経験させ、その強みと警戒すべきポイントの共有。ハイインテンシティの状況での戦い方というチームの課題の共有という収穫を得た。 さらに、ラ・リーガでも止める、蹴るの基礎技術が高く、ビルドアップ能力の高いチームとして知られるラ・レアルとの対戦は、選手たちにポジティブな変化をもたらすことになったと指揮官は語る。 「ソシエダのボールを繋いでいく技術というか、こちらがマークしているつもりでも相手はマークしている逆側の足にボールをつける。普通だったらマークされているのであれば、その選手を飛ばしますが、飛ばさずにマークしている逆側の足につけることでボールをつけていく、その技術の確かさと信頼感は勉強になりました」 「これぐらいの技術を自分たちはゲームで発揮したいし、だとしたら練習でやるしかない。こういうところは選手にとって相当刺激を受けたと思います。試合の入りというのは、一番お互いのプレッシャーが強い時なので、相手の矢印の逆を取るという判断は大事ですけど、(背後へ)蹴る判断も足元につける判断も両方できるようなところにボールを置くというところが、おそらく今回のソシエダ戦でスタンドから見ている選手もピッチでやっている選手も、僕はそこが一番選手に伝えるべきだなと思いました」 「我々が押し込みたいのであれば、どこにでも出せるところにボールを置くという技術から。それは僕らが大事にするパス&コントロールのトレーニングで、どんな意識を持ってやっているかというところからスタートする。今日のパス&コントロールの練習は全然空気が違いました。僕らが声掛けしなくても、やはり彼らの空気感が違った。だから、ソシエダ戦をやってよかったなと、今日の練習をやって改めて思いました」 そういった変化と共に臨む今節は、「長い間戦ってきましたが、やはり不変のものがある」と印象を語るミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いる19位のチームと対戦する。 チームとしてのファンダメンタルは変わらずも、さらなる進化に向けた変化の兆しを見せる東京Vは、この一戦で今季2度目の連勝を達成できるか。 2024.06.01 20:30 Sat

過密日程でソシエダ戦に臨む東京V、城福監督「今やろうとしていることを共有できる場に」、「それで勝利を目指したい」

東京ヴェルディは29日、国立競技場でレアル・ソシエダとの親善試合を戦う。 スペイン屈指の名門クラブとして知られる“ラ・レアル”。ここ数年のラ・リーガやヨーロッパコンペティションでの成功に加え、日本代表MF久保建英が在籍していることもあり、日本での知名度も上がっているなか、クラブのアジア進出計画の一環として、今回は「レアル・ソシエダ JAPAN TOUR」で来日し、16年ぶりにJ1に昇格した東京Vと親善試合を戦う。 そのソシエダを迎え撃つ東京Vは、26日に行われた明治安田J1リーグ第16節でヴィッセル神戸を1-0で撃破し、リーグ4戦ぶりの白星を奪取。今週末にホームでの北海道コンサドーレ札幌戦という重要な一戦を控えるなか、スペインの強豪に挑む形となる。 28日、クラブハウスで囲み取材に応じた城福浩監督は、対戦を承諾する段階で過密日程が想定された中でのソシエダ戦の位置づけについて言及。 クラブとしての金銭的なメリットを認めつつも、「このチームは成長しなければいけないし、チーム内の競争力を上げなければいけないという意味で、どういう状況であっても、こういう機会というのは逃すべきではないと…。出た選手がいろんなものを感じて、個人の成長に繋がって、チームの競争力を上げていくというサイクルにしたいと思っています」と、ラ・リーガでも安定的に上位に位置する強豪との対戦を通じて、若手中心のスカッドに刺激や経験を与えたいと考えている。 その対戦相手については「解説者時代に比べて見ているとは言えない」と前置きしながらも、「ボールをすごく大事にし、中盤のところのハンティング力とクオリティは非常に高い。ポジショナルなプレーというか、そんなにポジションは移動しないけれども、しっかりしたポジションの中で、奪ったところでも大きなボールよりもパスを優先しながらしっかり崩していくというチームのコンセプトを、全員で理解しながらやっている」と、ざっくりとしたイメージを語った。 この一戦での主役となる久保については、2016年にFC東京のトップチームを率いた時代に直接的な関わりはなかったものの、「今までいろんな道を切り開いてきた先人の選手よりも、さらに道なき道を歩む可能性がある選手だと認識していました」と、当時の認識を明かす。 また、個人的な見解として、横浜F・マリノスへの期限付き移籍の経験が同選手の以降のキャリアに良い影響を与えたと指摘。 「彼も順風満帆ではなく、それこそFC東京だけではなく、レンタルで(横浜FMへ)移籍しましたよね」 「順風満帆だったかというと、そういう経験が今活きていると思います。彼にとっては自分で切り開いていかなければいけない立ち位置というのがよくわかって、そこから戻って飛躍をして、海外でもすごく自立したというか、考え方としてもすごくひとつ大人になった状況で、サッカーに向き合っているなと。持っている技術は誰もが認めるもので、あれぐらいのサッカー感というのを、多くの日本人の選手が持てるようになれるといいなというぐらいに、目標となるサッカー感を持った存在だと思います」 そのラ・レアル戦に向けては、「リーグ戦に関わった人間の中で誰がこの舞台を経験させてやれるか」、「この体験はみんなにしてほしいですけど、そこでケガのリスクを大きく背負うのは本末転倒。そことのせめぎ合いのメンバーになる」と、直近の神戸戦からのターンオーバーを示唆。 それでも、「有料でお客さんがお金を払って来ていただくわけで、それこそ気の抜けたようなプレーをしたら失礼になる」と全力でのプレーを約束すると共に、神戸戦で初めて試した3バックの新布陣の戦術の落とし込みの可能性を含め、「自分たちが今やろうとしていることを全員が共有できる場にしたい。それで勝利を目指したいと、そういう姿を見せられるといいなと思います」と、勝ちにこだわった中で良き学びの場にしたいとの意気込みを語った。 また、キャプテンのMF森田晃樹は「チームとしても良い経験になると思います。前の試合から3バックをやり始めて、前回の試合に出ていなかったメンバーもそういう形もやったりすると思うので、そういうチームの戦術的な落とし込みにもなると思います」と、チームの底上げという部分を含め、今回の一戦を有効に活用したい考えだ。 一方、神戸戦から中2日という部分で出場が濃厚な選手たちはルヴァンカップ敗退でアピールの場がひとつ減った状況において、このラ・レアル戦をポジション奪取へのアピール、さらなる成長の場と捉えている。 ユース年代で久保とも対戦経験があるDF深澤大輝は、「そのときからは雲の上の存在になっている」と語る4つ歳下のMFとの対戦を含め強豪相手に多くのものを吸収したいと語る。 「彼が中3の時とかに、僕はユースの高3で、その時に戦ったことがあるぐらいですが、日本のトップ・トップの選手ですし、そのマッチアップで感じられるものはすごく多いです」 「スペインのサッカーは子供の頃からプレーモデルや形があって、技術が高いというところは、ヴェルディも目指していかなくてはいけないところのひとつ。そういった細かい技術を見るだけではなく、肌で感じた方が感じ取りやすいと思いますし、もちろん身体能力も高いだろうし、そこら辺の違いというのは楽しみです」 “第3のFW”として台頭待たれるFW山田剛綺は「自分たちよりレベルが高いのはわかっていますし、その相手に自分が何ができるのか。全く通用しなかったらしなかったで、今後への期待や伸びしろというように捉えて、少しでも爪痕を残せるようにもがきたい」と、虎視眈々と一発を狙う。 3バックのオプション採用によってポジション争いにおいて恩恵を受けそうな一人であるDF袴田裕太郎は、「国立は初めてで楽しみ。なかなか経験できることではないので、それも含めて楽しんでやりたい」と強豪相手の一戦を楽しみつつも、ポジション奪取への強い決意を語った。 「3バックは自分の良さがたぶん一番出やすいポジションで、自分が活きやすいポジション。3バック、4バックにしても、自分の良さを出すのが大事ですし、本当に託された時間で全てを出し切るというところが、本当にこのチームで生き残っていくのに大事だと思うので、与えられた時間で全てを出し切りたいです」 「本当に練習ひとつもそうですし、こういうひとつの試合をとっても、自分が生き残るために大事な一戦なので、親善試合というところは関係ないですし、アピールするために明日の試合はすごく大事になってくると思うので、勝利を目指してみんなでやっていきたいです」 東京Vにとっては過密日程の中、さまざまな思惑で臨む一戦となるが、ラ・レアルに驚きを与えると共に今後の戦いに向けてポジティブな要素を見いだせるか。 2024.05.28 19:00 Tue

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東京ヴェルディのDF谷口栄斗が明治大学とのトレーニングマッチで約1カ月ぶりの実戦復帰を果たした。 今シーズンの開幕から8試合連続でスタメン出場を果たし、自身初のJ1の舞台でも奮闘を見せていた谷口。しかし、4月13日に行われた明治安田J1リーグ第8節のFC東京とのダービーで筋肉系のトラブルに見舞われ、約1カ月の戦線離脱を強いられると、先月12日に行われた第13節の鹿島アントラーズ戦の途中出場で復帰を果たしたが、今度は右ヒザの負傷によって再離脱を余儀なくされた。 以降はメディカルスタッフ、コーチングスタッフと共に慎重にリハビリ、コンディション調整に励んできた中、徐々にトレーニングの負荷を上げて状態を上げると、7日に行われた明治大とのトレーニングマッチ(40分×3)で戦列に復帰。 3-1で勝利した1本目(1-0)では3バックの左と、味方のアクシデントによるボランチでのスクランブル起用を含め40分ほどプレーし、公式戦復帰に一歩近づいた。 その谷口について城福浩監督は「正直、様子を見ながらですけど、今日あれぐらいやってリバウンドがなければ、もっと追い込めると思いますし、さらに試合に近くなると思います」と慎重を期して送り出した主力DFの復帰に安堵の様子を見せた。 さらに、「試合勘はやらないと戻らないところもあると思うので、できれば天皇杯も少し経験をさせてやりたいし、その次のJリーグに向けても、コンディショニングはしっかり様子を見ながら、整えさせたいと思います」と、今後の状態次第では12日に行われる天皇杯2回戦のAC長野パルセイロ戦での起用を検討していることを明かした。 谷口は試合後の囲み取材で、疲労と共に充実感を窺わせる表情で「ケガは大丈夫。コンディションは上がりました」と久々の実戦を振り返った。 自身の離脱時にチームは[3-4-2-1]の新布陣を採用し、以降はレアル・ソシエダとの親善試合、今回の試合を含め4試合連続で同じ布陣を継続している。その3バックの感触については「思ったよりも難しい」と率直な思いを語った。 「思ったよりも難しいというか、ボールを持つ時にすごく難しさを感じていて、真ん中のセンターバックからボールを受けるタイミングだったり、ウイングバックに出た時に、どういうタイミングで出ていくのかというのは、自分の中でまだ難しい部分かなと思います」 「(ラインコントロールの際の)目線のキープの仕方というか、視野の確保という部分で難しさを感じていますが、そこはコミュニケーションでどうにかなると思いますし、あとは準備のところでより良い準備をすることで、そういう難しさを少しは軽減できるかなと思います」 一方で、「選手として幅が広がると思いますし、そこはプラスに捉えている」と前向きな姿勢を示す背番号3は、そのポイントと改善点を意識しながら早期フィットを目指す。 「より人にいくので運動量が必要になり、守備的になった時は5人並ぶので、ボールにハッキリ行かないと、逆にリスクを負う形になってしまうので、そこはしっかりボールホルダーに寄せることが大事になってくるかなと思います」 「攻撃ではワイドに1枚置けているという利点があるので、そこをうまく使うことができれば相手を揺さぶることができると思うので、そこは常に意識しています。そこは4バックでも3バックでも意識しているところなので、そんなに変わりはしないです」 「(左ウイングバックの)ヒジくん(翁長)とかに渡してランニングすることも大事になってくると思いますし、そこは状況を見ながらより幅を広げられると思うので、相手を見ながらやっていきたいです」 なお、昨季は同じタイミングの天皇杯で戦列に復帰していた谷口だが、今季も天皇杯での実戦復帰を足がかりに状態を上げて、上り調子のチームの流れに乗ることはできるか。 2024.06.07 19:38 Fri

東京Vが明治大との練習試合で勝利…城福浩監督「課題はあるにしても多少の手応え」

東京ヴェルディは7日、明治大学とのトレーニングマッチ(40分×3)を戦い、3-1で勝利した。 JリーグYBCルヴァンカップ敗退に伴い、今週末に公式戦が組まれていない東京Vは、週明けに控える天皇杯2回戦のAC長野パルセイロ戦(12日)、明治安田J1リーグ第18節のサンフレッチェ広島戦(15日)に向けた調整として明治大と対戦した。 リーグ戦の主力選手が起用された1本目では守備で穴を作らなかった一方、攻撃はやや停滞したが、26分に相手陣内左サイドでのスローインの流れからボックス内でボールを受けたMF見木友哉のゴールで先制し、1-0のスコアで終えた。 天皇杯での起用が見込まれる選手で戦った2本目と3本目は、2本目の立ち上がりの3分に左サイド深くに侵攻したDF袴田裕太郎の正確なクロスを、FW山見大登が頭で合わせてゴールを奪取。幾つかピンチはありながらも、このリードを守り切って1-0で終了。 3本目は19分にFW山田剛綺のボックス右での縦突破からのグラウンダーの折り返しを、ゴール前に飛び込んだFW古川真人がワンタッチで合わせて3点目を記録。ただ、26分にゴール前の混戦から押し込まれて失点を喫し、1-1のスコアで終了した。 試合後、城福浩監督は「我々はルヴァンがなくなったので、トレーニングのポイントを絞ってやってましたし、今日はこの前の札幌戦は良かったですけど、開始30分というのを大事にしようということで入ったので、目的を持って入り、もちろん課題はあるにしても多少の手応えがあったことは良かった」、「天皇杯もあるので全員がしっかりと試合をできたこともポジティブに捉えています」と、各選手のコンディション調整に主眼を置きつつ、チームの課題やオプションも試した一戦をポジティブに振り返った。 2本目でゴールを記録した山見は、「自分では当て感というのは悪くはなかったので、あとはいいタイミングで入れたかなと。ドフリーだったと思うので、あとはキーパーがいないところに流し込むだけだったかなという感じです」と、ポジショニングで勝負ありのヘディングでのゴールシーンを振り返る。 チームにとって今後の攻撃のオプションになり得るウイングバックでのプレーについては「攻撃で出ていく場面とか、最後背後を取った場面というのは、自分の特長でもあると思いますし、そこを評価されて使われていると思うので、そこの部分が出せればいい」、「5バック気味になるというところで、守備の部分でどこまでできるかという感じです。今日はそこまで対人でもやられなかったですが、そこは相手のレベルが上がっていくにつれて、どこまでできるのかというのは練習から取り組んでいければと思います」と、攻守両面での役割について手応えと共に今後の改善点を口にした。 3本目でゴールを挙げた古川は「クロスを(山田)剛綺くんが上げて、いい感じのところにボールが来たので、左足のインサイドで当てるだけでしたけど、あそこに入り込めたのは良かったなと思います」と、ゴールに至ったプロセスを評価。 一方で、「中盤がボールを持っている時の動き出しが足りない。ボールホルダーと相手とスペースを見ながらしっかり動き出して、その数を増やすことでチャンスを作ることを意識してやっていきたい」、「守備でももう少し方向限定ができたし、攻撃でももう少しボールサイドに関わってボールに関わることができたら良かった」と、自身の課題に真摯に向き合う。 その上で「チャンスがあれば、本当にやり続けるだけだと思うので、そこにフォーカスして、自分のやるべきことをひたすらやり続けたい」と、天皇杯でチャンスを掴むための準備を怠らない。 山見のゴールをアシストし、ウイングバックと3バックの左で持ち味を発揮した袴田は、「ひとつアシストという結果を示せたというのは自分としてもすごくポジティブ」と目に見えるアピールに満足感を示しつつ、さらなる改善を意識している。 「3バックの時は結構自分の特長が出やすいポジションなので、攻撃のところはある程度自分の良さを出せると思うので、あとは本当に守備のところで、ラインコントロールだったり、一対一で負けないとか、そういうところで良さというのを出していきたいです」 「あの状況でのクロスというのは自分の良さでもあるので、ひとつアシストという結果を示せたというのは自分としてもすごくポジティブだと思います。久しぶりにアシストできたので、やっぱり気持ちがいいですし、嬉しいです。もっと得点やアシストというところは貪欲に出していけたらなと思います」 「ウイングバックは攻撃になったらゴール前に入っていって、守備になったら全力で戻ってゴール前を固める、クロスを上げさせないという役割があるので、そこの運動量やスタミナの部分は自分の課題として明確に出ました」 「そこ(マークの受け渡し)のタイミングだったり、後ろの状況は声かけで本当に変わると思うので、そこのコミュニケーションというところは、練習とかこういう練習試合でしか修正できないと思うので、本当に時間はないし、自分もなかなかチャンスというのは巡ってこないと思うので、その限られた時間で貪欲にやっていきたいです」 2024.06.07 18:30 Fri

「非常に苦い敗戦」5失点で3連敗、最下位転落の札幌…ペトロヴィッチ監督はミスでの失点を悔やむ「最下位にいるにはそれなりの理由がある」

北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が、東京ヴェルディ戦の敗戦を振り返った。 2日、明治安田J1リーグ第17節で札幌は東京Vとアウェイで対戦。苦しいシーズンとなっている中、ペトロヴィッチ監督の続投も発表された中での一戦となった。 しかし試合は立ち上がりから打ち合いに。10分に東京Vは木村勇大のゴールで先制すると20分に札幌は荒野拓馬がゴールを奪い同点に。それでも東京Vは32分に染野唯月、43分には見木友哉とゴールを重ねて勝ち越しに成功。札幌は後半早々に近藤友喜が1点を返すが、失点を重ね、5-3で敗戦となった。 この敗戦により3連敗。さらに、得失点差で最下位に転落するなど、光が見えてこない札幌。試合後、ペトロヴィッチ監督は、ミスによる失点を理由に挙げた。 「5-3と敗れたスコアを見れば、我々にとっては非常に苦い敗戦となったと言える。もちろん、1試合で8ゴールも入るような試合ということであれば、観ている方にとっては面白いゲームであったと思うが、我々にとっては望むようなものではなかった」 「前半の立ち上がりに鈴木武蔵が抜け出した中で決定機があっても決まらず、我々がリードされる展開となってしまった。オープンな展開だったので、どちらにもチャンスがあったと思う」 「1失点目は、今シーズンたまに見せてしまう失点の形。DFの選手がいないかのように相手に背後を取られて失点してしまった。もちろん、(岡村)大八が背後を取られ、菅野(孝憲)がカバーに行けなかったどうかというところにボールを落とされ、もう1人のCBもカバーが遅れた中で生まれた失点だったと思う」 「2点目もこの試合の中で何回も見られたもの。我々がイージーにボールを失った中でのカウンターからだった。もちろん、そういったカウンターを受けた中で、最後は(中村)桐耶がシュートブロックに行ったが、その股を抜けてゴールが決まった。ミスはサッカーの中である中で、十分に防げなくはなかった失点だと思っている」 「3点目にしても4点目にしても、5点目にしても、我々の失点の形は非常に安い。最後の方で11番(山見大登)のシュートは際どいところに外れたが、ヴェルディのシュートチャンスの決定力は今日は非常に高かった。自分たちがシュートを許してしまっているということもある。危険な形で取られるミスが多い、カウンターを受ける場面も多い、そういった場面で自分たちが相手の攻撃を止められなかったことが5失点となった」 ミス絡みで失点を重ね、チャンスを着実に決められたと語ったペトロビッチ監督。ただ、やはり犯してはいけないミスをしてしまったとした。 「ボールを自分たちが持った時の攻撃は、自分たちの形が出せていたし、チャンスも作れ、得点もできていた。ただ1試合を通してみると、やってはいけない場面で、やってはいけないことをして失点を重ねている現実がある中で、試合が自分たちのものにならない」 「順位は最下位にいるが、最下位にいるにはそれなりの理由がある。選手が抜けた、ケガ人が多いというようなことはあるが、我々は結果で評価されるものなので、そういった言い訳がきかないことはわかっているし、責任は監督である私にある」 「今の順位は望んだ結果ではないが、そこに至るまでの理由は必ずあると思う。そういう中で、ここから這い上がっていくか。そこを見つめ直さないといけない」 前半で3失点をした札幌は、岡村大八、中村桐耶をハーフタイムに下げ、FWキム・ゴンヒ、MF長谷川竜也を入れて流れを変えにいった。 ペトロヴィッチ監督は交代の意図についても言及した。 「選手は常に試合の中でベストを尽くしてくれていると思っている。ただ、上手くいかない日もあるし、戦術的な理由で交代しなければいけないこともある」 「ディフェンスラインの選手を代えたのは、負けている中で攻めなければいけないという意図もあったし、警告をもらっている選手も考えなければいけない。戦術的な理由、負けている中で攻撃しなければいけない理由、守備で誰をどこに入れることで守備が安定する、ビルドアップが安定するということを考えての交代となった」 2024.06.02 20:01 Sun

東京Vが今季最多5発で札幌粉砕し2度目の連勝! 木村勇大&染野唯月の若きFW2人が2ゴールの共演【明治安田J1第17節】

明治安田J1リーグ第17節の東京ヴェルディvs北海道コンサドーレ札幌が2日に味の素スタジアムで行われ、ホームの東京Vが5-3で勝利した。 前節、ヴィッセル神戸に1-0で勝利し、リーグ4戦ぶりの白星を手にした12位の東京V。今季2度目の連勝を目指したホームゲームでは前節から先発1人を変更。脳震とうで前節負傷交代の松橋優安に代えて齋藤功佑を起用した。 一方の札幌は前節の鹿島アントラーズ戦に0-3で完敗し、リーグ2連敗で19位に低迷。今週にはクラブが声明を発表し、ペトロヴィッチの今季続投と共にシーズン終了後の退任が明かされた。その仕切り直しの一戦では先発3人を変更。高尾瑠、田中宏武、キム・ゴンヒに代えて家泉怜依、近藤友喜、負傷明けの鈴木武蔵が起用された。 共に[3-4-2-1]の布陣でスタート。開始直後にはボックス右への抜け出しから鈴木、ボックス手前で縦に仕掛けた見木友哉と互いに際どい場面を創出。すると、早い時間帯にスコアが動く。 8分、ハーフウェイライン付近の右サイドで張った翁長聖が、両利きの特性を活かし意表を突く左足のダイレクトパスを背後へ流すと、DF岡村大八を振り切ってボックス内に抜け出した木村勇大がGK菅野孝憲と交錯しPKを獲得する。これをキッカーの木村が冷静にゴール左下隅に流し込み、4試合ぶりの今季7点目とした。 対してスリッピーなピッチへの対応に苦戦する札幌だったが、ワンチャンスを活かして追いつく。20分、長いボールを使って右サイドで押し込んだ流れから波状攻撃を仕掛けると、ペナルティアーク付近で味方の落としに反応した荒野拓馬が右足を一閃。ゴール前でブロックを試みたDF千田海人が出した足に当たって大きくコースが変わってゴール左隅に突き刺さった。 1-1の振り出しに戻った試合は行ったり来たりのオープンな展開に。より互いのゴール前での攻防が増えていく。30分には札幌のショートカウンターからボックス左で仕掛けたスパチョークのグラウンダーの折り返しを、ゴール前でフリーの近藤がダイレクトシュート。だが、ここはGKマテウスの好守に阻まれる。 すると、守護神のビッグプレーで流れを引き寄せた東京Vは直後の32分に勝ち越し点を奪う。相手陣内中央で相手ディフェンスラインのヘディングパスをカットした森田が中央を持ち上がって右の染野にラストパス。やや足元に詰まったものの、冷静にコースを狙った右足グラウンダーシュートがゴール左隅に決まった。 これで完全に流れを掴んだホームチームは、連動性を欠く札幌の守備を効果的に剥がして再三の決定機を創出。43分には齋藤のスルーパスにフルスプリントで反応した翁長が右サイドから絶妙なグラウンダーのクロスを供給。ファーに流れたボールを収めた見木がボックス左角度のないところから左足を振ると、右ポストへの撥ね返りがDF中村桐耶の足に当たってゴールネットに吸い込まれ、前半の内に3点目を奪い切った。 迎えた後半、2点のビハインドを追う札幌はハーフタイムに2枚替えを敢行。ディフェンスラインの岡村と中村を下げてキム・ゴンヒ、古巣対戦の長谷川竜也とアタッカーを投入。馬場晴也、菅大輝を3バックのサイドに入れて駒井善成をボランチに置くより攻撃的な布陣に変更した。 すると、キックオフ直後の46分に長谷川のクロスから獲得した右CKの場面でスパチョークの右足アウトスウィングの正確なクロスを中央の近藤がバックステップを踏みながらうまくゴール右隅へヘディングシュートを流し込み、反撃の狼煙を上げる。以降は足元の繋ぎに加え、全体の動き出しの量を増やして、より掴みづらい攻撃で相手の守備を効果的に揺さぶって主導権を握るが、自分たちの時間で押し切ることができず。 一方、何とか立ち上がりの守勢を凌いだ東京Vは前半から抜群の存在感見せていたパワフルストライカーが魅せる。59分、GKマテウスからのロングボールを染野が前線でキープし、落としに反応した齋藤がディフェンスラインの背後を突くスルーパスを供給。これに抜け出した木村がバランスを崩したDF家泉、GK菅野をかわしてゴール左隅へ左足シュートを流し込んだ。 この4点目で試合は完全にホームチームの流れに。後半半ばを過ぎて両ベンチが交代カードを切って戦い方に変化を加えていく中で決定的なゴールが決まる。78分、木村に代わって投入された山見大登からのスルーパスに反応した染野が相手DFを引きずりながらボックス付近まで持ち込んで細かいステップワークから見事な左足シュートをゴール左隅に流し込み、木村に続くこの試合2点目を記録した。 大勢が決した後半終盤には34歳でJ1デビューの平智弘や久々のリーグ戦出場となる食野壮磨らを投入した東京Vは、後半終了間際に途中出場の原康介にゴールを奪われたものの、5-3のスコアを維持して試合をクローズ。今季最多5ゴールを奪った城福浩監督率いるチームが、今季2度目の連勝を飾った。 一方、指揮官の進退に言及するなどこの一戦での再スタートを意識した札幌だったが、厳しい大敗によって泥沼の3連敗となった。 東京ヴェルディ 5-3 北海道コンサドーレ札幌 【東京V】 木村勇大(前10、後14) 染野唯月(前32、後33) 見木友哉(前43) 【札幌】 荒野拓馬(前20) 近藤友喜(後1) 原康介(後45+4) 2024.06.02 15:10 Sun

【J1注目プレビュー|第17節:東京Vvs札幌】3バックを機能させたい東京V、監督続投で腹を括った札幌は何を見せる

【明治安田J1リーグ第17節】 2024年6月2日(日) 13:05キックオフ 東京ヴェルディ(12位/21pt) vs 北海道コンサドーレ札幌(19位/11pt) [味の素スタジアム] <span class="paragraph-subtitle">◆3バックをどう機能させるか 【東京ヴェルディ】</span> 前節はアウェイでのヴィッセル神戸戦でオウンゴールながらも勝利を収めた東京V。FC町田ゼルビア相手に大敗を喫した中で、しっかりとバウンスバックを見せた。 ミッドウィークには久保建英擁するレアル・ソシエダと対戦した中、相手を受けてしまう前半から一変、後半は前からのプレスを激しくかけていくことに。相手の素晴らしいゴールの前に2失点はしたが、一定の手応えはあったはずだ。 そんな中で迎える札幌戦。3バックの相手に立ち向かうが、札幌はビルドアップ時に4バックに変わるため、しっかりと前からのプレスでハメていきたいところだ。 実戦ではまだまだ精度は高められていないシステムだが、しっかりと準備はしている。この戦い方を武器にできれば、チームとしても大きなポジティブな材料になるだろう。 ★予想スタメン[3-3-2-2] GK:マテウス DF:宮原和也、千田海人、林尚輝 MF:翁長聖、森田晃樹、稲見哲行 MF: 綱島悠斗、見木友哉 FW:染野唯月、木村勇大 監督:城福浩 <span class="paragraph-subtitle">◆腹を括って何を見せる【北海道コンサドーレ札幌】</span> 前節はホームに鹿島アントラーズを迎えて0-3の完敗。なかなか光明が見出せない札幌だったが、クラブはミハイロ・ペトロヴィッチ監督と共に戦い抜くことを表明した。 7年目を迎えた今シーズンは、かつてない苦しみを味わっている。それもそのはず、毎年のように主軸を担った選手が引き抜かれ、チームを支える選手たちには大きな変化がない状況。補強も最低限という状況では、育たなければ苦しむのは明らかだ。 マンツーマンディフェンスを武器に相手を押し込めていた昨季までに比べ、局面での強度の弱さ、デュエルの勝率の低さなど、個々のクオリティで勝てない状況がある。 メンタル面も非常に難しい状況だろう。ただ、そこで落としてしまっては、絶対に結果はついてこない。これまでの札幌のように、しっかりと強いメンタルを持って、アグレッシブさを取り戻せるか。ミシャ監督と続けていくと決めたならば、そのスタイルを見せてもらいたいものだ。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:菅野孝憲 DF:髙尾瑠、岡村大八、中村桐耶 MF:近藤友喜、荒野拓馬、馬場晴也、 菅大輝 MF:駒井善成、スパチョーク FW:キム・ゴンヒ 監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ 2024.06.02 10:40 Sun

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【Jリーグ出場停止情報】J2から5名、J3から1名が追加…一発退場の群馬DF川上エドオジョン智慧は反スポーツ的行為と判断

Jリーグは10日、明治安田Jリーグの出場停止選手を発表した。 今回は先週末にリーグ戦があったJ2とJ3が更新対象に。J2ではザスパ群馬のDF川上エドオジョン智慧、ヴァンフォーレ甲府のMFアダイウトン、徳島ヴォルティスのMF永木亮太、ロアッソ熊本のDF岩下航、鹿児島ユナイテッドFCのDF戸根一誓が出場停止となる。 川上は8日に行われたJ2第19節栃木SC戦の後半12分に一発退場。「ボールとは関係の無いところで相手競技者の胸を両手で強い力を用いて押し倒した行為は、『選手等に対する反スポーツ的な行為』該当する」と判断され、1試合の出場停止処分となった。 J3ではSC相模原のDF高野遼が新たに出場停止となる。 【明治安田J1リーグ】 DFアレクサンダー・ショルツ(浦和レッズ) 第18節 vsセレッソ大阪(6/15) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DFエドゥアルド(横浜F・マリノス) 第18節 vsFC町田ゼルビア(6/15) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF山﨑浩介(サガン鳥栖) 第18節 vsアビスパ福岡(6/16) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J2リーグ】 MF川上エドオジョン智慧(ザスパ群馬) 第20節 vsレノファ山口FC(6/16) 今回の停止:1試合停止 MFアダイウトン(ヴァンフォーレ甲府) 第20節 vsいわきFC(6/16) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF永木亮太(徳島ヴォルティス) 第20節 vsジェフユナイテッド千葉(6/16) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF岩下航(ロアッソ熊本) 第20節 vsファジアーノ岡山(6/16) 今回の停止:1試合停止 DF戸根一誓(鹿児島ユナイテッドFC) 第20節 vsモンテディオ山形(6/15) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 DF深津康太(いわてグルージャ盛岡) 第17節 vsAC長野パルセイロ(6/16) 今回の停止:1試合停止 DF高野遼(SC相模原) 第17節 vsFC今治(6/16) 今回の停止:1試合停止 MF安光将作(カターレ富山) 第17節 vs大宮アルディージャ(6/16) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 2024.06.10 20:31 Mon

浦和MFグスタフソンがスウェーデン代表で左ヒザ負傷…帰国は代表活動終了後に

浦和レッズは9日、スウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンの負傷を報告した。 現在スウェーデン代表に合流中のグスタフソンはトレーニング中に左ヒザを負傷。日本への帰国は代表活動終了後となる。 今シーズンから浦和でプレーしているグスタフソンはアンカーとしてチームを支え、ここまで明治安田J1リーグで15試合に出場。2得点を記録している。 スウェーデンはユーロ2024に出場しないが、今回のインターナショナル・マッチウィークでデンマーク代表、セルビア代表との国際親善試合を実施。5日のデンマーク戦で90分間ベンチを温めたグスタフソンは、6日のトレーニング中に負傷したと見られており、8日のセルビア戦はメンバー外となっていた。 2024.06.09 10:15 Sun

札幌が菅大輝の交通事故を報告…運転中に自転車と接触

北海道コンサドーレ札幌は8日、FW菅大輝の交通事故を報告した。 事故は7日18時ごろ、札幌市東区北20条東2丁目で発生したとのことで、菅が自家用車で運転中に右折しようとした際、右方向から来た自転車と接触。事故発生後、速やかに警察等に連絡して事故処理を行うとともに、相手は病院に行き、無事を確認しているという。 クラブは相手の回復を祈るとともに、謝罪の言葉を綴り、「菅大輝選手に厳重注意を行うとともに、今回の件を真摯に受け止め、全選手、及びクラブ関係者に安全運転の取り組みを再徹底いたします」としている。 2024.06.08 18:55 Sat

ミッチェル・デュークが豪州代表を早期離脱…8日に町田帰還

この代表ウィークにオーストラリア代表の活動に参加するFWミッチェル・デュークだが、所属先のFC町田ゼルビアが代表離脱とともに、本日8日の合流を発表した。 2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選進出が決定済みのオーストラリアはこの6月シリーズでバングラデシュ代表、パレスチナ代表と対戦。6日にはアウェイのバングラデシュ戦に臨み、2-0で勝利した。 Jリーグから唯一の選出となるデュークはそのバングラデシュ戦にフル出場。11日にホームで行われるパレスチナ戦を前に町田帰還の運びとなった。 2024.06.08 13:55 Sat

浦和がストライカー補強? 得点王に輝きヘグモ監督とリーグ優勝経験の元スウェーデン代表FWに関心と報道

パナシナイコスに所属する元スウェーデン代表FWアレクサンデル・イェレメイエフ(30)が、浦和レッズに加入する可能性があるようだ。ギリシャ『SDNA』が伝えた。 イェレメイエフは、スウェーで出身で、母国のヘッケンやマルメでプレー。その後、ドイツのディナモ・ドレスデンへと完全移籍すると、オランダのトゥヴェンテでもプレー。2021年1月からはヘッケンに戻り、その後2023年1月にパナシナイコスに完全移籍。半年間はレバディアコスFCにレンタル移籍し、今シーズンはパナシナイコスでプレーしていた。 今シーズンはギリシャ・スーパーリーグで10試合に出場し7ゴールを記録。プレーオフでは5試合で1ゴール1アシストに終わっていた。 パナシナイコスとの契約は2025年末まである中、移籍を考慮しているという。 得点力はありながらも出場機会の少なさに不満を覚えたイェレメイエフは、日本行きを検討。『SDNA』は、5月に京都サンガF.C.からの関心を伝えていたが、最近ではトーンダウンしているとのこと。しかし、今度は浦和が関心を強めているという。 イェレメイエフはヘッケン時代に、ペア・マティアス・ヘグモ監督の下でプレーしており、スウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンとともに監督がよく知る選手。サッカーも理解しているはずだ。 2022シーズンはアルスヴェンスカンで27試合22ゴール3アシストと大暴れ。グスタフソン、ヘグモ監督と共にリーグ優勝を経験している。 ただ、パナシナイコスはイェレメイエフを売る気がない様子。ただ、監督交代が行われるようで、監督の考え方が去就に影響を与えることになりそうだ。 2024.06.07 21:40 Fri

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