コラム

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【J1クラブ中間評価】物議醸した指揮官交代も、連覇へ気運が高まる《鹿島アントラーズ》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。最終回は鹿島アントラーズ編をお届けする。 ◆物議醸した監督解任で好転 勝ち点36 / 12勝5敗(C)CWS Brains,LTD.▽J1リーグと天皇杯の国内2冠を達成した昨シーズンの成功継続を狙う鹿島アントラーズは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を並行しながら、リーグ戦は12勝5敗の結果を残し、首位で折り返した。開幕前には、MFレオ・シルバ(アルビレックス新潟)、FWペドロ・ジュニオール(ヴィッセル神戸)らJリーグで実績のある外国人選手や、FW金森健志(アビスパ福岡)、DF三竿雄斗(湘南ベルマーレ)とJ2降格クラブからも獲得。さらに、開幕直前に韓国代表GKクォン・スンテ(全北現代モータース/韓国)を獲得するなど、計9名の新戦力を迎えた。 ▽開幕節こそFC東京に敗れたものの、そこからリーグ戦4連勝を記録。しかし、5月の半ばから2連敗となると、ACLでは広州恒大を前にベスト16で大会を後にした。これを受け、クラブは石井正忠監督の解任を決断。第14節からは、コーチから昇格した鹿島OBの大岩剛監督が指揮を執り、そこから5連勝で勝ち点を積み上げ、首位ターンを実現した。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】90/100点満点 ▽GKは、今シーズン全北現代から加入した韓国代表GKクォン・スンテがJリーグ初挑戦ながらも上々のパフォーマンスを披露し、守護神として君臨。さらに、セカンドGKにも曽ヶ端準が控えており、盤石の態勢を維持している。センターバックに関しては、開幕当初からDFファン・ソッコが抜けて選手層が不安視されたが、伸び代十分のDF植田直通とDF昌子源のコンビがしっかり稼働し、問題とはならなかった。左サイドバックのDF山本脩斗、右サイドバックのDF西大伍とDF伊東幸敏を含め、大崩れのない最終ラインが形成できている。 【MF】70/100点満点 ▽テネリフェに移籍したMF柴崎岳に代わる形で加入したMFレオ・シルバだったが、5月に左ヒザ半月板損傷により手術を強いられて離脱となったことが大きな誤算。さらに、攻撃のバリエーションとアクセントを付けることができるMF遠藤康が1カ月ほど離脱したのも痛かった。それでも、ベテランMF小笠原満男がいまだ健在で、MF中村充孝やMF永木亮太、MF 三竿健斗ら力のある選手も控えている選手層が鹿島の強み。負傷者が復帰して調子を上げてくるとみられる後半戦は、監督にとって中盤の人選が嬉しい悩みになりそうだ。 【FW】60/100点満点 ▽軸となるべきFW金崎夢生の好調が続かず、FWペドロ・ジュニオールも大岩政権後こそ調子を上げてきたものの、序盤戦は低調なパフォーマンス。石井監督が起用し続けたFW鈴木優磨も、インパクトを残すことができず、チームとして頼りどころを欠いた。チャンスメークで貢献できるFW土居聖真も肝心のゴール数は1つと物足りない。新加入のFW金森健志とFW安部裕葵はリーグ戦でなかなかチャンスを得ることができていないが、6月21日の天皇杯でスタメン出場すると、金森が1ゴール、安部が2ゴールと結果を残した。後半戦、もう少し出場機会を与えられれば面白い存在になれるかもしれない。あとはやはり、ここにきて動きの質を上げているペドロ・ジュニオールの好調が続くかどうかに懸かっている。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー DF昌司源(24歳/No.3)(c) J.LEAGUE PHOTOS明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/1ゴール ▽ここまで全試合に出場している日本代表DF昌司源が前半戦のチーム内MVPだ。前への対人対応と粘り強い守備に磨きがかかっており、相棒である植田をしっかりとリードして最終ラインを統率。日本代表としても定位置確保を狙えるところまで評価を高めた。クロス処理やクリアの精度を高めれば、より完成度の高いセンターバックとなれそうだ。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FW鈴木優磨(21歳/No.9) 明治安田生命J1リーグ:12試合(先発6回)2ゴール ▽インパクトを残した昨シーズンからさらなる飛躍が期待された鈴木だが、前半戦はサポーターの期待に応えることができなかった。途中出場も多かったが、リーグ戦12試合で2ゴールは物足りない。また、ゴール数だけでなく、攻守の切り替えの面や動きの質、量も含めて好調時の出来にはなかった。まだ21歳のためパフォーマンスにムラがあるのは仕方ないものの、メンタル面を含めてさらなる成長に向けて奮起してもらいたいところだ。 ◆ホームで強さを見せることができるか ▽前半戦は、アウェイ8試合で全勝を収める偉業を達成。24ポイントを稼いだ一方で、ホームでの勝ち点は半分の12ポイントにとどまった。常勝軍団だけにサポーターを前にしてのプレッシャーもあるだろうが、この点は優勝を目指す後半戦に向けて改善したいところだ。負傷者も戻ってきており、選手の質だけでなく層も十分な状況。後半戦は、ACL敗退を受けてリーグにより集中できる環境となる点もプラス材料で、無論、狙うはJ1リーグ連覇となる。 2017.07.27 16:00 Thu
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【J1クラブ中間評価】規律と才能の融合で大躍進…完成度向上で年中桜満開へ《セレッソ大阪》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はセレッソ大阪編をお届けする。 ◆新参者と開眼者がもたらした相乗効果 勝ち点35 / 10勝5分2敗(C)CWS Brains,LTD.▽3年ぶりにJ1の舞台に帰ってきたC大阪は、“知将”尹晶煥新体制の下で快進撃を見せている。その主因は、新指揮官が就任直後から着手した選手個々の守備意識改革。新加入の大型DFマテイ・ヨニッチを最終ラインに組み込んだ上、タレント揃いの攻撃陣にもファーストディフェンダーとしての意識を要求すると、これが徐々に落とし込まれ、失点数をリーグ 2位タイの「15」に抑えた。 ▽一方、序盤こそ新指揮官が掲げる堅守速攻への移行に戸惑いが見えた前線も、試合を重ねるごとに順応。その中で、守備面での貢献が期待されていたMF山村和也のアタッカーとしての覚醒もあった。攻撃面に山村の高さと強さが加わると、リーグ2位となる「33」ゴールを記録。堅守への策が攻撃に相乗効果をもたらし、開幕前に掲げた「9位以内」というシーズン目標を大きく上回る2位の大躍進を見せて後半戦を迎えることとなった。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】90/100点満点 ▽今年も健在ぶりを発揮するGKキム・ジンヒョンを中心にDF山下達也と新加入マテイ・ヨニッチが屈強なディフェンスを形成。また、強靭なフィジカルを持つ2人は、セットプレーでも脅威になった。両サイドで豊富な運動量を見せたDF松田陸、DF丸橋祐介の貢献も大きく、守備陣が攻守に健闘した。必勝パターンになりつつある試合終盤での山村のストッパー起用もあり、終盤での失点を激減。その証に7度のクリーンシートを達成した。 【MF】90/100点満点 ▽山村のトップ下抜擢が桜軍団の攻守に連動性をもたらした。昨年からダブルボランチでコンビを組み、連携を深めたMF山口蛍とMFソウザは中盤で絶妙なバランスを維持。持ち前のボール奪取力が幾度となく攻撃を加速させた。前半戦の半ばからは、開幕直後から負傷に悩まされた尹晶煥監督の教え子MF水沼宏太と新指揮官の戦術変更に困惑していたFW柿谷曜一朗もフィットへの兆しを見せている。相次ぐ負傷に泣くMF清武弘嗣の復帰が見込まれる後半戦、どのようにして完成への道を辿るか期待は高まるばかりだ。 【FW】80/100点満点 ▽昨シーズンのJ2でエースに成長したFW杉本健勇がJ1でもここまで躍動の7ゴール。さらに、前線からの守備やポストプレーでも上々な出来を披露した。しかし、杉本に続くスコアラーが見当たらない点は、優勝争いの激化が見込まれる後半戦に向けて不安要素。FW澤上竜二やFWリカルド・サントスに対しては、得点源としての働きに期待したい。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー MF山村和也(27歳/No.24)(c) J.LEAGUE PHOTOS明治安田生命J1リーグ:17試合(先発16回)/7ゴール ▽前半戦の主役に躍り出た開眼者をノミネート。身体能力と足元の技術を生かしたプレーは、敵陣全域でJ1クラブに脅威を与えた。リンクマンからフィニッシャーまでオフェンスにおける全てを担い、攻撃陣を牽引してみせた。また、守備時では真骨頂であるディフェンス能力を前線から発揮。試合終盤には最終ラインに入り、試合のクローザーまでも担った。攻守において大躍進を支えた。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FW柿谷曜一朗(27歳/No.8) 明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/3ゴール ▽天才のJ1帰還に期待を集めたが、前半戦は新指揮官の掲げる新戦術にもがき苦しんだ。不得意なディフェンスに頭を悩まし、序盤は前線からプレスをかけるチームの中で浮いた存在に。攻撃面でも持ち前のセンスとボールタッチで随所に巧さを魅せたものの、そこに怖さはなかった。それでも、時間の経過とともに組織に溶け込みつつある。キャプテンのプレーがチームに影響を与えることが大きいだけに総力戦となる後半戦、彼の爆発なしでは、真の桜旋風は巻き起こらないだろう。 ◆ジンクス破りは濃厚…チームの底上げで躍進継続へ ▽J1復帰元年を2位躍進の快進撃だけでなく、第11節から無敗継続と上向きをキープしたままシーズンを折り返したC大阪。開幕前に騒がれたプレーオフ昇格チームの1年での降格というジンクスも杞憂に終わりそうだ。優勝も視野に捉えた中で、躍進を続けるためには控え選手の突き上げが欲しい。特にFWに関しては、前述したように控えメンバーは、杉本に代わるだけのパフォーマンスを見せることができていない。均衡した試合も増えて行く中で、ジョーカーという存在も必要となってくる。総力戦となる後半戦、チームとしてスコアラーの駒を増やしていきたい。 2017.07.26 14:00 Wed
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【J1クラブ中間評価】ハイプレス戦術と若き力の覚醒で天下獲り視野に《柏レイソル》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は柏レイソル編をお届けする。 ◆目標を上方修正 勝ち点34 / 11勝1分5敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨年に引き続き「柏から世界へ」のスローガンを掲げた下平隆宏体制2年目の柏。序盤戦は開幕から6試合で2勝4敗の苦しいスタートとなった。しかし、シーズン途中に理想を二の次に、勝利を目指してハイプレス戦術を全面に押し出したスタイルを取り入れる中で、若手が覚醒。最終的に3位でシーズンを折り返したが、第7節から怒涛の8連勝を含む10戦無敗で一時首位に躍り出るなど、後半戦に向けても期待感が持てる戦いを展開した。 ▽ここまでのチーム状況を加味した下平監督は、シーズン途中に「勝ち点60以上、ACL出場権獲得」から「J1優勝」に目標を上方修正。MFキム・ボジョンのみを補強するにとどまっているところからも、チーム状況の充実ぶりが窺える。ユース出身の若手選手が多く占めるチーム構成だけに、安定感という面で未知数なところもあるが、2011年以来となる天下統一に期待感が高まるばかりだ。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】90/100点満点 ▽総失点数は折り返し地点で試合数と同じ「17」。かなりの安定感を誇った。中でも、幾度も抜群のショットストップでゴールマウスに鍵をかけたGK中村航輔の存在感は抜群。遂には、日本代表にも選出された。DF中谷進之介とDF中山雄太の若きセンターバックコンビも、昨年に引き続き安定感を誇った。また、今シーズンから加入した右サイドバックのDF小池龍太も、逆サイドのDF輪湖直樹と共に豊富な運動量で攻守に躍動。このディフェンス陣の活躍ぶりがチームを支えたと言っても過言ではない。 【MF】90/100点満点 ▽柏一筋15年目のベテラン主将MF大谷秀和が狼狽なプレーで若手を陰からフォローする姿が印象的。その中で、ユース育ちの若きパサーであるプロ2年目のMF手塚康平や、トップ下の一角からハイプレス戦術の旗手を務めるMF中川寛斗の活躍も忘れることはできない。また、両サイドハーフのMF伊東純也とMF武富孝介も、それぞれの特色を生かしてチームの攻撃にアクセント。MF細貝萌こそクローザー起用に甘んじているが、全体の出来は上々だ。 【FW】60/100点満点 ▽前半戦全試合出場のFWクリスティアーノが得点数、アシスト数でチームトップの7得点6アシストと攻撃陣をリード。一方で、今シーズン加入で未だノーゴールのFWハモン・ロペスや、徐々に先発出場数を減らしたFWディエゴ・オリヴェイラ、FW大津祐樹のプレーぶりに関しては、能力を考えると物足りなさが否めない。他クラブと比較しても、豪華な顔ぶれが揃っているだけに、FWクリスティアーノが孤軍奮闘している状況は打開したいところだ。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー GK中村航輔(22歳/No.23)(c) J.LEAGUE PHOTOS明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/17失点 ▽大谷や中川、手塚の活躍ぶりも際立っていたが、ひと際、その安定感抜群のショットストップでホームの日立台を煌々と照らし続けたユース出身の若き守護神をノミネートする。前半戦は、観戦者の度肝を抜く驚異的なレスポンスを武器に好守を連発。この男が連発したビッグセーブなくして、チームの躍進と現状はなかったと言っても差し支えないだろう。6月に初めてA代表に招集されたことが示す通り、J1でプレーする全GKでもトップに君臨するほど、光り輝いていた。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FWハモン・ロペス(27歳/No.20) 明治安田生命J1リーグ:4試合(先発1回)/0得点 ▽上述した通り、期待外れのひと言に尽きる。シーズン当初こそこの男の加入により、豪華な攻撃陣結成に期待が集まったが、蓋を開けてみれば出場したのは4試合のみで、ゴール数もわずか1得点。昨シーズンまで在籍のベガルタ仙台で10得点を記録した姿はない。また、第10節からリーグ戦の出場がなく、不良債権と化しているのが現状。だが、シーズンはまだ半分が過ぎただけ。後半戦に見違えるような姿を期待したい。 ◆ゲームマネジメント力が課題 ▽後半戦のポイントは、上述でも少し触れたように、どこまでチームとしての安定感を高めていけるか。前半戦に見せた勢いは見事だったが、若いチーム構成だけに、勢いで押し切れない相手に対して、安定感やゲームマネジメントで劣る姿が多々あった。直近でいえば、前半の最終戦となった前回王者の鹿島アントラーズとの一戦だ。良い形で先制したものの、スコアをひっくり返されると、したたかな戦いに徹してきた鹿島にそのまま痛恨の逆転負け。今後もそういった拮抗した試合や、上位勢との大一番を落とすようであれば、優勝争いを演じるチームとしては命取りだ。ようやくユース出身の若手が個々の色を出し始めた中で、チームとしても良い順位でシーズンを折り返しただけに、戦い方という面でも勢いだけでなく、確実に勝ち点を拾う術を身につけていきたいところだ。 2017.07.25 13:00 Tue
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【J1クラブ中間評価】勢い不足もスロースターター癖克服でノルマクリア《ガンバ大阪》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はガンバ大阪編をお届けする。 ◆ノルマはクリア 勝ち点32 / 9勝5分3敗(C)CWS Brains,LTD.▽長谷川健太体制5年目の今シーズンは、例年露呈してきた春先のスロースターター癖を克服。順位表でも4位に位置し、上位で折り返すことに成功した。さらに、開幕前に掲げられた「30〜35」の勝ち点ノルマもクリア。「総得点31、総失点16」という数字が、攻守両面の安定感を物語っている。 ▽結果とは裏腹に苦しい戦いが続いたものの、「まずは結果」という共通理解の下、ベンチメンバーを含めた「総力戦」を体現。長谷川ガンバを象徴する手堅い戦いが光った。しかし、連勝は最高で「2」。優勝争いを演じる上でカギとなる勢いが不足したまま後半戦を迎えるのは不安材料だ。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】90/100点満点 ▽折り返しの第17節終了時点で試合数を下回る16失点。合格点の内容だ。個人の働きに目を向けても、新加入ながらセンターバックコンビを組むDF三浦弦太とDFファビオが早々にフィットした上に躍動。GK東口順昭も圧巻のショットストップで守護神たる所以を示した。誤算だったのは、ケガで起用目処が立たないDF米倉恒貴ぐらい。全体的には申し分ない出来と言える。 【MF】80/100点満点 ▽MF倉田秋やMF井手口陽介、MF今野泰幸を筆頭に、ゴールやアシストでチームの攻撃をリード。加齢から適正ポジションが定まずにいるMF遠藤保仁の現状を除けば、合格点を与えても差し支えないだろう。また、MF藤本淳吾や新戦力のMF泉澤仁もアクセントとなる働きを披露し、この中盤が点取り屋なき前半戦の攻撃陣をかなり助けた。 【FW】40/100点満点 ▽明らかに物足りない。FWアデミウソン、FW赤崎秀平、FW呉屋大翔が軒並み機能不全の中、FW長沢駿が6ゴールでひとり気を吐く状況。とはいえ、長沢においても周囲をサポートする動きが不十分で、確固たる軸が見当たらなかった。今夏加入のFWファン・ウィジョはフィニッシュワークに長けた万能型ストライカーとの触れ込み。優勝に向けた後半戦の起爆剤としての活躍に期待したい。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー DFファビオ(28歳/No.3)Getty Images明治安田生命J1リーグ:16試合(先発16回)/1ゴール ▽期待以上の働きを見せた三浦も捨てがたいが、ここはブラジル人ストッパーの働きぶりを評価したい。チームが攻撃的な姿勢を取り戻すべく、自陣で人数をかけて守るスタイルから脱却を目指す中、ディフェンスラインから圧倒的な対人スキルで存在感を発揮。さらに、三浦との関係性も良好で、出場数を見ての通り、長谷川監督の信頼も絶大だ。前半戦は、ファビオ抜きに語れないほど、存在感が際立っていた。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FWアデミウソン(23歳/No.9) 明治安田生命J1リーグ:14試合(先発9回)/2ゴール ▽シーズン前の期待値が高かっただけに、失望感は強い。開幕から3試合で2得点と上々の滑り出しを見せたものの、ケガも相まって失速。3月以来、リーグ戦でのゴールが遠ざかっている。長谷川監督も根気よくチャンスを与え続けているが、個人の結果を求めるあまりに、利己的なプレーが散見。もちろん、絶対的な相棒の不在も影響しているだろうが、前半戦のパフォーマンスにおいては、落第点を付けざるを得ない。 ◆軸となるスコアラーの確立を ▽後半戦も引き続き優勝争いを演じるのであれば、チームを勢い付かせることのできる軸となるスコアラーの確立が最優先事項となる。前半戦の総得点数は「31」で上位に位置しているが、絶対的な点取り屋がいないことで、拮抗した試合でのポイントロスもしばしば。前半戦4位という数字は、ほとんど守備陣の頑張りに助けられた部分が多く、FW陣の働きにおいて不満が残る状況だ。現在の守備バランスを考えれば、より楽なゲーム展開に持ち込むためにも、得点源の確立を急ぎたい。 2017.07.24 13:00 Mon
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【J1クラブ中間評価】守備意識浸透でポゼッションサッカーに変化…隙の少ない戦いで上位に《川崎フロンターレ》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は川崎フロンターレ編をお届けする。 ◆守備面改善で隙の少ないチームに 勝ち点32 / 9勝5分3敗(C)CWS Brains,LTD.▽風間八宏体制から鬼木達新体制に移行した今シーズンの川崎F。序盤戦こそ鬼木監督が求める守備意識の浸透に時間を要した上、負傷者の続出で苦しい戦いが続いた。しかし、試合を追うごとに、鬼木監督の下でチームスタイルのモデルチェンジが進み、状態も上向きに。5月以降の8試合を6勝1分け1敗で切り抜け、首位のセレッソ大阪に3ポイント差の5位で後半戦を迎えた。 ▽その中で、内容面においても向上。特に、前半戦終了時で「15」を記録する最小失点数が物語るとおり、鬼木監督の求める守備意識が新たな色としてチームに浸透しつつある。また、攻撃面において、FW大久保嘉人の穴埋めに試行錯誤したが、最終的に新加入のMF阿部浩之がワントップの位置でフィット。鬼木監督も思い切った采配で試合の流れを引き寄せるなどの手腕が光り、チームとして隙の少ない戦いが際立っている。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】90/100点満点 ▽守護神のGKチョン・ソンリョンが昨シーズンに引き続き印象的な活躍を披露。さらに、DF谷口彰悟においても安定感と存在感が増している。中でも、試行錯誤が続いた苦しい序盤戦で大崩れしなかったのは、谷口を筆頭に、DFエドゥアルド、DF奈良竜樹といったディフェンス陣の働きがあったからこそ。高評価を与えたい。 【MF】80/100点満点 ▽MF大島僚太こそ一時ケガで離脱したものの、バンディエラであるMF中村憲剛とMFエドゥアルド・ネットが昨年に引き続き中盤の軸として存在感。また、新戦力の阿部もワントップの位置でセンセーショナルな活躍を見せ、ストライカーの人材難に陥るチーム状況に一筋の光明を見出した。新加入のMF家長昭博や、MF三好康児の働きには不満が残ったが、全体的に好印象だ。 【FW】60/100点満点 ▽ここまでリーグ戦9ゴールを記録している新主将のFW小林悠だが、大久保が去った後のワントップの位置で機能したとは言い難く、阿部の活躍に助けられた部分は大きい。また、小林を除いたFW登録選手の得点数は、FWハイネルの1ゴールのみ。他のポジションとの貢献度を比べると、物足りなさを残した。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー MF阿部浩之(28歳/No.8)(c)J.LEAGUE PHOTOS 明治安田生命J1リーグ:15試合(先発12回)/8得点 ▽序盤戦こそ移籍初年度ということもあり、適応に時間を要したが、鬼木監督にストライカー起用されると、ガンバ大阪時代に記録した7得点をわずか半シーズンで上回る8得点と覚醒。さらに、アシスト数も「6」をマークしており、もはやハードワークに特化したG大阪時代の姿はない。前半戦において、この男なしに語ることはできないほど、活躍は際立っていた。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー MF家長昭博(31歳/No.41) 明治安田生命J1リーグ:7試合(先発2回)/0得点 ▽シーズン前の期待値を考えると、このレフティの出来には失望感を覚えた。昨シーズンまで在籍した大宮アルディージャではキングに君臨したが、新天地での川崎Fには中村という絶対的なプレーメーカーが存在。もちろん、2カ月ほどの負傷離脱もあったが、鬼木監督の起用法からも迷いが見受けられるなど、フィットに時間がかかっている。とはいえ、先の天皇杯では移籍後初ゴールをマーク。持っている能力は折り紙付きだけに、クラブ史上初のJ1制覇へ今後の巻き返しに期待したい。 ◆総力戦で悲願の初タイトル奪取へ ▽前半戦を首位と勝ち点3差で折り返すなど、悲願の初タイトルへ視界は良好。しかし、今後ACLやルヴァンカップ、天皇杯などを勝ち進むと、最大で中2日の試合が3回、中3日の試合が6回と、過密日程での試合が続くことになる。攻守にハードワークを求める鬼木監督の戦術上、主力組の活躍だけでタイトルを争うことは不可能だろう。文字通り“総力戦”となる後半戦では、出場機会が限られている家長やハイネル、U-20日本代表にも選出されているMF三好康児やDF板倉滉ら控え組の活躍にも期待したい。 2017.07.23 12:00 Sun
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【J1クラブ中間評価】試行錯誤の末に見えた光、頂を目指した航海への準備が整う《横浜F・マリノス》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は横浜F・マリノス編をお届けする。 ◆方角が定まり航海への準備が整う 勝ち点30 / 10勝2分5敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンは勝ち切れない試合が多く10位と期待外れの成績に終わった横浜FM。絶対的存在のMF中村俊輔をジュビロ磐田に放出したほか、DF小林祐三(サガン鳥栖)、GK榎本哲也(浦和レッズ)、MF兵藤慎剛(北海道コンサドーレ札幌)、DFファビオ(ガンバ大阪)とチームの主力を大量に放出。一方で、バルセロナのカンテラ出身であるマケドニア代表MFダビド・バブンスキー、オーストラリア代表DFミロシュ・デゲネク、ポルトガル人FWウーゴ・ヴィエイラと3人の外国人を補強。さらに、MF扇原貴宏(名古屋グランパス)、DF山中亮輔(柏レイソル)、DF松原健(アルビレックス新潟)、GK杉本大地(京都サンガF.C.)と若手を獲得し、血の入れ替えを断行した。 ▽ファンからも愛された中村を始めとする主力選手放出という大英断に対し、ファン・サポーターの目は懐疑的であったものの、開幕戦の浦和戦では新加入のダビド・バブンスキーの活躍もあり3-2で勝利、第2節の札幌戦も3-0で勝利と順調な船出となった。しかし、第3節の鹿島アントラーズ戦(0-1●)、第4節のアルビレックス新潟戦(1-1△)、第5節のセレッソ大阪戦(0-2●)と3戦未勝利。磐田戦(2-1◯)、サンフレッチェ広島戦(1-0◯)と連勝も、第8節からは無得点で3連敗。選手の配置やメンバー構成を試行錯誤したものの、得点力不足を解消することができずに勝ち点を落とした。それでも、方向性が定まり始めた第11節からは、7試合で12得点3失点とコンスタントに得点が奪うことができ、引き分けを挟んで6連勝。基板を作った上に、優勝が狙える位置で前半戦を終えることができた。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】90点/100点満点 ▽前半戦はリーグ最少タイの17試合15失点と伝統的な堅守が復活。チームを上位に留まらせる大きな要因となった。守護神を務めるGK飯倉大樹は序盤こそミスが散見されたが、徐々にパフォーマンスが安定。センターバックを務め、連続フル出場記録を樹立したDF中澤佑二の奮闘も光った。また、新加入のミロシュ・デゲネク、松原もポジションを守り、試合を重ねるごとに連携面もアップした。 【MF】50/100点満点 ▽退団した中村の穴が大きく、ケガの影響で選手が揃わなかったこともあり、序盤は機能不全に陥る試合が多かった。ゲームをコントロールする選手の不在、MF天野純のボランチ起用もハマらず、攻撃がダビド・バブンスキー、MF齋藤学の個人技に頼る展開に。能力の高さは折り紙つきの両選手を対戦相手がケアしたことで、得点数の伸び悩みが目立った。しかし、扇原をダブルボランチの一角に置き、天野をトップ下に配置したことで攻撃が改善。ハイプレスも復活したことで攻守に安定感を取り戻した点は、後半戦に向けて高材料となる。 【FW】50/100点満点 ▽ウーゴ・ヴィエイラ、FW伊藤翔、FW富樫敬真と3選手が1トップを務めたが、結果を残したのはウーゴ・ヴィエイラだけだった。途中出場ながら開幕2戦連発と得点能力を発揮。その後は無得点が続いたが、第13節の清水エスパルス戦は途中出場ながら2得点、第14節の川崎フロンターレ戦、第16節のヴィッセル神戸戦は先発で1得点ずつを記録。前半戦で6得点と、まずまずの結果を残している。それだけに、伊藤、富樫の奮起が優勝争いを演じる上で必要となるだろう。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー DF中澤佑二(39歳/No.22)(c) J.LEAGUE PHOTOS 明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/1得点 ▽言わずと知れたJリーグを代表する鉄人。フィールドプレーヤーであり、センターバックというポジションでありながらJ1通算140試合連続フル出場の歴代最多記録を第17節の大宮アルディージャ戦で樹立した。日本代表でも守備を支えた中澤の奮起があってこそ保たれる横浜FMの堅守。ミロシュ・デゲネク、パク・ジョンスと若手選手とのコンビでもしっかりとラインを統率し、前半戦の最少失点に貢献した。現役引退もチラつかせる中澤だが、まだまだその守備能力は横浜FMには欠かせない。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FW伊藤翔(28歳/No.16) 明治安田生命J1リーグ:10試合(先発7回)/0得点 ▽寂しい攻撃陣の中でも結果としてチームに貢献できていない伊藤をBADプレーヤーに選んだ。7度の先発機会を与えられたものの、得点はゼロ。前線での起点になることもできず、攻撃の停滞感を生んでしまう結果となった。監督の信頼を勝ち得るチャンスを逃し、5月末には負傷。ウーゴ・ヴィエイラが結果を残しているだけに、序列を変えるのは険しい道程となる。後半戦でチームが上位をキープするためにも、伊藤の奮起に期待したい。 ◆霧は晴れ目指すは頂のみ、舵取りは誰の手に ▽メンバーが揃わなかったこと、新加入選手が多かったこともあり、試行錯誤を繰り返した序盤戦。しかし、一定の形を見つけ方向性が固まってからの横浜FMは絶対的なゴールゲッター不在下で試合ごとのヒーロー登場により、強さを取り戻した。 ▽その中で舵取り役を誰に任せるかが、後半戦のカギを握るだろう。終盤にボランチに入った扇原は、得意とするフィードで両サイドをうまく使うことができていた。しかし、天野とボランチを組むことでバランスが守備に回る可能性が高い。一方で、扇原と天野を生かすとなると、MF喜田拓也か中町がボランチの一角を務めることとなり、ダビド・バブンスキーの置き場がない。エリク・モンバエルツ監督がどの様な判断を下すのか、タイトルを奪うには指揮官のチョイスが重要となりそうだ。 2017.07.22 12:00 Sat
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【J1クラブ中間評価】堅守と新システム浸透で連勝街道《ジュビロ磐田》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はジュビロ磐田編をお届けする。 ◆不安定な序盤戦も上位との連戦連勝が確信に 勝ち点28 / 8勝4分5敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンを13位で終え、名波浩監督就任3シーズン目を迎えた磐田。J1復帰2年目の今シーズンは、昨年リーグワースト5の失点数を喫した守備陣が健闘を見せた。前半戦での失点数はリーグ最少失点の「15」。DF大井健太郎とDF森下俊らの既存メンバーの安定やDF高橋祥平、MFムサエフといった新加入選手の早期フィットで強固なディフェンスを形成した。 ▽また、攻撃面においても、シーズンを通じて徐々にモデルチェンジ。FWジェイという得点源を失った攻撃を今シーズンから新たにMF中村俊輔、FW川又堅碁がリードし、チームで得点を目指すスタイルが確立された。さらに、チームは名波浩監督がシーズン途中で下した3バック導入後、第14節のガンバ大阪戦から浦和レッズ、FC東京、アルビレックス新潟を連破。11年ぶりの4連勝を飾り、シーズン目標の「一桁順位」フィニッシュへ上々の形で後半戦を迎える。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】90/100点満点 ▽昨シーズン、守護神GKカミンスキーに助けられていた守備陣が成長。ディフェンスリーダーの大井とカバーリングに長けた森下、攻撃的な高橋が序盤から好連携を見せ、安定した守備組織を形成した。3バックへの変更にもすんなりと対応。高いライン設定でコンパクトなディフェンスを保ち続け、7度のクリーンシートで攻撃陣を援護した。 【MF】60/100点満点 ▽ムサエフとMF川辺駿が攻守に躍動し、名波浩監督が掲げたスタイル「高い位置で奪って、10秒、15秒でフィニッシュ」の旗手に。また、アダイウトンと川又を生かしたカウンターが脅威となる中、中村俊のゲームコントロールとセットプレーが攻撃の幅を増加させた。一方で、システムの変更により一列上げたDF櫻内渚とMF宮崎智彦が高い位置からのプレスに一役買うも、攻撃面では力強さに欠けた印象だ。不安定な得点力改善へ攻撃に厚みを加えたいところだ。 【FW】70/100点満点 ▽新加入の川又が7ゴールを記録。チャンスの場面以外でもポストプレーヤーやファーストディフェンスとして献身性を発揮し、チームに大きく貢献した。しかし、FW小川航基がU-20W杯で負傷し、控えにFW齊藤和樹一枚しか居ないことは大きな不安材料。後半戦に向けては、特別指定選手として加入した筑波大のFW中野誠也を加えた競争で、川又を支えていくことが必要だ。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー DF大井健太郎(33歳/No.3)(c) J.LEAGUE PHOTOS 明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/2ゴール ▽ここまで全試合でフル出場しているベテランDFを選出。併用された4バックと3バックの両システムで巧みにディフェンスラインを統率し、体を張った守備で相手攻撃陣を封鎖した。また、181cmと特別高くはないものの、セットプレーでは脅威となり、前半戦で2ゴールを記録。ゲームキャプテンとしてチームの躍進を支えている。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー MF太田吉彰(34歳/No.9) 明治安田生命J1リーグ:7試合(先発6回)/0ゴール ▽開幕戦からサイドハーフで出場し、豊富な運動量を見せた一方で、クロスの精度や判断力を欠き、相手の嫌がる存在になりきれなかった。第7節からは出場機会が与えられず、挽回のチャンスが訪れた第11節の川崎フロンターレ戦で相手のシュートを防いだ際に負傷するという苦しい前半戦を過ごした。ウイングバックもこなせるだけに、後半戦は攻撃面で違いを見せつけ、チームの得点増加に貢献したい。 ◆控え選手の台頭で苦手の夏場払拭へ ▽前半戦終盤の上位クラブとの連戦で連勝し、チームの自信が確信に変わりつつある磐田。7位で折り返すことができ、上位争いにも加わることも可能な位置につけている。ここからさらに上を目指すためには、苦手な夏場を乗り越える必要がある。昨シーズン、磐田は1stステージを8位で折り返したものの、夏場から急失速。2ndステージではわずか2勝しかできず、残留争いに巻き込まれた。 ▽その失敗を繰り返さないためにも、控え選手の台頭が望まれる。3バックシステムの浸透で、上位クラブとも互角以上に渡り合える力をつけてきているものの、選手層は薄く、各ポジションで主力メンバーの代わりを務められる選手が少ない。センターバックでは誰かがケガをすれば、4バックシステムに戻さざるを得ない可能性もある。また、FW陣も川又を交代させるだけの選手がいない。競争を強める中で、チーム全体のクオリティを上げていきたいところだ。 2017.07.21 20:00 Fri
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【J1クラブ中間評価】ACLとの兼ね合いで急失速《浦和レッズ》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は浦和レッズ編をお届けする。 ◆高齢化と勤続疲労で失速(C)CWS Brains,LTD.▽チャンピオンシップの前に2年連続涙を呑んだ中、悲願のリーグ優勝を目指した今季、新戦力ラファエル・シルバの早期フィットにより攻撃力が爆発。FW興梠慎三もハイペースでゴールを重ね、Jリーグと歴代王者が同居したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を順調に勝ち進めていった。 ▽しかし、4月30日に行われた大宮アルディージャとのさいたまダービーで敗れて以降、急失速。とりわけ守備が崩壊し、ACLで済州ユナイテッド相手に大逆転でベスト8進出を決めたものの、Jリーグでは大宮戦以降の9試合で2勝1分け6敗と大きく躓き、首位から8位まで後退した。 ▽失速の要因は就任6年目を迎えたペトロヴィッチ体制下での主力の高齢化、メンバーの固定による勤続疲労が挙げられる。結局、新加入選手ではラファエル・シルバを除いて戦力になっておらず、選手層に厚みをもたらせなかったことが響いた。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】30/100点満点 ▽昨季はシーズンを通して28失点に抑えた堅守はどこへやら。今季はシーズン折り返しの時点で30失点と守備が崩壊した。守護神のGK西川周作もらしくないミスが目立ち、代表落ちの屈辱を味わった。DF森脇良太、DF槙野智章らも守備面で集中を欠く場面が多く、守備崩壊の要因となっている。 【MF】50/100点満点 ▽中盤のバランスも決して良いとは言えない。昨季は攻守のバランスに優れたMF阿部勇樹、MF柏木陽介のコンビだったが、今季は勤続疲労の影響か、ミスが目立つ上にソリッドさに欠け、不安定な試合運びに直結してしまっている。サイドに関してもマンツーマン気味に対応された際に、MF関根貴大、MF駒井善成らドリブラーは苦戦を強いられた。 【FW】80/100点満点 ▽攻撃陣に関してはラファエル・シルバの加入でシーズン序盤は驚異的な破壊力を見せ付けた。ただ、ラファエル・シルバが負傷して以降は失速。興梠の得点力も陰りが見え始め、無得点試合も増えた。また、対戦相手がマンツーマン気味に対応してきたことでコンビネーションプレーが通じず、失速の要因となった。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー FW興梠慎三(30歳/No.30)(c)Getty Images明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/12ゴール ▽自身のキャリアハイとなった昨季の14ゴールに、シーズン折り返し時点であと2ゴールに迫る鮮烈な活躍を見せた。ラファエル・シルバとの相性の良さを見せ付けて2度のハットトリックを達成するなどゴールを量産した。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー GK西川周作(31歳/No.1) 明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)29失点 ▽防ぎようのないシュートも多く、決して彼だけの責任ではないが、ゴールを守る門番としてBADプレーヤーに挙げた。実際、これまでよりチームを救うファインセーブが少なく、セーブ率の低さが際立っている。足元の巧さも求められる近代のGKだが、セーブ率が悪いようでは本末転倒となってしまう。 ◆守備立て直しが急務 ▽首位のセレッソ大阪とは9ポイント差と今後優勝争いに割って入っていけるかは微妙なところ。いずれにしろ、崩壊した守備を立て直せないようでは上位進出はままならない。まずは守備の立て直しが急務となるが、頑なペトロヴィッチ監督はメンバーや戦術を変えずに乗り切ることができるか。早々に優勝争いから脱落するようであれば、解任も致し方ない状況だ。 2017.07.20 14:00 Thu
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【J1クラブ中間評価】新戦力を活かせず中位に…期待された優勝争いへの参戦は遠く《FC東京》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はFC東京編をお届けする。 ◆攻守に期待を下回り中位に沈む…大型補強は活かせず 勝ち点24 / 7勝3分け7敗(C)CWS Brains,LTD.▽FW大久保嘉人、FW永井謙佑、MF高萩洋次郎、DF太田宏介、GK林彰洋と日本代表経験者の5名や、Jリーグで実績のあるFWピーター・ウタカを獲得し、万全の布陣で今シーズンに臨んだFC東京。総得点数39得点(10位タイ)で年間9位で終わった昨シーズンから主に攻撃面での上積みが期待されたが、前半戦終了時点で22得点と奮わなかった。 ▽さらに、中盤での守備力に定評のあるMF米本拓司を負傷で欠いた影響か、相手にシュートまで持ち込まれるシーンが目立っている。1試合平均の被シュート数は昨シーズンの12.6本から13.4本に増加。GK林彰洋の奮闘もあり失点数こそ増加していないものの、守備の構築には疑問符がつく。 ▽シーズン開始前には各方面から優勝候補に挙げられていたチームは、開幕直後こそ上位にいたものの、前半戦終了時点で9位。新規加入選手のポテンシャルを十分に活かすことができないまま、6得点をマークしていたFW大久保嘉人、守備の要であるDF森重真人が立て続けに負傷するといった不運にも見舞われている。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】30/100点満点 ▽新規加入のGK林彰洋が印象的な活躍を見せている。しかし、その他のディフェンス陣はネームバリューに期待される水準からは程遠い。DF森重真人は対人面においてJ1屈指の強さを発揮しているが、ディフェンスリーダーとしての統率力は発揮し切れているとは言えないパフォーマンス。両サイドバックは裏のスペースのリスク管理に修正が求められる。対戦相手としては、そのスペースを起点にすることがFC東京攻略の定石となっていた。 【MF】40/100点満点 ▽MF高萩洋次郎、MF東慶悟はチャンスに絡む能力を発揮しており、求められている役割を十分にこなしていた。MF中島翔哉やMF河野広貴はアタッカーとしての特色は出せていたものの、守備面で不安定さを露呈。中盤起用の多かったFW永井謙佑も含め、動きながらのプレーに持ち味を持つ選手が豊富に揃っているものの、流動性があまり見られず、ルーズボールを奪われた際に後手に回る守備がチームとして目立った。また、パスコースを塞がれた味方に対してのフォローにも向上の余地がある。 【FW】30/100点満点 ▽チームの総得点は17試合22得点と、期待されていた数字を大きく下回った。15試合に出場し6得点を記録したチーム内得点王のFW大久保嘉人も、本来のポテンシャルを考慮すれば満足できる数字ではない。FW前田遼一に至っては12試合に出場するも無得点に終わり、ここまで放った総シュート数はわずかに4本。FW大久保嘉人の負傷欠場を補うためにも、後半戦は多くの引き出しを持つベテランフォワードの奮起に期待したい。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー GK林彰洋(30歳/No.33)(c)J.LEAGUE PHOTOS明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/19失点 ▽相手に容易にシュートを許してしまう試合が頻発する中、孤軍奮闘。前半戦の枠内シュートのセーブ率は77.4%とリーグトップレベルを記録した。特に第12節のヴィッセル神戸戦は、総シュート17本、枠内シュート9本を打たれながらも1失点に抑え、チームに勝ち点をもたらした。両サイドバックが攻撃的なプレースタイルのためクロスを入れられるシーンが目立ったが、得意とするハイボールには冷静に対応。現役日本代表として、ここまで疑いの余地がない実力を見せ付けている。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー DF丸山祐市(28歳/No.5) 明治安田生命J1リーグ:14試合(先発13回)/1ゴール ▽守備の不安定さは前線、中盤からフィルターがかかっていないことにも起因しているが、丸山が個人で失点に絡んでいるシーンも散見された。ディフェンスラインの上げ下げのタイミング、サイドバックが上がった際のスライド、対人でのチェックの判断など身体的素質以前の部分で問題を抱えている。印象的な第17節のセレッソ大阪戦では、負傷したDF森重真人に代わって出場。準備時間が少なかったとはいえ、試合に入れず、ボールの動きを見失い、ラインの統率に失敗。相手への逆転弾献上に大きく関与してしまった。しかし、強みである左足でのキック精度、左サイドバックのDF太田との絡みは重要な攻撃オプションと成り得るため、中断期間明けに安定感を取り戻し、チームの浮上へ貢献することが求められる。 ◆現有戦力を最大限に活かすことが最大の補強 ▽FW3名、MF5名、DF5名、GK1名。日本代表経験者が14名と、それだけで先発を埋め尽くせるほどの豪華な選手層を擁するFC東京。試合の中でも、マークの受け渡しでのミスや選手同士の距離感が時間帯によって間延びしてしまうといった、全体を見た上での問題は多数抱えているものの、選手個々の能力が落ちているようには見受けられない。 ▽エースの大久保と守備の要であった森重の離脱は痛いところだが、前者についてはFWピーター・ウタカ、永井、前田が控えており、後者に関しては12日に発表のあった韓国代表DFチャン・ヒョンスの獲得で十二分に補完が可能。連携を深めないままチームのバランスが崩れるような補強を敢行すれば、前半戦の焼き増しとなることが危惧される。 ▽チームバランスとしては、やはり中盤の守備面に改善を期待したい。篠田善之監督の標榜する攻撃的サッカーの中ではボランチの守備の負担が大きく、現在に至るまで満足な組織は構築されているとは言えない。前半戦では攻撃面で強みを持つ高萩の相方としてMF梶山陽平、MF田邉草民、MF橋本拳人が試されていたが、安定感は示せず。高萩も攻撃に絡む頻度が落ちるといった悪循環に陥っていた。後半戦では高萩の相方を見つけ出すか、現有戦力に合わせたシステムへの変更が求められる。 2017.07.19 21:00 Wed
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【J1クラブ中間評価】不完全燃焼も将来を見据えたポゼッションサッカー確立へ《サガン鳥栖》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はサガン鳥栖編をお届けする。 ◆苦しい戦いが続くも新戦力はフィット(C)CWS Brains,LTD.▽マッシモ・フィッカデンティ体制2年目を迎えた鳥栖。昨シーズンの2ndステージでは指揮官の望むポゼッションサッカーが浸透し始めた印象を受けた。それだけに期待を持って臨んだ今シーズンだが、リーグ戦初勝利は3試合目のサンフレッチェ広島戦まで待たされることに。その後も不安定な戦いが続いたが、第13節の北海道コンサドーレ札幌戦での勝利から5戦無敗で前半戦を終えた。 ▽新加入選手ではMF原川力が中盤の一角を担い欠かせない存在となる。GK権田修一もここまでフル出場を果たし、右サイドバックではケガで出遅れたDF小林祐三がDF藤田優人とのポジション争いを制して定位置を確保。FW趙東建も体の強さや馬力を見せ、チームトップタイの3得点を記録している。FWビクトル・イバルボは持ち味を徐々に出しつつあったが、無得点で前半戦を終え、選手登録を抹消された。 ▽一方の既存選手では、MF福田晃斗が持ち前の運動量を活かしてポジションを確保し、チームの心臟までに成長。ベテランの域に入ったMF高橋義希も全試合に出場。DF吉田豊、DFキム・ミンヒョクも最終ラインを支える活躍を見せる中、エースのFW豊田陽平は負傷の影響もあり現在もトップコンデイションを取り戻せず。また、MF鎌田大地がフランクフルトへと移籍し、後半戦での巻き返しに向けてエースの復活が待たれる。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】50点/100点満点 ▽開幕前に守護神のGK林彰洋がFC東京に移籍。大崩れする可能性もあったが、権田がその穴を埋めた。バックラインもキム・ミンヒョク、DF谷口博之をセンターに、左の吉田ら昨シーズンのメンバーが固めていたが、谷口の長期離脱によりDF青木剛が起用されている。右サイドバックは藤田と小林が高いレベルで争っているものの、失点22は予定より多いはずだ。上位陣は20点を割る失点数だけに、後半戦で巻き返すためにはもうひと踏ん張りが必要か。 【MF】60/100点満点 ▽フィッカデンティスタイルの軸となる中盤では、アンカーの高橋、インサイドハーフの福田、トップ下の鎌田ら既存の選手に原川がフィット。これまでとは違い、中盤からしっかりとビルドアップするスタイルが定着してきた。鎌田が移籍したことを考えれば、MF小川佳純やMF水野晃樹、FW小野裕二といった期待された新加入選手たちの貢献度が上がって欲しいところ。チーム全体でコンセプトの共有ができれば、浮上のきっかけをつかめるだろう。 【FW】20/100点満点 ▽ストライカー陣では上記にあるように豊田の負傷が大きく響いた。さらに期待されたイバルボも10試合で無得点に終わり6月30日に登録を抹消。趙東建も3得点とある程度結果を残したが、結局は豊田の4得点がチーム内で最多となるなど、改めて得点力の課題が浮き彫りとなった。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSMF高橋義希(32歳/No.14) 明治安田生命J1リーグ:17試合(先発15回)/1得点 ▽前半戦MVPは中盤のダイナモとして躍動した高橋を選出。Jリーグが発表しているトラッキングデータの上位3つは高橋であり、13㎞後半を走破。さらに上位10傑で6回選出されるなど、恐ろしい運動量を誇る。チームの心臓として、豊富な運動量と正確なボール奪取でピンチの芽を摘み、そのままビルドアップに加わって攻撃を組み立てるなどチームスタイルにマッチしたプレーを見せた。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FW豊田陽平(32歳/No.11) 明治安田生命J1リーグ:14試合(先発13回)/4得点 ▽今シーズンは、チームが個性的なストライカーを獲得しただけに、豊田にかかる負担は減ると思われた。しかし、相手に脅威を与えるだけのユニットは形成できず、自身も外傷性気胸による離脱からコンディションを落とした。前半戦では4得点に終わり、5シーズン続けているJ1での2桁得点にも黄信号が灯っている。チームの戦い方は変わりつつあるものの、豊田がエースであることに変わりはない。それだけに不満の残る前半戦のパフォーマンスだった。 ◆鎌田の抜けた穴を補い、得点力の改善が必要 ▽後半戦に向けて大きなポイントは、フランクフルトに移籍した鎌田が抜けた穴だ。中断期間は1カ月あるが、堅実的なフィッカデンティ監督がフォーメーション変更を行うことは考えにくく、既存の選手を当てはめて成熟度を高めるだろう。第17節のヴァンフォーレ甲府戦では小野がトップ下を務めており、今後も小野が攻撃のタクトを振るう存在となるはずだ。良いコンビネーションを見せている中盤の3人と前線を結ぶ重要な存在だけに、後半戦は小野のタスクがさらに増えるはずだ。 ▽また、ここまで得点が少ないフォワード陣の奮起も必要だ。エース・豊田の復調に頼るだけでなく、チームとしてフィニッシュに持ち込む形を構築したい。登録を抹消されたイバルボも完全移籍に向けた交渉中というだけに、前半戦の不甲斐ないパフォーマンスを払しょくしたいところ。出場機会が限られているFW富山貴光やFW池田圭、U-20日本代表にも選出されているFW田川亨介ら控え組の活躍にも期待したい。 2017.07.18 17:00 Tue
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【J1クラブ中間評価】ロケットスタートも急失速…救世主ポルディに大きな期待《ヴィッセル神戸》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はヴィッセル神戸編をお届けする。 ◆開幕4連勝も2度の3連敗で失速 勝ち点23/7勝2分8敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズン、クラブ史上最高位となる年間7位でフィニッシュした神戸。シーズン前の積極補強によってクラブ史上最高位の更新および悲願の初タイトル獲得が期待された今季は、開幕4連勝を飾る見事なロケットスタートを見せた。だが、前半戦で2度の3連敗を喫し、急失速したチームは、一時ネルシーニョ監督の解任報道が出るなど、厳しい前半戦となった。 ▽チーム失速の大きな要因となったのが、1試合平均1点止まりとパンチを欠いた攻撃面。清水エスパルスとの開幕戦で主砲FWレアンドロが全治6カ月の重傷を負う大誤算に加え、鹿島アントラーズに旅立ったFWペドロ・ジュニオールの後釜候補がことごとく期待を裏切った智将ネルシーニョ監督は、システム変更や選手の組み合わせで改善を試みるも、得点力不足解消は今夏の補強に委ねられることになった。また、前半戦で気になったのは、首位鹿島にこそ勝利したものの、トップハーフにいる強豪との直接対決で2勝1分け6敗と大きく負け越している点。また、得点力不足と関連し、先制を許した試合の戦績が1勝1分け8敗と反発力に欠けた戦いぶりだった。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD. 【GK&DF】50点/100点満点 ▽17試合で22失点。昨シーズンの同時期の25失点から改善傾向にあり、前半戦最終戦の川崎フロンターレ戦で喫した5失点がなければ、より評価できる数字となったはずだ。Jリーグ2年目の守護神キム・スンギュが相変わらずの安定感を誇り、新加入のDF渡部博文と若きディフェンスリーダー、DF岩波拓也のセンターバックコンビの連係も上々。サイドバックに関してはDF高橋峻希とDF橋本和の昨季レギュラー組を軸に、MF松下佳貴とDF伊野波雅彦のマルチロール、若手DF藤谷壮がきっちりバックアップした。 【MF】50/100点満点 ▽[4-4-2]を基本に複数のシステムを使い分けた中、大黒柱のMFニウトンと新加入のMF大森晃太郎の攻守両面に渡る奮闘が光った。その一方で、MF藤田直之が離脱を強いられたボランチと右サイドハーフに関してはメンバーを固定できず、前者はMF高橋秀人、MF三原雅俊ら、後者はMF中坂勇哉、FW小川慶治朗らが出場機会を分け合っており、後半戦に向けては新加入組の多い、前線とのバランスを考慮し、最適なメンバーの組み合わせを見つけたい。 【FW】30/100点満点 ▽17試合で17ゴールと1試合平均でちょうど1点と迫力不足だった攻撃陣。もちろん、昨シーズンの得点王である主砲レアンドロの長期離脱が響いたことは間違いないが、チーム最多タイの3ゴールを挙げたFW渡邉千真以外のパフォーマンスが今一つだった。とりわけ、FW田中順也とMFウエスクレイ、FW大槻周平の新加入組はいずれもノーゴールに終わり、後半戦から加入するFWルーカス・ポドルスキ、FWハーフナー・マイク、終盤戦の復帰が見込まれるレアンドロらからポジションを奪うのは難しい情勢だ。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSMFニウトン(30歳/No.7) 明治安田生命J1リーグ:16試合(先発16回)/1ゴール ▽大森や渡部の新加入組の活躍も印象的だったが、攻守両面で存在感を放ったニウトンを選出した。アジリティや運動量に優れているわけではないが、卓越した戦術眼を生かした気の利いたポジショニングと圧倒的なフィジカルを武器に中盤の守備に安定をもたらした。加えて、攻撃では巧さと強さを兼ね備えた持ち上がりや得意の空中戦で多くの決定機に絡んだ。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FW田中順也(29歳/No.21) 明治安田生命J1リーグ:15試合(先発9回)/0ゴール ▽ルヴァンカップでチーム最多の4ゴールを奪ったものの、リーグ戦ではノーゴールと期待外れの前半戦となった。2列目での起用も見込まれたものの、レアンドロの長期離脱を受けて、2トップの一角で起用されたが、渡邉との連係に難を抱え、得意の左足のパワフルシュートも影を潜めた。和製ポドルスキと評される田中だが、後半戦からは本家ポドルスキの加入によって厳しい立場に立たされることになる。 ◆救世主ポルディにハーフナー&主砲レアンドロ! J屈指のFW陣に期待 ▽前半戦終了時点で首位と勝ち点13差という状況を考えれば、今シーズンの最終目標はクラブ史上最高位の更新およびAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得に下方修正せざるを得ないところだ。それでも、後半戦に向けてはクラブだけでなくJリーグ待望のスタープレーヤーであるポドルスキ、Jリーグとエールディビジで実績十分のハーフナー・マイクという、得点力不足解消の切り札となる2選手が加入する。加えて、シーズン終盤には主砲FWレアンドロの復帰も見込まれており、期待感に満ち溢れている。 ▽後半戦巻き返しのポイントは、百戦錬磨の指揮官がポドルスキの起用法やシステムを含め、早い段階で最適な攻撃の組み合わせを見い出せるか、という部分に尽きる。加えて、やや手薄となっている最終ラインに関しては、レギュラー陣を脅かす控え選手や若手の突き上げにも期待したいところだ。 2017.07.17 17:00 Mon
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【J1クラブ中間評価】堅守崩壊に平山の誤算…積極補強も実らず残留争いへ《ベガルタ仙台》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はベガルタ仙台編をお届けする。 ◆クリスランが躍動も堅守崩壊で苦しい前半戦 勝ち点21/6勝3分8敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンは渡邉晋政権下で最高となる12位でシーズンを終えた仙台は、今シーズン開幕前に大型補強を敢行。1桁順位を目指すべく開幕を迎えた中で、FC東京から加入した期待のFW平山相太が早々に負傷離脱するも開幕2連勝を飾る好調な出だしとなった。ところが4月7日に行われた第6節の浦和レッズ戦で、突如としてストロングポイントであった守備が崩壊。0-7という屈辱的な大敗を喫し、第7節の鹿島アントラーズ戦でも1-4と大敗。第8節のサンフレッチェ広島戦では引き分けに終わるも3失点を喫するなど、わずか3試合で14失点と、前半戦だけで昨季の1stステージ(25失点)を上回る32失点を喫している。 ▽その後は、新加入のFWクリスランがチームにフィットし、チーム最多の7ゴールをマーク。徐々に白星も積み重ねていったが、最後まで守備の再構築はできず。第16節のセレッソ大阪戦、第17節のガンバ大阪戦に連敗して前半戦を終えた。さらに、そのG大阪戦ではルーキーながらも全試合に出場し、キーマンとなっていたDF永戸勝也が負傷し、今シーズン絶望。後半戦も苦しい戦いが続きそうな気配が漂っている。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD. 【GK&DF】10点/100点満点 ▽開幕から2戦連続でクリーンシートを達成するも、上記にあるように浦和戦の大敗を境に守備が崩壊。17試合で32失点は、最下位のアルビレックス新潟(37失点)に次いでワースト2の記録となった。今シーズンから取り組む3バックは安定感を欠き、両サイドや裏のスペースを簡単に使われた結果、ラインを下げる場面が多く見られた。良い形で進んでいた戦術変更が、結果に繋がらず裏目に出た形となった。 【MF】30/100点満点 ▽永戸勝也や中野嘉大といった新戦力が台頭してきた中盤だが、全体的なパフォーマンスは低かった。特に球際での弱さが目立ち、相手にポゼッションを奪われてからシンプルに3バックの裏を狙われる攻撃から失点を重ねた。守備改善には、中盤のアプローチから変える必要がある。またボランチで不動のコンビを組む富田晋伍、三田啓貴も守備に追われることが多く、攻撃に力を使えていない。一方でオフェンシブハーフは新加入の石原直樹が4ゴール。梁勇基、奥埜博亮、西村拓真らが揃って2ゴールを奪うなど最低限の仕事はした。 【FW】50/100点満点 ▽期待された平山の負傷はあったものの、クリスランが躍動。14試合の出場でチームトップとなる7得点をマークする活躍で攻撃陣をけん引した。また平山の負傷でセンターフォワードを務めていた石原も、本来のポジションで起用され存在感が増すなど、クリスラン効果が表れている。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSFWクリスラン(25歳/No.20) 明治安田生命J1リーグ:14試合(先発8回)/7得点 ▽仙台のMVPは文句なしのクリスランを選出。太もも肉離れの影響で出遅れるも、第4節の柏レイソル戦でJリーグデビューを果たすと、初のスタメンとなった第7節の鹿島戦で初ゴールをマーク。さらに第13節の新潟戦で決めた「左からのクロスを左足でトラップして左足で合わせる」ワールドクラスのプレーは、J1の月間ベストゴールに選出された。チームトップとなる7ゴールを奪う活躍で、残留圏内での折り返しに大きく貢献している。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FW平山相太(32歳/No.9) 明治安田生命J1リーグ:0試合(先発0回)/0得点 ▽「無事之名馬」という言葉がある。能力で多少劣っていても、ケガなく走り続ける馬は名馬であるという意味だ。得点力不足を補うために加入した平山だが、開幕前に左腓骨筋腱脱臼により12週間の離脱となった。チームとしては軸に据えていた平山が離脱したことで、戦い方の変更を余儀なくされた。平山自身も新天地でのスタートで躓いてしまい悔しさがあるだろう。前半戦のワーストプレーヤーに選出するが、後半戦の巻き返しに期待したい。 ◆地に足を付けて残留を ▽前半戦の戦いから見ても、当面の目標は早期の残留決定だ。そのためにも守備の再整備は必須条件といえる。幸いにもリーグ戦は約1カ月の中断期間に入るため、今シーズンから取り組む3バックシステムにもう一度向き合うことができる。新システムでもかつての堅守を取り戻すことができるかが残留を大きく左右する。また、オフェンス面では速攻の精度が重要だ。ここ数年は遅攻の取り組みをしてきたが、現状をシビアに見て効果的に勝ち点を奪える“堅守速攻”が有効。原点回帰してフィニッシャーのクリスランに繋げるまでのパターンを作り出したい。 2017.07.16 16:30 Sun
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【J1クラブ中間評価】誤算に悩まされ堅守速攻体現できず《清水エスパルス》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は清水エスパルス編をお届けする。 ◆負傷者と低調な新戦力で安定を欠いた守備 勝ち点18/4勝6分7敗(C)CWS Brains,LTD. ▽昨シーズンのJ2で圧倒的な攻撃力を見せつけた清水は、2年ぶりのJ1でも攻撃力を発揮。2枚看板のFW大前元紀が大宮アルディージャに移籍したことで得点力不足が懸念されたが、大エースFW鄭大世、10番を継承したMF白崎凌兵、そしてシーズン途中加入のFWチアゴ・アウベスの活躍もあり、前半戦で19ゴールを記録した。 ▽攻撃陣が一定の結果を残した一方で、守備陣は不安定さを露呈。DF犬飼智也、DF角田誠でスタートしたセンターバックコンビを固定できず、ボランチも開幕前にMF竹内涼、開幕戦にMF河井陽介が相次いで離脱。守備組織の構築に定評のある小林伸二監督の手腕をもってしても、安定感を生み出すことができなかった。 ▽さらに、新加入のDFフレイレ、DFカヌもチームにフィットせず、守備の強度を欠くことに。メンバーを固定できないことで攻守のバランスを保つことができず、第7節から第15節までの9戦で6分け3敗、先制しながらも勝ち切れずに多くの勝ち点を取りこぼした。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD. 【GK&DF】30/100点満点 ▽日本代表経験のあるGK六反勇治を最後尾に据えたものの、J1クラブの攻撃力に守備陣が対応できず25失点。特に試合終盤での失点に悩まされた。果敢な攻撃参加で相手の嫌な存在になりつつあるDF松原后と守備面でバランスがとれるDF鎌田翔雅の両サイドバックが好調なだけに、センターバック2枚の固定は急務だ。その中で、新加入のカヌが徐々に良さを発揮。第15節から採用されているDF二見宏志とのコンビが安定への兆候を見せている。 【MF】30/100点満点 ▽序盤からボランチで負傷者を抱える中、新戦力のフレイレとMF野津田岳人もポジションを確保するだけのパフォーマンスを見せられず、指揮官の頭を悩ませた。竹内の復帰後は、MF六平光成とボランチを組んだものの、バランサータイプの2人では小林伸二監督が掲げる「堅守速攻」を体現できず。特に、守備での力強さ、攻撃での展開力に欠けた印象だ。MF枝村匠馬、白崎、FWミッチェル・デュークと両サイドハーフが献身的なプレーで攻守に奮闘していただけに、中央で攻守両面のサポートができなかったのは痛い。屈強なフィジカルと低い位置からの組み立てを得意とするフレイレを中断期間でフィットさせ、安定感をもたらせたい。 【FW】60/100点満点 ▽個人技に長けたチアゴ・アウベスの加入で、攻守において存在感が大きい鄭大世のマークを分散させた。不動の2トップを形成し、2人で11ゴールを記録。後半戦に向けては好連携を築き、得点力により磨きをかけたい。一方で、ベンチに控える前線のメンバーは、運動量に長けているもののFW金子翔太(2得点)、FW北川航也(0得点)、FWミッチェル・デューク(1得点)と得点力に欠けた。2枚看板に次ぐ存在がいないことが不安材料となる。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOS FWチアゴ・アウベス(24歳/No.8) 明治安田生命J1リーグ:10試合(先発7回)/4ゴール ▽加入直後から鄭大世と共にオレンジ軍団の前線を牽引。果敢なドリブルと高精度かつ強烈な左足のキックで攻撃にアクセントを加え続けた。清水が専守防衛を取らずに済んだのは彼の存在が大きく、後半戦にかけては連携面や判断力を高めていきたい。貴重な戦力には変わりなく、噂される全北現代への移籍が気になるところだ。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー MF野津田岳人(23歳/No.14) 明治安田生命J1リーグ:11試合(先発8回)/0ゴール ▽攻撃の強化に期待を寄せられて加入したレフティーモンスターだが、右サイドでは左足のシュートも空砲に終わり、ゴールという形で結果を残せなかった。また、負傷者を抱えたボランチの位置で起用されるも、チャンスメイク力と展開力が息を潜め、速攻の起点になりきれなった。起用の問題もあったが、本来のパフォーマンス見せられず、苦しい前半戦となった。 ◆守備改善で勝ち点上積みへ ▽前半戦は勝ち点の取りこぼしが目立ったが、J1復帰元年をひとまず残留圏内の13位でシーズンを折り返すことができた。目標である「9位以内」も射程圏内に捉えており、まずは守備面の改善に手をつけたい。そのためには、センターバックの固定とボランチの守備力向上が必要となる。 ▽さらに、ゲームメイクも改善が必要となり、中盤での支配率を高めて自分たちの攻撃の時間を増やしていきたい。戦いも安定させ、不用意に勝ち点を落とす試合を減らしたいところだ。 ▽攻撃面ではチアゴ・アウベスに移籍の噂が挙がっており、チームを去ることとなれば、新たな得点源が必要となる。控え選手が現状のパフォーマンスに終われば、一気に降格圏内へ巻き込まれる可能性も十分にあり得る。鄭大世のマークが再び厳しくなるだけに、控え組の奮起に期待したい。 2017.07.15 22:30 Sat
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【J1クラブ中間評価】順位は想定内も深刻な得点力不足で不安残す折り返しに《ヴァンフォーレ甲府》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はヴァンフォーレ甲府編をお届けする。 ◆課題の守備改善も深刻な得点力不足に… 勝ち点16/3勝7分7敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンは年間14位で終え、4年連続のJ1残留を決めた甲府。今シーズンは5年連続のJ1残留を最大使命に、柏レイソルやアルビレックス新潟で指揮を執りポゼッションスタイルのフットボールを志向する吉田達磨新監督を招へい。より攻撃的なスタイルへの転換を目指したものの、蓋を開けてみれば、実質5バックに近い[3-3-2-2]の守備的な布陣でいかにも甲府らしい堅守を軸としたスタイルで前半戦を戦った。 ▽ガンバ大阪との敵地での開幕戦を1-1のドローでスタートした甲府は、第3節で浦和レッズに1-4の大敗を喫するも、大宮アルディージャ(1-0)と北海道コンサドーレ札幌(2-0)に連勝を記録するなど、第9節のヴィッセル神戸戦までは真骨頂である堅守を軸とした戦いで順調に勝ち点を積み重ね、余裕の残留圏内をキープ。だが、その後は深刻な得点力不足に陥り、第10節のジュビロ磐田戦から前半戦最終戦の第17節サガン鳥栖戦まで8戦未勝利(4敗4分け)と急失速し、降格圏と2ポイント差の14位で前半戦を終えた。とりわけ、直近4試合で無得点という内容は後半戦に向けて大きな不安を残す。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】70点/100点満点 ▽17試合で18失点。昨シーズン前半戦の31失点から大幅な改善を見せており、今シーズンのJ1でも失点数に関しては8位タイと上々の数字だ。攻守両面で存在感を放つDFエデル・リマ、守護神に抜擢されたGK岡大生、ここにきて調子を上げるDF新里亮を中心に粘り強く守れている印象だ。また、自身の理想をひと先ず脇に置き、現実的な守備重視の戦術を採用する吉田新監督の采配も失点減の大きな要因だ。 【MF】40/100点満点 ▽アンカーポジションで優れた戦術眼と高精度の左足を武器に“レジスタ”としてプレーするMF兵働昭弘、インサイドハーフで持ち味のボール奪取や守備センスを遺憾なく発揮するMF小椋祥平のベテラン新加入組の活躍が目立った。また、J1屈指のスプリント回数を誇る右ウイングバックのMF松橋優、MF田中佑昌と豊富な運動量とアグレッシブさを誇る2選手の貢献も大きかった。ただ、守備面が機能した一方、攻撃面に関しては前線との連係に問題を抱えており、厳しい前半戦となった。 【FW】10/100点満点 ▽前半戦でわずか10ゴールと深刻な得点力不足に陥った中、ストライカー陣が奪ったゴールはわずかに「5」。前線からの守備や起点作りなど、得点以外の貢献を考慮に入れても、評価に値しない体たらくだ。もちろん、守備的スタイルの弊害や後方からのサポート不足が得点力不足の一因だが、主力として起用されながらも2人でわずかに2ゴールのFWドゥドゥとFWウイルソンの不振が痛恨だった。また、2年ぶりの復帰を果たしたMF堀米勇輝はチーム最多の2ゴールを記録もインパクトを欠き、FW河本明人や途中加入のFWジュニオール・バホスもバックアッパーの域を出なかった。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSDFエデル・リマ(31歳/No.6) 明治安田生命J1リーグ:15試合(先発14回)/1ゴール ▽攻守両面で異彩を放つ左利きのブラジル人センターバックを選出。プレシーズンの負傷で出遅れたものの、第4節の大宮アルディージャ戦から左ストッパーとして先発を飾ると、以降のリーグ戦全試合でスタメン出場を継続中だ。187cmながら痩身の31歳は、快速とリーチの長さを生かした見事な対人守備で最終ラインに安定をもたらせば、攻撃の場面では豪快な持ち上がりや左足の正確な球出しで存在感を放った。第5節の北海道コンサドーレ札幌戦では利き足とは逆の右足で圧巻のボレーを決め、初ゴールも記録。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FWウイルソン(32歳/No.9) 明治安田生命J1リーグ:14試合(先発13回)/1ゴール ▽待望の点取り屋としてベガルタ仙台から今シーズン新加入も、前半戦で決めたゴールはPKによる1ゴールのみと大きく期待を裏切った。前線で基準点となるプレーや後方の味方を助けるプレスバックなど、全体的な貢献度が著しく低かったわけではないが、開幕から一向にコンディションが上がってこないのは気がかりだ。また、競り合いでの消極的な姿やプレッシャーが少ないサイドに流れる場面が目立つなど、決定機での慌てぶりに加えて、自信を失っている印象。同じく不調のFWドゥドゥと共に後半戦に向けて心身共にコンディションを整えられるかが、クラブの5年連続J1残留のカギとなるはずだ。 ◆戦術転換と助っ人コンビの覚醒で停滞感を振り払えるか ▽順位と勝ち点を考えれば、いずれも残留を果たした過去4シーズンとあまり変わらない想定内の立ち位置と言える。だが、残留を争うライバルが監督交代や積極補強を起爆剤に心機一転を図る中、予算的に限りがあるクラブは、後半戦も継続路線でチームとしての上積みを図っていくしかない。 ▽その中で一番に改善すべき点は、深刻な得点力不足の解消だ。元々、攻撃的なポゼッションスタイルを志向する吉田監督にとって、攻撃的なスタイルへの転換は得意とするところ。その一方で、ここまで勝ち切れなかったものの、決して大崩れしていたわけではない現状からのスタイル転換は、これまで積み上げてきた堅守を崩壊させる、リスクも孕んでいる。そのため、理想を言えば現状のスタイルをベースに少ない手数で攻め切る中、FWウイルソンやFWドゥドゥといった個人の覚醒、前半戦で機能しなかった連係面の擦り合わせで得点力を向上させたい ▽しかし、前半戦のように助っ人コンビの状態が上がらなければ、ボールを保持してより前に人数をかけて攻める、よりリスキーな攻撃スタイルへの転換も必要となるかもしれない。堅守を維持しつつ、得点力を伸ばせるかが残留へのカギを握るだろう。 2017.07.14 20:30 Fri
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【J1クラブ中間評価】内弁慶ぶり露呈で苦戦も後半戦は2人の“ジェイ”に期待《北海道コンサドーレ札幌》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は北海道コンサドーレ札幌編をお届けする。 ◆内弁慶ぶりが露呈 勝ち点15/4勝3分け10敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズンJ2を制覇した札幌は、「北海道とともに、世界へ」のチームスローガンを掲げて5年ぶりのJ1参戦。しかし、第17節終了時点では4勝3分け10敗の16位と苦戦している。2連敗スタートとなった今シーズンは、これまで連勝が一度もなし。また、第11節からは得点力不足に陥り6連敗。やや負け癖がついてしまった点も気がかりだ。特に、アウェイではここまで獲得した勝ち点がわずかに1ポイントと苦しんでいる。負傷者続出にも泣かされたが、後半戦は何とかムードを変えたい。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】30/100点満点 ▽GKでは、札幌で3シーズン目となるク・ソンユンが上々のプレーぶりを見せており、ここまで全18試合に出場している。大宮アルディージャから期限付き移籍で加入のMF横山知伸、DF福森晃斗が中心となっている守備陣は、4月中旬にDF田中雄大がハムストリングの肉離れで負傷離脱したこともあり、なかなかメンバーを固定できなかった。守備陣だけの責任だけではないが、本職が中盤のMFキム・ミンテ、スピードに難があるDF河合竜二らがセンターバックに入ったこともあり、前半戦では最終ラインが安定せず、無失点試合がわずか2試合と苦しんだ。 【MF】30/100点満点 ▽横浜F・マリノスから加入したMF兵藤慎剛が早くもチームに馴染んでおり、ここまで全18試合に出場するなど、豊富な運動量を生かしてチームを支えている。兵藤と共に中心となっているが、札幌の象徴でもあるMF宮澤裕樹で、ここまで17試合で先発出場している。ほかでは、4月上旬にMF深井一希が左ヒザ前十字じん帯断裂、さらに左ヒザの内側と外側の半月板を損傷して離脱したことが大きく響いた。ルーキーのMF菅大輝がJ1のフィジカルやスピードに対応し、さらなる活躍ができればチームにとって心強いところだ。 【FW】30/100点満点 ▽ここまでチーム内トップの5ゴールを挙げているFW都倉賢が今シーズンも軸。チームとして流れに乗っていないため都倉自身も昨シーズンのような躍動感を欠いているが、それでも持ち前のガッツ溢れるプレーで毎試合全力を尽くし、得点だけでなく前線からの守備やポストワークでもチームに貢献している。FWジェイの加入により層が厚くなる後半戦は、都倉自身はもちろん、復帰してきたFWヘイス(2得点)やFW金園英学(0得点)といったパートナーたちも得点数を伸ばしたい。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSDF福森晃斗(24歳/No.24) 明治安田生命J1リーグ:16試合(先発16回)/1ゴール ▽2015年に川崎フロンターレから加入し、3シーズン目となる福森が攻守にわたってチームを支えている。今シーズンは前半戦で16試合に出場。左センターバックとして、守備だけでなく、ビルドアップでもチームに貢献。持ち味である左足のキックを生かし、流れの中からのクロスのほか、FKやCKといったプレースキッカーとしても良質なボールをチームメートに供給している。第8節の浦和レッズ戦では、距離のある位置からGK西川周作を相手に鮮やかな直接FKでゴール。記憶に新しいところでは、8日の第18節大宮アルディージャ戦で見事な直接FK2発。J1史上7人目となる離れ業を見せて2-2のドローに貢献した。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FW金園英学(28歳/No.22) 明治安田生命J1リーグ:11試合(先発6回)/0ゴール ▽ベガルタ仙台から今シーズン札幌入りした金園だが、インパクトを残せていない。ここまで11試合に出場してノーゴール。もちろん、前線からのチェイシングやポストワークなどチームプレーを怠らない選手だけに得点だけが望まれているわけではないが、それでも不満が残る数字だ。後半戦は、訪れたチャンスを着実に生かして結果を残したい。 ◆ジェイ&“タイのメッシ”チャナティップ効果に期待 ▽前述したとおり、第17節までに獲得した勝ち点15ポイントうち、14ポイントがホームでのもの。まずは、この内弁慶ぶりを改善したいところだ。期待がかかるのは、後半戦から参戦し母国では“ジェイ”の愛称で親しまれる“タイのメッシ”ことチャナティップ・ソングラシン。確かなテクニックと鋭いドリブル、クイックネスを兼備するチャナティップとジェイがすんなりとフィットすれば、エースである都倉へのマークも緩くなり、より攻撃力と得点パターンが増えるはず。現実的な 目標である残留に向けて、新加入選手の効果に期待だ。 2017.07.13 17:00 Thu
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【J1クラブ中間評価】積み上げたものが形にならずも新体制で見えた光明《大宮アルディージャ》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は大宮アルディージャ編をお届けする。 ◆形なき序盤戦…監督交代でベクトルを変え上向きに 勝ち点14/4勝2分け11敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨シーズン、クラブ史上最高の5位という好成績でJ1復帰シーズンを終えた大宮。攻撃の軸であったMF家長昭博(川崎フロンターレ)、MF泉澤仁(ガンバ大阪)がチームを去った穴は大きかった。戦力的だけでなく戦術的な穴が大きく、新加入選手をハメた戦いが機能せず、能力を発揮させることができなかった。これまでどおり守備をベースに戦うも、失点を減らすことができず、1得点10失点で開幕6連敗と最悪のスタートを切った。 ▽第9節の浦和レッズとの“さいたまダービー”でシーズン初勝利を飾るも、その後が続かず第13節の柏レイソル戦終了後に渋谷洋樹監督、黒崎久志ヘッドコーチを解任。伊藤彰コーチが新監督に昇格したことでシステムのベースを[4-1-4-1]に変更。これが奏功し、残留を争う直接のライバルであるアルビレックス新潟(1-2)、サンフレッチェ広島(0-3)と連勝。望みを繋いで前半戦を終えることとなった。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】10点/100点満点 ▽17試合で30失点。昨シーズンの年間36失点を考えれば最悪の出来だ。守備陣の陣容が大きく変わらない中、キャプテンであるDF菊地光将の負傷離脱は誤算だったが、攻守にわたって単純なミスが多く、失点をすると立て続けに繰り返してしまう悪癖を繰り返した。守備をベースにチーム作りをしていただけに、評価はできない。 【MF】40/100点満点 ▽序盤戦は試合ごとに組み合わせが変わる中、新加入組ではMF茨田陽生が15試合に出場。メンバーを固定しなかったことが、不安定さを生んだ要因の1つとも言える。伊藤監督就任後は、アンカーにMF大山啓輔、インサイドハーフにMF横谷繁、茨田、右サイドにMF岩上祐三、左サイドにFW大前元紀と固定。連係も上がり、監督の描くサッカーを体現しはじめている。 【FW】30/100点満点 ▽昨シーズン加入したME江坂任がチーム唯一の全試合出場とフル稼働。シーズン序盤はなかなか得点を挙げられなかったが、役割が明確になった第14節から3試合連続得点を記録し、前半戦で5得点をマークした。また、今シーズン無得点のFWドラガン・ムルジャが湘南ベルマーレに移籍。済州ユナイテッドFCからブラジル人FWマルセロ・トスカーノを獲得し、競争を生み出しながら得点力向上を目指し、後半戦の巻き返しを狙う。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー MF江坂任(25歳/No.7)(c)J.LEAGUE PHOTOS明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/5ゴール ▽名実ともに大宮のエースになりつつある江坂を選出。昨シーズンに続き、トップ、右サイド、左サイドと複数ポジションを試合中にこなす中、ゲームメイクに終始していた序盤戦から一転、システム変更により1トップに固定され、本来の得点能力が復活。伊藤新体制ではチームの連勝に大きく貢献した。後半戦はよりマークが厳しくなることが予想されるが、ゴール、ゲームの組み立てに加わりならがらも2ケタ得点を記録できれば、チームのJ1残留は果たされるだろう。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー GK塩田仁史(36歳/No.21) 明治安田生命J1リーグ:9試合(先発8回)/20失点 ▽失点はGKだけの責任とは言えないものの、9試合で20失点は多すぎた。昨シーズンはGK加藤順大とポジションを争いながら15試合に出場。今シーズンは開幕スタメンを勝ち取るも、判断ミスや処理ミスなど、ベテランらしからぬプレーが散見。防げる失点を与え、戦況を悪化させた試合も多く、勝ち点を取りこぼした印象が強い。監督交代後は3番手に降格し、厳しいシーズンとなった。 ◆変幻自在のシステムでJ1残留へ ▽1ケタ順位を目標に掲げてスタートしたシーズンと考えれば、期待を大きく裏切っている現状といえる。しかし、伊藤新監督の下、チームが見せるサッカーは変貌。特に攻撃面での可能性が以前より増し、試合の主導権を握る時間帯が増えている。 ▽課題はプレー精度と連携、そしてフィニッシュまでの道筋を確立させること。攻撃サッカーを標榜する伊藤監督の下、約1カ月のリーグ戦中断期間でどこまで細部を詰められるかで、J1残留だけでなく、より上の順位でフィニッシュすることが見えてくるだろう。伊藤監督が描くゲームビジョンが間違わなければ、結果は自ずとついてくるはずだ。 2017.07.12 17:00 Wed
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【J1クラブ中間評価】過渡期を迎える中、チームバランス崩壊で最悪の前半戦に《サンフレッチェ広島》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はサンフレッチェ広島編をお届けする。 ◆期待外れの新加入組、チームの歯車かみ合わず監督辞任という結末へ 勝ち点10/2勝4分け11敗(C)CWS Brains,LTD.▽森保一体制6年目を迎えた今シーズン。MF森崎浩司の現役引退や、バンディエラ・FW佐藤寿人の退団など転換期を迎えている広島は、注目のFW工藤壮人らの新戦力をチームに迎え、覇権奪還に向けてスタートした。 ▽しかし、チームの重鎮たちが抜けた穴は大きかったのか、前半戦を終えた時点で2勝4分け11敗(勝ち点10)と散々な結果に。新加入組も若手も新たな風を吹かすことができず、森保体制発足後最悪の不振に陥った。そして、ついには森保監督が辞任。2012年の就任以降リーグ制覇を3度成し遂げ、“ポイチ”の愛称でもサポーターに親しまれた森保監督は、シーズン半ばにして広島を後にすることになった。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】10/100点満点 ▽慣れ親しんだ[3-4-2-1]という形は、相手チームに研究し尽くされた。DF陣の加齢による衰えもあるだろうが、セットプレーや連係ミスから失点を重ね、前半戦だけで30失点。比較的失点の多かった去年の前半戦の18失点と比べてもその差は歴然だ。この失点数の多さも広島が降格圏に沈んでいる要因の1つと言え、ガンバ大阪から日本代表も経験しているDF丹羽大輝を補強した。 【MF】20/100点満点 ▽中盤は負傷者が続出し、試合の組み立てに苦労した印象が残った。最終ラインからのビルドアップで丁寧にボールを前に運んでいくやり方の広島にとって、中盤で如何に気持ちよくボールを回し、流動性のある攻撃を展開していくかが主題なのだが、前半戦はなかなかうまくいかず。また、2シャドーの一角を担ったアンデルソン・ロペスが個の力に頼ることが多く、広島の流動性を損なった感は否めなかった。だが、高い技術力を持つアンデルソン・ロペスはここまで5ゴールを記録し、チーム内得点王。後半戦はこの得点力を落とさず、いかに攻撃の組み立てに関与できるかに注目したい。 【FW】10/100点満点 ▽前半戦わずか15得点という記録は、クラブ史上ワースト2位の数字だ。佐藤に代わって加入した工藤はここまで3ゴールと不完全燃焼に終わり、期待されたFW皆川佑介やFW宮吉拓実らの若手組はインパクトを残せなかった。そんな結果を受け、今夏にはガンバ大阪でプレーしていたFWパトリックを獲得。前線の活性化を図り、後半戦での巻き返しを期待したいところだ。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー MF柴崎晃誠(32歳/No.30)(c)J.LEAGUE PHOTOS明治安田生命J1リーグ:16試合(先発14回)/2ゴール ▽攻撃にも守備にも顔を出していた柴崎が前半戦GOODプレーヤーに。今シーズンも2シャドーの位置でプレーする柴崎は、工藤やアンデルソン・ロペスといった新加入組を豊富な運動量で上手くカバーしながら、持ち前のテクニックで2ゴール3アシストの貢献。また、元々ディフェンシブMFを本職としていただけに、守備の意識が高く、攻守にわたって低迷する広島を支えていた。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー FW工藤壮人(27歳/No.50) 明治安田生命J1リーグ:14試合(先発11回)/3ゴール ▽開幕前の期待値の高さから工藤を挙げた。シュートセンスやゴールへの嗅覚、ディフェンスラインの裏への抜け出しを得意とする工藤は退団した佐藤との共通項は少なくない。また、柏レイソルには2012シーズンから2年連続で2桁得点していることもあり、佐藤の後継者として多くの期待が集まっていた。しかし、蓋を開けてみれば前半戦を終えた時点でわずか3ゴールと、その期待を大きく下回る結果に。良質な援護射撃がなかったこともあり、前半戦は持ち味を生かせず、チームスタイルのフィットに苦しんだ。 ◆新加入選手と監督交代で再スタートへ ▽全く良いところなしに終わった前半戦。15得点30失点と、前にも後ろにもテコ入れが必要となる中、UAEのアル・アインへ移籍したDF塩谷司の代わりに丹羽、前線の得点不足を受け、パトリックをそれぞれG大阪から獲得した。そして、辞任した森保監督の後任として、かつて広島にも在籍したスウェーデン人のヤン・ヨンソン氏を招へい。後半戦も引き続き厳しい戦いとなりそうだが、新監督の下、全選手がもう一度奮起し、新たな気持ちで再スタートを切らないことには、広島の上昇は見えてこないかもしれない。 2017.07.11 16:30 Tue
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【J1クラブ中間評価】ダブル・シルバ流出で不安的中の最下位《アルビレックス新潟》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はアルビレックス新潟編をお届けする。 ◆懸念通りの大苦戦 勝ち点8/2勝2分け13敗(C)CWS Brains,LTD.▽昨年は最終節でぎりぎり残留を決める薄氷のシーズンを送った新潟が、シーズン前半戦を終えて最下位ともがき苦しんでいる。MFレオ・シルバ(鹿島アントラーズ)とFWラファエル・シルバ(浦和レッズ)の両主軸が流出したチームは、攻守に大きな問題を抱え、開幕前の懸念通り大苦戦を強いられている。 ▽ダブル・シルバの代役として獲得した俊足のFWホニ、パサーのMFチアゴ・ガリャルドはいずれも非凡な攻撃センスを見せたが、目に見える結果を出すには至っていない。MFジャン・パトリックに至っては全く戦力にならず契約解除に至っている。 ▽また、ダブル・シルバ以外にもMF小林裕紀(名古屋グランパス)、DF舞行龍ジェームズ(川崎フロンターレ)、DF松原健(横浜F・マリノス)、DFコルテース(グレミオ)ら昨シーズンまでの主力を失った影響は大きく、チーム力は格段に低下した。そんなチームをJ1初采配の三浦文丈監督が率いたが、10試合でわずか1勝に終わり、辞任に追い込まれた。そして、後任の呂比須ワグナー監督もチームを立て直すことができず、18試合を終えて2勝と後半戦に向けても厳しい戦いが待ち受けていること必至だ。 ◆ポジション別採点(C)CWS Brains,LTD.【GK&DF】10/100点満点 ▽第4節以降、GK守田達弥に代わって浦和から獲得した大谷幸輝を正GKに据えたが、軽率なミスが多く、開幕3連敗を喫したチームを立て直す原動力になることはできなかった。また、ディフェンスリーダーと目されたDF大野和成が負傷し、DFソン・ジュフンとDF富澤清太郎の組むセンターバックは不安定さを露呈。唯一、サイドバックを務めたMF原輝綺が安定感あるプレーを見せたが、リーグ最多の39失点と守備が崩壊した。 【MF】10/100点満点 ▽レオ・シルバと小林の抜けた穴が予想通り大きかった。心臓を失ったチームはジャン・パトリックがフィットしなかったことから小泉慶と原の両若手で乗り切ろうとしたものの、攻守両面での物足りなさは否めなかった。攻撃面ではチアゴ・ガリャルドのパスセンスを活かそうとしたが、ホニ以外と連係が合わず崩しのバリエーションを欠いた。 【FW】10/100点満点 ▽ラファエル・シルバを失った前線は深刻な得点力不足に陥った。代役のホニは俊足ではあるものの、フィニッシュの局面で冷静さを欠き、3得点と思うような結果を残せていない。FW山崎亮平、FW鈴木武蔵に関しても際どいシュートまでは持ち込めるものの、ゴールを奪いきることはできず、得点源不在が大いに響いた。 ◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー MF原輝綺(18歳/No.34)(c)J.LEAGUE PHOTOS明治安田生命J1リーグ:14試合(先発14回)/1ゴール ▽暗い話題の多いチーム状況の中、市立船橋高校出身のルーキーが開幕からスタメンとしてピッチに立ち続けた。決して派手なプレーヤーではないが、18歳とは思えない沈着冷静なプレーと、ボランチと両サイドバックをこなせる器用さを併せ持ち、三浦監督、呂比須監督いずれも原を重宝している。U-20ワールドカップでも主力としてプレーし、低調なチームの中で唯一と言っていい明るい材料となっている。 ◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー MFジャン・パトリック(25歳/No.6) 明治安田生命J1リーグ:0試合 ▽多くの選手が期待外れに終わった前半戦だったが、レオ・シルバの代役として期待されたものの、全くフィットせず半年でチームを去ったブラジル人MFを選出。リーグ戦出場はなく、チームにとっては取り返しのつかない大きな誤算となった。 ◆現状的にJ1残留は至難の業 ▽残留に向けての見通しは非常に厳しい。守備が不安定な上に得点力が乏しく、攻守に課題山積の状況だ。監督交代も効果を見せることなく残留圏内の北海道コンサドーレ札幌とは8ポイント差と、奇跡に近い残留を果たした昨季以上に厳しい状況となっている。2004年から戦ってきたJ1の座を死守するのは至難の業となりそうだが、新戦力のストライカーであるタンケの働きに命運が懸かっていると言えそうだ。 2017.07.10 16:30 Mon
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【編集部コラム】“さいたまダービー”で感じた渋谷監督の想い…大宮プライドを懸けた采配

▽試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、スタンドをオレンジ色で埋め尽くした大宮アルディージャサポーターは歓喜の渦に包まれ、タッチライン際で戦況を見つめていた渋谷洋樹監督の表情は安堵の感情を含んだ笑顔に包まれた。 ▽4月30日、明治安田生命J1リーグ第9節の大宮アルディージャvs浦和レッズの“さいたまダービー”が大宮の本拠地であるNACK5スタジアム大宮で行われた。ここまでリーグ戦8試合で開幕6連敗を喫するなど1分け7敗で最下位の大宮が、6勝1分け1敗で首位に立つ浦和を迎えたが、63分に生まれたMF茨田陽生のゴールで大宮が1-0と勝利を収め、シーズン初白星を飾った。 ▽喉から手が出るほど欲しかったシーズン初勝利を、首位・浦和との“さいたまダービー”で掴んだ大宮。前節のガンバ大阪戦で0-6と大敗を喫し、チームが崩れていくようにも思えたが、浦和戦は一枚岩となり、闘う集団が戻ってきた印象を受けた。チームが一枚岩になれたのは、渋谷監督の存在が大きかったように思う。 ◆ダービーへの“想い”を感じる采配(c)CWS Brains,LTD.▽「34分の1とは考えていません」とダービー前日に力強く語った渋谷監督。今シーズン初となる非公開練習を実施した後、囲み取材でコメントした。結果が出ないことに対し「私の責任」と試合後にコメントを重ねており、今回のダービーに関しても「(苦しい状況で)残念だし、申し訳ないです」と囲み取材で何度も口にした。誰よりもこの“さいたまダービー”への想いが強かったのは、渋谷監督だったのかもしれない。 ▽その想いは、スターティングメンバーからも感じられた。ボランチの一角に3試合ぶりの出場となるMF金澤慎を起用。G大阪戦でボランチコンビを組んだ、MF岩上祐三、MF茨田陽生とともに、ボランチでプレーする3選手をピッチに並べた。さらに、チームのキャプテン、副キャプテンではない金澤にキャプテンマークを託したことも、“ダービー”への想いの強さを感じるものだった。 ▽金澤は大宮ユースの第1期生であり、東京ヴェルディへの2年間の期限付き移籍期間以外は大宮でプレー。渋谷監督とはユース時代の師弟関係でもあり、これまでもチームを立て直すタイミングでは、必ずと言っていいほど金澤がピッチに立っていた。試合後には「慎もずっと大宮を背負ってきている。彼が発信することによって何かが変わるかなと思って、彼に託しました」とキャプテンマークを託した理由を語っており、厚い信頼を感じさせた。 ◆期待に応えた教え子・金澤、監督の“想い”を体現 ▽ハードなマークが持ち味の金澤は、この試合でFW興梠慎三のマンマークを担当。その采配は見事に的中した。[4-4-2]を標榜する渋谷監督にとって、相手選手1人にマンマークをつかせる決断は容易ではなかったはず。しかし、チームが置かれている状況、G大阪戦の大敗、そしてダービー。「プライドを持って戦いたい」と語っていた渋谷監督は、理想である“ポゼッションサッカー”を捨て、プライドを懸けて勝負に徹した。 ▽マンマークを託したことにより、興梠のポジショニングに合わせるため、金澤が最終ラインに吸収され、[5-3-2]の形になったシーンが多く見られた。「レッズさんの攻撃力を考えた上での対応だった」と試合後に語ったように、渋谷監督はリスクを犯すことを避け、徹底して強力な攻撃力を誇る浦和対策を遂行。[4-4-2]へのこだわりを捨てたのも、“ダービー”という特別な試合への想いが影響したのかもしれない。 ◆生え抜き3選手を交代カードに ▽また、交代カードも“ダービー”への想いを感じさせるものだった。後半開始から左サイドのMF長谷川アーリアジャスールに代えてMF大山啓輔を起用。さらに、72分にはFW瀬川祐輔に代えてFW清水慎太郎、87分にはFW江坂任に代えてDF高山和真を投入した。大山は大宮のジュニア第1期生であり、清水は浦和ジュニアユースから西武台高校を経て大宮に加入した生え抜き、高山もジュニアユースから大宮に所属している。 ▽大山はフレッシュな状態でもあったが、ハードなプレスと豊富な運動量で中盤の守備を締めた。金澤がより興梠のマークに集中できたことも、大山の動きが影響しただろう。また、清水は前線でのターゲット役を遂行した。リードしている状況において、ロングボールを収める役を担っていた。また、高山もクローザーとして投入され、最終ラインで体を張り浦和の攻撃を封じた。 ▽前述の金澤に加え、右サイドバックに入ったDF渡部大輔も下部組織出身。試合終了のホイッスルが鳴った時には、4名の下部組織出身選手がピッチに立っていた。同じ街のライバルである浦和との“ダービー”において、より想いが強い選手を起用したのも、渋谷監督からのメッセージだったのかもしれない。 ◆まずは第一歩、次に繋げられるか(c)J.LEAGUE PHOTOS▽1-0で浦和を下し、今シーズンの公式戦初勝利を挙げた大宮。しかし、渋谷監督は「今日勝ったからといって何かが変わったわけでもありません」と気を引き締めた。「勝って兜の緒を締めよ」とは言ったもの。浦和対策を講じ、何とか掴んだ1勝に過ぎず、最下位というポジションに変化はなかった。 ▽しかし、大きな1勝であることも変わりない。たかが1勝、されど1勝。今の大宮にとって、首位であり同じ街のライバルである浦和からの1勝は、勝ち点3以上の価値を生み出すキッカケになるはずだ。 ▽渋谷監督は「今日の勝ちを次につなげられるように、全員でまた準備して向かっていきたいと思います」ともコメントしている。この1勝を弾みに、ゴールデンウィーク期間中に開催されるYBCルヴァンカップのベガルタ仙台戦(3日)、リーグ戦の札幌戦(6日)と結果を残し続け、本当の意味で“ダービー”での勝利を価値あるものにできるのか。ここからの大宮の巻き返しに期待が懸かる。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2017.05.02 22:45 Tue
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【編集部コラム】G大阪の絶対的司令塔・遠藤保仁に迫り来る世代交代

▽ガンバ大阪に所属する元日本代表MF遠藤保仁に世代交代の波が押し寄せている。G大阪は4月30日、日産スタジアムで行われた明治安田生命J1リーグ第9節で横浜F・マリノス戦と対戦。この試合、長谷川健太監督は主将の遠藤を前節の大宮アルディージャ戦に続きスターティングメンバーから外すことを決断した。 Getty Images▽リーグ戦において、遠藤がキックオフから試合終了まで監督からお呼びがかからなかったのは、ケガを含めたコンディション不良を除けば、1998年の横浜フリューゲルス時代以来。また、2試合連続で先発メンバーから外されたのは、1999年以来のことだ。その遠藤は、1998年に鹿児島実業高校から入団した横浜フリューゲルスでプロキャリアをスタート。37歳の誕生日を迎えた今年は、遠藤にとってプロ20年目、G大阪の選手としても在籍17年目のシーズンにあたる。しかし、周囲からの遠藤に対する見方が変わりつつある。 ▽遠藤といえば、精度の高いパスと高度な戦術眼でゲームを司る日本を代表するレジスタ。今年、その遠藤が出場した公式戦は13試合だが、現時点で「司令塔・遠藤、ここにあり」と言える試合が限りなく少ない。加えて、ボールロストやPK失敗など不安定なプレーが目立ち、例年以上に精彩を欠いている印象だ。もちろん、37歳という年齢を考慮すれば、衰えがあるのは仕方がない。その点を踏まえた長谷川監督は、遠藤の負担を軽減すべく、新たな居場所としてトップ下やアンカー起用を提案してきたが、フィットできずにいるのが現状。頭打ちの状況に陥っていると言えるだろう。 Getty Images▽そうした状況の中、チーム内では日本代表メンバーにも選出されているMF井手口陽介やMF倉田秋が、今や欠かせない選手にまで成長。さらに、MF今野泰幸においても、34歳ながら得点力という部分で新たに才能を開花させ、3月には日本代表復帰を果たすなど、負傷離脱するまでチーム随一の輝きを放っていた。それらの現状を考えると、チーム内で置かれた遠藤の立場は厳しく、個よりも常勝を最優先に求められている長谷川監督が2試合連続ベンチスタートという決断に至ったことも理解できるところだ。 ▽そして、チームは遠藤に追い打ちをかける。4月30日、G大阪が2010年以来勝利から遠ざかっていた日産スタジアムで、横浜FM相手に1-0の完封勝利を収めた。加えて、世代交代を象徴するかのように、決勝ゴールを決めたのは直近の公式戦2戦連発中だった18歳のユース出身MF堂安律。6-0で大勝した前節の大宮戦に続きクローザー役を託されるかと思われた遠藤だったが、1点リードの緊迫した展開の中で長谷川監督が最後の交代枠としてピッチに送り出したのは、守備固め要員として控えていたDF丹羽大輝だった。 Getty Images▽戦術的な理由や試合の流れで仕方がない面も否めないが、常に自身の存在価値をピッチ上で示してきた遠藤が、この状況に居心地の良さを感じるわけがない。他チームでは、MF中村俊輔(ジュビロ磐田/38歳)や、DF中澤佑二(横浜FM/39歳)、MF小笠原満男(鹿島アントラーズ/38歳)ら遠藤より年上の選手も若手の突き上げに遭いながら、日々の激しい定位置争いに身を置いている。「脱・遠藤」を推し進めるチームの中で、どのようなリアクションを見せるのか。かつて本人が語ったように、世代交代の波に逆らう姿に期待したい。 《超ワールドサッカー編集部・玉田裕太》 2017.05.01 20:00 Mon
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【U-20日本代表特集】U-20W杯代表メンバー発表直前! 超WS選定の「7名の若きサムライたち」

▽5月2日、FIFA U-20ワールドカップ(W杯)韓国2017に向けた代表メンバー21名が発表されるU-20日本代表。2007年のカナダ大会以来5大会ぶり9度目の世界大会出場というだけでなく、この世代が2020年の東京オリンピック世代であることを考えると、期待を抱かないわけにはいかない。超WS編集部は独断により、オススメの若きサムライをピックアップ。選出した7名を紹介する。 ◆FW安部裕葵(鹿島アントラーズ)・生年月日:1999年1月28日(18歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J1リーグ:2試合/先発1回(0得点) AFCチャンピオンズリーグ:1試合/先発0回(0得点)【短評】 ▽FW本田圭佑がプロデュースしたジュニアユースチーム出身のプロ1号。キープ力や優れた得点感覚だけでなく、強気な発言などメンタル面にも“本田魂”が宿る ◆MF黒川淳史(大宮アルディージャ)・生年月日:1998年2月4日(19歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J1リーグ:2試合/先発1回(0得点) 2017JリーグYBCルヴァンカップ:2試合/先発2回(0得点)【短評】 ▽大宮アルディージャユース出身のテクニカルなアタッカー。1人でボールを運べるドリブルスキル、展開を変えるパス、前線からのプレスもいとわない豊富な運動量を持ち合わせる ◆MF吉尾海夏(横浜F・マリノス)・生年月日:1998年6月28日(18歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J1リーグ:0試合/先発0回(0得点) 2017JリーグYBCルヴァンカップ:3試合/先発2回(0得点)【短評】 ▽身長167cmの小柄を生かした生え抜きミッドフィルダー。ユース時代には2013年に日本クラブユース選手権U-15、2015年に日本クラブユース選手権U-18の優勝に貢献。ドリブルスキルに秀でたタレントだ ◆MF中坂勇哉(ヴィッセル神戸)・生年月日:1997年8月5日(19歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J1リーグ:4試合/先発2回(2得点) 2017JリーグYBCルヴァンカップ:1試合/先発1回(2得点)【短評】 ▽プロ2年目にして才能の片鱗を見せつつあるヴィッセル神戸の新鋭。すでに公式戦4ゴールをマークするなど、ゲームメーカータイプながらシュート精度も高い ◆FW田川亨介(サガン鳥栖)・生年月日:1999年2月11日(18歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J1リーグ:6試合/先発0回(1得点) 2017JリーグYBCルヴァンカップ:2試合/先発1回(0得点)【短評】 ▽スピードとドリブルを武器とするサガン鳥栖の下部組織で育った身長181cmの若きアタッカー。18歳1カ月28日のクラブ最年少得点記録を持つ ◆FW前田大然(水戸ホーリーホック)・生年月日:1997年10月20日(19歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J2リーグ:7試合/先発5回(3得点)【短評】 ▽風貌に似つかわない50m5.8秒の快速を武器とするストライカー。今シーズンはここまで3ゴール。J2注目の若き点取り屋だ ◆MF高橋壱晟(ジェフユナイテッド千葉)・生年月日:1998年04月20日(19歳) ・2017シーズンの実績 明治安田生命J2リーグ:9試合/先発9回(2得点)【短評】 ▽2000年のMF阿部勇樹(浦和レッズ)以来となる17年ぶりの高卒開幕スタメン。青森山田高校時代から鳴らしたスコアリングミッドフィルダーとしての能力は折り紙つき 2017.05.01 17:00 Mon
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若手の登竜門・ルヴァンカップで観たいヤングガンズ14名!《YBCルヴァンカップ》

▽15日、JリーグYBCルヴァンカップが開幕する。25周年を迎えるリーグカップ戦は、AFCチャンピオンズリーグに出場している鹿島アントラーズ、浦和レッズ、川崎フロンターレ、ガンバ大阪を除くJ1所属の14チームがグループステージから参加する。 ▽今大会からレギュレーションで、21歳以下の選手1名以上のスタメン起用が決定しており、若手の公式戦出場機会の確保を実現。各チームともにユース出身、高校からの新入団選手をスタメンに起用することになる。 ▽そこで、開幕を前に超ワールドサッカー編集部が各チームの21歳以下の選手を1名ずつピックアップ。グループステージに登場する14チームの注目ヤングガンズを紹介する。 【グループA】 ◆FW菅大輝(北海道コンサドーレ札幌) 1998年9月10日(18歳) ▽札幌が誇るアカデミー育ちの至宝。昨シーズンは2種登録されると、明治安田生命J2リーグで5試合に出場。天皇杯でも2試合でプレーした。 ◆MF茂木駿佑(ベガルタ仙台)(C)J.LEAGUE PHOTOS1996年10月2日(20歳) ▽仙台ユース出身の期待の若手。2015年にトップチーム昇格を果たすと、デビューシーズンにJ1で11試合に出場。2016年1月にはアイスランド1部リーグのヴィキングル・レイキャビクに練習参加するなど将来が期待されている。 ◆MF黒川淳史(大宮アルディージャ) 1998年2月4日(19歳) ▽大宮のユース出身で、U-20日本代表候補にも選ばれる逸材。期待された昇格1年目は開幕前に左ヒザ前十字じん帯損傷の大ケガを負い、1年目を棒に振った。今シーズンの飛躍に注目。 ◆DF古賀太陽(柏レイソル) 1998年10月28日(18歳) ▽今シーズンすでにJ1デビューを果たし、先発出場も経験。柏の下部組織で育った右サイドバックで、その名の通り“柏の太陽”になることが期待されている。 ◆DF小川諒也(FC東京)Getty Images1996年11月24日(20歳) ▽正確なクロスが売りの左サイドバック。昨シーズン序盤は先発出場を続けポジションを確保したかに思われたが、徐々にパフォーマンスを落とし18試合の出場に留まった。今シーズンはDF太田宏介の復帰でポジション争いが激化。カップ戦での活躍でポジションを奪えるか。 ◆FW北川航也(清水エスパルス)Getty Images1996年7月26日(20歳) ▽昨シーズンのJ2では途中出場がメインながら30試合に出場し9得点を記録。経験を積み、結果も残している。今季はカップ戦での活躍でスタメン奪取を目指したい。 ◆MF針谷岳晃(ジュビロ磐田)(C)CWS Brains,LTD.1998年10月15日(18歳) ▽ボールの扱いに長けており、攻撃の起点になることが期待される高卒新人。まだプロデビューは果たしていないものの、司令塔としての成長が期待されている。カップ戦で経験を積み、磐田の主軸になることが期待される。 【グループB】 ◆MF遠藤渓太(横浜F・マリノス)Getty Images1997年11月22日(19歳) ▽昨シーズンは途中出場が多かったもののJ1で23試合に出場。U-19日本代表としても活躍し、5大会ぶりのU-20W杯出場に貢献した。右サイドでの縦への推進力が魅力で、今シーズンはゴールに期待したい。 ◆FW森晃太(ヴァンフォーレ甲府)Getty Images1997年6月13日(19歳) ▽昨シーズンは途中出場から攻撃のアクセントになる機会が多かったものの、負傷により戦線を離脱。ポテンシャルは高いものを持っており、ゴールの匂いがする選手。 ◆MF原輝綺(アルビレックス新潟)(C)J.LEAGUE PHOTOS1998年7月30日(18歳) ▽高卒新人ながら開幕戦でJ1デビューを果たすと、3試合連続で先発出場。センターバックとしては異例の抜擢と言える。U-20日本代表としてもプレーし、今後の成長から目が離せない。 ◆MF丸岡満(セレッソ大阪) 1996年1月6日(21歳) ▽ドルトムントでの経験を経て、昨シーズン復帰した丸岡。昨シーズンは明治安田生命J2リーグでわずか3試合の出場に終わったが、今シーズンはここまでJ1で2試合に出場。経験を積んで先輩たちに追いつきたい所だ。 ◆MF中坂勇哉(ヴィッセル神戸)(C)J.LEAGUE PHOTOS1997年8月5日(19歳) ▽昨シーズンもルヴァンカップでブレイクを果たし、ニューヒーロー賞の候補にもノミネートされていた。ボックス付近での落ち着いたプレーと攻撃センスはピカイチ。今シーズンもカップ戦での活躍が期待される。 ◆MF森島司(サンフレッチェ広島)(C)J.LEAGUE PHOTOS1997年4月25日(19歳) ▽昨シーズンはリーグ戦の出場機会がなかったものの、今シーズンは開幕から3試合全てに出場。2シャドーの一角として持ち前のドリブルテクニックを駆使し、ゴールに絡むプレーが観たいところだ。 ◆FW田川亨介(サガン鳥栖) 1999年2月11日(18歳) ▽今シーズンからトップチームに昇格した田川は第2節の川崎フロンターレ戦でデビュー。サンフレッチェ広島戦にも出場し、着実に経験を積んでいる。まずはカップ戦で初ゴールを奪い、鳥栖の攻撃陣の一角を担う存在に成ることが期待される。 2017.03.15 18:45 Wed
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【2017 J1順位予想③】川崎Fの初タイトル、C大阪のジンクス破りを予想

▽2017シーズンの明治安田生命Jリーグは、25日のJ1を皮切りに、全カテゴリーが開幕を迎える。再び1シーズン制となる今シーズンから、10年総額2100億円で放映権契約を結んだ『DAZN』が参入。上位クラブに還元される配分金が手厚くなり、「共存から競争の時代」に突入する。 ▽その激戦必至のJリーグ開幕に先駆けて、超ワールドサッカー編集部が今シーズンにおけるJ1の順位を予想。本稿では編集部Nの予想を紹介していく。 Getty Images1位 川崎フロンターレ 2位 浦和レッズ 3位 鹿島アントラーズ 4位 サンフレッチェ広島▽まず、優勝候補に挙げたのが上記の4チーム。中でも、優勝候補筆頭に挙げたのは、川崎フロンターレだ。主力の放出はFW大久保嘉人のみに抑え、大宮アルディージャの躍進を支えたMF家長昭博や3冠経験者MF阿部浩之ら各チームのレギュラーを獲得。川崎Fに足りなかった才能と勝負強さが加え、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を並行してリーグ優勝を狙うだけの戦力を揃えた。また、新指揮官の鬼木達監督は「勝負にもこだわる」姿勢も見せており、風間八宏監督が創りあげた魅力ある攻撃サッカーを磨き上げることで念願のタイトルを獲得すると予想した。 ▽対抗は、浦和レッズと鹿島アントラーズ。川崎F同様、ACLも戦う両チームだが、浦和はFWラファエル・シルバやMF長澤和輝らを獲得し、選手層にも厚みを加えた。例年指摘される終盤の失速癖さえ露呈しなければ、優勝も十分狙える。一方の鹿島は昨年終盤からの戦いぶりを見れば、1位予想でもおかしくないチームだ。しかし、ACLもある今シーズンは、DFファン・ソッコが抜け、DF昌子源、DF植田直通の両センターバックが通年を通して戦い切れるかが気になるところ。 ▽また、優勝争いに名乗りを挙げそうなのがサンフレッチェ広島。今年はACLがなく、リーグ戦に専念できる状況に加え、オフにはFW工藤壮人を獲得するなどピンポイント補強に成功。新加入選手の早期フィットは不可欠だが、その問題を解消できれば、日程面で有利に立てる。ただ、長年クラブを支えてきたFW佐藤寿人とMF森崎浩司が退団した影響は気がかりな点だ。 Getty Images5位 ガンバ大阪 6位 FC東京 7位 セレッソ大阪 8位 柏レイソル 9位 サガン鳥栖 10位 ヴィッセル神戸 11位 横浜F・マリノス 12位 大宮アルディージャ▽次に、中位を争うのがこの8チーム。その中で、上位争いに加わる可能性が高いチームがガンバ大阪、FC東京、セレッソ大阪だ。昨シーズンからの主力がベースとなり、選手層に厚みを加えているが、上位に予想した4チームと比べると決定打に欠ける印象だ。続いて8位から12位に予想した柏レイソル、サガン鳥栖、ヴィッセル神戸、横浜F・マリノス、大宮は、チームの主軸を放出。しっかりと戦力補強は行っているものの、チームにフィットするかが未知数だ。 (c) CWS Brains, LTD.13位 ジュビロ磐田 14位 北海道コンサドーレ札幌 15位 清水エスパルス 16位 ベガルタ仙台 17位 アルビレックス新潟 18位 ヴァンフォーレ甲府▽最後に残留争い。13位のジュビロ磐田、14位の北海道コンサドーレ札幌、15位の清水エスパルスの3チームは、中位と比べて選手層が薄い印象。ただ、MF中村俊輔(磐田)、MF兵藤慎剛(札幌)、GK六反勇治(清水)など戦力的には実力者も加入し、下位3チームに比べると、残留争いで一歩リードしているように思える。ただし、ベガルタ仙台、アルビレックス新潟、ヴァンフォーレ甲府も新監督や新加入選手、新戦術がフィットすれば順位を上げるはず。シーズンを通じた残留争いは、この6チームで繰り広げられそうだ。 2017.02.24 23:50 Fri
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【2017 J1順位予想②】王者・鹿島の連覇、鳥栖の上位進出を予想

▽2017シーズンの明治安田生命Jリーグは、25日のJ1を皮切りに、全カテゴリーが開幕を迎える。再び1シーズン制となる今シーズンから、10年総額2100億円で放映権契約を結んだ『DAZN』が参入。上位クラブに還元される配分金が手厚くなり、「共存から競争の時代」に突入する。 ▽その激戦必至のJリーグ開幕に先駆けて、超ワールドサッカー編集部が今シーズンにおけるJ1の順位を予想した。本稿では編集部Kの予想を紹介していく。 Getty Images1位 鹿島アントラーズ 2位 浦和レッズ 3位 サガン鳥栖 4位 ガンバ大阪▽王者・鹿島アントラーズの連覇を予想する。昨シーズンのチャンピオンシップ、そしてクラブ・ワールドカップを経て得た経験値は、チームを1ランク上に上げた印象。さらに、MFレオ・シルバ、FWペドロ・ジュニオール、GKクォン・スンテを筆頭に、適材適所で大幅な戦力アップを敢行。不安要素が大きく減った印象だ。唯一あるとすればCBの厚さ。DF昌子源、DF植田直通に次ぐ選手のレベルアップが待たれる。 ▽対抗には、浦和レッズとサガン鳥栖を挙げたい。浦和レッズはリーグタイトルこそのがしたものの、昨シーズンの勝ち点1位は実力。さらに、FWラファエル・シルバ、MF矢島慎也、MF長澤和輝、MF菊池大介と補強。チームに馴染むまでは時間がかかりそうだが、終盤に戦力となっていれば優勝を争い続ける可能性は高い。また、ゼロ円補強でチームのベースアップを図ったサガン鳥栖を3位と予想する。マッシモ・フィッカデンティ監督の戦術も浸透し、昨シーズンの2ndステージは好調を維持。GK林彰洋の穴が心配されたが、GK権田修一を獲得し一件落着。全てにおいてベースアップが行えた印象だ。シーズン中に戦術がさらに浸透することを考えれば、J1で鳥栖旋風が起こる可能性は高い。 ▽4番手には、ガンバ大阪を挙げたい。昨シーズンは序盤につまづき、ホームである市立吹田サッカースタジアムで勝てないなどマイナス要素が強かったが、終わってみれば4位フィニッシュ。AFCチャンピオンズリーグの出場権も獲得した。選手の入れ替えは行ったものの、既存選手に合わせたスタイルであるボックス型の[4-4-2]を採用。強いガンバが復活する雰囲気を感じる。 Getty Images5位 サンフレッチェ広島 6位 大宮アルディージャ 7位 ヴィッセル神戸 8位 川崎フロンターレ 9位 セレッソ大阪 10位 横浜F・マリノス 11位 柏レイソル 12位 FC東京▽シーズン中の調子次第では上位争いを繰り広げられそうなチームとして8チームをピックアップした。5位に予想したサンフレッチェ広島は、FW佐藤寿人が退団したものの、積年の愛が実りFW工藤壮人を獲得。MFフェリペ・シウバも卓越したテクニックをプレシーズンで発揮するなど、攻撃陣に期待が懸かる。また、昨シーズン5位と躍進を果たした大宮アルディージャも6位と予想。MF家長昭博、MF泉澤仁の退団で評価が下がりそうだが、チームのベースアップは着実に果たしている。着実に力をつけていることを考えると、今年も上位に食い込みそうだ。 ▽また、ネルシーニョ体制3年目を迎えるヴィッセル神戸、鬼木達新監督を迎えた川崎フロンターレ、MF清武弘嗣が復帰したセレッソ大阪は6位〜8位に予想。選手個々の能力を見ればトップ4入りも可能だが、チームとして機能するまでに時間がかかりそうな印象がある。特に川崎Fは風間八宏監督の下、攻撃面では特に緻密なサッカーを展開していたが、前線の入れ替えにより崩れてしまう可能性が見て取れる。新戦力がどのタイミングでフィットするかが成績を左右するだろう。 Getty Images13位 ジュビロ磐田 14位 北海道コンサドーレ札幌 15位 ベガルタ仙台 16位 清水エスパルス 17位 ヴァンフォーレ甲府 18位 アルビレックス新潟▽残留争いも非常に予想が難しい。ポイントを昨シーズンのベースをどこまで残せているかに置き、清水エスパルス、ヴァンフォーレ甲府、アルビレックス新潟がJ2降格と予想する。外国人をすべて入れ替え、さらにDF舞行龍ジェームズ、MF小林裕紀とチームの軸を失った新潟は、厳しい戦いが待っているはずだ。指揮官も三浦文丈監督と監督として新潟を率いるのは初。どの様なチームになるのかは未知数だ。 ▽また、甲府も吉田達磨新監督を迎え、チームに変革をもたらせようとしている。昨シーズン崩壊した守備面の改善がどこまで進むのか。攻撃的に切り替えて結果が出なかった場合は厳しい結果が待っているだろう。また、清水もJ1を戦いぬく戦力を揃えたとは言い難い。FW鄭大世に頼り切りになりそうな攻撃陣がどこまで奮闘するか。1年での復帰とはいえ、J1を離れていた昨シーズンからの積み上げが大きく影響しそうだ。 2017.02.24 23:45 Fri
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【2017 J1順位予想①】優勝筆頭に広島、対抗に鹿島&浦和…鬼木体制の川崎Fは序盤戦苦戦の予感

▽2017シーズンの明治安田生命Jリーグは、25日のJ1を皮切りに、全カテゴリーが開幕を迎える。再び1シーズン制となる今シーズンから、10年総額2100億円で放映権契約を結んだ『DAZN』が参入。上位クラブに還元される配分金が手厚くなり、「共存から競争の時代」に突入する。 ▽その激戦必至のJリーグ開幕に先駆けて、超ワールドサッカー編集部が今シーズンにおけるJ1の順位を予想した。本稿では編集部Tの予想を紹介していく。 Getty Images1位 サンフレッチェ広島 2位 鹿島アントラーズ 3位 浦和レッズ 4位 ガンバ大阪▽本命はサンフレッチェ広島だ。優良助っ人のオーラを漂わせるMFフェリペ・シウバや、Jリーグで実績十分のFW工藤壮人ら適材適所な補強に成功し、過去5年で3度もJリーグ王者に導いた森保一監督の手腕も健在。ケガ人が出たときの選手層の薄さは気がかりだが、J1屈指のチーム完成度を誇る。さらに、AFCチャンピオンズリーグ(AFC)を戦わない日程面も鹿島アントラーズと浦和レッズとのJ1の覇権争いで優位に働くと予想した。 ▽対抗は、鹿島と浦和。両チームともに即戦力級を補強したことで、昨年以上のチーム力を手にした。ただ、先のFUJI XEROX SUPER CUP 2017での戦いを見る限り、昨年のJリーグ王者と天皇杯の2冠王者である鹿島が持ち前の勝負強さで頭一つ抜けている印象。とはいえ、浦和に優勝の可能性がないわけではない。シーズン中に何度か訪れる勝負どころで力を発揮できるかどうかがカギになりそうだ。 ▽4番手には、長谷川健太体制5年目を迎えたガンバ大阪の名前を挙げる。サガン鳥栖や川崎フロンターレ、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、FC東京の勢いも気になるところ。しかし、昨シーズンのJ1リーグ2ndステージ最終節で川崎Fに3-2で逆転勝利した戦いを見てのとおり、“ここぞ”というときの勝負強さは健在だ。今オフ、戦力の入れ替わりも含めて多くの変革があったが、経験値の部分で群を抜く存在に変わりはない。 Getty Images5位 サガン鳥栖 6位 川崎フロンターレ 7位 ヴィッセル神戸 8位 FC東京 9位 大宮アルディージャ 10位 セレッソ大阪 11位 横浜F・マリノス 12位 柏レイソル▽そして、上位争いを面白くしてくれそうな存在が、先述した鳥栖、川崎F、神戸、C大阪に、FC東京、大宮アルディージャ、横浜F・マリノス、柏レイソルを加えた8クラブ。いずれも新たな戦力を加えて試行錯誤の段階にあるクラブだけに、予想の順位よりも上に行く可能性もあれば、下を彷徨う可能性さえある。トップ4位に比べて劣る経験値を新戦力がカバーする働きを見せることができれば、優勝争いも十分に見込める。 ▽ただ、川崎Fに関しては開幕前の評価を低めに設定した。MF家長昭博、MF阿部浩之、DF舞行龍ジェームズら積極補強が際立ったが、ACLでの戦いを見る限り、序盤戦は鬼木達新監督の下で試行錯誤が続きそうだ。もちろん、実力的には申し分なく、波に乗れば昨シーズンと同様、優勝争いに食い込んでくる可能性は十分だが、上位争いを演じる上で重要な安定した戦いが継続して見せられるかどうか未知数なところがある。 Getty Images13位 ベガルタ仙台 14位 ジュビロ磐田 15位 ヴァンフォーレ甲府 16位 清水エスパルス 17位 アルビレックス新潟 18位 北海道コンサドーレ札幌▽最後に、下位に関しては、上記6チームを予想。MF中村俊輔の加入で今冬を賑わせたジュビロ磐田だが、現時点で不確定要素が多く、蓋を開けてみないとわからない状況。とはいえ、磐田にベガルタ仙台を加えた2チームは、戦力面からして残留争いの主役になることはないだろう。したがって、戦力値で劣るヴァンフォーレ甲府、清水エスパルス、アルビレックス新潟、北海道コンサドーレ札幌の4クラブによる残留争いが繰り広げられそうだ。 2017.02.24 23:45 Fri
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【2017 J1チーム診断】的を射た補強でフィッカデンティ2年目は飛躍のシーズンへ《サガン鳥栖》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は、的を射た補強で飛躍を遂げるシーズンとなりそうな鳥栖編をお届けする。 ◆成熟度に期待がかかるフィッカデンティ政権2シーズン目 ▽マッシモ・フィッカデンティ監督の就任初年度となった昨季の序盤は過去最高に苦しんだ時期となった。戦術家で知られる指揮官の下、これまでの堅守速攻にポゼッションに加えた新たなスタイルの構築に取り組んだ結果、1stステージでは15位に沈むなど降格争いに巻き込まれた。 ▽しかし、2ndステージではその状況が一転。フィッカデンティ監督の戦術が浸透すると8位で後半戦を終えた。年間通しては11位とやや不満が残り結果となるも、昨季の後半に見せた戦いぶりは新シーズンに期待が持てるものだった。さらにストーブリーグでもシント・トロイデンからFW小野裕二、名古屋グランパスからMF小川佳純、横浜F・マリノスからDF小林祐三、FC東京からGK権田修一を獲得するなど、各ポジションを補った。今季目指すは初のJ1タイトルだ。 ◆2017 シーズンの注目ポイント ▽これまでは堅守速攻のチームスタイルにFW豊田陽平の得点力が鍵を握っていた。しかし、今シーズンはアタッカーとして小野が加入し、豊田への負担が減らせるだろう。さらに中盤では小川や原川力(川崎フロンターレから期限付き移籍)で加入し、またFW鎌田大地の成長もあって、能動的なオフェンスができる選手が増えた。持ち味のハードワークに、自分たちから仕掛けるオフェンスがハマれば非常に面白い戦いを見せてくれるだろう。 ◆予想フォーメーション[4-3-1-2] (C)CWS Brains,LTD.GK:権田修一 DF:小林祐三、キム・ミンヒョク、谷口博之、吉田豊 MF:小川佳純、高橋義希、福田晃斗 MF:鎌田大地 FW:小野裕二、豊田陽平▽昨季同様に中盤ダイヤの[4-4-2]を採用。GK林彰洋が抜けた守護神のポジションには権田、兵役の関係で退団した金民友のところは、小川が埋める。右サイドバックは新加入の小林祐三とDF藤田優人がポジションを争うことになりそうだ。攻撃陣はトップ下の鎌田と前線の豊田は当確で、もう一枚のアタッカーを新加入の小野や昨季活躍したFW富山貴光らが争う。 ◆期待の新戦力Getty ImagesGK権田修一(日本) 1989年3月3日(27歳) 2016シーズン(オーストリア・2部):15試合▽2015年にオーバートレーニング症候群が発覚して戦列を離れていたが、ミランでプレーする日本代表FW本田圭佑がオーナーを務めるSVホルンに期限付き移籍で加入してリーグ戦にも出場した。今年1月にFC東京との契約を解除して海外でのプレーを目指すも新天地が見つからず。恩師でもあるフィッカデンティ監督の下で、2年ぶりにJリーグへと復帰した。守護神である林をFC東京に引き抜かれた鳥栖としては、今回のストーブリーグで最大の補強だったと言える。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF鎌田大地 1996年8月5日(20歳) 2016シーズン(J1):28試合7ゴール▽鳥栖が用いているフォーメーションの鍵となるトップ下を任されており、昨シーズンは得点力も開花して自身最多の7ゴールをマーク。今季も前線と中盤のリンクマンとしてだけでなく、得点でも結果を残したい。目標では、ライバル視している鹿島アントラーズのFW鈴木優磨の15ゴールを上回る16ゴールと公言。有言実行となれば、タイトル獲得に大きく近づくことができるだろう。 2017.02.24 17:55 Fri
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【2017 J1チーム診断】バンディエラ去り…新陳代謝必要もリーグ集中でACL圏以上へ《サンフレッチェ広島》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は、一昨シーズンの王者でありながら昨シーズン苦しみ、再び上昇を狙うサンフレッチェ広島編をお届けする。 ◆新陳代謝しながら前進できるか ▽リーグ連覇を目標とした昨シーズンは、負傷者が相次いだこともあって、年間順位6位と振るわず。1stステージは4位とまずまずの成績だったものの、夏にFW浅野拓麿が欧州に移籍した後の2ndステージは、10位と二桁順位の屈辱を味わった。長年クラブを支えた生え抜きのMF森崎浩司が昨季限りで引退し、オフシーズンにはクラブのバンディエラだったFW佐藤寿人が移籍。森保体制の6年目となる2017シーズンは、過渡期を迎えていると言えるチームを新陳代謝しつつも、昨季からの前進をアピールしたい。リーグに集中できる状況だけに、AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得のラインは狙っていきたいところだ。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽一昨シーズンからFWドウグラス、FW浅野、FW佐藤と抜けていった攻撃の“トリデンテ”の連係をいかに構築するかに注目。右ヒザ前十字じん帯断裂で全治8カ月となったDF佐々木翔の長期離脱は痛いが、最終ラインと中盤にはDF千葉和彦、DF塩谷司、DF水本裕貴、MF青山敏弘、MF柏好文といった経験と実績を備える計算可能な選手たちがおり、大崩れは考えにくい。そのため、課題はゴールを奪うための得点パターン確立。新戦力のFW工藤壮人を軸に、MF柴崎晃誠、MFアンデルソン・ロペス、MF宮吉拓実、MFフェリペ・シウバといったアタッカー陣のベスト構成をいかに早く見つけられるかがポイントになる。 ◆予想フォーメーション[3-4-2-1] (C)CWS Brains,LTD.GK:林卓人 DF:塩谷司、千葉和彦、水本裕貴 MF:ミキッチ、青山敏弘、稲垣祥、柏好文 MF:フェリペ・シウバ、柴崎晃誠 FW:工藤壮人▽森保監督が一貫して使用してきた[3-4-2-1]を引き続き採用する見込み。ヴァンフォーレ甲府から獲得したMF稲垣祥がMF丸谷拓也やMF森崎和幸と、ファジアーノ岡山から加わったGK中林洋次がGK林卓人とそれぞれポジションを争う。また、セカンドトップのポジション争いも激しくなりそうで、柴崎、宮吉、フェリペ・シウバ、アンデルソン・ロペス、MF茶島雄介らが2枠をかけて凌ぎを削る。 ◆期待の新戦力Getty ImagesFW工藤壮人(日本) 1990年5月6日(26歳) 2016シーズン(MLS:バンクーバー):17試合2得点▽電撃的な加入に驚いた人も多いであろう工藤に期待が懸かる。FWピーター・ウタカとはタイプが異なり、むしろFW佐藤に近いプレースタイル。オフ・ザ・ボールの動きに長けており、相手最終ラインとの駆け引きもうまい。ゴールだけでなくアシストもできるため、シャドーストライカー陣や両ウイングの選手は、可能な限り早く工藤の特徴を掴みたい。26歳という年齢から伸び代も大きく、すんなりフィットすれば2ケタ得点も期待できる。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF青山敏弘(日本) 1986年2月22日(30歳) 2016シーズン(J1):28試合2得点▽2014シーズンからクラブの主将を務めているが、今季はFW佐藤とMF森崎浩が抜けたことで、より一層とチームのまとめ役としての責任がかかる。昨シーズンは、優勝した一昨シーズンに比べれば出来が安定しなかっただけに、今シーズンは一貫したパフォーマンスを見せたい。献身的な守備のほか、持ち味であるロングフィード能力を生かし、裏への抜け出しが得意な工藤へのパス供給源としても期待。中盤をオーガナイズする主将のパフォーマンスがチームの浮沈のカギを握る。 2017.02.24 17:50 Fri
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【2017 J1チーム診断】ネルシーニョ体制3年目で目指すは2年連続のクラブ最高順位更新と初タイトル《ヴィッセル神戸》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回はネルシーニョ体制3年目で悲願の初タイトルを目指すヴィッセル神戸編をお届けする。 ◆噂の大物獲得先送りも悲願の初タイトルに向け充実補強 ▽ストーブリーグを賑わせた元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキの獲得は、今夏に先送りとなった模様だ。しかし、それぞれ鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田へ旅立ったFWペドロ・ジュニオール、DF高橋祥平の後釜にFW田中順也、MFウエスクレイ、DF渡部博文ら実力者を補強。加えて、ガンバ大阪から両サイドでプレー可能なサイドアタッカーのMF大森晃太郎、日本代表歴もあるマルチロールプレーヤーのMF高橋秀人らを獲得し、質と量を兼ね備えたスカッドの構築に成功している。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽新シーズンの注目ポイントは、今冬の積極補強で充実の戦力を与えられたJリーグ屈指の名将の采配だ。昨シーズン、攻守にバランスの取れた戦いで2ndステージを2位で終えるなど、クラブ史上最高位となる年間7位でフィニッシュした神戸は、来る新シーズンに悲願の初タイトルを目指す。巨大戦力を誇る鹿島や浦和レッズなど、その他の優勝候補に比べて選手層の面では劣るものの、神戸には卓越したマネジメント力、勝負勘、戦術眼を武器に、これまで多くのタイトルを獲得してきたブラジル人指揮官の存在という強烈なストロングポイントがある。 ▽新シーズンに向けては自身の戦術を知り抜く渡部、田中ら教え子に加え、複数のタスクをこなせる大森や高橋といった実力者が加入しており、複数のシステムや状況に応じた用兵を得意とするネルシーニョ監督の持ち味が遺憾なく発揮できる環境が整った。前述の新戦力とFWレアンドロやGKキム・スンギュらJ屈指のタレント、伸び盛りの有望な若手をうまく融合させることができれば、同じく就任3年目でJ1制覇を成し遂げた柏レイソル時代の再現は十分に可能だ。 ◆予想フォーメーション[4-4-2] (C)CWS Brains,LTD.GK:キム・スンギュ DF:高橋峻希、岩波拓也、渡部博文、橋本和 MF:三原雅俊、藤田直之、ニウトン、渡邉千真 FW:レアンドロ、田中順也▽昨シーズンと同様に[4-4-2]、[4-3-3]、[3-4-2-1]の3つの布陣を併用する見込みだが、基本フォーメーションは[4-4-2]となる見込みだ。スタメンに関しては、守護神と最終ライン、MFニウトン、FWレアンドロは当確として、それ以外のポジションに関しては、新戦力の見極めを含めて流動的な起用法となるはずだ。とりわけ、レアンドロとニウトンの相棒、両サイドハーフは、熾烈なポジション争いが繰り広げられており、新戦力のMF高橋秀人、大森、田中、ウエスクレイらには、積極的なアピールが求められる。 ◆期待の新戦力Getty ImagesFW田中順也(日本) 1987年7月15日(29歳) 2016シーズン(J1):21試合4得点▽ストーブリーグを賑わせたポドルスキではなく、同じパンチ力のある左足のキックを武器に和製ポドルスキと評される田中に注目したい。昨シーズンはスポルティング・リスボンから鳴り物入りで古巣柏レイソルに期限付き移籍で復帰した田中だが、下平監督の下で若手を中心に据えたスカッドの中で思うように出場機会を得ることができなかった。恩師ネルシーニョ監督の下で再起を図る今シーズンは、レアンドロの相棒や左右のサイドハーフのポジションでのプレーを通じ、リーグ13ゴールを記録して柏の初優勝に貢献した時代の輝きを取り戻したい。 ◆キープレーヤー Getty ImagesGKキム・スンギュ(韓国) 1990年9月30日(26歳) 2016シーズン(J1):34試合0得点▽昨シーズンの得点王レアンドロが攻撃の軸ならば、守備の軸は神戸2年目を迎える絶対的守護神キム・スンギュだ。昨シーズン、蔚山現代から神戸に加入したキム・スンギュは、高い身体能力と優れた判断力、確かなテクニックを武器に、圧巻のゴールキーピングを披露し、全試合フル出場を果たした。そして、Jリーグ屈指の総合力を誇る頼れる守護神は、第2GK山本海人のジェフユナイテッド千葉移籍で選手層に不安を抱えるチームで今季もフル稼働の活躍が期待される。また、神戸が悲願のタイトルを獲得するためには、昨季の43失点からさらに失点を減らす必要があり、最終ラインとの連係を深めて昨季以上の堅守を築きたい。 2017.02.24 17:45 Fri
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【2017 J1チーム診断】“才能”と“規律”の融合でJ1に桜旋風を巻き起こす《セレッソ大阪》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分での大幅な見直しが行われ、各クラブがタイトルを目指してこれまで以上に激しいリーグ戦が繰り広げられるはずだ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は、3年ぶりのJ1復帰を果たし、桜戦士が集結したセレッソ大阪編をお届けする。 ◆才能と組織力でジンクス破りの可能性大 ▽昨シーズンの明治安田生命J2リーグで4位に終わるも、J1昇格プレーオフを制し、3年ぶりのJ1復帰となったセレッソ大阪は、新指揮官にサガン鳥栖をJ1昇格、J1で5位に導いた経験を持つ尹晶煥監督を招へい。また、昨季の主力がほぼ残留し、成長著しいMF福満隆貴や鳥栖時代の教え子であるMF水沼宏太、Kリーグベストイレブンの実績を持つDFマテイ・ヨニッチと各ポジションで的確な補強を行った。さらに、ヨーロッパの移籍期間最終日には、日本代表で主力のMF清武弘嗣が4年半ぶりに帰還。J1復帰元年を戦うには充分すぎる戦力を揃えた。タレント揃いの攻撃陣と尹晶煥新監督のハードワークをベースにしたサッカーでプレーオフ昇格組初のJ1残留を目指す。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽今季の注目ポイントは“才能”と“規律”の融合だ。MF山口蛍やFW柿谷曜一朗、FW杉本健勇といったポテンシャル溢れる選手たちに加え、今シーズンはMF清武が復帰したことで、その凄味が増した。そんな“才能”溢れる彼らをまとめあげるのが、組織と規律を求める尹晶煥監督。手堅い指揮官のもとで、上手いチームから強いチームに変われるかに注目だ。鳥栖時代に同指揮官と師弟関係にあったMF水沼の存在も大きい。“才能”と“規律”がうまく融合できれば、残留はもちろん、目標に掲げている「9位以内」を達成し、今年のJ1に旋風を巻き起こすこと間違いないだろう。 ◆予想フォーメーション[4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:キム・ジンヒョン DF:松田陸、山下達也、マテイ・ヨニッチ、丸橋祐介 MF:水沼宏太、山口蛍、ソウザ、清武弘嗣 FW:柿谷曜一朗、杉本健勇▽[4-4-2]が濃厚とみられるが、清武をトップ下に配置した[4-2-3-1]も考えられる。新戦力では、DFマテイ・ヨニッチ、MF水沼、MF清武の3人がスタメンに食い込んでくると思われ、ベースは昨季の主力となるだろう。控えにもMF山村和也、福満、FWリカルド・サントスといった有能な選手たちが揃っているだけに、加入2年目となるMF秋山大地、MF木本恭生、MF丸岡満、FW澤上竜二ら若手の突き上げが欲しいところ。懸念材料は守備陣の選手層の薄さか。 ◆期待の新戦力Getty ImagesMF清武弘嗣(日本) 1989年11月12日(27歳) 2016-17シーズン(リーガエスパニョーラ):4試合1得点▽今シーズン最も移籍市場を沸かしたのが現役日本代表のトップ下を任されるこの男の加入だろう。セビージャでは出場機会に恵まれなかったものの、加入当初は好調な滑り出しを見せていただけにJ1での活躍が楽しみだ。スルーパスとゲームを組み立てる能力は国内随一。タレント揃いの前線をどのように操るか、古巣でのプレーに期待がかかる。 ◆キープレーヤーGetty ImagesFW柿谷曜一朗(日本) 1990年1月3日(27歳) 2016シーズン(J2):20試合5得点▽清武の加入に最も期待に胸を弾ませているのがセレッソの至宝だろう。昨季は怪我で負傷離脱していたこともあり、今季にかける想いは強いはず。そんな中で、ゴールに専念できる状況となった柿谷にかかる期待は大きい。また、現役日本代表でプレーする清武とのコンビネーションで得点を量産できれば、日本代表復帰への評価にも直接つながる。年代別の日本代表で共にプレーをしていた水沼の加入もあり、自身がプレーしやすい環境は揃っている。ようやくJ1に戻ってきた天才がC大阪の躍進に貢献してくれるだろう。 2017.02.23 21:45 Thu
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【2017 J1チーム診断】昨季無冠の青黒軍団、バージョンアップで逆襲のシーズンに《ガンバ大阪》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は明治安田生命J1リーグ4位で初の無冠を味わった昨シーズンの雪辱を期するガンバ大阪編をお届けする。 ◆二兎も三兎も追う新生ガンバ ▽長谷川健太監督就任後、初めて無冠に終わった2016シーズン。5年目の指揮を執る長谷川監督は舵を切った。MF阿部浩之ら2014年の三冠メンバーに流失が相次いだ一方で、MF泉澤仁(大宮アルディージャ)やMF井出遥也(ジェフユナイテッド千葉)、DFファビオ(横浜F・マリノス)、DF三浦弦太(清水エスパルス)らを獲得。例年以上の戦力に入れ替わりが活発的だった中、布陣も中盤ダイヤモンド型の[4-3-1-2]を新たに導入した。チームのスローガンは『勝』で、長谷川監督も「二兎も三兎も追う」と気合十分。バージョンアップされた『新生ガンバ』で狙うは全冠だ。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽多くの変化があった今シーズンのG大阪におけるポイントは、長谷川監督が着手した「ボール(の主導権)を握って押し込むサッカー」の体現。この冬、阿部やMF大森晃太郎、DF岩下敬輔ら主力流失で戦力低下が懸念されたが、ここまでの戦いを見る限り、攻守両面においてダメージはない。むしろ、チームの根底にある鋭い攻守の切り替えはそのままに、ハイラインや前に人数を割いた攻め上がりといった、近年影を潜めてきた戦いを実現させている。あとは、その新たな戦い方の完成度をどこまで高めていけるか。その新スタイルが確立すると共に、MF堂安律やMF市丸瑞希、DF初瀬亮ら東京五輪世代がレギュラー争いに絡んでくれば、より魅力的な関西の雄をお目にかかれるはずだ。 ◆予想フォーメーション[4-3-1-2](C)CWS Brains,LTD.GK:東口順昭 DF:オ・ジェソク、三浦弦太、ファビオ、藤春廣輝 MF:井手口陽介、遠藤保仁、今野泰幸 MF:倉田秋 FW:長沢駿、アデミウソン▽基本フォーメーションは、中盤ダイヤモンド型の[4-3-1-2]で、抜群の展開力と戦術眼を兼備するMF遠藤保仁のアンカーシステム。守備面で下り坂に差し掛かる遠藤のアンカー起用に関して、守備時のリスクが伴うことは長谷川監督も重々承知で、それよりも年々の迫力低下に苛まれる攻撃意識の再構築を優先した格好だ。ただ、長谷川監督は[4-2-3-1]やフラットな[4-4-2]を捨てたわけではない。対戦相手や試合状況に応じて、システムを使い分けてくるはずだ。 ◆期待の新戦力Getty ImagesDF三浦弦太(日本) 1995年3月1日(21歳) 2016シーズン(J2):29試合0得点▽ポテンシャルを秘めたリオ五輪世代の若き大型センターバック。スピード、一対一の強さ、ビルドアップで攻守両面の働きが可能で、すでにプレーオフを含むAFCチャンピオンズリーグ2試合で証明済みのセットプレーの強さも魅力の一つだ。いずれの能力もDF丹羽大輝やDF金正也ら既存のセンターバックにないもの。まだ荒削りな部分もあるものの、長らく適任不足に悩ましかった関西の雄にとって、待望の才能高きセンターバックの到着となる。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF今野泰幸(日本) 1983年1月25日(34歳) 2016シーズン(J1):33試合4得点▽新布陣[4-3-1-2]のキーマンは、今年34歳の誕生日を迎えたMF今野泰幸だ。今年1月28日に37歳の誕生日を迎えた遠藤のアンカー起用と、その機能性に注目が集まるところ。その両面で鍵を握る存在が今野とMF井手口陽介の両インサイドハーフとなる。昨年のJリーグヤングベストプレーヤーである井手口のプレーぶりから試行錯誤が目立つものの、今野は水を得た魚のように躍動感溢れるパフォーマンスを披露。新境地を開拓しつつあるボールハンターの攻守両面における働きから目が離せない。 2017.02.23 21:40 Thu
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