コラム

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【2017 J1チーム診断】“才能”と“規律”の融合でJ1に桜旋風を巻き起こす《セレッソ大阪》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分での大幅な見直しが行われ、各クラブがタイトルを目指してこれまで以上に激しいリーグ戦が繰り広げられるはずだ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は、3年ぶりのJ1復帰を果たし、桜戦士が集結したセレッソ大阪編をお届けする。 ◆才能と組織力でジンクス破りの可能性大 ▽昨シーズンの明治安田生命J2リーグで4位に終わるも、J1昇格プレーオフを制し、3年ぶりのJ1復帰となったセレッソ大阪は、新指揮官にサガン鳥栖をJ1昇格、J1で5位に導いた経験を持つ尹晶煥監督を招へい。また、昨季の主力がほぼ残留し、成長著しいMF福満隆貴や鳥栖時代の教え子であるMF水沼宏太、Kリーグベストイレブンの実績を持つDFマテイ・ヨニッチと各ポジションで的確な補強を行った。さらに、ヨーロッパの移籍期間最終日には、日本代表で主力のMF清武弘嗣が4年半ぶりに帰還。J1復帰元年を戦うには充分すぎる戦力を揃えた。タレント揃いの攻撃陣と尹晶煥新監督のハードワークをベースにしたサッカーでプレーオフ昇格組初のJ1残留を目指す。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽今季の注目ポイントは“才能”と“規律”の融合だ。MF山口蛍やFW柿谷曜一朗、FW杉本健勇といったポテンシャル溢れる選手たちに加え、今シーズンはMF清武が復帰したことで、その凄味が増した。そんな“才能”溢れる彼らをまとめあげるのが、組織と規律を求める尹晶煥監督。手堅い指揮官のもとで、上手いチームから強いチームに変われるかに注目だ。鳥栖時代に同指揮官と師弟関係にあったMF水沼の存在も大きい。“才能”と“規律”がうまく融合できれば、残留はもちろん、目標に掲げている「9位以内」を達成し、今年のJ1に旋風を巻き起こすこと間違いないだろう。 ◆予想フォーメーション[4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:キム・ジンヒョン DF:松田陸、山下達也、マテイ・ヨニッチ、丸橋祐介 MF:水沼宏太、山口蛍、ソウザ、清武弘嗣 FW:柿谷曜一朗、杉本健勇▽[4-4-2]が濃厚とみられるが、清武をトップ下に配置した[4-2-3-1]も考えられる。新戦力では、DFマテイ・ヨニッチ、MF水沼、MF清武の3人がスタメンに食い込んでくると思われ、ベースは昨季の主力となるだろう。控えにもMF山村和也、福満、FWリカルド・サントスといった有能な選手たちが揃っているだけに、加入2年目となるMF秋山大地、MF木本恭生、MF丸岡満、FW澤上竜二ら若手の突き上げが欲しいところ。懸念材料は守備陣の選手層の薄さか。 ◆期待の新戦力Getty ImagesMF清武弘嗣(日本) 1989年11月12日(27歳) 2016-17シーズン(リーガエスパニョーラ):4試合1得点▽今シーズン最も移籍市場を沸かしたのが現役日本代表のトップ下を任されるこの男の加入だろう。セビージャでは出場機会に恵まれなかったものの、加入当初は好調な滑り出しを見せていただけにJ1での活躍が楽しみだ。スルーパスとゲームを組み立てる能力は国内随一。タレント揃いの前線をどのように操るか、古巣でのプレーに期待がかかる。 ◆キープレーヤーGetty ImagesFW柿谷曜一朗(日本) 1990年1月3日(27歳) 2016シーズン(J2):20試合5得点▽清武の加入に最も期待に胸を弾ませているのがセレッソの至宝だろう。昨季は怪我で負傷離脱していたこともあり、今季にかける想いは強いはず。そんな中で、ゴールに専念できる状況となった柿谷にかかる期待は大きい。また、現役日本代表でプレーする清武とのコンビネーションで得点を量産できれば、日本代表復帰への評価にも直接つながる。年代別の日本代表で共にプレーをしていた水沼の加入もあり、自身がプレーしやすい環境は揃っている。ようやくJ1に戻ってきた天才がC大阪の躍進に貢献してくれるだろう。 2017.02.23 21:45 Thu
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【2017 J1チーム診断】昨季無冠の青黒軍団、バージョンアップで逆襲のシーズンに《ガンバ大阪》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は明治安田生命J1リーグ4位で初の無冠を味わった昨シーズンの雪辱を期するガンバ大阪編をお届けする。 ◆二兎も三兎も追う新生ガンバ ▽長谷川健太監督就任後、初めて無冠に終わった2016シーズン。5年目の指揮を執る長谷川監督は舵を切った。MF阿部浩之ら2014年の三冠メンバーに流失が相次いだ一方で、MF泉澤仁(大宮アルディージャ)やMF井出遥也(ジェフユナイテッド千葉)、DFファビオ(横浜F・マリノス)、DF三浦弦太(清水エスパルス)らを獲得。例年以上の戦力に入れ替わりが活発的だった中、布陣も中盤ダイヤモンド型の[4-3-1-2]を新たに導入した。チームのスローガンは『勝』で、長谷川監督も「二兎も三兎も追う」と気合十分。バージョンアップされた『新生ガンバ』で狙うは全冠だ。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽多くの変化があった今シーズンのG大阪におけるポイントは、長谷川監督が着手した「ボール(の主導権)を握って押し込むサッカー」の体現。この冬、阿部やMF大森晃太郎、DF岩下敬輔ら主力流失で戦力低下が懸念されたが、ここまでの戦いを見る限り、攻守両面においてダメージはない。むしろ、チームの根底にある鋭い攻守の切り替えはそのままに、ハイラインや前に人数を割いた攻め上がりといった、近年影を潜めてきた戦いを実現させている。あとは、その新たな戦い方の完成度をどこまで高めていけるか。その新スタイルが確立すると共に、MF堂安律やMF市丸瑞希、DF初瀬亮ら東京五輪世代がレギュラー争いに絡んでくれば、より魅力的な関西の雄をお目にかかれるはずだ。 ◆予想フォーメーション[4-3-1-2](C)CWS Brains,LTD.GK:東口順昭 DF:オ・ジェソク、三浦弦太、ファビオ、藤春廣輝 MF:井手口陽介、遠藤保仁、今野泰幸 MF:倉田秋 FW:長沢駿、アデミウソン▽基本フォーメーションは、中盤ダイヤモンド型の[4-3-1-2]で、抜群の展開力と戦術眼を兼備するMF遠藤保仁のアンカーシステム。守備面で下り坂に差し掛かる遠藤のアンカー起用に関して、守備時のリスクが伴うことは長谷川監督も重々承知で、それよりも年々の迫力低下に苛まれる攻撃意識の再構築を優先した格好だ。ただ、長谷川監督は[4-2-3-1]やフラットな[4-4-2]を捨てたわけではない。対戦相手や試合状況に応じて、システムを使い分けてくるはずだ。 ◆期待の新戦力Getty ImagesDF三浦弦太(日本) 1995年3月1日(21歳) 2016シーズン(J2):29試合0得点▽ポテンシャルを秘めたリオ五輪世代の若き大型センターバック。スピード、一対一の強さ、ビルドアップで攻守両面の働きが可能で、すでにプレーオフを含むAFCチャンピオンズリーグ2試合で証明済みのセットプレーの強さも魅力の一つだ。いずれの能力もDF丹羽大輝やDF金正也ら既存のセンターバックにないもの。まだ荒削りな部分もあるものの、長らく適任不足に悩ましかった関西の雄にとって、待望の才能高きセンターバックの到着となる。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF今野泰幸(日本) 1983年1月25日(34歳) 2016シーズン(J1):33試合4得点▽新布陣[4-3-1-2]のキーマンは、今年34歳の誕生日を迎えたMF今野泰幸だ。今年1月28日に37歳の誕生日を迎えた遠藤のアンカー起用と、その機能性に注目が集まるところ。その両面で鍵を握る存在が今野とMF井手口陽介の両インサイドハーフとなる。昨年のJリーグヤングベストプレーヤーである井手口のプレーぶりから試行錯誤が目立つものの、今野は水を得た魚のように躍動感溢れるパフォーマンスを披露。新境地を開拓しつつあるボールハンターの攻守両面における働きから目が離せない。 2017.02.23 21:40 Thu
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【倉井史也のJリーグ】ここまで当たりそうな予想原稿をアナタは見たことがないはず?! の巻

▽はい! 行ってきました! メディアのためのレフェリングの説明会。これがあるといよいよシーズン到来って感じがしますな。まぁ、去年大きく変わったので今年はあんまり変化がなくて、去年の説明をもう一回おさらいって感じだったんですけど。 ▽それで去年の実例をいろいろ見ていったら、フィジカルコンタクトが激しすぎてファウルになっている例が増えてるんですって。これって、もしかして「デュエル」大好きな某代表監督のせい? とか思って審判の偉い人に聞いてみたんですけど、現代表監督の前からの傾向なんだそうで。あーぁ、一本原稿書けると思ったのに。 ▽そんなときは昔のネタをこっそりもう一回使って……なんて探してたら、なんと前回の前振りがあるじゃないですか。スタートダッシュで勝点をがばがば稼いで、途中でアクセル吹かしそうなチームがあるって。えーっと、どこでしたっけ? ▽まぁ普通に考えると、指揮官しっかりしてて、バンバン補強して、夏には大物がやって来そうなのって、神戸? いや、もしかして香川真司が夏の放出が噂されてるのを受けてC大阪? あ、清武弘嗣のコンディションが悪いってことだから回復までスタートダッシュは厳しいかも。 ▽もしかして、今や金満クラブになった鳥栖がいきなりやってくれるのかも。苦しくなったら豊富な資金力で海外のビッグネーム取ったりしちゃいそうな勢いだし。 ▽それか、補強と言えば大久保嘉人、永井謙佑、林彰洋、高萩洋次郎、太田宏介ってな実績のある選手をガパガバ加入させて、まるで今年やるっきゃないってくらい気合いを見せているFC東京? 外国籍選手取ってないのは枠を空けてるから? ▽とかいいながら、その実、堅実な移籍でやりくりしてる広島がまた来たりして。なんて見せかけて大量13人の新戦力に6人の復帰組を確保した新潟だって当たれば来そうだし。当たればね。てか、補強の少ない清水と合わせてオレンジの中で安泰そうなのは大宮だけじゃね? と予想してみたりする。 ▽来たらおもしろそうなのは、札幌だったりして。どちらかというとノーマークだし、札幌とか仙台とか甲府が優勝したら、そりゃもう大騒ぎになるでしょ? ▽えーっと、ここまで書くと、柏と川崎と横浜FMと磐田とG大阪って名前を挙げてないのが申し訳ない。だけどみんな過去に優勝経験もあるし、今年はレギュレーションも放送権料も代わったから、ここは一発去年のレスターみたいな存在のチームが活躍してもおもしろいんじゃないかと。あ、そういえばレスター苦しんでるから、岡崎慎司が帰ってきてくれると、ますます盛り上がるんだけどね。今年の混沌としたJリーグ。 ▽さぁ、ここまで書けばどこかが当たる! シーズン終了時には、「やっぱオレの言ったとおり」って書きますので、よろしくオナイシャース。 【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2017.02.23 21:30 Thu
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【2017 J1チーム診断】天才レフティー加入&競争激化で得点力アップへ…目指すは1ケタ順位《ジュビロ磐田》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分での大幅な見直しが行われ、各クラブがタイトルを目指してこれまで以上に激しいリーグ戦が繰り広げられるはずだ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回はオフに大型補強を敢行し、上位進出を目指すジュビロ磐田編をお届けする。 ◆チーム内での競争で底上げと上位進出を目指す ▽J1復帰元年となった昨季を年間順位13位で残留を決め、2年目を迎えるジュビロ磐田。オフには、チームトップの14得点を記録したFWジェイを放出したものの、大幅な戦力ダウンは回避。その一方で、MF中村俊輔やFW川又堅碁といった日本代表経験者やウズベキスタン代表MFムサエフを獲得するなど、各ポジションでの補強に成功。就任4季目の名波浩監督が『競争』というフレーズを口にしたように選手層に厚みを加えることができた。昨シーズンJ1で経験を積んだ既存選手と新加入選手でチームの底上げと1ケタ順位を目指す。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽総得点37点と得点数の少なさが目立った昨シーズン。今シーズン期待されるのは新加入選手による攻撃パターンの増加だ。昨シーズンはジェイという圧倒的なターゲットがいたことで、クロスからの得点に偏り、スルーパスからのチャンスが少なかった。しかし、競り合いにも強く、裏への抜け出しも武器とする川又、一振りでチャンスを作り出す中村俊の加入で、スルーパスからのチャンスが増えることが予想される。さらに、攻撃的DF高橋祥平の加入により、高い位置でボールを奪い、短い時間でシュートまで持っていくことも期待できる。これまで以上に攻撃的なサッカーが展開されるだろう。新加入選手がフィットすれば、既存の武器であるMFアダイウトン、MF太田吉彰の両サイドの攻撃にバリエーションが増え、得点力アップにつながるだろう。 ◆予想フォーメーション[4-5-1](C)CWS Brains,LTD.GK:カミンスキー DF:山本康裕、大井健太郎、高橋祥平、宮崎智彦 MF:川辺駿、ムサエフ MF:太田吉彰、中村俊輔、アダイウトン FW:川又堅碁▽[4-5-1]がベースになると考えられるが、オフでの取り組みを見ると[3-5-2]の併用も考えられる。特にベテランの域に達している中村がフルで戦えるかが懸念されるが、MF上田康太やMF松井大輔ら既存選手はもちろん、名波監督は高卒選手を含めた若い選手を高く評価。MF荒木大吾、MF松本昌也、MF針谷岳晃らの起用も十分に考えられる。試合を組み立てる力がある選手が多いだけに、中盤の組み合わせにも注目だ。 ◆期待の新戦力(C)CWS Brains,LTD.MF中村俊輔(日本) 1978年6月24日(38歳) 2016シーズン(J1):19試合4得点▽今年のオフシーズンを賑わせたこの選手が新戦力の目玉だ。天才レフティーが繰り出すパスが、川又、FW小川航基や活気あるサイドの選手たちと息が合えば多くのチャンスが作り出せ、脅威となること間違いなし。プレースキックも未だ健在で、セットプレーからの得点にも期待が膨らむ。昨シーズンは勝ちきれなかった試合が多かっただけに、あらゆる位置からゴールに直結させるパスを出すことができる中村のパフォーマンスが、チームの結果に影響するだろう。同じ天才レフティーとして輝きを放った名波監督との共鳴が楽しみだ。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMFアダイウトン(ブラジル) 1990年12月6日(26歳) 2016シーズン(J1):34試合6得点▽実力者の加入で新たな輝きを放つことが期待されるのがアダイウトンだ。昨シーズンは思うような結果を残せなかったが、圧倒的なスピードとドリブルは要所で存在感を示した。今シーズンは、ゲームを作れる選手が多く、より高い位置でドリブルをスタートさせることが可能となる。そうなれば、相手にとってさらに怖い選手となるだろう。また、アタッキングサードでの選択肢を増やすことができれば、そのスピードを最大限に発揮でき、自身の得点チャンスが多く訪れるはずだ。ジェイの退団があっただけに、アダイウトンの成長がチームの上位進出のカギを握るだろう。 2017.02.23 21:30 Thu
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【東本貢司のFCUK!】FCUKの夢、全開 ?!

▽苦境にあってもクラウディオ・ラニエリの頭は澄んでいる。むしろ、こうなることを予期して、あえて泥をかぶる心意気が透けて見える。セヴィージャの地に旅立つ直前、“ティンカーマン”はずっと胸の奥底に秘めてきた本音を告白した。「昨シーズン終了をもって辞任する道もあった」。その、ミラクルな“名声”を人々の記憶に押し付ける身勝手を良しとせず、必ずやってくる茨の道を選んだ“男気”を。だからこそ、チャンピオン転じて降格の危機に直面している最中にあっても、レスターは迷うことなくラニエリ支持を公言し、プレーヤーたちも望外の夢を見させてくれた恩義に報いて愚痴の一つも漏らさなかった。ここには、昨今の“目先の損得勘定”でやっつけの措置に走る(もしくは、それが当然とばかりにうるさく暴言をまき散らすファンやメディアに惑わされる)愚挙など、一切跳ね返す、クラブの意地、いや、本来の姿、ステイタスがある。ヴェンゲルのクビをしどけなく叫ぶファンの皮をかぶった似非ファンには爪の垢を煎じて飲ませてやりたいものだ。 ▽その意気に(「この対セヴィージャ・ファーストレッグが我々のターニングポイントになるかもしれない」と述べたラニエリの決意とメッセージに)、プレーヤーたちは応えてみせた。スコアは2-1、ゲーム単体では敗れたが、貴重な、この上なく値千金のアウェイゴールをもぎとってみせた。それも、今シーズンここまですっかり冴えを失っていたドリンクウォーターのスルーパスから、シンボルエースのヴァーディーが蘇ったようにシャープな身のこなしから決めた。あとは、どこぞの国で“ホワイトデイ”とか称する奇妙な習慣が男たちを戸惑わせる「3月14日」(のホーム、セカンドレッグ)まで、“彼ら”が何をどうして“身を証明する”かにかかっている。それで、レスターの明日も見えてくる。ひとまず、ラニエリの言う「ターニングポイント」は良き方向へと舵を切った。そもそも、はらはらドキドキ胸を騒がせるのが“ミラクル・レスター”の魅力、真骨頂ならば、これはもう筋書通り。大敵セヴィージャを少しなりともがっかりさせた意義は相当にデカい。 ▽その前日、苦闘の末にホーム・ファーストレッグを勝ちで収めたマンチェスター・シティーの方はどうか。反発しての5得点は褒めてしかるべき。だが、3失点のツケは小さくない。グアルディオラの表情も「次にこちらが得点できなければ、多分終わる」と冴えない、心細い。数字以上に、レスターのアウェイゴール1は、モナコのアウェイゴール3は、天と地の差ほどに見える。なかでも、蘇ったファルカオの2ゴール以上に、ムバッペの(その時点での)勝ち越しゴールは鮮烈なメッセージだった。キリアン・ムバッペ、18歳。そう、アーセン・ヴェンゲルが「ティエリー・アンリに似たところがある」と言い切った新星。モナコがヴェンゲルの“縄張り”だったからには、その将来性に注目しないではいられない。すなわち、ムバッペの将来は、アーセナルの今後の巻き返し(プレミアおよびチャンピオンズ)にも大きく左右されるはず。アンリを大成させたヴェンゲルか、それとも、パリSG、シティー、チェルシーの“カネ”か。ムバッペという青年の気質はいかほどなのだろうか。“それでも”ユナイテッドにこだわるマーシァルほどの気骨の持ち主なのか。 ▽そのマン・ユナイテッドはめっきり安定感を増してきた。負けない手応えは現状、おそらくチェルシーをも上回る。サンテティエンヌだろうと何だろうと、隙も抜け目もなく、さも当たり前のように退ける。ひとえに勝利の質と中身にこだわるモウリーニョに、悠々落ち着いたポストマッチコメントをものさせる。おまけに、このサンテティエンヌ撃退では、ファンにとってちょっとした希望をももたらす“瑕疵”をも引き連れてきた。ミヒタリアン(とキャリック)の故障だ。目前に控えたえEFLカップ決勝(対サウサンプトン)に、ルーニー起用の目が現実的になったこと。どこかひねくれたところのあるジョゼ君のことだ、先発で使うかどうかは少々怪しまねばならないが、ちょうど中国のCSL行きが取りざたされていた最中で、ルーニーを“引き留める”(といっても本人にその気はさらさらないが)恰好の口実にはなる。レスター同様、ルーニーにとっても、これは何かが変わるきっかけになりそうだ。チャンスは誰も文句がつけようのない形で生かさねばなるまい。スタンドで観戦していたサー・アレックスもひそかに「その証明」を望んでいるだろう。 ▽ここまでをまとめてみるならば、レスターは俄然昨シーズンの光を再び取り戻して残留を確保し、少なくともセヴィージャを撃退してみせる。ルーニーはウェンブリー(のEFL決勝)で、モウリーニョの信頼を取り戻し、ユナイテッドのキャプテンたる真のステイタス奪回に力強く再生する。“アンリの再来”ムバッペはアーセナル入団の夢を語り、いずれガナーズの一人としてプレミアにお目見えする。そういえば、FAカップ準々決勝でチェルシー-ユナイテッドの大一番があるんだっけ。これは大変な(いずれの優勝云々は関係なく)ゲームになる。願わくば、それまでに(時間はあまりないが)ルーニーが掛け替えのない存在として復活していますように。“何か”をさらに実り多きものにするためにも。いやはや、希望的観測ばかりで恐縮ながら、FCUKはすべてが“叶う”ことを祈らずにはいられない。あともう一つ、アーセナルの怒涛の追い込みとヴェンゲルの契約更新。まさかと苦笑する向きもあろうが、ここからあっと驚く(?)チャンピオンズ決勝へとひた走るガナーズの“快挙”にも夢を馳せたい。いや、できないはずはないと思うのだが?【東本 貢司(ひがしもと こうじ)】 1953年大阪府生まれ 青春期をイングランド、バースのパブリックスクールで送る。作家、翻訳家、コメンテイター。勝ち負け度外視、ひたすらフットボール(と音楽とミステリー)への熱いハートにこだわる。 2017.02.23 12:54 Thu
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【2017 J1チーム診断】大前流出も新進気鋭の若手&新加入の実力者でJ1定着を目指す《清水エスパルス》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は昨シーズンの明治安田生命J2リーグで2位となり、1年でのJ1復帰を果たした清水エスパルス編をお届けする。 ◆残留のカギは新鋭のさらなる成長 ▽J1復帰元年の今シーズン。当面の目標はJ1残留だ。小林体制2年目を迎えるにあたり、今オフには大黒柱FW大前元紀の流失に苛まれたが、リオ五輪世代のMF野津田岳人と日本代表招集経験者のGK六反勇治といった攻守両面で軸になり得る選手を獲得。全体的に選手層の薄さが気がかりだが、チームにはJ2での戦いを通じて頭角を現しつつあるDF松原后、MF白崎凌兵、FW金子翔太、FW北川航也らポテンシャルを秘めた新鋭が多く在籍している。彼らがJ1という舞台でも昨年と同様の活躍を見せることができれば、目標達成への機運も高まる。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽大前が抜けた攻撃陣がどれだけJ1で通用するかが一つポイントだ。昨シーズン、チーム全体で総得点85得点を記録したが、そのうち25得点は大前、36得点はFW鄭大世が演出したもの。それだけに、攻撃力の低下が不安視される。さらに、大前という相棒を失った鄭大世に対する負担も気になるところだ。そこで、カギとなり得るのが若手の存在。先述した白崎や、新加入の野津田ら才能溢れる若手が、J1というトップリーグで鄭大世をフォローすることができるか。チームが新体制発表会見で目標に掲げる「15勝、勝ち点50、9位以内」を達成するためには、若手の台頭が不可欠となるだろう。 ◆予想フォーメーション[4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:六反勇治 DF:鎌田翔雅、犬飼智也、角田誠、松原后 MF:野津田岳人、河井陽介、竹内涼、白崎凌兵 FW:鄭大世、北川航也▽昨季に引き続き [4-4-2]がベースとなるだろう。左サイドのホットラインはほぼ当確。期限付き移籍期間の満了で退団したDF川口尚紀の右サイドバックの後釜と鄭大世の相方探しには、時間を要すと思われる。このポジションの問題解決と複数のポジションをこなすことができる新外国人選手のDFカヌとDFフレイレの適性の見極めが急務だ。 ◆期待の新戦力Getty ImagesMF野津田岳人(日本) 1994年6月6日(22歳) 2016シーズン(J1):18試合2得点▽レフティーモンスターから繰り出されるキックには、攻撃にアクセントを加え、昨季と違う得点パターンを増やす可能性を秘めている。また、長身選手が複数いるこのクラブでは、FKの場面で直接狙うだけでなく、味方に合わせるという選択も可能。状況を打破する強烈なシュートに磨きがかかれば、集中するであろう鄭大世のマークを分散させることにも繋がり、"リオ五輪世代のホープ"から"真のレフティーモンスター"に飛躍を遂げるだろう。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF白崎凌兵(日本) 1993年5月18日(23歳) 2016シーズン(J2):31試合8得点▽昨季は8得点6アシストと飛躍。J2で再起した鄭大世の得点力ももちろんだが、それを活かせるかどうかは、今季から背番号"10"を任されたこの男に懸かっている。抜群の攻撃センスと身体能力を兼ね備えたアタッカーに、チャンスメイクや前線の活性化が求められることはもはや当然。エースナンバー"10"を背負う以上、クラブの目的達成のために彼に期することは、戦いの舞台がJ1に上がろうとも、昨季に残した数字同等もしくはそれ以上の結果を残すこと以外にない。昨季から積み上げてきた松原、竹内との左サイドがオレンジ軍団復活への活路を見出してくれるはずだ。 2017.02.22 21:10 Wed
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【2017 J1チーム診断】“ダブル”シルバ流出を新外国人で埋められるか《アルビレックス新潟》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は昨シーズン薄氷のJ1残留を達成したアルビレックス新潟編をお届けする。 ◆主力入れ替わりの影響は ▽昨季は最終節でぎりぎり残留を決める薄氷のシーズンを送ったが、新シーズンに向けては中盤の要となっていたMFレオ・シルバと11得点を挙げて得点源となっていたFWラファエル・シルバの“ダブル”シルバが揃って移籍。さらに守備の要のDF舞行龍ジェームズに、レオ・シルバと中盤で不動のコンビを組んでいたMF小林裕紀、主力サイドバックのDFコルテースとDF松原健が移籍と、昨季までのレギュラー陣がごっそりチームを後にした。戦力ダウンに陥ったチームはブラジルからFWホニ、MFジャン・パトリック、MFチアゴ・ガリャルドの3選手を補強。彼らのパフォーマンスがチームの浮沈を左右することになるのは必至で仮にフィットできないようだと、昨季辛くも回避した降格が現実味を増すことになる。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽戦力ダウンに陥ったチームの指揮を任された三浦文丈新監督の手腕が、新シーズン最大の注目ポイントとなる。2013、14年と柳下正明監督の下、新潟でコーチを務めていた三浦監督は、昨シーズン明治安田生命J3リーグのAC長野パルセイロで3位に導く手腕を発揮。その三浦監督は吉田達磨監督がチャレンジした昨季のポゼッションスタイルから堅守速攻スタイルへの回帰を明言。新潟伝統のハードワークスタイルを再び定着させられるかに注目したい。 ◆予想フォーメーション[4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:守田達弥 DF:矢野貴章、富澤清太郎、大野和成、堀米悠斗 MF:加藤大、小泉慶、ジャン・パトリック、チアゴ・ガリャルド FW:ホニ、山崎亮平▽新潟の伝統的システムであるフラットな[4-4-2]が基本布陣となるようだ。新戦力のDF矢野貴章、DF富澤清太郎の両ベテランがバックラインに入り、北海道コンサドーレ札幌から加入のDF堀米悠斗が左サイドバックで起用される見込み。FWホニとMFジャン・パトリックはチームの核としての活躍が期待されるが、MFチアゴ・ガリャルドは控えに回る可能性がある。サイドのポジションではMF酒井宣福やFW田中達也の起用も考えられる。 ◆期待の新戦力 FWホニ(ブラジル) 1995年5月11日(21歳) 2016シーズン(ブラジル・セリエB):35試合11得点▽浦和レッズに移籍したラファエル・シルバに劣らない爆発的なスピードと、切れ味鋭いドリブルが持ち味の小兵アタッカー。ブラジルの名門・クルゼイロ出身で昨シーズンはレンタル先のナウチコで35試合に出場して11ゴールとキャリアハイのシーズンを過ごした。堅守速攻スタイルを掲げる新潟にフィットしそうな新戦力だ。 ◆キープレーヤー(C)CWS Brains,LTD.DF大野和成(日本) 1989年8月4日(27歳) 2016シーズン(J1):28試合1得点▽アルビレックス新潟ユース出身のディフェンスリーダーに注目だ。今シーズンからキャプテンに就任した大野は、スピードと対人能力に優れたレフティーのセンターバック。コンパクトな陣形を保ってプレッシングを効かせたい新潟にとって、最終ラインの要である大野のラインコントロールが鍵を握る。 2017.02.22 20:45 Wed
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【2017 J1チーム診断】5年連続J1残留が最大使命! 変革もたらす新指揮官の手腕やいかに《ヴァンフォーレ甲府》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は吉田達磨新監督の下で5年連続J1残留を目指すヴァンフォーレ甲府編をお届けする。 ◆前線補強で課題の1つ改善も守備再建に一抹の不安 ▽引き抜きの噂が絶えなかったエースFWドゥドゥの残留成功に始まり、ベガルタ仙台で実績十分のFWウイルソン、京都サンガF.C.から2年ぶりの復帰を果たしたMF堀米勇輝と課題の得点力不足解消に繫がる前線の補強に成功。また、例年多くの主力を引き抜かれてきたが、今冬はMF稲垣祥がサンフレッチェ広島に旅立った以外、主力の流出がなかったこともプラス材料だ。その一方で、DF土屋征夫、DF山本英臣、DF津田琢磨を筆頭に高齢化が進む最終ラインの補強は、ブラジル人DFエデル・リマのみと思うような成果は上がらなかった。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽今シーズンの注目ポイントは、徹底的な堅守速攻で4年連続残留を勝ち取ってきたチームに、変革をもたらすべき招へいされた吉田達磨新監督の采配だ。前述の補強以外にMF小椋祥平、MF兵働昭弘と経験豊富なベテラン選手を中盤に加えたものの、昨シーズンから大きく陣容は変わっておらず、昨シーズンの年間14位で終えたチームに上積みをもたらすのは、新指揮官の手腕に他ならない。 ▽昨シーズンに就任したアルビレックス新潟では、柏レイソル時代と同じポゼッションスタイルを持ち込むも、チームの成績不振に伴い、志半ばにシーズン途中で退任。今季はその新潟よりも堅守速攻の色濃い甲府を率いるだけに不安は大きいが、チーム始動からキャンプを通じて自らの志向するスタイルに固執せず、守備の再構築、前からボールを奪いに行く意識を高めるなど、これまでの失敗を教訓に残留に向けてより現実的なアプローチに主眼を置いている。より成熟した新指揮官の下で変革のシーズンに臨む“新生ヴァンフォーレ”の船出はいかに…。 ◆予想フォーメーション[3-4-2-1](C)CWS Brains,LTD.GK:河田晃兵 DF:新井涼平、山本英臣、エデル・リマ MF:橋爪勇樹、小椋祥平、兵働昭弘、田中佑昌 MF:河本明人、ドゥドゥ FW:ウイルソン▽開幕に向けては[5-3-2]のシステムで臨む可能性が高いが、基本のシステムは[3-4-2-1]となる模様だ。新監督の下で試行錯誤が続いているうえ、比較的メンバーを固定しない傾向がある吉田監督だけに、現時点でのメンバーの予想は困難。昨シーズンのメンバーを軸に、ケガの影響で調整が遅れるFWドゥドゥ、DFエデル・リマを含め、シーズン半ばを見据えた予想布陣とした。したがって、J1最年長プレーヤーのDF土屋征夫やDF松橋優、MF堀米勇輝、MF黒木聖仁といった面子が先発に割り込んでくる可能性も十二分にある。 ◆期待の新戦力Getty ImagesMF小椋祥平(日本) 1985年9月8日(31歳) 2016シーズン(J1):2試合0得点▽甲府にとって今冬の補強の目玉は、待望の点取り屋であるFWウイルソンや2年ぶりの古巣復帰となるMF堀米勇輝ら攻撃陣。だが、シーズンを通じて重要な戦力となりそうなのが、今年1月末の練習参加から正式契約を勝ち取ったベテランMF小椋祥平だ。水戸ホーリーホックでプロデビューを飾り、横浜F・マリノス、ガンバ大阪、モンテディオ山形といったJ1屈指の名門を渡り歩いた小椋だが、昨シーズンはG大阪のトップチームで構想外となり、G大阪U-23を主戦場にJ3でのプレーを強いられた。さらに、昨季終了後にG大阪との契約が満了し、今季の所属先が見つからない苦難を味わった小椋は、甲府の地で捲土重来を図る。卓越したボール奪取能力を武器に、“マムシの祥平”の愛称で知られるベテランMFは、昨シーズンJ1ワースト2位タイの58失点を喫した甲府の堅守再建を担う働きが期待される。 ◆キープレーヤーGetty ImagesFWドゥドゥ(ブラジル) 1990年4月21日(26歳) 2016シーズン(J1):11試合4得点▽5年連続残留を目指す甲府のキーマンは、背番号10を背負うドゥドゥだ。昨年7月にフィゲイレンセから途中加入し、11試合4得点という数字以上のインパクトを残して甲府の残留に貢献したブラジル人FW。優れた身体能力に加え、ドリブルスキルに優れるアタッカーは、得点力を課題とする甲府攻撃陣の鍵を握る存在だ。ケガの影響で開幕には間に合わない見込みだが、FW河本明人や今冬加入のFWウイルソン、MF堀米勇輝らその他のアタッカーとの連係を深めて今季は最低でも二ケタゴールを目指したい。 2017.02.22 20:30 Wed
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【ACL2017】G大阪、初優勝の地・アデレードから2度目のアジア統制へ出陣〜グループH〜

▽2月21日(火)、今シーズンのアジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017の本戦がスタートする。日本からは、Jリーグ王者の鹿島アントラーズの他、浦和レッズ、川崎フロンターレ、そしてプレーオフを勝ち上がったガンバ大阪の4チームが出場する。 ▽日本勢でグループHに入ったのは、3大会連続9度目の出場となるG大阪だ。2008シーズン以来2度目のアジア制覇を目指す。今回は、出場各チームのACLにおける成績や注目選手などを紹介したい。■グループH アデレード・ユナイテッド(オーストラリア) 江蘇蘇寧(中国) 済州ユナイテッド(韓国) ガンバ大阪(日本) ★アデレード・ユナイテッド(オーストラリア/6回目) 【出場資格】 オーストラリア・リーグ2016 優勝 オーストラリア・リーグ2016グランドファイナル 優勝 【前回出場】 2016年 【前回大会】 プレーオフ敗退 【最高成績】 準優勝(2008)▽2016シーズンのオーストラリア・リーグ王者であるアデレード・ユナイテッド。2005-06シーズン以来、遠ざかっていた国内リーグ優勝を果たしての出場となる。指揮を執るのはスペイン人のギシェルモ・アモレ監督。しかし、今シーズンの国内リーグでは下位に低迷している。風向きを変えるためにも、22日にホームで開幕するグループステージ第1節でG大阪を叩きたい。 【注目選手】Getty ImagesFWババ・ディアワラ(セネガル) 1988年1月5日(29歳)▽セネガル人ストライカーに期待だ。これまでマリティモやセビージャ、レバンテ、ヘタフェを経て、今冬にフリートランスファーでアデレード・ユナイテッドに加入。アフリカ特有のバネを生かしたドリブルや、独特の間合いから放たれるシュートは、このアジアという舞台で相手の脅威になるに違いない。 ★江蘇蘇寧(中国/3回目) 【出場資格】 中国スーパーリーグ 2位 【前回出場】 2016年 【前回大会】 グループステージ敗退 【最高成績】 グループステージ敗退(2016)▽昨年、MFラミレスや、MFアレックス・テイシェイラら欧州で実績十分の大物を引き入れて話題をふるまった江蘇蘇寧。しかし。3年ぶりの出場となった前回大会は、グループステージ敗退に終わった。指揮を執るのは、かつてFCソウルを率いたチェ・ヨンス監督。昨年ほどの目玉補強こそなかったものの、チームの成熟度や組織力という面で昨シーズン以上だ。 【注目選手】Getty ImagesMFラミレス(ブラジル) 1987年3月24日(29)▽かつてチェルシーで異彩を放ったダイナモに注目だ。ラミレスは昨年から中国スーパーリーグに参戦。適正のボランチだけでなく、トップ下でもプレーし、昨シーズンのリーグ戦で26試合4ゴール1アシストを記録。昨年11発のアレックス・テイシェイラと、10発を記録したロヘル・マルティネスを繋ぐリンクマンとして輝く姿に期待したいところだ。 ★済州ユナイテッド(韓国/2回目) 【出場資格】 Kリーグ・クラシック2016 2位 【前回出場】 2011年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 グループステージ敗退(2011)▽昨シーズンのKリーグ・クラシックを3位フィニッシュ。プレーオフから参戦のはずだったが、全北現代が違反行為で出場権を剥奪されたため、繰り上がりで本戦から出場することになった。前回大会はグループステージで敗退したが、同居したG大阪に2-1で勝利。2度目の出場となる今大会でも再び相まみえることになる。 【注目選手】Getty ImagesFWマルセロ・トスカーノ(ブラジル) 1985年5月12日(31)▽ブラジル人ストライカーをピックアップ。昨年から蔚山現代でプレーすると、昨シーズンのKリーグ・クラシックでチームトップの11ゴールを挙げた。武器は184cmの上背と足下のテクニック。クラブ史上初のグループステージ突破には、男の活躍が必要だ。 ★ガンバ大阪(日本/9回目) 【出場資格】 明治安田生命J1リーグ 4位 【前回出場】 2016年 【前回大会】 グループステージ敗退 【最高成績】 優勝(2008)▽2017年の明治安田生命J1リーグで年間勝ち点4位に滑り込み、天皇杯の結果により、繰り上げでアジアへの挑戦権を手にしたG大阪。今シーズンはスローガン『勝』に込められた思いのとおり、全てのタイトル獲得が目標だ。今オフは、ストライカー獲得の失敗やMF阿部浩之ら主力の流失が相次いだ一方で、DF三浦弦太(清水エスパルス)やDFファビオ(横浜F・マリノス)、MF泉澤仁(大宮アルディージャ)、MF井出遥也(ジェフユナイテッド千葉)らを獲得。戦術面や布陣の変更も含めて、フルカスタマイズされた新たなチームは、初優勝の2008年に舞台となったアデレードから2度目のアジア王者への戦いが始まる。 【注目選手】(c) J.LEAGUE PHOTOSDFファビオ(ブラジル) 1989年2月28日(27歳)▽今シーズンからG大阪に加入したファビオに注目。7日に行われたACLプレーオフで公式戦デビューを果たすと、守備面で強度を見せると共に、後方からのビルドアップやセットプレーから攻撃面でも存在感を発揮した。強烈な個が際立つアジアでの戦いにおいて、守備の耐久力は不可欠。自身2度目のACLという舞台で躍動する姿に期待だ。 2017.02.22 16:00 Wed
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【ACL2017】アジア制覇を目指す川崎Fが中韓の強豪と激突〜グループG〜

▽2月21日(火)、今シーズンのアジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017の本戦がスタートする。日本からは、Jリーグ王者の鹿島アントラーズの他、浦和レッズ、川崎フロンターレ、そしてプレーオフを勝ち上がったガンバ大阪の4チームが出場する。 ▽日本勢でグループGに入ったのは、2016シーズンの明治安田生命J1リーグで3位になり、天皇杯でも決勝に駒を進めた川崎Fだ。2015年以来7度目のACLに臨む鹿島は悲願の初制覇を目指す。今回は出場各チームのACLにおける成績や注目選手などを紹介したい。■グループG 広州恒大(中国) 水原三星ブルーウィングス(韓国) 川崎フロンターレ(日本) イースタンSC(香港)★広州恒大(中国/6回目) 【出場資格】 中国スーパーリーグ2016 優勝 中国FAカップ2016 優勝 【前回出場】 2016年 【前回大会】 グループステージ敗退 【最高成績】 優勝(2013、2015)▽中国スーパーリーグを6連覇中と、言わずと知れた中国の強豪クラブ。“爆買い”の走りでもあり、現在は元ブラジル代表指揮官のルイス・フェリペ・スコラーリ監督が指揮を執る。コロンビア代表FWジャクソン・マルティネスやブラジル代表MFパウリーニョらが所属。2大会ぶりのアジア制覇を目指す。 【注目選手】Getty ImagesFWジャクソン・マルティネス(コロンビア) 1986年10月3日(30歳)▽ポルトやアトレティコ・マドリーでゴールを量産していたJ・マルティネスだが、加入後は当時の輝きを魅せられず。昨シーズンのACLでは4試合無得点、中国スーパーリーグでも10試合4得点に終わった。今年はアジアの舞台でゴールを奪えるのか。 ★水原三星ブルーウィングス(韓国/8回目) 【出場資格】 韓国FAカップ2016 優勝 【前回出場】 2016年 【前回大会】 グループステージ敗退 【最高成績】 ベスト4(2011)▽昨シーズンの韓国FAカップ王者。Kリーグでは近年結果を残せていないものの、昨シーズンは6年ぶりのタイトルを獲得。2013年から指揮を執るソ・ジョンウォン監督の下、チームの成績は好転。昨シーズンはリーグ戦で7位と振るわなかったものの、カップ戦を制した。昨シーズンまでサガン鳥栖でプレーしたMFキム・ミヌやDFチェ・ソングが所属。その他にもJリーグ経験者が多く在籍する。 【注目選手】Getty ImagesMFキム・ミヌ(韓国) 1990年2月25日(26歳)▽昨シーズンまで7シーズンにわたってサガン鳥栖でプレー。Jリーグでも屈指のサイドアタッカーとして活躍。キャプテンも務めていた。母国で初のキャリアとなり、自身初のACLの舞台。水原三星にとっても大きな戦力になることは間違いない。 ★川崎フロンターレ(日本/5回目) 【出場資格】 明治安田生命J1リーグ2016 3位 【前回出場】 2014年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 ベスト8(2007、2009)▽昨シーズン、タイトルにあと一歩のところまで迫った川崎F。今シーズンはエースFW大久保嘉人が退団も、MF家長昭博やMF阿部浩之らを獲得。鬼木達監督を新指揮官に迎え、国内タイトルだけでなく、国際タイトルも目指す。 【注目選手】Getty ImagesMF中村憲剛(日本) 1980年10月31日(36歳)▽昨シーズンのJリーグMVPを受賞した中村憲剛をピックアップ。正確なパスでのゲームメイクに加え、昨シーズンは得点数もアップ。新体制のチームにおいても、中心選手になることは間違いない。悲願のタイトル獲得には中村の存在は欠かせないだろう。 ★イースタンSC(香港/初出場) 【出場資格】 香港プレミアリーグ2015-16 優勝 【前回出場】 なし 【前回大会】 不参加 【最高成績】 なし▽香港プレミアリーグに所属するイースタンSCは、昨シーズン11年ぶりにリーグ戦を制覇。28歳の女性指揮官であるチャン・ユェンティン監督がチームを率いる。就任1年目でのリーグ制覇を考えれば、アジアの舞台でどのような戦いを見せるのか注目だ。 【注目選手】Getty ImagesDFジョシュア・ミッチェル(オーストラリア) 1984年6月8日(32歳)▽昨年7月にチームに加入したオーストラリア人DFジョシュア・ミッチェルに注目。ルーマニアの古豪であるウニヴェルシタテア・クラヨーヴァでのプレー経験もあるミッチェルは、Aリーグのパース・グローリーやニューカッスル・ジェッツでもプレー。守備の要としてイースタンSCを支える。 2017.02.22 16:00 Wed
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【原ゆみこのマドリッド】ゴールを決めれば問題ない…

▽「まだPK戦がないだけいいわね」そんな風に私がホッとしていたのは月曜日、夜のニュースでバイアレナで練習するアトレティコの選手たちを見た時のことでした。いやあ、もちろん1stレグとはいえ、プレー中にPKが発生する可能性はあるんですけどね。データを見たところ、今季9本中6本を失敗しているアトレティコに負けず劣らず、このCLベスト16で当たるレバークーゼンもPKが苦手。ここまで6本中成功したのがたったの1本しかなく、その時のキッカーだったチャノハノールはFIFA処分で4カ月の出場停止中と聞きますし、2年前のCL準々決勝の時にはレアル・マドリーにいて、2ndレグでアトレティコの敗退を決める2試合中唯一のゴールを挙げたチチャリートもすでに2度失敗しているとか。 ▽更に振り返ってみれば、そのシーズンもアトレティコは同じラウンドでレバークーゼンと対戦。それぞれホームで1-0と勝った後、もつれ込んだPK戦を制して、かろうじて勝ち抜けたんですが、そのスコアが3-2って、どちらのチームもかなり低水準じゃない?いえ、昨季のアトレティコはPSVとのベスト16でまたしてもPK戦に突入し、その時はサドンデスまで行ったものの、8人全員が成功したという実績は作りましたけどね。結局、決勝では5人目のファンフランがシュートをポストに当て、再びお隣さんの前に涙を呑んでいることを考えれば、火曜は肩の脱臼がようやく治ったオブラクになるか、継続路線でモヤとなるか、先発GKはまだわからないものの、やっぱりPK絡みで勝つのは計算に入れない方がいいかと。 ▽え、先週末の彼らの試合を見る限り、1stレグからPK戦突入を心配するような景気の悪い展開にはならないんじゃないかって?うーん、それはちょっと微妙なところで、土曜のスポルティング戦は最終スコアこそ、1-4と大勝ですが、正直、前半など、何もなかったんですよ。それどころか、ハーフタイム直前にはこの冬の移籍市場で加わった、2メートル3センチの長身FWラシナ・トラオレの一撃がゴールポストに当たったりと、さすが2000年代に入ってからの7試合でアトレティコが1勝しかしていないのは理由があるのかと納得させられたんですが、この日はロッカールームで”モノ”・ブルゴス第2監督がjugada de estrategia/フガダ・デ・エストラテヒア(戦術プレー)の復習をしてくれたんでしょうかね。 ▽それは後半開始直後のことでした。グリースマンが1人キックオフで自陣に蹴ったボールをガビが狙いを定めてロングパス。フェルナンド・トーレスの頭を経由してボールが落ち、カラスコが敵エリア内に持ち込んでシュートしたところ、GKクエジェルも一応、止めようとはしたんですけどね。手に当たったボールが彼の背後に転がって、それをすかさず回り込んだカラスコがダメ押ししてゴールラインを割ってくれたから、ビックリしたの何のって!うーん、最近はリーガ優勝した2年前など、面白いように入ったCKからのセットプレーもあまり成功していませんでしたからね。折しもヘッドに強いゴディンが負傷で休場中ということあり、レパートリーを少し広げてみたのが成功した? ▽でも、その後がダメだったんです。というのも3分には守備陣の隙を突かれ、ブルギのクロスをセルヒオ・アルバレスにフリーでエリア内から決められ、あっという間にスコアは同点に。これでまたしても停滞状態に陥ってしまったため、シメオネ監督も考えたんでしょうね。15分にはトーレスとコレアをガメイロとサウルに、続いてカラスコをトマスに代えて、「podiamos lastimar con menos gente arriba y ganando el medio/ポディアモス・ラスティマール・コン・メノス・ヘンテ・アリバ・イ・ガナンドー・エル・メディオ(前線の人数を減らして、中盤を支配することで打撃を与えられる)」(シメオネ監督)体制にシフトしたところ…。 ▽「Los espacios iban a estar/ロス・エスパシオス・イバン・ア・エスタル(スペースは生まれるはずだった)。スポルティングは勝つために上がる必要があったからね」という監督の読みが当たり、ガメイロの1人舞台が始まったのは、もう私など、「またムダなところで勝ち点落として、本当にワンダ・メトロポリターノでヨーロッパリーグをプレーすることになっても知らないから」とプンプンしていた34分のことでした。そう、まずはグリースマンがエリア前から繋いだスルーパスから、GKをかわして勝ち越し点を決めると、その1分後にはCBメレが自陣エリア近くにいたトマスに誤ってぶつけてしまったボールを拾って再びゴール。更に39分にも今度はセンターライン前からグリースマンが放ったロングパスを追って抜群の決定力を披露と、おやおや、この人、5分もしないうちにハットトリックじゃないですか! ▽いやあ、リーガ2番目に短い時間での3得点のおかげで、無事に勝ち点3を獲得した後、「Estos goles son para mi abuela, que ha fallecido esta semana/エストス・ゴーレス・ソン・パラ・ミ・アブエラ、ケ・ア・ファジェシードー・エスタ・セマーナ(このゴールは今週、帰らぬ人となったボクの祖母に捧げる)」とガメイロが言っていたため、翌朝、私がいつも新聞を買う売店のアトレティコファンのお兄さんが、「それなら毎週、誰か親戚に死んでもらわないと」と言っていたのは、あくまでブラックジョークのつもりだったと思いますけどね。先日のコパ・デル・レイ準決勝バルサ戦2ndレグでは痛恨のPK失敗、その後ゴールを入れたものの、アトレティコが逆転突破できなかったため、翌日は1人、PK練習に励むぐらい、ガメイロも頑張っていますからね。 ▽丁度CL決勝トーナメントという、今季まだ優勝の可能性がある大事な試合も始まりますし、このハットトリックが、2014年夏にレアル・ソシエダから加入して、12月までは泣かず飛ばずだったグリースマンがアスレティック戦で決めた3ゴールをキッカケに、チームの中心アタッカーに成長したような効果をガメイロにもたらしてくれることを今は祈るばかり。ちなみに火曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からのレバークーゼン戦でシメオネ監督は先発CFをトーレスにするか、ガメイロにするか明言せず。あとは当日、午前11時に彼女との相互DV訴訟で出廷するCBルカスがプライベートジェットを使い、恙なくキックオフ前にバイアレナに着いてくれるといいんですが、さて。 ▽何にしろ、前日記者会見でシメオネ監督も「Muchas veces el talento es importante, pero el corazón y la ilusión a veces tienen más lugar en el fútbol/ムーチャス・ベセス・エル・タレントー・エス・インポルタンテ、ペロ・エル・コラソン・イ・ラ・イルシオン・ア・エセス・ティエネン・マス・ルガール・エン・エル・フトボル(サッカーでは多くの機会で才能が重要だか、時にハートと夢見る気持ちがより大きく影響することがある)」と言っていましたしね。2年前のリベンジに燃えている相手に憶することなく立ち向かい、とにかくアウェイゴールを決められるといいですね。 ▽そしてまたリーガに戻ると、土曜はアトレティコ戦の後、サンティアゴ・ベルナベウへ向かった私でしたが、マドリーvsエスパニョール戦の見せ場も後半まで待たされることに。いえ、先週ミッドウィークのCLナポリ戦から先発を6人変更したジダン監督だったものの、ベンゼマの代わりにCFとして先発したモラタが気を吐いて、前半33分にはイスコのクロスからヘッドで先制点を挙げていたんですけどね。リードされてもエスパニョールがgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)さえ、避けられれば御の字という戦術を貫いていたため、どうにも盛り上がりに欠けてしまった感は否めません。 ▽そんな中、何がクライマックスになったかというと、昨年11月のCLスポルティングCP戦で足首を痛め、戦列を離れていたベイルが88日ぶりに復帰。しかも後半25分にピッチに入ったと思いきや、38分にはカウンターからイスコのスルーパス目掛けて全力疾走、あれよあれよという間にGKディエゴ・ロペスに迫り、ゴールを決めているのですから、ジダン監督が「No hay otro como Bale, es especial/ノー・アイ・オトロ・コモ・ベイル、エス・エスペシアル(ベイルのような選手は他にいない。特別だ)」と褒めていたのも当然だった? ▽それでも本人よると、「100%に回復するにはあと2、3週間必要」らしいんですけどね。近頃ではクリスチアーノ・ロナウドがアシスト役に目覚めたせいか、数年前のような驚くばかりのスピードを見せてくれる機会も減ってきていますしね。脚力自慢のベイルが戻ってきてくれたことで、マドリーのプレーが速くなるのは私も大歓迎。ただ、一方のエスパニョールも本来なら、決してカウンターで負けているチームじゃなかったんですが、まだ1点差だった時、交代となったアトレティコ時代からキケ・サンチェス・フローレス監督の下にいたフラードーなど、テレテレ歩いてピッチを出て行ったりと、不可思議な行動が散見。よって、最後は2-0でマドリーの勝利と、「El equipo fue conformista y el resultado es logico/エル・エキポ・フエ・コンフォルミスタ・イ・エル・エル・レスルタードー・エス・ロヒコ(チームは現状に安穏としてしまったのだから、この結果は論理的)」(ディエゴ・ロペス)というのも仕方なかったでしょうね。 ▽そんなマドリーはこの試合で珍しく途中交代したナチョもただ、横っ腹が痛くなっただけとわかり、月曜にはナポリ戦での打撲でお休みしていたセルヒオ・ラモスも全体練習に戻ったため、ジダン監督はチーム24人全員をこの水曜のバレンシア戦で使えることに。ええ、これは昨年12月、彼らがクラブW杯参加のため延期されていた分の試合なんですけどね。CL開催週に割り込ませたため、セビージャがレスターシテイを迎える午後8時45分前に終わるよう、平日にも関わらず、午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)という早い時間にキックオフというのは、メスタジャ(バレンシアのホーム)の客の入りに関係するかも。 ▽加えてバレンシアは今週末、木曜に迫るアポエルとのEL32強戦2ndレグに備え、36歳のエース、アドゥリスを先発に使わず、途中出場してもらった途端、ケガで退場となったアスレティックに2-0と勝利して、自信を高めていますしね。ただ本職、チーム付き役員のボロ氏が正式に監督になってからも成績は安定していないチームのため、マドリー優位は揺るがないかと思いますが、この冬、セルタから加入したオレジャナには要注意。早くも頼りになる戦力になっているため、折り合いが悪くて放出を決めたベリッソ監督も、0-1でシャフタールに負けた1stレグを逆転しないといけない木曜のウクライナ遠征を前にちょっと後悔しているかも。 ▽そしてマドリッド勢のリーガ戦、最後は日曜に新弟分のレガネスがカンプ・ノウでバルサに挑んだんですが、ええ、一応私も近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に行って観戦していたんですよ。それでも前半3分にはルイス・スアレスのラストパスからメッシに先制点を決められて、早くも家に帰りたくなったのも事実ですけどね。その先はミッドウィークの試合がないにも関わらず、もしやこの日曜にリーガでアトレティコと当たるのを警戒したんでしょうか。ルイス・エンリケ監督が先週、ベストメンバーで挑んで4-0で大敗したCL、PSG戦から4人スタメンを変えたところ、どうやらマドリーの控え選手とバルサのそれは少々レベルが違うよう。 ▽実際、序盤は大舞台に足がすくんだか、目も当てられなかったレガネスですが、時間が経つにつれ、MSN(メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの頭文字)の消極性も手伝ってか、むしろより多く攻撃している側に。それでも前半、新戦力のエル・ザール(この冬、ラス・パルマスから移籍)が2回連続で放ったシュートがGKテア・シュテーゲンにparadon(パラドン/スーパーセーブ)されてしまうなど、なかなか得点はできなかったものの、とうとう後半25分には敵陣エリア付近でセルジ・ロベルトからボールを奪い、マチスのアシストでウナイ・ロペスが同点ゴールをゲット!その瞬間、お店にいたお客さんたちから歓声が沸き上がったため、1部の新参者でもやっぱりマドリッド市民はレガネスを応援しているんだと、私も嬉しくなったんですが…。 ▽44分、マントバーニがエリア内でネイマールを倒し、PK献上はないですよね。いえ、当人は後で「No veo lo que hace el/ノー・ベオ・ロ・ケ・アセン・エル(彼が何をしたのか、自分は見てない)けど、チームメートはまるで殺されでもしたかのように宙を舞ったと言っていた」と、相手のオーバーリアクションを非難していましたけどね。そのキャプテン自身、AS(スポーツ紙)などには「イエローカード2枚で退場になる危険があった。もし退場になっていれば、ペナルティは犯さなかっただろうに」なんて翌日、評価されていたため、こればっかりはねえ。おまけにこの日はメッシがPKをしっかり決めてしまい、あと数分だったレガネスの勝ち点1は雲散霧消してしまいましたっけ(最終スコア2-1)。 ▽でもまだ大丈夫。兄貴分がスポルティングに勝ってくれたおかげで、今週も彼らは降格圏から勝ち点2上の17位をキープしています。ただし、だんだん残り試合は減ってきていますけどね。PSG戦以来、イタリアの元名監督で一時、マドリーのスポーツディレクターも務めたサッキ氏などにも「王は死んだ。バルサはしばらく前から、昔の彼らではなくなっている」と言われ、低空飛行状態にあるとはいえ、強豪相手にあれだけ善戦したんですから、とりあえず土曜のデポルティボ戦で心機一転、残留確定への戦いを再開できるといいんですが。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している 2017.02.21 21:08 Tue
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【2017 J1チーム診断】3年目を迎えるモンバエルツ体制、新世代の台頭へ《横浜F・マリノス》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分での大幅な見直しが行われ、各クラブがタイトルを目指してこれまで以上に激しいリーグ戦が繰り広げられるはずだ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回はストーブリーグを賑わせ世代交代を推し量った横浜F・マリノス編をお届けする。 ◆トリコロールを背負う新世代の台頭へ ▽今オフ最もストーブリーグを賑わせたと言っても過言ではない横浜FM。エースMF中村俊輔がジュビロ磐田へ移籍すると、DF小林祐三がサガン鳥栖、MF兵藤慎剛が北海道コンサドーレ札幌、GK榎本哲也が浦和レッズとチームを支えてきた選手が退団した。一方で、DF松原健(アルビレックス新潟)、DF山中亮輔(柏レイソル)、MF扇原貴宏(名古屋グランパス)と若手を獲得。さらに、MF齋藤学の残留も確定し、ベテランと若手の融合で結果を残したい。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽注目ポイントはベテランと若手のバランスだ。前述の3名が退団したとはいえ、DF中澤佑二(39)、DF栗原勇蔵(33)、MF中町公祐(31)など経験豊富な選手は残っている。昨シーズン頭角を現したMF天野純(25)やDFパク・ジョンス(22)、新加入のMFダビド・バブンスキー(22)、DFミロシュ・デゲネク(22)と若手がベテラン勢を追い越す活躍を見せられるのか。ユース出身のMF遠藤渓太(19)やMF中島賢星(20)など、将来が楽しみな選手は多く控えている。 ◆予想フォーメーション[4-2-3-1](C)CWS Brains,LTD.GK:飯倉大樹 DF:松原健、中澤佑二、ミロシュ・デゲネク、金井貢史 MF:喜田拓也、中町公祐 MF:マルティノス、バブンスキー、齋藤学 FW:ウーゴ・ヴィエイラ▽基本フォーメーションはこの2シーズンと同じ[4-2-3-1]。ディフェンスラインには、DF小林祐三、DFファビオの代わりに、新戦力のDF松原健、DFデゲネクが入るだろう。DFパク・ジョンスがキャンプ中に負傷した影響もあり、デゲネクが堅守のカギを握りそうだ。また、トップ下はMF天野純とMFダビド・バブンスキーがポジションを争うことになりそうだ。チームに早くフィットした方が、レギュラーとなるだろう。1トップは新戦力のFWウーゴ・ヴィエイラ。長年の悩みであるストライカーとして活躍できるかがチームの成績を左右するだろう。 ◆期待の新戦力(C)CWS Brains,LTD.FWウーゴ・ヴィエイラ(ポルトガル) 1988年07月25日(28歳) 2016シーズン(セルビアリーグ):10試合7得点▽バルセロナの下部組織出身のバブンスキーやオーストラリアの新鋭・デゲネクにも注目が集まる中、チームの成績に直結するであろうFWウーゴ・ヴィエイラを注目選手に挙げる。横浜FMの大きな課題として長年頭を悩ませているストライカー問題。セルビアの名門レッドスター・ベオグラードで残した多くのゴールを日本でも奪えるのか。その右足にチームの命運が懸かっている。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF齋藤学(日本) 1990年4月4日(26歳) 2016シーズン(J1):33試合10得点▽言わずもがな、横浜FMの未来を担うMF齋藤学が今シーズンのキーマンだ。欧州への移籍に悩む中、チームと契約を更新。背番号もMF中村俊輔が背負っていた10番に変更し、キャプテンにも就任した。昨シーズンは2桁得点を記録し、Jリーグベストイレブンにも選出。昨シーズン以上の期待を懸けられる今シーズンはどのようなパフォーマンスを魅せるのかに注目だ。 2017.02.21 20:02 Tue
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【2017 J1チーム診断】知将&エースが退団も適材適所の補強で魅惑のパスサッカーは新章へ《川崎フロンターレ》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は、念願のタイトル獲得を目指す川崎フロンターレ編をお届けする。 ◆魅惑のパスサッカーは勝負強さを加えた“鬼木スタイル”へ ▽昨シーズンはクラブ史上最高の勝ち点72を獲得するも、悲願の初タイトルを懸けて臨んだチャンピオンシップでは、準決勝で鹿島アントラーズの前に惜敗。また、クラブ史上初の天皇杯決勝でも鹿島に苦汁を舐めさせられるなど、大一番での勝負弱さを露呈してしまった。 ▽雪辱に燃える今シーズンは、4年半にわたって指揮を執った風間八宏監督とチームの絶対的エースであったFW大久保嘉人が退団。知将とエースを失った川崎Fだが、ストーブリーグでは元日本代表MF家長昭博やガンバ大阪で3冠に貢献したMF阿部浩之、ブラジル人FWハイネルなど経験豊富なアタッカーを獲得。新監督には風間監督の下で4年半コーチを務めた鬼木達氏が昇格。風間監督の求めた魅惑のパスサッカーに勝負強さを取り入れた“鬼木スタイル”が完成すれば悲願のタイトルも夢ではない。 ◆2017 シーズンの注目ポイント ▽川崎Fとしては、悲願の初タイトル加え、3年ぶりとなるACLでの戦い方にも注目が集まる。アウェイへの移動も含め、トップチームを始めて指揮する鬼木新監督の選手起用も気になる所。新戦力としては、MF家長やMF阿部、FWハイネル、DF舞蹴龍ジェームズなど的確な補強を行い、各ポジションで激しい競争が起きるだろう。ACLとの二足のわらじをどの様に履きこなすのか、選手のパフォーマンスはもちろんのこと、監督の手腕も問われるシーズンになるだろう。 ◆予想フォーメーション[4-2-3-1](C)CWS Brains,LTD.GK:チョン・ソンリョン DF:エウシーニョ、奈良竜樹、谷口彰悟、車屋紳太郎 MF:大島僚太、エドゥアルド・ネット MF:阿部浩之、家長昭博、中村憲剛 FW:小林悠▽今シーズンは昨シーズン多用した[3-4-2-1]ではなく、[4-2-3-1]を基本フォーメーションに[4-4-2(4-4-1-1)]を併用する形が予想される。新加入組では、MF家長とMF阿部がスターティングメンバーで起用される可能性が高い。また、昨シーズンの主力であったDFエドゥアルド(右肩関節反復性脱臼)とDFエウシーニョ(脛骨骨折)が負傷により長期離脱を余儀なくされており、シーズン序盤はセンターバックにMF谷口彰悟と2度の頸骨骨折から復帰したDF奈良竜樹、右サイドバックではMF田坂祐介が起用されるだろう。 ◆期待の新戦力(C)CWS Brains,LTD.MF家長昭博(日本) 1986年6月13日(30歳) 2016シーズン(J1):26試合11得点▽注目の新戦力は、昨シーズン限りで退団した大久保嘉人の後釜として期待される元日本代表MF家長だ。純粋なる点取り屋の大久保とは毛色が違う家長だが、その類まれなるフィジカルと非凡な攻撃センスは一級品。昨シーズンは大宮アルディージャにおける日本人初となるシーズン2桁ゴールを記録するなど決定力もあり、大久保の抜けたことにより不安視されていたPKキッカーが務められる家長は、川崎Fの新たな攻撃の担い手になるだろう。 ◆キープレーヤーGetty ImagesFW小林悠(日本) 1987年9月23日(29歳) 2016シーズン(J1) :32 試合15得点▽昨シーズンのJリーグMVPであるMF中村憲剛や日本代表MF大島僚太など、注目選手に迷う川崎Fだが、今季の注目選手に挙げるのはFW小林悠だ。昨シーズンは大久保とともにチーム(自己)最多となる15ゴールを記録するなど、チームの躍進に大きく貢献。3年連続得点王に輝くなど絶対的エースとして君臨した大久保が退団した今シーズンは、川崎Fのバンディエラである中村からキャプテンマークも継承され、川崎Fの新エースとして昨シーズン以上の結果が求められる。 2017.02.21 20:01 Tue
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【2017 J1チーム診断】大久保など各ポジションに日本代表経験者を補強! 目指すは初のJ制覇《FC東京》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は積極補強で初のJリーグ制覇に挑むFC東京編をお届けする。 ◆大型補強で優勝争いできる陣容に ▽“多摩川クラシコ”のライバルでもある川崎フロンターレから獲得したFW大久保嘉人を筆頭に、中盤にFCソウルからMF高萩洋次郎、バックラインにフィテッセからDF太田宏介、守護神にサガン鳥栖からGK林彰洋を獲得。各ポジションに日本代表経験者を揃えた。リーグ制覇も夢ではない陣容を揃えただけに、篠田善之監督のマネジメント力が結果を左右することになるだろう。 ◆2017年の注目ポイント ▽上記の補強以外にも名古屋グランパスからFW永井謙佑を獲得。また、今季も主力としての活躍が期待されるMF中島翔哉、MF東慶悟、さらに控えに10番を背負うMF梶山陽平、FW阿部拓馬など攻撃陣は多くの駒を揃えている。篠田監督が求めるポゼッションサッカーが浸透できれば、非常に面白い攻撃ユニットを形成できるだろう。 ▽一方で、問題はバックライン。昨シーズンは固定できなかった左サイドバックに太田が復帰したことはポジティブな要素であり、DF徳永悠平、DF室屋成、DF小川諒也、DF橋本拳人とサイドバックの駒は揃った。それだけに、DF森重真人、DF丸山祐市に頼らざるを得ないセンターバックはケガや出場停止などをどのように乗り越えるかに注目だ。ただ、篠田監督は守備のスタイルとしてハードプレッシングを掲げているため、チームとして連動してボールを奪うディフェンスが機能できれば大崩れはないだろう。 ◆予想フォーメーション[4-2-3-1](C)CWS Brains,LTD.GK:林彰洋 DF:室屋成、森重真人、丸山祐市、太田宏介 MF:高萩洋次郎、田邉草民 MF:永井謙佑、東慶悟、中島翔哉 FW:大久保嘉人▽今季は[4-2-3-1]のフォーメーションを採用。1トップには、点取り屋のFW大久保嘉人が起用され、快速FWの永井謙佑、コンダクターのMF東慶悟、テクニックに秀でたアタッカーのMF中島翔哉が2列目でフォローする。新加入のMF高萩洋次郎はボランチ起用が濃厚で、相方として昨季同様にMF田邉草民がこのポジションを務める。バックラインでは固定できなかった左サイドバックにDF太田宏介が入り、GK秋元陽太が抜けたゴールマウスはGK林彰洋が守る。 ◆期待の新戦力(C)CWS Brains,LTD.FW大久保嘉人(日本) 1982年6月9日(34歳) 2016シーズン(J1):33試合15得点▽昨シーズンこそ得点ランキング4位タイに終わるも15得点をマーク。2013年、2014年、2015年には3シーズン連続で得点王に輝くなどゴールへの嗅覚は衰えを知らない。昨季のFC東京は総得点39点で10位タイと、得点力不足が上位進出を逃した要因だと言える。それだけに大久保にかかる期待は大きい。また、練習初日には「激しさが足りない」とダメ出しをするなど、ピッチ外でも早速チームへの影響力を示している。 ◆キープレーヤー(C)CWS Brains,LTD.DF森重真人(日本) 1987年5月21日(29歳) 2016シーズン(J1):32試合4得点▽日本代表でも主力として活躍するなど、キャリアの絶頂期を過ごす。クラブレベルでは、加入した2010年以降でタイトルは2011シーズンのJ2優勝のみ。それだけに大型補強に乗り出した今季は、J1でのタイトル獲得に燃えているだろう。昨季までは、守備だけでなく攻撃面での貢献も目立ったが、強力な前線が揃っただけに、本職でのさらなる活躍に期待がかかる。 2017.02.21 20:00 Tue
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【ACL2017】10年ぶりの戴冠へ…浦和がオスカル、フッキ擁する上海上港と同居〜グループF〜

▽2月21日(火)、今シーズンのアジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017の本戦がスタートする。日本からは、Jリーグ王者の鹿島アントラーズの他、浦和レッズ、川崎フロンターレ、そしれプレーオフを勝ち上がったガンバ大阪の4チームが出場する。 ▽日本勢でグループFに入ったのは、昨シーズンの明治安田生命J1リーグ2位の浦和レッズだ。3大会連続でのACL出場となる浦和は、今シーズン国内タイトルを含めて4冠を宣言。2007年以来2度目のACL制覇を目指す。今回は出場各チームのACLにおける成績や注目選手などを紹介したい。■グループF FCソウル(韓国) 浦和レッズ(日本) 上海上港(中国) ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)★FCソウル(韓国/7回目) 【出場資格】 Kリーグ・クラシック2016 優勝 【前回出場】 2016年 【前回大会】 ベスト4(2016) 【最高成績】 ベスト4(2016)▽昨シーズンのKリーグ・クラシックチャンピオンに輝いたFCソウル。ACLでもグループステージから驚異的な得点力を見せると、ラウンド16では浦和レッズ、準々決勝では山東魯能を下してベスト4進出。しかし、準決勝でリーグ戦でもタイトルを争った全北現代モータースの前に敗退。FWアドリアーノやMF高萩洋次郎が退団したチームがどの程度の力を持っているかに注目だ。 【注目選手】Getty ImagesMFハ・デソン(韓国) 1985年3月2日(31歳)▽昨シーズンまでFC東京、名古屋グランパスでプレーしたMFハ・デソンに注目。昨シーズンまで高萩が務めたポジションでの起用が見込まれており、攻守両面での 貢献が期待されている。 ★浦和レッズ(日本/6回目) 【出場資格】 明治安田生命J1リーグ2016 2位 【前回出場】 2016年 【前回大会】 ラウンド16 【最高成績】 優勝(2007)▽2016シーズンの明治安田生命J1リーグで年間勝ち点1位を獲得しながらも、チャンピオンシップで敗れて2位に終わった浦和。昨シーズンのACLではPK戦の末に敗退と悔しい思いをしているだけに、国内タイトルだけでなくアジアタイトルの奪還を目指したい。 【注目選手】Getty ImagesFWズラタン(スロベニア) 1983年12月15日(33歳)▽注目選手にはズラタンをピックアップ。チームではFW興梠慎三の控えの位置付けにあるものの、アジアでの戦いを考えるとズラタンの力が必要となるだろう。全4冠を目指す中でも特に激戦が続くと予想されるACL。前線でのキープ力や馬力のある攻撃は浦和の大きな力となるだろう。 ★上海上港(中国/2回目) 【出場資格】 中国スーパーリーグ 3位 【前回出場】 2016年 【前回大会】 ベスト8 【最高成績】 ベスト8(2016)▽プレーオフを勝ち上がって出場権を獲得した上海上港。“爆買い”で話題となった昨シーズンは、ブラジル代表FWフッキを獲得してACLでも一定の結果を残した。今シーズンはチェルシーからブラジル代表MFオスカルを獲得。さらに、ポルトガル代表DFリカルド・カルバーリョもチームに加え、指揮官にはポルトやチェルシー、ゼニトで指揮を執っていたアンドレ・ビラス=ボアス監督を招へい。より一層チーム力を高め、アジアタイトルを目指す。 【注目選手】Getty ImagesMFオスカル(ブラジル) 1991年9月9日(25歳)▽チェルシーで中心選手として活躍し、ブラジル代表での将来も期待されていたオスカルに注目せざるを得ない。パスやシュートの精度の高さはもちろんのこと、ゲームを作る能力に長けており、攻守にわたって献身的なプレーも可能。チーム内でも一つ頭が抜けた存在あるものの、FWフッキにとってはプレーしやすい相棒を手に入れた形になる。欧州でもトップクラスの実力がアジアでどの様な結果を残すのかに注目だ。 ★ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア/3回目) 【出場資格】 Aリーグ2015-16 2位 【前回出場】 2015年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 優勝(2014)▽3大会前にクラブ創設3年目でアジアを制したウェスタン・シドニー。かつてはMF小野伸二やMF高萩洋次郎、DF田中裕介と日本人選手が所属。今シーズンはサガン鳥栖から加入したMF楠神順平が所属している。オーストラリア勢はACLではあまり結果を残せていないが、4大会ぶりのアジアタイトルを目指す。 【注目選手】Getty ImagesMF楠神順平(日本) 1987年8月27日(29)▽川崎フロンターレやセレッソ大阪、サガン鳥栖でプレーしていたMF楠神順平に注目。出場機会を求めて昨年7月にウェスタン・シドニーへと移籍を果たすと、今シーズンのAリーグでは20試合に出場し3得点を記録するなど、チームの中心選手として活躍。川崎F、C大阪時代にもACLに出場していたが、新天地でのアジアタイトル獲得に挑む。 2017.02.21 14:00 Tue
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【ACL2017】悲願のアジアタイトル獲得にJ王者・鹿島が挑む〜グループE〜

▽2月21日(火)、今シーズンのアジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017の本戦がスタートする。日本からは、Jリーグ王者の鹿島アントラーズの他、浦和レッズ、川崎フロンターレ、そしてプレーオフを勝ち上がったガンバ大阪の4チームが出場する。 ▽日本勢でグループEに入ったのは、2016シーズンのJリーグ王者であり、天皇杯との2冠を達成した鹿島だ。2015年以来7度目のACLに臨む鹿島は悲願の初制覇を目指す。今回は出場各チームのACLにおける成績や注目選手などを紹介したい。■グループE 鹿島アントラーズ(日本) ムアントン・ユナイテッド(タイ) ブリスベン・ロアー(オーストラリア) 蔚山現代(韓国)★鹿島アントラーズ(日本/7回目) 【出場資格】 明治安田生命J1リーグ2016 優勝、天皇杯2016度 優勝 【前回出場】 2015年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 ベスト8(2008)▽2016年の明治安田生命J1リーグで年間勝ち点3位ながら、チャンピオンシップを制して見事にタイトルを獲得した鹿島アントラーズ。昨年12月に行われたFIFAクラブ・ワールドカップでは日本勢として初めて決勝に駒を進めると、欧州王者のレアル・マドリーと好ゲームを演じ、延長戦までもつれた末に惜しくも敗れていた。今シーズンは全てのタイトルを獲得するため、MFレオ・シルバ(アルビレックス新潟)、FWペドロ・ジュニオール(ヴィッセル神戸)、FW金森健志(アビスパ福岡)、DF三竿雄斗(湘南ベルマーレ)を獲得。さらに、昨シーズンのアジア王者である全北現代モータースの守護神・GKクォン・スンテを獲得するなど、悲願のアジア制覇を目指す。 【注目選手】(c) J.LEAGUE PHOTOSMFレオ・シルバ(ブラジル) 1985年12月24日(31歳)▽今シーズンから鹿島に加入したレオ・シルバに注目。浦和レッズとのFUJI XEROX SUPER CUPでは、スターティングメンバーに名を連ねると、パスや飛び出しで攻撃の組み立てに参加したと思えば、守備面でもしっかりと浦和攻撃陣を封じ込め、能力の高さを改めて見せつけた。アジアでの戦いは初経験となるが、レオ・シルバのゲームメイクで鹿島をアジア王者に導けるかに期待したい。 ★ムアントン・ユナイテッド(タイ/6回目) 【出場資格】 タイ・プレミアリーグ2016 優勝 【前回出場】 2013年 【前回大会】 プレーオフ敗退 【最高成績】 グループステージ敗退(2013)▽2016シーズンのタイ・プレミアリーグを制したムアントン・ユナイテッド。久々の国内リーグタイトル獲得により、4大会ぶりの出場を決めた。ACL出場に向け、元韓国代表で大宮アルディージャでもプレー経験のあるMF李浩を全北現代モータースから、蔚山現代からブラジル人DFセリオを獲得。さらにスペイン2部のコルドバからスペイン人FWシスコやベルギーのシント=トロイデンからコートジボワール人FWヤヤ・スマホロを獲得するなど、補強にも余念がない。また、清水エスパルスや横浜F・マリノス、ヴァンフォーレ甲府などでプレーした元日本代表DF青山直晃も所属している。 【注目選手】Getty ImagesFWティーラシン・デーンダー(タイ) 1988年6月6日(28歳)▽言わずと知れたタイ代表の絶対的エースであり至宝。若くして才能を見出され、マンチェスター・シティのU-21チームに移籍するもビザの問題でプレーできず。それでも、スイスのグラスホッパーズへレンタル移籍しセカンドチームでプレー。その後、2014年2月にアルメリアへと移籍していた。テクニックとスピードを生かした突破が魅力で、ロシア・ワールドカップ アジア最終予選の日本代表戦でもプレーしていた。 ★ブリスベン・ロアー(オーストラリア/4回目) 【出場資格】 Aリーグ2015-16 3位 【前回出場】 2015年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 グループステージ敗退(2015)▽プレーオフを勝ち上がって出場権を獲得したブリスベン・ロアー。その相手は、アルゼンチン代表FWカルロス・テベスや元ナイジェリア代表FWオバフェミ・マルティンスを擁した上海申花だった。ACLではグループステージを突破したことがないものの、近年実力をつけているチームの1つだ。昨シーズンまでジュビロ磐田でプレーした元ギリシャ代表DFアブラアム・パパドプーロスが所属している。 【注目選手】Getty ImagesMFトーマス・クリステンセン(デンマーク) 1983年4月17日(33歳)▽デンマーク代表でもプレー経験があり、デンマークの名門・コペンハーゲンで長らくプレーしたクリステンセンに注目。FWハーフナー・マイクも所属しているADOデンハーグで昨シーズンまでプレーし、今シーズンからブリスベン・ロアーへと加入した。セントラルミッドフィルダーながら、今シーズンはすでに4得点を記録。ハードな守備からの攻撃参加に注目だ。 ★蔚山現代(韓国/4回目) 【出場資格】 Kリーグ・クラシック2016 4位 【前回出場】 2014年 【前回大会】 不参加 【最高成績】 優勝(2012)▽PK戦の末、プレーオフを制して本大会出場を決めた蔚山現代。全北現代モータースの出場権剥奪によって繰上げ出場となった。2012年にはACLを制したこともあるが、近年では国内リーグでも思うような成績が残せておらず。昨シーズンまでは、今シーズンからセレッソ大阪を率いる尹晶煥監督が指揮を執り、元日本代表MF増田誓志も所属していた。 【注目選手】Getty ImagesFWイ・ジョンホ(韓国) 1992年2月24日(24歳)▽韓国代表でもプレー経験があるイ・ジョンホは、全南ドラゴンズで長らくプレー。昨年1月に全北現代モータースへと移籍すると、1年で蔚山現代へと移籍した。Kリーグ・クラシックではここまで94試合に出場し21得点を記録。昨年のACLでは5試合に出場し1得点を記録し優勝を経験。クラブ・ワールドカップでも1試合でプレーした。 2017.02.21 14:00 Tue
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【2017 J1チーム診断】魅惑のカルテット+日立台育ちの若き力で悲願へ《柏レイソル》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。若い力で上位戦線への名乗りを上げる柏レイソル編をお届けする。 ◆目標は悲願のACL出場権獲得 ▽下平隆宏体制2年目となる今シーズンの目標は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内のトップ3フィニッシュ。「若手の成長が最大の補強」と話す下平監督は、今シーズンもホームの日立台で育ったアカデミー出身選手の台頭に期待を寄せており、方針転換することはない。その中で、目標達成のための補強として、FWハモン・ロペスやDFユン・ソギュン、DF小池龍太らを獲得。中でも、ハモン・ロペスにおいては、FWクリスティアーノ、FWディエゴ・オリヴェイラ、MF伊東純也の既存メンバーと形成するカルテットとして、大きな注目が集まるところだ。カルテット+アカデミー出身選手の活躍で、スローガン「柏から世界へ」の実現を狙う。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽若く大きな可能性を秘めたチーム構成だが、全体的に選手層が薄い。今冬に攻撃陣の補強に成功したものの、MF茨田陽生、MF秋野央樹ら両コンダクターの穴を埋める補強はなし。したがって、今シーズンも、昨年のDF中山雄太やMF小林祐介、GK中村航輔らのように、アカデミーで育ったヤングガンズのシーズン中の台頭がポイントになりそうだ。とはいえ、昨シーズンのように、若手中心のメンバー構成がゆえのシーズン中の浮沈は避けたいところ。シーズンを通じて、安定した戦いを見せられるかが焦点になる。 ◆予想フォーメーション[4-4-2] (C)CWS Brains,LTD.GK:中村航輔 DF:小池龍太、中谷進之介、中山雄太、輪湖直樹 MF:伊東純也、小林祐介、大谷秀和、クリスティアーノ FW:ハモン・ロペス、ディエゴ・オリヴェイラ▽先述のカルテットを同時起用するのであれば、[4-4-2]。ただし、下平監督は[4-3-3]を基本フォーメーションとして常用していることから、対戦相手に応じてシステムを使い分けてくるはずだ。また、下平監督の頭の中に、固定システムは存在せず、状況に応じて臨機応変に[3-4-3]や[4-4-2]を駆使。そのため、選手たちは今シーズンも共通意識と戦術理解度が求められる。 ◆期待の新戦力Getty ImagesFWハモン・ロペス(ブラジル) 1989年8月7日(27歳) 2016シーズン(J1):32試合10得点▽スピード、パワー、テクニックを兼ね備えたゴールゲッター。昨シーズンのベガルタ仙台でキャリアハイの明治安田生命J1リーグ10ゴールを記録したJリーグ屈指の優良助っ人だ。しかし、ここまでの練習試合や、ちばぎんカップなどでのプレーを見る限り、新天地で新たなチームメートとの連係面や戦術の浸透に時間を要する様相。クリスティアーノ、ディエゴ・オリヴェイラ、伊東のトリデンテと噛み合った攻撃には、大きな魅力と破壊力が見込めるだけに、早い段階でチームにフィットしたいところだ。 ◆キープレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSFWクリスティアーノ(ブラジル) 1987年1月12日(30歳) 2016シーズン(J1):34試合16得点▽今シーズンも男に懸かる期待は大きい。昨シーズン途中に日立台へと帰還し、ヴァンフォーレ甲府時代を含めて、キャリアハイの明治安田生命J1リーグ34試合16ゴールをマーク。パワフルな突破と強烈なシュートでファンを沸かせ、若い選手が多く、試合運びに難があるチームに多くの勝利をもたらした。言わずもがな、今シーズンは開幕から柏の選手として戦えるだけに、躍動感溢れるパフォーマンスぶりで昨シーズン以上に日立台を明るく照らしたい。 2017.02.20 16:32 Mon
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【2017 J1チーム診断】飛躍の1年から継続の1年へ…上位の定位置化に挑む《大宮アルディージャ》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分での大幅な見直しが行われ、各クラブがタイトルを目指してこれまで以上に激しいリーグ戦が繰り広げられるはずだ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は昨シーズン5位とクラブ史上最高位を記録した大宮アルディージャ編をお届けする。 ◆定位置づくりの1年へ ▽昨シーズンの明治安田生命J1リーグを5位で終え、クラブ史上最高位を記録した大宮アルディージャ。渋谷洋樹監督体制4年目を迎える今シーズンは過去の定位置に戻るのではなく、新たな定位置を作り上げることが求められる。川崎フロンターレにMF家長昭博、ガンバ大阪にMF泉澤仁と渋谷体制の主力選手が移籍したものの、FW大前元紀(清水エスパルス)、MF長谷川アーリアジャスール(湘南ベルマーレ)、MF茨田陽生(柏レイソル)と経験のある選手を獲得。チーム力をベースアップさせ、1ケタ順位でのフィニッシュを目指す。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽今シーズンの大宮の注目ポイントは“戦力の融合”だ。大前、長谷川、茨田と3人の即戦力を獲得したが、退団した家長、泉澤の穴埋めという印象はない。よりコレクティブなサッカーを体現するため、そして昨シーズン悩んだ代えが利かない選手を埋めるべく確実に補強した印象だ。それだけに、J2に在籍した2015年以降積み上げてきたサッカーにどのように融合させるのか。新戦力がチームの力になった時、昨シーズンと同等の結果がついてくるはずだ。 ◆予想フォーメーション[4-4-2](C)CWS Brains,LTD.GK:加藤順大 DF:奥井諒、菊地光将、河本裕之、大屋翼 MF:横谷繁、大山啓輔、茨田陽生、長谷川アーリアジャスール FW:江坂任、大前元紀▽基本フォーメーションは大宮伝統の[4-4-2]。ディフェンスラインは安定の4名が今年も支えるはずだ。守護神はGK加藤順大、GK塩田仁史の2枚看板が控えており、どちらが1stポジションなのかは読めない。ボランチは今シーズンの最激戦区となりそうなところ。昨シーズン定着したMF横谷繁を軸にも考えられるが、後半戦で成長を遂げたMF大山啓輔、パスで散らせるMF茨田陽生を起用。横谷はより攻撃に比重の置ける右サイドに戻ると予想する。この3名にMF長谷川アーリアジャスール、FW大前元紀、MF江坂任が関わることで、流動的なポジションチェンジを行い「ボールを動かし、イニシアチブをとる」サッカーが可能となるだろう。 ◆期待の新戦力Getty ImagesFW大前元紀(日本) 1989年12月10日(27歳) 2016シーズン(J2):29試合18得点▽MF長谷川アーリアジャスール、MF茨田陽生、MF瀬川祐輔と補強した中で、最も期待が懸かるのはFW大前元紀だ。失点数に比べ得点数に問題を抱える大宮にとって、フィニッシャーの確保は急務だった。FWドラガン・ムルジャが輝きを取り戻せれば問題はないが、大前が加入したことで復活する可能性もある。ボックス内での仕上げを行い、さらには精度の高いプレースキックも持っている。大前が大宮の攻撃に変化をもたらせられるかに注目が集まる。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF横谷繁(日本) 1987年5月3日(29歳) 2016シーズン(J1):31試合3得点▽MF江坂任も大きなカギを握る存在になるが、大宮の心臓とも言えるMF横谷繁をピックアップする。大宮では右サイドでのプレーがメインとなっていたが、昨シーズン途中からボランチに下がるとゲームメーカーとして機能。今シーズンはよりプレーの幅を持ったメンバーが揃ったことを考えても、横谷が昨シーズン以上に攻撃を司どることになるだろう。大前、江坂、ムルジャといった前線の選手を活かすプレー、後方からの飛び出しを生み出す動きとタスクは増えそうだが、横谷が機能すれば勝ち点3を掴む試合は増えるはずだ。 2017.02.20 16:31 Mon
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【2017 J1チーム診断】4冠明言で真の王者へ《浦和レッズ》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は、全冠奪取を狙う浦和レッズ編をお届けする。 ◆今年こそ勝負弱さのレッテル返上へ ▽2016シーズンはルヴァンカップ優勝、2ndステージ優勝とともに目標に掲げていた年間勝ち点1位の座を奪取。しかし、10年ぶり2度目のリーグ優勝を懸けたチャンピオンシップでは鹿島アントラーズの前にアウェイゴールの差で敗れ、最後の最後で悪癖の勝負弱さを露呈してしまった。雪辱を誓うミハイロ・ペトロヴィッチ体制6季目となる新シーズンは主力の流出がない中、昨季新潟で11ゴールを挙げたFWラファエル・シルバや岡山で成長したMF矢島慎也、両サイドでプレー可能なMF菊池大介、経験豊富なGK榎本哲也と各ポジションに即戦力を補強。Jリーグ、ACL、ルヴァンカップ、天皇杯の4冠を目指せるだけの分厚い選手層を手にした。慎重な姿勢を崩さなかった指揮官も今季は全タイトル獲得を明言した中、定着してしまった勝負弱さのレッテルを剥がしにかかる。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽JリーグとACLを平行して戦う浦和にとって両タイトルを目指すには2チーム分の戦力が必要不可欠となってくる。その厳しい戦いに向けてチームは即戦力を各ポジションに迎え入れ、ペトロヴィッチ監督も完全ターンオーバー制を敷くことを明言。新戦力がチームの底上げを図り、既存戦力との融合をいかにスムーズに行えるかがポイントとなる。 ◆予想フォーメーション[3-4-2-1](C)CWS Brains,LTD.GK:西川周作 DF:森脇良太、遠藤航、槙野智章 MF:関根貴大、柏木陽介、阿部勇樹、宇賀神友弥 MF:ラファエル・シルバ、武藤雄樹 FW:興梠慎三▽新戦力で確実にレギュラーに割って入ってきそうなのがラファエル・シルバだ。興梠が場合によってはシャドーに下がり、ラファエル・シルバがトップで起用される可能性があるかもしれない。その他、菊池や駒井がサイドでレギュラーポジションを掴む可能性がある。 ◆期待の新戦力Getty ImagesFWラファエル・シルバ(ブラジル) 1992年4月4日(24歳) 2016シーズン(J1):23試合11得点▽新潟で2年半を過ごし、昨季はケガがありながらも11ゴールをマークした成長過程にあるブラジル人アタッカーに期待したい。爆発的なスピードはこれまでの浦和に欠けていたカウンター時の脅威を増大させる上、優れたボールスキルは興梠とポジションチェンジを図りながら流動的に崩すことを可能にさせる。プレシーズンマッチではそんな自身の持ち味を既に発揮しており、早くもチームメートの信頼を掴んでいる。ラファエル・シルバが浦和の新たな攻撃のオプションとなれば、昨季以上の破壊力を手にすることになる。 ◆キープレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSMF柏木陽介(日本) 1987年12月15日(29歳) 2016シーズン(J1):33試合5得点▽キープレーヤーは浦和の絶対的ゲームメーカーである柏木だ。ケガに強くコンスタントに30試合5ゴール以上の成績を残すレフティーは、浦和になくてはならない存在だ。攻撃のスイッチを入れる縦パスや精度の高いプレースキックで得点を演出し、守備面でも攻から守への切り替えの早さを徹底し、攻守に貢献している。昨季から10番を背負って逞しさが増す中、今季こそ自身初のリーグ優勝を目指す。 2017.02.20 16:30 Mon
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【2017 J1チーム診断】本気度は昨季以上…2冠王者に死角なし《鹿島アントラーズ》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は全冠を狙う昨シーズン2冠王者の鹿島アントラーズ編をお届けする。 ◆クオリティ兼備の戦力でアジア統制へ ▽昨シーズンのJリーグと天皇杯の2冠王者。先のFIFAクラブ・ワールドカップでレアル・マドリーと好勝負を演じた。しかし、通算の獲得トロフィー数で他を圧倒する19個のタイトルホルダーが、それだけで満足するようなクラブではない。その本気度は昨季以上。このストーブリーグに、FWペドロ・ジュニオール、FW金森健志、MFレアンドロ、MFレオ・シルバ、DF三竿雄斗、GKクォン・スンテらを獲得。未だ成し遂げていないAFCチャンピオンズリーグ(ACL)初優勝へ過密日程を乗り切るだけのクオリティ兼備の戦力を整えた。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽隙がない。質の高いチームを2つ作れるほど選手層は充実。主戦システムである[4-4-2]の前線からのプレッシングサッカーに加えて、鹿島の真骨頂である臨機応変さにもより磨きがかかる。難しいのは、実力者集いし面々からのメンバー選考。これまでにない規模のタレント集団を束ねる石井正忠監督が、ターンオーバーを含めた采配、メンタルケアに尽力できるかが鍵となりそうだ。 ◆予想フォーメーション[4-4-2] (C)CWS Brains,LTD.GK:曽ヶ端準 DF:西大伍、植田直通、昌子源、三竿雄斗 MF:遠藤康、小笠原満男、レオ・シルバ、土居聖真 FW:金崎夢生、ペドロ・ジュニオール▽基本フォーメーションは不変の[4-4-2]。ブラジル式のプレッシングサッカーが基本的な戦術で、状況に応じたハイラインプレスからのショートカウンターなど、鹿島の真骨頂である臨機応変さも健在だ。また、上述した通り、選手層も充実していて、層の薄かった左サイドバックや左サイドハーフ、海外移籍のMF柴崎岳の穴埋めに成功。死角はない。 ◆期待の新戦力(c)J.LEAGUE PHOTOSFWペドロ・ジュニオール(ブラジル) 1987年1月29日(30歳) 2016シーズン(J1):29試合11得点▽注目の新戦力は昨夏のMFカイオ流失後、後継者不在だったアタッカーとして期待されるFWペドロ・ジュニオールだ。昨シーズンは明治安田生命J1リーグでキャリアハイの11ゴールを記録。若き頃よりも利己的なプレーが少なくなり、ドリブルや得点力の部分にも磨きがかかる。ここまでのプレーぶりを見てもチームへの適応に時間を要するものの、Jリーグでの実績も十分だけに、「夢の実現」と語る鹿島で活躍する姿も期待大だ。 ◆キープレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSFW鈴木優磨(日本) 1996年4月26日(20歳) 2016シーズン(J1):31試合8得点▽活躍を期待せずにはいられない。昨シーズンのリーグ戦で、わずか9試合の先発出場にとどまったものの、スーパーサブとして8ゴールをマーク。サイドでもプレー可能な器用さを兼ね備えたストライカーとしてはもちろん、個性派集団の面々に物怖じしないハートの強さも魅力の1つだ。プロ3年目の今シーズンは、現日本代表のFW大迫勇也らも着用した背番号を9番に継承し、先のFUJI XEROX SUPER CUP 2017で浦和レッズを相手に決勝点。20歳のストライカーから目が離せない。 2017.02.19 15:02 Sun
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【2017J1チーム診断】新システム導入&穴埋め補強で上位を狙う!!《ベガルタ仙台》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は新システムで上位進出を目指すベガルタ仙台編をお届けする。 ◆未来のために変革のシーズンへ ▽今回のストーブリーグでは各ポジションの選手たちが完全移籍でチームを去り、特に中盤以外では主力選手たちが退団した。そのため穴埋め的な補強が目立った。渡邉晋監督4年目を迎える今シーズンは、新システムを導入するなど変革の年になること掲げた。過去3シーズンを上回る成績を残すため、そしてクラブの未来のため、『STRONG』なチームを目指す。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽上記にあるように穴埋め補強ながらも守備陣では松本山雅FCからGKシュミット・ダニエルが復帰。清水エスパルスから期限付き移籍加入していたDF平岡康裕が完全移籍で加入。さらに、柏レイソルからはDF増嶋竜也を期限付き移籍で獲得した。また、FC東京から期限付き移籍加入だったMF三田啓貴が完全移籍となるなど戦力を維持できたことも大きい。 ▽一方で問題は前線。FWハモン・ロペス(柏レイソル)、FWウィルソン(ヴァンフォーレ甲府)、FW金園英学(北海道コンサドーレ札幌)の主力3選手が退団した。FC東京からFW平山相太、浦和レッズからFW石原直樹、トンデラ(ポルトガル)からFWクリスランを獲得して穴を埋めたものの、一からチーム作りをすることに。ハマるかハマらないか、今シーズンも攻撃陣の出来がカギを握る。 ◆予想フォーメーション[3-4-2-1](C)CWS Brains,LTD.GK:シュミット・ダニエル DF:大岩一貴、増嶋竜也、石川直樹 MF:パブロ・ジオゴ、富田晋伍、三田啓貴、中野嘉大 MF:梁勇基、奥埜博亮 FW:平山相太▽昨シーズンまでの[4-4-2]から大きく変化をもたらせ、[3-4-2-1]を採用。キャンプ序盤での戸惑いも解消され、「結構手ごたえを感じている」(増嶋)と口にするほど完成度も上がりつつあるようだ。新加入の増嶋を3バックの中央に置き、DF大岩一貴、DF石川直樹がサイドを固める。DF平岡康裕もここに加わってくるはずだ。また、1トップには新加入のFW平山相太をターゲットとして置き、2列目のMF梁勇基、MF奥埜博亮が狙う形。MF野沢拓也、FW石原直樹も控えている。 ◆期待の新戦力Getty ImagesFW平山相太(日本) 1985年6月6日(31歳) 2016シーズン(J1):15試合5得点▽全国高校サッカー選手権では2002年大会、2003年大会で得点王を獲得した“怪物”も今年で32歳を迎える。Jリーグで12シーズン目となる今季は、慣れ親しんだFC東京を離れて仙台に加入。得点力不足が言われるチームだけに、上位進出には平山の得点が不可欠だ。中盤には良質のパサーやプレースキッカーがいるだけに、チームにフィットできれば自身初となる2桁得点も夢ではないだろう。 ◆キープレーヤー(c)J.LEAGUE PHOTOSMF野沢拓也(日本) 1981年8月12日(35歳) 2016シーズン(J1):18試合3得点▽昨シーズンは2トップの一角を担うなど新たなポジションに挑戦し、前半戦は前線と中盤のリンクマンとして好パフォーマンスを見せた。しかし7月に肉離れで離脱すると、10月まで復帰がずれ込むなど、シーズンを通して見れば不甲斐ない結果となった。それだけに今季にかける意気込みは強いだろう。今季はターゲットマンとなる平山や裏に抜け出す技術が高いFW石原直樹が加入しただけに、野沢の高精度パスは不可欠となる。 2017.02.19 15:01 Sun
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【2017 J1チーム診断】まずはJ1残留へ…昨季のベースに経験値を上乗せできるか《北海道コンサドーレ札幌》

▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分での大幅な見直しが行われ、各クラブがタイトルを目指してこれまで以上に激しいリーグ戦が繰り広げられるはずだ。 ▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回はJ2王者として5シーズンぶりのJ1復帰を果たした北海道コンサドーレ札幌編をお届けする。 ◆5シーズンぶりのJ1 ▽昨シーズンの明治安田生命J2リーグで優勝を果たし、5シーズンぶりのJ1復帰を果たした北海道コンサドーレ札幌。チーム名に“北海道”を使用した元年にJ1復帰を決め、今シーズンは大きな期待が懸けられている。オフにはMF兵藤慎剛(横浜F・マリノス)やMF早坂良太(サガン鳥栖)、MF横山知伸(大宮アルディージャ)ら経験豊富な選手を獲得。手堅い補強で選手層に厚みを持たせ、J1残留を目指す。 ◆2017シーズンの注目ポイント ▽当面の目標はJ1残留になるだろう。昨シーズン気を吐いたFW都倉賢、FW内村圭宏、MFジュリーニョがJ1の舞台でどれほどの結果を残せるかには注目だ。攻撃陣の出来にはチームの浮沈がかかっているとも言える。また、前述の3名に加え、MF小野伸二やMF稲本潤一、MF河合竜二、MF菊地直哉などJ1の舞台で経験を積んだ選手が多くいる。若手との融合でチームを作り上げることができるか、初のJ1の舞台を迎える四方田修平監督の手腕にも注目したい。 ◆予想フォーメーション[3-4-3](C)CWS Brains,LTD.GK:ク・ソンユン DF:菊地直哉、横山知伸、福森晃斗 MF:マセード、深井一希、宮澤裕樹、田中雄大 FW:ヘイス、都倉賢、ジュリーニョ▽基本フォーメーションは[3-4-3]。新戦力と昨シーズンのJ2優勝の原動力となった選手が融合するとみる。MF小野伸二、MF稲本潤一も負傷が癒え、要所で起用することが可能。昨シーズン守備を支えたDF増川隆洋の長期離脱も問題なさそうだ。MF兵藤慎剛、MF早坂良太のユーティリティ性も長いシーズンでは大きな力となるはず。MFマセード、FWヘイス、MFジュリーニョのブラジル人トリオがJ1でどの程度プレーできるのかも攻撃面ではカギを握るだろう。 ◆期待の新戦力Getty ImagesMF横山知伸(日本) 1985年3月18日(31歳) 2016シーズン(J1):19試合1得点▽経験者を補強した中でもチームのカギを握りそうなのは大宮から加入したMF横山知伸だ。大宮との契約更新後に急遽期限付き移籍が発表された横山。3バックを採用する札幌において、スイーパーの位置を任させることになりそうだ。ロングフィードを得意とし、高さもある横山の加入は、昨シーズンの要であり長期離脱中のDF増川隆洋の穴埋めになるはずだ。守備を安定させられれば、J1残留の目標は達成できるだろう。 ◆キープレーヤーGetty ImagesMF深井一希(日本) 1995年3月11日(21歳) 2016シーズン(J2):25試合0得点▽札幌の注目選手といえば昨シーズンのJ2で40試合出場19得点を記録したエースのFW都倉賢になりがちだが、あえてMF深井一希をキープレーヤーに挙げたい。昨シーズンは夏場に負傷し長期離脱。25試合の出場にとどまったが、ポテンシャルの高さはチーム随一。下部組織出身の至宝がJ1の舞台でどれほど輝けるかはチームの成績に関わるだろう。中盤でのパワフルなプレーはJ1の選手といえども戸惑いを見せるはず。流れが一気に転じる可能性も秘めている深井のボール奪取&攻撃参加にも注目だ。 2017.02.19 15:00 Sun
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【原ゆみこのマドリッド】決勝トーナメントは厳しい…

▽「こっちは諦めちゃったみたいね」そんな風に私が頷いていたのは金曜。ヨーロッパリーグ32強1stレグでローマに0-4と叩きのめされたビジャレルのエスクリバ監督のコメントを読んだ時のことでした。ヨーロッパの大会が再開した今週、一足先の火曜には同じスコアで大敗したスペイン勢もいるんですけどね。それでもバルサからは、「Creer y creer, siempre/クレエル・イ・クレエル、シエンプレ(常に信じて信じまくる)」なんて、CL16強2ndレグで奇跡のremontada(レモンターダ/逆転突破)を目指す言葉が、イニエスタのツイッターから聞こえてきたりしたものの、エスクリバ監督はもう週末のレアル・ソシエダ戦で立ち直るとしか言っていなかったから。 ▽まあ、ELは来週木曜に早くも2ndレグがあるため、ちょっと事情が違いますけどね。PSGとの再戦が3月8日と、バルサには作戦を練る時間がたっぷりあるとはいえ、彼らの特技が永遠のライバル、レアル・マドリーと同じだという話はあまり聞かず。実際、お隣さんと違って、DNAにレモンターダ精神が刷り込まれていないアトレティコなど、バルサとのコパ・アメリア準決勝で1-2の負けを引っくり返そうとして、やっぱり叶わなかったことを鑑みれば、点差も遥かにあるため、難しいんじゃないかと思いますが、どうなることやら。 ▽ただ、そのおかげでここしばらく、彼らがPSGのことばかりを考えてくれれば、この週末の日曜、リーガでカンプ・ノウに乗り込むマドリッドの新弟分のレガネスや、その次週、ビセンテ・カルデロンにバルサを迎えるアトレティコが助かるんじゃないかと…。その辺は私も都合良く、考えてしまうのも否めず。レアル・マドリーのセルヒオ・ラモスだって、「No me gusta ver sufrir a amigos, pero obviamente no me gusta que gane el Barca/ノー・メ・グスタ・ベル・スフリル・ア・アミーゴス、ペロ・オビアメンテ・ノー・メ・グスタ・ケ・ガネ・エル・バルサ(友達が苦しむのを見るのはイヤだけど、バルサが勝つのがイヤなのも当り前さ)」と言っていましたしね。バルサがCL早期敗退してくれることで助かるのはマドリッドの両雄、どちらも同じってことでしょうか。 ▽それより今週はマドリーもCLナポリ戦に挑んだんだろうって? その通りで、水曜のサンティアゴ・ベルナベウでは試合前、スコアボードに前日のPSGvsバルサのハイライトを流して、アップする選手たちを景気づけをしていましたが、「マラドーナがロッカールームで30秒話してくれた」(サッリ監督)というようにどうやらチームのレジェンドが訪問したナポリの方が序盤の士気は高かったよう。だって、フォンド・スール(南側ゴール裏席)には巨大なモザイクも出現して、前人未到のCL2連覇への後押しをファンがしてくれたにも関わらず、開始7分にはインシーニェが放ったミドルシュートがあっさり決まってしまったんですよ。さすがにこれには先が思いやられてしまったものの…。 ▽全然、大丈夫です! その10分後にはカルバハルのクロスをベンゼマがヘッドでゴールにして、マドリーはあっさり同点に追いつくことに。それから余裕を持って攻めることのできた彼らは前半こそ、その1点に留まりましたが、後半は49分にクリスチアーノ・ロナウドがエリア内右奥から入れたパスをクロースが決めて2点目をゲット。更に54分には、カゼミロが「Es una cosa que vengo entrenando mucho/エス・ウナ・コーサ・ケ・ベンゴ・エントレナンドー・ムーチョ(自分が沢山、練習してきていること)」を披露。ええ、ナポリの守備陣がエリア内からクリアしたボールを拾った彼が弾丸volea(ボレア/ボレーシュート)で撃ち込み、とうとう3点目を挙げてくれたのですから、もう安心ですって。 ▽いえ、パルコ(貴賓席)でマラドーナが26歳の彼女と応援する中、ナポリも2ndレグに繋がる2点目のアウェイゴールを奪おうと懸命に戦ったんですけどね。Falso nueve(ファルソ・ヌエベ/仮のCF)を務めるメルテンスが絶好のシュート機会で外してしまい、里帰りとなったカジェホンも久々のベウナベウで勝手が違ったんでしょうかね。サッリ監督も最後は、今季からユベントスに行ってしまったイグアインの代わりに獲得しながら、負傷で長期離脱。この試合で復帰したミリクまで投入と、手は尽くしてみたんですが、「マドリーはここ3カ月で最高の試合をして、ウチは最低の試合をした」(サッリ監督)のが響いたか、追加点が入ることはありませんでしたっけ。 ▽ただ、ジダン監督も「El 3-1 es un buen resultado pero no definitivo/エル・トレス・ウノ・エス・ウン・ブエン・レスルタードー・ペロ・ノー・デフェニテティボ(3-1というのはいい結果だが、決定的ではない)。勝負はまだ五分五分」と言っていたように、これでマドリーが準々決勝への切符を手に入れたと喜ぶのは時期尚早。何せ、3月7日の2ndレグでは「サン・パオロ(ナポリのホーム)は地獄と化すだろう」とサッリ監督も予告していましたしね。今回、半数以上はチケットを持っていないながら、計1万人がマドリッドに駆け付けたナポリファンの情熱を目の当たりにすると、きっとそうなんだろうと推測するのは難しくなし。 ▽それだけにマドリーもしっかり準備しないといけませんが、そうそう、人口に比例してか、EL32強のアポエルを応援しに、キプロスからビルバオ(スペイン北部、アスレティックのホームタウン)にやって来た300人程の過激グループが、チームが3-2で負ける前に警官隊と衝突していたのとは違い、イタリア人サポーターが騒ぎを起こすことはなかったんですが、ダフ屋に偽造チケットをつかまされ、ゲートでのチェックで入れなかったファンが結構いたとか。 ▽うーん、クラブが発売したナポリ戦のチケットはもうかなり前に売り切れていたんですけどね。せっかく来たのに見られないのは悔しく思ったイタリア人以外の観光客も騙されていたようで、どうすれば引っかからずに済むのか、私もアドバイスはできないんですが、被害者の証言によると、偽造チケットは70~100ユーロ(約8400~1万2000円)と相場より安め。あ、でも東洋人には160ユーロ(約2万円)で売り付けられていたので、あまり参考になりませんかね。 ▽そしてもう土曜には次のエスパニョール戦が迫っているですが、マドリーにはとっておきの朗報があって、今週からずっと全体練習に参加していたベイルがとうとう招集リストに復帰したんですよ! ただ彼らには来週、水曜にクラブW杯参加のため、延期していたバレンシア戦も控えているため、ジダン監督はゼンゼマ、モドリッチ、そしてGKケイロル・ナバスを温存しますけどね。そのため、BBC(ベイル、ベンゼマ、ロナウドの頭文字)勢揃いとはならないんですが、木曜に屋根の修理もすっかり終わったバライドスでセルタがシャフタールに0-1で敗戦。EL32強で敗退する可能性も出てきただけに下手したら、2月初旬に延期された試合もミッドウィークに入る可能性もあり、そうなると3月の代表戦週間までマドリーはハードシュケジュールが続くかもしれませんからね。 ▽おかげで、ナポリ戦で途中交代したラモスも腰の打撲だけで重症ではないものの、用心のため、お休みすることになり、代わりにアセンシオやマリアーノがベンチ入りすることに。加えて、ジダン監督は「Contra el Espanyol él va a jugar de inicio/コントラ・エスパニョール・エル・ヴァ・ア・フダール・デ・イニシオ(エスパニョール戦では彼が先発する)」と、このところ出番が減っていたモラタの起用を宣言。うーん、ベンゼマは得意のCL戦で面目躍如を果たしたものの、モラタもこのままベンチ生活が続くと、また別のチームに行ってしまうかもしれませんしね。とりあえず、2位のバルサとは勝ち点1差とはいえ、消化試合が2つ少ない状態で首位を維持している今は比較的、余裕があるため、ローテーションにはいいタイミングじゃないでしょうか。 ▽一方、キケ・サンチェス・フローレス監督率いるエスパニョールでは、2週間前のマラガ戦で頭蓋骨にヒビが入り、休養していたピアッティがアーセナルのチェフのようなヘッドギアをつけて復活。同チームではエルナン・ペレスも鼻骨骨折でマスクをつけてプレーしているんですが、この2人が揃うと結構、怖いかも。あとはカシージャ、ディエゴ・ロペスの両GKが、それぞれ河岸を変えて対戦するのが楽しみだったりしますが、そんなマドリーvsエスパニョールは土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)キックオフ。今度はナポリ戦ではアシスト役に徹していたロナウドのゴールも見られるといいですね。 ▽それで、今年になって初めて試合のない1週間を過ごしたアトレティコは何をしていたんだって? 木曜の夜などには選手たちが集まって、前節のセルタ戦での逆転勝利から、盛り上がったムードを維持しようとしてか、決起ディナーなどを開いていたようですけどね。今週にはマハダオンダ(マドリッド近郊)での全体練習に戻ったGKオブラクやチアゴもまだ、ヒホン(スペイン北部のビーチリゾート都市)遠征のメンバーには入っていません。 ▽同様に負傷中のゴディンやファンフアン、ガイタンも来週火曜のCLレバークーゼン戦を目指して、リハビリを続けていますが、困ったのはその大事な日に彼女との相互DV訴訟で出廷しなければならないリュカが日程変更を認めてもらえず、午前11時に裁判、午後3時過ぎの飛行機でドイツまで移動して、8時45分のキックオフに間に合わさないといけないこと。まあ、何事もなければ、この土曜午後1時(日本時間午後9時)からのスポルティング戦でプレーして、レバークーゼンではサビッチとヒメネスのコンビでCBを賄えば済みますけどね。これ以上、DFにケガ人が出るとシメオネ監督が困ることになるため、今週末は何事もなく終わってくれるのを祈るばかりかと。 ▽そんな中、やっぱり時間がたっぷり取れるというのは良かったようで、彼らもとうとう金曜にはPK練習を実施。いえ、その日はたまたま、マドリッドは祝日で学校がお休みだったため、見学の子供たちでギャラリーが多かったというのを利用したみたいですけどね。今季はもらったPK9本中6本を失敗、クラブ通算でも445本中30%近い129本もゴールにできず、リーガ1の失敗率という、呪いのようなデータを聞けば、さすがのシメオネ監督だって、ちょっとは練習させなきゃと思っても不思議はない? ▽ちなみにその練習はPK戦形式でグリーズマン、フェルナンド・トーレス、ガメイロ、コケ、サウルが蹴り、今回は枠に当ててしまったのがガメイロだけ。あとは成功したそうですが、もしスポルティング戦でPKがあっても「Seguro que saldrá de los que ya patearon/セグロ・ケ・サルドラ・デ・ロス・ケ・ジャー・パテアロン(きっと今までに蹴った選手が蹴るだろう)」(シメオネ監督)とのことなので、あまり不安は晴れませんけどね。 ▽個人的には丁度、今週は昨季のCL決勝でお隣さんに再び負けた後、後半にPKを失敗していたグリーズマンが「試合が終わって、負けたのは自分のせいだと思っていたら、シメオネ監督が来て、まったく反対だと言ってくれた。ボクはチームにとって重要な選手だから、心配しないで、また決勝に行けるように努力すべき時だってね」と話しているインタビューを読んだばかりだったので、そろそろ彼にリベンジを果たしてもらいたいと思いますが、さて。 ▽加えて、アトレティコには先週、スポルティングに負けてしまった弟分の敵をとるという使命もありますしね。とりわけ今節、レガネスはバルサと分が悪いだけでなく、18位のスポルティングだけでなく、金曜には19位のグラナダもベティスに勝ってしまったため、降格圏にいる両チームとの差がたったの勝ち点2と厳しい状況になってしまったため、とにかくここは先輩が勝ってあげないと。ええ、それでなくても今は勝ち点4ある3位セビージャとの差も縮めないといけないアトレティコなので、私もいい結果を出せるように願うばかりです。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している 2017.02.18 16:20 Sat
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【倉井史也のJリーグ】すでに悲劇が見えてるチームがあるってみんな言ってるよ?! の巻

▽はい! 行ってきました! Jリーグキックオフカンファレンス。例年よりも狭い会場で、すっごい混んでました。狭いモンだからJ3のクラブがロビーに追い出されちゃって、ちょっと寂しそう。そんなとこに元日本代表の監督や選手がいるんですから、なんか申し訳ないッスって、Jリーグ関係者でもないのに思っちゃいましたよ。それでも、去年と違って今年はちゃんと監督も目玉選手も来てるし、DAZNのお披露目的もよかったんじゃないスカね。 ▽で、いよいよ今週末のゼロックススーパーカップからJリーグがスタートするわけです。いろいろ練習取材に行ってみると、クラブ関係者たちから異口同音に聞こえてきた話が。 ▽あるクラブが同情を集めてるんですよ、すでに。それは胸スポンサーが「ちょっと大丈夫?」的なあのクラブでもなければ、アガサ・クリスティもビックリの誰もいなくなりそうなそのクラブでもなく――浦和なのでした。 ▽浦和にとってみると、今年の最初の公式戦は18日、日産スタジアムでもスーパーカップ。その後すぐオーストラリアに飛んでシドニー・ワンダラーズとのACLが21日。日本に戻ってきたら、次は25日にまたも日産スタジアムで横浜FM戦。やっとホームで試合ができるのは28日だけど、ACLで相手は強いFCソウル。3月4日にやっとJリーグのホーム開幕がC大阪を迎えて行えるわけです。 ▽一方の鹿島はどうか。18日の日産スタジアム、スーパーカップは同じでも、21日の蔚山現代戦、25日のFC東京戦はホームゲーム。28日はタイでムアントン・ユナイテッド戦と、うーん、こういう部分も鹿島、持ってるじゃん、みたいな。 ▽だいたいね、鹿島は出足が悪くて尻上がりに調子を上げてくチーム。浦和は最後が一番ヤバイチーム。その浦和にスタートダッシュさせないような日程じゃないですか。去年、年間勝点を最も稼いでいながら王者になれず、今年こそって思ってるチームにこの仕打ち。もしかして昔、横断幕たくさん出した恨みか!! と言いたくなるスケジュールなんですけど。 ▽でも、この2チームが最初っから大変な状態なのは間違いなくて、ってことはスタートダッシュで勝ち点をがばがば稼いで途中でアクセル吹かしそうなあのチームが、今年いいんじゃないですか? そのチームとは――あ、もう字数が足りない! この続きはまた来週! 憶えてたら!! 【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2017.02.16 22:00 Thu
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【六川亨の日本サッカー見聞録】久保の過保護にひと言!

▽いよいよ今週土曜の18日に、鹿島対浦和のゼロックス・スーパーカップで2017シーズンが開幕する。その前座試合として10時30分から高校選抜対U-18Jリーグ選抜の試合があるが、おかしなメールがJリーグから届いた。 ▽「また、1点ご連絡です。NEXTGENERATION MATCH U―18Jリーグ選抜のメンバーである久久保建英選手(FC東京U-18)への取材に関しまして、Jリーグとクラブで協議した結果、チームに合流する試合前々日から試合当日(ミックスゾーン含む)まで一切の取材をお受けいたしかねますので、予めご了承頂きますようお願い申し上げます」 ▽久保といえば、U-17日本代表の主軸であるだけでなく、昨年末はU-20日本代表のアルゼンチン遠征にも招集され、U-20日本代表の内山監督も今年5月から6月にかけて韓国で開催されるU-20W杯への参加を希望する日本サッカー界の期待の星だ。将来を嘱望される逸材だけに、大切に育てたいという気持ちは分かる。 ▽しかし、それだからこそ久保はこれまで“飛び級”で、レベルの高いステージで戦ってきた。昨年11月5日には15歳5カ月でFC東京U-23の一員として、長野戦でJ3リーグのデビューを果たし、J3最年少出場記録を飾った。試合後は異例とも言える多くの報道陣に囲まれながらも、「緊張したけど身体はいつも通りに動きました。でも、何もできずに時間ばかり過ぎたけど、途中からは試合に入っていけました」と語り、デビュー戦と自身の出来については「順調と言えば順調ですけど、自分的には早かったかな。記録とかは意識していません。あまりゴールに絡めずミスも多かったので、10点か15点。今後は1人で局面を打開できるプレーヤーになりたい」と抱負を述べていた。 ▽中学3年生にもかかわらず、多くの報道陣、彼にしてみれば見ず知らずのオジサンたちに囲まれながら、言いよどむことなくはっきりと受け答えするのを見て、正直驚かされた。自分が中学3年生だったとしても、これほど理路整然と答えることはできなかっただろう。バルセロナに留学していただけに、精神的な自立も早いのではと感心したものだ。 ▽能力の高い選手は、より高いレベルでプレーさせた方がいいというのは常識だろう。久保に関して、「身体のできていない中学生を、高校年代や大学年代と試合をさせて、ケガをしたら取り返しのつかないことになる」とい危惧する声も聞こえた。しかし久保は、上の年代とのフィジカルコンタクトも苦にすることなく、巧みなドリブルとステップでかわしていった。危惧する声は、いまのところ杞憂に終わっている。 ▽だからこそ、プレー同様に若いころからメディアとも接して、社会性を身につけさせるべきだと思う。ピッチでは成長を促しながら、ピッチ外では周囲の大人が過保護になっていると感じられてならない。久保の、選手としての成長を見守るなら、“普通”に接するのが一番だとも思う。もしも久保が韓国でのU-20W杯で活躍したら、「試合当日(ミックスゾーン含む)まで一切の取材をお受けいたしかねます」という言葉が通用するとは思えない。国際的なスタンダードを身につけさせるためにも、関係者には再考を求めたい。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2017.02.16 15:05 Thu
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【東本貢司のFCUK!】エンリケとヴェンゲルの差

▽これはちと、ひどい。いくらなんでもリターンマッチで4点差を跳ね返すのは骨が折れるどころではない。チャンピオンズ・ラスト16。バルセロナとアーセナルのことだ。ただし、両者の問題と修復への課題には、天と地の差ほどの、つまり、まるで正反対の要因があることを見逃してはいけない。あえてこのコラムでスペインの雄を引き合いに出す意味もそこにある。バルサの蹉跌、その理由は(たぶん)誰の目にも明らかだろう。十八番の、トレードマークのポゼッションプレスよ、今いずこ。いや、それ自体は必ずしも失敗だとは言えない。方向転換(の必要性)はどんなチームにも、いつかめぐってくる。しかし、それを承知の上だとして、ルイス・エンリケが見誤ってしまった最大の失敗とは・・・・メッシ、スアレス、ネイマールの“ワンダー3”にあまりにも頼りすぎた戦術・・・・いや、それはもう戦術でさえない。いったい「個の能力任せ」のどこに戦術があろうか。筆者はいまだに首を傾げている。就任1年で「ルイス・エンリケの戦術論」本が世に出た“謎”について。 ▽パリSGの前に無残の散った試合後、セルヒオ・ブスケッツは「我々は戦術的に敗れた」と述べたそうだ。それを会見の場で伝え聞いたルイス・エンリケは「何のことか(ブスケットが何を指してそんなことを言ったのか)さっぱりわからず」、当の記者に逆切れして?みついたという。そして、その一件を伝え聞いた某評論家は「これで終わりだな」と思ったとか。ルイス・エンリケ体制の終わり。すでに後任候補の名はいくつか上がっている。最有力はセヴィージャの将、ホルヘ・サンパオーリ。バルサ上層部はスパーズのポチェッティーノやエヴァートンのクーマンも「お気に入りリスト」にアップしているといわれているそうだ。もっとも、リーガとコパ・デル・レイの優勝の目はまだ残っている。タイトルを一つは確保できればお目こぼしはあるのかも・・・・いや、その可能性は低いと、前出の評論家は断言する。ブスケッツの指摘にルイス・エンリケがカチンときたということは、プレーヤーたちに不信の輪が広がり、エンリケ自身にもきっと思い当たる節があるからだ。 ▽では、アーセナルは? エミレイツに戻ってこの、緩急自在の剛腕をまざまざと見せつけたバイエルンをひっくり返すのは至難の業。つまり、チャンピオンズはほぼ絶望、残る現実的なタイトルの目はFAカップだけだ。この数年、定番のようになった(今やイングランドでも哀しいかな価値が薄れゆく一方の)トロフィーを仮に獲ったところで、アーセン・ヴェンゲルの地位は保たれるのか? 確率でいえば「保たれる」方に、筆者なら賭ける。なんとなれば、こちらは戦術で負けたわけではないからだ。明白な力負け。つまり、敗戦の責任は一にも二にもプレーヤーたちの側にある。具体的には、ガナーズの生命線というべきペース(スピード)の点で、バイエルンにほぼ完全に競り負けた。その上、バイエルンが絶妙な間合いで差しはさむ「緩」に翻弄されてはおよそ太刀打ちできるはずがなかった。なにゆえに? 思うに、あのワトフォード戦敗退の屈辱がまだ尾を引いている。精神的に立ち直れていない。だからペースで敵を上回るヴァイタリティーを絞り出せなかった。 ▽最近、何かというと、かつての“レジェンドたち”のコメントが引き合いに出される。本人たちが何を言ったかということより、そこには、あの「インヴィンシブル」シーズンのチーム(2003-04)と比較したがっている(ゲスな)“下心”が透けて見える。無論、そんな“揶揄めいた”ことに何の意味もない。比べる基準などどこにもないからだ。ならば、さすがに無敗とはいかずとも、アーセナルが今も優勝争いの輪に踏みとどまっているのはなぜだ? 当時とまったくわけが違うのは、あの翌シーズンからチェルシーの“爆買い”が始まり、しばらくしてマン・シティーも追随したという、いわば「世界が変わってしまった」ことである。同じ尺度で測れるはずがない。そんなことよりも、今季のアーセナルはここまでを通してほぼベストメンバーを組めないで、何とかやりくりしてきた点を思い出すべきではないか。無論、今後、思い切った補強に向かうのは当然だとして、そこで立ち止まって考えてみなければならない。ヴェンゲルが去ったアーセナルにはたして、誰が、どんな大物即戦力がはせ参じるだろうか。上辺しか見ない輩にはそこがわかっていない。 ▽ルイス・エンリケには悪いが、そこに天と地ほどの差があるのは明白だろう。そう、このバイエルン戦を控えた時点でも「後継者」候補が取りざたされていた。だが、そのどれをとっても(エンリケじゃないが)さっぱり理解に苦しむ話にしか聞こえない。果ては、現在イングランド2部のニューカッスルを率いるベニテスの名前が飛び出す始末。笑ってしまうしかないが、筆者は思ったものである。どうせ“冗談の一環”なら、サー・アレックス・ファーガソンの名前くらい出してみろ、と。さもなくば、ヴェンゲルの前の前のジョージ・グレアムとか。“物理的”に現実味のある名前を出すことに、むしろ真実味が薄れるのに、誰も気づかないとは。かつてのガナーの一人、マーティン・キーオンは「まだアーセナルはヴェンゲル更迭の準備ができていない」と述べ、イェンス・レーマンは「チャンピオンズを獲ってこそ、アーセナルもヴェンゲル自身も“変化”を真剣に考えるだろう」と予言している。そう、まだ早いのだ。それに何よりも、ヴェンゲルが去って誰が来たところで、その節は多分、いやきっと、サンチェスとエジル辺りは新天地を望むだろう。そうなってからでは遅い、いや、それこそ壮大な一からの出直しになってしまうだろうから。【東本 貢司(ひがしもと こうじ)】 1953年大阪府生まれ 青春期をイングランド、バースのパブリックスクールで送る。作家、翻訳家、コメンテイター。勝ち負け度外視、ひたすらフットボール(と音楽とミステリー)への熱いハートにこだわる。 2017.02.16 13:25 Thu
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【原ゆみこのマドリッド】珍しいものを見た…

▽「別にいいけど、ちょっと微妙」そんな風に私が感じていたのは月曜日、スペイン・サッカー協会理事会で5月27日のコパ・デル・レイ決勝会場がビセンテ・カルデロンに決まったという報を知った時のことでした。いやあ、先週末のリーガであった予行演習、アラベスvsバルサ戦は0-6という後者の圧勝で終わったんですけどね。昇格組にも関わらず、ミッドウィークにも試合がある年明けからのハードスケジュールを乗り切ったペレグリーノ監督のチームはもう精根尽き果てていたはずで、それでも一応、リーガでは降格圏まで勝ち点10以上の余裕を持っての12位。となれば、その日、2得点挙げたルイス・スアレスもコパ決勝では出場停止ですし、ここはバルサに手の内を明かさず、「チョロい相手と」と過信させて、メンディソローサから気分良く帰ってもらうのも決して悪くはなかったかと。 ▽ただ、予想外だったのはアトレティコからレンタル移籍で修業に出ているテオが、もしかしたら決勝の当日はU20ワールドカップ参加のフランス代表に招集されており、自分が年子の兄、ルカスの敵をとってあげられないかもしれないのが悔しかったのかもしれませんね。ボールを奪おうと激しくいったアレイス・ビダルの当たり所が悪く、足首の脱臼で今季絶望にしてしまったのはあと味が悪かったかも。うーん、実はお兄さんの方も来週のCLレバークーゼン戦の日に、先日起きた彼女との相互DV訴訟で出廷を命じられていて、今クラブと代理人が日付を変えるよう、裁判所と交渉している最中なんですけどね。兄弟揃って乱暴事がこうも続くと、ご両親も辛いかと思いますが、それより何より、前節は仮想コパ3位決定戦の方が見応え満載。それもあって、返す返すもアトレティコが今季限りのホーム、ビセンテ・カルデロンで最後の試合となる決勝に進出できなかった間の悪さを嘆くことになったんですが…。 ▽まあ、そのことは後で詳しく話すとして、先にお隣さんのオサスナ戦がどうだったか伝えておかないと。土曜にバルサが勝利した後、消化試合は2つ少ないものの、順位表の上では勝ち点2下の2位でエル・サダル(オサスナのホーム)のピッチに立ったレアル・マドリーでしたが、結構、首位に返り咲くのには苦労したんですよ。いえ、序盤にイスコとの接触プレーでオサスナの選手が足を骨折、「Tano gritaba 'tibia y perone'. No quise ni mirar/タノ・グリタバ・ティビア・イ・ペロネ。オー・キセ・ニ・ミラール(タノは脛骨と腓骨だと叫んでいた。ボクは見たくもなかったよ)」というショックを選手たちは乗り越え、前半23分にはベンゼマのスルーパスからクリスチアーノ・ロナウドが先制点を決めてリードと、順調に見えたんですけどね。 ▽ジダン監督が採用した3CB制は、私もほとんどマドリーで見たことがないだけに、やっぱりチームカラーに合わないんでしょうか。バラン、この日がマドリー公式戦500試合出場の節目となったセルヒオ・ラモスと共に先発した、まだ100試合のナチョなど、「tenemos un gran equipo y mucha variedad de jugadores/テネモス・ウン・グラン・エキポ・イ・ムーチャ・バリエダッド・デ・フガドーレス(ウチには偉大なチームがあって、イロイロな種類の選手がいる)から、どんなシステムでも快適だよ」と言っていたものの、中盤まで上がった2人のSB、ダニーロとマルセロはそうでもなかったよう。ええ、この形でスタートした1月のリーガのセビージャ戦(2-1で負け)もコパ準決勝セルタ戦2ndレグ(2-2で敗退)でもいい結果は出ませんでしたしね。この日も32分にはセンターから敵にロングパスを出され、セルヒオ・レオンの見事なvaselina(バセリーナ/ループシュート)でオサスナが追いついて、1-1でハーフタイムを迎えることに。 ▽ただ後半早々、マドリーはダニーロが足に打撲を負って担架で退場。幸か不幸か、これがキッカケでハメス・ロドリゲスがピッチに入り、「Hemos tenido mas equilibrio con cuatro, cerrando por dentro/エモス・テニードー・マス・エキリブリオ・コン・クアトロ、セランドー・ポル・デントロ(ウチは4人のDFラインでよりバランスが取れた。内側を締めてね)」(ジダン監督)という効用をもたらします。おかげで中盤で動きやすくなったイスコが16分、ベンゼマがエリア内でシュートできなかったボールに突っ込んで勝ち越し点をゲット。その頃にはだんだん、オサスナも「notamos la exigencia fisica/ノタモス・ラ・エクシヘンシア・フィシカ(体力的な消耗を覚えた)」(バシリエビッチ監督)という状態になってきたため、ロスタイムにはルーカス・バスケスもゴールを奪い、最後は1-3で勝利することができましたっけ。 ▽え、前々節のセルタ戦が中止になって、間が12日も空いたため、この試合ではイロイロ考えてしまったジダン監督だけど、もうここからはシーズンも正念場。水曜のCL16強対決ナポリ戦1stレグで実験的な布陣を組んだりはしないだろうって?そうですね、相手は昨年グループリーグが終わって以来、11試合無敗ですし、ドリース・メルテンスを始め、カジェホン、ハムシークと強力な攻撃陣を擁している上、カジェホンと共に里帰りとなるCBアルビオルや34歳ながら、GKレイナも絶好調のようですしね。昨年11月のCLスポルティングCP戦で負傷した足首を手術したベイルも日曜から全体練習に戻り、復帰は近いと言われていますが、まだ実戦には早いと思うので、とりあえずこの試合ではルーカス・バスケス辺りを前線に入れた4-3-3に戻るのでは? ▽そんな注目のマドリーvsナポリ戦はバルサが火曜にパリでPSGと戦った後、水曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)キックオフ。ちなみにマドリーを率いて、2007年には奇跡のremontada(レモンターダ/逆転)優勝を遂げたカペッロ元監督など、イタリアのメディアを通じて、ナポリのサッリ監督に「マドリッドでは試合は決して最後まで終わらないから気をつけるように」と警告。スペイン代表でマドリーの選手たちのことをよく知るレイナも「Lo de Ramos y el minuto 93 no es casualidad/ロ・デ・ラモス・イ・エル・ミヌート・ノベンタイトレス・ノー・エス・カスアリダッド(ラモスとあの93分のことは決して偶然じゃない)」と、後半ロスタイムにミラクルゴールを挙げる相手の特殊体質を挙げて、用心していましたけどね。実は先週末、彼らの十八番を奪ったチームが出現。ええ、それがお隣さんだったんですよ。 ▽翌日曜のことです。マドリッドの新弟分、レガネスが夕方の試合で奮闘空しく、降格圏のスポルティングに0-2と負け、猶予が勝ち点2となってしまった上、金曜からずっと雨混じりのうっとおしい天気に強風が加わったため、私も夜のビセンテ・カルデロンに行くのはちょっと憂鬱だったんですけどね。そこへ直前には3位セビージャがラス・パルマスに終盤の1点で勝利という報が加わり、ただでさえ、金曜にレアル・ソシエダがエスパニョールに勝ったため、CL出場圏外の5位落ちというプレッシャーを受けていたアトレティコがセルタ戦でどんなプレーをするか心配だったんですが、ええ、見事にやってくれましたよ。 ▽開始5分、いえ、まさか雨が降っているから、ボールが滑っていつも以上にパスが下手になるんじゃないかと、私が疑っていたのはともかく、GKモヤもうっかり取り損ねたらマズいと思ったんでしょうかね。敵のCKをカブラルの前にパンチングして、有難くヘッドでゴールを決められているなんこと、あっていい?これではようやく肩の脱臼手術から全快通知をもらったオブラクと早速、来週のCLレバークーゼン戦で正GK交代もやむなしかと、こっちも呆れるしかありませんでしたけどね。そういえば2年前もモヤは同じカードでケガをして、そこからオブラクの時代がやって来たんですが、これも何かの因縁かもしれません。 ▽でも、大丈夫。その日のアトレティコは迅速に反応して、10分にはカラスコのスルーパスをエリア内でゴールに背を向けて受けたフェルナンド・トーレスが天才的な技を披露。ええ、一旦トラップして浮かしたボールを後ろに向けて蹴り上げて、それがゴールにスッポリ入ってしまったのにはスタンド中がビックリしたの何のって。それこそgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)でしたが、その当人がPKという、見た目には絶対、蹴る方が有利そうなシュートを枠に当ててしまうとは、これもサッカーの7不思議の1つ。 ▽うーん、28分にロンカリアのファールを受けて、PKをゲットしたのはカラスコだったんですけどね。最初は彼が「Me encontraba con confianza para tirar el penalty/メ・エンコントラバ・コン・コンフィアンサ・パラ・ティラーウ・エル・ペナナルティ(PKを蹴るのに自信があった)」とボールを掴んでいたんですが、19分には同じ選手にエリア内で倒されながら、PKをもらえなかった年長者を敬って、トーレスにキッカーを譲ってしまったのが裏目に出た? ▽まあ、先週のコパ準決勝2ndレグでガメイロが決められなかったこともあり、シメオネ監督が今度の担当者はスポーツ紙のファンが選ぶキッカー候補ナンバーワンだったトーレスにしてみようと思ったとしても責められませんけどね。ただ先日、私がトーレスもよく外していたと言っていたのは何となくの記憶からだったんですが、実はデータ的にもそれは正しかったようで、これまで彼はリーガで28回PKを蹴って、うち9本を失敗。ロナウドも9回、メッシも8回ゴールにできていませんが、彼らはそれぞれ65、50と蹴った回数自体が多いため、やはりトーレスがPKに強くないという印象は本当だったかと。 ▽おかげで1-1のまま、後半を迎えたアトレティコでしたが、しばらくはどうにもいけてない状態が続きます。そう、コパのバルサ戦以外の最近の試合の傾向で、1点取ればもう十分病がまた発症してしまったのかと、私も雨を防げるスタンドの奥の方に引っ込んで見守っていたファンたちも時間が経つにつれ、イライラが募っていったんですが、それに合わせるようにセルタはバスやボンゴンダら、アラベスとのコパ準決勝2ndレグからローテーションした主力を投入。それが30分過ぎ、電光石火のカウンターに繋がり、最初はシュートを撃ち上げてしまったグイデッティだって、2度目となれば、しっかりゴールを決めてきますって。残り10分ちょっとでスコアは1-2。アトレティコにとって、これって完全に負けパターンですよね。 ▽ところがその日は奇跡が起きたんです!もうあまりパスも繋がらないし、頼りのトーレスもガメイロに代わってしまっていたため、場内を静けさが包んでいた40分、ガビが右サイドから入れたクロスもルカスが味方に渡せず、ロンカリアがクリア。エリア前に上がったボールをタイミングバッチリでvolea(ボレア/ボレーシュート)して、ネットに叩き込んでくれたのはカラスコでした。いやあ、彼は前半、GKセルヒオとの1対1を決められず、それ以降、ファンからブーイングを受けていたんですけどね。シメオネ監督も後半26分にはコレアと交代させるつもりだったんですが、まさにその瞬間、「下がるのはボクだったけど、Saúl fue honesto y pidió el cambio porque estaba tocado/サウル・フエ・オネストー・イ・ピディオ・エル・カンビオ・ポルケ・エスタバ・トカードー(サウルが正直に痛みがあるからと交代を頼んだ)」(カラスコ)おかげで、プレーを続行できることに。 ▽そこへ「En el campo no se oyen los pitos/エン・エル・カンポ・ノー・セ・オジェンロス・ピトス(ピッチではブーイングは聞こえない)」という、当人の持って生まれたスルー力の賜物か、心を乱さず撃てたのが幸いしたんでしょうね。「自分のいた位置だとボールをキープすることができなくて、ファーストかセカンドタッチで捌かないと敵のカウンターに繋がるから、蹴らなきゃいけなかった。Esta salió perfecta, pero otras puede irse por encima del estadio/エスタ・サリオ・ペルフェクタ、ペロ・オトラス・プエデ・イルセ・ポル・エンシーマ・デル・エスタディオ(今回は完璧にいったけど、別の時はスタジアムから飛び出しちゃうかも)」(カラスコ)という一撃だったようですが、このゴールでどんなにスタンドが盛り上がったことか。 ▽そう、現金なもので同点になった途端、嵐のような応援が巻き起こった場内でしたが、その2分後、今度はコレアのクロスをガメイロが頭で落とし、そこへ突撃してきたグリースマンが勝ち越しゴールを挙げた瞬間、我が目を疑ってしまったのはきっと私だけではなかった?だってえ、トーレスは後で「Al final se ha visto una victoria de casta/アル・フィナル・セ・ア・ビストー・ウナ・ビクトリア・デ・カスタ(最後は血統による勝利を見ることができた)」と言っていましたが、奇跡のレモンターダなんて、彼らの辞書にはないんですよ。私もとんと記憶になかっただけでなく、これにもデータの裏付けがあって、アトレティコが後半41分以降に逆転勝利をしたのはクラブ史上、1997年のラージョ戦の1度限り。 ▽となれば、稀に見る僥倖を目撃したシメオネ監督が喜びの余り、ピッチサイドを走って、グリースマンのゴールを祝う選手の輪に加わってしまったのも理解できますが、いやあ、これがコパ準決勝でできていればねえ。5月には大舞台で胸を張って、ファン共々、ビセンテ・カルデロンにお別れを告げることができたはずでしたが、まあそれはそれ。今は3-2でセルタに勝った彼らがリーガ4位を取り戻し、お隣さんの専売特許を真似することも可能だとわかっただけでいいかと。ええ、きっとパルコ(貴賓席)に偵察に来ていたレバークーゼンのシュミット監督も感心してくれたかと思いますが、もしや16強対決でアトレティコに勝つにはやっぱりPK戦しかないと意を決していたら、どうしましょう。 ▽そんなアトレティコは今週、土曜のスポルティング戦まで試合がなく、ようやくミッドウィークがヒマになったんですが、シメオネ監督は「Digo lo bueno que seríamos si los marcáramos/ディゴ・ロ・ブエノ・ケ・セリアモス・シー・ロス・マルカラモス(PKも入れていれば、ウチはもっと良くなるだろう)。だが、3万、4万の人が見に来てくれない限り、練習の仕様がないんだよ。同じ状況じゃないからね」と、相変わらずPK特訓には消極的。だったら、試合前のアップの時間を使って蹴ってみたらいいんじゃないかというのが、私の素人考えですが、何せこの先は落とせない試合が続きますからね。要はファンにまで頭を絞らせてしまうぐらい、このPK問題は深刻ってことですよ。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している 2017.02.14 12:45 Tue
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【原ゆみこのマドリッド】奮闘空しく…

▽「じゃあ、こっちは3位決定戦?」そんな風に私が皮肉に思っていたのは金曜。この週末のリーガの予定を見直していた時のことでした。いやあ、昨季はアトレティコを破りながらも準決勝でセビージャに負け。今季もレアル・マドリーを退けるもアラベスに敗れて2年連続で決勝進出の夢が消えたセルタの選手も、似たようなことを考えながらマドリッドに来るんでしょうけどね。その対戦相手であるアトレティコの予定が狂ったのは、来季からワンダ・メトロポリターノにホームを移すため、最後のお勤めをコパ・デル・レイ決勝の舞台で飾りたいと、昨年中からビセンテ・カルデロンが会場候補に名乗りを上げていながら、どちらのファイナリストも違うスタジアムを希望しているから。 ▽そう、毎年のことながら、スペインのカップ戦は日付こそ5月27日とシーズン当初に決まっていながら、どこでやるかは未定。理想は対戦するクラブから等距離にある中立地ですが、なかなかすんなりとは決まらず、今回もバスク(スペイン北東部)地方のアラベスとカタルーニャ(西部)のバルサということで、もちろん3年連続決勝に進出している後者は毎度の嫌がらせで、最初はサンティアゴ・ベルナベウを口にしていたんですけどね。そこは先手を取って、レアル・マドリーのペレス会長はスタジアム改装工事がリーガ終了直後からあると、最大のライバルが自分たちのホームでトロフィーを掲げる可能性を却下。 ▽一方、初のコパ決勝進出とあって、メンディソローサでセルタ戦2ndレグ終了の笛が鳴った直後には花火まで上がり、選手たちはファンの声援に応えて場内一周。まるで優勝したかのような祝賀ムードになっていたアラベスなど、スタンドでもロッカールームでも皆、「Si, si, si, nos vamos a Madrid!/シー、ノス・バモス・ア・マドリー(オレたちはマドリッドへいくぞ!)」と唱和していたため、てっきりビセンテ・カルデロンで異論はないと思ったんですけどね。どういう訳か、先週末も選手たちは予定通りプレーしたいと言っていたにも関わらず、サン・マメスでの決勝開催をリクエストしているんですよ。 ▽うーん、確かに同じバスク地方のビルバオにあるアスレティックのホームスタジアムなら、新しいし、収容人数もビセンテ・カルデロンと大して変わらず。さらに毎年のように決勝に出るバルサより、一生に一度あるかないかのアラベスファンが応援に行きやすい近場にしてほしいという気持ちは何となくわかりますけどね。それがどうにも通らなさそうなのは折しも、サン・マメスでは決勝から3日後にガンズ・アンド・ローゼスのコンサートが開催。それもスペインだからなのかは知りませんが、ステージやら音響設備やら、会場の整備に1週間は必要とのことで、日程的に無理なのだとか。 ▽え、アトレティコファンだって、自分の応援するチームが出ない試合でビセンテ・カルデロンに別れを告げたいとは思わないだろうって? そうですね、どちらかというと、セレソ会長を始め、クラブ経営陣が予定通りに決勝をやりたいという感じですが、その一方でベルナベウが使用できないことを知ったバルサは、今度は自身のスタジアム、カンプ・ノウでの開催を主張。これも2年前のアスレティックとの決勝の例があるため、ないとは言えませんが、当時、負けたチームのメンバーだったトケロなど、それだけは絶対に避けたいのだそう。となると、マドリッドはビトリア(アラベスのホームタウン)からも、バルセロナからも行きやすいため、やはり最後はビセンテ・カルデロンで落ち着きそうですが…はい、一番悪いのは準決勝で負けたアトレティコだというのは、私もわかっていますって。 ▽ただ、火曜のカンプ・ノウでの2ndレグは序盤から、冗談のように彼らが優勢で、いえ、もちろん前半、カラスコのGKシレッセンと1対1のシュートや、サビッチやゴディンのヘッドがゴールにならなかったんですから、試合を見てない人にはあまりわからないかもしれないんですけどね。おまけに42分にはメッシのシュートはGKモヤが弾いたものの、こぼれたボールをルイス・スアレスに押し込まれ、総合スコアをバルサに3-1と広げられているのでは、いくら「前半のボクらはいい感じがしなかった。Ellos han tenido protagonismo con el balon/エジョス・アン・テニードー・プロタゴニスモ・コン・エル・バロン(相手はボールを持って主導権を握っていたね)」とベンチにいたイニエスタに言ってもらえたとて、結果にはまったく反映されません。 ▽それでも「Sabiamos que si nos marcaban daba igual, teniamos que hacer dos goles de todas formas/サビアモス・ケ・シー・ノス・マルカバン・ダバ・イグアル、テニアモス・ケ・アセル・ドス・ゴーレス・デ・トーダス・フォルマス(得点されても、とにかくウチが2ゴールを入れないといけないのが変わらないのはわかっていた)」(コケ)ため、ハーフタイム後にも気落ちせずにピッチに出て来たアトレティコでしたが、またいきなり不運に襲われるんです。そう、再開2分でガイタンが打撲のため、コレアに代わったかと思えば、その1分後には守備の要、ゴディンまで太ももを痛めて交代になってしまった日にはもう私など、目の前が真っ暗に。 ▽でも、大丈夫。ここは先日の彼女に対するDV容疑でバルサファンに激しいpito(ピト/ブーイング)を浴びながらもリュカが奮闘。更に56分には丁度、ルイス・エンリケ監督が「lo iba a cambiar por la tarjeta que tenia/ロ・イバ・ア・カンビアル・ポル・ラ・タルヘタ・ケ・テニア(イエローカードをもらっていたから、代えるつもりだった)」というセルジ・ロベルトが、フィリペ・ルイスへ激しいタックル。2枚目をもらい、退場となってくれたって、もしや前半に当人がエリア内でフェルナンド・トーレスを倒したのをペナルティに取らなかったことを内心、主審も後悔していた? ▽でもやっぱりアトレティコは不幸体質の方が強いようで、その2分後にグリーズマンが決めたゴールは脚の分、ピケが前にいたんですけどね。オフサイドで認められず。その上、68分にはカラスコが出場停止のネイマールの代理を務めていたアルダ・トゥランを吹っ飛ばし、こちらも2枚目のイエローカードをもらっているんですから、困ったもんじゃないですか。ええ、本人が抗議していたように、直前で滑って止まれなかったのはリプレーを見れば明らかですが、大体がして、その日のアルダはアトレティコ時代とは違って、全然、存在感を示せず。なので、そんなところで突っ込まなくても良かったのに、これでせっかくの数的優位もオジャンとはいかにもアトレティコ的展開です。 ▽そしていよいよ、悲劇のクライマックがやってきます。そう、77分にはメッシのFKが枠に弾かれ、命拾いしたすぐ後、フェルナンド・トーレスから代わっていたガメイロがピケにエリア内でファールを受け、今度はPKが与えられたんですけどね。何とこれを最近、PK7回中5回失敗していたグリーズマンに代わって、キッカーを引き受けた当人がゴールバーに当ててしまうって、ああ、このチームって一体、どこまでファンを失望させたら気が済むんでしょう。 ▽うーん、マドリッドに戻った翌日、マハダオンダ(マドリッド近郊)での練習では、ガメイロもよっぽど悔しかったのか、居残りでPKを蹴っていたそうなんですけどね。その時も3本中1本をポストに当てていたとかで、これってシメオネ監督になってから、チームがもらったPK46本中失敗14本、30%はゴールにできていない彼らの実態をまさに証明していない? ただそれはもう、キッカーが誰とかという問題ではなく、アトレティコは元々、PKが苦手なようで、クラブ通算でも432本中119本(28%)は失敗しているのだとか。 ▽おかげで昨季のCL決勝など、PK戦で決められなかったファンフランはともかく、90分内でもグリーズマンがGKケイロル・ナバスに止められていて、後悔してもしきれない程の損をしているため、言わせてもらえれば、全員に週1ぐらいでPKだけのセッションを課していいぐらいですが、こればっかりはねえ。ちなみにマルカ(スポーツ紙)の行ったウェブアンケートでファンの選んだキッカー、一押しはトーレスなんですが、ピッチにいないこともありますし、以前の在籍時代から、彼も結構、外したりしているため、シメオネ監督も決めかねるところでしょうか。 ▽え、それでもPK失敗後、2分もしないうちにガメイロはグリーズマンからパスをもらって、同点ゴールを決めているじゃないかって? 加えて、45分にはルイス・スアレスが「No me doy cuenta de que el jugador del Atleico esta ahi/ノー・メ・ドイ・クエンタ・デ・ケ・エル・フガドール・デル・アトレティコ・エスタ・アイー(アトレティコの選手がそこにいたなんて、気がづかなかった)」と、コケの顔に肘が当たった接触プレーで、3分前に続いて2枚目のイエローカードをゲット。とうとう9人になったバルサ相手に、お隣さんのremontada(レモンターダ/逆転)精神を見習えとばかりに、最後はセットプレーにモヤまで上がっての全員攻撃でロスタイムの5分を戦ったアトレティコでしたが…。 ▽1-1のまま、延長に持ち込むゴールは奪えずタイムアップです。いやあ、試合後はシメオネ監督も「Si fuera hincha del Atletico estaria muy orgulloso/シー・フエラ・インチャ・デル・アトレティコ・エスタリア・ムイ・オルグジョーソ(アトレティコのファンなら、とても誇りに思っているはずだ)」と言っていましたし、ここまで彼らがバルサを圧倒するところは見たことがなかったため、それはその通りなんですけどね。とはいえ、問題は「ボクらは全力を尽くした。El partido de ida sobre todo el segundo tiempo y el partido de hoy/エル・パルティードー・デ・イダ・ソブレ・トードー・エル・セグンド・ティエンポー・イ・エル・パルティードー・デ・オイ(1stレグのとりわけ後半と今日の試合でね)」(コケ)だったとしても、1stレグ前半にまったく精彩がなく、ルイス・スアレスとメッシにゴールを許してしまったのが、そもそもの敗因だったかと。 ▽それ故、「En los 90 minutos no hemos merecido este resultado/エン・ロス・ノベンタ・ミヌートス・ノー・エモス・メレシードー・エステ・レスルタードー(90分間、ウチはこの結果に値することをしていない)。しかしこの大会でやってきたことから、決勝でプレーするのにふさわしい」(ルイス・エンリケ監督)ということになってしまうのでは? うーん、もちろんこの2ndレグではその日、コケとのダブルボランチで出場停止のキャプテン、ガビの役割をしっかり補ったサウールなども「Hemos hecho todo lo que estaba en nuestras manos/エモス・エチョー・トードー・ロ・ケ・エスタバ・エン・ヌエストラス・マノス(自分たちにできることは全部やった)」と残念がっていたように、グリーズマンのゴールがオフサイドにされていなければといったタラレバはありますけどね。 ▽かといって、シメオネ監督がスペイン人の審判への皮肉を込めて、「Tengo claro por que en Champions tenemos mas opciones que en Liga o en Copa/テンゴ・クラーロ・ポル・ケ・エン・チャンピオンズ・テネオス・マス・オプシオネス・ケ・エン・リーガ・オ・エン・コパ(ウチにはリーガやコパ・デル・レイより、CLでの方が、オプションがある理由ははっきりわかっている)」と言うのは正しいかどうか。とりあえず、彼らのCL16強対決レバークーゼン戦は21日の火曜。どうやら木曜にはゴディンも全治10日程と診断され、戻って来られるようですから、2年前の同じラウンドではPK戦で何とか下した相手ということを忘れず、今は地道にPK練習に励んでほしいかと。 ▽その傍らで、日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からは、コパに全身全霊を注いでいただけにショックも大きく、そのせいか、やはりローテーションをしてくるというセルタとの試合に勝って、リーガでもCLグループリーグ出場権が獲得できる3位争いに後れを取らないようにするのが肝要。バルサ戦で見せた、どこまで不幸が降りかかってもメゲずに立ち向かう姿勢を維持できれば、大丈夫かとは思いますが、予想はあまりアテにならないのがアトレティコですから、やっぱり心配ですよね。 ▽そしてそのセルタ戦が順延したため、この土曜が12日ぶりの試合となるマドリーはどうしていたかというと。うーん、水曜には25歳のバースデーパーティ第2弾をチームメート全員招いて開いたネイマールと違い、32歳になったクリスチアーノ・ロナウドには表立ったお祝いの席がなかったため、今週はマスコミ露出がかなり低下していた選手たちですが、いつの間にか、バルデベバス(バラハス空港の近く)でのセッションが賑やかになっていたのには私もちょっとビックリ。というのもセルタ戦で復帰予定だったマルセロやペペに加え、ハメス・ロドリゲス、カルバハルやモドリッチまで全体練習でアクセル全開だったから。 ▽実際、金曜のジダン監督の会見によると、足首の手術をしたベイルだけ、復帰がCL16強対決ナポリ戦2ndレグになる予定ではあるものの、他は全員、完全に回復したよう。土曜午後8時45分からのオサスナ戦に出られないのは累積警告のクロースだけだとか。この予期せぬparon(パロン/休止期間)で体力満々な上、何より相手は最下位ですしね。同日、近隣でアラベスとコパ決勝の予行演習をする2位バルサとの差が現在、勝ち点1しかなく、試合までは抜かれてしまう可能性があるとはしても、エル・サダル(オサスナのホーム)で日が変る前に順位は元に戻っているのでは? ▽一方、マドリッドの新弟分、レガネスは翌日曜にブタルケに残留の直接ライバル、スポルティングを迎えるんですが、いよいよ本腰を入れて勝ち始めないといけないということで、サポーターはhimno(イムノ/クラブ歌)をアカペラで歌ってチームを迎え、選手たちを励ますよう。まあ一応、降格圏にいる相手とは勝ち点差5あるとはいえ、まだ18ポイントしか貯めていないのでは心もとないですからね。冬の移籍市場で獲った新戦力7人もそろそろ馴染んだ頃でしょうし、早くファンを安心させてあげられるといいですね。【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している 2017.02.11 13:11 Sat
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【倉井史也のJリーグ】今こそこっちにスポット当てたほうがいいんでねぇの?!の巻

▽先日、知り合いの知り合いの知り合いから連絡があったんです。Jリーグのことでお願いがありますって。なんかすごい深刻そうだったから話を聞いてみたら、ガックリきちゃいましたよ。だって、「マスコット総選挙」投票してくれって話だったんだから。 ▽13日(月)23:59までやってるんですってよ。で、これの中で何が問題になってるかって、下克上! ディビジョンが上のチームが下のカテゴリーのチームに負けてるって、結構ヤバいことらしくて。だって、あんまり注目されてないぞってことになっちゃうでしょ? そうすると商品展開なんかにも影響しちゃうんじゃないかって心配してるらしいんです。 ▽調べてみると、J3のクラブよりも得票数が少ないJ2のクラブがあり、J1なのにJ2よりも人気がないマスコットがいる! というか、長野のライオー、強い! 大分のニータン、長崎のヴィヴィ、松本のガンズ、すごすぎ。名古屋のグランパス、J1だったとしても上位です。そして札幌のドーレ、魔王的な強さ誇ってます。 ▽だけど確かにこの投票数じゃ、J1のクラブのマスコット商品は、ほとんど開発できないじゃないか! みたいな。子供向けかもしれないけど、Jリーグが解決しなきゃいけない問題に、新規観戦者層の開拓と、若年ファンの獲得があるんだから、この投票って大事かもしんないです。え? 僕ですか? そりゃもちろん、9日正午現在J1でぶっちぎり最下位の浦和、レディアに入れましたとも。 ▽まぁこれで人気があったとしても、クラブと安定度とは何の関係もないわけですが。てなことで、一番心配なのはヴィヴィを擁する長崎なワケですよ。サポーターミーティングでいきなり社長、専務、GMの3人が辞任したことが明らかに! って、開幕もうすぐなんですけど!! 13日には「キックオフカンファレンス」開催されるんですけど!! つーか、期限付移籍満了を合わせて16人が出て行って、17人が入ってきて選手全員で29人。マスコットよりもこの選手たちにスポット当ててあげた方が良い気がするんですけどね……。【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2017.02.09 18:00 Thu
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【六川亨の日本サッカー見聞録】Jリーグの「強化分配金」の金額が決定。リーグ連覇すれば2年で30億円の強化費

▽Jリーグは2月9日、優勝賞金の変更と同時に「強化分配金」を新設し、その金額を明らかにした。今シーズンからイギリスの大手動画配信会社のパフォーム社(映像配信はダ・ゾーン)と、10年で約2100億円の大型契約を結んだが、これらの原資が「強化分配金」に充てられる。 ▽まず優勝賞金は、年間1位が1億円から3億円に、以下2位は2000万円から1億2千万円に、3位は2000万円から6000万円に引き上げられた。そして「強化分配金」は、1位が翌年に10億円、2年目は4億円、3年目は1億5000万円と分割して計15・5億円が支払われる。2位は翌年が4億円、2年目が2億円、3年目が1億円の計7億円。3位は翌年が2億円、2年目は1億5000万円、3年目はなし。4位が翌年は1億8000万円で、2年目と3年目はなしとなっている。 ▽単純計算で今シーズンの優勝チームは来シーズンに13億円を手にすることができる。そしてリーグ連覇を達成すれば、翌年には優勝賞金3億円に加え2年目の4億円と1位の10億円の計17億円、2年間合計で30億円もの巨費を獲得できるのだ。ただし、「強化分配金」を受け取るには、①Jリーグの理念・活動方針に沿った目的に拠出しているか、②クラブライセンスにおいて当該年度のJ1ライセンスを保有しており、かつ当年度のリーグ戦に参戦していること、③当年度の配分金予算執行に関して理事会において決議されており、かつJリーグ内で支払い決議が下りていること、が配分条件とされている。 ▽要は、「強化分配金」がクラブ運営の補填費用などではなく、クラブの「強化」に使われる予定かどうか。それをクラブ側も明確にしなければならないということだ。金額を明かす必要はないが、どのような「強化」に使うのか、クラブは使途をファン・サポーターに説明して欲しい。 ▽今シーズンは優勝した鹿島がGKクォン・スンテ、MFレオ・シルバ、FWペドロ・ジュニオール、MFレアンドロを始めとした大型補強を敢行。FC東京はGK林彰洋、DF太田宏介、MF高萩洋次郎、FW永井謙佑、FW大久保嘉人とこちらも即戦力を獲得した。その他にもMF中村俊輔とMF家長昭博はそれぞれ磐田と川崎Fに新天地を求めるなど、これまでチームの“顔"だった大物選手が移籍市場を賑わせ、近年になり活況を呈した。 ▽巨額の「強化分配金」を想定しての移籍ではなく、たまたま契約が切れるなどのタイミングが重なったり、家庭の事情等もあったりしたのだろう。それでも当該チームのファン・サポーターにしてみれば、2月25日の開幕戦を楽しみにしていると思う。“新鮮力"がなければチームはマンネリ化するだけに、こうした活発な移籍は歓迎したいし、中国のCリーグに及ばないまでも、「強化分配金」を有効活用してヨーロッパで活躍するスター性のある選手を獲得して欲しい。 ▽2月25日は大型補強同士の鹿島とFC東京が激突するし、家長の抜けた大宮が、家長を獲得した川崎Fと対戦する因縁のカードも組まれている。個人的に残念なのは、試合をライブ配信するダゾーンは録画できないということ。現状では「見逃し配信」に頼るしかなさそうだ。【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2017.02.09 10:00 Thu
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