後半終盤ルイス退場のシティは2度の先行許してドロー…善戦パレスで復帰の鎌田大地は出番なし【プレミアリーグ】

2024.12.08 02:07 Sun
シティは敵地でドロー
Getty Images
シティは敵地でドロー
プレミアリーグ第15節、クリスタル・パレスvsマンチェスター・シティが7日にセルハースト・パークで行われ、2-2のドローに終わった。なお、パレスのMF鎌田大地はベンチ入りも出場機会はなかった。5位のマンチェスター・シティは前節、デ・ブライネの1ゴール1アシストの活躍などでノッティンガム・フォレストに3-0の完勝。リーグ連敗を「4」でストップするとともに公式戦8試合ぶりの白星を挙げた。近年苦手とする天敵とのアウェイゲームで連勝を目指したなか、前節からは先発4人を変更。ベンチ外となったアカンジとアケに代えてウォーカー、リコ・ルイスを、ドクとグリーリッシュに代えてサヴィオマテウス・ヌネスを起用した。

対する17位のパレスも、前節はイプスウィッチ・タウンに1-0で勝利。王者をホームで迎え撃った一戦では3試合のサスペンションが明けた鎌田がベンチに復帰した。
ホームで勢いを持って入ったパレスが開始早々にスコアを動かす。4分、中盤でのルーズボールの競り合いを制したヒューズが右サイドで浮いたムニョスへ絶妙な斜めのスルーパスを供給。これに抜け出した右ウイングバックがボックス内に持ち込んでGKオルテガの脇を抜く右足シュートを突き刺した。

出ばなをくじかれたシティは直後にデ・ブライネのショートスルーパスでゴール前に抜け出したハーランドにビッグチャンスも、ここはGKヘンダーソンの気迫の顔面セーブに遭う。さらに、小気味いいボール回しからギュンドアンらが際どいシュートを放っていく。
ただ、決定機を作る一方、イージーなパスミスで相手のカウンターを浴びると、課題の切り替えの問題もあってたびたびボックス付近まで侵攻を許し、マテタやザハ、サールなどパレスの前線の選手にあわや2点目という決定機も作られた。

徐々に攻撃が停滞し始めたシティだったが、流れに関係なく仕事ができるストライカーが決定的な仕事をこなす。30分、左サイドへの展開からヌネスが右足インスウィングで浮き球のクロスを上げると、ゴール前でDFグエイに完全に競り勝ったハーランドがゴール左隅へ柔らかなヘディングシュートを流し込んだ。

1-1の振り出しに戻った試合はここからアウェイチームのペースで進んでいくが、デ・ブライネを起点とした崩しはパレスの集中した守備に阻まれ、前半のうちに逆転まで持っていくことはできなかった。

後半も試合展開に大きな変化はなし。圧倒的にボールを握るシティに対して、パレスが堅守速攻で応戦する形で試合が進んでいく。

そんななか、56分にはパレスが左CKの場面でキッカーのヒューズが右足インスウィングの正確なクロスを入れると、DFウォーカーに競り勝ったラクロワのドンピシャのヘディングシュートがゴールネットに突き刺さり、ホームチームが後半も先にスコアを動かした。

再びビハインドを背負ったシティはここから攻勢を強めていくが、なかなか効果的な崩しを見せられない。それでも、68分には相手陣内でのリスタートの流れから中央でギュンドアン、デ・ブライネ、ベルナルド・シウバと細かいパス交換でボックス内にフリーで走り込むルイスにラストパスが通ると、右足の鋭いシュートをゴール左上隅に突き刺した。

ルイスの今季初ゴールで同点に追いついたシティは畳みかける攻めで逆転を目指す。75分には波状攻撃からボックス中央でサヴィオが放ったシュートがDFにディフレクトしてゴール左隅へ向かうが、これはGKヘンダーソンのビッグセーブに阻まれた。

その後、両ベンチが交代カードを切って変化を加えていくなか、シティにアクシデント発生。84分、すでに1枚カードをもらっていたルイスがチャロバーへのアフターチャージで2枚目のカードをもらって退場となった。

数的不利で勝ち点3を目指すことになったアウェイチームは、デ・ブライネを下げてグリーリッシュを投入し攻撃的な姿勢を示したが、3点目を奪うことはできなかった。

この結果、苦手パレスと2-2のドローに終わったシティは、チャンピオンズリーグのユベントス戦、次節マンチェスター・ダービーと重要な連戦に向けて弾みを付けることができなかった。

クリスタル・パレス 2-2 マンチェスター・シティ
【クリスタル・パレス】
ダニエル・ムニョス(前4)
マクサンス・ラクロワ(後11)
【マンチェスター・シティ】
アーリング・ハーランド(前30)
リコ・ルイス(後23)

1 2

リコ・ルイスの関連記事

先週末に行われた第16節ではリバプールとアーセナルがドロー、マンチェスター・シティが敗戦を喫したなか、チェルシーが唯一の勝利で独り勝ちの一節となった。また、この間に降格圏に沈むサウサンプトン、ウォルバーハンプトンがマーティン監督、オニール監督の解任に踏み切った。 年末年始の超過密日程に突入する第17節では10位の 2024.12.21 15:15 Sat
プレミアリーグ第16節、マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッドが15日にエティハド・スタジアムで行われ、アウェイのユナイテッドが1-2で逆転勝利した。 不振脱却のきっかけ探るマンチェスターの両雄による、ともに勝ち点3必須のダービーマッチ。 4位のシティ(勝ち点27)は前節、クリスタル・パレス 2024.12.16 04:05 Mon
プレミアリーグ第16節、マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッドが、日本時間15日25:30にエティハド・スタジアムでキックオフされる。不振脱却のきっかけ探るマンチェスターの両雄による、ともに勝ち点3必須のダービーマッチだ。 4位のシティ(勝ち点27)は前節、クリスタル・パレスとのアウェイゲームを2 2024.12.15 14:10 Sun
先週末に行われた第15節ではマージーサイド・ダービー延期で首位リバプールが一休みとなったなか、チェルシーとアーセナルのロンドン勢が暫定ながら勝ち点差を縮めた。一方、マンチェスター・シティは下位相手のドローと復調の気配は遠い。 2024年のUEFAコンペティションが一区切りとなり、ここから年末年始の過酷な国内の戦い 2024.12.14 14:30 Sat
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、ドローに終わるも選手の頑張りを称えた。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 7日、シティはセルハースト・パークにて行われたプレミアリーグ第15節でクリスタル・パレスと対戦。前節公式戦8試合ぶりの白星を得たチームは、立ち上がり早々に失点を許すも30分に 2024.12.08 10:10 Sun

マンチェスター・シティの関連記事

先週末に行われた第17節ではトッテナムとのド派手な打ち合いを制したリバプール、同じくアーセナルが大勝した一方、チェルシーはエバートン相手のゴールレスドローで足踏みに。さらに、不振のマンチェスター勢が揃って厳しい敗戦を喫している。 2カードを除き毎年恒例のボクシング・デー開催となる第18節はビッグ6直接対決こそない 2024.12.26 18:22 Thu
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、連敗ストップを期すボクシング・デーの重要な一戦への意気込みを語った。クラブ公式サイトが伝えている。 直近の公式戦12戦9敗と誰もが想像できない大不振に陥っているシティ。直近3連敗の相手はユベントス、マンチェスター・ユナイテッド、アストン・ビラと強豪相手とい 2024.12.25 22:21 Wed
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、痛烈な恩返し弾を含め苦境のチームの前に立ちはだかった元教え子について言及した。イギリス『SPORT BIBLE』が伝えている。 シティは21日、敵地で行われたプレミアリーグ第17節でアストン・ビラに1-2で敗戦を喫した。 この一戦においてMFユーリ・ 2024.12.22 18:40 Sun
マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドが自身と不振のチーム状況について見解を述べた。 プレミアリーグ開幕から5戦10発と最高のスタートを切ったハーランドだったが、それ以降の12試合で3ゴールと自身も不振に陥っている。チームも公式戦ここ12試合で9敗とかつてない不振に見舞われているが、ハー 2024.12.22 13:30 Sun
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が21日に行われたプレミアリーグ第17節、1-2で敗れたアストン・ビラ戦を振り返った。 前節マンチェスター・ユナイテッドとのダービーを終盤の2失点で痛恨の逆転負けを喫したシティ。公式戦連敗、ここ12試合で9敗目を喫した中、難所ビラ・パークに乗り込んでの一戦は立 2024.12.22 09:00 Sun

プレミアリーグの関連記事

マンチェスター・ユナイテッドとのルベン・アモリム監督が上向かないチーム状況の責任を背負い込みつつ、前だけを見つめた。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じる。 今年11月中旬からユナイテッドでの挑戦に身を投じる39歳のポルトガル人指揮官。スポルティングCP時代から使い慣れた3バックのシステムをベースに戦うここまでだが 2024.12.26 20:25 Thu
先週末に行われた第17節ではトッテナムとのド派手な打ち合いを制したリバプール、同じくアーセナルが大勝した一方、チェルシーはエバートン相手のゴールレスドローで足踏みに。さらに、不振のマンチェスター勢が揃って厳しい敗戦を喫している。 2カードを除き毎年恒例のボクシング・デー開催となる第18節はビッグ6直接対決こそない 2024.12.26 18:22 Thu
ケガからようやく戻ってきたリバプールのイタリア代表FWフェデリコ・キエーザだが、今度は体調を整えるのに苦戦しているようだ。 今夏の移籍市場でユベントスからリバプールに完全移籍で加入したキエーザ。絶対的エースであるFWモハメド・サラーの負担を軽減する働きが期待されていたが、ここまでは長期離脱もありその期待に応えられ 2024.12.26 09:55 Thu
リバプールとエジプト代表FWモハメド・サラー(32)の契約延長交渉が進んでいるようだ。 アルネ・スロット新監督を迎えた今季もここまで公式戦24試合で18得点15アシストと出色の活躍を披露するサラー。一方で、リバプールとの現行契約が半年を切ろうとしており、動向が注目されていた。 首位を走るチームの好調の要因で 2024.12.26 09:00 Thu
トッテナムが、ユベントスのイタリア代表MFニコロ・ファジョーリ(23)の獲得レースでポールポジションにあるようだ。 ユベントスのプリマヴェーラ出身のファジョーリは、2021年1月にファーストチームデビュー。前指揮官マッシミリアーノ・アッレグリの下ではトップ下出身の技術力とレジスタや守備的MFもこなす多才さを武器に 2024.12.25 23:22 Wed

記事をさがす

リコ・ルイスの人気記事ランキング

1

【プレミアリーグ第17節プレビュー】ビッグ6直接対決に、アストン・ビラvsシティの上位対決

先週末に行われた第16節ではリバプールとアーセナルがドロー、マンチェスター・シティが敗戦を喫したなか、チェルシーが唯一の勝利で独り勝ちの一節となった。また、この間に降格圏に沈むサウサンプトン、ウォルバーハンプトンがマーティン監督、オニール監督の解任に踏み切った。 年末年始の超過密日程に突入する第17節では10位のトッテナムと首位のリバプールによる、ビッグ6対決が最注目カードとなる。 トッテナムは前節、サウサンプトン相手にMFマディソンの2ゴールなど前半に5ゴールを叩き込んで5-0の完勝。公式戦6試合ぶりの勝利を挙げると、直近のEFLカップではマンチェスター・ユナイテッドとの壮絶な打ち合いを4-3で制した。FWソランケの2ゴールなど3点を先行も、GKフォースターの軽率な連続ミスで1点差に迫られたが、後半終盤のひりひりする攻防をFWソン・フンミンの直接CK弾で制し公式戦連勝となった。首位チームと異なり、離脱者続出のチームはほぼメンバーの入れ替えなしで中2日のビッグマッチを戦うことになり、ホームといえども厳しい戦いが想定される。 一方、1試合未消化ながら2位のチェルシーに2ポイント差に迫られるリバプールは、ニューカッスル戦に続き前節のフルアム戦を2-2のドローで終えた。開始早々の失点にDFロバートソンの退場が響いたなか、2度のビハインドを追いつく気概を示したが、ホームで痛い取りこぼしに。 それでも、大幅なターンオーバーを敢行した直近のEFLカップ(カラバオカップ)準々決勝ではサウサンプトンに2-1の勝利。若手の積極起用にMF遠藤航を可変式のセンターバックで起用するオプションが見事に機能し、その日本代表がマン・オブ・ザ・マッチに輝いた一戦で白星を取り戻した。エースのFWサラーらが休養十分で臨む今回のアウェイゲームに弾みを付けている。 そのビッグ6直接対決に次ぐ注目カードは7位のアストン・ビラと5位のマンチェスター・シティが対峙する上位対決。 公式戦3連勝と復調気配を示したアストン・ビラだが、直近のノッティンガム・フォレストとの上位対決は物議を醸す判定の影響もあって1-2の惜敗。連勝がストップした。年内は今回のシティ戦からニューカッスル、ブライトン&ホーヴ・アルビオンとタフな相手との連戦となり、今回の試合では大不振の相手に勝ち点3をしっかりとつかみ取りたい。通常、上位対決では後ろ重心の戦いを選択するエメリ監督だが、ディフェンスラインに問題を抱える相手に対して、攻守両面で前がかりなアグレッシブなアプローチを期待したい。 一方、シティは直近のマンチェスター・ダービーを後半終盤の連続失点によってホームでまさかの1-2の逆転負け。公式戦連敗と泥沼の状況を抜け出せずにいる。さらに、今節に向けては守護神エデルソン、DFルベン・ディアス、DFアケが欠場見込みと、守備陣の苦難は続く。サスペンション明けのDFリコ・ルイスに加え、DFストーンズ、DFアカンジに復帰の希望はあるが、DFウォーカーを含めてコンディション面で大きな不安を抱えるなか、球際でタフに戦ってくる難敵とのアウェイゲームに臨む。 リーグ5連勝を含む公式戦8連勝と最も状態がいい2位のチェルシーは、フリードキン・グループへのクラブ売却が正式に完了した16位のエバートンと対戦。前節は曲者ブレントフォード相手に苦戦を強いられたものの、DFククレジャとFWジャクソンのゴールを守り切って2-1の勝利。また、カンファレンスリーグ(ECL)では格下シャムロック・ローバーズ相手にFWマルク・ギウのハットトリックの活躍などで5-1の完勝。リーグフェーズを全勝の首位で締めくくった。 レベルが落ちるECLを控えや若手のコンディション維持、経験を積ませる場としてうまく活用し、過密日程にも不安がないマレスカのチームは今回の一戦も主力がいい状態で臨めるはずだ。ただ、対戦相手は直近でアーセナルに引き分け、経営権移行後初のホームゲームというブーストがかかっており、気を引き締めて臨む必要はありそうだ。 首位チームにお付き合いする形で2試合連続ドロー中の3位アーセナルは、15位のクリスタル・パレスと公式戦連戦の2試合目に挑む。前節はエバートン相手に決定力を欠いてゴールレスドローに終わったが、ターンオーバーを敢行して臨んだEFLカップでは途中投入のMFウーデゴール、FWサカのお膳立てから、悩めるFWガブリエウ・ジェズスのハットトリックの活躍で3-2の逆転勝利。良い形で敵地でのダービー2戦目に臨めるはずだ。 一方、敗れたパレスはほぼ主力を起用したなかでの負けとなったが、不振のFWエンケティアにゴールが生まれた点は朗報だ。前回対戦の内容を踏まえて数人の入れ替えが見込まれる今回の一戦では、2戦連続途中出場のMF鎌田大地にもチャンスがありそうだ。 ダービーで会心の逆転勝ちを収めたが、前述のトッテナム戦の敗戦で復調ムードに水をさされた13位のマンチェスター・ユナイテッドは、6位に躍進のボーンマスというタフな相手とのホームゲームに臨む。ダービーでは粘りの守備に、FWアマドの土壇場PK奪取に逆転ゴールの活躍で勝ち切ったが、トッテナム戦では相手のミスを突いて3点を奪ったが、攻守両面で相手に上回られての妥当な敗戦だった。強豪相手の連戦で疲弊気味の状態で戦うチェリーズはインテンシティと推進力に長けた曲者だけに、課題の走力と切り替えの精度が試される一戦となる。 直近4戦未勝利と調子にかげりが見える9位のブライトンは、14位のウェストハムと対戦。前節はパレス相手にホームで1-3の敗戦。相手のオウンゴールで一矢報いたが、守備面の緩みに加えて、攻撃ではMF三笘薫を含めて決定力の部分で課題が露呈した。ボールを握って押し込める展開が想定されるなか、パレス戦の後半のようなハーフコートゲームで決め切れるか、相手が狙いとするロングカウンターにしっかり制限をかけられるかが、5戦ぶりの白星のカギを握る。 その他ではともに今季2人目の指揮官であるファン・ニステルローイ、ヴィトール・ペレイラが対峙する17位のレスター・シティと、19位のウォルバーハンプトンの下位対決、DF菅原由勢が所属しユリッチ新監督招へいが迫る最下位のサウサンプトンの戦いにも注目だ。 《プレミアリーグ第17節》 ▽12/21(土) 《21:30》 アストン・ビラ vs マンチェスター・シティ 《24:00》 ブレントフォード vs ノッティンガム・フォレスト イプスウィッチ vs ニューカッスル ウェストハム vs ブライトン 《26:30》 クリスタル・パレス vs アーセナル ▽12/22(日) 《23:00》 エバートン vs チェルシー フルアム vs サウサンプトン レスター・シティ vs ウォルバーハンプトン マンチェスター・ユナイテッド vs ボーンマス 《25:30》 トッテナム vs リバプール 2024.12.21 15:15 Sat
2

不振脱却図ったマンチェスターダービーはユナイテッドに軍配! アマドが土壇場PK奪取に逆転弾の大仕事【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第16節、マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッドが15日にエティハド・スタジアムで行われ、アウェイのユナイテッドが1-2で逆転勝利した。 不振脱却のきっかけ探るマンチェスターの両雄による、ともに勝ち点3必須のダービーマッチ。 4位のシティ(勝ち点27)は前節、クリスタル・パレスとのアウェイゲームを2-2のドローで終えた。ノッティンガム・フォレスト戦での8試合ぶりの勝利の勢いを持ち込みたい一戦で連勝を逃した。続くチャンピオンズリーグ(CL)ではユベントス相手に0-2の完敗。欧州の戦いでも22位転落と絶不調だ。ホーム開催のダービーでバウンスバックの勝利を狙ったシティズンズは先発2人を変更。サスペンションのリコ・ルイスの代役としてマテウス・ヌネスを左サイドバック起用し、グリーリッシュに代えてフォーデンを復帰させた。 対する13位のユナイテッド(勝ち点19)は前節、ホームでフォレストに2-3のスコアで敗戦。アモリム体制で初のリーグ連敗となった。それでも、ヨーロッパリーグ(EL)ではビクトリア・プルゼニ相手に苦戦を強いられたものの、ホイルンドの2ゴールの活躍で2-1の逆転勝利。トップ8圏内に浮上し、今回の対戦相手に比べてわずかながらポジティブな材料を得た。そのELからは先発4人を変更。マラシア、ラッシュフォード、ザークツィー、カゼミロに代えてマグワイア、ウガルテ、ホイルンド、マウントを起用。両ウイングバックにマズラウィ、ダロトを配するなど守備的な布陣で臨んだ。 互いに想定とは異なる配置やメンバー構成での戦いとなり、やや様子見の入りに。ただ、序盤からボールを保持したシティが押し込む展開に。 そんななか、ユナイテッドにアクシデント発生。筋肉系のトラブルかマウントがプレー続行不可能となり、メイヌーがスクランブル投入された。 ダービーらしい緊迫感がある攻防が続くなか、20分過ぎにフォーデンがようやくファーストシュートを放つと、ここから徐々に動きが出始める。堅守速攻の形を取るユナイテッドも右のアマドを起点にボックス内へ侵入する場面を作り出し際どい場面も。 すると36分、セットプレーから均衡が破れる。シティは左CKの場面でショートコーナーを選択すると、左サイド深くでデ・ブライネが上げたクロスがアマドの足先を掠めてボールに変化が付いた形でゴール前に向かう。これを競り勝ったグヴァルディオルがヘディングでゴール左隅に流し込んだ。 この得点直後にはウォーカーとホイルンドが小競り合いを起こし、ともにイエローカードをもらうなどダービーは一気にヒートアップ。前半終了間際には攻勢を仕掛けたシティがフォーデンの鋭いグラウンダーのミドルシュートで2点目に迫ったが、ここはGKオナナの好守に阻まれた。 1点差で折り返したダービーは後半も同じ陣容でスタート。立ち上がりは前半の修正とともに同点に追いつくべく、前からの圧力を強めたユナイテッドがカウンターから幾つか良い形を見せた。 決定機まであと一歩という場面が目立つなか、62分にはブルーノ・フェルナンデスの正確なクロスをボックス内に飛び込んだアマドが頭で合わせるが、枠の右を捉えたシュートはGKエデルソンのビッグセーブに阻まれた。さらに、ユナイテッドは74分、マズラウィの果敢な縦への運びからホイルンドの絶妙なスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したブルーノにGKと一対一のビッグチャンスが舞い込むが、右足シュートはわずかに枠の左へ外れる、痛恨の決定機逸となった。 この直後にアモリム監督は3枚替えを敢行。ザークツィーにアントニー、ヨロとフレッシュな選手をピッチに送り込み、リスクを冒して前に出て行く。だが、シティの集中した守備を前にゴールが遠く、時間だけが過ぎていく。 その後、ダービーは後半最終盤にさしかかると、グアルディオラ監督は逃げ切りを意識してか、ストーンズ投入のタイミングを図るが、思わぬミスで試合の流れが一変した。 86分、自陣でボールを受けたヌネスがGKエデルソンにバックパスを送ると、中途半端になったところをアマドにかっさらわれる。ここはGKエデルソンが飛び込まずに味方が戻る時間を作ったものの、慌てたヌネスがボックス内での無謀なチャレンジでアマドを倒してPK献上。これをキッカーのブルーノに決められて土壇場で追いつかれた。 このゴールが決まった際にユナイテッドはゆっくりとセレブレーションを行い、敵地でのドローも悪くなさそうな様子を示していたが、一人虎視眈々と逆転ゴールを狙っていた若武者がこの直後に決定的な仕事を果たした。 90分、ハーフウェイライン手前でボールを持ったマルティネスの背後を狙った対角フィードに完璧なタイミングで抜け出したアマドはGKエデルソンの寸前でボールをコントロール。ゴール左へ流れて角度のないところから左足シュートを流し込み、土壇場で試合を引っくり返した。 その後、まさかの展開で茫然自失のホームチームの反撃を冷静に凌ぎ切ったユナイテッドが、敵地でのダービーで劇的な逆転勝利を飾った。一方、悪夢の敗戦となったシティは公式戦連敗と泥沼の状況が続く。 マンチェスター・シティ 1-2 マンチェスター・ユナイテッド 【マンチェスター・シティ】 ヨシュコ・グヴァルディオル(前36) 【マンチェスター・ユナイテッド】 ブルーノ・フェルナンデス(後43[PK]) アマド・ディアロ(後45) <span class="paragraph-title">【動画】アマドが土壇場で劇的過ぎる逆転ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">同点のPK獲得のディアロが<br>逆転ゴール<br>終盤にユナイテッドが<br>試合をひっくり返す<br><br>プレミアリーグ 第16節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#マンチェスター・C</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBU?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#マンチェスター・U</a><br><br><a href="https://t.co/IQcfgHPywb">https://t.co/IQcfgHPywb</a> <a href="https://t.co/ANGMhHIoeo">pic.twitter.com/ANGMhHIoeo</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1868362274504954296?ref_src=twsrc%5Etfw">December 15, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.16 04:05 Mon
3

【プレミア注目プレビュー】不振極まるマンチェスターの両雄激突のダービーマッチ

プレミアリーグ第16節、マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッドが、日本時間15日25:30にエティハド・スタジアムでキックオフされる。不振脱却のきっかけ探るマンチェスターの両雄による、ともに勝ち点3必須のダービーマッチだ。 4位のシティ(勝ち点27)は前節、クリスタル・パレスとのアウェイゲームを2-2のドローで終えた。ノッティンガム・フォレスト戦での8試合ぶりの勝利の勢いを持ち込みたい一戦だったが、2度のビハインドを追いついたものの、後半終盤のリコ・ルイスの退場も響いて連勝を逃した。 さらに、チャンピオンズリーグ(CL)ではユベントス相手に攻守両面で振るわないパフォーマンスに終始。0-2の完敗によって滑り出し上々だった欧州の戦いでも22位転落と絶不調だ。低調なパフォーマンスが目立つウォーカーへの人種差別的虐待を含む誹謗中傷の問題、グアルディオラ監督のスカッドに対する不満も漏れ聞こえる厳しいチーム状況のなか、仮にホーム開催のダービーで敗れることになれば、チーム崩壊も危惧される緊急事態だ。 対する13位のユナイテッド(勝ち点19)は前節、ホームでフォレストに2-3のスコアで敗戦。アモリム体制で初のリーグ連敗となった。アーセナル戦に続きセットプレーでの失点に、攻守両面で新体制移行の戦術的な部分での齟齬も見受けられ、前途多難な印象は拭えず。それでも、ヨーロッパリーグ(EL)ではビクトリア・プルゼニ相手に苦戦を強いられたものの、ホイルンドの2ゴールの活躍で2-1の逆転勝利。ELではトップ8圏内に浮上しており、今回の対戦相手に比べてわずかながらポジティブな材料を得た。 なお、昨シーズンのFAカップ決勝ではユナイテッドが雪辱を果たしたが、リーグ戦でのシーズンダブルに加え、エティハドでのダービーではシティが4連勝中。且つそのすべてで複数得点を挙げており、現状の両者のフォームを除外すれば、ホームチームが圧倒的優位だ。ただ、赤い悪魔の新指揮官はスポルティングCPを率いて戦った11月のCLでは4-1の完勝を収めており、個人としての対ペップの戦績は1勝1分け1敗の五分と苦手意識はなさそうだ。 ◆マンチェスター・シティ◆ 【3-4-2-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241215_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:エデルソン DF:ウォーカー、ルベン・ディアス、グヴァルディオル MF:ベルナルド・シウバ、ギュンドアン、コバチッチ、マテウス・ヌネス MF:デ・ブライネ、グリーリッシュ FW:ハーランド 負傷者:DFアケ、ストーンズ、アカンジ、MFコバチッチ、ロドリ、FWボブ 出場停止者:DFリコ・ルイス(1/1) パレス戦で退場したルイスが不在となる。負傷者に関しては長期離脱組に加え、ディフェンスラインの数選手を欠く厳しい状況だ。ただ、コバチッチに関してはこの大一番で復帰できる可能性が高いようだ。 システムは[4-1-4-1]の形と[3-4-2-1]の2つの形が想定されるなか、後者の採用を予想。前述の離脱者の影響によって4バック継続は厳しくシンプソン=ピュゼーをルベン・ディアスの相棒に置く形か、本職ではない中盤の選手のサイドバック起用もオプションにはあるが、相手と同じ並びに合わせる可能性が高そうだ。 スタメンに関しては[3-4-2-1]を前提に、ウイングバックの人選に注目だ。バランス重視でベルナルド・シウバ、マテウス・ヌネスのポルトガル人コンビを起用するとみるが、グリーリッシュ、ドク、サヴィオのウイングプレーヤーの起用も想定される。体調面に問題を抱えるフォーデンはベンチスタートが濃厚だ。 ◆マンチェスター・ユナイテッド◆ 【3-4-2-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241215_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:オナナ DF:ヨロ、デ・リフト、マルティネス MF:アマド、ウガルテ、メイヌー、ダロト MF:ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ FW:ホイルンド 負傷者:DFエバンス、ショー 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してもエバンスに復帰の目途が立っており、ショーが唯一の欠場者となる見込みだ。 スタメンに関しては指揮官が各自のプレータイムをコントロールしつつ、試行錯誤の状況が続いており、予想しがたい状況だが、前述の11名の起用を予想。マズラウィにやや疲労が出ており、ヨロを代役に置く形になりそうだ。ウイングバックに関してはアマドを1列前に置き、マラシアやマズラウィといったより守備的な選手の起用もあり得る。ホイルンドとブルーノ・フェルナンデス以外で決め手を欠く2シャドーの一角ではラッシュフォード、ガルナチョの争いとなりそうだ。 ★注目選手 ◆マンチェスター・シティ:FWアーリング・ハーランド <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241215_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 苦境で試されるエースストライカーとしての価値。今シーズンここまでのプレミアリーグで得点ランキングトップタイの13ゴールを挙げている24歳FW。ただ、そのうちの10ゴールはチームが好調だった開幕5試合で挙げたもので、以降の10試合では3ゴールと得点ペースが著しく低下。ただ、チームとしてのチャンスクリエイト自体は大幅に低下したと言うほどのものではなく、ハーランド自身のシュート決定率の低下が得点数減の主な要因と言える。 ここ最近の不振はチームとしての支配力の低下、被カウンター時の脆さ、軽率なボールロストといった守備面の影響が大きく、エースストライカーを除いて前線の選手の得点力不足も指摘されるところ。ただ、ある意味でゴール特化型のストライカーの不振も同様に批判を受ける部分もあり、今回のダービーマッチではチームを救う仕事を期待したい。 プレミアリーグでのダービーマッチでは4試合6ゴール3アシストと圧倒的な数字を残しており、守備構築や切り替え、ビルドアップの精度と付け入る隙が十二分にあるライバルに対して、ここ最近のうっ憤を晴らすゴールラッシュを見せたいところだ。 ◆マンチェスター・ユナイテッド:FWラスムス・ホイルンド <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241215_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 復調気配漂うなかで決定的な仕事狙う。21歳と伸びしろ十分ながら、加入1年半でここまで大きなインパクトを残すまでには言っていない赤い悪魔のエースストライカー候補。今季は開幕前のハムストリングの負傷によって出遅れると、徐々にプレータイムを増やしたタイミングでテン・ハグ前監督が解任。ファン・ニステルローイ暫定体制を挟んで、現在はアモリム監督の下で白紙となったポジション争いに挑んでいる真っ最中だ。 その新たな争いでもやや出遅れたが、直近の公式戦4試合ではボデ/グリムト、プルゼニとのELでともに2ゴール、敗れたリーグ前節のフォレスト戦でも1ゴール。個人としてはアタッキングサードで良い感触のプレーを見せており、ここからのゴール量産に期待がかかるところだ。 昨季ダービーではゴールを決めることはできなかったが、現在シティが抱える守備の問題に対して、自身の特長を活かしやすい状況であることに間違いはなく、アマドらとともに推進力をもたらすプレーや前線からの守備でチャンスに絡み、ダービー初ゴールを叩き込んでチームを勝利に導きたい。 2024.12.15 14:10 Sun
4

【プレミアリーグ第16節プレビュー】不振脱却のきっかけ探るマンチェスター・ダービー! 三笘vs鎌田の日本人対決も

先週末に行われた第15節ではマージーサイド・ダービー延期で首位リバプールが一休みとなったなか、チェルシーとアーセナルのロンドン勢が暫定ながら勝ち点差を縮めた。一方、マンチェスター・シティは下位相手のドローと復調の気配は遠い。 2024年のUEFAコンペティションが一区切りとなり、ここから年末年始の過酷な国内の戦いに集中できる環境に。そんななか、今節は4位のシティと13位のユナイテッドによる、マンチェスター・ダービーが最注目カードだ。 シティは前節、クリスタル・パレスとのアウェイゲームを2-2のドローで終えた。2度のビハインドを追いついたが、後半終盤のDFリコ・ルイスの退場も響いてリーグ連勝を逃した。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)ではユベントスに0-2の完敗。滑り出し上々だった欧州の戦いでも22位転落と絶不調だ。不振の序盤はキャリア初めての逆境に前向きな姿勢も示してきたグアルディオラ監督だが、ここにきてネガティブなコメントも目立っており、ここがクラブとしての正念場だ。ダービーへポジティブな要素は少ないが、ホームで赤い悪魔を叩いて不振脱却のきっかけにしたい。 対するユナイテッドは前節、ホームでノッティンガム・フォレストに2-3のスコアで敗戦。アモリム体制で初のリーグ連敗となった。アーセナル戦に続きセットプレーでの失点に、攻守両面で新体制移行の戦術的な部分での齟齬も見受けられ、前途多難な印象は拭えない。それでも、ヨーロッパリーグ(EL)ではビクトリア・プルゼニ相手に苦戦を強いられたものの、FWホイルンドの2ゴールの活躍で劇的な2-1の逆転勝利。ELではトップ8圏内の浮上しており、対戦相手に比べてわずかながらポジティブな材料を得た。ただ、絶不調の王者相手にリーグ3連敗を喫することになれば、その手応えを失うだけになんとか勝ち点3を持ち帰りたい。 また、今節はMF三笘薫とMF鎌田大地による日本人対決にも注目が集まるところだ。 7位のブライトン&ホーヴ・アルビオンは前節、ファン・ニステルローイ率いる新生レスター・シティとアウェイで対戦。2点リードで後半終盤を迎えたが、FWヴァーディの1ゴール1アシストの活躍によって土壇場で追いつかれて痛恨のドローに。以前からゲームクローズに問題を抱えていたなか、この試合では三笘に代えてクローザー役として投入したDFイゴールの軽率なボールロストが相手の同点ゴールに繋がっており、よりショックが残る形となった。4試合ぶりの勝利を目指す一戦ではその課題克服とともに、個人としては決定力の部分で問題を抱える三笘に決定的な仕事を求めたい。 一方、残留圏内ギリギリの17位に位置するパレスは前述のシティ戦を粘り強い戦いでドローに持ち込み、直近は1勝3分けの4戦無敗としぶとく勝ち点を積み上げている。ただ、3試合のサスペンション明けとなった鎌田は試合展開の影響もあり、シティ戦では出番なし。引き続きベンチスタートが濃厚な一戦ではポジション奪取に繋がる仕事を見せたい。 2試合ぶりのリーグ戦勝利を狙う首位のリバプールは10位のフルアムとのホームゲームに臨む。悪天候の影響でダービー延期と良い流れに水をさされたが、直近のCLではジローナに苦戦しながらも、FWサラーのPKによるゴールを守り抜いて1-0の勝利。CL唯一の6連勝で早々に決勝トーナメント行きを確定させた。対戦相手は直近の3試合でトッテナム、ブライトン、アーセナルに1勝2分けと結果を残している侮れない相手ではあるが、ホームで普段通りの戦いができれば、勝ち点3を積み上げる可能性は高い。 公式戦6連勝とリバプールと並んで最も好調なチームとなる2位のチェルシーは、9位のブレントフォードとのホームゲームに臨む。前節のトッテナム戦はDFククレジャの2度のスリップで2点のビハインドを背負う苦しい展開となったが、MFパーマーの2つのPKや好調のMFエンソ・フェルナンデスのゴールなどで鮮やかに逆転。3失点は反省材料も、宿敵相手に敵地で4-3の勝利を収めた。また、主力温存のカンファレンスリーグ(ECL)もFWマルク・ギウの2ゴールの活躍で3-1の完勝している。対戦相手のブレントフォードは出入りの激しい戦いが続いているが、リーグ2位タイの31得点を挙げている攻撃の破壊力は侮れず、ゴールを量産する試合序盤、セットプレーの対応には細心の注意を払いたいところだ。 3位のアーセナルは15位のエバートン相手にリーグ2戦ぶりの白星を狙う。フルアム戦は思わぬ苦戦を強いられて勝ち点2を逃したが、CLではモナコ相手にFWサカが3ゴールすべてに絡む圧巻の活躍を見せて3-0の完勝。CL3位に浮上し、見事にバウンスバックを果たした。休養十分のトフィーズに対して、コンディション面が唯一の懸念材料だが、絶好調のサカやMFウーデゴールの引き続きの活躍に、DFガブリエウの復帰で破壊力増すセットプレーで押し切りたい。 公式戦5試合未勝利とマンチェスター勢同様に苦境が続く11位のトッテナムは、DF菅原由勢を擁する最下位のサウサンプトン相手に6戦ぶりの白星を目指す。前節はチェルシー相手の逆転負けに、DFロメロとDFファン・デ・フェンのレギュラーセンターバックコンビ2人を再負傷で失う、泣きっ面に蜂の状況に。ELではMFグレイ、MFベリヴァルの18歳コンビの奮闘もあって難所アイブロックでレンジャーズと1-1のドローに持ち込んだが、負傷者続出での過密日程においてパフォーマンスレベルは低下している。また、今季はパレス、イプスウィッチ・タウンと下位相手にリーグ戦初勝利を献上しており、その格下相手の勝負弱さも懸念材料だ。 対するセインツは直近1分け4敗と低迷が続く。1-1のドローに持ち込んだブライトン戦や0-1で惜敗した直近のアストン・ビラ戦などパフォーマンスの部分ですべてを悲観すべきではないが、チームスタイルを貫くなかでの致命的なミスや前線のクオリティ不足で勝ち点を積み上げられずにいる。なお、アストン・ビラ戦では出番なしに終わった菅原は引き続きベンチスタートが濃厚か。 そのほかでは5位のノッティンガム・フォレストと、6位のアストン・ビラによる上位対決、ファン・ニステルローイ体制で2戦無敗の16位のレスターが12位のニューカッスルに挑む一戦も注目カードだ。 《プレミアリーグ第16節》 ▽12/14(土) 《24:00》 アーセナル vs エバートン リバプール vs フルアム ニューカッスル vs レスター・シティ ウォルバーハンプトン vs イプスウィッチ 《26:30》 ノッティンガム・フォレスト vs アストン・ビラ ▽12/15(日) 《23:00》 ブライトン vs クリスタル・パレス 《25:30》 マンチェスター・シティ vs マンチェスター・ユナイテッド 《28:00》 チェルシー vs ブレントフォード サウサンプトン vs トッテナム ▽12/16(月) 《29:00》 ボーンマス vs ウェストハム 2024.12.14 14:30 Sat
5

ロドリ不在時の敗戦率は2倍に、シティが考える代役はデータが似ている選手? 不遇のベテラン、久保建英の同僚、期待の若手…

今季絶望の可能性も出てきたマンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリ。シティは大黒柱の代わりを探しに出る可能性が高い。 チームにとって欠かせない存在のロドリ。2019年にシティでデビューして以来、ロドリが出場している試合の黒星は11%だが、不在時には24%にまで上昇。いかにその存在が重要かを示している。 プレミアリーグ5連覇に向けて戦うシーズン。シティの中盤には、マテオ・コバチッチ、イルカイ・ギュンドアン、ジョン・ストーンズ、リコ・ルイスなどがいるが、やはりロドリの不在は大きな穴になる。 移籍期間ではない以上、今年はこのメンバーで戦うしかない状況ではあるが、1月には中盤を補強する可能性も浮上。イプスウィッチ・タウンにレンタル中のカルヴァン・フィリップスを連れ戻す可能性もあるが、これまでの扱いを考えれば考えにくく、補強に動く可能性が高い。 データを扱う『Opta』によれば、ロドリに似た選手はアーセナルのMFデクラン・ライス、レアル・マドリーのMFフェデリコ・バルベルデとのことだ、この2人を獲得するのはどう考えても現実的ではない。ただ、他の選択肢もあるようだ。 ライスを除いた中で最もロドリに似ているとされたのは、バイエルンのドイツ代表MFレオン・ゴレツカ(29)。2018年にバイエルンに加入後、中盤を支え、ドイツ代表としても活躍。しかし、ヴァンサン・コンパニ監督の下では不遇の時期を過ごし、ドイツ代表でも立ち位置が変化。環境を変える可能性は十分にあり、獲得しやすくもある。 続いて似ているとされるのは、スペイン代表でもチームメイトのレアル・ソシエダのMFマルティン・スビメンディ(25)。今夏リバプールへの加入が噂されたスビメンディはソシエダに残留。クラブ愛を貫いたものの、そのクラブは大きく苦しんでいる状況。一度は移籍も考えただけに、シティ入りする可能性も十分にある。 ユーロ2024では、ロドリと同じ役割を務めチームは見事に優勝。契約解除金は5150万ポンド(約99億4000万円)とも言われており、1月の獲得も有り得るとされている。 その他にも、クリスタル・パレスのイングランド代表MFアダム・ウォートン(20)は、中盤でのタックル数やインターセプト数が多く、守備的な安定感もチームにもたらしてくれるだろう。ただ、移籍金はかなり高額になると見られている。 また、ニューカッスルのブラジル代表MFブルーノ・ギマランイス(26)も、能力以上に移籍金が高額であり、ニューカッスルを説得するのは非常に困難だ。 いずれにしても、シティにとってロドリの長期離脱は大きな痛手。この先のチームのパフォーマンスも関わってくるが、1月に大きな補強に動くのか注目が集まる。 2024.09.25 22:55 Wed

マンチェスター・シティの人気記事ランキング

1

絶不調シティが公式戦3連敗…ロジャーズ1G1Aにティーレマンス躍動のアストン・ビラに完敗【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第17節、アストン・ビラvsマンチェスター・シティが21日にビラ・パークで行われ、ホームのアストン・ビラが2-1で勝利した。 公式戦3連勝と復調気配を示した7位のアストン・ビラだが、直近のノッティンガム・フォレストとの上位対決は1-2の惜敗。連勝がストップした。その敗戦からのバウンスバックを図ったホームゲームでは不振の王者を迎え撃った。前節からはジエゴ・カルロスに代えてオナナを起用した以外、同じメンバーを継続。最前線にはワトキンスではなくデュランが入った。 一方、5位のシティは直近のマンチェスター・ダービーを後半終盤の連続失点によって、ホームでまさかの1-2の逆転負け。公式戦連敗と泥沼の状況を抜け出せずにいる。さらに、難所ビラ・パークに乗り込んで連敗ストップを狙った一戦では先発6人を変更。負傷のエデルソンとルベン・ディアスに代えてオルテガ、ストーンズを起用したほか、ベンチ外のマテウス・ヌネスに代わってサスペンション明けのリコ・ルイスがディフェンスラインに復帰。ウォーカーとデ・ブライネ、ドクに代わってアカンジ、コバチッチ、グリーリッシュが起用された。 試合はキックオフ直後からホームチームに続けて大きな見せ場。開始15秒過ぎ、DFグヴァルディオルに圧力をかけてバックパスのミスを誘発。これに抜け出したデュランがエリア外から左足シュートを放つが、これはGKオルテガのビッグセーブに遭う。さらに、このプレーで得た右CKの場面でディーニュのクロスをニアのパウ・トーレスが頭で合わすと、ニア上に向かったボールをオルテガが驚異的な反応でかき出す。これはゴールラインを割ったかに思われたが、GLTの精密な精度によってノーゴールの判定に。 オルテガとGLTに救われて開始早々の失点を回避したシティは徐々に相手陣内でのプレータイムを増やし、古巣対戦のグリーリッシュ、コバチッチがシュートも放っていく。 ここからアウェイチームが押し返す流れかに思われたが、アストン・ビラの鮮やかな攻撃から先制点が生まれる。16分、GKマルティネスから自陣中央でボールを受けたティーレマンスがプレス回避からハイラインの背後へ完璧なスルーパスを供給。これに抜け出したロジャーズが冷静にDFとGKの注意を引き付けて右を並走するデュランにプレゼントパス。これをコロンビア代表FWが左足で流し込んだ。 立ち上がりの失点は回避したもの、結局早い時間帯にビハインドを背負ったシティ。すぐさま反撃に出る姿勢は示したが、リトリートの際にはコンパクトな守備でスペースを消すホームチームの堅守に苦戦。35分には右サイドでルイスとパス交換したフォーデンがボックス右から際どい左足シュートを放つが、これはGKマルティネスの好守に遭う。 前半終盤にかけては膠着状態が続いたなか、シティはグリーリッシュの左からのクロスに反応したグヴァルディオルのヘディングシュート。アストン・ビラはロジャーズの馬力のある仕掛けからカウンターに持ち込んでのロジャーズのシュートなどで決定機を作り合ったが、ホームチームの1点リードでの折り返しとなった。 迎えた後半、ストーンズに代えてウォーカーをハーフタイム明けに投入し、グヴァルディオルを左センターバック、ルイスを左サイドバックに移したシティ。だが、その細かい修正策も機能せず、後半はアストン・ビラにボールを握られる展開に。 後半はカウンターに加え、ボールを動かしながらチャンスを窺うホームチームは60分、味方とのパス交換でボックス左に抜け出したロジャーズが左ポスト直撃のシュートで最初の決定機を創出。すると、良い流れのなかで2点目を奪い切った。 65分、自陣左サイドでDF2枚をなぎ倒すドリブルで一気に局面を変えたロジャーズが相手陣内に侵入。一度中央のマッギンに預けてペナルティアーク左でリターンパスを受けると、そのままボックス左に持ち込んで正確な左足グラウンダーシュートをゴール右隅へ流し込んだ。 ロジャーズの圧巻の個人技に屈したシティはギュンドアン、コバチッチと中盤の選手を下げてサヴィオ、ドクと個で打開できるアタッカーを続けてピッチに送り出す。だが、今のチームにこの劣勢を撥ね返す底力はなく、なかなか決定機まで持ち込めない。 淡々と時間だけが過ぎていくなか、後半アディショナルタイムにはサヴィオの右サイドでの仕掛けから内側でサポートに入ったフォーデンが相手DFと交錯しながらも強引にマイボールにしてボックス右から左足シュートをニア下へ突き刺し、意地の今季リーグ戦初ゴールを挙げた。 だが、この直後に試合はタイムアップを迎え、ホームで完勝と言っていいパフォーマンスを見せたアストン・ビラが2戦ぶりの白星。敗れたシティは公式戦3連敗となった。 アストン・ビラ 2-1 マンチェスター・シティ 【アストン・ビラ】 ジョン・デュラン(前16) モーガン・ロジャーズ(後20) 【マンチェスター・シティ】 フィル・フォーデン(後48) <span class="paragraph-title">【動画】アストン・ビラがシティ粉砕の圧巻2ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">先制はアストン・ヴィラ<br>プレミア200試合出場の<br>ティーレマンスが見事なスルーパス<br>ロジャーズが抜け出し<br>最後はデュラン<br><br>プレミアリーグ 第17節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%A9?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#アストン・ヴィラ</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#マンチェスター・C</a><br><br><a href="https://t.co/IQcfgHPywb">https://t.co/IQcfgHPywb</a> <a href="https://t.co/l1o7x82yB4">pic.twitter.com/l1o7x82yB4</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1870452772233208295?ref_src=twsrc%5Etfw">December 21, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">アストン・ヴィラが追加点<br>圧巻のロジャーズ<br>推進力と強さと決定力を見せつける<br><br>プレミアリーグ 第17節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%A9?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#アストン・ヴィラ</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#マンチェスター・C</a><br><br><a href="https://t.co/IQcfgHPywb">https://t.co/IQcfgHPywb</a> <a href="https://t.co/WP0OxchvzO">pic.twitter.com/WP0OxchvzO</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1870469258054193526?ref_src=twsrc%5Etfw">December 21, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.21 23:34 Sat
2

「今季はトップクラスのプレーヤー」グアルディオラが古巣対戦で躍動のロジャーズ称賛…1年半前の売却判断を擁護

マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、痛烈な恩返し弾を含め苦境のチームの前に立ちはだかった元教え子について言及した。イギリス『SPORT BIBLE』が伝えている。 シティは21日、敵地で行われたプレミアリーグ第17節でアストン・ビラに1-2で敗戦を喫した。 この一戦においてMFユーリ・ティーレマンスとともにシティズンズの前に大きく立ちはだかったのが、2023年7月までクラブに在籍したイングランド代表FWモーガン・ロジャーズ(22)。 前半に絶妙な背後への抜け出しからFWジョン・デュランの先制点をお膳立てすると、後半には馬力のある仕掛けから決勝点となるゴールを記録した。また、得点シーン以外でも強靭なフィジカルを遺憾なく発揮したプレーによって攻守両面でグアルディオラのチームを苦しめた。 同試合後、スペイン人指揮官は「彼は素晴らしい男だから嬉しいよ。昨シーズンは爆発的な活躍を見せ、今シーズンは本当にトップクラスのプレーヤーだ。イングランドにはまた別の並外れたプレーヤーが出てきている」と元教え子の活躍を称賛した一方、クラブの売却という判断に関してはその経緯を含めて擁護している。 WBAアカデミー育ちのロジャーズは、2019年8月にマンチェスター・シティへ移り、リンカーン・シティやボーンマス、ブラックプールへのレンタル移籍を経験。しかし、シティでのファーストチーム昇格は叶わず、2023年7月にミドルズブラへわずか150万ポンド(約2億9500万円)という格安の移籍金で完全移籍。 その後、ミドルズブラでの半年間の活躍によって今年1月にアストン・ビラへ800万ポンド(約15億7000万円)+アドオンで加入。以降の活躍ぶりは多くのプレミアファンが知るところだ。 昨夏、チェルシーに売却したイングランド代表MFコール・パーマーに続く逸材の流出とクラブの窮状を鑑みれば、フロント陣の判断ミスを指摘されてもおかしくないが、指揮官は昨季までのクラブ黄金期のチーム状況において、能力の高い若手の売却はやむをえない判断だったと自身の見解を示した。 「何人かのプレーヤーに何が起こったか知っていますか? 3冠と4冠を獲得したチームだった。 時には、チャンスを与えるのにちょうどいいテンポ、ちょうどいいタイミングだったのです」 「もちろん、ここにいる誰もがモーガンがいかに優れているか理解している。多くのプレーヤーがローン移籍したり、売却されたりした」 「しかし、彼はあの年齢、あの瞬間にいた。我々には、クラブ史上最も成功した年を作り出すことを可能にするプレーヤーたちがいた」 「あの瞬間、時には彼らが来たときには2、3歳若く、その瞬間には全盛期のケビン(・デ・ブライネ)、ダビド・シルバ、ベルナルド・シウバ、リヤド・マフレズ、レロイ・サネ、ラヒーム・スターリングがいて、時には難しいこともある。それが唯一の(売却)理由だ」 2024.12.22 18:40 Sun
3

「愛されていると感じること、求められること…」今夏アトレティコ移籍のアルバレス、シメオネ監督らからの勧誘に「可能性を感じた」

アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスが今夏の舞台裏を語った。スペイン『マルカ』が伝えた。 夏の移籍市場でマンチェスター・シティを離れ、アトレティコに加わったアルバレス。アトレティコにとって史上3番目の移籍金、シティにとっては最高売却額となるベース7000万ユーロ(約114億3000万円)での取引となった。 移籍は8月に発表されたものの、アトレティコの関心は6月から噂に。『マルカ』のインタビューに応じたアルバレスは、当時の状況を明かしている。 「それが話題になった時、僕はコパ・アメリカに出場していて、その後はオリンピックに出場した。だからほとんど(記事を)見ていなかった。少しずつその噂が聞こえるようになり、オリンピックで(チームメイトの)ジュリアーノ(・シメオネ)と多かれ少かれ話をしたよ」 「ロドリ(ロドリゴ・デ・パウル)やグリジ(アントワーヌ・グリーズマン)、チョロ(ディエゴ・シメオネ監督)もその頃僕に話しかけてきた…。簡単な決断ではなかった。でもそれについて考えていたし、家族とも話し合い、結局それが実現した」 また、アトレティコ移籍の決め手についても語ったアルゼンチン代表FW。シティではノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの存在もあり、主役になりきれなかったなか、シメオネ監督からは大きな信頼を寄せられたようだ。 「愛されていると感じること、求められること…。それはとても幸せなことだし、自分も愛されていると感じられる。もちろん、すでに知っている人たちがいて、アルゼンチン人が何人かいる場所に来たことも大きな助けになった。そして、それは決断する上で重要なことでもあった」 「彼(シメオネ監督)は僕に、クラブに大きく貢献することができる、そのスペースとチャンスがあると言った。僕は自分が思う最高のサッカー選手になるため、スペースを与えてくれるような場所にいたいと彼に言った」 「そして彼らと話した結果、アトレティコ・マドリーに可能性を感じた。これまでのところは順調に進んでいるけど、今後どうなるか見てみよう」 さらに、グリーズマンのようにアトレティコの顔になることも望まれたとのこと。クラブのためにすべてを捧げるつもりだ。 「僕がチョロと話したこと、そして彼に言われたことは、現在だけでなく、アトレティコ・マドリーの将来のことも考えているということだった」 「僕ならクラブに将来をもたらすことができると言ってくれたし、それは僕にとっても非常に重要だった。決断を下す時、このような偉大なクラブからこのように言ってもらえたことを誇りに思う」 「その準備ができているかどうかはわからないけど、常にベストを尽くすことは確かだ。これまでのすべてのクラブと同様にクラブのカラーを守るつもりだし、常にベストを求めている」 2024.12.21 23:49 Sat
4

大不振を抜け出せないシティ、グアルディオラ監督は「一歩ずつ復調への道を見つけなければならない」ともがく

マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が21日に行われたプレミアリーグ第17節、1-2で敗れたアストン・ビラ戦を振り返った。 前節マンチェスター・ユナイテッドとのダービーを終盤の2失点で痛恨の逆転負けを喫したシティ。公式戦連敗、ここ12試合で9敗目を喫した中、難所ビラ・パークに乗り込んでの一戦は立ち上がりから守勢を強いられる展開に。 そして16分にFWジョン・デュランにゴールを許すと、反撃できないまま迎えた後半、65分にMFモーガン・ロジャーズに追加点を許してしまう。結局、後半追加タイムにMFフィル・フォーデンが一矢報いるも1-2で敗戦。 完敗の内容で公式戦3連敗となった中、グアルディオラ監督は大不振を抜け出すべく模索し続けていると現在の状況を述べた。 「解決策はまず選手たちがケガから復帰すること。今の我々にはセンターバックが一人しかいない。それでは難しい。次の試合でチャンスを掴むつもりだが、それ以上は考えていない。もちろん、他にも理由はある。以前には許さなかったゴールを許し、過去に決めていたゴールを決められていない。一つの要因だけではない。細かな要因がたくさんある」 「昨季、我々はプレミアリーグで優勝したが、今は負けが込んでいる。それでも前向きに考えなければならないし、選手たちのことを信頼している。彼らの中には信じられないほどのプライドと成功への強い意欲を持った選手たちがいる。遅かれ早かれ、一歩ずつ復調への道を見つけなければならない」 一方、対戦相手のビラを率いるウナイ・エメリ監督はシティの印象を聞かれ、「少し自信を失っているように感じた」と泥沼から抜け出せないシティのメンタル面に言及した。 2024.12.22 09:00 Sun
5

ペップ史でもかつてないほどの不振に陥るシティ、なかなか戦力揃わず…ルベン・ディアスが「3週間か、4週間」離脱

不振を極めるマンチェスター・シティだが、ここでさらに離脱者だ。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じた。 その離脱者とは最終ラインの要、ポルトガル代表DFルベン・ディアスだ。ジョゼップ・グアルディオラ監督いわく、スイス代表DFマヌエル・アカンジがトレーニングに復帰したものの、ルベン・ディアスが15日にホームで行われたプレミアリーグ第16節のマンチェスター・ユナイテッド戦中に違和感がありながらプレーを続けた末、ケガを負ったという。 「彼は長いこと離脱する。3週間か、4週間だ。筋肉系の問題だ。ユナイテッド戦の75分頃に何かしらを感じたんだ。彼はとても逞しいし、ピッチに残ったのだが、こうしてケガをしてしまった」 なかなか戦力が揃わぬ問題がさらに深刻化するシティは調子も崩れ、直近の公式戦11試合で8敗、しかもたったの1勝。自身のキャリアを通じても最大級の不振といえるスペイン人指揮官だが、今季のここまでを振り返りながら前向きな発言を残す。 「我々は勝ちに近づきながら負けている。満足なわけがないし、自分に正直でないと。6度倒れたら、7度立ち上がらないといけない。私は大丈夫だし、普通の人間だ。やり直さないとね」 「また挑戦しないと。遅かれ早かれ、我々は好転させられるはず。いつになるかわからないがね」 今週末の21日に行われるプレミアリーグ第17節ではアストン・ビラとのアウェイ戦。指揮官が言う“好転”のきっかけを掴めるか。 2024.12.21 12:40 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly