【CLリーグフェーズ第4節プレビュー②】21年ぶり対戦、インテルvsアーセナルのビッグマッチ

2024.11.06 18:00 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第4節残り9試合が6日に行われる。ここでは第4節2日目の6日に開催されるカードの展望を紹介していく。

◆リーグフェーズ第4節②
▽11/6(水)
《26:45》
クラブ・ブルージュ vs アストン・ビラ
シャフタール・ドネツク vs ヤング・ボーイズ
《29:00》
スパルタ・プラハ vs ブレスト
バイエルン vs ベンフィカ
インテル vs アーセナル
フェイエノールト vs ザルツブルク
ツルヴェナ・ズヴェズダ vs バルセロナ
パリ・サンジェルマン vs アトレティコ・マドリー
シュツットガルト vs アタランタ

◆2勝1分けスタートの両雄が激突
第4節2日目の最注目試合は2003-04シーズン以来、実に21年ぶりの対戦となるインテルvsアーセナルのビッグマッチだ。前節ヤング・ボーイズ戦をFWラウタロとFWテュラムをベンチスタートとした中、後半追加タイムのテュラム弾で制したインテル。2勝1分けと好スタートが切れた中、セリエAでも首位ナポリに1ポイント差に迫った。そのナポリと週末に大一番を控える中、まずはアーセナルとのビッグマッチを制して更に勢いを付けたいところだ。
対するアーセナルは前節シャフタール・ドネツク戦、オウンゴールが決勝弾となって1-0で勝利。こちらも2勝1分けスタートと順調な滑り出しを見せたが、直近のニューカッスル戦で敗戦。週末にはチェルシーとのビッグマッチを控える中、主将MFウーデゴールが復帰見込みなのは追い風。まずはインテルとのビッグマッチを制してニューカッスル戦敗戦からバウンスバックとしたい。

◆初対決
Getty Images

2日目もう一つの注目試合がパリ・サンジェルマンvsアトレティコ・マドリーの初対決。PSGは前節PSV戦、後半追加タイムに得たPKがVARによって取り消されて痛いドローに終わった。1勝1分け1敗スタートとなった中、リーグ・アンではマルセイユとのフランス・ダービーを快勝し、首位をがっちりとキープ。元レアル・マドリー勢のDFハキミ、FWアセンシオがアトレティコ相手に躍動するかにも注目だ。
対するアトレティコは前節リール戦を不可解なPK判定もあってホームで痛恨の敗戦。1勝2敗スタートとなってしまった。その後のラ・リーガではベティスに敗れて公式戦連敗となったものの、直近のラス・パルマス戦をシメオネJrのゴールなどで勝利。悪い流れを断ち切って迎える大一番で勝ち点を持ち帰れるか。

◆乗りに乗っているバルサが3連敗のツルヴェナと対戦
Getty Images

前節バイエルン戦を4発圧勝する圧巻の強さを見せつけて2勝1敗としたバルセロナは、3連敗のツルヴェナ・ズヴェズダと対戦。バイエルン戦では絶好調を維持するFWハフィーニャがハットトリック、古巣対決レヴァンドフスキが恩返し弾とやりたい放題だったバルセロナ。その後のレアル・マドリーとのエル・クラシコでも後半に流れを変えて4発快勝と勢いが止まらない。現在のバルセロナの状態を見ると、格下ツルヴェナを寄せ付けず3勝目は堅いか。

◆バルサに大敗のバイエルンは難敵ベンフィカと対戦
Getty Images

そのバルセロナに粉砕されたバイエルンはベンフィカと対戦。バルセロナ戦の厳しい敗戦でショックを受けたかと思われたバイエルンだったが、うまく切り替えてその後のブンデスリーガではしっかりと連勝して首位をキープしている。DF伊藤洋輝の再離脱は残念だが、コンパニ監督のうまい手綱さばきが目立つここまで、難敵ベンフィカを下して2勝2敗のタイに戻せるか。

◆上田とチェイス・アンリの活躍に期待
前節ベンフィカ戦でCL初ゴールをマークしたフェイエノールトのFW上田綺世は、MF川村拓夢のザルツブルクと対戦。2勝1敗と好スタートを切った中、3連敗スタートと厳しいザルツブルク相手に上田の2戦連発弾でチームを連勝に導けるか。

そしてシュツットガルトの主力DFに定着しつつあるチェイス・アンリはアタランタと対戦。シュツットガルトは前節ユベントス戦を圧倒した中、後半追加タイム弾で勝利。初勝利を手にした中、ブンデスリーガでも勝ち点を重ね、直近のレバークーゼン戦では劣勢を強いられながらもゴールレスドローに持ち込んだ。その試合でもチェイス・アンリがフル出場しており、出番を増やしているが、直近のナポリとのビッグマッチを制して勢いに乗るアタランタ攻撃陣を抑え込めるか。

そしてリバプールと共に3連勝スタートとしたアストン・ビラは、1勝2敗スタートのクラブ・ブルージュと対戦する。

◆リーグフェーズ第4節 結果
▽11/5(火)
PSV 4-0 ジローナ
スロバン・ブラチスラヴァ 1-4 ディナモ・ザグレブ
ボローニャ 0-1 モナコ
ドルトムント 1-0 シュトゥルム・グラーツ
セルティック 3-1 ライプツィヒ
リバプール 4-0 レバークーゼン
リール 1-1 ユベントス
レアル・マドリー 1-3 ミラン
スポルティングCP 4-1 マンチェスター・シティ

2024-25シーズンからレギュレーションが変更となり、32チーム制から36チーム制に変更され、グループステージが廃止。代わってリーグフェーズが行われ、ホームとアウェイで4試合ずつ、8チームとの対戦を行う。36チームは全チームが同じ順位表で争い、上位8チームがラウンド16に進出。9位から24位までがプレーオフを戦い、勝者がラウンド16に進むこととになる。

インテルの関連記事

インテルとローマの間でイタリア代表2選手に関するトレード話が浮上しているようだ。イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』など複数メディアが報じている。 ローマではクラウディオ・ラニエリ体制で序列低下のMFロレンツォ・ペッレグリーニ(28)の去就が話題に。2026年まで契約を残すが、延長交渉が停滞しているなか、クラブ 2025.01.02 17:47 Thu
フェネルバフチェのジョゼ・モウリーニョ監督が12月31日、イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じた。 昨年1月、ローマを解任されたモウリーニョ監督は今季よりフェネルバフチェの指揮官に就任。ここまでスュペル・リグで11勝3分け2敗で首位ガラタサライに8ポイント差の2位とまずまずの戦績を収めている 2025.01.01 11:15 Wed
インテルがアタランタのスウェーデン代表DFイサク・ヒエン(25)を来夏狙うようだ。イタリア『トゥットスポルト』が報じている。 インテルではDFフランチェスコ・アチェルビ(36)が慢性的な筋肉のケガにより今季ここまで公式戦11試合の出場に留まっている。ケガがちであること、高年齢であることを考慮し、アタランタの守備の 2025.01.01 09:45 Wed
インテルのシモーネ・インザーギ監督が、3-0で勝利したセリエA第18節のカリアリ戦を振り返った。 リーグ戦4連勝でカリアリのホームに乗り込んだインテルは、前半こそゴールレスで終えたが、53分と71分にセットプレーの流れからゴールネットを揺らすと、78分にチャルハノールがPKを沈め、3-0で完勝した。 インザ 2024.12.29 09:21 Sun
インテルは28日、セリエA第18節でカリアリとアウェイで対戦し3-0で勝利した。 リーグ戦4連勝中の3位インテル(勝ち点37)は、完勝したコモ戦のスタメンからカルロス・アウグストをデ・フライに変更した以外は、同じスタメンを採用。ラウタロとテュラムを2トップに据えた[3-5-2]の布陣で試合に臨んだ。 公式戦 2024.12.29 07:28 Sun

UEFAチャンピオンズリーグの関連記事

ディナモ・ザグレブは29日、ファビオ・カンナバーロ氏(51)を新指揮官に招へいしたことを発表した。 ディナモ・ザグレブでは同日、9月よりセルゲイ・ヤキロビッチ氏の後を受けて就任したネナド・ビエリカ監督(53)を解任していた。 チャンピオンズリーグ(CL)では2勝2分け2敗とまずまずの戦績を収めているディナモ 2024.12.30 11:00 Mon
ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)創設を支援するために設立された『A22スポーツ・マネジメント』は17日、欧州サッカー連盟(UEFA)と国際サッカー連盟(FIFA)に対して、新たな欧州大会を主催する権利を正式に認めるよう、提案書を提出したことを明かした。『ESPN』が伝えている。 ヨーロッパの司法裁判所は昨年1 2024.12.18 17:00 Wed
国際サッカー連盟(FIFA)は17日、「The Best FIFAフットボールアワード2024」の男子年間最優秀監督を発表し、レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が初選出された。 檀上でアンチェロッティ監督は「私が指導した選手たちの顔がたくさん浮かぶ。FIFAからこのような賞を貰えて大変光栄だ。この賞は 2024.12.18 06:30 Wed
レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(24)が「The Best FIFAフットボールアワード2024」の男子年間最優秀選手を受賞したことを受けて、檀上で次のようにスピーチした。 「子供の頃は犯罪の多い街に近いサンゴンサロの路上で裸足でボール遊びをするただの少年だった。そんな僕がここまで来 2024.12.18 06:00 Wed
国際サッカー連盟(FIFA)は17日、「The Best FIFAフットボールアワード2024」の男子年間最優秀選手を発表し、レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(24)が選出された。 10月28日に発表されたフランス『レキップ』が主催するバロンドールではマンチェスター・シティのスペイン代 2024.12.18 05:30 Wed

インテルの人気記事ランキング

1

モウリーニョ監督が将来的なセリエA復帰と代表監督就任を希望

フェネルバフチェのジョゼ・モウリーニョ監督が12月31日、イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じた。 昨年1月、ローマを解任されたモウリーニョ監督は今季よりフェネルバフチェの指揮官に就任。ここまでスュペル・リグで11勝3分け2敗で首位ガラタサライに8ポイント差の2位とまずまずの戦績を収めている。 トルコで公私ともに順調な生活を送っていることを明かしたモウリーニョ監督は、不本意な解任をされた古巣ローマに毒を吐きつつ、3冠を成し遂げたインテルを引き合いに出して今後の展望を述べた。 「セリエAには必ず復帰する。ローマの試合は全く観ないが、インテルの試合は観ているよ」 「これまではクラブチームで指揮を執ってきたが、ユーロやワールドカップに出場してチームを中心に国が一つにまとまる経験をしてみたい。それは素晴らしいことだと思う」 2025.01.01 11:15 Wed
2

「バスが待ってくれるなら話したい」コモで指揮官1年目のセスク監督、立ちはだかったインテル指揮官の教え望む「学んで成長するため」

コモのセスク・ファブレガス監督がインテルのシモーネ・インザーギ監督から吸収しようとしている。イタリア『カルチョメルカート』が伝えた。 セリエA前節は強豪ローマを2-0で撃破したなか、23日の第17節ではインテルとのアウェイ戦に臨んだ16位コモ。前半は耐えてゴールレスで折り返したものの、後半開始早々に失点し、後半アディショナルに2点目を奪われた。 アシスタントコーチから監督に昇格し、今シーズンが指揮官1年目のセスク監督。試合後にはイタリア『スカイ・スポーツ』で「コモがこんなに積極的にくるとは思っていなかっただろう」「ボールをもっとうまく扱わなければならない」と収穫と課題を口にした。 一方、『DAZN』に対しては、昨シーズンのセリエAを制するなどインテルで成功を収めているインザーギ監督に言及。現役時代はアーセナルやバルセロナ、チェルシー、スペイン代表でタイトルを手にした指揮官だが、指導者としても高みを目指している。 「リスペクトを持って言うが、あなたより彼(インザーギ監督)と話したい」 「彼は今インタビューを受けているけど、もしバスが待ってくれるなら彼と少し話したい。学んで成長するためだ」 <span class="paragraph-title">【動画】王者に敗戦…インテルvsコモ ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="MK592vn6Qk8";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.12.24 23:23 Tue
3

インテルがケガがちなアチェルビの後釜にアタランタDFを来夏狙う?

インテルがアタランタのスウェーデン代表DFイサク・ヒエン(25)を来夏狙うようだ。イタリア『トゥットスポルト』が報じている。 インテルではDFフランチェスコ・アチェルビ(36)が慢性的な筋肉のケガにより今季ここまで公式戦11試合の出場に留まっている。ケガがちであること、高年齢であることを考慮し、アタランタの守備の要となっているヒエンをターゲットにしているようだ。 ヒエンは昨年1月、ヴェローナからアタランタに加入。3バックの中央で絶大な存在感を示し、昨季はヨーロッパリーグ優勝に貢献。そして今季ここまで公式戦22試合に出場し、セリエAとチャンピオンズリーグで好結果を出しているチームの守備を支えている。 なお、ヴェローナからアタランタに加入した際の移籍金は900万ユーロだったが、現在は3000万ユーロ(約49億円)に上昇。インテルとしては若手をトレード要員として移籍金の値下げを図る方針のようだ。 2025.01.01 09:45 Wed
4

不調カリアリに3発快勝のインテルがリーグ5連勝で2024年を締めくくる!【セリエA】

インテルは28日、セリエA第18節でカリアリとアウェイで対戦し3-0で勝利した。 リーグ戦4連勝中の3位インテル(勝ち点37)は、完勝したコモ戦のスタメンからカルロス・アウグストをデ・フライに変更した以外は、同じスタメンを採用。ラウタロとテュラムを2トップに据えた[3-5-2]の布陣で試合に臨んだ。 公式戦5連敗中の18位カリアリ(勝ち点14)に対し、インテルは開始早々の2分に右サイドのバレッラが供給したアーリークロスをラウタロが落とすと、ペナルティアーク手前のテュラムがミドルシュートでゴールを脅かす。 さらにインテルは28分、右サイドでスローインを受けたチャルハノールが縦への仕掛けからクロスを供給。ワンバウンドしたボールをラウタロがダイビングヘッドで合わせたが、これは枠に上に外れた。 ゴールレスで迎えた後半、インテルは立ち上がりにセットプレーの二次攻撃から先制する。53分、ディマルコの左FKのこぼれ球をボックス右手前のバレッラがダイレクトクロス。これをゴールエリア左横のバストーニが頭で折り返すと、このボールがそのままゴールに吸い込まれた。 先制したインテルは71分にも、左CKの流れたボールを逆サイドで拾ったバレッラがクロスを供給すると、ゴール前に抜け出したラウタロが左足ボレーで流し込んだ。 さらにインテルは78分、右CKの場面でニアでデ・フライと競り合ったDFヴィエテスカがハンドを犯し、PKを獲得。これをチャルハノールがゴール左隅に沈めた。 結局、試合はそのまま3-0でタイムアップ。首位アタランタを追走するインテルがリーグ戦5連勝で2024年を締めくくった。 カリアリ 0-3 インテル 【インテル】 アレッサンドロ・バストーニ(後8) ラウタロ・マルティネス(後26) ハカン・チャルハノール(後33) 2024.12.29 07:28 Sun
5

5連勝で2024年を締めくくったインテル、インザーギ監督は3得点を生み出したセットプレーの重要性を語る

インテルのシモーネ・インザーギ監督が、3-0で勝利したセリエA第18節のカリアリ戦を振り返った。 リーグ戦4連勝でカリアリのホームに乗り込んだインテルは、前半こそゴールレスで終えたが、53分と71分にセットプレーの流れからゴールネットを揺らすと、78分にチャルハノールがPKを沈め、3-0で完勝した。 インザーギ監督は難しい戦いでの勝利を評価した。 「前半が終わった時、我々はチームのパフォーマンスを称え、粘り強いカリアリを相手にこのまま行くしかないと思った。カリアリはアタランタとフィオレンティーナにも負けたが、どちらも悪くないパフォーマンスだっただけに、この試合で勝ち切るのは簡単なことではなかった」 「チーム一丸となって戦わなければならなかった。ファイナルサードでのミスもあったし、何度か訪れた決定機をものにできなかった。しかし、我々はこの勝利を本当に望んでいたし、それを達成することができた」 また、3得点が生まれるきっかけとなったセットプレーの重要性について次のように語った。 「選手たちは本当によく働いてくれるし、スタッフもこうしたルーティンの練習を手伝ってくれる。ディ・マルコ、チャルハノール、アスラニといったセットプレーのスペシャリストもいる、現代サッカーにおいてセットプレーは重要な要素であり、こうした場面では組織力が大きな力を発揮する」 2024.12.29 09:21 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly