ソン・フンミンがさすがの1G2A! 韓国がオマーンに苦戦も新体制&最終予選初勝利【2026W杯アジア最終予選】

2024.09.11 01:09 Wed
エースの1G2Aの活躍で初勝利
Getty Images
エースの1G2Aの活躍で初勝利
2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループB第2節のオマーン代表vs韓国代表が10日に行われ、アウェイの韓国が1-3で勝利した。ホン・ミョンボ新体制初陣となったホームゲームで格下のパレスチナ代表と0-0のドローに終わった新生・韓国。その結果と共に低調なパフォーマンスに終始したことで、新チームに対する風当たりは早くも厳しい。そんななかで勝ち点3必須の第2戦では初戦でイラク代表に敗れたオマーン相手に勝利を狙った。

ホン・ミョンボ監督は初戦から先発5人を変更。チュ・ミンギュチョン・ウヨンキム・ヨングォンらが外れ、ファン・ヒチャンオ・セフンチョン・スンヒョンらが起用された。
最前線にオ・セフン、2列目に右からイ・ガンインソン・フンミン、ファン・ヒチャンを配する[4-2-3-1]で臨んだ韓国。立ち上がりからボールを握る展開のなかで早い時間帯にゴールをこじ開ける。

10分、相手陣内左サイドでのスローインからボールを受けたソン・フンミンがペナルティアーク付近のファン・ヒチャンの足元にパスを差し込むと、ウォルバーハンプトンFWが右足を一閃。グラウンダーの鋭いシュートがゴール左隅に突き刺さった。
幸先よく先制に成功した韓国は以降も押し込みながらセットプレーで追加点を狙っていくが、相手の身体を張った守備に撥ね返される。すると、前半半ばを過ぎた辺りから押し返される場面が目立ち、幾度か際どいフィニッシュを打たれる。

1点リードのままハーフタイム突入かに思われたが、土壇場で失点を喫する。前半アディショナルタイム、自陣左サイドで与えたFKの場面でキッカーのアル・サーディが右足インスウィングで入れたボールにニアで反応したアル・ハミシにうまく頭でコースを変えられて右隅に流し込まれた。

1-1のイーブンで折り返した後半。立ち上がりに攻勢を仕掛けた韓国はボックス内でソン・フンミンが倒されてPKを獲得。だが、数分間に渡るオンフィールド・レビューの結果、判定はノーファウルに変更された。

気持ちを切り替えて攻勢を継続するアウェイチームはボックス付近でイ・ガンインが続けて得意の左足を振っていくが、いずれもファーポストを狙って放ったシュートは枠をわずかに外れる。

その後、68分にはオ・セフン、ソル・ヨンウを下げてイ・ジェソン、ファン・ムンキを同時投入した韓国は引き続き右サイドを起点に攻め手を窺うが、徐々に攻撃が停滞。その難しい流れのなかで頼れるエースが決定的な仕事を果たした。

82分、バイタルエリア中央の密集地帯をイ・ガンインとのパス交換で強引にこじ開けると、ペナルティアーク付近でDFと入れ替わったソン・フンミンが強烈な左足ミドルシュートをゴール左隅に突き刺した。

試合終盤にかけては前がかるオマーンの攻撃を撥ね返しながらカウンターで追加点を狙った韓国。相手GKの再三の好守に阻まれたが、後半アディショナルタイムの101分にはソン・フンミンのお膳立てからチュ・ミンギュがトドメの3点目を奪い切った。

そして、格下相手に苦しみながらもソン・フンミンの全ゴールに絡む活躍で勝ち切った韓国が、新体制初白星と共に最終予選初勝利を手にした。

オマーン代表 1-3 韓国代表
【オマーン】
アハメド・アル・ハミシ(前45+2)
【韓国】
ファン・ヒチャン(前10)
ソン・フンミン(後37)
チュ・ミンギュ(後45+11)

1 2

ソン・フンミンの関連記事

プレミアリーグ第21節、アーセナルvsトッテナムが、日本時間15日29:00にエミレーツ・スタジアムでキックオフされる。ともに満身創痍も、ノースロンドンの覇権を懸けた意地と意地がぶつかり合う激戦必至のダービーマッチだ。 現在、2位のアーセナル(勝ち点40)は前節、ブライトン&ホーヴ・アルビオン相手に追いつかれての 2025.01.15 14:00 Wed
トッテナムは12日、アウェイで行われたFAカップ3回戦でタムワースと対戦し、延長戦の末に3-0で勝利した。 直近のEFLカップ(カラバオカップ)準決勝1stレグで絶好調のリバプールを1-0で破り、2025年初白星を挙げたトッテナム。週明けの15日にアーセナルとのノースロンドン・ダービーを控えるなか、今季のFAカッ 2025.01.13 00:12 Mon
トッテナムのウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールが、脳震とうで2週間程度の戦線離脱を強いられることになった。 ベンタンクールは8日に行われたEFLカップ(カラバオカップ)準決勝1stレグのリバプール戦(1-0○)に先発。開始6分のCKの際、ニアサイドにポジションを取ってヘディングでボールを逸らしにかかったと 2025.01.10 22:03 Fri
◆4連覇王者不振にロンドン勢奮闘も新生レッズが独走 開幕前には5連覇を狙うマンチェスター・シティ、アーセナルと直近2シーズンに優勝を争った2強を軸にタイトルレースが繰り広げられるかに思われたが、蓋を開けてみれば1試合未消化ながら2位以下に6ポイント差を付けたリバプール(勝ち点45)が首位を独走している。 ク 2025.01.09 22:24 Thu
EFLカップ準決勝1stレグ、トッテナムvsリバプールが8日に行われ、1-0でトッテナムが先勝した。リバプールのMF遠藤航は30分からプレーしている。 準々決勝でマンチェスター・ユナイテッドを下したトッテナムと、サウサンプトンを下したリバプールによる一戦。 トッテナムは1-2で敗れた4日前のニューカッスル戦 2025.01.09 07:08 Thu

韓国代表の関連記事

韓国代表のホン・ミョンボ監督とエースのFWソン・フンミン(トッテナム)がパレスチナ代表戦を振り返った。アジアサッカー連盟(AFC)の公式サイトが伝えた。 19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6節が行われ韓国代表はアウェイでパレスチナ代表と対戦した。 グループBの首位に立つ韓国と最 2024.11.20 21:50 Wed
19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6節が各地で行われた。 【グループA】イランが首位快走中、アジア王者カタールは苦戦 グループAは首位のイラン代表が5位のキルギス代表と対戦し、2-3で勝利。アウェイでの戦いとなった中、12分に左CKからのこぼれ球をメフディ・タレミが押し込み先制 2024.11.20 14:35 Wed
韓国代表は19日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループB第6節でパレスチナ代表とアウェイで対戦し1-1の引き分けに終わった。 アジア最終予選4連勝でグループB首位を走る韓国は、直近のクウェート代表戦と同じスタメンを採用。最前線にオ・セフン、2列目に右からイ・ガンイン、イ・ジェソン、ソン・フンミンを並 2024.11.20 01:05 Wed
韓国代表が北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で4連勝だ。 グループBの首位に立つ韓国は14日にクウェート代表とのアウェイ戦に臨み、3-1で勝利。FC町田ゼルビアFWオ・セフンの2試合連続ゴールを皮切りにトッテナムFWソン・フンミンの自ら復帰を祝うPK弾などで手堅く勝ち切った。 2位のヨルダン代表を5 2024.11.15 18:10 Fri
韓国代表は14日、アウェイで行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループB第5節のクウェート代表戦に臨み、3-1で勝利した。 ここまで3勝1分けでグループ首位をキープする韓国は4連勝を目指して5位のクウェートとのアウェイゲームに臨んだ。この一戦では先月の代表戦を負傷欠場したソン・フンミンがスタメンに 2024.11.15 01:08 Fri

W杯予選の関連記事

シン・テヨン氏が多額の違約金を受け取るようだ。ベトナム『VTC NEWS』が伝える。 2018年ロシアW杯で韓国代表を率いたシン・テヨン氏。翌19年の暮れにインドネシアサッカー協会(PSSI)から招聘され、同国A代表と五輪世代代表を指揮することとなった。 そこからインドネシアはヤング世代が着々と力をつけ、旧 2025.01.14 21:00 Tue
中国代表の主将を担うFWウー・レイが、ここにきて手術を決断した。 かつてラ・リーガのエスパニョールでもプレーしたウー・レイは、2024シーズンの上海海港で中国スーパーリーグ34得点を記録。リーグ2連覇のチームで得点王とMVPをW受賞した。 アジア杯後に中国代表の主将も担い、W杯最終予選が進むなか、昨年6月に 2025.01.14 13:25 Tue
セリエA・コモのイラク代表MFアリ・ジャシム・エライビ(20)が、オランダ1部のアルメレ・シティへレンタル移籍する見通しに。 2024年を通じて日本代表に脅威を与えたイラク新世代のサイドアタッカー、アリ・ジャシム。切れ味鋭いドリブルを持ち味とし、U-23代表として大岩ジャパン、A代表ではアジア杯2023で森保ジャ 2025.01.13 23:05 Mon
インドネシア代表のパトリック・クライファート新監督が就任会見に臨んだ。インドネシアの各紙が伝える。 W杯アジア最終予選C組で現在3位のインドネシア代表は6日、同国のサッカー熱増進に貢献してきたシン・テヨン監督を解任。理由が単に“成績不振”ではないことが明らかだ。 その後任として、かつてバルセロナなどで活躍し 2025.01.13 14:15 Mon
日本サッカー協会(JFA)は9日、今年6月の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で対戦するインドネシア代表戦の会場が市立吹田サッカースタジアムに決定したと発表した。 8大会連続8度目となるW杯出場に向け、グループCを首位で走る日本。6月10日のインドネシア代表戦はアジア最終予選の最終戦で、日本は同月5日にア 2025.01.09 18:10 Thu

記事をさがす

ソン・フンミンの人気記事ランキング

1

【2024-25 プレミアリーグ前半戦総括】超WS選出の最優秀選手は異次元のアタッカー

◆4連覇王者不振にロンドン勢奮闘も新生レッズが独走 開幕前には5連覇を狙うマンチェスター・シティ、アーセナルと直近2シーズンに優勝を争った2強を軸にタイトルレースが繰り広げられるかに思われたが、蓋を開けてみれば1試合未消化ながら2位以下に6ポイント差を付けたリバプール(勝ち点45)が首位を独走している。 クロップ長期体制終焉に伴い、前フェイエノールトのスロット監督を新指揮官に招へいしたリバプール。昨夏の移籍市場では主力の残留に成功した一方、純粋な補強はキエーザのみと上位争いへの関与に疑いはなかったが、タイトル争いの主役を演じると見る向きは少なかった。しかし、プレミア初挑戦のオランダ人指揮官の下、攻守両面で傑出した安定感をみせたマージーサイドの雄は14勝3分け1敗、最多45得点、最少タイ17失点と圧巻のスタッツを含め首位にふさわしいパフォーマンスを披露した。さらに、並行して戦うチャンピオンズリーグ(CL)ではリーグフェーズ唯一の全勝で首位、EFLカップ(カラバオカップ)でも準決勝進出と最高の前半戦を過ごした。 その首位チームに次ぐ2位は開幕前からタイトルコンテンダーに挙がっていたアーセナル(勝ち点39)。10月から11月の期間に4戦無勝利(2分け2敗)と厳しい時期を経験したが、開幕からの安定した滑り出しに年末年始の復調と上位陣において最も安定したチームのひとつだった。リバプールと並ぶリーグ最高の堅守に加え、昨季後半戦から猛威を振るうセットプレーによってしぶとく勝ち点を積み重ねてきた。現在、離脱中のサカ、不振の期間に不在だったウーデゴールと一部主力への依存度の高さ、ケガ人の多さや選手層の問題は懸念材料も、今冬の移籍市場で適切な補強ができれば、首位チームの状況次第で逆転優勝の可能性は十分にある。 リバプール同様に新指揮官の下で前半戦を4位で終えたチェルシー(勝ち点35)。昨夏の移籍市場では引き続き若手有望株を乱獲し、全体の経験不足と大きすぎるスカッドは懸念材料だったが、戦術の幅に用兵に優れたマレスカ新監督の下でここまで上位争いの主役の一角を担っている。ただ、上位陣との直接対決の戦績、年末年始での不振はやや気がかり。とりわけ、守備陣に目立つ離脱者の穴埋めやパーマー、ジャクソンの両エースの状態次第の攻撃面の改善は後半戦への課題となる。 その上位陣に引き離されて6位に甘んじるマンチェスター・シティ(勝ち点31)は、グアルディオラ体制において最も厳しい前半戦となった。開幕4連勝スタートも、9月末にバロンドーラーのロドリが長期離脱を強いられると、勤続疲労や相次ぐ離脱者も重なって大不振に。11月以降はペップ初のリーグ4連敗など、2勝2分け6敗と苦しい戦いを強いられた。プレー強度、切り替えの精度を中心に攻守両面でテコ入れが必要な部分は幅広く、稀代の名将も一時はお手上げ状態だった。今冬の移籍市場では数人の補強を行う見込みだが、財政違反の審理の影響も引き続き懸念されるなか、例年のような後半戦の無双状態に持っていくことは厳しいかもしれない。 その王者以上に厳しい前半戦を過ごしたのは11位のトッテナム(勝ち点24)、14位のマンチェスター・ユナイテッド(勝ち点22)。ポステコグルー体制2年目で補強も行ったトッテナムだが、消耗激しいプレースタイルと、今季はヨーロッパリーグ(EL)に参戦している影響で昨季以上に負傷者が増加。センターバックの主力3人、守護神ヴィカーリオと守備陣を中心に満身創痍の状況が続く。また、リーグ2位の得点数に得失点差+13とトップ4圏内のスタッツを残しながらも、試合ごとの大きすぎる波が低迷に繋がっている。 一方、昨季FAカップを制してテン・ハグ体制を継続したユナイテッドは各ポジションに新戦力も補強。だが、スパーズ同様に負傷者の多さと指揮官のマネジメントの拙さもあり、10月末にオランダ人指揮官を解任。ファン・ニステルローイ暫定体制を挟み、11月中旬から前スポルティングCP指揮官のアモリム監督を招へい。ただ、新体制移行後も苦しい戦いは変わらず、残留争いも気になる前半戦となった。 ビッグ6以外では古豪ノッティンガム・フォレスト(勝ち点37)が3位と大躍進。前半戦の最大のサプライズチームとなった。また、シーズンが進むごとに本来の力を取り戻したニューカッスル(勝ち点32)が5位、ボーンマス(勝ち点30)やフルアム(勝ち点29)がトップハーフ入り。一方、昨季4位のアストン・ビラ(勝ち点29)は9位、MF三笘薫のブライトンは中盤戦以降の失速で10位フィニッシュ。 ボトムハーフではMF鎌田大地のクリスタル・パレス(勝ち点20)が15位、エバートンやウェストハムも苦しい戦いが続く。残留争いではDF菅原由勢を擁するサウサンプトン(勝ち点6)の最下位に、レスター・シティ(勝ち点14)、イプスウィッチ・タウン(勝ち点15)の昇格組が降格圏に沈んでいる。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWモハメド・サラー(リバプール) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250109_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 得点ランキングとアシストランキングでトップ。前半戦に輝いた選手は数知れずも、前半戦のMVPは異論なく首位チームの攻撃をけん引した32歳のエジプト代表FWだ。開幕前の段階からピッチ外では契約延長問題が取り沙汰されるが、ピッチ上では開幕から圧巻の輝きを放った。 いずれもリーグトップの17ゴール13アシストを記録。特筆すべきはそのパフォーマンスの安定感で、唯一の敗戦となったノッティンガム・フォレスト戦、辛勝となったクリスタル・パレス戦の2試合を全試合でゴールかアシストを記録。前半戦の対ビッグ6の全試合でゴールを挙げる勝負強さが光った。 32歳とは思えないスピード、パワーに、アシスト数が物語るように、一時批判を浴びた利己的なプレーはほぼなくスーパーエースとして躍動した。 ★最優秀監督 ◆アルネ・スロット(リバプール) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250109_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 首位快走に導く。フェイエノールト時代から優れた指揮官として評価されていたが、プレミア初采配に、クロップの後任として初めてメガクラブを指揮するオランダ人指揮官の手腕に懐疑的な見方も少なからずあった。 それでも、プレシーズンの段階から目の肥えた選手たちを納得させる指導をみせ、信頼を勝ち取ると、キャプテンを務めるファン・ダイク、中盤と前線でキープレーヤーとなったグラフェンベルフ、ガクポの同胞を中心にうまくチームがまとまった。 開幕直後こそメンバー固定に否定的な意見も出たが、交代策や試合中の修正力の高さを含めて非の打ち所がない采配によって節が進むごとにそういった批判を払拭。ルイス・ディアスのセンターフォワード起用や遠藤航の偽センターバック起用など、新たなオプションも構築。指導者としての引き出しの多さも垣間見せている。 【期待以上】 ★チーム ◆ノッティンガム・フォレスト <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250109_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦最大のサプライズ。昨季は残留圏内ギリギリの17位でフィニッシュした古豪が数多の強豪を抑えて前半戦を3位でフィニッシュ。昇格プレーオフを制して久々の復帰となった2022-23以降の2シーズンは総入れ替えに近いスカッド構築の問題で残留争いを強いられてきたが、ヌーノ体制2年目の今季は引き続き人員を入れ替えたものの、昨季後半戦をベースとした継続路線を選択した。 [4-3-3]と[3-4-2-1]を併用しながら、ポルトガル人指揮官が得意とする堅守速攻、セットプレーを軸に、ソリッドな戦いぶりで11勝4分け4敗という見事な戦績を残した。さらに、リバプールに今季唯一の黒星を付け、トッテナムやユナイテッドにも内容が伴った勝利を収めている。 個人の部分ではミレンコビッチ、アンダーソンとセンターラインに迎え入れた新戦力2人、リーグ得点ランキング上位に付けるベテランFWウッド、攻守に推進力と躍動感がある2列目のエランガ、ギブス=ホワイト、ハドソン=オドイが印象的。さらに、ムリージョとアイナの守備陣2人は強豪クラブの関心を集める躍動ぶりだった。 ★選手 ◆MFエリオット・アンダーソン(ノッティンガム・フォレスト) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250109_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新天地で躍動の“ジョーディ・マラドーナ”。クラブOBだった祖父の影響もあり8歳からニューカッスルのアカデミーに在籍したアンダーソンは、2021年にファーストチームデビュー。昨季はトップチームに定着するも、財務違反の処分回避の目的もあって昨夏フォレストへ売却される形となった。 繊細なボールタッチと攻撃センスに優れる天才肌は、新天地でセントラルMFでプレー。ここまでチームトップの5アシストを記録するなど持ち味である攻撃センスを遺憾なく発揮。さらに、トップ下や左サイドでもプレーする攻撃に特長を持つ選手ながらも、新天地では守備面でも奮闘が光る。 昨夏移籍時に総額3500万ポンドの移籍金と報じられており、ある意味で値段に見合った活躍と言えなくもないが、フォレスト躍進の象徴の一人として選出した。 【期待外れ】 ★チーム ◆マンチェスター・ユナイテッド <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250109_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 赤い悪魔の暗黒期続く。クラブの買収問題の長期化によって昨季を8位で終えたなか、ラトクリフ卿主導で初めて臨んだ移籍市場ではヨロ、デ・リフト、マズラウィ、ウガルテ、ザークツィーとセンターラインを中心に積極補強を敢行。開幕時点での期待感は大きかったが、結果的にはFAカップ優勝でテン・ハグ体制を延命させた決断が裏目に出た。 開幕から低空飛行が続いたなか、10月末にオランダ人指揮官を解任。ファン・ニステルローイ暫定で持ち直したのち、11月中旬から宿敵シティもリストアップしていたアモリム監督を招へい。だが、新体制では2勝1分け5敗という厳しい戦績で前半戦を終える形となった。 新指揮官の手腕に疑いはないものの、戦術浸透に時間を擁するタイプな上、現状のスカッドでは個人でなんとかできるタイプのタレントが少なく、過密日程のなかでチームを成熟させながら逆転でのヨーロッパ出場権獲得へ巻き返すのは至難の業だ。 ★選手 ◆DFカイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250109_100_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 大不振のチームとともに低調な前半戦に。ラッシュフォードやザークツィーといったユナイテッドの攻撃陣やソン・フンミン、エンケティアといった選手も厳しい前半戦となったが、フォーデンとともに絶対的な王者で不振に陥ったスキッパーを選出した。 30歳を過ぎて時期によってはパフォーマンスに波があったものの、34歳で臨んだ今季は開幕から低調な出来が続く。多くの離脱者の影響で軽傷を抱えながらプレーを続けているとの話もあるが、フィジカル的に無理が利かない以外にも集中力の欠如や責任感のないプレーも散見され、キャプテンという立場を考えれば批判は避けられない。 現状ではリコ・ルイスにファーストチョイスを奪われつつあるが、チームの後半戦の巻き返しに向けてはプレミア屈指の右サイドバックの復活が必須だ。 2025.01.09 22:24 Thu
2

18歳スウェーデン代表MF決勝点のスパーズがリバプールに先勝、遠藤航は前半に緊急投入で安定感あるプレー【EFLカップ】

EFLカップ準決勝1stレグ、トッテナムvsリバプールが8日に行われ、1-0でトッテナムが先勝した。リバプールのMF遠藤航は30分からプレーしている。 準々決勝でマンチェスター・ユナイテッドを下したトッテナムと、サウサンプトンを下したリバプールによる一戦。 トッテナムは1-2で敗れた4日前のニューカッスル戦のスタメンから4選手を変更。ソン・フンミン、クルゼフスキ、ベンタンクール、サールが先発となり、主力を起用した。 一方、リバプールは2-2で引き分けた3日前のユナイテッド戦のスタメンからこちらも4選手を変更。ルイス・ディアス、アレクサンダー=アーノルド、ロバートソン、コナテがベンチスタートとなり、最前線にはジョタが構えた。 開始6分、まずはトッテナムに決定機。CKの流れからソン・フンミンのシュートのルーズボールをゴール前フリーのドラグシンがプッシュ。しかしGKアリソンの好守に阻まれた。 この一連のプレーでダイビングヘッドでボールを逸らしにかかったベンタンクールが頭をピッチに強く打ちつけてしまい、プレー続行不可能に。9分の中断を経てベンタンクールは担架に運ばれ、ブレナン・ジョンソンとの交代を強いられた。 ケガ人が相次ぐトッテナムにまた不運な出来事が起きてしまった中、22分にも決定機。ボックス左で縦に仕掛けたソン・フンミンのクロスをソランケがヒールで合わせにかかったが、自分の右足に当たって枠には飛ばせず。 守勢の入りとなったリバプールは24分にサラーのミドルで牽制するも、27分にこちらもアクシデント。クアンサーが足を痛めた様子でピッチに座り込み、そのまま遠藤と交代となった。 遠藤が右センターバックに入った中、前半半ば以降は主導権争いに。徐々にリバプールがポゼッションを増し、追加タイム5分にはガクポがミドルでGKを強襲。11分の追加タイムを経てハーフタイムに入った。 ゴールレスで迎えた後半、主導権争いで立ち上がった中、56分にトッテナムに決定機。ベリヴァルのGKアリソンへのハイプレスでミスを誘い、ポロが立て続けにシュート。しかしファン・ダイクのカットに阻まれ、ルーズボールを拾って放ったループシュートは枠を捉えきれなかった。 ピンチを凌いだリバプールは3枚替えを敢行。ルイス・ディアス、アーノルド、ヌニェスを投入した。すると62分、そのヌニェスがヘディングシュートでオンターゲットを記録。 ここから圧力を強めたリバプールは69分に決定機。サラーのスルーパスでボックス右に抜け出したヌニェスがシュートに持ち込んだが、GKキンスキーのセーブに阻まれた。 さらに71分、左クロスが流れたところをボックス右のアーノルドがボレー。綺麗に捉えた弾道のシュートが枠を捉えたが、ゴールライン前のドラグシンにカットされた。 守勢のトッテナムは76分、試合を動かしかける。ポロのフィードでディフェンスライン裏を取ったソランケがネットを揺らしたがVARの末、わずかにオフサイドに阻まれた。 その後、コナテを投入したリバプールが遠藤を中盤アンカーに上げた中、86分にトッテナムが正真正銘のゴールを挙げる。ロングボールに抜け出したソランケがボックス右でボールを収め、ラストパス。走り込んだベリヴァルがダイレクトで蹴り込んだ。 18歳スウェーデン代表MFの移籍後初ゴールで試合を動かしたトッテナムは追加タイム4分、ヌニェスのボレーをGKキンスキーが好守で阻み、1-0で先勝としている。2ndレグは来月6日にアンフィールドで行われる。 トッテナム 1-0 リバプール 【トッテナム】 ルーカス・ベリヴァル(後41) 2025.01.09 07:08 Thu
3

スパーズが5部相手に延長戦まで持ち込まれる失態も4回戦進出…週明けNLダービーへ弾みはつかず【FAカップ】

トッテナムは12日、アウェイで行われたFAカップ3回戦でタムワースと対戦し、延長戦の末に3-0で勝利した。 直近のEFLカップ(カラバオカップ)準決勝1stレグで絶好調のリバプールを1-0で破り、2025年初白星を挙げたトッテナム。週明けの15日にアーセナルとのノースロンドン・ダービーを控えるなか、今季のFAカップ初戦ではナショナルリーグ(5部)のタムワースとのアウェイゲームに臨んだ。 ポステコグルー監督は格下との一戦に向けて大幅なターンオーバーも予想されたが、サスペンション明けで休養十分のマディソン、サールが起用され、レギロンやムーアを除いてほぼリーグ戦の主力が起用された。 開始直後には左サイドで馬力のある仕掛けを見せたエノルにいきなり決定的なシュートを打たれるが、GKキンスキーの好守で事なきを得たトッテナム。序盤は慣れない人工芝、出足鋭い相手の戦い方に適応するための時間に。 16分にはマディソンが巧みな切り返しからの左足シュートで最初の決定機を作り出したが、ここから完全に主導権を掌握するまでには至らず。逆に、相手の縦に速い攻撃とトンクスのロングスローに手を焼く。 前半半ばから終盤にかけても8割近いボール支配率を記録するものの、アタッキングサードで攻めあぐねる場面が目立つ。ブレナン・ジョンソンやペドロ・ポロのクロスも人工芝の影響か精度を欠く。38分にはボックス内でのヴェルナーとのパス交換でマディソンに決定機も、ゴール至近距離からのシュートはGK正面を突いた。 格下相手にゴールレスで試合を折り返したトッテナム。後半も同じメンバーで臨むと、立ち上がりにはボックス内のマディソンのシュート、55分にはムーアの深い位置でのクロスからファーでフリーのヴェルナーがヘディングシュートを枠に飛ばすが、いずれも相手守備陣の好守に遭う。 その後、64分にはジョンソンのスルーパスに抜け出したヴェルナーにGKと一対一のビッグチャンスが訪れるも、これをビッグセーブで阻まれて先制点を逃したトッテナム。直後にはムーア、サールを下げてソランケ、ベリヴァルを同時投入。攻撃に変化を加えていく。 エースストライカーの投入で即先制という展開に持ち込みたいところだったが、時間の経過とともに攻撃が停滞。時間だけが過ぎていく。逆に、後半アディショナルタイムには相手のセットプレーからの波状攻撃を浴びてあわや5部相手の敗戦という危機を迎えたが、ここはGKキンスキーの冷静なセーブで凌いだ。 アーセナル戦を控えるなか、最も避けたい延長戦に持ち込まれたスパーズは3枚替えを敢行。マディソン、ドラグシン、ヴェルナーを下げてスペンス、ソン・フンミン、クルゼフスキと主力を投入する形に。 そのソン・フンミンを起点に攻勢を強めると、延長前半の101分にはボックス手前で得たFKの場面でサインプレーからボックス右でポロのパスを受けたジョンソンが折り返すと、ソランケの手前でクリアを試みたDFに当たったボールがゴールネットに吸い込まれた。 幸運な形で辛くも先制に成功したトッテナムはやや士気が落ちた相手に畳みかける。延長後半の立ち上がりに左サイドでサイドチェンジを受けたソン・フンミンがポケットに走り込むクルゼフスキにショートパスを通すと、スウェーデン代表MFが腰の捻りを利かせた左足シュートをゴール右隅に流し込んだ。 さらに、延長後半終了間際にはボックス中央でボールを受けたジョンソンがゴールhぢあり隅へ右足シュートを突き刺し、トドメの3点目とした。最終的には3-0も、5部相手に延長戦まで持ち込まれたトッテナムは4回戦進出を決めるも、ノースロンドン・ダービーへ弾みを付けるには至らなかった。 タムワース 0-3 トッテナム 【トッテナム】 オウンゴール(延前11) デヤン・クルゼフスキ(延後2) ブレナン・ジョンソン(延後13) 2025.01.13 00:12 Mon
4

リバプール戦で負傷交代のベンタンクールが脳震とうで2週間程度の離脱に…

トッテナムのウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールが、脳震とうで2週間程度の戦線離脱を強いられることになった。 ベンタンクールは8日に行われたEFLカップ(カラバオカップ)準決勝1stレグのリバプール戦(1-0○)に先発。開始6分のCKの際、ニアサイドにポジションを取ってヘディングでボールを逸らしにかかったところ、誰にも接触していなかったなか、ピッチに頭を強く打ちつけて倒れ込んでしまった。 約10分に渡るピッチ内での治療を受けた後、酸素吸入も受けていた同選手は担架に乗せられてピッチを後に。代わってFWブレナン・ジョンソンが投入された。そのまま救急車両にて地元の病院に搬送されたが、意識があり会話ができる状態であることがクラブ公式SNSで報告されていた。 そんななか、トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督は12日に控えるFAカップ3回戦のタムワース戦に向けた最新のチームニュースとしてウルグアイ代表MFの状態を説明。脳震とうとの診断結果が下され、少なくとも復帰までに2週間程度が必要になるとの見通しを明らかにした。 「脳震とうのようだが、それ以上のものではない」 「彼は当然病院にいて、検査のためにあらゆる検査を受け、すべてが問題ないことを確認した」 「そしてすべてが順調だ。彼は自宅に戻り元気だし、気分が良いと話している。我々は当然これからプロトコルに従う。すべてが問題ないことを確認するのに数週間かかると思う」 ベンタンクールは、昨年6月の同僚ソン・フンミンに対する人種差別的な発言による出場停止処分で11月のインターナショナルマッチウィーク明けから7試合を欠場。復帰から3試合後のニューカッスル戦も累積警告で欠場となったなか、今回のケガによってリーグ次節のノースロンドン・ダービーなど数試合を欠場することになった。 2025.01.10 22:03 Fri
5

トッテナムが主将FWソン・フンミンの契約延長OP行使! 2026年6月までに

トッテナムは7日、韓国代表FWソン・フンミン(32)の契約延長オプションを行使し、期間が2026年6月まで延長されたと発表した。 2015年8月にレバークーゼンからトッテナムへ移籍し、10シーズン目を過ごしているソン・フンミン。2021-22シーズンにはプレミアリーグ得点王に輝き、2023年夏からはキャプテンも務めている。 クラブ通算出場数は431試合に上り、169ゴールはクラブ歴代4位の数字。今シーズンはここまで公式戦23試合で7ゴール6アシストの成績を残しており、2024年12月に行われたプレミアリーグ第16節のサウサンプトン戦ではリーグ戦通算68アシスト目を記録。クラブ最多記録を塗り替えた。 一方で契約は最終年に突入。1年の契約延長オプションが行使されるとみられていたなか、年明け早々の公式発表となった。 2025.01.07 21:33 Tue

韓国代表の人気記事ランキング

1

元G大阪のファン・ウィジョ、性行為の違法撮影で懲役4年求刑…容疑を全て認める「心から謝罪します」

かつてガンバ大阪でもプレーした元韓国代表FWファン・ウィジョ(32)が、違法撮影の疑いで検察から懲役4年を求刑されることとなった。韓国『聯合ニュース』が伝えた。 G大阪を退団後、ボルドーへと移籍したファン・ウィジョ。2022年8月にノッティンガム・フォレストに移籍して以降は、多くの問題を抱え、オリンピアコス、FCソウル、ノリッジ・シティ、アランヤスポルへレンタル移籍を繰り返し、今シーズンから完全移籍に切り替わった。 今シーズンはスュペル・リグで3試合2ゴールを記録しているが、2023年11月に女性が性行為を違法に撮影されたと訴え出ており、警察の捜査などを受けていた。ファン・ウィジョは、2022年6月から9月にかけて、4回にわたって相手の合意なしに性行為を撮影。被害者女性は2人いるとされている。 一方で、ファン・ウィジョは意図的に流出したのではなく、ギリシャで盗まれたスマートフォンから流出したと主張。その中で、「彼女はテレビ出演もしている有名人であり、結婚もしている。彼女の同意を得て撮影したものだ」と語り、個人情報を流布したとして二次加害の容疑もかけられていた。 韓国代表からも追放されてしまったファン・ウィジョだが、ソウル中央地裁は16日にファン・ウィジョの初公判を行い、懲役4年を求刑。ファン・ウィジョは容疑を全て認めたという。また、裁判所に同じ趣旨の意見書も提出した。 4年の懲役刑を求刑した検察は「性暴力治療プログラムの履修命令」と「身元情報公開及び告知命令」、「5年間の就職制限命令」も課してほしいと要請したという。 検察は「被害者の傷と羞恥心が深刻だったと見られ、(映像が)流出されたことで深刻な被害を受けた」と語り、「(ファン・ウィジョが)心から反省をしているのかも疑問だ」と話したという。 ファン・ウィジョは「私のせいで被害を受けた方々に心から謝罪します。私を応援してくださったすべての方々にも、間違った行動により失望を与えたことを深く謝罪します」とコメント。「今回のことを教訓にし、今後は何も過ちを犯さず、サッカー選手として最善の努力をして生きていく。今回に限り最大限先処してくださるよう切に願う」と訴えていた。 被害者側弁護士は公判後「このような犯罪を犯してはならないということを国民に宣言して見せる裁判所の選択だった」と語り、「被告人側と合意する意思は全くない」と、示談等に応じる気はないと立場を明かした。 ファン・ウィジョの宣告期日は12月18日。果たしてどういった判決が下りるのか注目が集まる。 <span class="paragraph-title">【動画】出廷するファン・ウィジョ、懲役4年を言い渡される</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="ktZVIs89um4";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.10.16 15:55 Wed
2

アジア王者・カタールが5-0で惨敗、韓国は連勝ストップも首位キープ、日本は首位独走も2位以下大混戦【2026W杯アジア最終予選】

19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6節が各地で行われた。 <h3>【グループA】イランが首位快走中、アジア王者カタールは苦戦</h3> グループAは首位のイラン代表が5位のキルギス代表と対戦し、2-3で勝利。アウェイでの戦いとなった中、12分に左CKからのこぼれ球をメフディ・タレミが押し込み先制すると、33分にはカウンターから上手く相手をかわしたサレー・ハルダニが決めて追加点を奪う。 しかし、キルギスも黙ってはいない。51分にジョエル・コジョがCKの流れから1点を返すと、59分にはPKを獲得。VARチェックの中で認められ、これをコジョがしっかりと決めて同点に追いつく。しかし、イランは76分に右サイドを崩すと、クロスをサルダール・アズムンが打点の高いヘッドで合わせて勝ち越しに成功。2-3で勝利を収めた。 2位のウズベキスタン代表は、最下位の北朝鮮代表と対戦。しっかりとイランを追いかけたいなか、ラオスで行われた試合は44分にボックス内の混戦からこぼれたボールを、後方から走り込んだアボスベク・ファイズラエフがボックス手前から右足一閃。これがネットを揺らしてウズベキスタンが0-1で勝利した。 また、4位と苦戦するアジア王者のカタール代表は、勝ち点で並ぶ3位のUAE代表と対戦。ここまで苦戦していることがこの日も出てしまい、開始4分にファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマにゴールを奪われると、45分、45分+5と前半だけでハットトリックを決められる事態に。さらに56分には4点目を奪われると、73分にはヤハヤ・アル・ガッサニにもゴールを許し、まさかの5-0で惨敗に終わってしまった。 北朝鮮代表 0-1 ウズベキスタン代表 【ウズベキスタン】 アボスベク・ファイズラエフ(前44) キルギス代表 2-3 イラン代表 【キルギス】 ジョエル・コジョ(後5、後19) 【イラン】 メフディ・タレミ(前12、前33) サルダール・アズムン(後31) UAE代表 5-0 カタール代表 【UAE】 ファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマ(前4、前45、前50、後11) ヤハヤ・アル・ガッサニ(後28) ◆順位表 1位:イラン/勝ち点16 2位:ウズベキスタン/勝ち点13 3位:UAE/勝ち点10 4位:カタール/勝ち点7 5位:キルギス/勝ち点3 6位:北朝鮮/勝ち点2 <h3>【グループB】韓国は連勝ストップも無敗キープ</h3> グループBは首位に立つ韓国代表が最下位のパレスチナ代表と対戦。試合は12分にバックパスのミスを突いたパレスチナが、ゼイド・クンバルがボールを奪い切りネットを揺らして先制する。 それでも韓国は16分、左サイドを崩しダイレクトパス交換に抜け出したソン・フンミンがボックス左から決め切り、同点に追いつくことに成功。その後は韓国が何度もゴールに迫るが、最後まで追加点を奪えずに1-1のドローに終わった。 2位のヨルダン代表は5位のクウェート代表とアウェイで対戦。21分にボックス手前で粘りを見せたヤザン・アル・ナイマトがミドルシュートを華麗に沈めてヨルダンが先制。しかし、68分にクウェートはモハマド・ダアムがかなり離れた位置から右足一閃。鋭い低空ミドルがゴール左隅に決まり、1-1のドローに終わった。 3位のイラク代表は、アウェイで4位のオマーン代表と対戦。ピンチを凌いだイラクは、ボックス付近でパスを繋ぐと、アハメド・ヤシンのグラウンダーのクロスをユセフ・ワリ・アミンがボックス中央でダイレクトシュート。これが決勝点となり、0-1で勝利。2位に浮上した。 パレスチナ代表 1-1 韓国代表 【パレスチナ】 ゼイド・クンバル(前12) 【韓国】 ソン・フンミン(前16) オマーン代表 0-1 イラク代表 【イラク】 ユセフ・ワリ・アミン(前36) クウェート代表 1-1 ヨルダン代表 【クウェート】 モハマド・ダアム(後23) 【ヨルダン】 ヤザン・アル・ナイマト(前21) ◆順位表 1位:韓国/勝ち点14 2位:イラク/勝ち点11 3位:ヨルダン/勝ち点9 4位:オマーン/勝ち点6 5位:クウェート/勝ち点4 6位:パレスチナ/勝ち点3 <h3>【グループC】日本が圧倒的な強さ、2位以下は勝ち点差「1」の大混戦</h3> グループCの日本代表は、アウェイで中国代表と対戦。今予選オウンゴール以外で初の失点を喫したものの、1-3で勝利を収め、首位を独走中。一方で、2位のオーストラリア代表は5位のバーレーン代表とドロー、3位のサウジアラビア代表は、最下位のインドネシア代表相手に2-0で敗れることとなった。 この結果、6試合を終えて日本は勝ち点16で首位独走中となり、来年3月の2試合で8大会連続8度目のW杯出場が決まる可能性が出てきた。一方で、2位のオーストラリアは勝ち点7、3位にインドネシアが浮上するも、4位のサウジアラビア、5位のバーレーン、最下位の中国といずれも勝ち点6で並ぶ大混戦となっている。 中国代表 1-3 日本代表 【中国】 リン・リャンミン(後3) 【日本】 小川航基(前39、後9) 板倉滉(前45+6) インドネシア代表 2-0 サウジアラビア代表 【インドネシア】 マルセリーノ・フェルディナン(前32、後12) バーレーン代表 2-2 オーストラリア代表 【バーレーン】 マフディ・アブドゥルジャバル(後30、後32) 【オーストラリア】 クシニ・イェンギ(前1、後51) ◆順位表 1位:日本/勝ち点16 2位:オーストラリア/勝ち点7 3位:インドネシア/勝ち点6 4位:サウジアラビア/勝ち点6 5位:バーレーン/勝ち点6 6位:中国/勝ち点6 2024.11.20 14:35 Wed
3

最終予選組み合わせは6月27日に決定! 6カ国×3グループで上位2カ国が出場権獲得、中東勢4カ国と対戦の可能性も!?【2026W杯アジア予選】

2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の全日程が11日に終了。最終予選に臨む18カ国が決定した。 最終節を前に、日本代表や韓国代表、サウジアラビア代表、オーストラリア代表など13カ国が突破を決めていた中、最終節ではクウェート代表(グループA)、北朝鮮代表(グループB)、中国代表(グループC)、キルギス代表(グループD)、インドネシア代表(グループF)の5カ国が最終予選(3次予選)へと進出した。 なお、インドネシア、キルギス、そしてすでに突破を決めていたパレスチナ代表は、初の最終予選参加となる。 今大会からレギュレーションが変更となり、出場国が拡大。アジアはこれまでの「4.5」枠ではなく、「8.5」枠に拡大となり、最終予選の方式も変更となった。 最終予選は6カ国が3つのグループに分かれてホーム&アウェイの総当たり戦となり、上位2カ国がW杯出場権を獲得。3位と4位の6カ国が4次予選に進出する。 最終予選の抽選会は、6月27日にマレーシアのクアラルンプールにあるAFCハウスで実施される。 FIFAランキング順に3カ国ずつ6つのポットに分かれ、同じポットの国とは対戦しないことに。6月20日に最新のFIFAランキングが発表されることになるが、現時点のランキングではアジア最上位の日本は、イラン代表、韓国代表と同じポット1に入ることとなり対戦はなし。ポット2は、オーストラリア代表、カタール代表、そしてイラク代表が浮上して入ることが見込まれ、ポット3はサウジアラビア代表、ウズベキスタン代表、ヨルダン代表に。ポット4がUAE代表、オマーン代表、バーレーン代表、ポット5が中国代表、パレスチナ代表、キルギス代表、ポット6が北朝鮮代表、インドネシア代表、クウェート代表となる。 中東勢が半数の9カ国勝ち上がっており、組み合わせ結果次第では対戦相手5カ国のうち、4カ国が中東勢になる可能性もある。 ◆ポット分け(6月のランキング予想) 【ポット1】 日本、イラン、韓国 【ポット2】 オーストラリア、カタール、イラク 【ポット3】 サウジアラビア、ウズベキスタン、ヨルダン 【ポット4】 UAE、オマーン、バーレーン 【ポット5】 中国、パレスチナ、キルギス 【ポット2】 北朝鮮、インドネシア、クウェート 2024.06.12 12:55 Wed
4

“セルビア1部王者 & 韓国代表の絶対的存在” ファン・インボムが欧州5大リーグ移籍を熱望も今夏は困難か

セルビア1部のツルヴェナ・ズヴェズダに所属する韓国代表MFファン・インボム(27)が、欧州5大リーグへの移籍を熱望するが…。『スポーツ朝鮮』が伝える。 日本ではレッドスター・ベオグラードとして古くから知られ、セルビア1部を7連覇中という絶対王者、ツルヴェナ・ズヴェズダ。 その中盤で舵取りを担うのがファン・インボムで、今季も開幕全5試合に先発し、早くも4アシストを記録する絶対的存在だ。 ファン・インボムは2019年に21歳でMLSバンクーバー・ホワイトキャップスへ。 そこからルビン・カザンへの移籍で欧州に入り、ロシアサッカーに対する制裁を受けて一時帰国。22年夏にオリンピアコスへ完全移籍し、昨季からツルヴェナ・ズヴェズダに所属する。 韓国代表では通算60キャップ。 ロシアW杯後の18年9月にデビューし、そこから同代表の国際Aマッチ65試合中60試合に出場…うち先発も55試合という絶対的存在。カタールW杯とアジア杯2023も全試合先発だ。 セルビアメディアいわく、現在は多くの欧州クラブからファン・インボムに関心が。 大小含め、クリスタル・パレス、ウォルバーハンプトン、レアル・ベティス、フランクフルト、アウグスブルク、ボローニャ、ニースが韓国代表の主軸MFに関心を寄せるとされる。 だが、ツルヴェナ・ズヴェズダが売却を原則固辞。クラブ史上最高額の500万ユーロ(約8.1億円)で獲得したファン・インボムについて、クラブ会長は「オファーに心底満足できない限りは売らない」とキッパリ明言する。 ファン・インボムは6月の代表ウィークで帰国中、「より高いレベルへ行きたい。機会があれば躊躇しない」と語ったが、今のところ、今夏のセルビア卒業は難しそうだ。 <span class="paragraph-title">【写真】韓国代表選手2人が所属するツルヴェナ・ズヴェズダ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="und" dir="ltr">Fudbaleri Crvene zvezde su odradili poslednji trening pred meč sa ekipom Novog Pazara.<br><br>Čekamo vas sutra od 20:00 na Marakani! <br><br> <a href="https://twitter.com/hashtag/fkcz?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#fkcz</a> <a href="https://t.co/IxL2fJuT6p">pic.twitter.com/IxL2fJuT6p</a></p>&mdash; FK Crvena zvezda (@crvenazvezdafk) <a href="https://twitter.com/crvenazvezdafk/status/1821982628574327290?ref_src=twsrc%5Etfw">August 9, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.08.16 17:50 Fri
5

韓国が最下位パレスチナに痛恨ドロー…連勝は「4」でストップ【2026W杯アジア最終予選】

韓国代表は19日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループB第6節でパレスチナ代表とアウェイで対戦し1-1の引き分けに終わった。 アジア最終予選4連勝でグループB首位を走る韓国は、直近のクウェート代表戦と同じスタメンを採用。最前線にオ・セフン、2列目に右からイ・ガンイン、イ・ジェソン、ソン・フンミンを並べた[4-2-3-1]で試合に臨んだ。 最終予選で未だ勝利のない最下位パレスチナに対し、立ち上がりからボールを支配する韓国だったが12分に失点を許す。DFキム・ミンジェバックパスをボックス右でクンバルにカットされると飛び出したGKがプレスをかけるも反転からシュートを無人のゴールに流し込まれた。 先制を許した韓国だったが、わずか4分で試合を振り出しに戻す。16分、敵陣左サイドまで上がったイ・ミョンジェの横パスをボックス手前のイ・ジェソンがワンタッチではたくと、ボックス左深くまで抜け出したソン・フンミンが角度のないところから右足シュート。これがゴール右隅に吸い込まれた。 前半半ば以降も主導権を握る韓国だったが、なかなか決定機までボールを運ぶことができず時間が経過。前半終了間際の追加タイム4分には、セットプレーの流れからパレスチナのダッバーグに決定機を許したが、このボレーシュートはGKチョ・ヒョヌがファインセーブで凌ぎ、前半は1-1で終了した。 迎えた後半も立ち上がりから攻勢を続ける韓国は、52分にイ・ガンインの右クロスをファーサイドのオ・セフンが頭で落とし、走り込んだファン・インボムがダイレクトシュートでゴールに迫ったが、これは枠の上に外れた。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。そんな中、韓国は81分に中盤からのロングパスに反応したソン・フンミンがボックス右まで駆け上がると、ワントラップでゴールエリア右に侵入。左足でゴールネットを揺らしたが、これがオフサイドの判定でゴールは取り消された。 結局、試合はそのまま1-1でタイムアップ。格下相手に痛恨ドローとなった韓国は、連勝が「4」でストップした。 パレスチナ代表 1-1 韓国代表 【パレスチナ】 ゼイド・クンバル(前12) 【韓国】 ソン・フンミン(前16) <span class="paragraph-title">【動画】韓国が最下位パレスチナに苦戦、4連勝でストップ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pCsFW2Xdu7w";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <span class="paragraph-title">【動画】韓国が最下位パレスチナに苦戦、4連勝でストップ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pCsFW2Xdu7w";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.11.20 01:05 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly