▽マレーシアで開催されているU-16アジア選手権で、日本は準々決勝でオマーンに2-1で競り勝ちベスト4に進出。来年ペルーで開催されるU-17W杯の出場権を獲得した。日本の出場は2大会連続9度目となる。
▽そして今日は今月ジャカルタで開催されるU-19アジア選手権に臨む日本代表のメンバーが発表された。こちらは来年ポーランドで開催されるU-20W杯の出場を目指すが、久保建英(横浜FM)らの目標はポーランドでのW杯だけでなく、20年の東京五輪も視野に入っている。今後は8月のアジア大会に出場したメンバー(U-21日本)との競争になるが、切磋琢磨して五輪ではメダルを目指して欲しいものだ。
▽そんな来年は、サッカー界にとってイベントが目白押しだ。まず1月にはUAEでアジアカップが開催される。森保ジャパンにとって初の公式大会で、目標は最多5度目となる優勝しかありえない。そしてアンダーカテゴリーのW杯に加え、6月にはなでしこジャパンがフランスで開催される女子W杯に臨む。
▽問題は6月から7月にかけてブラジルで開催されるコパ・アメリカだ。日本は1999年と2011年の2回、同大会に招待されている。1910年に創設された世界最古の大会だが、2011年は東日本大震災のため参加を見送った。
▽初参加の99年はトルシエ・ジャパンが参戦したものの、初戦でペルーに2-3と敗れると、続く地元パラグアイ戦は0-4の完敗。トルシエ監督が名波浩を名指しで「戦えない選手」と批判すれば、名波も記者陣にトルシエ監督への不満を表明するなど、チームは分解寸前。そして最終戦はボリビアと1-1で引き分け、最下位でグループステージを終えた。
▽個の力、ドリブル突破によるカウンターに当時の日本は手も足も出なかった。パラグアイ戦の帰り道、地元ファンから「ジャパン ゼロ(0)、パラグアイ クワトロ(4)」と何度もからかわれた。初めてのコパ・アメリカで惨敗したことと、選手との求心力を失ったことで、トルシエ監督の解任論が噴出したものの、最後は岡野JFA会長がトルシエ監督の続投を決めたため、2002年の日韓W杯まで指揮を執ることになった。
▽以来、20年ぶりのコパ・アメリカだが、日本が参加するかどうかJFAの関係者はいまもって未定だと言う。というのも、アジアカップと違ってコパ・アメリカには選手を招集するにあたり強制権がない。海外組はオフのため招集は難しいし、Jリーグの各クラブもシーズン中のため選手を出すことに二の足を踏む可能性が高いからだ。
▽本来なら五輪代表の強化に最適だが、板倉(仙台)、立田(清水)、杉岡(湘南)、岩崎(京都)らは所属チームでレギュラーだ。アジア大会は1チーム1名という制約つきで招集したが、それでも参加を断ったクラブもある。だからといって大学選抜で臨んでは、相手にとって失礼だろう。
▽日本以外の招待国はW杯開催を控えるカタールで、W杯をアピールする絶好の機会だけにベストメンバーを送り込んで来るだろう。南米連盟が日本を招待するメリットは、放映権料や場内の看板、大勢の報道陣やファン・サポーターなどがもたらすジャパンマネーだが、中途半端なチームではそれも期待できない。
▽ここは残念だが、11年同様に参加を見送った方が賢明な判断と言えるのではないだろうか。

