スタジアムが凍り付くアクシデント。その直後に生まれた“完璧FK”と仲間へのメッセージに称賛が集まった。
【FIFAワールドカップ2026】カナダ 6-0 カタール(日本時間6月19日/BCプレイス・スタジアム)
日本時間6月19日、BCプレイス・スタジアムでFIFAワールドカップ2026グループB第2節が行われ、カナダ代表とカタール代表が対戦した。

前半を終えて3-0とリードしていたカナダは、51分に思わぬ悲劇に見舞われる。相手陣内でボールを持ったイスマエル・コネに対し、カタールのアシム・マディボが後方からプレスをかけてボール奪取を試みた。しかし、伸ばした足がタイミング悪く絡んでしまい、鈍い音とともにコネは転倒。立ち上がることができなかった。
マディボの表情からも故意ではなかったことは明らかだったが、リプレー映像にはコネの左足が不自然な方向へ曲がる衝撃的なシーンが映し出される。スタジアム全体が騒然とする中、コネは担架で運び出され、マディボにはレッドカードが提示された。
重苦しい空気が漂う中、その雰囲気を一変させたのが交代でピッチに立った、ネイサン・サリバだった。
63分、カナダはペナルティエリア手前の好位置でFKを獲得すると、キッカーを務めたサリバは右足を一振り。ボールは壁の外側を巻くように飛び、カナダに4点目をもたらした。
カタールは前半にも退場者を出しており、この時点で9人。数的不利の中で壁が少ない状況ではあったものの、SNSでは「あのコースに決めるのエグすぎ」「完璧なFKだった」と称賛する声が続出した。
さらに感動を呼んだのは、その後のパフォーマンスだった。サリバは両手でコネの背番号「8」を作ると、ベンチに用意されていたコネのユニフォームを高々と掲げ、負傷したチームメイトへエールを送った。
重い空気を打ち破る一撃のみならず、仲間を思うサリバの行動に「胸を打たれた」「ゴールも美しかったけど、その後のパフォーマンスに感動した」「仲間への思いが伝わった」と、心を動かされたファンのコメントも数多く見られた。
このゴールで再び勢いに乗ったカナダは、その後も攻撃の手を緩めず、さらに2得点を追加。最終的に6-0で快勝を収め、過去2大会はいずれもグループリーグ敗退に終わっていた中で、念願のワールドカップ初勝利を手にした。


