イングランドが暫定体制初黒星…ギリシャが故バルドックに捧げる会心の勝利【UNL】

2024.10.11 05:50 Fri
ギリシャが聖地ウェンブリー攻略
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ギリシャが聖地ウェンブリー攻略
UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のリーグBグループ2第3節のイングランド代表vsギリシャ代表が10日に行われ、アウェイのギリシャが1-2で勝利した。

ここまで2連勝スタートのイングランドは、同じく連勝スタートのギリシャとの首位攻防戦に臨んだ。今回の一戦に向けては数名の離脱者に加え、軽傷を抱えるエースのケインがベンチ外に。これを受け、この一戦ではサカとゴードンの両ウイングにベリンガムとフォーデンが中央に並ぶ[4-4-2]の布陣で臨んだ。

かつてプレミアリーグでもプレーし、先日に訃報が伝えられたギリシャ代表DFジョージ・バルドックへの黙とうが捧げられた中でスタートした一戦。開始直後にはベリンガムのシュート、パーマーの直接FKとイングランドが押し込む入りに。
ただ、好調のギリシャもすぐさま反撃の姿勢を見せると、相手ビルドアップの際にGKピックフォードに圧力をかけてボールを奪い切り、バカセタスが無人のゴールへシュートを放つが、これはDFコルウィルの圧巻のゴールカバーに阻まれる。この直後のセットプレーでもゴールネットを揺らすが、今度はオフサイドで認められず。

以降はボールを保持して押し込むイングランド、堅守速攻で応戦するギリシャという構図の下で拮抗した攻防が繰り広げられる。イングランドはサカとゴードンの両翼がボックス付近で幾度か良い形の仕掛けを見せたが、クロスや仕上げの部分でケイン不在を感じさせた。
ゴールレスで折り返した試合は後半の早い時間帯に動く。49分、ギリシャは波状攻撃から最後尾のコウリエラキスの果敢なドリブル突破で陣形を崩し、ボックス左で足元にパスを受けたパヴリディスが複数のDFに囲まれながらも巧みなターンからの右足シュートを流し込んだ。そして、ゴール直後にパヴリディスやチームメイトは喪章と共にバルドックのユニフォームを掲げ、天国へ旅立った仲間にゴールを捧げた。

一方、後半立ち上がりに痛恨の失点を喫したイングランドは、直前に右のハムストリングを痛めたと思われるサカを下げてマドゥエケをピッチに送り込むと、60分にはゴードンを下げてストライカーのワトキンスを投入。そのワトキンスは投入直後にボックス内へ抜け出すが、右足シュートを枠に飛ばせない。

以降も攻め手を見いだせないイングランドは72分、フォーデンを下げて7年ぶり代表復帰のソランケを投入。ワトキンスとの2トップに変更し、前半からの足元の繋ぎに加えてシンプルなクロスというアプローチで幾度か際どい場面を作り出す。

一方、メンバーを入れ替えながら強度を維持するギリシャは体を張った守備で相手の攻撃を撥ね返しつつ、シンプルなロングカウンターから幾度も引っくり返すシーンを創出。その流れでゴールネットを揺らす場面も作ったが、オフサイドによってゴールは認められず。

何とか2失点目を凌いで勝ち点の可能性を残したイングランドは後半の土壇場にようやく追いつく。87分、中央突破してボックス右に抜け出したワトキンスがマイナスの折り返しを入れると、ペナルティアーク左に勢いを持って走り込んだベリンガムが右足ダイレクトシュート。これがGKヴラホディモスの手をはじいてゴール右隅に決まった。

これで勢いづく聖地ウェンブリーの空気を追い風に攻勢を仕掛けたイングランドだったが、後半アディショナルタイムの攻防でゴールを奪ったのはアウェイのギリシャだった。94分、ロングボールのこぼれを拾ったペルカスのボックス内への仕掛けからゴール前で混戦を生むと、クリアを試みたリコ・ルイスをペルカスが潰したこぼれに詰めたパヴリディスが右への持ち出しからDFの股間を抜くシュートを左隅に流し込み、劇的な勝ち越しゴールとした。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、敵地でイングランドとの首位攻防戦を制したギリシャが3連勝。敗れたホームチームはカーズリー暫定対戦で初の黒星となった。

イングランド代表 1-2 ギリシャ代表
【イングランド】
ジュード・ベリンガム(後42)
【ギリシャ】
ヴァンゲリス・パヴリディス(後4、後49)

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トゥヘル監督がイングランド代表から外れる3名を決定、アルバニア戦でW杯予選がスタート…キャプテンはケインが継続

ワールドカップ(W杯)予選がいよいよスタートするヨーロッパ。初戦に臨むイングランド代表だが、初戦から外れる3名が決定した。 トーマス・トゥヘル監督が就任したイングランド代表。21日にアルバニア代表との試合で、2026年北中米W杯の欧州予選がスタートする。 トゥヘル監督にとっての初陣となり、欧州予選の初戦という大事な試合となる一戦。26名の選手を招集していたが、ベンチ入りは23名となるため、3名が外れることとなる。 アルバニア戦に向けた記者会見でトゥヘル監督はメンバー外の3名を発表。GKアーロン・ラムズデール(サウサンプトン)、MFモーガン・ギブス=ホワイト(ノッティンガム・フォレスト)、DFジャレル・クアンサー(リバプール)が外れることとなった。ギブス=ホワイトは当初招集されていなかったが、MFコール・パーマー(チェルシー)が不参加となったために追加招集されていた。 また、キャプテンは引き続きFWハリー・ケイン(バイエルン)が務めることが決定している。 2025.03.21 23:31 Fri

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