「6番だけでなく8番でも」久々招集のパリ五輪主将の藤田譲瑠チマへ森保一監督も期待、瀬古歩夢は「今の実力プラス将来の伸び代を」
2024.10.03 15:13 Thu
久々の日本代表招集となった藤田譲瑠チマ
日本代表の森保一監督が、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けた日本代表メンバー27名を発表。久々に招集した2選手について言及した。3日、10月の最終予選2試合に向けた日本代表メンバーが発表。9月のメンバーが中心となった中、中山雄太(FC町田ゼルビア)、浅野拓磨(マジョルカ)、細谷真大(柏レイソル)が外れ、藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、瀬古歩夢(グラスホッパー)が久々の招集。そして、FW大橋祐紀(ブラックバーン・ローバーズ)が唯一の初招集となった。
パリ・オリンピック世代ではキャプテンとしてチームを牽引。2022年には日本代表も経験した中で、久々の招集となった藤田。瀬古は森保監督の2期目となった2023年3月に招集されて以来となった。
記者会見で森保監督は、両選手について言及。藤田については、パリ五輪世代としての活躍と、クラブでのプレーを見ての判断だとし、起用法についても語った。
「ジョエルはオリンピックでもアジア予選、オリンピック本大会の舞台でもチームの中心としてキャプテンとしてチームをまとめて引っ張り、国際舞台でも十分A代表の舞台でも通用するプレーを見せてくれていました」
「プレーとしては、ボランチとして6番のプレーを主に彼の特徴として見ていますが、作りのところの6番のプレーだけでなく、8番の攻撃的なボランチとしてのプレーをこの代表の中で見てみたいと思いますし、普段やっていることを発揮してもらい、代表の戦力として存在感を活動の中で示してもらいたいと思います」
遠藤航(リバプール)、守田英正(スポルティングCP)、田中碧(リーズ・ユナイテッド)、鎌田大地(クリスタル・パレス)など競争も激しい中で、新たな世代としてどう食い込んでいくのか。期待され続けた中での活躍は注目だ。
また、CBとしてプレーする瀬古についても、1年半ぶりの招集となる中で、しっかりと成長を見届けてきたと語った。
「瀬古歩夢については、このチームの立ち上げ、私の2期目のスタートの時に招集させてもらっていた中、そのあと中々招集していませんでしたが、彼のプレーはその後も追っていました」
「その中で、彼が成長しているところ、彼自身が自チームでレベルアップしているというところを確認させてもらっていますし、今の我々の戦いの中にも、彼がグラスホッパーでやっていることを自然と発揮してもらえば、戦力になると考えて招集させてもらっています」
「さらに、まだ若い選手ですし、今の実力プラス将来の伸び代を持っていると思っているので、今の戦力、未来のレベルアップを期待して、ジョエルも歩夢も、そして大橋選手も、久々と初招集ということで招集させてもらっています」
最終ラインは冨安健洋(アーセナル)が負傷離脱中で今季はまだプレーしていない状況。伊藤洋輝(バイエルン)も負傷している中、板倉滉(ボルシアMG)、町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)、谷口彰悟(シント=トロイデン)が軸となり、高井幸大(川崎フロンターレ)が9月にデビューした。瀬古がどこまで特徴を見せられるのかにも注目が集まる。
パリ・オリンピック世代ではキャプテンとしてチームを牽引。2022年には日本代表も経験した中で、久々の招集となった藤田。瀬古は森保監督の2期目となった2023年3月に招集されて以来となった。
「ジョエルはオリンピックでもアジア予選、オリンピック本大会の舞台でもチームの中心としてキャプテンとしてチームをまとめて引っ張り、国際舞台でも十分A代表の舞台でも通用するプレーを見せてくれていました」
「オリンピックが終わって、ベルギーの所属チームの中でも安定して先発でチームの戦いに貢献しているというプレーを確認させてもらい、招集ということに繋げさせていただきました」
「プレーとしては、ボランチとして6番のプレーを主に彼の特徴として見ていますが、作りのところの6番のプレーだけでなく、8番の攻撃的なボランチとしてのプレーをこの代表の中で見てみたいと思いますし、普段やっていることを発揮してもらい、代表の戦力として存在感を活動の中で示してもらいたいと思います」
遠藤航(リバプール)、守田英正(スポルティングCP)、田中碧(リーズ・ユナイテッド)、鎌田大地(クリスタル・パレス)など競争も激しい中で、新たな世代としてどう食い込んでいくのか。期待され続けた中での活躍は注目だ。
また、CBとしてプレーする瀬古についても、1年半ぶりの招集となる中で、しっかりと成長を見届けてきたと語った。
「瀬古歩夢については、このチームの立ち上げ、私の2期目のスタートの時に招集させてもらっていた中、そのあと中々招集していませんでしたが、彼のプレーはその後も追っていました」
「その中で、彼が成長しているところ、彼自身が自チームでレベルアップしているというところを確認させてもらっていますし、今の我々の戦いの中にも、彼がグラスホッパーでやっていることを自然と発揮してもらえば、戦力になると考えて招集させてもらっています」
「さらに、まだ若い選手ですし、今の実力プラス将来の伸び代を持っていると思っているので、今の戦力、未来のレベルアップを期待して、ジョエルも歩夢も、そして大橋選手も、久々と初招集ということで招集させてもらっています」
最終ラインは冨安健洋(アーセナル)が負傷離脱中で今季はまだプレーしていない状況。伊藤洋輝(バイエルン)も負傷している中、板倉滉(ボルシアMG)、町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)、谷口彰悟(シント=トロイデン)が軸となり、高井幸大(川崎フロンターレ)が9月にデビューした。瀬古がどこまで特徴を見せられるのかにも注目が集まる。
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日本代表が9月にアメリカ遠征、メキシコ代表&アメリカ代表と対戦…森保一監督「現在地を知る絶好の機会」
日本サッカー協会(JFA)は14日、日本代表が9月にアメリカ遠征を行うことを発表した。 2026年に行われる北中米ワールドカップ(W杯)の出場権を獲得している日本代表。開催地でもあるアメリカでの戦いとなり、9月6日(土)にカリフォルニア州オークランドでメキシコ代表と、同9日(火)にオハイオ州コロンバスでアメリカ代表と対戦する。 メキシコ戦は日本時間で7日(日)の11時から、アメリカ戦は10日(水)の8時37分キックオフとなる。 森保一監督はJFAを通じてコメントしている。 「ワールドカップ本番を見据えた世界トップ基準の対戦相手、環境で試合を行えることに全ての関係者へ感謝申し上げます。ワールドカップに向けてチーム強化を進める私たちにとっても非常に重要な試合となりますし、我々の現在地を知る絶好の機会になります」 「今回対戦するメキシコ代表、アメリカ代表は両国とも世界的な名将に率いられた素晴らしいチームです。他方、我々SAMURAI BLUEとはFIFAランキングで順位が近く、似通った立ち位置にいると思います。これらの相手にも確実に勝ちにいき、さらに高みを目指したいと思います。2026 年のワールドカップ本番で最高の景色を見るための準備を選手・スタッフ全員で行ってまいります」 メキシコは現在FIFAランキングで17位。日本は過去5度対戦し1勝4敗と大きく負け越している。最後の対戦は2020年11月ぢホームで対戦しており、0-2で敗れていた。 アメリカはFIFAランキングで16位。過去の対戦は日本の2勝1敗と勝ち越しており、最後の対戦は2022年9月。鎌田大地、三笘薫のゴールで2-0と勝利を収めていた。 2025.05.14 08:45 Wed3
「W杯を意識してやりたい」9月にアメリカ遠征の日本代表、森保一監督は初のアメリカ遠征もW杯への第一歩に「アップデートできることは多い」
日本代表の森保一監督が、9月のアメリカ遠征について言及した。 14日、「2025“Jリーグの日”特別企画発表会」が行われ、森保監督は松木安太郎さん、前園真聖さんと共に登壇した。 発表会では、今年のJリーグの日にちなんで、「Jリーグチップス」が復刻することが発表された中、イベント終了後に囲み取材に応じ、14日に発表されたアメリカ遠征について言及した。 「我々とFIFAランクも近く、世界的にも力のある両国とアメリカで試合をさせていただくということは、我々の現在の立ち位置からくる、成果と課題が分かる良い試合になると思います」 「W杯に向けても、アメリカでやるということで、ワールドカップを意識してやりたいと思います」 2026年の北中米ワールドカップ(W杯)に史上最速で出場を決めた日本。1年後の戦いを見越し、現地で開催国であるアメリカ代表、メキシコ代表との対戦が決定した。 試合はカルフォルニア州のオークランドでメキシコと対戦し、中2日でオハイオ州のコロンバスでアメリカと対戦。両都市間の距離は約3390kmとされており、試合日程と移動はW杯を想定したものとなる。 森保監督は「試合会場間の移動もあると思いますし、実際にW杯本大会を考えた時にも、移動はコンディションを保つために大きなポイントになると思いますし、ここで経験できるのは本大会により良いイメージがあるかなと思います」と語り、選手たちを含め、スタッフも本大会を想定できることは大きいと語った。 実際に試しておきたい点については「チームの戦術的なところと、選手の疲労であったり、システム上のことはその時に試合で確認したいと思います」とコメント。今回は9月に遠征するが、実際のW杯は7月に開催。「まずはアメリカで7月と9月とは気候が同じではないと思いますけど、開催国で試合ができるということは、雰囲気に馴染んで、本大会で初めて雰囲気を感じるのではなく、過去に経験したことがあるということで自信を持って臨めるようにしたいです。オフ・ザ・ピッチのところでも、色々と考えて活動していきたいです」と語り、良い経験値を積みたいとした。 また、キャンプ地も注目されるところ。何も決まっていない以上は決めようがないところではあるが「ドローの後でないとキャンプ地を決めることはできないと思いますが、イメージを持つことはできるかなと思います。そこは本大会に向けて、キャンプ地をどこを拠点にするか1つ考えないといけないとは思っています」と、ある程度の想定はできるとした。 対戦するアメリカとメキシコはここまで多く対戦はしていない2チーム。ただ、W杯常連国であり、結果も日本以上に残していることは事実。また、アメリカはマウリシオ・ポチェッティーノ監督、メキシコは元日本代表監督でもあるハビエル・アギーレ監督が指揮しており、世界的に知られる2人の監督が率いる実力国との対戦を楽しみだとした。 「世界的にも力のあるチームだと思っていますし、メキシコやアメリカは我々がFIFAランクが上で、我々が世界一を目指す、FIFAランクでもトップに近づくためには、こういうW杯出場常連国であって、力のあるチームに高確率で勝って行けるように力を付ける必要があると思います」 「戦術的なところであったり、フィジカルのところであったり、世界で戦っていく、勝っていくためにも、素晴らしい相手だなと思います。両チームとも、世界の中でも活躍している選手が多い中、世界の名将と言われるようなトップトップの監督が指揮する中で、戦術的なことも含めて、試合の中で学ぶことができて、アップデートできることは多いと思います」 6月のW杯アジア最終予選を戦い、E-1サッカー選手権を7月に戦った後のアメリカ遠征。人選も含め、どういった戦いになるか注目だ。 2025.05.14 22:30 Wed4
中田英寿氏が波乱万丈のサッカーキャリア回想…『The Atletic』のロングインタビューに答える
元日本代表MFの中田英寿氏が、『The Atletic』のロングインタビューで自身のサッカーキャリアを振り返った。 中田氏はベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)でプロキャリアをスタートし、以降は2006年の現役引退までペルージャ、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナのイタリア5クラブ、イングランドのボルトンでプレー。 また、日本代表としては1998年フランス大会、2002年日韓大会、2006年ドイツ大会と3度のワールドカップに出場し、通算77キャップを刻んだ。 そのアジアを代表するレジェンドは『The Atletic』で29歳での現役引退を始め、キャリアにおけるトピックについて語った。 2006年ドイツW杯のグループステージ最終節のブラジル代表戦での1-4の敗戦後、スパイクを脱ぐ決断を下したMFは、その突然の引退から19年を経たなかで改めて決断の理由に言及。 「プロのサッカー選手になる夢は一度もなかったが、どういうわけかそれが実現し、ワールドカップでプレーし、イタリアとイングランドに行った。情熱のためにいつもプレーしていた。私はサッカーのファンではなく、サッカーをプレーするのが好きだった。それが私が引退した理由だ。情熱を失っていたし、情熱がなければ、自分に嘘をついているようなものだった」 「私が好きなのはプレーすることであり、コーチやコメントをすることではない。それが引退後に『別の情熱を見つけなければならない』と言った理由だった」 インタビュー冒頭で、サッカーキャリアの終わりについて語った元日本代表はここからキャリアの最初期に立ち戻り、「当時は、プロサッカー選手になることを夢見る人は誰もいなかった。日本で一番人気のスポーツは野球だった。だけど、結局、私は漫画『キャプテン翼』が大好きだったから、サッカーをやろうと決めた」と、サッカーを始めた理由を明かした。 続けて日本代表が初めてW杯に出場した1998年フランスW杯での奇抜な髪色については「(W杯前でさえ)毎日髪の色を変えていたが、海外でプレーしたかったので世界に知られることが重要だった。だから注目されたいと思っていた」と、振り返る。 その目論見通り、W杯直後にはセリエAのペルージャへ完全移籍。イタリアでのキャリアをスタート。その新天地では加入1年目から鮮烈な輝きを放ったが、プレーすること以外でサッカーに関心がなかったことが良い意味でプラスに働いたという。 「私はサッカーの大ファンではなかったし、サッカーを見たり新聞で読んだりもしなかった。そういう人間ではないんだ。ただサッカーをするのが好きで、毎日もっといい選手になりたいと思っていた」 「イタリアに来たときは、セリエAが世界最高のリーグで、ジネディーヌ・ジダンやアレッサンドロ・デル・ピエロのような選手がいたが、私は選手をあまり知らなかった。リーグのチームの半分も知らなかった」 「でも、そのおかげで自分のプレーに集中できたし、それが私の強みだった。とにかく恐れがなかった」 そのペルージャでの活躍によって2000年にはローマへステップアップ。当時、頭角を現わしていたフランチェスコ・トッティとのポジション争いで苦戦を強いられた一方、2005年1月のユベントス戦ではクラブ史に刻まれた圧巻のロングシュートを突き刺し、ジャッロロッシのスクデット獲得に大きく貢献した。 中田氏はそのローマ時代について「ローマに戻るたびに、ファンのみんなが私のところに来て『ありがとう、ナカタ』と言ってくれる」と、自身の重要な働きに満足感を示した。 その後、1年でイタリアの首都を離れてパルマに活躍の場を移すと、コッパ・イタリア優勝に貢献。2年連続のタイトル獲得を経験。そして、日韓W杯では大会の目玉選手の一人として日本代表史上初の決勝トーナメント進出に貢献した。 「もっといい結果を出せたはず」トルコ代表に敗れてのベスト16に不満を示しながらも、「雰囲気は素晴らしかった」と、自国開催のW杯をポジティブに振り返った。 「日本では誰もが、私たちがグループリーグを突破して決勝トーナメントに進出するだろうと期待していたが、それはとても大変だった」 「私たちはとても若いチームで、ほとんどのメンバーがワールドカップでプレーしたことがなかった。当時、海外でプレーしていたのは数人だけで、プレッシャーは大きかった。しかし同時に、国全体が私たちを応援してくれたので、雰囲気は素晴らしかった」 その後、チェーザレ・プランデッリ監督との衝突を機に、ボローニャ、フィオレンティーナとイタリア国内での移籍を繰り返した後、2005年に7年間過ごしたイタリアを離れ、プレミアリーグのボルトンへレンタル移籍。 自身最後のクラブとなったマンチェスターのクラブではキック&ラッシュでお馴染みのサム・アラダイス監督が率いたチームということもあり、イタリアと大きく異なる環境面を含めて難しい日々を過ごした。 「イタリアから来たので、サッカーはまったく違っていた。多くのチームがロングボールをプレーしていた。それは少しショックだった。そしてイタリアからマンチェスターに来て、食べ物の面でも違ったし、雨も多かった。そういった意味で少し大変だった」 その後、前述のドイツW杯での現役引退で中田氏の波乱万丈のサッカーキャリアは締めくくられた。 そして、自身のサッカーキャリアを通じて「どのように記憶されたいか?」との問いに対して、中田氏は「私は美しいプレー、優雅さが好きだ。ジネディーヌ・ジダンのようなプレーが美しい。スピードやパワーではなく、美しいパス、美しいプレー。ゴールである必要はない。私は優雅さが好きで、サッカーだけでなく人生でもそうだ。優雅で美しいものが好きだ。つまり美しい服、美しい建築物、デザイン、景色…」と返答している。 現役引退後は3年間に渡っておよそ100カ国以上を巡る放浪の旅に出て、以降は魅了された日本酒造りや日本茶のブランド立ち上げなど、日本の文化や食文化の発信者として活躍する48歳。 今回のロングインタビューの最後には改めて自身の生き方について語り、これからも自身の情熱の赴くがままに様々なことにチャレンジしたいと結んだ。 「29歳で引退したとき、たくさんの人から『まだプレーできるよ』とか『サッカー業界で働いてコーチでもしたらどうだ』と言われた」 「でも、できるからやることを選んでいるわけではない。やりたいからやっている」 「私は好きなことをやっている。だからファッションが好きならファッションをやるし、他の文化が好きなら他の文化。日本酒が好きなら日本酒をやる」 「他の人は時々その理由が理解できないことがある。それは私が情熱を持ってやっているからだ」 2025.03.19 00:14 Wed5