主将・松木玖生が全勝首位通過に導く殊勲の2発! U-20W杯出場懸かる準々決勝はヨルダンと対戦【AFC U20アジアカップ】

2023.03.09 23:01 Thu
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U-20日本代表は9日、AFC U20アジアカップのグループD第3節でU-20サウジアラビア代表と対戦し、2-1で勝利。この結果、グループステージ3連勝の日本は首位通過で準々決勝進出を決めた。

U-20ワールドカップの出場権をかけた今大会。上位4カ国に入れば出場権を獲得することができる中、U-20中国代表(2-1)、U-20キルギス代表(3-0)と連勝でグループ首位に立つ。
グループ全勝での突破を目指す日本は引き続き[4-4-2]の布陣を採用。GKに木村凌也(日本大学)、最終ラインは右からDF屋敷優成(大分トリニータ)、DF菊地脩太(清水エスパルス)、DF田中隼人(柏レイソル)、DF松田隼風(水戸ホーリーホック)が並び、ダブルボランチにMF山根陸(横浜F・マリノス)とMF安部大晴(V・ファーレン長崎)、右にMF横山歩夢(サガン鳥栖)、左にFW北野颯太(セレッソ大阪)、2トップにFW松木玖生(FC東京)とFW熊田直紀(FC東京)を配置した。

守備時は[4-4-2]、攻撃時は山根と安部をアンカー気味に残して[4-3-3]気味でボールを動かす日本。課題の立ち上がりに関しては相手に続けてフィニッシュまで持ち込まれるなどややバタつく形に。

それでも、時間の経過と共に[5-3-2]の布陣を敷くサウジアラビアのギャップを使って攻勢に出始めると、北野らが遠目から足を振っていく。
そういった中、15分には後方からのロングフィードに抜け出した北野が左サイド深くでタメを作ってボックス付近でサポートに入った安部に横パス。安部はボックス左に走り込む松木へ冷静にショートパスを通すと、腕章を巻く背番号7は落ち着いた切り返しからDFの股間を抜く右足シュートをゴールネットへ流し込んだ。

松木のゴールで幸先よく先制に成功した日本は、これで落ち着くことなく松木を中心に前線から果敢にプレスを仕掛けてショートカウンターの形から幾度か際どい場面を作り出す。ただ、過密日程やピッチ状態も影響してか、徐々にパスミスや球際の勝負での劣勢によって相手にカウンターを許す場面が増え始める。

やや行ったり来たりの展開が続く中、30分過ぎにはここまで大人しかった右サイドの横山に見せ場。持ち味のスピードと突破力を生かしてサイドをえぐって続けて際どいクロスを入れるが、北野、熊田とヘディングシュートを枠に飛ばせない。

その後、前半終了間際には43分には菊地のパスをカットされた相手のショートカウンターからボックス左に抜け出したアブドゥラー・ラディフに決定的な左足シュートを打たれるが、これはGK木村がビッグセーブで阻止。このプレーで与えた左CKでは木村のキャッチミスからゴール前のバコールにヘディングシュートを打たれるが、今度はクロスバーに救われた。

立ち上がりと終了間際にピンチを招いたものの、1点リードで試合を折り返した日本。冨樫剛一監督は松田を下げてDF髙橋仁胡(バルセロナ)をハーフタイム明けに同じ左サイドバックに投入した。一方、サウジアラビアは1枚の交代カードを切って、[4-4-2]に並びを変えてきた。

後半は日本も攻め込むシーンを作るものの、サイドからのクロスを起点にサウジアラビアに攻め込まれるシーンが増える。これを受け、56分には横山を下げて今大会初出場のDF諏訪間幸成(筑波大学)を投入。この交代で[3-4-2-1]に並びを変えた。

この交代で試合を落ち着かせることに成功した日本。71分には久々の決定機を作り出す。ハーフウェイライン付近で熊田をスペースに走らせるスルーパスを出した髙橋がそのままボックス中央に走り込み、熊田から絶妙なリターンパスを受ける。だが、ニア下を捉えた右足のダイレクトシュートは相手GKの好守に遭う。

2点目を逃した日本は直後の72分に熊田と北野を下げてMF松村晃助(横浜F・マリノスユース)、FW坂本一彩(ファジアーノ岡山)を同時投入。だが、74分には相手の左CKを中央にタイミング良く入り込んだヤジード・ジョシャンに頭で合わせられ、同点に追いつかれてしまう。

未だ首位キープも嫌な流れが漂う中、頼れる主将がチームを救う。78分、左CKの場面でキッカーの山根が入れた正確な右足インスウィングのボールをニアに走り込んだ松木が難度の高いヘディングシュートを見事に突き刺した。

これで勝ち越しに成功した日本は、リスクを冒して前に出てくるサウジアラビアの猛攻に対して、チーム一丸となった守備で応戦。試合終了間際には安部を下げて甲田英將(名古屋グランパス)を最後のカードとして切った。

そして、このまま2-1のスコアを維持した日本が見事にグループステージ3連勝を決めた。

なお、グループD首位通過の日本は、12日に行われる準々決勝でグループCを2位通過したU-20ヨルダン代表と、U-20ワールドカップ出場を懸けた重要な一戦に臨む。

U-20サウジアラビア代表 1-2 U-20日本代表
【サウジアラビア】
ヤジード・ジョシャン(後29)
【日本】
松木玖生(前15)
松木玖生(後33)

◆日本代表メンバー
GK
木村凌也(日本大学)
DF
屋敷優成(大分トリニータ)
菊地脩太(清水エスパルス)
田中隼人(柏レイソル)
松田隼風(水戸ホーリーホック)
→髙橋仁胡(バルセロナ)
MF
横山歩夢(サガン鳥栖)
→諏訪間幸成(筑波大学)
山根陸(横浜F・マリノス)
安部大晴(V・ファーレン長崎)
→甲田英將(名古屋グランパス)
北野颯太(セレッソ大阪)
→松村晃助(横浜F・マリノスユース)
FW
松木玖生(FC東京)
熊田直紀(FC東京)
→坂本一彩(ファジアーノ岡山)
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「こういうの良い」「最高の笑顔」3大会連続のW杯出場を決めたU-20日本代表が「ペッパーミル」パフォーマンスで笑顔に!「野球もサッカーも世界一になって」

AFC U20アジアカップでベスト4入りを決めたU-20日本代表が、流行りに乗って祝福した。 12日、AFC U20アジアカップの準々決勝で日本はU-20ヨルダン代表と対戦した。 この試合に勝利すれば、U-20ワールドカップ(W杯)に出場が叶う日本。試合序盤はなかなかゴールに近づけなかったが、後半によりアグレッシブな姿勢を見せると、坂本一彩、熊田直紀のゴールで2-0と勝利。見事にベスト4入りを決め、W杯出場権を獲得した。 これで大会4連勝となった日本。3大会連続の出場権獲得を喜ぶ選手たちは、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を戦う侍ジャパンの選手たちが見せる「ペッパーミル」パフォーマンスで喜んだ。 これにはファンも「こういうの良いよね」、「野球もサッカーも世界一になって」、「優勝してほしい」、「垣根を越えていいね」、「皆んなやってる!」、「玖生くんさいっこうの笑顔じゃん」とコメントを寄せている。 同じ日本を背負って戦っている選手たち。お互いにエールを送り合う姿はこれまでもみられたが、昨年12月にはカタールW杯で大きな後押しを受けたサッカー界。フライブルクの日本代表MF堂安律もゴール後に見せていたように、今はサッカー界から野球界を後押しする番のようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】U-20W杯出場決めたU-20日本代表が「ペッパーミル」パフォーマンスでお祝い</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CptVtuKBFq3/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/CptVtuKBFq3/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">日本サッカー協会(JFA)/日本代表/なでしこジャパン(@japanfootballassociation)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2023.03.13 17:15 Mon

FW起用の松木が新境地を開くか/六川亨の日本サッカー見聞録

昨日9日の夜は、スポーツファンは大いに盛り上がったのではないだろうか。18時過ぎからワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のテレビ中継がスタート。19時30分過ぎには始球式を行った森保一監督のズーム会見もメディア向けに行われた。 そして侍ジャパンはチャンスを迎えながらもなかなか追加点を取れない展開で、21時からはU-20アジアカップの第3戦、日本対サウジアラビア戦も始まった。こちらはパソコンのDAZNで観戦しつつ、テレビは消音にして2試合同時の観戦だった。 日本は、勝てばもちろん引き分けでも決勝トーナメント進出が決まる。対するサウジアラビアは、初戦でキルギスに1-0と勝利したものの、中国に0-2と敗れているため最低でも引分けなければ決勝トーナメントには進めない(同時刻キックオフの中国対キルギス戦の結果にもよる)。そこで[5-3-2]の守備重視のシステムを採用したのは当然の策だった。 対する日本はというと、本来はボランチや、FC東京ではインサイドハーフで起用されることの多い松木玖生を、同じFC東京のFW熊田直紀と2トップで起用したのには驚かされた。冨樫剛一監督は、松木の体幹の強さとスピードによる前線からの守備に期待したのだろう。そしてこの起用は別の意味で的中した。 前半15分に山根陸(横浜FM)のロングパスから左サイドを崩すと、最後は松木がボックス内左で相手をかわして先制点を決める。さらに後半29分、サウジアラビアに同点ゴールを許した4分後、左CKをニアサイドで頭で合わせて勝ち越しゴールを左上に決めた。解説者の水沼貴史氏も「本当に凄いな」とつぶやくほどの勝負強さを発揮したのだ。 この試合、日本は引き分けでも決勝トーナメントに進めたわけだが、サウジアラビアからすれば同点に追いついたことで「行ける」と自信を深めたことだろう。実際、“個の力による突破"という伝統はアンダー世代でも変わらず、1人で2〜3人をかわす力はあった。 そんなサウジアラビアの出鼻をくじく意味でも、松木の一撃は大きかった。 今から12年前、ドイツで開催された女子W杯決勝、アメリカ戦で延長後半終了3分前、左CKから右足アウトサイドのボレーで同点ゴールを決めた澤穂希のプレーを思い出さずにはいられなかった。 これまでは守備的な選手というイメージの強かった松木。昨シーズンもJ1リーグでは2ゴールにとどまっていた。しかしサウジアラビア戦で2トップに起用されたことで見事に結果を出した。まずは12日の準々決勝、ヨルダン戦に勝利してU-20W杯の出場権を獲得することが先決だが、今大会で新境地を開く可能性も大いにあるだろう。富樫監督の起用法も含めて、松木の“進化"を注視したい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2023.03.10 19:30 Fri

「王様ガウンみたいなのは何!?」反町技術委員長の服装にファン驚き!U-20日本代表の集合写真で一番目立つ

日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長の服装が一際目立っている。 ウズベキスタンで行われているAFC U20アジアカップ2023に参加しているU-20日本代表。反町技術委員長もチームに帯同している。 9日にグループステージ最終節でU-20サウジアラビア代表と戦うU-20日本代表だが、7日には誕生日を迎えた人たちの誕生日会を行ったようだ。 こちらもチームに帯同している西芳照シェフが自身のツイッターを更新。「昨夜は3人の誕生日会。盛り上がってます。今夜はハンバーグだ!」とし、4日生まれの横山歩夢(サガン鳥栖)、5日生まれの保田堅心(大分トリニータ)、そして8日生まれの反町技術委員長の誕生日を一緒に祝ったことを報告。チーム全体での集合写真も添えられていた。 チームの雰囲気の良さが伝わる光景だが、その中でひと際目を引くのが反町技術委員長だ。選手たちが代表のチームウェアを着ている中、1人だけガウンのようなものを着用。色も白をベースに赤と青で独特な柄がデザインされており、かなり目立っている。 西シェフの投稿には多くの祝福のコメントが寄せられているが、ファンは反町技術委員長の服にも注目。「反さんの着ている王様ガウンみたいなのは何!?」、「ソリさん何着てるんだろ」、「反さんの服装は」、「反さん何着てんの」と驚いていた。 <span class="paragraph-title">【写真】誰よりも目立つ反町技術委員長(左上)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">昨夜は3人の誕生日会。盛り上がってます。今夜はハンバーグだ!<a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BF%9D%E7%94%B0%E5%A0%85%E5%BF%83?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#保田堅心</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%A8%AA%E5%B1%B1%E6%AD%A9%E5%A4%A2?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#横山歩夢</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%8F%8D%E7%94%BA%E5%BA%B7%E6%B2%BB?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#反町康治</a> <a href="https://t.co/1qb2YRLyXK">pic.twitter.com/1qb2YRLyXK</a></p>&mdash; 西芳照 (@dream24_nishi) <a href="https://twitter.com/dream24_nishi/status/1633371988432416768?ref_src=twsrc%5Etfw">March 8, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.03.09 12:35 Thu
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