「最初の1秒から狂気の沙汰」9秒で失点も97分に逆転したアーセナル、アルテタ監督は選手を称賛「とてもドラマチック」

2023.03.05 10:20 Sun
Getty Images
アーセナルのミケル・アルテタ監督が、劇的な勝利に終わったボーンマス戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。
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4日、プレミアリーグ第26節でアーセナルはホームにボーンマスを迎えた。
首位を走るチームと降格圏に沈むチームの対戦。試合はキックオフ直後に衝撃の展開を見せる。

開始9秒、キックオフから右サイドに展開したボーンマスは、ボックス右からのグラウンダーのクロスがディフレクト。これをフィリップ・ビリングが押し込みいきなり先制する。

出鼻を挫かれたアーセナルは完全に試合を支配。ポゼッションは80%を超えるという状況の中、ゴールがなかなか生まれない。
すると57分にCKから失点。少ないチャンスをボーンマスに生かされ、嫌な空気が漂う。それでも62分にトーマス・パルティが1点を返すと、69分に出場したリース・ネルソンが大活躍。投入直後の70分にはボックス左からクロスを上げると、ファーサイドに走り込んだベン・ホワイトがダイレクトで蹴り込み同点。その後、押し込み続けるもゴールが遠く、手には何度もボールが当たるも判定はPKとならない不運もあり同点で終わるかと思われた。

しかしアディショナルタイム7分、ラストプレーで右CKを獲得すると、クロスをGKネトがパンチング。こぼれ球を拾ったリース・ネルソンが左足一閃。強烈なシュートがネットに突き刺さり、アーセナルがラストプレーで逆転に成功。劇的な勝利でリーグ戦4連勝を飾った。

試合後、アルテタ監督は信じていたか?という質問に「そうだ。最後に素晴らしい経験をした。特別な日だった。とてもドラマチックだったが、素晴らしい結末だったので生きる価値があった」とコメント。また、試合については立ち上がりの失点を悔やみ、突き放されたものの、盛り返した選手たちを称えた。

「誰もが少し圧倒されていた。ゲームの最初の1秒から狂気の沙汰だった。あのルーティーンは、彼らがやれることを我々は理解していた。見事に彼らはやってのけたが、我々の守備はあまりにも貧弱だった」

「ボールの後ろにいる10人の選手に対し、我々は山を登らなければならなかった。あらゆる方法を試したが、得点できず、いきなりセットプレーで2-0とリードされてしまった」

「その後は形を崩さず、規律を失わず、全ての簡単なことを正しく行い、最初のゴールを目指した。そして成し遂げた」

「それを実行するために、我々は多くの成熟度と反発力を見せた。1度決めたことで、雰囲気とその場所がエネルギーを変えた。それからもう2点目を取りに行くことだった」

「多くのチャンスを作ったと思う。全部で31本は打ったのだろう。2点目を決めた時は、『よし、怒りを出してみろ、そして頑張ろう』と思った」

「今日は控えの選手が大きな影響を与えた。困難な期間を過ごしたリースのことをとても嬉しく思う。最後は信じられないほど素晴らしかった」



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