なでしこは決定機作るも2連敗…カウンター1発でアメリカに敗れる、22日にカナダと最終戦

2023.02.20 13:47 Mon
Getty Images
サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)は現地時間19日(日本時間20日)、アメリカで行われているSheBelieves Cup第2節でアメリカ女子代表と対戦。0-1で敗れた。FIFAランキング上位が集うSheBelieves Cupに参加中のなでしこジャパン。ワールドカップ(W杯)イヤーの初戦となったブラジル女子代表戦では0-1で敗戦。2試合目となったアメリカ戦でも[3-4-2-1]を採用した。
GKに山下杏也加、3バックは熊谷紗希南萌華三宅史織が務め、ボランチにはブラジル戦と同様に長谷川唯と長野風花が起用。前線は岩渕真奈植木理子藤野あおばが入った。

ブラジル戦でも敗れ、なんとか勝利を収めたい日本は、立ち上がりから積極的に入り、前線からのプレッシングを行う。

すると4分には清水のクロスを植木がヘッドも枠外。アメリカは徐々に盛り返すと、15分にはボックス付近でボールを回し、最後はボックス右からリン・ウィリアムズがクロス。鋭いボールはゴールへ向かって飛んでいくと、山下がわずかに触り、クロスバーを叩いて難を逃れた。
日本は25分に相手の戻したパスがずれると植木がフリーで受けることに。やや離れた位置からドリブルをスタート。ボックス手前で右足を振り抜くが、シュートは枠の右に外れる。

アメリカ相手に真っ向勝負を挑み、インテンシティ高く戦えていた中、45分に失点。日本が攻めていた中、相手ボックス付近で奪われると、最終ラインからロングフィード。これをハーフウェイライン付近でアレックス・モーガンが収めると、裏へパス。反応したマロリー・スワンソンがスピードに乗ると、寄せた三宅を振り切りそのままボックス内へ。最後は丁寧に流し込み、アメリカが先制する。

たった2本のパスで縦に速い攻撃に仕留められてしまった日本。後半は1点を追いかけて戦う中、61分には杉田がヘディングで狙うも枠外。その後も選手交代を重ねていく。

79分には、ルーズボールを拾った長野が右足一閃。遠目からのシュートだったが、これはクロスバーに直撃してゴールとはならない。

さらに81分には、ドリブルを仕掛けた長野のスルーパスを受けた宮澤がボックス左からクロス。ニアサイドで浜野がスルーし、最後はボックス内で長谷川が左足シュートを放ったが、GKケイシー・マーフィーがしっかりセーブし、同点には追いつけなかった。

その後日本はピンチを迎える場面もあったが、アディショナルタイム3分には浜野のスルーパスに抜け出した遠藤がボックス内から左足シュートもGKがセーブ。そのままタイムアップとなり、1-0で日本は敗れ、2連敗となった。

決定力の差を見せつけられ、2連敗となったなでしこジャパンは、最終戦で現地時間22日にカナダと対戦する。

アメリカ女子代表 1-0 なでしこジャパン
【アメリカ】
マロリー・スワンソン(前45)

★なでしこジャパン出場メンバー
GK:山下杏也加(INAC神戸レオネッサ)
DF:三宅史織(INAC神戸レオネッサ)[→宝田沙織(リンシェーピングFC)]、熊谷紗希(バイエルン)、南萌華(ローマ)
MF:清水梨紗(ウェストハム)、長谷川唯(マンチェスター・シティ)[→林穂之香(ウェストハム)]、長野風花(リバプール)、杉田妃和(ポートランド・ソーンズFC)[→遠藤純(エンジェル・シティFC)]
FW:藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)[→浜野まいか(ハンマルビー)]、岩渕真奈(トッテナム)[→宮澤ひなた(マイナビ仙台レディース)]

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