シティがPL直接対決の前哨戦制し5回戦へ! 冨安フル出場のアーセナルは公式戦8試合ぶりの黒星に…《FAカップ》

2023.01.28 07:03 Sat
Getty Images
FAカップ4回戦、マンチェスター・シティvsアーセナルが27日にエティハド・スタジアムで行われ、1-0で勝利したシティが5回戦進出を決めた。なお、アーセナルのDF冨安健洋は先発フル出場した。

今大会初戦でチェルシーを4-0の圧勝で退けたシティ。以降はサウサンプトン、マンチェスター・ユナイテッド相手に今季初の公式戦連敗を喫したが、直近のプレミアリーグではトッテナムとウォルバーハンプトンに連勝を飾り、しっかりとリバウンドメンタリティを示した。そして、今回のFAカップ4回戦ではリーグ戦で優勝を争うライバルと今季の公式戦初対戦となった。
グアルディオラ監督は2試合を残すリーグ直接対決の前哨戦に向け、ウルブス戦から先発2人を変更。GKをオルテガに代えたほか、ラポルテに代えてアケを左サイドバックに置いた。

一方、3部のオックスフォードを3-0のスコアで一蹴し、初戦を突破したアーセナル。以降はトッテナム、ユナイテッドとのタフなリーグ戦を連勝で飾り、公式戦6勝1分けの7戦無敗と好調を維持している。

アルテタ監督はプレミア2連覇中の王者との今季初対決に向け、ユナイテッド戦から先発6人を変更。GKをターナーに変更したほか、ディフェンスラインはガブリエウを除く3人を入れ替え、冨安とホールディング、ティアニーを起用。中盤と前線ではウーデゴールとマルティネッリに代わってファビオ・ヴィエイラ、加入後初スタメンのトロサールが入った。
互いに前から相手のビルドアップに強い制限をかけるアグレッシブな入りを見せる。強豪対決らしい緊迫感が漂う中、冨安が両チームを通じて最初の見せ場を作る。

開始5分、ボックス付近で果敢に仕掛けた左サイドのトロサールがDFの視線を引き付けながらマイナスに折り返すと、ボックス手前右で一瞬フリーとなった冨安が右足を一閃。抑えの利いた鋭いシュートが枠を捉えるが、これはGKオルテガの好守にはじき出される。

この冨安の決定機をキッカケに試合が動き始めると、今度はホームのシティにビッグチャンス。9分、ハイラインの背後を狙うハーランドへグラウンダーのスルーパスが出ると、DFホールディングの拙い対応からノルウェー代表FWが抜け出しかけるが、ここは勇気をもってエリア外に飛び出したGKターナーがブロック。さらに、浮き球となったこぼれ球をハーランドがオーバーヘッドで狙うが、ややパワー不足のシュートは冨安が冷静なゴールカバーで凌いだ。

互いに一度ずつチャンスを作り合った後は、一部控え選手が力不足を露呈するアウェイチームに対して、攻守両面で勝るホームチームが主導権を握る。

ただ、アーセナルも左サイドで切れ味鋭い仕掛けを見せるトロサールが要所で見せ場を作り、決定機やフィニッシュの数では拮抗。シティがデ・ブライネの正確な左足シュート、ハーランドの爆発的な飛び出しでチャンスを作れば、アーセナルもトロサールの際どい枠内シュートやゴール前のエンケティアのワンタッチシュートで応戦した。

前半終了間際には右ハムストリングを痛めたストーンズがプレー続行不可能となり、ラポルテのスクランブル投入というアクシデントに見舞われたが、均衡が保たれたまま試合は折り返した。

迎えた後半、守勢のアーセナルはトーマスとホールディングを下げてサンビ・ロコンガとサリバをハーフタイム明けに投入した。

一方、後半も同じメンバーで臨んだシティは、ここ数試合得点が目立つ立ち上がりにチャンスを作り始めるが、ゴールをこじ開けるまでには至らず。これを受けて58分にリコ・ルイスとマフレズを下げてウォーカー、アルバレスを同時投入すると、結果的にこの交代が先制点をもたらす形に。

64分、ボックス手前で一瞬浮いたアルバレスが鋭い右足のミドルシュートを放つと、これが左ポストを直撃。この撥ね返りをボックス内で収めたグリーリッシュが冨安とサカに囲まれながらも、内側でサポートに入ったアケに短く繋ぐ。ここでオランダ代表DFは利き足とは逆の右足のコントロールシュートをゴール右下隅へ流し込んだ。

守勢を耐え切れずにビハインドを負ったアーセナルは、直後にトロサールとティアニーを下げてマルティネッリ、ジンチェンコと左サイドにレギュラーコンビを投入。さらに、サカを下げてキャプテンのウーデゴールをピッチへ送り出す。

この交代によって劣勢だったボールの主導権争いでやや優位に立ち、サイドを起点にゴールを目指していくが、我慢のしどころを理解するホームチームの堅守を前に攻め切れない。冨安らの際どいクロスやマルティネッリの個人技でチャンスの糸口を手繰り寄せようとするが、フィニッシュまで持ち込めず。

結局、60分以降はアーセナルにシュートを放つことも許さない安定したゲーム運びで逃げ切ったシティが、今後のリーグ戦直接対決に向けた前哨戦を勝利で飾り、5回戦進出を決めた。一方、ターンオーバーの影響も大きかったアーセナルは、公式戦8試合ぶりとなる新年初黒星を喫することになった。
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ウォーカー「欠けていたのはアシストとゴールだけ」、近年プレミアで“過小評価選手”の代表格に挙がる元スパーズMFに新たな賛辞

近年のプレミアリーグで“過小評価されていた選手”として常に名前が挙がる元スパーズMFに、新たな賞賛の言葉が送られている。イギリス『Sport Bible』が伝えている。 2022年に広州富力(現・広州城)で現役を引退した元ベルギー代表MFムサ・デンベレは、2010年8月から2019年1月までフルアムとトッテナムのロンドン2クラブで活躍。とりわけ、マウリシオ・ポチェッティーノが率いたスパーズ時代には中盤の絶対的な主力に君臨していた。 185cmの恵まれた体躯と強靭なフィジカルに加え、足元の技術が非常に高く、ボールを持てば圧倒的なキープ力と高精度の左足を駆使したドリブル、パスで易々と局面を打開。守備時もそのフィジカルを活かして簡単にボールを奪い切り、ハイレベルのボックス・トゥ・ボックスとして評価を得ていた。 ただ、少なくない負傷離脱やゴール、アシストという目に見える貢献の少なさもあって、そのパフォーマンスに見合う評価を得られなかった。 それでも、トッテナム、ベルギー代表の同僚、同時期にプレミアリーグで対峙してきた多くのライバルは、「最強のチームメイト」、「最もタフな対戦相手」といった表現で怪物MFを称賛。恩師ポチェッティーノも「フットボールの天才」と激賞したこともあった。 そのデンベレに新たな賞賛の言葉を送ったのが、マンチェスター・シティのイングランド代表DFカイル・ウォーカー。 シティとイングランド代表で多くの名手と共演してきた右サイドバックは、元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンド氏が運営するYouTube『Vibe with FIVE』で、これまで一緒にプレーした最高の選手について問われると、元スペイン代表MFダビド・シルバと共にスパーズ時代の同僚の名前を挙げた。 まずシティの元同僚で昨夏惜しまれながらも現役を引退したエル・マーゴについては「あなたが彼に悪いボールをパスしたとしても、彼はそれを良いボールのように見せてくれる。彼はあなたをより良く見せてくれる。ダビドはとても素晴らしかったよ。ケビン(・デ・ブライネ)はオールラウンダーだけど、ダビドは個人的なプレーヤーだった」と、称賛の言葉を送った。 多くの名手を抑え、そのシルバと共にすぐさま名前が挙がったデンベレについては、「スキャンダル」との独特な表現でその才能を絶賛している。 「ダビドあるいは、ムサ・デンベレのことは何度も言ってきた。彼はスキャンダルだ。デンベレに欠けていたのはアシストとゴールだけだけど、彼には馬鹿げたほどの才能があった。そんなことは許されるべきではなかったよ(笑)」 さらに、デンベレが現在のシティにフィットするかと問われると、「100万パーセント」と確信に満ちた返答を行っている。 2024.03.27 08:00 Wed

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マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(23)の獲得を、バルセロナが再び検討している。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じた。 2022年夏にドルトムントからシティへ移籍し、加入初年度から3冠達成、個人ではプレミアリーグ得点王やチャンピオンズリーグ(CL)得点王を獲得と、驚異的な活躍を見せたハーランド。今シーズンもここまで公式戦出場34試合で29ゴールをマークしている。 そんな中、2025年夏のハーランド獲得を夢見ていると報じられたのがバルセロナ。『ムンド・デポルティボ』によると、現在改築中のカンプ・ノウの工事が終われば、収入増加により財政を改善できると踏んでいることから、ワールドクラスのスター確保に動きたい模様だ。 ジョアン・ラポルタ会長はハーランドの代理人を務めるラファエラ・ピメンタ氏との関係が良好で、2月末にはスポーツ・ディレクター(SD)のデコ氏がピメンタ氏らと会談。さまざまな話題が飛び交う中、ハーランドに関する話し合いも行われたと考えられている。 また、シティは財務規定違反の問題が浮上しており、プレミアリーグ側の判決が保留されている状況。ジョゼップ・グアルディオラ監督とシティの契約も2025年6月までと、こういった複合的な要素がハーランドらの将来に大きく影響する可能性がある。 ハーランド獲得に向け多少の希望があるバルセロナだが、過去を見ればさらなる勝算も存在。以前もハーランドの獲得に動いていたバルセロナは、2021年夏、翌シーズンからの加入で個人合意に達していたという。 その後の2022年3月には、チャビ・エルナンデス監督が自らミュンヘンまで赴き、クラブのプロジェクトを説明。ハーランドもバルセロナ入りに興奮していたというが、財政面の理由から獲得を断念する運びとなった。 現在のハーランドの考えは定かではないが、少なくとも個人合意の目はありそうなバルセロナ。その他の問題を解決し、思惑通りに事を進めることができるだろうか。 2024.03.26 19:26 Tue

「リバプールをリーグの主役にさせた」退任発表のクロップ監督をライバルOBのアグエロ氏が絶賛「いなくなるのは寂しい」

マンチェスター・シティのレジェンドである元アルゼンチン代表FWのセルヒオ・アグエロ氏が、ライバルクラブであるリバプールのユルゲン・クロップ監督に賛辞を贈った。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。 クロップ監督は2015年10月にリバプールの指揮官に就任すると、そのカリスマ性を遺憾なく発揮し、低迷していたクラブの立て直しに成功。チャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグ、クラブ・ワールドカップ(CWC)などの主要タイトルを獲得し、熱狂的なファンからは絶大な支持を受け続けてている。 そんなクロップ監督だが、今年1月に突如として今シーズン限りでリバプールを退任すると発表。エネルギーの枯渇を理由として語った指揮官は、残るシーズンでプレミアリーグとヨーロッパリーグ(EL)の制覇を目指している。 就任からプレミアリーグを盛り上げ続けた指揮官に対しては、ライバルクラブのOBも特別な想いを抱いているようだ。現役時代はシティの選手として何度もクロップ監督率いるリバプールと対峙してきたアグエロ氏も、『Stake.com』のインタビューで指揮官を絶賛しており、退任を惜しんでいる。 「クロップ監督は素晴らしい指揮官であり、リバプールを確実にステップアップさせてきたと思う。そして、彼らを近年のプレミアリーグの主役にさせてきた。彼はリバプールをより攻撃的で、より激しいプレースタイルに変えたんだ」 「リバプールには多くの新しい選手たちがやってきたけど、ユルゲンは彼らを攻撃的なメンタリティに適応させることに成功した。プレミアリーグで見られなくなるのは寂しいけど、彼の選んだ道だからね。それが尊重されるかは僕たち次第だ」 「偉大な監督であれば誰であっても、多くの貴重なことを教えてくれるものさ。クロップの下でプレーできていれば、間違いなく素晴らしい経験になっただろうね」 2024.03.26 18:10 Tue
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