ケインがクラブ歴代最多タイの266ゴール到達! スパーズがフルアムとのダービー制して連敗ストップ《プレミアリーグ》

2023.01.24 07:22 Tue
Getty Images
プレミアリーグ第21節、フルアムvsトッテナムが23日にクレイブン・コテージで行われ、アウェイのトッテナムが0-1で勝利した。

アーセナル、マンチェスター・シティ相手に厳しい連敗を喫した5位のトッテナム。週末のFAカップを挟み、次節にはそのシティとの再戦を控える中、勝ち点2差で6位のフルアムとのダービーで連敗ストップを狙った。
コンテ監督はこの重要な一戦に向け、シティ戦と全く同じスタメンを起用。不振によってスタメン落ちの可能性も報じられたソン・フンミンも引き続き3トップに入った。なお、ケインはこれがトッテナムでのプレミアリーグ通算300試合目となった。

スタジアムへの交通問題の影響で15分遅れでのキックオフとなった今季2度目のロンドン・ダービー。中3日のアウェイチームに対して、休養十分のホームチームがよりアグレッシブな戦いぶりで序盤の主導権を握る。

サイドバックの攻撃参加を促しながらサイドを起点に崩しを試みる中、10分にはデコルドバ=リードのミドルシュートでGKロリスに最初のセーブを強いると、19分には再び右サイドからアンドレス・ペレイラのワンタッチクロスをゴール前に飛び込んだリードがダイレクトで合わすが、これはロリスのファインセーブに阻まれる。
以降もフルアムの出足鋭いプレスと縦に速い攻めに苦戦を強いられるトッテナム。それでも、30分を過ぎた辺りから少しずつ3トップが前を向いてプレーするシーンが増え始める。

そして、33分にはケインが馬力のある仕掛けからミドルシュートに持ち込むと、36分には右のコーナーポストに当たってボールが残る幸運な形からクルゼフスキからのマイナスのパスをボックス右で受けたエメルソンがニアを狙った鋭いシュートで最初の枠内シュートとする。

その後、ハーフタイムにかけては行ったり来たりのオープンな展開が続いた中、スパーズの絶対的なエースが試合を動かす。前半アディショナルタイム1分、波状攻撃からボックス手前左でボールを受けたソン・フンミンがDF3枚を引き付けて中央のケインの足元へ繋ぐと、スパーズの背番号10は鮮やかな反転からの右への持ち出しから鋭い右足のシュートをゴール右下隅へ突き刺した。

ケインのジミー・グリーブスに並ぶクラブ歴代最多266ゴール目で先手を奪って試合を折り返したトッテナム。後半は立ち上がりこそ再びホームチームに押し込まれるが、冷静にピンチを凌いでいく。

すると、57分にはケインに偉業達成のビッグチャンス。セットプレーの流れからボックス左で競り勝ったベン・デイビスのヘディングでの折り返しに反応したケインが渾身のヘディングシュートを放つ。だが、これは元アーセナル守護神レノの圧巻の反射神経によって枠外にはじき出される。

絶好の追加点のチャンスを逃したトッテナムだが、以降は相手にボールを握られながらも要所を締める守備でリードを維持。76分にはソン・フンミンを下げてリシャルリソンを投入し、前線にバイタリティをもたらす。79分にはセットプレーの二次攻撃からダイアーの丁寧なヘディングの落としに反応したケインに見せ場が訪れるも、強烈なシュートは枠の右へ外れる。

一方、何とか追いつきたいフルアムは、ソロモン、ハリー・ウィルソン、古巣対戦のカルロス・ヴィニシウスとフレッシュなアタッカーを続けてピッチに送り込む。89分にはボックス手前左でボールを受けたソロモンが狙いすました右足のコントロールシュートをファーに飛ばすが、これはGKロリスが横っ飛びのセーブではじき出した。

その後、6分が加えられたアディショナルタイムの攻防で最後まで高い集中力を見せたアウェイチームは、3試合ぶりとなるクリーンシートで試合をクローズ。ケインのメモリアルゴールが決勝点となったダービーを1-0で制し、リーグ連敗をストップした。
関連ニュース

ユナイテッド&トッテナム関心のトディボ、移籍金76億円で獲得可か

ニースのフランス代表DFジャン=クレール・トディボ(24)にかかる移籍金額が判明したようだ。 バルセロナでは大成せずだったが、2021年2月加入のニースで実力を発揮し、フランス代表にまで活躍の場を広げるトディボ。今季のニースでもダンテを相棒にリーグ・アン最少タイとなる20失点の堅守を支えており、今夏の動向が注目されるところだ。 そんなセンターバックを巡ってはプレミアリーグ勢の関心が集まり、マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムの名も。イギリス『talkSPORT』によると、ニースはこのDFの移籍金額を4000万ポンド(約76億3000万円)と評しているという。 なお、トディボとニースは2022年11月に2027年6月30日まで契約延長。そんなニースを保有するのはサー・ジム・ラトクリフ氏で、今年2月からユナイテッドの共同オーナーにも就任している。 2024.03.29 12:45 Fri

99億円のオルモ巡る争いにユナイテッドも? 今夏予算と退団選手次第でトライか

RBライプツィヒのスペイン代表MFダニ・オルモ(25)を巡る争いにマンチェスター・ユナイテッドも加わっているようだ。 バルセロナアカデミー出身のアタッカーはディナモ・ザグレブでのブレイクを経て、2020年1月からライプツィヒを主戦場に。ドイツでも活躍を続け、将来のステップアップ移籍も期待されるタレントだ。 この3月の代表戦でもブラジル代表相手に1ゴールを決めるなど、他クラブの目を惹きつけるなか、イギリス『デイリー・メール』によると、今夏の動きが活発的になりそうなユナイテッドも関心を抱く模様だ。 マンチェスター・シティや、チェルシー、トッテナムをはじめ、レアル・マドリーとの争奪戦になるが、新たな攻撃オプションを探るユナイテッドも今夏の予算と退団選手の顔ぶれ次第ながら注目しているという。 オルモは昨年6月にライプツィヒとの契約を2027年夏まで更新したが、この夏に5200万ポンド(約99億2000万円)のリリース条項が有効となるといわれる。 サー・ジム・ラトクリフ氏が共同オーナーとなり、戦力も含め、生まれ変わりが期待されるユナイテッド。競合必至のオルモ獲りにトライするのだろうか。 2024.03.29 12:15 Fri

マディソンがユーロ2024へ執念…カタールW杯は選出も出場ゼロ「逃すわけにいかない」

トッテナムのイングランド代表MFジェームズ・マディソンがユーロ2024へ執念だ。イギリス『ミラー』が伝えている。 今季レスター・シティからチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争うトッテナムへ移籍し、背番号「10」も背負って攻撃を司どるマディソン。1996年組のプレーメーカーは、20代後半突入とともにクラブキャリアを1〜2段階引き上げた。 しかし、2019年11月のイングランド代表デビューから4年以上…通算1キャップで臨んだカタールW杯を境にガレス・サウスゲイト監督のチームに定着も、未だに通算6キャップ。ユーロ2024予選8試合中4試合出場にとどまるなど、なかなかイングランド代表での序列が上がらない。 テストマッチ2試合が組まれた今回の代表ウィーク、2戦目のベルギー代表戦には後半途中から出場で1アシストと結果を残したが、おそらく“目玉”だったであろうブラジル代表戦には出られず。現チームはジュード・ベリンガムやコール・パーマーなど若くて実力も伴った攻撃的MFが多い。 必然的にマディソンのチャンスは限られるわけだが、「己を信じずして指揮官の信頼は得られず」といったところか。ユーロ2024メンバー発表前最後のテストマッチを終え、トッテナムの背番号10は本大会行きに自信を示している。 「プレッシャー? ないよ。このグループ(イングランド代表)では常にリラックスできるし、僕が定着して18カ月くらいだろうか…ここで僕は自らの資質を把握し、チームを助ける術があると理解しているんだ」 「僕は毎日のトレーニングで自らのクオリティを発揮している。そしてそれをマネージャーが見てくれている。今回は(ベルギー戦の)ピッチ上でも示たし、これが重要なことだね」 それでも、やはりブラジル戦には出たかったようで、1月下旬の足首負傷から、まだ100%の状態には戻っていないことも明かした。 「ウェンブリー・スタジアムでのビッグゲーム…今回最初のブラジル戦には出たかった。残念だったけど、ベルギー戦でインパクトを残せたし、僕はサウスゲートをよく知っている。少しでも多くの“僕”を彼にアピールしたい」 「まだスパーズでトップレベルに戻れていない。失った鮮やかさを取り戻すのにもう少しかかりそうなんだ…だからと言って気分が悪いわけじゃない。フィットはしているし、自分の強さを感じているよ」 カタールW杯でも、ケガで出場ゼロ、チームメイトの試合をキャンプ地からTV画面越しで見守る悔しさも味わったマディソン。 「あの時はとても大変な時期だった。人々はカーテンの後ろ(舞台裏)を見てなどくれないからね。イングランドとともにメジャートーナメントを戦いたい。この欲求を満たせずとても残念な大会だった…今回は逃すわけにいかない」 2024.03.29 10:20 Fri

プレミア4クラブを筆頭に20歳FWイリング・ジュニア争奪戦? ユベントスがしぶしぶ売却受け入れか

ユベントスのU-21イングランド代表FWサミュエル・イリング・ジュニア(20)は今夏の移籍の可能性が高まっているようだ。イギリス『フットボール・インサイダー』が報じた。 チェルシーのアカデミー出身で、2020年夏にユベントスへ移籍した逸材アタッカーのイリング・ジュニア。2022年10月にファーストチームデビューを果たすと、同年12月にはプロ契約を締結し、2025年6月までの契約を結んだ。 これまでも度々ビッグクラブからの関心が報じられてきた中、途中出場がメインながら今シーズンここまで公式戦19試合でプレー。さらなる飛躍が期待されると同時に、U-21イングランド代表でのパフォーマンスで評価を高めている。 ところが、イリング・ジュニアとの契約が残り1年に迫るユベントスは、フリーでの移籍を防ぐため、今夏の売却をしぶしぶ受け入れているとのこと。かねてから獲得への動きを見せていたトッテナムやエバートンの他、ウェストハムやブライトン&ホーブ・アルビオンなど、プレミアリーグのクラブが獲得を検討しているという。 また、ドイツ方面のクラブも興味を示しているようで、レバークーゼンとバイエルンが動向を注視。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、イタリアのクラブも移籍先の候補に挙がっている模様だ。 なお、ユベントスは1月の移籍市場においても、1700万ポンド(約32億5000万円)のオファーがあれば売却を受け入れていた見込み。今度こそいずれかのクラブが獲得へ漕ぎ着けるのだろうか。 2024.03.28 15:32 Thu

コパ・アメリカに続き五輪も「出場したい」、ロメロがトッテナムに理解求める「僕だけで決められることではないけど…」

トッテナムのDFクリスティアン・ロメロは、アルゼンチン代表として今夏のパリ・オリンピックに出場することを望んでいるようだ。イギリス『イブニング・スタンダード』が伝えている。 トッテナムの主力センターバックとして、今シーズン公式戦24試合に出場するロメロ。カードの多さは玉に瑕だが、現在プレミアリーグで5位につけるチームにとって非常に重要な存在となっている。 ロメロはアルゼンチン代表でも主力を担っており、カタール・ワールドカップでの悲願の優勝にも貢献。今年6月から開催されるコパ・アメリカのメンバーにも、順当に選出されることが予想される。 そんなロメロだが、コパ・アメリカだけでなく7月から始まるパリ・オリンピックへの、3名のオーバーエイジ枠を利用した出場も望んでいる模様。オリンピックについてはトッテナムに招集を拒否する権利があるが、ロメロは出場へ向けて可能性を探り続けたいと表明している。 「僕はこれまで、オリンピックに出場する機会がなかったんだ。だから、今回は出場したいと思っている。もちろん、それは僕だけで決められることではない。それでも、望んでくれるならアルゼンチン代表への参加は可能だ」 「僕はいつもと同じ熱意と願望を持っていたいと思っている。まずはクラブでさまざまなことをうまくやり続けて、それから代表チームにコパ・アメリカ後も残れる可能性を探り続けたい」 2024.03.27 18:15 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly