ベスト4出揃う!WEリーグ女王INACに最多優勝のベレーザ、新潟LとEL埼玉が準決勝進出《皇后杯》

2023.01.15 19:55 Sun
第44回皇后杯準々決勝の4試合が、15日に各地で行われた。

雨中のカンセキスタジアムとちぎでは2試合が行われ、14時キックオフの第1試合では大会最多優勝を誇る日テレ・東京ヴェルディベレーザがサンフレッチェ広島レジーナを3-0で退けた。
ボールを支配するベレーザに対し、レジーナは速攻からチャンスを作り、互いにフィニッシュシーンを迎えるも、ゴールレスのまま推移する。無得点で前半を終えるかと思われた44分、ベレーザは小林里歌子が左サイドを突破してマイナスに折り返すと、ニアで受けた植木理子が中へ切れ込みながら右足のシュート。しっかりと腰をひねり切って左隅へと流し込んだ。

ビハインドで折り返したレジーナも中嶋淑乃が自ら仕掛けてのシュートを見せるが、67分に再びベレーザがネットを揺らす。木下桃香から斜めのパスを受けた藤野あおばがボックス右まで持ち込むと、ボールを晒しながらDFの足が上がるのを待って股の下を抜く対角へのシュートを沈めた。

GK田中桃子にもファインセーブが飛び出したベレーザは、78分にカウンターから植木がこの日2点目を奪取。3得点無失点の快勝を収め、次のステージへ駒を進めた。
18時キックオフの2試合目では、前回女王の三菱重工浦和レッズレディースと昨季のWEリーグ覇者INAC神戸レオネッサが顔を合わせた。

今季のリーグ戦では、耐える時間が続いたINACが少ないチャンスをものにし、2-1で勝利。直近のリーグ戦と同様、新型コロナウイルス陽性判定者が複数出たために限られたメンバー編成を強いられるなか、INACはこの試合も序盤から守勢を強いられ、多数のシュートを浴びた。

それでも、先手を取るのが巧者たる所以。21分、高いラインを敷く浦和ディフェンスの裏へボールが出ると、エリア外まで飛び出したGK福田史織の前で守屋都弥が触ってループシュート。枠はそれたが、これに成宮唯が詰め、INACがファーストシュートで試合を動かした。

先制の2分後にも再び守屋から成宮。右サイド高い位置で切り返しての左足クロスを、背番号「10」がファーで合わせ、2本のシュートであっという間にリードを広げた。

まさかの展開を余儀なくされた浦和は後半も怒涛の攻撃を仕掛け、清家貴子が幾度も決定機を迎えるも、WEリーグ初代MVP、GK山下杏也加の牙城を崩せない。75分に安藤梢が公式戦3試合連続ゴールとなる、胸トラップからの反転シュートを沈めて1点を返すも、反撃もここまで。

前半のリードを守り切ったINACが3大会ぶりのベスト4進出。ただ、猶本光とのコンタクト後に右ヒザを痛め、ピッチを後にした三宅史織の状態が懸念される。

兵庫県立三木総合防災公園陸上競技場では、後半の追加タイムにアルビレックス新潟レディースの道上彩花がヘディング弾を沈め、大宮アルディージャVENTUSに劇的な勝利。2大会ぶりの準決勝進出を決めた。

広島広域公園第一球技場で行われた関東勢対決、ノジマステラ神奈川相模原vsちふれASエルフェン埼玉は、西川明花のPK弾と三浦桃のゴールでエルフェンが勝ち抜け。3大会ぶりにベスト4入りを果たしている。

準決勝は2試合とも22日にサンガスタジアム by KYOCERAで、決勝は28日にヨドコウ桜スタジアムで行われる。

◆準々決勝
日テレ・東京ヴェルディベレーザ 3-0 サンフレッチェ広島レジーナ
アルビレックス新潟レディース 1-0 大宮アルディージャVENTUS
三菱重工浦和レッズレディース 1-2 INAC神戸レオネッサ
ノジマステラ神奈川相模原 0-2 ちふれASエルフェン埼玉

◆準決勝 組み合わせ
▽2023年1月22日
サンガスタジアム by KYOCERA
《13:00》
日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs アルビレックス新潟レディース
《16:00》
INAC神戸レオネッサ vs ちふれASエルフェン埼玉
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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/reel/C6B6t_WKe6r/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">FC Rosengård(@fcrosengard)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2024.04.22 20:10 Mon

「周りの人達に恵まれ本当に幸せでした」元なでしこジャパン、I神戸の増矢理花が引退表明…天賦の才を披露も度重なる負傷に苦しむ

INAC神戸レオネッサは22日、元なでしこジャパンのMF増矢理花(28)が現役を引退することを発表した。 徳島県出身の増矢はJFAアカデミー福島の3期生。中盤で創造性豊かなプレーを披露し、在学中から年代別の日本女子代表にも選出され、2012年のU-17女子ワールドカップ(W杯)にも出場した。 2014年からINAC神戸レオネッサへ加入し、同年のアジア競技大会へ向けたなでしこジャパンにも選出。直前にNDソフトスタジアム山形で行われた「なでしこジャパン WORLD MATCH」ガーナ女子代表戦にてデビューを飾り、アジア競技大会では初ゴールも決めた。 フランス女子W杯予選を兼ねた2018年のAFC女子アジアカップでは優勝に貢献するも、本大会へ向けては選外に。WEリーグ発足に伴い、2021年にサンフレッチェ広島レジーナへ移籍し、今季から古巣のI神戸へ復帰していた。2023年をはじめ、2015年、2016とI神戸で皇后杯を制覇した。 将来を嘱望された一方で、2013年の右ヒザ前十字じん帯損傷に始まり、度重なる大ケガとの戦いも余技なくされた。2021年9月には左ヒザ前十字じん帯損傷。復帰後には絶妙ループ弾と確かな才能を見せるも、今年3月に左ヒザを再受傷していた。 なでしこリーグ、WEリーグを合わせて通算188試合に出場し、57得点をマーク。なでしこジャパンとしては27試合出場6得点という数字を残している。 決断を下すこととなった増矢は、クラブ公式サイトを通じてコメント。感謝の想いと、残りシーズンへの言葉を残している。 「シーズン途中ではありますが、このタイミングで現役引退の報告をさせて頂きます。今シーズンをもちまして現役引退する事を決意しました」 「まず、私のサッカー人生を支えて下さったファン・サポーターの皆様、スポンサー企業の皆様、指導者の方々、共に闘ってくれた仲間達、チーム関係者の皆様、フロントスタッフ、現場スタッフ、チームメイト、近くで支えてくれた家族、地元の方々、他にもたくさんの方々への感謝の気持ちでいっぱいです。皆様のおかげでここまでサッカーを続ける事ができました。ありがとうございました」 「高校卒業から7年間と今シーズンを合わせて8年間、私を育ててくださったこのINAC神戸レオネッサというクラブに感謝の気持ちでいっぱいです。最高の環境で、最高の仲間と日々サッカーに打ち込むことができて、とても幸せでした」 「そして2年半お世話になったサンフレッチェ広島レジーナにも感謝の気持ちでいっぱいです。チームの立ち上げから関わらせていただき、かけがえのない濃い2年半を過ごせました。私のサッカー人生は常に周りの人達に恵まれ本当に幸せでした」 「最後に、まだリーグ戦が残り6試合あります。私はピッチに立つ事ができませんがみんなと共に全力で闘います」 2024.04.22 19:35 Mon
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