リバプールが最下位フォレストに大金星献上…アウォニイに恩返し弾許し今季リーグ3敗目…《プレミアリーグ》

2022.10.22 22:29 Sat
Getty Images
プレミアリーグ第13節、ノッティンガム・フォレストvsリバプールが22日にシティ・グラウンド・スタジアムで行われ、ホームのフォレストが1-0で勝利した。
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7位のリバプールは前節、ヌニェスのゴールと守護神アリソンのPKストップによってウェストハムとの接戦を1-0で制し、今季2度目のリーグ連勝を達成。今季初の3連勝を狙った一戦では最下位のフォレストのホームに乗り込んだ。
前節からは先発5人を変更。両サイドバックをミルナー、ロバートソンに入れ替えたほか、中盤と前線では中耳炎のチアゴ、ハムストリングに問題を抱えるヌニェスがベンチを外れて、エリオット、ファビーニョが今季リーグ初先発のカーティス・ジョーンズと共に起用された。

リバプールはこの一戦でサラーとフィルミノを前線に配置した[4-2-3-1]でスタート。立ち上がりは勢いを持ったホームチームが五分五分の戦いに持ち込んだが、徐々にアウェイチームが押し込む形に。

開始9分に右サイドのエリオットからの正確な斜めのパスに抜け出したカルヴァーリョが絶妙なファーストタッチからボックス左でシュートに持ち込むが、これはGKヘンダーソンの好守に遭う。続く10分にはロバートソンの右CKをゴール前のフィルミノが頭で合わせるが、これは枠の左に外れる。
序盤の先制点奪取とはならなかったクロップのチームは、引き続き主導権を握って攻勢を仕掛ける一方、相手が狙うカウンターを受けて自陣深くに侵攻される場面も散見。20分にはフォレストの鮮やかな連携からクヤテにペナルティアーク付近から際どいダイレクトシュートを浴びる。

前半半ばから終盤にかけても試合展開に大きな変化はなし。リバプールは70%以上のボール支配率で押し込むが、アタッキングサードでの意外性や精度を欠いて相手の粘り強い守備を揺さぶり切れない。37分にはセットプレーの二次攻撃から攻め残ったファン・ダイクに決定機も、ヘディングシュートではなくフィルミノへの折り返しを選択したことでゴールとはならず。

試合は支配したものの、枠内シュートではわずかながら相手に上回られる効率の悪い戦いに終始した前半を経て勝負の後半に臨んだリバプール。前半同様のメンバーで引き続き押し込む形を作り出すが、一瞬の隙を突かれてビハインドを背負うことに。

55分、フォレストは相手陣内左サイドで得たFKの場面で右サイド深くに抜け出したクックがグラウンダーの高速クロスを入れると、これをゴール前のアウォニイが右足ダイレクトで合わす。一度右ポストを叩いたが、撥ね返りを冷静に右足で押し込み、古巣相手に先制点を奪う。

攻撃の停滞に加え、ビハインドまで背負う厳しい戦いとなったアウェイチームは、失点直後にミルナーのスルーパスに抜け出したエリオットがボックス右でシュートを放つが、これはGKヘンダーソンの好守に阻まれて早々の同点ゴールとはならず。逆に、前がかりなところを引っくり返されてギブス=ホワイトに与えた決定機をミルナーの好守で何とか凌ぐ場面も。

この状況を受け、クロップ監督は62分にミルナー、カルヴァーリョを下げてアレクサンダー=アーノルド、ヘンダーソンを同時投入。これに対してホームチームはリンガード、アウォニイの前線2枚を下げてブレナン・ジョンソン、ウォーラルを投入し、並びを[5-3-2]の形に変えた。

ここから攻撃のギアを上げたいリバプールだが、相手にうまくペースダウンされて堅固なブロック攻略に手を焼く。76分にはフィルミノを諦めてオックスレイド=チェンバレンをピッチに送り出す。

最少得点差のまま試合終盤に突入した中、85分にはボックス左でロバートソンが折り返したボールにアレクサンダー=アーノルドが飛び込むが、このヘディングシュートはGKヘンダーソンにはじき出される。さらに、直後のピンチではイェーツの決定機をGKアリソンの好守で凌いで勝ち点のチャンスを残す。

その後、5分が与えられた後半アディショナルタイムにはセットプレー時にGKアリソンが攻撃参加するリスクを冒した攻撃で勝ち点奪取を狙うが、ファン・ダイク、サラーのボックス内での決定機をGKヘンダーソンの連続ビッグセーブに阻まれ、最後までゴールをこじ開けることはできなかった。

この結果、最下位のフォレストに今季2勝目となる大金星を献上したリバプールはマンチェスター・シティ、ウェストハム相手の連勝をフイにする今季リーグ3敗目を喫することになった。

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