逆転に次ぐ逆転劇…札幌がラストプレー弾で川崎との102分の激闘制す! 興梠と小林が快記録達成 【明治安田J1第31節】
2022.10.01 18:25 Sat
明治安田生命J1リーグ第31節、北海道コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレが1日に札幌厚別公園競技場で行われ、4-3で札幌が勝利した。
残留が目標の札幌と、逆転優勝を目指す川崎の一戦。直近の札幌は好調で、9月は横浜FM相手の引き分けを含めて2勝1分け無敗だった。一方の川崎は、9月は延期されていた名古屋戦を含めて1勝2分け1敗といまいちな戦績に。今節は3試合ぶりの白星を狙う。
序盤から主導権の激しい奪い合いが展開された中、先にチャンスを迎えたのはアウェイの川崎。11分、速攻でマルシーニョが右サイドから侵攻し、その折り返しを家長がシュート。左足アウトサイドで合わせた巧みなシュートだったが、惜しくもクロスバーに嫌われた。
札幌も負けじと攻撃に出る中、25分に荒野が負傷し、興梠を緊急投入する事態に。そんな札幌を尻目に川崎は30分、ボックス手前でボールをキープしていた登里からヒールパスが橘田に繋がると、ゴール前にへ飛び込むその橘田が岡村に倒されPKを獲得。これを家長が決めて先制に成功した。
しかし、川崎相手に勇敢に攻める札幌は33分に同点に追いつく。自陣右サイドで金子がパスカットし中央のルーカス・フェルナンデスへ供給。さらにボックス左の興梠へ展開し、そこからゴール前に走り込むルーカス・フェルナンデスへ折り返し。相手に当たって上手く繋がらなかったものの、こぼれ球をルーカス・フェルナンデスが蹴り込んでネットを揺らした。
なお、興梠はこれでJリーグ通算162点目。佐藤寿人氏を抜いて191得点の大久保嘉人氏に次ぐ単独2位に浮上した。
珍しく逆転を許してしまった川崎。45分に脇坂のシュートが左ポストに阻まれるなど、運にも見放されてしまう。後半からは佐々木を下げて代表帰りの山根を投入し、まずは同点を目指す。
57分にはシミッチとジェジエウを下げて小林と谷口を送り込む。小林は2017年以降、札幌戦は10試合連続得点を挙げ、合計12得点を記録している。
するとその3分後、小林が早速ゴールに絡む。60分、脇坂の浮き球のパスを小林がヘディングシュート。これはGK菅野に止められるが、こぼれ球を巡って混戦となったところで知念が押し込んでゴールイン。ネットは揺れなかったものの、リプレイで確認した結果、ラインを割っていたとしてゴールが認められた。
これで勢いを取り戻したアウェイチームは、69分に小林にもゴールが生まれる。カウンターからその小林がボールを持ち運び、左のマルシーニョに展開。ボックス手前で再び受け直し、右足一閃。これがDFの間を抜けてゴール左下に決まった。
小林はこれで札幌戦11試合連続ゴール。興梠に続いてまた一つ快記録が生まれたが、試合はここから混沌さを増していく。
83分、札幌は左サイドで青木がドリブルで仕掛け、右サイドへ展開。ルーカス・フェルナンデスがライン際から右足でクロスを上げると、シャビエルが頭で合わせて三度同点に。
さらにその直後、川崎のキックオフで始まるやいなや、ボールを奪った札幌が敵陣中央のキム・ゴンヒを経由してシャビエルに供給。ゴール前に飛び出そうとしたところ、背後から橘田のファウルを受けて転倒。橘田は決定機阻止で一発退場が言い渡された。
ここでFKかPKかの判断で時間がかかった上、シャビエルと交錯したGKチョン・ソンリョンの治療のため試合が止まっていたため、後半のアディショナルタイムは12分に設定された。
白熱の試合がこのまま終わるはずがなく、同点で波に乗る札幌は98分に最後尾からのロングパスに反応したキム・ゴンヒが、競り合う山根のトラップミスを奪ってシャビエルのゴールをアシスト。これで逆転かに思われたが、味方のパスの時点でキム・ゴンヒがオフサイドポジションにいたため、ノーゴールに。
それでもドラマは最後に待っていた。102分、札幌は田中駿汰が自陣右サイドから一気に前線へロングボールを送り、受けたキム・ゴンヒがドリブルを開始。ボックス手前左でゴール前に走る小柏にパスを出すと、小柏は相手を背負った状態で前を向いて左足一閃。これがゴール右下に決まり、土壇場で勝ち越しゴールを挙げた。
両チームによる逆転に次ぐ逆転劇はホームの札幌に軍配。一方、逆転優勝を目指す川崎にとっては痛恨の敗戦となった。
北海道コンサドーレ札幌 4-3 川崎フロンターレ
【札幌】
ルーカス・フェルナンデス(前33)
興梠慎三(前41)
ガブリエル・シャビエル(後38)
小柏剛(後45+12)
【川崎F】
家長昭博(前30)
知念慶(後15)
小林悠(後24)
残留が目標の札幌と、逆転優勝を目指す川崎の一戦。直近の札幌は好調で、9月は横浜FM相手の引き分けを含めて2勝1分け無敗だった。一方の川崎は、9月は延期されていた名古屋戦を含めて1勝2分け1敗といまいちな戦績に。今節は3試合ぶりの白星を狙う。
札幌も負けじと攻撃に出る中、25分に荒野が負傷し、興梠を緊急投入する事態に。そんな札幌を尻目に川崎は30分、ボックス手前でボールをキープしていた登里からヒールパスが橘田に繋がると、ゴール前にへ飛び込むその橘田が岡村に倒されPKを獲得。これを家長が決めて先制に成功した。
しかし、川崎相手に勇敢に攻める札幌は33分に同点に追いつく。自陣右サイドで金子がパスカットし中央のルーカス・フェルナンデスへ供給。さらにボックス左の興梠へ展開し、そこからゴール前に走り込むルーカス・フェルナンデスへ折り返し。相手に当たって上手く繋がらなかったものの、こぼれ球をルーカス・フェルナンデスが蹴り込んでネットを揺らした。
札幌はさらに畳みかけていく。まずは38分、速攻の流れからガブリエル・シャビエルが放ったミドルシュートがネットを揺らすが、シュートコースにいた青木がオフサイドと判断され、ゴールは認められず。それでも41分、味方のパスに反応したルーカス・フェルナンデスが遅れてチャージに入った佐々木に倒されPKを獲得。これを興梠が決めて逆転した。
なお、興梠はこれでJリーグ通算162点目。佐藤寿人氏を抜いて191得点の大久保嘉人氏に次ぐ単独2位に浮上した。
珍しく逆転を許してしまった川崎。45分に脇坂のシュートが左ポストに阻まれるなど、運にも見放されてしまう。後半からは佐々木を下げて代表帰りの山根を投入し、まずは同点を目指す。
57分にはシミッチとジェジエウを下げて小林と谷口を送り込む。小林は2017年以降、札幌戦は10試合連続得点を挙げ、合計12得点を記録している。
するとその3分後、小林が早速ゴールに絡む。60分、脇坂の浮き球のパスを小林がヘディングシュート。これはGK菅野に止められるが、こぼれ球を巡って混戦となったところで知念が押し込んでゴールイン。ネットは揺れなかったものの、リプレイで確認した結果、ラインを割っていたとしてゴールが認められた。
これで勢いを取り戻したアウェイチームは、69分に小林にもゴールが生まれる。カウンターからその小林がボールを持ち運び、左のマルシーニョに展開。ボックス手前で再び受け直し、右足一閃。これがDFの間を抜けてゴール左下に決まった。
小林はこれで札幌戦11試合連続ゴール。興梠に続いてまた一つ快記録が生まれたが、試合はここから混沌さを増していく。
83分、札幌は左サイドで青木がドリブルで仕掛け、右サイドへ展開。ルーカス・フェルナンデスがライン際から右足でクロスを上げると、シャビエルが頭で合わせて三度同点に。
さらにその直後、川崎のキックオフで始まるやいなや、ボールを奪った札幌が敵陣中央のキム・ゴンヒを経由してシャビエルに供給。ゴール前に飛び出そうとしたところ、背後から橘田のファウルを受けて転倒。橘田は決定機阻止で一発退場が言い渡された。
ここでFKかPKかの判断で時間がかかった上、シャビエルと交錯したGKチョン・ソンリョンの治療のため試合が止まっていたため、後半のアディショナルタイムは12分に設定された。
白熱の試合がこのまま終わるはずがなく、同点で波に乗る札幌は98分に最後尾からのロングパスに反応したキム・ゴンヒが、競り合う山根のトラップミスを奪ってシャビエルのゴールをアシスト。これで逆転かに思われたが、味方のパスの時点でキム・ゴンヒがオフサイドポジションにいたため、ノーゴールに。
それでもドラマは最後に待っていた。102分、札幌は田中駿汰が自陣右サイドから一気に前線へロングボールを送り、受けたキム・ゴンヒがドリブルを開始。ボックス手前左でゴール前に走る小柏にパスを出すと、小柏は相手を背負った状態で前を向いて左足一閃。これがゴール右下に決まり、土壇場で勝ち越しゴールを挙げた。
両チームによる逆転に次ぐ逆転劇はホームの札幌に軍配。一方、逆転優勝を目指す川崎にとっては痛恨の敗戦となった。
北海道コンサドーレ札幌 4-3 川崎フロンターレ
【札幌】
ルーカス・フェルナンデス(前33)
興梠慎三(前41)
ガブリエル・シャビエル(後38)
小柏剛(後45+12)
【川崎F】
家長昭博(前30)
知念慶(後15)
小林悠(後24)
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