ドルトムントでブンデス連覇、香川真司ともプレーした元パラグアイ代表FWバリオスが37歳で現役引退

2022.09.11 23:50 Sun
Getty Images
元パラグアイ代表FWルーカス・バリオスが、37歳で現役引退を決断した。アルゼンチン生まれのバリオスは、アルヘンティノス・ジュニアーズでキャリアをスタート。その後、チリやメキシコでプレーすると、2009年7月にユルゲン・クロップ監督率いるドルトムントに完全移籍。ヨーロッパでのキャリアをスタートする。
ドルトムント時代は香川真司(シント=トロイデン)ともチームメイトとしてプレー。公式戦102試合で49ゴール17アシストを記録する活躍を見せ、ブンデスリーガ連覇、DFBポカール優勝に貢献していた。

2012年7月に中国の広州恒大(現:広州FC)に完全移籍すると2度の中国スーパーリーグ制覇とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇を経験。2013年8月にスパルタク・モスクワへと完全移籍。モンペリエへのレンタル移籍を経験すると、2015年7月にはブラジルのパウメイラスへと完全移籍し、ヨーロッパに別れを告げる。

その後はグレミオ、アルヘンティノス・ジュニアーズ、コロコロ、ウラカン、ヒムナシア・ラ・プラタ、デフェンサ・イ・フスティカ、パトラナートと南米でプレーを続けたが、今年7月にアルゼンチンのパトロナートを退団すると、その後は無所属に。そして引退を決断した。
パラグアイ代表としても36試合で10ゴールを記録。2010年の南アフリカ・ワールドカップ前の5月に初招集を受けてデビューすると、そのままW杯メンバー入り。日本代表ともラウンド16で対戦するなどチームのベスト8入りに貢献。2017年までプレーしていた。

バリオスは自身のインスタグラムを更新。感謝の想いを綴っている。

「プロサッカーに別れを告げるという、想像しなかった時が来たことを、全てのフォロワーに伝えたいと思う。20年間、僕はそれぞれの場所で最大限を尽くしてきた」

「うまくいくこともあれば、悪くなることもあったけど、常に全力を尽くして、全てのチームに相応しいプロフェッショナリズムを長年にわたって見せてきた」

「キャリアを通じて多くのことを学んだ全てのチームメイトとコーチに感謝したいと思う。僕が所属していた各クラブのスタッフの方々の配慮と献身的な努力に感謝する」

「約8年間、チームメイトと共に代表となる機会を与えてくれた親愛なるアルビロハ(パラグアイ代表)、僕を信頼し、組織の一員にさせてくれた全てのクラブに感謝したいと思う」

「長いキャリアは今日で終わるけど、また会おう。僕は常にサッカーと繋がっているし、新しい冒険は指導者になるからだ。これからも僕の新たな挑戦を応援してほしい」

「自分のクラブでプレーしてほしいと興味を持って声をかけてくれた全てのクラブに感謝するが、僕の決断はすでに下されている。何年も支えてくれた家族と友人に感謝する。みんなをとても愛している」

1 2
関連ニュース

アスレティック一筋19年のムニアインが今季限りでの退団を発表!「これがベストな決断」

アスレティック・ビルバオは24日、元スペイン代表MFイケル・ムニアイン(31)が今季限りで退団することを発表した。 12歳でアスレティックの下部組織に入団したムニアインは、16歳7カ月の若さでヨーロッパリーグ予選でトップチームデビュー。その後、2019年に“ロス・レオネス”のキャプテンに任命されたワン・クラブ・マンは、本職の攻撃的MFとFWを主戦場にバスク純血主義を掲げるクラブを牽引。 15年間に及ぶアスレティック一筋のキャリアの中で、歴代2位の公式戦557試合に出場し、75ゴール70アシストを記録。2度のスーペルコパ・デ・エスパーニャ優勝に貢献。 2022年夏に3度目の就任となったエルネスト・バルベルデ監督の下では、当初こそ主力としてプレーしたが、昨季から徐々に先発出場の機会が減ると、今季はここまで801分の出場にとどまっていた。 それでもクラブに絶対的な忠誠を誓うムニアインは、若手選手にアドバイスを送るなど一切不満を露わにすることなく、率先してクラブを牽引。7日に行われたコパ・デル・レイ決勝のマジョルカ戦では延長戦から出場すると、PK戦では2番手のキッカーを務め、40年ぶりとなる優勝に大きく貢献した。 ムニアインは24日にクラブのSNSで投稿された動画内で、以下のようにコメントしている。 「12歳のときにアスレティックにやってきて、それから20年近く経った今日、15年間過ごしたトップチームを今シーズン限りで退団することを決断した」 「念願の25回目の優勝カップを手にし、40年ぶりにガバラ(はしけ船)に乗るという夢を叶えて、幸せな気持ちでここから旅立つよ。ファンやチームとの絆は、私たちが世界で唯一無二の存在であることを示している。とても難しい決断だったけれど、アスレティックにとっても僕自身にとっても、これがベストな決断だと思ってるよ」 2024.04.24 23:20 Wed

ポルト、フランシスコ・コンセイソンの買い取りオプション行使を発表!5年契約で契約解除金は99億円に

ポルトは23日、アヤックスからレンタル中のポルトガル代表FWフランシスコ・コンセイソン(21)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2029年6月30日までで、契約解除条項は6000万ユーロ(約99億円)に設定されている。 なお、フランス『フット・メルカート』によれば、ポルトは買い取りオプションの行使に際し、アヤックスに1000万ユーロ(約16億6000万円)の移籍金を支払ったとのことだ、 ポルトのトップチームを率いるセルジオ・コンセイソン監督を父親に持つコンセイソンは、スポルティングCPとポルトの下部組織でプレーしてきたエリート。2021年2月にトップチームデビューを飾ると、2022年7月にアヤックスへ5年契約で完全移籍。 しかし、アヤックスでは公式戦28試合に出場したが定位置を確保できず、わずか776分の出場時間に留まると、昨夏にポルトへ買い取りオプションのレンタル移籍で復帰。 ポルトでは右ウィングを主戦場に、これまで公式戦38試合に出場し7ゴール7アシストを記録。3月にはポルトガル代表に初選出され、同月26日に行われたスロベニア代表との国際親善試合でフル代表デビューを飾った。 2024.04.24 07:01 Wed

エメリ監督がアストン・ビラと2027年まで契約延長!

アストン・ビラは23日、ウナイ・エメリ監督(52)との契約を2027年6月30日まで延長したことを発表した。 新契約にサインしたエメリ監督は、公式サイトで以下のようにコメントしている。 「私たちはビラのファン、クラブのオーナー、経営陣、そして私たちの誇りであるこの素晴らしい選手たちとともに歩む日々を楽しんでいる」 「私と経営陣は、オーナーのビジョンに共感している。ナセフ(・サウィリス)とウェス(・エデンス)はとても協力的で尊敬しているし、このフットボールクラブを発展させるための良い環境と適切な体制が整っている」 「私たちは、これまでに築き上げてきた勤勉な精神、賢明な決断、オーナーとの協調性を維持しなければならない。我々はより良くなるために努力する。そしてお互いに要求し合う。向上心は常にこのプロジェクトのモットーであり、またそうでなければならない」 これまでセビージャやパリ・サンジェルマン、アーセナルなどで監督を歴任したエメリ監督は、2022年10月に解任されたスティーブン・ジェラード前監督の後任としてビラの指揮官に就任。当時16位と低迷していたチームを7位まで押し上げ、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場権の獲得に導いた。 昨夏の移籍市場でDFパウ・トーレスやMFユーリ・ティーレマンス、FWムサ・ディアビらを獲得。リーグ戦とヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の二足の草鞋となった今季は、ここまでプレミアリーグでチャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位に位置し、ECLでは準決勝進出を決めている。 2024.04.23 23:40 Tue

カンナバーロが残留争い渦中のウディネーゼ新指揮官に就任

ウディネーゼは22日、ガブリエレ・チオフィ監督(48)の解任と、ファビオ・カンナバーロ氏(50)の新指揮官就任を発表した。カンナバーロ氏とは今季終了までの契約を結んでいる。 チオフィ監督は9月にアンドレア・ソッティル氏の後任として就任。しかし4勝10分け9敗と結果を出せず、自動降格圏とわずか1ポイント差の17位に低迷していた。 カンナバーロ氏は現役時代、ナポリやパルマ、インテル、ユベントス、レアル・マドリーで活躍し、2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)制覇に導いた稀代の名DF。 現役引退後は中国の広州恒大(現:広州FC)や、天津権健(現:天津天海)、中国代表を指揮。直近では2022年9月にセリエBのベネヴェントの指揮官に就任したが、成績不振により4カ月で解任されていた。 初陣はDFエヴァン・エンディカの健康上の問題で25日に延期となったセリエA第32節のローマ戦となり、アッズーリの後輩であるダニエレ・デ・ロッシとの元同僚対決が実現することになった。 2024.04.22 22:20 Mon

ドイツ代表指揮官ナーゲルスマンが2026年W杯まで契約延長! バイエルン復帰なしに

ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督(36)がユーロ2024後も指揮する運びとなった。 ドイツサッカー連盟(DFB)は19日、2026年にアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共催で行われる北中米ワールドカップ(W杯)まで契約を延長した旨を発表。昨年9月に着任したナーゲルスマン監督の契約は当初、自国開催となる今夏のユーロ2024までだった。 青年監督はDFBの公式サイトで「これは心からの決断。代表チームの監督となり、国内最高の選手たちと仕事ができるのは大変光栄なこと」とし、決意を新たにしている。 「情熱的なパフォーマンスをもって成功させ、国全体を鼓舞するチャンスだ。3月のフランスとオランダ相手の勝利は本当に感動した。自国でのユーロで成功したいし、コーチ陣と一緒にW杯に挑戦するのが本当に楽しみだ」 ナーゲルスマン監督はバイエルンが今季限りで退任するトーマス・トゥヘル監督の後任として再招へいに動くのではないかとされ、具体的な交渉も取り沙汰されたが、ユーロ以降も代表を率いる決断に至ったようだ。 なお、ナーゲルスマン体制発足後のドイツは6試合の国際親善試合を消化。3勝1分け2敗としている。 2024.04.19 18:50 Fri
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly