【ラ・リーガ第2節プレビュー】開幕弾の久保建英がバルサに挑む! アトレティコとビジャレアルも開催

2022.08.19 19:00 Fri
Getty Images
2022-23シーズンのラ・リーガ開幕節では王者レアル・マドリーがセグンダ王者に苦しめられながらも、きっちり勝ち切って白星発進。一方、今夏の積極補強でタイトルレースの対抗馬に挙がるバルセロナはホームで消化不良のドロースタートに。その他ではアトレティコ・マドリー、ビジャレアルが快勝スタートを飾っている。
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開幕連勝、初白星を目指すチームにとって重要となる第2節では、MF久保建英のホームデビュー戦となる古巣バルセロナとのビッグマッチに注目が集まる。
レアル・マドリーから完全移籍でレアル・ソシエダに加入した久保は、カディスとの開幕戦で[4-3-1-2]の2トップの一角でスタメン出場。前半24分にはMFメリーノからの浮き球パスに抜け出し、見事なトラップからの右足ボレーで決勝点を挙げる鮮烈なデビューを飾った。ゴールシーン以外でもFWイサクやMFシルバと良い形で絡みながら攻撃の起点としての役割を担い、指揮官からも称賛を浴びる最高のスタートとなった。

アノエタでのデビュー戦となるバルセロナ戦では相手の実力もあり、採用するシステム、起用法は読めない部分もあるが、昨季は格上相手の守備的なスタイルでいまひとつ結果が出なかったこともあり、アルグアシル監督は初戦同様に能動的なスタイルで臨むはずだ。その中で久保には古巣相手の2試合連続ゴールを期待したいところだ。

対するバルセロナは、開幕直前の緊急資金調達によってDFクンデを除く新戦力の登録を完了させ、カンプ・ノウで華々しいスタートを目指したが、昨季シーズンダブルを喫したラージョ相手にゴールレスドローという結果に終わった。対戦相手のラージョの出来が素晴らしかった部分もあるが、新戦力のフィットの問題もあり、攻守両面でチグハグさが目立った上、そういった状況でも勝ち切る個の力も発揮し切れず、勝ち点1という結果以上に今後の戦いに不安を残した。
その試合で退場したカピタンのMFブスケッツ不在により、厳しい状況で乗り込む難所でのアウェイゲームでは、チャビ監督による今週1週間の戦術面の修正に加え、期待外れの初戦となったFWレヴァンドフスキやFWハフィーニャといったアタッカー陣にはリーグ屈指の堅守を前に決定的な仕事が求められる。

また、そのソシエダとバルセロナと同じ21日開催のアトレティコvsビジャレアルも序盤戦を占う注目のカードだ。

昨季の体たらくによってシメオネ体制11年目は不安を抱える中でのスタートとなったが、ヘタフェとの開幕戦ではその不安を払しょくする3-0の快勝スタートとなった。MFヴィツェルのセンターバック起用、レンタルバックのMFサウール、FWモラタを先発で起用した中、ヘタフェ戦ではそのモラタとFWフェリックスの新2トップが躍動。前後半の序盤にいずれもフェリックスのお膳立てからモラタがドブレーテを達成。さらに、後半に投入されたFWグリーズマンもフェリックスのお膳立てからリーグ戦では約9カ月ぶりのゴールを記録。課題の攻撃陣がきっちり仕事を果たし、昨季崩壊した守備も危なげなくクリーンシートを達成した。

一方、ビジャレアルは比較的選手の入れ替えが少ない状況で開幕を迎えた中、昇格組バジャドリーとの開幕戦ではFWジャクソン、MFバエナとカンテラーノがいずれもゴールという決定的な仕事を果たし、3-0の快勝スタート。また、ミッドウィークに行われたヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の予選プレーオフの初戦ではハイデュク・スピリトを相手に、レバンテからの新戦力ホセ・モラレスが躍動。百戦錬磨のベテランアタッカーは2ゴール1アシストの活躍をみせ、4-2の快勝に貢献した。メンバーを入れ替えたとはいえ、中2日でのアトレティコとのアウェイゲームは厳しいものになりそうだが、総力戦で勝ち点を持ち帰りたい。

王者レアル・マドリーは曲者セルタを相手に開幕連勝スタートを目指す。アルメリアとの開幕戦では直前にフランクフルトとのUEFAスーパーカップを戦ったこともあり、前線を除き中盤と最終ラインで控えメンバーを起用するターンオーバーを敢行。その影響もあり、立ち上がりにいきなり失点を喫すると、ゲームコントロール、フィニッシュの部分で苦戦。MFモドリッチら主力に投入で盛り返すと、MFルーカス・バスケスのゴールで同点に追いつく。さらに、後半半ばには途中投入のDFアラバがファーストプレーで直接FKをねじ込む千両役者の働きをみせ、苦しんだ開幕戦を逆転勝利で飾った。

今夏にFWパシエンシアやFWカルレス・ペレス、GKマルチェシンら積極補強を敢行した難敵セルタ戦では本来の主力をスタメンに戻す、盤石の布陣で臨む構えだが、今週に入って急遽マンチェスター・ユナイテッド移籍の可能性が浮上したMFカゼミロの動向は、チームに混乱をもたらす可能性が懸念される。

その他ではガットゥーゾ体制の初陣を飾ったバレンシアと、バルベルデ体制の初陣をゴールレスドローで終えたアスレティック・ビルバオによる新指揮官対決、オサスナとの開幕節を1-2で落としたセビージャと、プリメーラ復帰初白星を目指すバジャドリーの一戦にも注目したい。

《ラ・リーガ第2節》
▽8/19(金)
《27:00》
エスパニョール vs ラージョ
《29:00》
セビージャ vs バジャドリー

▽8/20(土)
《24:30》
オサスナ vs カディス
《26:30》
マジョルカ vs ベティス
《29:00》
セルタ vs レアル・マドリー

▽8/21(日)
《24:30》
アスレティック・ビルバオ vs バレンシア
《26:30》
アトレティコ・マドリー vs ビジャレアル
《29:00》
レアル・ソシエダ vs バルセロナ

▽8/22(月)
《27:00》
エルチェ vs アルメリア
《29:00》
ジローナ vs ヘタフェ

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