ドルトムント、元恋人からDV疑惑で訴えられたシュルツに関する声明発表 現時点では懲戒処分は取らず

2022.08.08 01:31 Mon
Getty Images
ドルトムントは7日、元恋人から暴行容疑で刑事告訴された元ドイツ代表DFニコ・シュルツ(29)に関する声明を発表した。

シュルツは2020年に当時妊娠中だった元恋人が出産する2週間前にお腹を蹴ったという疑惑が浮上。さらに、それ以外にも度重なるDV行為があったとして元恋人から刑事告訴されたことが、地元メディアで報じられていた。
この報道を受け、ドルトムントはシュルツ本人と代理人と話し合いを行い、状況を確認。刑事告訴の事実は確認されたものの、同選手が告訴の内容を完全に否定し、弁護士の助けを借りてこれらの申し立てから身を守ることを主張していることを明らかにした。

「ドルトムントは、ニコ・シュルツの私生活に関する刑事告訴に関する昨日のメディア報道を、プレーヤーと彼の代理人とすぐに会話する機会として捉えました。プレーヤーは自身に対する刑事告訴を否定しています。シュルツは、弁護士の助けを借りてこれらの申し立てから身を守ること、そして無罪の推定も主張することを私たちに知らせました」

「メディアが報道するまでドルトムントがこの一件に気づかなかったという主張は、非常に重く、BVBにとって衝撃的なものでした。ドルトムントはそれを非常に真剣に受け止めており、あらゆる形態の暴力から距離を置いています。ただし、クラブは訴訟の当事者ではなく、調査ファイルまたは明らかに提出された刑事告訴にアクセスすることはできません」
さらに、クラブはシュルツが無罪を訴えていること、捜査が初期段階であることを理由に、現時点では同選手に対して、懲戒処分などを行う考えはないことを伝えている。

「これは捜査の初期段階で保留中の手続きであり、ドルトムントの事実上および法的状況は今日の時点で非常に不明確であるため、現在、労働法および懲戒処分に関して信頼できる法的に確実な決定を下すことができません。ただし、クラブは、客観的に詳細を把握している時点で、いつでもそうする権利を留保します」

「ドルトムントは、現時点ではこれ以上のコメントは行いません」

シュルツはこれまでヘルタ・ベルリン、ボルシアMG、ホッフェンハイムを渡り歩き、2019年にドルトムントへ加入。加入以降は左サイドバックのバックアップを担っている。また、2018年にデビューを飾ったドイツ代表では通算12試合に出場しているが、2020年以降は招集から遠ざかっている。
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