中国に無得点、森保一監督は内容に手応え語り韓国との決戦へ「決めなければサッカーでは勝てない」

2022.07.24 23:33 Sun
©超ワールドサッカー
日本代表の森保一監督が、中国代表を振り返った。

24日、EAFF E-1サッカー選手権第2戦で日本と中国が対戦。初戦の香港代表戦では6-0で快勝を収めた日本。中国戦には11名全員を入れ替えて臨んだ。
前半から日本は右サイドの宮市亮を中心に攻勢をかけ、何度か決定機を迎えたが、ゴールをなかなか奪えない。後半は徐々に中国も盛り返す中、日本は主導権を握り続けるもゴールが遠く、選手を入れ替えても最後までゴールは奪えず。0-0のゴールレスドローに終わった。

試合後の記者会見に臨んだ森保監督は「豊田スタジアムにたくさんのサポーターが駆けつけてくれ、テレビでもたくさんのサポーターが応援してくれていたところ、勝利を届けられずに残念に思います。応援ありがとうございます」とコメント。「結果的に勝てなかったところは反省しなければいけないところもありますが、今日プレーしてくれた選手は、準備段階から、今日の試合でできる最大限のチャレンジをしてくれたと思います。選手たちがチャレンジしてくれたことは評価したいなと思います」と、引き分けに終わるも、選手たちのパフォーマンスは称えた。

また「試合の流れの中で1点先に決められるチャンスは多く作れたと思いますので、次の韓国戦に向けて課題としてチームで取り組み、韓国戦ではゴールを決めて勝利したいと思っています」と、最終戦の韓国戦ではゴールを奪いたいと語った。
初戦は横浜F・マリノスの選手を多く起用し、コンビネーションで崩していた中、11名を入れ替えたこの試合はテンポが上がらないシーンも前半は見られた。

森保監督は「課題として感じたところでいうと、ノッキングする場面、1つが上手くいかずプレーが繋がらなかった場面はあったと思います。より次の試合に向けて改善しなければいけないと思います」とコメント。ただ、「香港戦から総替えした中、香港戦は6点を取れましたが、実際勝った負けたという結果で見るところ以外では、前半のボールの動かし方は、一戦目より意思統一してできていたと思います」と、結果以外の部分では、トレーニングを積んだ分良くなっていると感じていると言い、「ボールロストの数も少なく、意図あるパスのロストは選手たちがチャレンジしてくれたと思います。3戦目はよりクオリティを上げられるようにチームとしてあげていきたいと思います」と、3戦目には精度を高めて、ゴールに繋げたいとした。

中2日で2連勝の韓国代表との対戦となるが、メンバーについては「まだハッキリと決めたわけではないですが、中2日ということも考慮して、今日の第2戦までを振り返って、ミックスという形にするか、コンディションを見て第1戦のメンバーを中心にするかは考えていきたいです」とコメント。コンディションとも向き合って決めるとした。

この試合では右サイドが宮市と小池龍太の横浜FMコンビに脇坂泰斗、左サイドは森島司と佐々木翔に野津田岳人が絡むというシーンが多かったが、攻撃面では左サイドがあまり機能していなかった。

その点について森保監督は「起用に関しては右サイド、左サイドで話をすると、宮市は基本的にワイドの位置から背後をとっていくということ。インサイドに小池やボランチ、トップ下が絡んでいくというイメージを持っていました。そこは十分機能していて、得点に至ってもおかしくないというプレー、相手にダメージが与えられるプレーができたと思います」と右サイドは効果的なプレーができていたと語った。

一方で「森島が持っている中間ポジションで起点になるという点。そこで起点になりながらワイドに開いたりということで、予想通りの試合展開の中でのプレーだったと思います」と左サイドにも言及。「佐々木、野津田、森島のところで、攻撃の部分でチャンスは多く作れなかったと思いますが、右サイドでよりチャンスを作る、突破する攻撃ができていて、右肩上がりにするということは問題ないと思っていました」と、左サイドが大きく機能していないことは、右サイドが機能していることで問題ないと語った。

ただ、後半に杉岡大暉(湘南ベルマーレ)を起用した点については、「左サイドで起点になって、そこで縦パスを入れる、サイドからの攻撃で1戦目のようにクロスを入れてもらうことを期待して投入しました」と語り、左サイドからの攻撃も活性化させたい考えがあったようだ。

試合を振り返っての後悔についても「結果的に勝てなかったところでは、今日の1試合での目標は結果として出せなかったですが、課題として反省しなければいけないのは最後どう決めるかというところはあり得ることなので、それまでの試合展開では、今日出てくれた選手たちは今自分が持っている最大限の個の力と、今日初めて組む選手たちとの連係連動の部分においても、最大限個の力、チームの繋がりは出ていたので、後悔はありません」とキッパリ。ゴールという結果が出なかったこと以外は、大きな問題はなかったと感じているようだ。

最終戦は2連勝の韓国代表との試合。勝てば日本が優勝、引き分け以下であれば、再び韓国が優勝ということになる。

森保監督が率いてから、2019年のアジアカップ、そしてE-1選手権と、勝利すれば優勝という舞台で2度も負けている。

韓国戦については「このE-1選手権は優勝を狙っていますし、そこは変わっていません」と語り、「今日勝っていても韓国に勝たなければ優勝はないと思っていました。引き分けでの優勝は無くなりましたが、勝って、選手とスタッフと喜びたいですし、サポーターの皆さんと喜びを分かち合える勝利と優勝を掴み取りたいと思います」と、韓国戦で勝利し、優勝を果たしたいと意気込んだ。

そのために必要なことについては「ハードワークする部分であったり、守備で局面で勝っていく、連係連動して水漏れさせない守備、攻撃では守から攻に縦を使った素早い攻撃、サイドを起点とした攻撃と短期間で選手たちは使い分けてくれています」と語り、「今日は奪えなかった得点をしっかり奪って、韓国に勝利したいと思います」と、得点を取るのみだとコメント。「この2試合無失点で来れているのは、良い守備から良い攻撃というコンセプトを結果として守備で出してくれているので、攻撃面で出して、勝利と優勝をしっかりと掴み取りたいと思います」と、守備面だけでなく、攻撃面も改善して勝利したいとした。

選手のメンタル面の回復についても「まずは結果が出なかったというところでは、我々はプロの世界、代表で戦うということは、アジアで絶対勝って終わりたいというプライド、責任を背負って戦わなければいけないと思います」とコメント。「自分たちがどれだけ頑張っても結果に繋がるかどうかは、選手たちにも我々にも分かりません。勝てなかったという悔しさは次の韓国戦に向けてパワーに変えて欲しいと思いますし、今日の試合を振り返った時に何がダメだったかというと、点を決めたか決めなかったかということ。1点早い時間帯に点が入っていれば、香港戦のような結果になっていたかもしれません」と、やはりゴールを奪うということだけが足りていないとの見解を示した。

そして「おおよその部分では最大限チャレンジしてくれて、相手にもチャンスを与えていないので自信を持ってもらいたい。ただ、決めなければサッカーでは勝てないということ。気持ちとクオリティを上げて韓国戦に臨みたいと思います」とコメント。「選手たちも色々な反省はあると思いますが、1人1人が悔いのある戦いをしたかというと、最大限発揮してくれたと思いますし、さらに良い選手になれるように今日の結果を受け止めて次に向かって欲しいと思います」とし、内容に自信を持ち、最後のゴールを決め切ることを次の韓国戦で求めたいとした。
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優勝したからやっと注目が集まったE-1選手権で知っておくと面白いのは!? の巻/倉井史也のJリーグ

いやぁ面白かったですね、E-1選手権。優勝したいけど盛り上げなきゃいけないから……そうだ!! 中国戦に引き分けておこう!! という森保一監督の狙いがピッタリ(ウソ)。 ただ、この大会はインターナショナルマッチデーには開催されないのでリーグ戦のやりくりとか大変なんですよ。つーか、アジアそのものが、アジアカップどこでやるか、たとえば中東が開催国だと冬開催になるし、東アジアだったら真冬には開催できないし、開催国が決まるまで各国のリーグが日程組めないとか大変なんですけど、しかも東アジア選手権はアジアカップやオリンピックやACLや各種大会の予選なんかを避けながら日程組まなきゃいけないって、マジ複雑な方程式を解きながら開催されてるんですけどね。 そもそも今回は中国が開催権を返上したのでいきなり日本でやることになってほとんどプロモーションもなかったし、2年ごとにやってたのが新型コロナウイルスの影響で3年目になったし、となると、来年また開催? 韓国でやって中国が返上して、その次が日本の番だからまた日本開催? それともまた1回休み? みたいな、こっからまたいろんな話がありそうです。 ともあれ、これまで9回の大会が開催されていて、そのうち7回で日本は得点王を出してるわけですね。今年も相馬勇紀と町野修斗の2人が3得点で得点王になってるわけですが、これまでの大会の日本の得点王と、そのときの所属チームがその年にどんな順位だったか気になりません? つーことで調べてみました。 2003年(第1回)久保竜彦(横浜FM:J1リーグ両ステージ優勝) 2005年(第2回) 2008年(第3回)山瀬功治(横浜FM:9位) 2010年(第4回)玉田圭司(名古屋:優勝) 2013年(第5回)柿谷曜一朗(C大阪:4位) 2015年(第6回)武藤雄樹(浦和:1stステージ優勝) 2017年(第7回) 2019年(第8回)小川航基(水戸:J2 7位) おお、なんと得点王を出しているチームは過去6人のうち3人までが優勝に絡んでいる。これは今年の相馬や町野にとってもいいニュースじゃないですか。 ちなみに、このE-1選手権の前身は1990年代に開催されていたダイナスティカップ。その第2回大会、日本は韓国を破って初めて国際公式大会で優勝しました。そのときの監督はハンス・オフトで、その後日本代表チームは順調に力をつけ、1994年アメリカワールドカップアジア最終予選を戦うためにカタール・ドーハに旅立ったのでした。そしてそのチームにはプレーヤーだった森保監督が……なんつう歴史もあるんですよね。 <div id="cws_ad"><hr>【倉井史也】</br>試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。</div> 2022.07.30 15:00 Sat

日韓戦で改めて感じたこと/六川亨の日本サッカー見聞録

さて日韓戦である。日本は“国内組"にもかかわらず3-0と快勝し、2度目の優勝を果たした。そして、これほど覇気のない韓国を見るのも初めてだった。 1980年代の半ばまで、日本も韓国も中東勢の壁を突破できずに国際舞台から遠ざかっていた。そんな中で「日韓定期戦」は両国の実力を推し量る、絶好の機会でもあった。そして当時の「日韓戦」で、韓国の選手はゴールを決めても喜んだりはしなかった。 どちらかというと“怒り"に近い表情で、「ざまぁ見ろ」とか「この野郎」という感情に近かった印象がある。それだけ日本に対する悪感情が残っていたのだろう。 それが変わったのが、85年のメキシコW杯アジア最終予選の日韓戦あたりだった。2度目のW杯出場を果たすと、88年には自国で五輪も開催した。日本より一足早くW杯の常連になったことで、自信を深めたのかもしれない。 ところがEAFF E-1選手権での日本戦では、決定機を1度も作れず完敗した。韓国メディアは、日本のU-23代表とU-16代表が同じく3-0で快勝し、大学選抜の対戦でも日本が5-0で大勝したことを引き合いに出し、警鐘を鳴らす記事もあった。 とはいえ、韓国にはこれまで散々煮え湯を飲まされてきただけに、そう簡単に日本がレベルアップしたとは思えない。日本が“国内組"だったことで、W杯へ対するモチベーションが高かったのに比べ、韓国はロシアW杯の登録メンバーがいたし、最終予選を戦った選手が14人も含まれている。 日本戦での勝敗がカタール行きを決めるわけでもなければ、今大会は5回も優勝している。優勝したからといって、高額なボーナスが出るわけではない。兵役が免除されることもない。選手からすれば、「まずはケガをしないこと」が最優先されてもおかしくはなかっただろう。 一方の日本にとってはどんなメリットがあったのか。宮市亮が右膝前十字じん帯を断裂したのは残念でならないが、一日も早い復帰を期待したい。 今大会は1戦目と3戦目に横浜F・マリノス、2戦目はサンフレッチェ広島の選手を中心に起用し、香港戦と韓国戦は勝利を収めた。かつてJSL(日本サッカーリーグ)時代の終盤は読売クラブと日産が日本代表の主力を務めたこともあった。しかし昨今は“海外組"が主力を務めるようになり、さらに代表選手を招集できる日数も限られたため、どの国も代表チームの強化に苦慮している。 森保一監督は今大会を総括して、「今回は国内組だけでした。ドイツがブラジルW杯で優勝したときは、バイエルンの選手が中心になりました。いつか日本もそうなるかもしれません」と話した。 果たしてそんな日が来るのかどうか。そこで一つ試したいことがある。“海外組"を中心とした日本代表と、“国内組"の横浜F・マリノスと川崎フロンターレを中心とした日本代表との対戦である。チームとしてどちらが機能するか。この試合なら、観客動員も少しは見込めるのではないだろうか。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2022.07.30 14:30 Sat

「もう現役を終えよう」負傷直後に重傷と気づいた宮市亮が心境綴る…「ラストチャンスと思って」と復帰へ強い意欲

横浜F・マリノスの日本代表FW宮市亮が自身のインスタグラムを更新。手術を受けることになった心境を綴った。 昨シーズン途中に横浜FMへと加入した宮市。高卒後ヨーロッパに渡ってキャリアをスタートさせたことから、自身初のJリーグでのプレーとなった。 今シーズンは開幕から試合に出ると、リーグ戦15試合に出場し3ゴール3アシストを記録。すると10年ぶりに日本代表に復帰。EAFF E-1サッカー選手権を戦っていた。 香港代表、中国代表、韓国代表と3試合続けて出場した宮市だったが、韓国戦の試合中に負傷。相手と交錯した際に右ヒザを痛めた様子を見せ、しばらく立ち上がれず。その後自力で歩いてベンチへと下がっていたが、試合後のセレモニーなどに姿を見せなかった。 キャリアを通じて度重なるヒザのケガに悩まされてきた宮市だったが、クラブの診断の結果、右ヒザ前十字じん帯断裂。手術を受けることとなってしまった。 そんな中、宮市は自身のインスタグラムで負傷したことへの心境を綴った。 「リリースにあった通り右脚前十字靭帯再断裂の怪我を負いました。受傷直後「やってしまった」と同時に「もう現役を終えよう。」と思っていました。自分の職業はプロサッカー選手、プロアスリートです。これまでの怪我歴、稼働率、本当にプロアスリートとして褒められたものではありません。チームを離脱する期間も長く、その都度チームに迷惑も沢山かけてきました。多くの人に失望もさせました。だから辞めようと思いました」 「けれど、皆さんから沢山連絡を頂き、待ってる、一緒に頑張ろう、と言ってくださいました。ファン、サポーターの方々からも、同様のメッセージがたくさん届きました」 「そのとき、そのメッセージを重荷に感じたわけではなく、心から嬉しかった。多分自分は、やっぱりサッカーがやりたいんだなと、その時思い知らされました。サッカーが大好きだと。だからまた、這いあがっていこうと思います。そして、その過程で少しでも誰かのためになるのなら、今回は復帰までの道のりをたくさん公開して行きたいと思っています」 「ラストチャンスと思って。そういう覚悟で頑張りたいです」 「沢山のメッセージ本当にありがとうございました。本当に感謝しております」 「サッカー界の先輩方、同志達、本当に心強いメッセージ勇気づけられました!爆泣きしてます。笑」 「この涙が喜びに変わる日が来るよう頑張りたいと思います!先ずは手術頑張りたいと思います!」 「そしてFマリノスサポーターの方々へ」 「大事なシーズンの真っ只中で悔しい思いはあります。昨夏加入してから本当に本当に皆さんの励まし、応援に何度勇気づけられたことか。マリノスに加入して本当に幸せです!今シーズンはよりそれを実感しておりました」 「これからまたタイトル争いに向けて本当に大事な試合がやってきます!自分は外からになりますが、チームの為にやれることを精一杯やりたいと思います!このマリノスファミリーで最高の瞬間迎えれるようにまたスタジアムに足を運んで、最高に熱いチームメイト達に声援よろしくお願いします」 「とりあえず明日!️最高の試合を必ずしてくれるでしょう」 <span class="paragraph-title">【動画】横浜FMが早期復帰を願う宮市亮へエールのパフォーマンス動画作成</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/reel/CgmBWvrpqkK/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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有言実行の3ゴール! 町野修斗は前を見続ける「明日の練習から全力でW杯にアピール」

日本代表のFW町野修斗(湘南ベルマーレ)が、EAFF E-1サッカー選手権の優勝を喜んだ。 27日、E-1サッカー選手権の最終戦で日本は韓国代表と対戦。ここまで1勝1分けの日本は、2連勝の韓国に勝利しなければ優勝はない状況。大会4連覇を目指す相手には、初戦の香港代表戦のメンバーを中心に送り出した。 先発した町野は1分も経たずにあわやという強烈なオープニングシュートを放ったが、これは相手GKがセーブ。試合後に町野は「立ち上がりのシュートは決めたかった」と、この一髪を決めたかったとした。 惜しいシュートから入った日本。その後も押し込み、ゴールに迫るシーンはあったが得点は奪えない。第2戦の中国代表戦ではそのまま90分を終えてしまっただけに、焦りも見えそうな中、韓国にカウンターで攻められる部分でもしっかりと対処。前半をゴールレスで終えたが、後半に3ゴールを記録。3-0で勝利を収め、逆転で優勝を達成。韓国の4連覇を阻み、4大会ぶりの優勝を成し遂げた。 町野はこの試合で3点目を記録。横浜FMの選手が繋いだボールを最後押し込んだ。得点シーンについては「試合前から右サイドはマリノスの選手が多くて、ニアゾーンというか、龍くん(小池龍太)が受けた位置を取るのが特徴だと話していて、中で待っているという話も試合前にしていました」と、打ち合わせしていた形でもあると語り、「思い通り、狙い通りのゴールだったと思っています」と、狙った形からのゴールになったとした。 その町野は大会前に「3点取りたい」と目標を掲げていた。初戦の香港戦で2ゴールを記録していた中、この試合で1ゴールを記録し有言実行。宣言通りの結果に「有言実行することができて嬉しかったです」と喜んだ。 チームとしての連係も上がっていた中、この韓国戦については「足元に強く来るというのが韓国の分析であって、背後に抜け出そうというのが前日からトライしていたところで、そこを要求できていました」と語り、「チームとしてのクオリティはかなり上げられたと思います」と、分析した結果をピッチでも出せたとコメント。ただ、負ければバッシングを受けるというプレッシャーのある中での試合だったが、「勝たなければいけない状況だったので、気持ちの面も体の面もキックオフに向けて高まっていくような感じでした」と語り、しっかりと準備ができた状態で臨めていたと丹下。 香港戦よりも余裕のあるプレーが見えた町野。「自信はかなり持ってやれましたし、僕が決めて勝つというイメージがかなりできていたので、それが自信になったと思います」と、ポストプレーや繋ぎのところ、背後への動きと、自信があったという。 優勝した点については「このE1選手権は集まった当初から目標は優勝だったので、まずは優勝できたこと、個人の目標も3ゴールで、目標を達成できたことは嬉しく思っています」と2つの目標達成を喜ぶ結果に。かつてはJ3でのプレーも経験した中で、日本代表で3ゴールを記録するまでに成長したが、「基本的な走るところ、戦うところ、攻守の切り替えであったりは北九州の時に積み上げてきたものですし、それをもう一段階レベルアップしたのが湘南という感じです」と、これまで在籍したクラブで積み上げた成果だとした。 この先に目指すのはカタール・ワールドカップ(W杯)となるが「優勝は過去というか、次のJリーグで自分の持ち味を出して勝利に導くことが、ワールドカップであったり、代表の招集につながると思うので、明日の練習から全力でワールドカップへのアピールに向けて頑張っていきたいですし、やらなければいけないこともたくさんE-1で見つかったので、トライしていきたいと思います」と、すでに気持ちを切り替え、前を見て進んでいく町野。日本の前線に新たな風を吹かせてくれそうな予感もある。 <span class="paragraph-title">【動画】横浜FMのホットライン開通で最後は湘南・町野修斗!忍者ポーズも</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://t.co/RJIKqTjpym">https://t.co/RJIKqTjpym</a> <a href="https://t.co/iTKR872t1Q">pic.twitter.com/iTKR872t1Q</a></p>&mdash; フジテレビサッカー (@cxfootball) <a href="https://twitter.com/cxfootball/status/1552261248469053442?ref_src=twsrc%5Etfw">July 27, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.07.28 00:05 Thu
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