FIFAがトランスジェンダー選手の適格性ポリシー見直しを検討

2022.06.21 14:05 Tue
Getty Images
国際サッカー連盟(FIFA)とワールドアスレティックス(WA)は20日、水泳競技が女子競技へのトランスジェンダーの参加を制限する新しい規則を通過した後、トランスジェンダーの適格性ポリシーを見直していることを明かした。『ロイター通信』が報じている。

19日、国際水泳連盟(FINA)は、新しい方針の一環として、トランスジェンダー選手のエリート女子競技への参加を制限し、いくつかの競技においてトランスジェンダーのための『オープン』カテゴリーを確立するためのワーキンググループを創設することを決議した。
新しい方針では、男性から女性へのトランスジェンダーの水泳選手(トランスジェンダー女性)は、「(思春期の)タナー段階2を超えるか、12歳以前のいずれか遅いほうの男性の思春期のどの部分も経験していないことをFINAが的確に判断できるように立証できる」場合にのみ女性の大会に参加する資格があると定義した。

このFINAの動きを受け、WAと共にトランスジェンダーの適格性ポリシー見直しを明かしたFIFAは、『ロイター』の取材に対して以下のような見解を示している。

「FIFAは現在、専門家の関係者と協議しながら、性別による出場資格の規定を見直している」
「プロセスの進行中の性質のために、FIFAは、既存の規則の改正案の詳細についてコメントする立場にない」

また、FIFAのスポークスマンは現在、医学、法律、科学、パフォーマンス、人権の専門家や、国際オリンピック委員会(IOC)の様々な立場から指導を受けていることを明かしている。

「新しい規則が施行される前にFIFAが選手の資格を確認するよう求められた場合、そのようなケースは、人権を尊重するというFIFAの明確な約束を考慮して、ケースバイケースで対処されるだろう」

昨年にIOCは同問題に関する枠組みを発表し、資格の判断は各スポーツ団体に委ねるものの、「証拠によってそうではないと判断されるまで、選手はその性差、外見、トランスジェンダーの地位によって不当または不釣り合いな競争優位性を有すると見なすべきではない」との見解を示していた。
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