「僕はヒーローじゃない」殊勲のPKストップでオーストラリアをW杯に導いたGKレッドメインが謙遜「自分の役割を果たした」

2022.06.14 11:40 Tue
Getty Images
オーストラリア代表をカタール・ワールドカップ(W杯)に導いた、GKアンドリュー・レッドメインが試合を振り返った。オーストラリア『ABC』が伝えた。13日、オーストラリアはカタールW杯予選大陸間プレーオフでペルー代表と対戦した。
アジア・プレーオフでUAE代表に勝利していたオーストラリア。南米5位のペルーとの一戦は白熱の展開となるも、ゴールレスで120分間が終了。PK戦にもつれこむこととなった。

そのPK戦では、オーストラリアがGKを交代。代表キャリア3試合目となるレッドメインを投入すると、共に1人ずつが失敗して迎えた6人目、アレックス・バレラのシュートをレッドメインがセーブ。5-4でオーストラリアが勝利し、5大会連続6度目のW杯出場を決めた。

殊勲のPKストップを見せたレッドメインは試合後のインタビューで「ちょっと言葉を失ったよ」と語り、チームメイトたちを称えた。
「これはチームプレーであり、ここにいる他の27人の選手の誰よりも、多くの手柄を得ることはできない」

「僕はヒーローではない。今夜、みんなが見せたように、僕は自分の役割を果たした」

また、PK戦にまでもつれ込む可能性があることは想定していたとコメント。そのことを考えてきていたが、最後は運でしかないとも語った。

「このアイデアは、この様な状況で発生する可能性があるということは前から言われてきたことだ。カタールにいる2、3週間、僕はそれを頭に入れていた」

「トレーニングでいくつかのことに取り組んできたが、結局のところコインの裏表、右か左かのどっちかなんだ」

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