「とても優れたPKセーバー」W杯出場決めたオーストラリア、GK交代の理由を監督が明かす「不安を植え付けるため」

2022.06.14 11:10 Tue
Getty Images
オーストラリア代表のグラハム・アーノルド監督が、殊勲の守護神を称賛した。オーストラリア『FOX Sports』が伝えた。13日、オーストラリアはカタール・ワールドカップ(W杯)予選大陸間プレーオフでペルー代表と対戦した。
アジアプレーオフでUAE代表に勝利していたオーストラリア。南米5位のペルーとの一戦は白熱の展開となるも、ゴールレスで120分間が終了。PK戦にもつれこむこととなった。

そのPK戦では、オーストラリアがGKを交代。代表キャリア3試合目となるアンドリュー・レッドメインを投入すると、共に1人ずつが失敗して迎えた6人目、アレックス・バレラのシュートをレッドメインがセーブ。5-4でオーストラリアが勝利し、5大会連続6度目のW杯出場を決めた。

試合後、アーノルド監督は涙ながらにインタビューに応じ、選手たちのパフォーマンスを称えた。
「私はただ、選手たちをとても誇りに思っている」

「本当に、選手たちがここに到達するまでに何をしてきたのか、誰も知らない。予選全体、そして彼らが執着心を持ち、コミットしたやり方は、信じられないほど大変だった」

また、代表経験は少ないながらも、PKストップに定評のあるレッドメインの起用についても言及。マインドゲームにも持ち込めたとした。

アンドリュー・レッドメインは、とても優れたPKセーバーであり、我々がその交代をした時に、彼を精神的にもサポートしようとした」

「相手の脳裏に、ちょっとした不安を植え付けるためにだ。それが理由だ」

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