走り切った福岡、クルークスのゴールで横浜FMから21年ぶりの白星【明治安田J1第14節】

2022.05.21 21:10 Sat
明治安田J1第14節、アビスパ福岡vs横浜F・マリノスが21日にベスト電器スタジアムで行われ、1-0で福岡が勝利した。

14位の福岡(勝ち点14)と3位の横浜FM(勝ち点25)の一戦。福岡は5得点した5月初めのFC東京戦以降、ここ2試合は1分け1敗でいずれも無得点と、再び白星から遠ざかっている。
一方の横浜FMは、ACL帰りの3試合で2勝1分け。前節は宮市のJ初ゴールなどで前半で3点のリードを得ていたが、後半にユンカーのハットトリックを許し、勝ち星を逃す結果となった。

そんな両チームの一戦は、ホームの福岡が最初のシュートを放つ。3分、田中が右サイドから上げたクロスの跳ね返りにクルークスが反応。ボックス手前からダイレクトで狙ったが、シュートは枠の右に外れた。

早々にひやりとさせられた横浜FM。前節からスタメンを7人変更した中で、後半だけで3失点した守備陣は小池龍太を除いて全員入れ替えており、今節は守備も注目すべき要点となる。
だが、14分には左サイドバックの永戸が前嶋に簡単に突破され、クロスから田中のボレーシュートを許すシーンが。ここは相手が精度を欠いて事なきを得たものの、やや押され気味の立ち上がりとなった。

それでも16分、アンデルソン・ロペスがボックス手前からのシュートでGKを強襲。19分には仲川が得意のカットインから右足のシュートを放つなど、アウェイチームが徐々に盛り返していく。

24分には再びアンデルソン・ロペス。マルコス・ジュニオールの針の穴を通すようなスルーパスをボックス左で受け、その流れのままシュートへ。だが、ここはGKとの距離が近く、体に当たってはじき返された。

リーグトップの得点力を誇る横浜FMと、最少失点の福岡らしい見応えのある攻防が繰り広げられる中、前半半ばにはホームの福岡がひと噛み、田中が左サイドから右足で上げたクロスをボックス右のフアンマが折り返し、前がフィニッシュ。見事な連携だったが、シュートは右ポストに。トリコロールは致命傷を避けられた。

0-0で迎えた後半立ち上がりはオープンな展開に。50分過ぎからはクロスの応酬で、目まぐるしい攻防が繰り広げられる。

そのせめぎ合いに終止符を打ったのは福岡だった。58分、敵陣左サイドでスローインからリスタートした福岡は、志知のスローインをボックス角の山岸が頭で後方へ逸らす。これにフアンマが反応し、ボックス右のスペースへラストパス。走り込んだクルークスが左足で丁寧に流し込み、先制点を決めた。

失点前から攻撃がやや停滞していた横浜FMは、66分に仲川を下げて宮市を投入。しかし、なかなか好転には向かわず、その後もマルコス・ジュニオールを下げてレオ・セアラをピッチへ送る。

そんな中、横浜FMはアンデルソン・ロペスがボールのないところで福岡DF宮と小競り合いを起こし一発退場に。マークに付いていた宮に背中を押されたことへの苛立ちで相手の足を蹴ってしまったようで、報復行為とみなされレッドカードが提示された。

これで大きく優勢に傾いた福岡は、89分にはルキアンのヘディングシュートがクロスバーに直撃。一方、苦しい展開となった横浜FMも最後まで諦めず、90分にはエドゥアルドがミドルシュートを放つが、GK村上のファインセーブに遭う。

後半アディショナルタイムは、アンデルソン・ロペスの退場の際にVAR確認で時間を使ったため10分と長尺に。その中で横浜FMは最後まで同点への気迫を保っていたが、CKで生まれた混戦で途中出場のレオ・セアラのシュートがポストに嫌われるなど、最後はツキに見放される形で試合終了。

鉄壁で虎の子の1点を守り切った福岡が白星を挙げ、横浜FM戦では実に21年ぶりの勝利を収めた。
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