【ECL準決勝プレビュー】熱狂オリンピコでローマvsレスターの師弟対決第2ラウンド! 仏&蘭の名門対決は再び打ち合いへ

2022.05.05 18:30 Thu
Getty Images
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグが5日に開催される。ファイナル進出を懸けた第2の展望を紹介していく。

◆ECL準決勝 2ndレグ
▽5/5(木)
《28:00》
ローマ vs(AGG:1-1) レスター・シティ
マルセイユ vs(AGG:2-3) フェイエノールト
◆オリンピコが大きなアドバンテージとなるか
Getty Images

◆両チーム予想スタメン◆
▽ローマ(3-4-1-2)
GK:ルイ・パトリシオ
DF:マンチーニ、スモーリング、イバニェス
MF:カルスドルプ、セルジオ・オリベイラ、クリスタンテ、ザレフスキ
MF:ペッレグリーニ
FW:ザニオーロ、エイブラハム

▽レスター・シティ(4-3-3)
GK:シュマイケル
DF:リカルド・ペレイラ、フォファナ、エバンス、ジャスティン
MF:マディソン、ティーレマンス、デューズバリー=ホール
FW:ルックマン、ヴァーディ、バーンズ

熱狂のスタディオ・オリンピコで行われるモウリーニョ監督とロジャーズ監督による師弟対決は、初戦に続き拮抗した展開が見込まれる。
先週にレスター・シティ・スタジアムで行われた1stレグは1-1のドローに終わった。ホームのレスターがボールを握り、アウェイのローマがカウンターで応戦するという構図となった中、立ち上がりの15分にMFザレフスキとMFペッレグリーニの生え抜きコンビの鮮やかな連携でアウェイチームが先手を奪った。
1点ビハインドで後半に臨んだレスターは、押し込みながらもゴールが遠い状況が続いたが、途中投入のMFバーンズが鋭いクロスでDFマンチーニのオウンゴールを誘発し、後半半ばの67分に追いついた。以降は互いに決定機を作り合ったが、決め手を欠きイーブンな状況で2ndレグを迎えることに。

初戦では耐える時間帯が多かったものの、ポルトガル人指揮官仕込みの粘り強い守備で最低限のドローで初戦を終えたローマ。セリエAにおいて熾烈なヨーロッパリーグ(EL)争いに身を置くチームは、一部主力を温存したボローニャ戦を0-0のドローで終えた。主力を投入した後半に勝負をかけたものの、相手の堅守をこじ開けられずに結果、内容共に消化不良の形で今回の一戦を迎えることになった。

初戦で負傷したMFムヒタリアンを除き、全主力が起用可能な状況だが、過密日程による勤続疲労は懸念材料だ。それでも、モウリーニョ率いるチームと良好な関係性を築く熱狂的なロマニスタが大挙して作り出す雰囲気はホームチームに勇気を、アウェイチームに圧力を与えるため、初戦とは異なるアグレッシブなジャッロロッシが見られるはずだ。

一方、パフォーマンス自体は悪くなかったものの、ホームで勝ち切れなかったレスター。先週末のリーグ戦では主力の温存に[3-5-2]のシステム変更で臨んだトッテナム戦に1-3で敗戦。リーグ4戦未勝利となった。DFフォファナやDFエバンス、MFバーンズ、FWルックマンらに完全休養を与え、コンディションを上げたいFWヴァーディらを短い時間帯プレーさせるなど、今回の一戦に照準を合わせたチームマネジメントを行ったが、ボールを持たされた際の攻撃の手詰まりなど、幾つかの課題を抱える形で敵地へ乗り込むことになった。

◆第2ラウンドも打ち合い必至か
Getty Images

◆両チーム予想スタメン◆
▽マルセイユ(4-3-3)
GK:マンダンダ
DF:ロニエ、サリバ、チャレタ=ツァル、ルアン・ペレス
MF:ジェルソン、カマラ、ゲンドゥージ
FW:ジェンギズ・ウンデル、ミリク、パイエ

▽フェイエノールト(4-2-3-1)
GK:マルシアノ
DF:ヘールトライダ、トラウナー、セネシ、マラシア
MF:アウルスネス、オルクン・コクチュ
MF:ネルソン、ティル、シニステラ
FW:デサース

フランス屈指の名門マルセイユと、オランダ屈指の名門フェイエノールトのファイナル進出を懸けた第2ラウンドは初戦に続き打ち合い必至となりそうだ。

先週にフェイエノールトのホームで行われた1stレグは、3-2でホームチームが先勝した。戦前はマルセイユ優位と思われたが、立ち上がりからアグレッシブな入りを見せたフェイエノールトは18分に鮮やかな中央での崩しからFWデサースのゴールで先手を奪うと、直後には相手のハイラインを破り、FWシニステラのゴールで加点。

一方、いきなり2点のビハインドを背負ったマルセイユもFWディエングの強烈なミドルシュートで1点を返すと、前半終了間際には波状攻撃からMFジェルソンのゴールで前半の内にスコアをタイに戻した。

後半は2点差を追いついたアウェイチームの流れかに思われたが、キックオフ直後にDFチャレタ=ツァルの不用意なバックパスを奪ったデサースが難なく勝ち越しゴールを奪うと、以降は両チームの守備陣の奮闘もあってスコアは動かなかった。

ビッグマッチでは許されないミスが響き、1点のビハインドを背負ってホームでのリターンレグを戦うことになったマルセイユは、直近のリーグ戦でもホームでリヨンに0-3のスコアで大敗。大幅にメンバーを入れ替えたわけではないだけに、今回の大一番に向けてチーム状態が不安視されるところだ。それでも、大黒柱のMFパイエを中心にFWミリクやFWバカンブなど経験豊富なタレントが揃っているだけに、ベロドロームの熱狂的なサポートを期待しつつ、メンタル面を立て直して臨みたい。

一方、フェイエノールトは週末のリーグ戦で下位に低迷する フォルトゥナ・シッタートを相手にDFヘールトライダの2ゴールなどで3-1のスコアで快勝。敵地での一戦では初戦で出た守備面の課題を修正しつつ、1stレグでも相手に脅威を与えたシニステラ、FWネルソンの両翼による個人技で違いを生み、1stレグでの2ゴールで得点ランキングトップ(10ゴール)に躍り出たデサースの決定力を生かし、攻撃的な戦いを見せたい。
関連ニュース

アストン・ビラで結果が出ないザニオーロ「イタリアが恋しい」

アストン・ビラのイタリア代表MFニコロ・ザニオーロがイタリア帰還を望んでいる。イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』がコメントを掲載した。 今季、ガラタサライからのレンタルでアストン・ビラに加入したザニオーロだったが、公式戦31試合の出場で3ゴール0アシストと期待された活躍は見せられていない。 そのザニオーロは来季に向けてイタリア復帰を望んでいる。「家族、友人、息子…。皆が居るイタリアがとても恋しいよ。しかし、僕の将来を決めるのはクラブ。僕はガラタサライに所属している。代理人には本当に具体的なオファーがあった場合のみ教えてくれるように頼んでいる。ローマに在籍していたことを考えると、ラツィオへの移籍だけは考えられないことだね」 なお、ザニオーロがローマを離れる際、ミランやユベントスが獲得に興味を示していた。 2024.03.26 23:30 Tue

「僕はスペイン人」18歳ハイセンが母国オランダに決別…2月にスペイン国籍取得でU-21代表デビュー

ローマDFディーン・ハイセン(18)が自らのアイデンティティを語った。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 セリエAでメキメキ頭角を表す197cmの両利きセンターバック・ハイセン。16歳でマラガからユベントスへ移籍し、トップ昇格の今季は後半戦からローマへ武者修行…順調に出場機会を得ている。 そんなハイセン、U-17オランダ代表の一員として2022年にU-17欧州選手権準優勝などなど、これまでは世代別オランダ代表の常連。 しかし、今回の代表ウィークはU-21スペイン代表に招集…元アヤックスの父ドン・ハイセン氏を含めて一家揃ってオランダ出身だが、自身が5歳の時にスペイン・アンダルシア州へ移住し、今年2月にはスペイン国籍を取得しているのだ。 そして、21日に行われたU-21スロバキア代表との国際親善試合でラ・ロヒタ(世代別スペイン代表の愛称)デビュー。スペイン『マルカ』のインタビューでは「僕はスペイン人」と明言した。 「そうだね。僕は自分がスペイン人だと感じているよ。5歳からマラガで育ち、今回スペイン代表の一員になれて嬉しい。いずれスペイン代表でトロフィーを勝ち取りたいよ」 ハイセンをDFヴィルヒル・ファン・ダイクやDFステファン・デ・フライ、DFマタイス・デ・リフトらに続く新時代のディフェンスリーダーと捉えていたオランダ側から見れば、今回の所信表明は痛い。 2024.03.26 16:35 Tue

ユベントスがコープマイネルス獲得へ18歳逸材を譲渡も?

ユベントスはアタランタからオランダ代表MFトゥン・コープマイネルス(26)の獲得を目指し、様々なプランを検討しているようだ。 ユベントスが獲得に本腰を入れるコープマイネルス。たびたび優れた人材を輩出するオランダのAZから2021年夏にアタランタ入りした攻撃的MFは、今季のセリエAで2桁得点10ゴールを記録し、ヨーロッパリーグ(EL)でもベスト8進出を掴んだチームをけん引している。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、関心を寄せるはユベントスだけでなく、今やインテルとミラン、さらにリバプールとマンチェスター・ユナイテッドからも熱視線が。移籍先として現実的なのは、現状ユベントスかリバプールとのことだ。 リバプールについてはEL準々決勝でアタランタと対戦予定となっており、この機会を利用してクラブ間協議に臨む可能性も。 一方のユベントスは、あくまでプランの1つとして、下部組織から育て上げた超逸材、U-21スペイン代表DFディーン・ハイセン(18)をアタランタとの交渉で提示する案を練っている模様。ローマにレンタル移籍中のハイセンは、ダニエレ・デ・ロッシ監督の下で順調に成長中だ。 「ハイセンをアタランタに提示」が移籍金引き下げを狙ったものであることは明白だが、1年レンタルなのか、完全移籍での譲渡なのか、あるいは買い戻しオプション付帯での譲渡なのか…今のところ詳細は不明。 ハッキリしているのは、“個を伸ばすスペシャリスト”アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、ハイセンを大変気に入っているということだ。 ローマも買い取りを目指すとされるハイセンだが、今夏の動向やいかに。コープマイネルスとともに、これから目が離せなくなりそうだ。 2024.03.26 13:40 Tue

モウリーニョが今夏での監督業再開を見据える「今年の夏には仕事に戻りたいと思っている」

1月にローマの指揮官を解任されたジョゼ・モウリーニョ氏が、監督業再開の願望を明らかにした。 ローマでは就任1年目にカンファレンスリーグ優勝、2年目にヨーロッパリーグ優勝と欧州カップ戦では結果を出していたモウリーニョ氏。しかし今季はセリエAで不安定な戦いが続いたことで1月に解任されていた。 23日に行われたMotoGPポルトガルグランプリの会場でを訪れたモウリーニョ氏は、ポルトガル『A Bola』のインタビューで今後の去就を問われ、以下のようにコメントした。 「今のところ、何も発表することはないよ。私はフリーで、次のクラブを決めていない。ただ、今年の夏には仕事に戻りたいと思っている。私の人生は常にフットボールに関わっているし、私はどんな場所でもコーチをすることができるんだ」 また、ポルトガルリーグへの復帰について問われると、「絶対にないとは言えないよ。特にサッカーの世界においてはね」と語った。 2024.03.25 01:10 Mon

ハイセンが直近インタビューでの発言を釈明…「間違って報道され、言っていないことを付け加えられた」

ユベントスからローマにレンタル中のU-21スペイン代表DFディーン・ハイセンが、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』での直近のインタビューでの発言を釈明した。 今冬の移籍市場でユベントスから半年間のレンタル移籍でローマに加入しているハイセン。その新天地ではジョゼ・モウリーニョ、ダニエレ・デ・ロッシと2人の指揮官の下でセリエA12試合に出場し、2ゴール1アシストの数字を残している。 そのハイセンは直近の『GDS』のインタビューでローマでの充実した日々について語った一方、自身の契約状況についてはユベントスへの復帰が既定路線であることを明言した。 「僕の将来? ローマに買い取りオプションはない。だけど、僕がフットボールから学んだことが一つある。それは何が起こるか分からないということ。ただ、確かなことはユベントスに戻り、自分の能力を発揮できるようにするということだ。自分を信じてくれた最初のビッグクラブであり、彼らには感謝の言葉しかないんだ」 ただ、その去就に関する率直な発言と共にローマに関する一部発言がクラブへのリスペクトを欠くものだったとして、一部ファンから反感を買っていた。 この反応を受け、ハイセンは自身のインスタグラムを通じて釈明。メディア側に一部の表現を曲解されたと憤りを示し、改めてジャッロロッシへの愛情を強調した。 「皆さん、こんにちは。昨日、重要な全国紙に掲載されたインタビューに関して、自分の将来と契約条件について質問されたけど、僕は契約の状況について非常に正直に答え、フットボールではすべてが起こり得ると付け加えた」 「僕の言葉が間違って報道され、自分が言っていないことを付け加えられるとは想像できなかった。ASローマ、チームメイト、コーチが成長の機会を毎日与えてくれていることをよく認識しているし、彼らの継続的なサポートに感謝している」 「だから私はクラブに、今回の出来事(インタビュー)に対する失望を伝えた。同時に皆さんに真実を知ってもらいたかった。なぜなら、僕はローマにとても満足しているし、常に自分をサポートしてくれているクラブとファンに対しては何も不平不満なんて言えないよ」 2024.03.24 00:14 Sun
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly