CL準決勝で伏兵ビジャレアルと戦うリバプール、主将ヘンダーソンは「本当にタフなテストになるだろう」

2022.04.27 17:12 Wed
Getty Images
リバプールのイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンが、チャンピオンズリーグ(CL)で対戦するビジャレアルに警戒心を強めている。クラブ公式サイトがコメントを伝えた。

27日にビジャレアルとのCL準決勝1stレグに臨むリバプール。今大会のビジャレアルは、ユベントスやバイエルンなど並みいる強豪を打ち破るダークホースとして侮れない相手。それでも、2018-19シーズン以来の決勝進出を目指して、まずは本拠地アンフィールドで先勝しておきたいところだ。
ビジャレアルとは2015-16シーズンにヨーロッパリーグ(EL)準決勝以来の再戦となるが、相手のウナイ・エメリ監督は、同大会決勝で激突したセビージャを率いていたという因縁がある。その一戦は1-3で敗れて涙を飲んだが、当時から所属していたキャプテンは、あれが栄光の始まりだったと振り返った。

「ビジャレアルはとても良いチームだ。CLだけでなく、リーグ戦でのパフォーマンスを見てもそれを実感するよ。非常に経験豊富な監督がいて、素晴らしい仕事をしている。他のCL準決勝と同じように、本当にタフなテストになるだろうね。この試合から何かを得たいのであれば、僕らは100パーセントの力を発揮する必要がある」

「アンフィールドのヨーロピアンナイトはいつも信じられないものだけど、明日の夜もそうであることを願うよ。きっとそうなるだろう。観客をそのレベルに引き上げるためには、僕らができる限りのパフォーマンスをしなければならない」
「(EL決勝で敗れた)あの夜のことは、いつも心に残っているよ。試合が終わってホテルに戻り、当然皆がっかりしていた。そんなときは自分の部屋に戻り誰にも会わず、頭を下げたくなるものさ。でも、監督は少し違って、皆を1階のバーエリアに集めて一晩中一緒に過ごしたんだ」

「まるでこれが始まりで、これから何か特別なことが起こるのだと知っているような気がした。選手として、決勝で負ければそう考えるのはとても難しいけど、彼はこれまでとはまったく違うといつも感じていたよ。あの夜のことは、いつも僕の心に残っている。彼は今後数年間で何が起こるか予見していたようで、それは実現した気がするね。あの試合が何か特別なものの始まりであると証明してくれた」

「監督が就任してすぐ、何か特別なものがあると感じた。彼がクラブを、チームを、選手を、皆を元気にしてくれた。欧州カップ戦の決勝で負けるのはつらいことだけど、監督は大きな視野で物事をとらえて、その経験を今後に生かしていくのが巧みだった」

また、ヘンダーソンは4冠の可能性を残すチームの心構えについても言及。選手たちは目の前の一戦に集中していると強調した。

「僕らのモチベーションは、とにかく勝つことだ。あまり先のことを考えず、すべての試合に勝ちたいね。どんな相手だろうと、どんな競争相手だろうと、どんな試合でも勝ちたい。そのことに集中する必要がある。シーズン中も試合中も、常にさまざまなチャレンジがあるが、集中し続けること、調子に乗らないこと、そして絶対に全力を尽くすことだ」

「退屈に聞こえるかもしれないが、ピッチに足を踏み入れたら全力を尽くす。公平に見て、選手たちはシーズンを通してそうしてきた。そしてこれからの数週間も、それを続けていかなければならない。これからの数週間は大事な時期だね。明日の夜はアンフィールドでの重要な試合、重要な夜だ。これまでやってきたことを続けて、自分たちができるレベルのパフォーマンスを発揮できれば良いね。そうすれば、試合に勝つチャンスも出てくるだろう」
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