レーティング:マンチェスター・シティ 4-3 レアル・マドリー《CL》

2022.04.27 06:10 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、マンチェスター・シティvsレアル・マドリーが、26日にシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムで行われ、ホームのシティが4-3で先勝した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
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▽マンチェスター・シティ採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
31 エデルソン 5.5
失点はいずれも相手を褒めるべき。途中から前に出てきた相手に対して、ミドルレンジの効果的なパスでビルドアップに貢献
DF
5 ストーンズ 5.0
軽傷を抱えた中で本職ではない右サイドバックでスクランブル起用。守備は無難にこなしたが、ビルドアップの場面では判断、技術的なミスで少しイヤな形での前半終盤の交代に

(→フェルナンジーニョ 6.0)
緊急出動で久々の右サイドバックでプレー。ヴィニシウスのゴール場面での対応は軽率と言わざるを得ないが、その直前のアシストを含め全体のパフォーマンスは見事だった

3 ルベン・ディアス 6.0
一度危ういロストがあったが、それ以外は攻守両面で安定したパフォーマンスを披露。立ち位置、予測が秀逸で効果的にセカンドやルーズボールを回収し、長短織り交ぜた配球も素晴らしかった
14 ラポルテ 6.0
攻撃では機を見た持ち上がりと正確な左足のパスでスムーズに局面を進めた。守備では全体的に安定も、不用意なハンドでのPK献上など少し軽率な対応もあった

11 ジンチェンコ 6.5
失点場面は絞りが甘くなったが、相手を褒めるべき。それ以外の局面では球際で良く戦い、攻撃では中盤本職の攻撃センスを遺憾なく発揮

MF
20 ベルナルド・シウバ 7.5
値千金の決勝点を記録。ビルドアップの起点、ボールを運ぶプレー、セカンドボールの回収と攻守両面で八面六臂の働きを見せた

16 ロドリ 6.5
前半は味方の効果的な立ち位置もあり、自由にボールを受けて中盤を完璧にコントロール。後半はやや圧力を受けながらも丁寧な散らしを見せた。守備でも的確なカバーリングを見せた

17 デ・ブライネ 7.5
見事な動き出しからのダイビングヘッドで先制点を奪取。2点目のお膳立てを含め攻撃の起点として圧巻の存在感を放った

FW
26 マフレズ 6.5
相手守備4枚を相手に圧巻のクロスから先制点を演出。以降は再三のカウンターチャンスに絡んだが、2度のビッグチャンスをフイにしてしまった

9 ガブリエウ・ジェズス 6.5
直近のワトフォード戦4ゴールの勢いを持ち込んで対マドリー3試合連続ゴール。前線での利他的なプレーに加え、ファーストディフェンダーとしても機能

(→スターリング -)

47 フォーデン 7.0
前後半で2度のビッグチャンスを逸したが、3度目の決定機を決め切った。ジンチェンコらとの良い関係性に見事な個人技から左サイドに優位性をもたらした

監督
グアルディオラ 6.5
フェルナンジーニョの投入で流れを引き寄せるなど内容は完勝。ただ、相手の驚異的な決定力によって1点のアドバンテージのみで敵地に乗り込むことに

▽レアル・マドリー採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
1 クルトワ 5.5
マフレズのFKをセーブしたが、それ以外の4本の枠内シュートで4失点。ただ、防げるシュートはほぼなく、的確なポジショニングで決定機逸を誘発するプレーもあった

DF
2 カルバハル 6.0
不安定過ぎる最終ラインを再三の好守で救った。フォーデンのシュートブロックは見事

3 ミリトン 4.0
不用意に入れ替わられるなど、再三の拙守でチームの足を引っ張った。マイボール時も不安定なパスで相手に狙われた

4 アラバ 4.5
軽傷を抱える中でのプレーということもあり、2失点目の対応や不用意に入れ替わられるなど、本来のパフォーマンスからは程遠かった

(→ナチョ5.0)
崩壊しかけていた守備を立て直せず。全体的に試合に入り切れずにバタついた

23 メンディ 5.0
味方のファインゴール2発によって付いた2アシストで最低評価は免れたが、攻守両面で著しくクオリティを欠いた。コンディションの問題もあるが、判断ミスがあまりに多かった

MF
15 バルベルデ 5.5
後半は持ち味の走力を発揮して盛り返したが、前半は守備時の役割がはっきりせず、デ・ブライネらを捕まえ切れず

8 クロース 5.0
シティ相手のアンカー起用は厳しかった。カマヴィンガの投入以降は盛り返したが、守備時のプレー強度、運動量、ポジショニングはいずれもカゼミロに遠く及ばず

10 モドリッチ 5.5
防戦一方だった前半途中から守備時にスイッチを入れる役割をみせ、後半の交代まで攻守両面で質と量を約束するパフォーマンスを見せた

(→セバージョス -)

FW
21 ロドリゴ 5.0
ジンチェンコとのマッチアップで劣勢に。攻撃ではほぼ見せ場を作れず、守備でも相手の質の高い動きに対して効果的なプレーができなかった

(→カマヴィンガ 5.0)
4失点目ではセルフジャッジでベルナルド・シウバを止めきれず。ただ、それ以外のプレーは攻守にまずまずだった

9 ベンゼマ 6.5
マドリー通算600試合出場を自ら祝うCL4試合連続ゴールでシーズン40ゴール到達。無からゴールを生む圧巻のフィニッシュワークと、直近の2連続PK失敗を払しょくするパネンカで2ndレグに望みを繋ぐ2ゴール

20 ヴィニシウス 6.0
サイドで常に優位性をもたらす仕事はできなかったが、圧巻の個人技から1ゴールを記録。一時流れを引き寄せる一因に

(→アセンシオ -)

監督
アンチェロッティ 4.5
圧倒的な個の力に救われたが、クロースのアンカー起用や前半立ち上がりの守備の対応など戦術面では敵将に完敗

★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ)
前半の主役は間違いなくデ・ブライネだったが、決勝点を含めて試合を通した貢献度では文句なしのMOM。攻守両面で巧さ、賢さ、献身性を発揮し続け、少なくとも1.5人分の仕事量はこなしていた。

マンチェスター・シティ 4-3 レアル・マドリー
【マンチェスター・シティ】
デ・ブライネ(前2)
ガブリエウ・ジェズス(前11)
フォーデン(後8)
ベルナルド・シウバ(後29)
【レアル・マドリー】
ベンゼマ(前33)
ヴィニシウス(後10)
ベンゼマ(後37)[PK]

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