【CLプレビュー】4冠狙うレッズと大躍進イエローサブマリンが激突!《リバプールvsビジャレアル》

2022.04.27 18:00 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、リバプールvsビジャレアルが、日本時間27日28:00にアンフィールドでキックオフされる。シーズン4冠へまい進する本命レッズと、カップ戦マイスターの下で進撃見せるイエローサブマリンによる、ファイナル進出を懸けた重要な初戦だ。
PR
2018-19シーズン以来、通算7度目のビッグイヤー獲得を目指すリバプールは準々決勝でベンフィカを2戦合計6-4で破った。敵地での1stレグを元ポルトのエースFWルイス・ディアスの1ゴール1アシストの活躍などで3-1のスコアで制すると、ホームでの2ndレグはDFコナテの2戦連続ゴールに、FWフィルミノの2ゴールで3-3のドローで終え、順当に4強入りを決めた。
また、すでにEFLカップを制したクロップ率いるチームは、FAカップ準決勝でマンチェスター・シティを破り、ファイナル進出。プレミアリーグでは、そのシティと1ポイント差の2位を維持して残り4試合の重要な戦いに臨む状況だ。ベンフィカ戦後の公式戦では前述のシティ戦の勝利に加え、リーグ戦ではマンチェスター・ユナイテッド(4-0)、エバートン(2-0)という宿敵相手に2試合連続の複数得点、無失点と完璧な内容で勝ち切り、好調を維持して今回の初戦を迎えている。

一方、昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)に続きクラブ史上初のCL制覇を狙うビジャレアルは、準々決勝でバイエルンを2戦合計2-1で撃破。MFリケルメやFWフォルラン、MFマルコス・セナらを擁した2005-06シーズン以来の準決勝進出を決めた。

大本命のバイエルン相手に2試合を通じて守勢を強いられたが、カップ戦の勝ち方を知り抜くエメリ監督の下、攻守両面で一体感を見せたチームは、ホームでの初戦をFWダンジュマのゴールで1-0と先勝すると、敵地での2ndレグでは90分間で勝ち切ろうとした相手の一瞬の隙を見逃さず、試合終盤にFWチュクウェゼが決めた値千金の同点ゴールによって1-1のドローに持ち込んでジャイアントキリングを完遂させた。
ラ・リーガでは好不調の波が激しくトップ4圏内と9ポイント差の7位に甘んじており、現状の目標は6位以内に入っての来季EL出場権獲得。6位のレアル・ソシエダとの勝ち点差は3ポイントと十分に逆転は可能だ。直近ではヘタフェ、バレンシア相手に2連勝を飾り、先週末はコパ・デル・レイ決勝開催に伴い、試合がなかったため、中7日と休養十分で敵地へ乗り込む形となった。

両チームは2015-16シーズンのEL準決勝が唯一の対戦となっており、初戦はホームのビジャレアルが1-0で先勝。しかし、第2戦はホームのリバプールが3-0で快勝し、逆転での決勝進出を決めていた。

なお、その2015-16シーズンのEL決勝でクロップ率いるリバプールを破ったのは、エメリ監督が率いたセビージャ。その後、アーセナルの監督としてドイツ人指揮官と再会したエメリ監督は公式戦3敗1分けと未勝利が続いている。

◆リバプール◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、チアゴ
FW:サラー、マネ、ルイス・ディアス

負傷者:FWフィルミノ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはフィルミノが引き続き欠場となるが、それ以外の全主力が起用可能だ。

スタメンは直近のエバートン戦からマティプ、ナビ・ケイタ、ジョタに代えてコナテ、ヘンダーソン、ルイス・ディアスの3選手の変更を予想する。

◆ビジャレアル◆
【4-4-2】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ルジ
DF:フォイス、アルビオル、パウ・トーレス、エストゥピニャン
MF:トリゲロス、キャプー、パレホ、コクラン
FW:ロ・チェルソ、ダンジュマ

負傷者:DFアルベルト・モレノ、FWジェレミ・ピノ、ジェラール・モレノ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のアルベルト・モレノに加え、ジェレミ・ピノの欠場が確定。ハムストリングを痛めているジェラール・モレノに関してはスタメンは厳しいものの、復帰の可能性があるようだ。

システムは幾つかのオプションがあるが、より攻守のバランスが取れた[4-4-2(4-4-1-1)]の採用が濃厚だ。スタメンはアンフィールドでの初戦ということを考慮し、前述の守備的なメンバー構成を予想。ただ、モイ・ゴメスやチュクウェゼ、パコ・アルカセル辺りにも出番があるかもしれない。

★注目選手
◆リバプール:FWルイス・ディアス
Getty Images

堅守攻略の突破口になれるか。下馬評ではリバプール優位と伝えられているが、ここまでユベントス、バイエルンを連破してきたビジャレアルの堅守は今大会出場チームでも屈指のレベル。圧倒的な破壊力を有するリバプールにとってもその攻略は決して簡単ではないはずだ。

中央を徹底的に締める相手に対して、サイドからの仕掛け、セットプレーが最も明確なゴールへの道筋となる。サラーの右サイドに関しては一対一に強いエストゥピニャン、欧州屈指の若手DFパウ・トーレスが並んでおり、攻略はより困難。一方、リバプールの左サイドではスピード、アジリティの衰えが否めないアルビオル、判断力に難があるフォイスとより攻略し易いはずだ。

リバプール加入以降、その切れ味鋭い仕掛けを武器にスタート、途中出場に関わらず、局面を打開する役割を担ってきたコロンビア代表FWは今回の一戦においても、堅守攻略の突破口となる重要な仕事が期待される。

◆ビジャレアル:MFジオバニ・ロ・チェルソ
Getty Images

守勢強いられる中、カウンターからチャンス演出できるか。トッテナムでの2年半のプレーを経て、今冬の移籍市場でパリ・サンジェルマン時代の恩師エメリ率いるイエローサブマリンに加入したアルゼンチン代表MF。

やや一本調子の攻撃に新たなエッセンスを加えることを期待された中、ここまで公式戦15試合に出場。0ゴール0アシストと目に見える結果こそ残せていないが、高精度の左足のパス、創造性を武器に、攻撃にアクセントを付ける役割を担い、バイエルンを1-0で撃破した一戦ではマン・オブ・ザ・マッチにも選出されている。

そして、早くもビジャレアルの中盤に君臨する攻撃的MFは、主砲ジェラール・モレノの不在が見込まれる今回の一戦において、ダンジュマやチュクウェゼらと共にカウンターの起点となる仕事が求められる。
チームと共に守備におけるハードワークをこなしつつ、攻撃の局面では持ち味のキープ力、ハイラインの背後を狙う味方に高精度のラストパスを通し、確実に決定機を演出したい。

PR
関連ニュース

ソシエダ・久保建英にリバプールが関心? 98.8億円を投じる可能性も本人はスペイン残留を希望か

レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英(22)だが、リバプールが獲得に動き出す可能性があるという。スペイン『Fichajes.net』が伝えた。 2022-23シーズンからソシエダでプレーする久保。高いレベルに身を置いたことでより能力が発揮されると、今シーズンはチームの攻撃を牽引。ラ・リーガで24試合7ゴール3アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)でも8試合プレーし1アシストを記録している。 スペインでも注目は常に集めており、古巣のレアル・マドリーが狙っているという報道も何度もある中、新たな候補が浮上。それがリバプールだという。 ユルゲン・クロップ監督が今シーズン限りで退任することが決定しているリバプール。今夏の移籍市場では積極的に動く可能性が指摘されており、その中の1人が久保だという。 日本代表MF遠藤航が所属しており、獲得時には批判の声が大きかったが、ピッチ上で黙らせる結果に。その影響もあってか、久保の獲得に熱を上げているという。 ただ、久保はスペインに残ることを考えているとみられているとのこと。ソシエダに残ることはもちろん、古巣のマドリーに戻る可能性もゼロではないとみられている。 いずれにしてもリバプールが獲得に動くことは自由。交渉が簡単にはならない可能性が高いが、6000万ユーロ(約98億8000万円)を用意しているとも報じられており、夏に注目を集めることは間違いなさそうだ。 2024.04.18 10:20 Thu

「とても良い気分」リバプールの月間最優秀選手にマク・アリスターが選出!「重要な瞬間があった」

リバプールのアルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスターが、クラブの月間最優秀選手に選出されたことを喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。 今シーズン、ブライトン&ホーヴ・アルビオンから加入したマク・アリスターは瞬く間にチームの主軸に定着。ここまで公式戦39試合出場6ゴール7アシストの成績を残している。 特に2024年になって以降は、多くの主力が負傷離脱したチームにあって文字通りチームを牽引する働きを見せており、違いを作れる選手として八面六臂の活躍。3月にはプレミアリーグ全試合フル出場を果たしたほか、延長戦までもつれ込んだFAカップ準々決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦にも120分間出場した。 こうした活躍が高く評価され、マク・アリスターはファンが選ぶ3月のクラブ月間最優秀選手に選出。クラブ公式のインタビューに応じたアルゼンチン代表MFは、喜びと印象に残っているプレーを語っている。 「ありがとう、とても良い気分だよ。僕に投票してくれたファンにも感謝したいね。そしてもちろん受賞は素晴らしいけど、これは重要な役割を果たしてくれたチームメイトのおかげでもあるんだ」 「(3月の試合で)決して忘れられない瞬間が2つある。1つは重要な試合、マンチェスター・シティ戦でのPKだ。僕はその責任を負う必要があったけど、PKを蹴るのは本当に好きなんだ。だから、あれは重要な瞬間だった」 「それから、ノッティンガム・フォレスト戦でダルウィン(・ヌニェス)へのアシストもあったね。あれは誰にとっても特別なものだったと思う。だから、この2つの瞬間は忘れられない」 また、インタビューでは5日に行われたプレミアリーグ第31節シェフィールド・ユナイテッド戦で見せたミドルシュートにも言及。クラブのレジェンドであり、強烈なミドルシュートを武器としていたスティーブン・ジェラード氏と比較されることを喜んでいる。 「あれは間違いなく本能的なものだった。あの位置でボールを受けたとき、考える暇はなかったよ。試合は1-1だったから、ゴールを決める必要があった。あれは重要なゴールで、僕にとっても素晴らしいゴールだったと思う」 「かつてスティーブン・ジェラードが決めたゴールと比較されるのは光栄だ。彼はこのクラブのレジェンドであり、本当に尊敬する人だからね。ただ、僕は自分のやり方で自分の道を歩みたい。今はこのクラブで本当に良い気分さ」 2024.04.17 16:10 Wed

「真実ではない」、ニコ・コバチ氏がリバプール行きの噂を完全否定…

リバプールの新指揮官候補として交渉の可能性が報じられたニコ・コバチ氏(52)が、その噂を完全に否定した。 今シーズン限りでのユルゲン・クロップ監督の退任が決定しているリバプールは、スポルティングCPのルベン・アモリム監督をトップターゲットに、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督ら数名の候補をリストアップしていると言われる。 そういった中、先日にはイギリスメディアがコバチ氏の代理人がロンドン入りし、プレミアリーグのクラブへの売り込みを行っていることから、リバプール行きの可能性を報じていた。 しかし、『Sport & Talk』のインタビューでその噂について問われたクロアチア人指揮官は、「ここ数日浮上したリバプールとの関連付けに真実はない。それは真実ではない」と、交渉の可能性を否定した。 現役時代にヘルタ・ベルリンやレバークーゼン、バイエルンといったクラブで活躍した元クロアチア代表MF。現役引退後は古巣レッドブル・ザルツブルクで指導者としての礎を築き、クロアチア代表やフランクフルト、バイエルン、モナコといった代表チーム、クラブチームの指揮官を歴任。2022年5月から今年3月まではヴォルフスブルクの指揮官を務めていた。 2024.04.17 07:30 Wed

C・パレス戦負傷交代のブラッドリー、約3週間の離脱に

リバプールの北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーが約3週間の離脱になるようだ。イギリス『BBC』が報じている。 ブラッドリーは14日に行われたプレミアリーグ第33節クリスタル・パレス戦に先発するも、後半早々に相手FWエベレチ・エゼとの接触で左足首を痛め交代していた。 リバプールは18日にアタランタとのヨーロッパリーグ準々決勝2ndレグを控える他、優勝を争うプレミアリーグでは今後、フルアム戦、エバートン戦、ウェストハム戦を4月中に消化していく。 幸い、DFトレント・アレクサンダー=アーノルドが代わって復帰しているが、今季飛躍を遂げたブラッドリーをタイトルレース佳境のこの時期に失ったのは痛い。 2024.04.16 23:40 Tue

リバプール退任決定のクロップ監督、休養希望もドイツ代表が招へいに動く?

リバプールの退任が決定しているユルゲン・クロップ監督(56)だが、すでにオファーが届いているようだ。 9シーズンにわたってリバプールを率いてきたクロップ監督は、これまでチャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグ、クラブ・ワールドカップ(CWC)など多くのタイトルを獲得。今シーズンはすでにEFLカップ(カラバオカップ)を制しており、ここに来てやや失速もプレミアリーグでタイトルレースに参加するなど順調なシーズンを送っている。 しかし、クロップ監督は1月にエネルギーの枯渇を理由として、今シーズン限りでの退任を発表。リバプール退任後は休養する意向を明かしており、フットボール界への復帰については明言していない。 一方で、イギリス『ミラー』によると、ドイツサッカー連盟(DFB)が代表監督にクロップ監督の招へいを計画しているとのこと。ドイツ代表は現在指揮を執るユリアン・ナーゲルスマン監督にバイエルン行きの可能性があり、後任探しに着手しているという。 DFBはクロップ監督の希望も十分に理解しており、招へいを急いではいない模様。まずは現在ナーゲルスマン監督のアシスタントコーチを務めるサンドロ・ワグナー氏にチームを任せ、2025年からクロップ監督を招へいするプランも持っているようだ。 クロップ監督がどのような決断を下すかは不透明だが、もしドイツ代表が招へいに成功した場合、2026年の北中米ワールドカップでは稀代の名将が指揮を執る姿が見られるかもしれない。 2024.04.16 18:10 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly